◆DeNAが5連勝。DeNAは2-2で迎えた5回表、筒香の押し出し四球などで2点を挙げ、勝ち越しに成功する。続く6回には佐野が2ランを放ち、リードを広げた。投げては、先発・東が7回3失点の粘投で今季6勝目。敗れた楽天は、先発・ヤフーレが精彩を欠いた。

◆楽天ドラフト1位の宗山塁内野手が交流戦初打席で結果を残した。1点を追う2回1死二、三塁、DeNA東の8球目、スライダーにうまく合わせ同点の中犠飛。「各球団、エース級のピッチャーと、結果はどうであれ打席で体感したい」と話していたが、セ・リーグを代表する左腕から貴重な1点をもぎ取った。この一戦は午後6時開始予定だったが、降雨の影響で1時間遅れの同7時にスタートした。スコア速報

◆DeNA牧秀悟が16試合連続安打を決めた。1回1死一、二塁、楽天ヤフーレのツーシームを左前に運んでチャンスを広げた。続く宮崎の三ゴロ併殺崩れの間に1点を先制した。さらに4回無死二塁、約1カ月ぶりに1軍復帰即スタメンの筒香が、復帰後初スイングで左前へ強烈な復帰後初安打。昨季は日本シリーズも合わせて11勝1敗とめっぽう強かったDH制で、強力打線が襲いかかった。

◆楽天ドラフト1位の宗山塁内野手（22）がプロ初の複数打点で気を吐いた。0－1の2回1死二、三塁、DeNA東の8球目、スライダーにうまく合わせて同点の中犠飛。1－2の4回2死一、三塁では右前適時打を放ち、再び同点とした。「チャンスで回ってきたんですけど、いつも通り打席に入れた。1球目からしっかりと振って、前に飛ばせて良かった」。セ・リーグを代表する左腕から打点を稼いだ。

◆DeNA佐野恵太外野手（30）が3戦連発となる4号2ランで仙台初アーチを決めた。2点リードの6回2死二塁、楽天今野の直球を捉え、降りしきる雨を切り裂いて右翼席中段へ。豪快な一打で杜（もり）の都でデスターシャポーズを披露し「しっかりと自分のスイングができましたし、1球で仕留めることができて良かったデスターシャ！」と振り返った。

◆DeNAが雨が降りしきる中での一戦を制し、今季最長の5連勝を収めた。交流戦初戦は16年から9連勝となり、貯金は今季最多を更新する6に伸ばした。また、DH制の試合は昨季から日本シリーズも合わせて10連勝となった。雨の影響で開始時間が1時間繰り下げになるというアクシデントにも動じなかった。1回、いきなり強力打線がつながった。2番オースティンから佐野、牧と3連打で満塁とし、宮崎の併殺崩れの間に1点を先制した。同点の4回には、先頭宮崎が内野安打と遊撃・宗山の悪送球で無死二塁。続くのはこの日、約1カ月ぶりに1軍復帰した筒香。3球目、復帰後初スイングで逆方向への快音を響かせ、左前打でチャンスを拡大。一、三塁から度会の犠飛で勝ち越した。再び同点となった5回には2死満塁から筒香、度会が2者連続で押し出し四球を選んで勝ち越し。6回2死二塁には佐野が右翼席中段へ3戦連発となる4号2ラン。仙台での初アーチ杜（もり）の都にデスターシャポーズを響かせ「しっかりと自分のスイングができましたし、1球で仕留めることができて良かったデスターシャ！」と振り返った。投げては先発の東が雨に惑わされない安定感のある投球でゲームを作った。2回には森敬の悪送球からピンチを作り、宗山の犠飛で同点に。4回にも宗山に適時打を浴びるなど、7安打を許すも、丁寧な投球を貫いた。7回3失点（自責2）で役割を果たし、6勝目をマークした。東は「開始時間が遅れたり、マウンドのコンディションが良くなかったなど、なかなかタフな投球になりましたが、大きく崩れることなく長いイニングを投げられたと思います。点もたくさん取っていただいて野手の皆さんにも感謝したいです」と振り返った。8回はウィック、9回は入江が締めた。投打がかみ合って危なげなく勝ちきった。

◆楽天は交流戦で18年（20年はコロナ禍で中止）から続く黒星スタートが継続となった。同点の5回2死満塁からヤフーレがDeNA筒香に押し出し四球を献上。2番手今野も続く度会に押し出し四球を与え、回またぎとなった6回には佐野に2ランを被弾し、突き放された。併殺が取れなかった場面も複数あり、三木監督は「締まりのない試合で、良くなかったね」と厳しい口調で話した。

◆楽天が交流戦初戦を落とした。18年（20年はコロナ禍で中止）から続く黒星スタートは継続となった。ドラフト1位の宗山塁内野手（22）が気を吐いた。0－1の2回1死二、三塁、DeNA東の8球目、スライダーにうまく合わせ同点の中犠飛。1－2の4回2死一、三塁では右前適時打を運んで再び同点とした。自身初の交流戦でセ・リーグを代表する左腕から2打点を挙げた。4点を追う7回は2死走者なしから代打阿部寿樹内野手（35）、辰己涼介外野手（28）が連打でつなぎ、小森航大郎内野手（22）がこの日2安打目となる右前適時打を放つ意地を見せた。投げては先発ミゲル・ヤフーレ投手（27）が、5回途中6安打4四球4失点（自責3）で降板した。2－2の5回2死満塁から筒香に押し出し四球で決勝点を献上。2番手今野龍太投手（30）も続く度会に押し出し四球を与え、回またぎとなった6回には佐野に2ランを被弾した。この一戦は午後6時開始予定だったが、降雨の影響で1時間遅れの同7時にスタートした。楽天は昨季の交流戦で黒星発進ながら13勝5敗と大きく勝ち越し、初優勝を飾っている。

◆DeNA東克樹投手（29）が悪条件を落ち着いて対処した。雨で試合開始が1時間繰り下げ、雨が試合中も振り続ける中での先発マウンド。味方の援護も受けながら、7回3失点（自責2）にまとめた。自身6勝目でチームの連勝を今季最長の5に伸ばし、交流戦初戦は9連勝。「チームとして全体ミーティングでこの18試合が大きいと話していた。まず1つ取れて良かった」と2年ぶりの優勝へ弾みをつけた。DeNA佐野（6回に右翼席へ3戦連発の4号2ラン）「見え方だったり、打ちに行き方はいいんじゃないかなと思います」DeNA筒香（約1カ月ぶりに1軍復帰し、3四球1安打）「ファームに行く前よりはかなりいい感覚になっている。対投手と勝負出来ていたと思う」スコア速報

◆DeNA筒香嘉智外野手（33）が約1カ月ぶりに1軍に復帰し、即スタメンで存在感を示した。「6番DH」で先発すると、2回無死二塁、復帰後初スイングで逆方向への左前打を放った。同点の5回には2死満塁から勝ち越しの押し出し四球を選ぶなど、1安打3四球で勝利に貢献。「ファームに行く前よりは、かなりいい感覚になっているのかなと思います。まだ1試合なので分からないですけど、（ファームに）落ちる前はボール球に手を出すことが多かったですけど、それがいい時の感覚に近づいてきているので四球もとれたと思います」と冷静に振り返った。ファームでは連日、打ち込みを敢行し、己と向き合いながら状態を整えてきた。「2軍の監督、コーチはじめスタッフの方にこれでもかとサポートしていただきましたし、打撃コーチの石井さん、（鈴木）尚典さんに技術的な指導含め、打撃投手もしていただいて。まずはそういう方々に感謝の気持ちです」と周囲への感謝を強調した。三浦監督も「1軍の試合で結果につながって、本人もよかったと思うし、チームにとってもいい形で、戻ってきたくれたなと思います」と話した。

◆DeNAナインが楽天ナインと交流戦ならではの交流を行った。佐野は広陵（広島）、明大で直系の後輩で昨年のドラフト1位の楽天宗山と交流し、記念撮影した。前日の同戦では佐野が3戦連発となる2ランを放ち、宗山も2打点を挙げた。佐野は試合後、「先輩として負けないように。そして2人ともいい成績残せるように。今日もいいバッティングしてましたし、1年目なのにすごいなと」と印象を話していた。それ以外にも幅広い交流は続いた。佐野、伊勢、入江は明大出身でチームメートだった渡辺と再会し、4人で記念撮影。元DeNAの伊藤も、東ら旧友たちと旧交を温めた。侍ジャパンでチームメートとなった牧と村林や、自主トレ仲間だった森敬と田中貴、渡辺らシーズン中はなかなか対面することのない別リーグ同士の友人たちが交流していた。

◆DeNAが楽天に敗れ、今季最長の連勝が5で途切れた。昨季から続く交流戦での連勝が8でストップし、日本シリーズを合わせたDH制の試合での連勝も10でストップ。交流戦2戦目は19年から6連敗となった。序盤からリードを許す展開を強いられた。1回2死一、三塁から楽天渡辺佳に右翼線への2点適時二塁打で先制を許した。さらには2回2死、小郷にソロを浴び3失点目。先発のジャクソンは試合前時点で防御率1・27と盤石だった助っ人右腕が、10試合目の先発で初めて3失点目を許した。その後は粘りの投球で0行進を続け、7回8安打3失点無四死球。「最初の2イニングは相手が真っすぐを狙っているように感じましたし、自分の投球も浮いてしまったかなと思います。ただその後はしっかり修正できたと思います」と立ち直りながらも、2敗目を喫した。打線は楽天先発の内に苦しんだ。2回には宮崎の四球と筒香の右翼線への二塁打でチャンスメークするも、度会、山本が倒れて無得点。3回にも無死一、二塁のチャンスを作ったが、オースティンが空振り三振、佐野が併殺に打ち取られた。9回には藤平が先頭からの2連続四球で無死一、二塁。代打松尾の安打で1死満塁までチャンスを拡大し、2死から桑原が押し出し四球を選び2点差に迫った。しかし、5番手加治屋を前にオースティンが空振り三振に打ち取られた。牧の連続試合安打は16で止まり、佐野の連続試合本塁打も3試合で途切れた。

◆交流戦開幕とともに、頼れる男がDeNA打線に帰ってきた。5月1日から2軍調整が続いていた筒香が昇格即「6番・DH」で出場。三浦監督は「（打線の厚みも増させる存在に）なってもらわないと困る。状態も上がってきたというところと本人の感覚、コーチ、周りからの報告も受けて、ゴーサインが出たので、このタイミングで戻した」と説明した。今季は6年ぶりに日本開幕を迎えたが、19試合で打率.115、1本塁打、2打点と状態が上がらず。筒香は「これだけ打てていなければ仕方ない。もう一回、貢献できるようにファームでしっかりやらないといけない」と約2週間、実戦には出場せず、バットを振り込んだ。3時間ほど打ち込む日もあった。「左足の軸を残して、反対方向に自分のポイントで打てる練習をしている」と、約10キロの重さのベストを羽織って投球マシンを相手に打ち込むなど、感覚を研ぎ澄ませた。6試合に出場したイースタン・リーグでは17打数6安打（打率.353）。「だいぶ良くなってきている」と手応えを示していた。強打者がそろうチームにとって、交流戦はパ・リーグ主催試合の9試合で採用されるDH制がアドバンテージ。交流戦は2年前に初優勝、昨季も3位ながらセ・リーグトップと得意な舞台だ。背番号25の打棒に注目が集まる。（阿部慎）

◆DeNA・ジャクソンが4日の楽天戦に先発する。初の楽天モバイルパークでの登板。レフト側後方には名物の観覧車が見えるが、「観覧車は好きじゃないというか、乗らない。高所恐怖症とかじゃないけど、信用できない。足は必ず地面についていないと...」と意外な一面を明かした。来日2年目の今季は5勝1敗、防御率1・27。「新しい環境は自分自身も楽しみ」と腕をぶした。

◆DeNA・筒香嘉智外野手（33）が「6番・DH」で出場。第2打席に4月17日の巨人戦以来となる安打をマークした。1―1で迎えた四回無死2塁で、相手先発・ヤフーレの速球を左前に弾き返した。第1打席は四球だった。5月1日から2軍調整が続いていたが、この日、約1カ月ぶりに1軍に昇格。三浦監督は試合前、「状態も上がってきたという所と本人の感覚、コーチ、周りからの報告も受けて、ゴーサインが出たので、このタイミングで戻した」と説明していた。

◆楽天のドラフト1位新人、宗山が好投手の東から犠飛と適時打で打点を重ねた。0―1の二回は1死二、三塁で、フルカウントからのスライダーにうまくバットを合わせて中堅へ飛球を打ち上げ、1―2の四回2死一、三塁では「好機でも、いつも通り打席に入れた」と平常心で内角直球を右前にはじき返した。初めて経験する交流戦。「結果はどうであれ、各球団のエース級投手（の球）を打席で体感したい」と話していたが、早速対応力を発揮した。

◆DeNAが今季初の5連勝で貯金を最多の6に伸ばした。2―2の五回に2者連続の押し出し四球で勝ち越し、六回に佐野恵太外野手の3試合連発となる2ランで突き放した。先発の東克樹が7回3失点で6勝目を挙げた。

◆DeNA・佐野恵太外野手が3試合連続の本塁打を放ち、5連勝に貢献した。4―2の六回2死二塁で今野の真ん中に入った直球を強振。右越えに4号2ランを運び「しっかりと自分のスイングができた。一球で仕留めることができて良かった」と笑顔で語った。一回は先取点につながる右前打をマーク。4試合連続の複数安打で打線を引っ張り、チームの勝ち越しは6に。2季ぶりの交流戦優勝へ好発進した。

◆6回、2点本塁打を放ち、ベンチ前でポーズを決めるDeNA・佐野恵太　＝楽天モバイルパーク（撮影・佐藤徳昭）

◆「日本生命セ・パ交流戦」が3日に開幕し、2年ぶり2度目の優勝を目指すDeNAは、楽天1回戦（楽天モバイルパーク）に6―3で勝利。今季初の5連勝で、貯金を今季最多の6に伸ばした。この日、1軍に昇格した筒香嘉智外野手（33）が「6番・DH」で先発し、五回に勝利打点となる押し出し四球を選ぶなど、2打数1安打1打点3四球。雨天の影響で試合開始が1時間遅れる中、効果的に得点を重ね、交流戦初戦の連勝を9とした。降りしきる雨の中、選球眼が光った。2―2の五回2死満塁。1軍に昇格したばかりの筒香が、フルカウントから押し出し四球を選び、勝ち越し。勝利の余韻は控えめに冷静に振り返った。「ファームに落ちる前はボール球に手を出すことが多かったが、それがいい時の感覚に、かなり近づいている」久々の快音も響いた。第1打席を四球とした後の四回無死二塁。相手先発・ヤフーレの速球を左前に弾き返して、4月17日・巨人戦の本塁打以来となる安打。チャンスを広げ、度会の犠飛での2点目につなげた。「逆方向にヒットが出ていることが全て正解とは思っていない」と話したが、理想には一歩ずつ近づいている。今季は6年ぶりに日本で開幕を迎えたが、19試合で打率・115、1本塁打、2打点と状態が上がらず。5月1日に登録を抹消された。約2週間は実戦に出場せずバットを振り込むと、実戦復帰後は6試合で打率・353（17打数6安打）と状態を上げていた。筒香について、三浦監督は「チームにとってもいい形で戻ってきてくれた」と評価した。パ・リーグ主催試合の9試合で採用される「DH制」では、筒香の復調が鍵を握る。交流戦は2年前に初優勝、昨季も3位ながらセ・リーグトップ。「監督に言われたところで全力を尽くすだけ」と背番号25がここから本領を発揮する。（阿部慎）