オリックス(★2対3☆)西武 =リーグ戦11回戦(2025.06.01)・ほっともっとフィールド神戸=
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西武
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ORIX
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勝利投手:甲斐野 央(2勝1敗0S)
(セーブ:平良 海馬(0勝1敗12S))
敗戦投手:マチャド(2勝3敗8S)

本塁打
【西武】西川 愛也(4号・5回表ソロ)
【オリックス】廣岡 大志(4号・3回裏2ラン)

  DAZN
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◆西武は1点を追う5回表、西川のソロで試合を振り出しに戻す。そのまま迎えた9回には、外崎の野選出塁の間に1点を加え、勝ち越しに成功した。投げては、4番手・甲斐野が今季2勝目。敗れたオリックスは先発・曽谷が力投するも、打線が4回以降1安打と振るわなかった。

◆人気ボーイズグループNCTのユウタ(29)が特別始球式に登板した。ノーバウンドのストライク投球。「めちゃくちゃ緊張しました。届いてよかった」と笑みを浮かべた。この日は「#つながる、韓国KOREA DAY」として開催。韓国の魅力について「おいしいものもたくさんあるし、素敵な場所もいっぱいある。おかずもたくさん出てくるので、そういうところがすごい魅力的」とPRした。ユウタはインスタグラムのフォロワー数が885万人を突破し、日本人男性タレントの中で1位を誇る。

◆オリックス広岡大志内野手(28)が通算500試合目で逆転2ランを決めた。0-0の3回、三塁守備で1死三塁から自らの失策で先制点を献上した。その裏、無死二塁で西武与座の2球目、内角直球を左翼スタンドへ運んだ。「自分のエラーで先制点を許してしまっていたので、なんとか取り返そうと、それだけを考えていました」。プロ10年目で101打点となった。

◆西武が連敗を2で止め、交流戦前の50試合を27勝23敗の貯金「4」、リーグ3位で終えた。2-2で迎えた9回、西武打線はオリックス・マチャドに対し内野安打と野選などで1死二、三塁とし、外崎修汰内野手(31)が追い込まれながらしぶとく一塁へゴロを打ち、代走で出ていた三塁走者の仲田慶介内野手(25)が快足を生かしてホームインした。この日は3回、牧野翔矢捕手(24)の三塁打を機に、敵失で先制。しかしその裏、先発の与座海人投手(29)がオリックス広岡に逆転2ランを浴びたものの、5回に西川愛也外野手(25)の4号ソロで振り出しに戻していた。

◆オリックスは交流戦前最後の一戦で西武に敗れ、首位日本ハムと2・5ゲーム差で交流戦に突入する。0-1の3回、広岡大志内野手(28)が無死二塁から西武与座の2球目、内角直球を左翼スタンドへ4号2ランを決めた。だが、先発の曽谷龍平投手(24)は2-1の5回、西武西川に右翼へ同点ソロ。8回まで3安打と好投した中、痛い失点となった。2-2の9回、2番手アンドレス・マチャド投手(32)が1死二、三塁から外崎の一ゴロ間に、三塁走者が本塁へ滑り込み(記録は野選)、勝ち越しを許した。▽オリックス広岡(通算500試合出場で4号2ラン)「自分のエラーで先制点を許してしまっていたのでなんとか取り返そうと、それだけを考えていました」▽オリックス曽谷(8回3安打2失点の力投も白星つかず)「長いイニングを投げてゲームを作ることができたところはよかったと思いますが、本塁打で同点に追いつかれてしまったところを反省」

◆西武は連敗を2で止め、交流戦前の50試合を27勝23敗の貯金「4」で終えた。昨季は15勝30敗の借金「15」で、この時点で松井稼頭央前監督の休養が決まった。「再建には3年から5年かかる」との覚悟の声も球団上層にあった中で、その1年目に"勝つ"成功経験を積めていることは、再建への確かな前進だ。今年の西武はなぜ、白星をつかめているのか。先発投手陣と守備力の良さは目立つところだ。それ以外のポイントを探ると1つ、気になった点がある。5月8日、野村大樹内野手(24)が出場選手登録を抹消された。理由は2軍再調整だった。打率1割7分1厘。しかしこの時点で二塁定位置を争う児玉は1割5分で元山は1割ちょうど。当時0割だった仲田はいまだに、5月を終えてもまだ今季初安打が生まれていない。「なぜ大樹が2軍に?」。各所からそんな声が聞かれた。なぜか-。絶対的レギュラーに至っていない野村大にまず求められるのが「打撃」だからだ。児玉や仲田らは守備走塁優先でのベンチ入りで、そこに準じた仕事をこなしてきている。西口文也監督(52)は「バリエーションもちょっとはないとね、打てない時はほんとに打てないで終わっちゃうので」と話す。仲田はこの日、期待値通りの走塁で決勝のホームへ滑り込んだ。その中で野村大はスタメン6番起用もありながら打率も打点も数字を残せなかった。主に代打で期待され打率1割を切った栗山も同様に再調整になった。開幕3戦目にして不動のレギュラー源田に代打を出した。西口文也監督(52)は「練習以上のものは出せないから」と言い、選手の役割をしっかりカテゴライズしてシーズン序盤に臨んでいる印象がある。オープン戦ではいきなり5番に平沼を起用した日がある。レギュラー格の渡部聖が休んだ日だった。スタメンを変える時は前後を大きくいじらない。開幕スタメンで「7番元山、9番源田」を示唆していたものの、最終的には「7番源田」にした。西口監督は起用について多くは語らないが、元山ら二塁手は開幕当初は日替わり起用を想定していたため、と想像できる。5月28日の楽天戦(ベルーナドーム)も捕手の牧野を初めて3番DHで起用し「当てはめただけ」と言った。今季の西武はDHは中軸を打つことが多く、その言葉自体もすんなり当てはまる。投手起用についても、序盤で大量ビハインドになった試合は、いわゆる"勝ちパターン"の投手は一切投げさせない。必勝リレーへの21歳山田の抜てきも含め、選手個々への期待値も設定した"キッパリ"采配が、シーズン前半の戦いの礎にある。【西武担当=金子真仁】

◆オリックス・広岡大志内野手(28)が汚名返上の活躍だ。「自分のエラーで先制点を許してしまっていたので、なんとか取り返そうと、それだけを考えていました」0-1の三回に先頭のD1位・麦谷(富士大)が遊撃内野安打と敵失で出塁して無死二塁。ここで広岡が先発・与座の2球目の直球を強振して打球は左翼へ。打った瞬間、スタンドインを確信して歩き出した。4号2ランで試合をひっくり返した。直前には悔しいミスを犯していた。三回表の三塁の守備で1死三塁でゴロに猛チャージするもグラブではじき、適時失策。先制点を献上していただけに、名誉挽回の一発となった。

◆オリックスは終盤に力尽き、連勝が2でストップした。 三回に広岡が一時逆転2ラン。しかし、五回に先発の曽谷が西川に同点ソロを浴びて試合は振り出しに。六回以降は両軍無得点のまま終盤に突入した。 九回に登板した守護神・マチャドは1死二、三塁のピンチを招き、外崎のゴロを処理した一塁・頓宮の送球がわずかにそれて野選となって勝ち越し点を献上した。チームは25勝21敗3分けの貯金4で交流戦に臨む。

◆西武が逆転勝ちした。1―2の五回に西川の4号ソロで同点。九回に外崎の一ゴロの間に勝ち越し点を挙げた。山田ら救援陣は無失点でつないだ。オリックスは曽谷が8回2失点と粘ったが、打線は四回以降、1安打に終わった。

◆オリックスは終盤に力尽き、連勝は2でストップ。岸田護監督(44)は際どい判定に泣く結果となった守護神のアンドレス・マチャド投手(32)を思いやった。「ちょっと不運な当たりがあったので、流れ的には難しかったかな」九回に登板した来日2年目右腕は、無死一塁で長谷川の打球が高くバウンド。三塁手・広岡が二塁に素早く送球したが、判定はセーフとなった。1死二、三塁とされて迎えた外崎を2球で追い込み、3球目にハーフスイングを奪ったように見えたが、一塁塁審の手は挙がらず。5球目に一ゴロ野選となって決勝点を奪われた。接戦を落としたチームは25勝21敗3分けの2位で交流戦に臨む。岸田監督は「交流戦もそんなに簡単には勝たせてくれないと思うけど、粘り強くやっていきたい」と前を見据えた。(織原祥平)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
日本ハム
29202 0.592
(↑0.009)
-
(-)
92175
(+1)
136
(-)
48
(+1)
26
(-)
0.229
(↓0.001)
2.220
(↑0.04)
2
(-)
ORIX
25213 0.543
(↓0.013)
2.5
(↓1)
94170
(+2)
175
(+3)
35
(+1)
24
(-)
0.262
(↓0.002)
3.260
(↑0.03)
3
(-)
西武
27230 0.540
(↑0.009)
2.5
(-)
93146
(+3)
130
(+2)
24
(+1)
35
(+1)
0.238
(↓0.002)
2.440
(↑0.01)
4
(-)
ソフトバンク
24242 0.500
(↓0.011)
4.5
(↓1)
93176
(-)
159
(+3)
30
(-)
34
(-)
0.244
(↓0.001)
2.770
(↓0.01)
5
(-)
楽天
23261 0.469
(↑0.011)
6
(-)
93134
(+3)
152
(-)
19
(-)
54
(+1)
0.236
(-)
2.910
(↑0.06)
6
(-)
ロッテ
17310 0.354
(↓0.008)
11.5
(↓1)
95123
(-)
172
(+1)
25
(-)
16
(-)
0.213
(-)
3.350
(↑0.05)