1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
巨人 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 5 | 2 | 1 |
ロッテ | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1X | 2 | 4 | 0 | 1 |
勝利投手:坂本 光士郎(1勝0敗0S) 敗戦投手:大勢(5勝2敗0S) 本塁打 |

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◆ロッテがサヨナラ勝利。ロッテは3回裏、藤原のソロで先制に成功する。その後同点とされるも、延長10回に高部の押し出し死球で1点を加え、サヨナラ勝ちを収めた。投げては、3番手・坂本が今季初勝利。敗れた巨人は、先発・山崎が快投を見せるも、打線が沈黙した。
◆巨人は甲斐拓也捕手(32)が体調不良のため、5日のロッテ戦(ZOZOマリン)を欠場することを発表した。明日以降の試合については、状態を見ながら検討する。甲斐は今季45試合に出場し、打率2割6分8厘、3本塁打、11打点の成績を残していた。4日の同戦は「9番捕手」で出場するも、3打数無安打。この日の試合前練習には姿を見せていなかった。
◆試合前にロッテ建山義紀投手コーチ(49)が、前日4日に1軍合流した唐川侑己投手(35)の中継ぎ起用を明言した。「先発がちょっと長いイニングを投げられない状況が続いている。唐川が途中から行って2、3イニング投げてもらえたら、ゲームも取れるところも出てくるかなという感じなので」とビジョンを明かした。プロ18年目のベテラン右腕は、今季1軍未登板。5月6日楽天戦(ZOZOマリン)で予告先発も、雨天中止のため登板機会が流れた。ファームでは9試合に登板し、7試合で先発。41回1/3を投げて、15失点(自責14)の成績を残している。
◆ロッテの交流戦2戦目のスタメンが発表された。前日右腕に死球を受けて途中交代となった寺地隆成捕手(19)は「2番捕手」、同戦で先制アーチを放ちプロ初4番起用に応えた山本大斗外野手(22)は「4番左翼」で名を連ねた。チームは連勝で18年以来7年ぶりの巨人戦カード勝ち越しを狙う。
◆ロッテ藤原恭大外野手(25)が魔球スローボールを迷わず強振し、先制の2号ソロを放った。0-0の3回1死、巨人先発の山崎と対戦。直前の4球目、152キロ直球の高めつり球には手を出さず、5球目の87キロのスローカーブを完璧に捉えた。この日の両先発でも「最遅」となる魔球。かち上げた打球は高々と上がり、ロッテファンが詰めかける右翼ポール際への先制アーチとなった。上空にはバックスクリーン方向から一塁側へ7メートルの強風が吹いていたが、右翼席に悠々とスタンドイン。「打った瞬間の感触も良かった。風もあったので、どうかなと思いましたが入ってくれて良かった」と振り返った。5月21日オリックス戦(京セラドーム大阪)以来、10試合ぶりの1発。本拠地ZOZOマリンでは、24年8月1日西武戦以来の本塁打となった。
◆巨人浅野翔吾(20)、若林楽人(27)の両外野手が負傷交代した。浅野は5回にロッテ種市の149キロの直球を右手首に受け、苦悶(くもん)の表情を浮かべてその場に倒れ込んだ。トレーナーらに連れられベンチに下がったものの、治療を終えるとグラウンドへと駆け出した。若林は6回の打席、自打球が左足首付近に直撃し一時はベンチに戻るも、打席に戻り遊ゴロに倒れた。浅野、若林はともに6回裏の守備から交代し、丸が左翼、オコエが中堅に入った。
◆巨人の「サード」は魅せなければ-。いきなりの華麗なプレーだった。1回裏、先発山崎の4球目、ロッテ藤原の鋭い当たりが三塁を襲う。守る門脇誠内野手(24)が俊敏な反応で横っ跳び。伸ばした左手のグラブに白球が収まった。沸く巨人ファンで埋まった左翼席。時代は令和になっても、巨人で三塁を守るならば、皆が「サード長嶋」の後継者だ。1つの守備で見る者の心を捉え、プロのすごさを示さなければならない。長嶋氏がこの世を去ってから2日。弔いの勝ち星を目指すナインの気持ちが一気に引き締まる、大きなプレーだった。24年5月3日、球団創設90周年記念特別試合「長嶋茂雄DAY」として行われた阪神戦(東京ドーム)でお立ち台に上がったの門脇だった。2安打3打点と活躍し、5回終了時にグラウンドへ登場した長嶋氏に勝ち星を届けた。「歴史のある人。自分たちがその思いを背負ってプレーするのは非常に重い気持ち」。偉大な先人が天国へ旅立ち、一層その覚悟は強くなっただろう。今から72年前、ZOZOマリンから北西に12キロ離れた市川高のグラウンドが「サード長嶋」誕生の地だった。53年6月14日、佐倉一高(現佐倉高)3年の長嶋氏は1試合目の県立船橋高戦に、幼少期から守り続けた遊撃で出場も4失策。2試合目の市川戦から、監督がサードで起用すると決断。これが日本中を熱狂させる「4番サード長嶋」誕生の第1歩になった。本人は後にコンバートをこう振り返っている。「サードに行ったらエラーをしなくなった。そこにきてバッティングもね。右中間にガーン、ガーンって余計に出るようになった。野球選手として変わった感じがしたね」。プロ通算2186試合中2172試合で三塁を守った。「自分の性格にあった攻撃的なポジション」。三塁をこうも評していた。右打者が強振した強い打球に向かっていく。捕球から投球までを華麗に魅せる。そして勝つ。それがプロとしての誇りだった。この日の球場には「3」の背番号を身に着けたファンも多く詰めかけた。時代は変わったが、勝利で喜ばせる使命が巨人の選手にはある。1つの守備、1つの打席に長嶋氏が残した足跡を感じながら、チームは戦い抜く。【阿部健吾】
◆巨人がサヨナラ負けで、交流戦2連敗に沈んだ。10回裏2死満塁で大勢投手(25)が高部瑛斗外野手(27)に押し出し死球を与えた。先発山崎伊織投手(26)は3回1死からロッテ藤原に87キロのスローカーブを右翼席に運ばれた。先制点を献上したが、4回以降はスコアボードに0を並べた。9回1失点の力投を見せたが、勝利には結びつかなかった。打線は5回1死から吉川尚輝内野手(30)の右翼席へのソロ本塁打で同点に追いついたが、その後追加点を奪うことができず。3日に死去した長嶋茂雄終身名誉監督にささげる勝利は、またもお預けとなった。
◆ロッテはサヨナラ勝ちで連勝を「2」に伸ばし、18年以来7年ぶりの巨人戦カード勝ち越しを決めた。ロッテ先発の種市篤暉投手(26)は、5回に巨人吉川に右越えソロを浴びたが、8回3安打1失点と好投した。打線は藤原恭大外野手(25)が3回に先制アーチを放つと、延長10回裏2死満塁で高部瑛斗外野手(25)の押し出し死球でサヨナラ勝利を飾った。
◆まさかの結末髙部瑛斗が押し出し死球ロッテはサヨナラで2連勝#オレをみろ 「DAZN BASEBALL」月々2,300円 (年間プラン・月々払い)年間契約の初月無料登録はこちら?https://t.co/xuxqErhJa9?プロ野球(2025/6/5)??ロッテ×巨人??Live on DAZN #chibalotte pic.twitter.com/Crq6Ef2lSj
◆巨人は2番手の大勢投手(25)が痛恨の押し出し死球を与え、ロッテにサヨナラ負けし、パ・リーグ最下位のロッテ相手に交流戦2連敗を喫した。巨人は大勢が高部に押し出し死球を与えサヨナラ負け。巨人投手のサヨナラ押し出し死球は5度目。これまでは64年9月4日藤田が阪神浅越、09年5月13日豊田が横浜村田、10年8月10日山口がヤクルト福地、11年5月14日ロメロが広島石原に与えていた。カウントは1ボール、2ストライクから。過去4人の中で2ストライク後は09年豊田(カウント1-2)だけだった。大勢はプロ入り後の押し出しが1度もなく、2ストライクに追い込んでの死球はもったいなかった。
◆巨人は2番手の大勢投手(25)が痛恨の押し出し死球を与え、ロッテにサヨナラ負けし、パ・リーグ最下位のロッテ相手に交流戦2連敗を喫した。先発山崎伊織投手(26)は3回1死からロッテ藤原に87キロのスローカーブを右翼席に運ばれ、先制点を献上。4回以降はスコアボードに0を並べた。9回1失点の力投を見せたが、勝利には結びつかなかった。打線は、5回1死から吉川尚輝内野手(30)の右翼席へのソロで同点に追いついたが、追加点を奪うことができず。3日に死去した長嶋茂雄終身名誉監督にささげる勝利は、またもお預けとなった。あと1本が出なかった打線について、阿部慎之助監督(46)は「もうそこに尽きると思います」と一言。投手陣については「(山崎は)素晴らしいピッチングだったし、大勢も最後はね、予期せぬ形になっちゃったけど、ここまでたくさん抑えてくれてたんでね。責められないですよね」と話した。巨人は大勢が高部に押し出し死球を与えサヨナラ負け。巨人投手のサヨナラ押し出し死球は5度目。これまでは64年9月4日藤田が阪神浅越、09年5月13日豊田が横浜村田、10年8月10日山口がヤクルト福地、11年5月14日ロメロが広島石原に与えていた。カウントは1ボール、2ストライクから。過去4人の中で2ストライク後は09年豊田(カウント1-2)だけだった。大勢はプロ入り後の押し出しが1度もなく、2ストライクに追い込んでの死球はもったいなかった。
◆ロッテがサヨナラ勝ちで連勝し4月25~27日の日本ハム戦以来11カードぶりの勝ち越しを決めた。延長10回に大勢から2死満塁をつくり、高部の押し出し死球で決勝点を奪った。吉井理人監督は「よく当たってくれましたね、良かったです」と劇的な幕切れに笑顔。高部瑛斗外野手(27)は「どんな形であれ勝てて良かった」とお立ち台で喜びをあらわにした。
◆ロッテはサヨナラ勝ちで連勝を2に伸ばし、4月以来11カードぶり、対巨人戦は18年以来7年ぶりカード勝ち越しを決めた。打線は藤原恭大外野手(25)が3回に先制アーチを放つと、延長10回裏2死満塁で高部瑛斗外野手(25)の押し出し死球でサヨナラ勝利を飾った。劇的な幕切れに吉井理人監督(60)は「よく当たってくれましたね。良かったです」と笑顔。高部は「どんな形であれ勝てて良かった」とお立ち台で喜びをあらわにした。投げてはロッテ先発の種市篤暉投手(26)が、5回に巨人吉川に右越えソロを浴びたが、8回3安打1失点で好投。同学年右腕の巨人山崎伊織投手(26)との投げ合いで「僕はめちゃくちゃ意識しています。初回の投球を見て1点取られたら厳しい」と闘志を燃やし、最少失点でしのいだ。種市降板後は高卒2年目木村優人投手(20)、左腕坂本光士郎投手(30)による無失点リレーでサヨナラ勝利を呼び込んだ。吉井監督は「本当によくやってくれた。彼らが頑張らないと投手陣はうまく回らない。中森と鈴木だけじゃ勝ち続けることはできないので」と救援陣をたたえた。勝敗こそつかなかったが力投の種市については「昨日中森が力投して使いたくないなと思っていたので、種市が8回まで頑張ってくれて助かりました」と笑顔で話した。
◆3日に89歳で死去した天国の長嶋茂雄終身名誉監督にささげる勝利は、またもお預けとなった。巨人は「日本生命セ・パ交流戦」のロッテに延長10回サヨナラ負けし、交流戦開幕2連敗。それでもサード門脇誠内野手(24)が攻守でハッスルプレーを魅せれば、今季チーム唯一の全試合出場を続ける吉川尚輝内野手(30)は一時同点となる3号ソロ。先発山崎伊織投手(26)は9回3安打1失点、113球の熱投を見せた。敗れはしたが、長嶋さんの"魅せるプレー""リーダー性""気迫"は、着実に受け継がれている。随所でミスターの魂が宿った。まずはサード門脇が魅せた。1回裏、ロッテ1番の藤原の鋭い打球を横っ跳び。思い切り伸ばしたグラブにボールが収まった。長嶋さんの"魅せる守備"をほうふつとさせるプレーで、いきなり巨人ファンを沸かせた。約1年前の24年5月3日。球団創設90周年記念特別試合「長嶋茂雄DAY」として行われた阪神戦(東京ドーム)で2安打3打点と活躍。5回終了時にグラウンドへ登場した長嶋氏に勝ち星を届けてお立ち台に上がった男は「巨人のサードといえば強打者のイメージがあると思いますが、なんとか自分の味を見失わずにやっていきたいと思います」と、試合のリズムをつくった。吉川はチームリーダーの役割を全うした。チーム無安打で迎えた5回1死。2ボールから149キロ直球を振り抜いた打球は一時同点ソロとなり「同点に追いつけて良かった。準備をして、あと(チーム)一丸となって」。短い言葉にチームを引っ張っていく"リーダー"としての決意がにじみ出た。今季はチーム唯一の全試合先発出場。岡本、坂本らの主力を欠く中で、ミスターのように三塁から...ではないが、本職の二塁からチームの先頭に立ち続けている。マウンド上では山崎が"気迫"を継承した。3回1死から藤原に87キロのスローカーブを右翼席まで運ばれ先制点を献上。それでも緩急自在の投球で追加点を与えなかった。今季初めて9回のマウンドにも上がると、最後は2死から池田を153キロ外角直球で見逃し三振に打ち取った。「投げている感じが良かったので、すごく相手と集中して勝負をしっかりとできてたなと思います」。気迫十分の113球で、仲間を鼓舞し続けた。それでも、チームは今季2度目の4連敗。天国の長嶋さんにささげる勝利は、またも持ち越しとなった。だが、長嶋さんだって全てが順風満帆だったわけではない。プロ1年目のデビュー戦は4打席連続三振。計15シーズンの監督時代も、2度の日本一に輝いた裏で、889回負けた。だが、ミスターは常にミスターであり続け、ファンを魅了し続けた。その魂を継承する選手たちが6日、本拠地・東京ドームで「3」度目の正直に挑む。【水谷京裕】
◆巨人は、先発に井上温大投手(24)、山崎伊織投手(26)を立てたが、パ・リーグ最下位のロッテに2連敗を喫した。4日の初戦で今季3勝の井上が7回5失点で敗戦。この日は試合前時点で今季6勝1敗、防御率1・23の山崎が先発のマウンドに上がり、9回1失点と好投したが、打線の援護がなく、延長10回に大勢の押し出し死球でサヨナラ負けを喫した。杉内俊哉投手チーフコーチ(44)は好投した山崎について「何とかね、勝ちをつけさせてあげたかった。つかなくても、9回をしっかり投げきってくれた」と評価した。自身2連敗を喫した大勢については「乗り越えてもらいましょう。そこは、大勢本人に。ダメージはあるだろうけどね、そこを何とか乗り越えなきゃ、プロなんだから。また次回、明日、期待しましょう」と奮起に期待した。スコア速報
◆ロッテはサヨナラ勝ちで連勝を2に伸ばし、4月25~27日の日本ハム戦(エスコンフィールド)以来11カードぶり、対巨人戦は18年以来7年ぶりのカード勝ち越しを決めた。先発の種市篤暉投手(26)は、5回に巨人吉川に右越えソロを浴びたが、8回3安打1失点と好投した。打線は藤原恭大外野手(25)が3回に先制アーチを放つと、延長10回裏2死満塁で高部瑛斗外野手(27)の押し出し死球でサヨナラ勝利を飾った。吉井理人監督(60)は「よく当たってくれましたね、良かったです」と劇的な幕切れに笑顔。高部は「どんな形であれ勝てて良かった」とお立ち台で喜びをあらわにした。
◆巨人大勢投手(25)が痛恨の押し出し死球を与え、ロッテにサヨナラ負けし、パ・リーグ最下位のロッテ相手に交流戦2連敗を喫した。同点の延長10回に登板。先頭の山本大斗外野手(22)に左前打を浴び、左翼の丸が後逸し、無死二塁のピンチを背負った。愛斗の犠打は野選となって、無死一、三塁へとピンチが拡大。申告敬遠で無死満塁となり、角中を二飛、代打の岡を投ゴロで2死までこぎつけたが、高部に押し出し死球を許した。阿部慎之助監督(46)は「大勢も最後は予期せぬ形になっちゃったけど、ここまでたくさん抑えてくれてたんでね。責められないですよね」とコメント。杉内投手チーフコーチは「ダメージはあるだろうけど、そこを何とか乗り越えなきゃ、プロなんだから」と奮起を求めた。大勢は1日の中日戦で決勝点を許し、今季初黒星。自身2試合連続の黒星を喫した。チームは4連敗で、首位阪神との差は4・5ゲームに開いた。巨人は大勢が高部に押し出し死球を与えサヨナラ負け。巨人投手のサヨナラ押し出し死球は5度目。これまでは64年9月4日藤田が阪神浅越、09年5月13日豊田が横浜村田、10年8月10日山口がヤクルト福地、11年5月14日ロメロが広島石原に与えていた。カウントは1ボール、2ストライクから。過去4人の中で2ストライク後は09年豊田(カウント1-2)だけだった。大勢はプロ入り後の押し出しが1度もなく、2ストライクに追い込んでの死球はもったいなかった。
◆若き4番がチームを変えるか。ロッテ・山本大斗外野手は前日4日の巨人戦(ZOZOマリン)で初の4番に抜擢(ばってき)され、先制ソロを含む3打数2安打1打点と活躍。この日の同カードでも4番に入った。昨季までプロ4年間で出場9試合の22歳が、ブレークの足掛かりをつかもうとしている。雨天中止となった3日、2軍監督から配置転換のサブローヘッドコーチ(49)に「明日(4日)、4番で行くから、打てよ」と声を掛けられ「めちゃくちゃ緊張した」と山本。初の4番の重圧に夜も寝られなかったかと思いきや「爆睡でした」。180センチ、88キロの体格だけでなく切り替えの早さとタフなメンタルも長所だ。難敵左腕の井上から右翼テラス席に打ち込む先制ソロで新ヘッドの抜擢に応えた山本。長嶋茂雄さんの訃報を受け、吉井監督は「長嶋さんは個性を前面に出して毎日ハッスルプレー。天才と思われているけど努力の人でもあった。野球界のために何ができるかこれを機会に考えてほしい」と訴えかけた。山本は「見せる立場として、来てくださるお客さんに全力のパフォーマンスを見てもらえるように、しっかり準備して試合を始めたい」。チームのため、ファンをフルスイングで魅了する。(片岡将)
◆巨人の甲斐が欠場した。球団によると体調不良で、試合前の練習に参加せず、ベンチ入りメンバーから外れた。
◆巨人・吉川尚輝内野手(30)が3号同点ソロを放った。種市を相手にチームは無安打に抑えられ、迎えた五回1死。カウント2-0から149キロの直球を捉え、打球は右翼ホームランテラスに飛び込んだ。
◆巨人の外野陣にアクシデントが相次いだ。まずは五回2死一塁で浅野翔吾外野手(20)が内角の149キロを打ちにいった際、右手首に死球を受けた。苦もんの表情を見せながら一度、ベンチへ下がって治療を受けプレーを続行した。六回は若林楽人外野手(26)がフォークボールを打った際、左脚に自打球。脚を引きずりながらベンチへ下がり、治療を受け打席に戻ったが、遊ゴロに倒れ一塁へ全力疾走できず。その裏に浅野とともに途中交代した。
◆巨人・山崎伊織投手(26)が9回3安打1失点、7奪三振でマウンドを降りた。最速154キロの直球と鋭く落ちるスプリットを駆使し、二回までに4奪三振。三回に藤原に先制ソロを浴びたが、その後は四回から3イニング連続三者凡退に打ち取るなど立て直した。113球を投じ、九回を投げ切った。
◆ロッテがサヨナラ勝ちした。1―1の延長十回に高部の押し出し死球で勝負を決めた。先発の種市が8回1失点と好投し、3番手の坂本が今季初勝利を挙げた。巨人は9回1失点の山崎を援護できず、4連敗を喫した。
◆巨人はまさかのサヨナラ押し出し死球で4連敗を喫した。先発の山崎伊織投手(26)が9回3安打1失点、7奪三振の快投も打線の援護なく、1-1の延長十回に2番手の大勢が満塁のピンチを招き、死球で決勝点を献上した。巨人元監督の長嶋茂雄さんが3日に89歳で逝去。その後、またも白星を届けられず。阿部慎之助監督(46)は「(好機をつくるも得点できず) もうそこに尽きると思います。(山崎は)素晴らしいピッチングだったし、大勢も最後はね、予期せぬ形になっちゃったけど、ここまでたくさん抑えてくれいてたんでね。責めらんないですよね」と語った。
◆ロッテが今季3度目のサヨナラ勝ちで、5月は一度もなかったカード勝ち越しを決めた。1―1の延長十回、山本の安打や相手ミスなどで無死満塁とした。代打の角中と岡は凡退して2死となり勝機を逸するかに思われたが、続く高部が死球を受け、押し出しで決勝点を奪った。お立ち台に上がった高部は「どんな形であれ、勝てて良かった。体を張れて良かった」。吉井監督も「よく当たってくれました」と笑った。交流戦は2連勝スタートと、幸先のいい滑り出しとなった。
◆右手首付近に死球を受けた巨人・浅野翔吾外野手(20)が試合途中でベンチに退き、千葉県内の病院へ向かった。五回に死球を受け、一度プレーを続行したものの六回の守備で途中交代していた。
◆遠い1勝―。巨人は5日、ロッテ2回戦(ZOZOマリン)でサヨナラ負けし、4連敗を喫した。延長十回2死満塁で大勢投手(25)が押し出し死球を与えた。6日の楽天戦は、元監督の長嶋茂雄さんが3日に肺炎のため89歳で死去して以来、初めて東京ドームで戦う。「ミスター」が数々の伝説を残した本拠地で、弔いの白星を届ける。まさかの結末だった。1―1の延長十回。セットアッパーの大勢が無死満塁の大ピンチから、2死満塁、カウント1―2まで巻き返したが、最後は変化球が指にかかり痛恨の押し出し死球。4連敗に阿部監督は「大勢も最後は予期せぬ形になっちゃったけど、ここまでたくさん抑えてくれていたので、責められないですよね」とかばった。球団のレジェンド、長嶋茂雄さんが3日に肺炎のため89歳で死去した。最後のまな弟子でもある阿部監督は「僕らは勝って良い報告をするだけ」と決意したが、この日も1点が遠かった。八回2死満塁の好機をつくりながら無得点に終わるなど、あと一本が出せずに指揮官は「そこに尽きる」と悔しがった。日本中が悲しみに包まれた、戦後を代表する国民的ヒーローの訃報から3日。特別な場所で、大事な一戦を迎える。本拠地に戻って戦う6日の楽天戦は、長嶋さんの死去後初めての東京ドームでの試合となる。「ミスター」の歴史が詰まった本拠地だ。前身の後楽園球場では1959年に初の天覧試合でサヨナラ本塁打。88年の東京ドーム開業後は監督として、2000年の王貞治監督率いるダイエーと「ON対決」となった日本シリーズを制し宙に舞った。13年には国民栄誉賞授与式が行われ、ともに受賞した教え子の松井秀喜氏と始球式で対決。背番号3のユニホーム姿で打席に立ち、左手一本で豪快に空振りした姿は、多くの野球ファンの心に刻まれた。4日のロッテ戦(ZOZOマリン)では大型ビジョンに長嶋さんの写真が映し出され、黙?(もくとう)をささげ、ナインはユニホームの左袖に喪章をつけてプレーした。6日の本拠地でも何らかの形で哀悼の意を表するとみられる。長嶋さんへ感謝の思いを胸に、多くのファンの来場が見込まれる一戦。レジェンドの遺志を継ぎ、後輩たちが今度こそ白星を届ける。(浜浦日向)
◆パ・リーグ最下位のロッテは、先発の種市篤暉投手(26)が今季最長となる8回を3安打1失点の好投。3勝目はならなかったが、相手先発で同じ年の山崎に一歩も引かない投球だった。チームは延長十回に高部がサヨナラ死球を受けて交流戦連勝スタート。11カードぶりの勝ち越しを決めた。種市は八回に内野安打と連続四球で2死満塁のピンチを招いたが、キャベッジを中飛に打ち取り、しのぎ切った。球数は128球。今季最多の球数で最長イニングを吉川のソロによる1失点でまとめた。「ここまでずっと納得いくピッチングが一回もなかったので、気持ちで投げました」と振り返った右腕。厳しく接してきた吉井監督は「あそこ(八回)は種市が責任を持って(アウトを)取るしかない」と託し、「種市が八回まで頑張ってくれたので、助かりました」と敬礼した。本来の姿を取り戻しつつある右のエースは「感触はすごく良かった。今後につながる」と力強く断言した。(片岡将)

<交流戦順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ソフトバンク |
3 | 0 | 0 | 1.000 (-) | - (-) |
15 | 20 (+8) | 6 (+4) | 4 (+1) | 2 (-) |
0.308 (↓0.014) | 2.000 (↓1) |
2 (1↑) |
ロッテ |
2 | 0 | 0 | 1.000 (-) | 0.5 (-) |
16 | 7 (+2) | 4 (+1) | 3 (+1) | 0 (-) |
0.159 (↓0.041) | 1.890 (↑1.11) |
3 (1↑) |
DeNA |
2 | 1 | 0 | 0.667 (↑0.167) | 1 (-) |
15 | 12 (+5) | 6 (-) | 1 (-) | 1 (-) |
0.230 (↑0.003) | 1.730 (↑0.92) |
3 (1↑) |
ORIX |
2 | 1 | 0 | 0.667 (↑0.167) | 1 (-) |
15 | 12 (+4) | 9 (+3) | 1 (-) | 2 (+1) |
0.291 (↓0.005) | 2.000 (-) |
3 (1↑) |
阪神 |
2 | 1 | 0 | 0.667 (↑0.167) | 1 (-) |
15 | 12 (+7) | 6 (+1) | 5 (+1) | 3 (-) |
0.214 (↑0.017) | 2.080 (↑0.57) |
3 (2↓) |
西武 |
2 | 1 | 0 | 0.667 (↓0.333) | 1 (↓1) |
15 | 6 (+1) | 6 (+4) | 0 (-) | 2 (-) |
0.179 (↓0.045) | 1.550 (↓1.1) |
7 (3↓) |
楽天 |
1 | 2 | 0 | 0.333 (↓0.167) | 2 (↓1) |
15 | 6 (-) | 12 (+5) | 1 (-) | 0 (-) |
0.212 (↓0.053) | 3.330 (↓0.33) |
7 (3↑) |
ヤクルト |
1 | 2 | 0 | 0.333 (↑0.333) | 2 (-) |
15 | 6 (+4) | 6 (+1) | 2 (+2) | 2 (+1) |
0.225 (↑0.003) | 1.650 (↑0.31) |
7 (3↓) |
広島 |
1 | 2 | 0 | 0.333 (↓0.167) | 2 (↓1) |
15 | 9 (+3) | 12 (+4) | 0 (-) | 3 (+3) |
0.288 (↑0.01) | 4.320 (↓0.08) |
7 (3↓) |
日本ハム |
1 | 2 | 0 | 0.333 (↓0.167) | 2 (↓1) |
15 | 6 (+1) | 12 (+7) | 2 (-) | 2 (-) |
0.204 (↓0.035) | 3.670 (↓1.17) |
11 (1↓) |
巨人 |
0 | 2 | 0 | 0.000 (-) | 2.5 (↓1) |
16 | 4 (+1) | 7 (+2) | 1 (+1) | 2 (+1) |
0.182 (↓0.037) | 3.570 (↑2.06) |
11 (1↓) |
中日 |
0 | 3 | 0 | 0.000 (-) | 3 (↓1) |
15 | 6 (+4) | 20 (+8) | 1 (-) | 4 (+2) |
0.228 (↑0.016) | 7.500 (↓0.75) |
<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
阪神 |
32 | 21 | 2 | 0.604 (↑0.008) | - (-) |
88 | 190 (+7) | 127 (+1) | 32 (+1) | 45 (-) |
0.241 (-) | 2.090 (↑0.02) |
2 (-) |
DeNA |
28 | 22 | 3 | 0.560 (↑0.009) | 2.5 (-) |
90 | 181 (+5) | 136 (-) | 26 (-) | 28 (-) |
0.238 (-) | 2.290 (↑0.05) |
3 (-) |
巨人 |
28 | 26 | 1 | 0.519 (↓0.009) | 4.5 (↓1) |
88 | 166 (+1) | 170 (+2) | 38 (+1) | 25 (+1) |
0.241 (↓0.001) | 2.740 (↑0.02) |
4 (-) |
広島 |
25 | 25 | 2 | 0.500 (↓0.01) | 5.5 (↓1) |
91 | 159 (+3) | 146 (+4) | 21 (-) | 18 (+3) |
0.241 (↑0.001) | 2.530 (↓0.04) |
5 (-) |
中日 |
23 | 29 | 2 | 0.442 (↓0.009) | 8.5 (↓1) |
89 | 125 (+4) | 172 (+8) | 24 (-) | 30 (+2) |
0.217 (↑0.001) | 2.990 (↓0.1) |
6 (-) |
ヤクルト |
15 | 33 | 2 | 0.313 (↑0.015) | 14.5 (-) |
93 | 126 (+4) | 204 (+1) | 21 (+2) | 17 (+1) |
0.220 (-) | 3.550 (↑0.05) |
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
日本ハム |
30 | 22 | 2 | 0.577 (↓0.011) | - (-) |
89 | 181 (+1) | 148 (+7) | 50 (-) | 28 (-) |
0.227 (↓0.002) | 2.300 (↓0.07) |
2 (1↑) |
ORIX |
27 | 22 | 3 | 0.551 (↑0.009) | 1.5 (↑1) |
91 | 182 (+4) | 184 (+3) | 36 (-) | 26 (+1) |
0.264 (↑0.001) | 3.190 (↑0.02) |
3 (1↓) |
西武 |
29 | 24 | 0 | 0.547 (↓0.011) | 1.5 (-) |
90 | 152 (+1) | 136 (+4) | 24 (-) | 37 (-) |
0.235 (↓0.002) | 2.380 (↓0.03) |
4 (-) |
ソフトバンク |
27 | 24 | 2 | 0.529 (↑0.009) | 2.5 (↑1) |
90 | 196 (+8) | 165 (+4) | 34 (+1) | 36 (-) |
0.247 (-) | 2.730 (↓0.03) |
5 (-) |
楽天 |
24 | 28 | 1 | 0.462 (↓0.009) | 6 (-) |
90 | 140 (-) | 164 (+5) | 20 (-) | 54 (-) |
0.235 (↓0.002) | 2.930 (↓0.02) |
6 (-) |
ロッテ |
19 | 31 | 0 | 0.380 (↑0.013) | 10 (↑1) |
93 | 130 (+2) | 176 (+1) | 28 (+1) | 16 (-) |
0.211 (↓0.002) | 3.290 (↑0.06) |
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