1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ロッテ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 7 | 0 | 0 |
日本ハム | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1X | 1 | 3 | 0 | 1 |
勝利投手:河野 竜生(2勝0敗0S) 敗戦投手:ゲレーロ(1勝3敗1S) 本塁打 |

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◆日本ハムは0-0のまま迎えた9回裏、レイエスのソロが飛び出し、サヨナラ勝利を収めた。投げては、先発・北山が7回無失点の好投。その後は孫、河野とつないで完封リレーを展開し、3番手・河野が今季2勝目を挙げた。敗れたロッテは打線が7安打を放つも、無得点とつながりを欠いた。
◆日本ハム水野達稀内野手(24)が左太もも裏を痛めて出場選手登録を抹消された。5月31日に札幌市内の病院で検査を受け、左ハムストリングス筋損傷と診断された。ゲーム復帰まで約2週間の見通し。今後は千葉・鎌ケ谷の2軍施設でリハビリを行う。今季の水野は2年連続で開幕スタメンをつかむなど遊撃手のレギュラー格として、ここまで41試合出場、打率2割3分8厘、3本塁打、19打点。5月30日ロッテ戦(エスコンフィールド)では8番遊撃でスタメン出場して3打数1安打も、翌31日同戦は欠場していた。代わりに上川畑大悟内野手(28)が約1カ月ぶりに再昇格した。4月28日に抹消後はイースタン・リーグで16試合に出場。二遊間を守りながら、打率2割6分9厘、0本塁打、4打点という打撃成績を残していた。
◆2日に40歳の誕生日を迎える日本ハム宮西尚生投手(39)がチーム練習中に、他のブルペン陣から、粋な"前祝い"を受けた。中堅方向に集まった9投手が並び、それぞれ1文字ずつ大きな文字が入ったTシャツを着て「誕生日おめでとう!」のメッセージをつくり、宮西を出迎え、バースデーソングを歌い上げた。宮西は「今日ロッカーいったら誰もおらんから、遅刻したかと思った。全然、気付いてなくて。いきなり歌い出したんで、なんやろうと。『声が小さい』と一喝しときました。うれしかったですね。まだ40になってないですけどね」と、うれしそうに話した。40歳以上で現役を続けた投手は、球団では12年に44歳で在籍した木田優夫投手(現GM代行)以来となる。昨季は節目の400ホールドを達成し、15日のオリックス戦(エスコンフィールド)では、元中日岩瀬仁紀氏(50)を超える880試合連続リリーフ登板の日本記録も樹立。大記録を次々と達成し、今の心境について宮西は「気持ちは20歳。でも40歳まで、この世界にいるっていうことが、まず考えていなかった。いろんな方にサポートしてもらってここまで来られた。年齢重ねると感謝の気持ちが強くなるね。それはより強く感じます」と口にした。チームは単独首位と好調で「まずは今日の試合に勝つこと。目の前の試合、1勝を大切にとやってますけど、最終目標は優勝なので。40歳のときに優勝を味わえられたら」と思い描いた。ちなみに、1日前のこの日は、林孝哉ヘッドコーチの52歳の誕生日だった。
◆ロッテ小川龍成内野手(27)が左ハムストリングの筋膜炎のため出場選手登録を抹消された。前日の日本ハム戦は「9番二塁」で先発出場し3打数1安打をマーク。7回にまわってきた第3打席の内野ゴロの走塁の間に負傷した。今季小川は30試合に出場し、打率1割5分4厘、3打点を記録していた。
◆ロッテは2日連続のサヨナラ負けを喫し、今季12度目の0封負け。4連敗で借金は14となった。両先発の投手戦となった。互いに譲らぬ力投が続きスコアボードに0が並んだ。ロッテ先発のオースティン・ボス投手(32)は8回2安打無失点と好投し首位日本ハム打線を抑えた。9回にマウンドに上がったタイロン・ゲレーロ投手(34)がレイエスに痛恨の右越えサヨナラ弾を浴びた。
◆日本ハムが2試合連続のサヨナラ勝ちで、交流戦前のカードを3連勝で締めた。0-0の9回、先頭のフランミル・レイエス外野手(29)が右越え11号サヨナラ弾で、投手戦にケリをつけた。貯金は今季最多9に。レイエスのサヨナラ弾は今季初となった。3日からの交流戦ではセ・リーグ首位の阪神と対戦する。笑顔でお立ち台に上がったレイエスは「スゴイ!」と絶叫で自画自賛。「いいスイングをしようという意識だったので、完璧なスイングで完璧に捉えられて良かったです。この光景は一生忘れないと思います」と、本拠地を埋めたファンに感謝した。レイエスのサヨナラ本塁打は、昨年9月11日以来自身2本目。日本ハムのサヨナラ本塁打は4月11日西武戦の郡司に次いで2本目だが、郡司はスコア0-0の延長12回、レイエスは0-0の9回に記録。スコア0-0からのサヨナラ本塁打がシーズン2本は93年ヤクルト(ハウエル2本)以来6度目となり、パ・リーグでは85年西武(金森と伊東)に次いで2度目。
◆元ヤクルトの荒木大輔氏(61)が、2試合連続のサヨナラ勝ちを決めた日本ハムの強さを分析した。18~21年に日本ハムの1軍投手コーチなどを務めた荒木氏は、「DAZN」などで解説を務めた。試合は日本ハム先発の北山亘基投手(26)が7回無失点、ロッテ先発オースティン・ボス投手(32)が8回無失点。両チーム無得点の9回裏、フランミル・レイエス外野手(29)が、ロッテ2番手タイロン・ゲレーロ投手(34)から右翼ブルペンに飛び込む11号サヨナラ弾で試合を決めた。日本ハムは3連勝。貯金9で首位をキープし、3日からの交流戦を迎える。荒木氏は「本当に強い。追い込まれても相手に得点を与えなかったり、主導権を与えない。そういう戦い方ができている」と強さを分析。この日は8回終了時点で日本ハムが2安打、ロッテが7安打と押され気味だったが、救援陣も得点を許さず得意の1発で勝利した。同氏は続けて「北山がね、粘りの投球をした。それが勝ちを呼んだと思いますね」と話した。レイエスは本塁打を確信すると、喜びのあまり全力疾走でベースを1周。荒木氏は「全力疾走も速かったですね。速いんですね、足がね」と声を弾ませた。
◆日本ハムが2試合連続のサヨナラ勝ちで、交流戦前のカードを3連勝で締めた。0-0の9回、先頭のフランミル・レイエス外野手(29)が右越え11号サヨナラ弾で、投手戦にケリをつけた。3日からの交流戦ではセ・リーグ首位の阪神と対戦する。レイエスのサヨナラ本塁打は、昨年9月11日西武戦以来、自身2本目。カウント3-0から打ったサヨナラ弾は23年5月4日丸(巨人)以来で、パ・リーグでは95年8月29日デューシー(日本ハム)以来5本目。日本ハムのサヨナラ本塁打は4月11日西武戦の郡司に次いで2本目だが、郡司はスコア0-0の延長12回、レイエスは0-0の9回に記録。スコア0-0からのサヨナラ本塁打がシーズン2本は93年ヤクルト(ハウエル2本)以来6度目となり、パ・リーグでは85年西武(金森と伊東)に次いで2度目。
◆ロッテは2日連続のサヨナラ負けで今季12度目の0封負け。4連敗で借金は14となった。先発オースティン・ボス投手(32)は8回2安打無失点と好投。5回まで44球とテンポの良い投球だった。「今日は8回を0に抑えられて、自分としては力強い投球ができて良かったと思ってます。チームが接戦で負けてしまったけど、火曜日、なんとかマリンに戻って連敗を止められるように、チームとして頑張るだけです。いいピッチングもあったので、球種も全ての面で良かった」とうなずいた。0-0の8回には2つの四球で2死一、二塁のピンチを背負うも、無失点で切り抜けた。「あのケースは1点ここで取られると厳しい状況なので、ギア上げて、力いっぱい打者を打ち取るんだっていう気持ちと、自分のいいボールを投げようと、そういう気持ちで投げてました」と振り返った。97球を投げきってマウンドを託したが、無念のサヨナラ負けとなった。吉井理人監督(60)は「球数というよりもイニングでへばるピッチャーもいる。ボスはずっとリリーフをやっていたんので、そっちのタイプだと思う。前半からかなり飛ばしていた。7回もピンチ、結構、力を入れていたので、8回でスイッチしたいところだったんすけど、ブルペンの事情で8回まで投げてくれて、本当によく頑張ってくれた」とねぎらった。
◆ロッテは2日連続のサヨナラ負けで今季12度目の0封負け。4連敗で借金は14となった。最下位から抜け出せない。開幕から2カ月で5位楽天との差は5・5ゲーム、首位日本ハムとは11・5ゲームと苦しい状況。吉井理人監督(60)は「選手、スタッフ、コーチ、みんなほんと頑張ってくれてるんですけど、勝ち切ることができずに、その状況を監督がちゃんとつくれてなかったのかなっていう風に思っているので、申し訳ないなという気持ちでいっぱいです」と責任を背負った。それでも若手中心のチームは安打がつながることも増えてきた。この日も日本ハムを4本上回る7安打。「若い選手たちができること増えてきているので、それを出せる回数が増えていけば、もっともっと良くなると思います。去年に比べてポイントゲッターだったソト、ポランコ、岡。この辺の選手がこれから調子上げてくれたら、チームはもっと上向いてくると思う。なかなか今ちょっと若い選手が優勢になっているので、ベテランの選手たちが試合で出る機会が少なく、調子上げるのは難しいかもしれないですけど、そこはベテランの経験値でなんとか。あとはこっちがサポートしてなんとかしていきたい」と状態を上げていく。休みを挟んで、3日からは交流戦が始まる。指揮官は「自分たちができることって、本当にできることしかできない。できないことをやらせてもうまくはいかないから、それは彼らには、この2年間ずっと言ってきたんで分かってくれてると思う。できることをしっかり、攻める気持ちを持って交流戦からもやっていくだけ」と前を向いた。
◆ロッテのタイロン・ゲレーロ投手(34)が、日本ハム・レイエスにカウント3ボールからサヨナラ弾を浴びた。8回2安打無失点と好投したオースティン・ボス投手(32)の後を受けて9回に登板し、痛恨の一撃を食らった。ゲレーロは「最近、自分もそうですし、チームとしてもなかなか勝ちが続かない状況で、皆さんフラストレーションがたまる中でやってるんですけど、火曜日からはまた相手チームが変わるということで、気持ちを入れ替えてやっていきたい。今日はオースティンのいいピッチングを壊してしまって申し訳ない」と頭を下げた。吉井理人監督(60)は「リリーフピッチャーが3ボールにはなっちゃだめですね。そこが彼の弱点なのかもしれないので、まっすぐだけでも操れるようになってくれないと。四球だったとしても、よりムードが悪くなってしまうんで、リリーフピッチャーは先頭打者はしっかり早く追い込んでやっつけるのが鉄則。打たれるのはしょうがないですけども、カウント不利になったところはゲレーロも反省して、次に生かしてほしい」と成長を促した。
◆日本ハム新庄剛志監督(53)が、サヨナラ弾を放ったフランミル・レイエス外野手(29)をインスタグラムでたたえた。レイエスは0-0の9回、ロッテ2番手ゲレーロに対し、カウント3ボールからの159キロ直球を狙い打ち。打球はあっという間に右翼ブルペンへ飛び込む11号サヨナラ本塁打となった。レイエスは喜びのあまり、全力疾走でベースを1周。ヒーローインタビューでは「スゴイ! いいスイングをしようという意識だったので、完璧なスイングで完璧に捉えられて良かったです。この光景は一生忘れないと思います」と、本拠地を埋めたファンに感謝した。新庄監督は「こりゃ~ 人気出るわ この技術 キャラクター ファンを惹きつける 笑顔 走り トーク 最高過ぎる男 しかし こんなに走るスピード 走り方良かったか~ 盗塁出来るな 北山君も相変わらず良かったし、進藤君も打てんけどナイスリード 矢澤君も上川畑君もいい守備してくれた 皆んな 有難う」とつづった。
◆中10日で先発した日本ハム北山亘基投手(26)が、7回117球を投げ5安打6奪三振無失点と好投も、4勝目はお預けとなった。5回から3イニング連続で走者を背負うも無失点。「中盤の無駄球が減れば8、9回行けていた内容。7回まで投げて最低限作れたっていうところは評価できる部分。そこは前向きに捉えて、次はより安定した内容でできるようにしていきたい」と見据えた。
◆日本ハムのフランミル・レイエス外野手(29)が、リーグ単独トップとなる11号サヨナラ弾を放ち、交流戦前3連勝締めに貢献した。0-0の9回無死。3ボールからの4球目、159キロ直球を右翼へ運んだ。お立ち台では吉田に習った日本語で「エーグイ、ホームラン」と自画自賛。「ゲレーロ投手はすごく球が速い。ボール球なら振らず、ストライクなら力まずに早く強く振る意識」と頭を整理して結果につなげた。新庄監督の期待に応えた。「待てのサインを出そうかと思って考えた」という指揮官だが、3日前の会話を思い出していた。新庄監督 アメリカではモーレ(レイエス)に対して3ボールは打てなのか、待てなのか。レイエス オフコース、打て。打席でサインを確認したレイエスは、理解ある指揮官の指示に気持ちも乗った。交流戦に備え、今季2度目の一塁守備にも就いた。2回の一ゴロの処理は、やや動きが硬かったが、徐々に慣れて無失策。「谷内コーチと、いつも練習に取り組んでいるし、準備はできている。リズムも作りやすい」。攻守とも、迷わずにレイエスが身支度を調える。【永野高輔】
◆日本ハムが2試合連続のサヨナラ勝ちで、交流戦前のカードを3連勝で締めた。0-0の9回、先頭のフランミル・レイエス外野手(29)が右越え11号サヨナラ弾で、投手戦にケリをつけた。貯金は今季最多9に。レイエスのサヨナラ弾は今季初となった。3日からの交流戦ではセ・リーグ首位の阪神と対戦する。新庄監督は、3ボールからサヨナラ弾を放ったレイエスに「打て」の指示を出した経緯を説明した。新庄監督 ゲレーロが荒れてたじゃないですか。で、あんだけ荒れてたらストライク入らないから、待てのサインを出そうかと思って考えて、3日前に「アメリカではモーレ(レイエス)に対して3ボールは打てなのか、待てなのか」と聞いたら「オフコース、打て」だって。そんなもん、自由に俺に任せて打たせてくれたっていうのを思い出して。で、打てのサインを出したら。あんだけ荒れている中、159キロの真っすぐを(打ち返して)。大したもんですよ。
◆日本ハム新庄剛志監督(53)が交流戦前のカードを3連勝で締めたことを喜んだ。3日からの交流戦ではセ・リーグ首位の阪神と対戦する。新庄監督 ちょうど今日でホームゲーム11勝12敗(本当は13勝14敗)か。僕が宣言したと思うんですけど、途中からホームで勝ちますよ、見といてくださいっていうところで、3連勝はうれしかったですね。とはいえ、最近の戦い方には、納得していない。新庄監督 良くない。よくこの位置にいるわっていうぐらい良くない。打つ方。ピッチャーにずっとおんぶに抱っこですもんね。でもこれを交流戦から逆にしていって、交流戦では今そんなに調子上がってないバッターが、いきなり、そんなバッティングできたんだっていうきっかけをつかむ、交流戦という場所だと思うんで。楽しみにしてます。できたら11勝7敗ぐらいで終われたら。後半というか、交流戦終わって乗っていけるんじゃないかな。今、貯金は9かな。交流戦までに11という目標を掲げてやってきて、2つ足りなかったんで。交流戦では11勝7敗でいってくれたらいいかな。充実している先発投手陣について、現状と今後についての持論も展開した。新庄監督 本当は完投させたいですよね。今日も。そしたらもう7回で110球ぐらいだったから、ちょっと難しいかなっていうとこで。でも、そこはかなり意識してます。だって中6日で回ってないでしょ。だから130から140ぐらい投げてもいいと僕は思うので。でも北山君は抹消。この流れでシーズンをどこまでいくのか、ちょっとピッチングコーチの考えは楽しみにしてますね。リリーフ陣については、ある投手の雄たけびが今ひとつな事を心配しつつ、守護神の笑顔が増えたことには、手応えを感じている。新庄監督 池田君がちょっと池田君らしくない声の張り。声が少しちっちゃいから。もっと。あと、最近では田中正義君が笑みが多くなったなというところはプラス材料にはなってます。
◆日本ハム新庄剛志監督(53)が3日からの交流戦に向けたビジョンを口にした。最初は古巣阪神との3連戦から始まる。新庄監督 楽しみなのは藤川監督の野球。あとは継投が読めないと思うんで、その辺は楽しみにしたいと思います。昨年はメンバー表交換の際に「新庄監督」と背中に入った阪神のユニホームを着て、サプライズ登場。ファンを楽しませた。新庄監督 もう僕は、よかとです。今年は選手(がメイン)。僕からしたら、(交流戦は)ファンがものすごく期待して、待ちに待った試合かなというとこで、選手たちもものすごく楽しみにしてるんで。やっぱりピッチャーも打席に立って楽しそうにやってるので。その楽しそうにやってるピッチャーが打席に立って。もし、山崎福也くんだったら、フォアボールを取ってガッツポーズっていうのが、ベンチもものすごく乗ってくるんです。それに乗せられて、カンカンカンカン打つようなチームなんで。グーリンはバッティングは、そうでもない(笑い)。はい、期待しません。野手陣では、昨季交流戦史上最高打率4割3分8厘をマークしMVPを取った水谷を1軍昇格させることを明かした。新庄監督 今、移動してくるんじゃないですか。あ、言っちゃダメだっけ? いやいや交流戦でね、ほら、首位打者取った男は今年もやってくれますよ。調子よくないこともないですけどね。タイミングもしっかり早く取り出して、インパクトまでの間も、しっかり変化球に対して間があって。結果は出てなくても、その内容がいいんで。
◆日本ハム新庄剛志監督(53)が2試合連続サヨナラ勝ちで交流戦前のリーグ戦を3連勝で締めくくった。今季最多の貯金9とし、単独首位として臨む交流戦は目標を「11勝7敗」に設定。3日から昨年の交流戦でMVPに輝いた水谷を再昇格させることも明言した。本拠地で開幕カードを戦うセ首位の阪神藤川監督の采配に警戒しつつも、あの"騒動"を引き合いに宣戦布告した。また新庄監督の"勘ピューター"が劇的勝利を呼び込んだ。0-0の9回先頭。レイエスに対し、ロッテ・ゲレーロが制球を乱して3ボールとなった。「あんだけ荒れてたら(セオリーは)『待て』」。それでも「打て」のサインを出し、サヨナラアーチが生まれた。伏線は3日前。指揮官はレイエスに聞いていた。「アメリカではモーレ(レイエスの愛称)に対して3ボールは『打て』なのか『待て』なのか」。助っ人の答えは「オフコース、打て。自由に俺に任せて打たせてくれた」。力強い言葉を信じて大正解だった。前日5月31日も2点を追う9回に代走準備をしていた矢沢を急きょ代打起用し、同点適時打。「説明できん」という"勘ピューター"采配が郡司のサヨナラ打へとつながった。勘がさえまくる理由は、選手たちの特徴や現状、相手の情報も把握できているからだ。3日からの交流戦に向けても準備万全だ。「セ・リーグの映像もたくさん見てるし、頭にはもう入ってる。なんとかいい戦いができるように」。その中で全18試合を戦う期間限定の特別な3週間の目標は「11勝7敗でいってくれたらいいかな」と設定した。起爆剤も用意した。「水谷くん。交流戦で首位打者を取った男は今年もやってくれますよ」。不振で再調整中の24年交流戦MVP男の再昇格を明言。3日の開幕カードから「もちろん」とスタメン起用し、ここ2週間ほど低調な「海賊打線」のテコ入れも図る。その開幕カードはセ首位の阪神をホームで迎え撃つ。初対戦となる古巣の後輩、藤川監督に対しては満を持して宣戦布告した。新庄監督 (藤川監督が)この辺に(近くに向かって)来たら、こう(近づき返して)やろうかな。それで次の日はメンバー表交換の時に目を合わさない。それ、伝えといてください、球児に...へヘヘヘ。4月の阪神-広島戦(甲子園)で起きた、あわや乱闘騒ぎの一件を引き合いに"挑発"した。「待ちに待った試合」と待ち望んでいた交流戦でさらに勢いに乗り、首位独走態勢に入る。【木下大輔】
◆2日に40歳の誕生日を迎える日本ハム・宮西尚生投手がサプライズの前祝いを受けた。ブルペン陣の9投手が「誕」「生」「日」「お」「め」「で」「と」「う」「!」と1文字ずつ入ったTシャツを着用し、横一列に整列。「ハッピーバースデー」を歌って、グラウンドに姿を見せた宮西を出迎えた。「ロッカーに誰もおらんかったから、遅刻したんかと思った」と苦笑しながらも、「でも、うれしかった」。40歳を迎えることには「ずっと気持ちは20歳。でも、40歳までこの世界にいるとは考えていなかったので、サポートしてくれた方のおかげ。年齢を重ねてくると、感謝の気持ちが強くなるね」としみじみ語った。その上で「40歳の年に優勝が味わえたらいいかな、と思います。ここからまた1年でも長く(現役を)できるように頑張っていきたい」と続けた。
◆日本ハムが2試合連続のサヨナラ勝ちで、勝ち越しを今季最多の9とした。0―0の九回、レイエスが右越えにソロを放ち決勝点を奪った。北山が7回無失点と好投し、3番手の河野が2勝目。ロッテは今季3度目の同一カード3連敗。
◆?日本ハムがスコア0-0の九回にレイエスのサヨナラ本塁打で勝利。5月31日のロッテ戦(○4-3=九回・郡司の単打)に続くサヨナラ勝ち。2試合連続のサヨナラ勝ちは昨年9月10、11日の西武戦(○1-0=九回・水野の単打→○3-2=十一回・レイエスの本塁打)以来。?スコア0-0からサヨナラ本塁打で勝利したのは4月11日の西武戦(○2-0、十二回=郡司の代打2ラン)に次いで今季2度目。同一シーズンに2度記録したのは日本ハム(前身を含む)では初で、1993年のヤクルト(6月22日の広島戦=十回、7月4日の巨人戦=九回、ともにハウエルの本塁打)以来32年ぶり。パでは85年の西武(4月25日のロッテ戦=十回に金森永時の本塁打、6月17日の日本ハム戦=九回に伊東勤の本塁打)以来40年ぶり。?2リーグ制(50年)以降、カウント3-0からのサヨナラ弾は23年5月4日の巨人・丸佳浩(九回、対ヤクルト)以来2年ぶり8本目で、パでは95年8月29日の日本ハム・デューシー(九回、対近鉄)以来30年ぶり5本目。
◆パ・リーグ首位の日本ハムは1日、ロッテ10回戦(エスコン)に2試合連続のサヨナラ勝ちを収め、貯金を今季最多9とした。0-0の九回にフランミル・レイエス外野手(29)が、リーグ単独トップとなる右越え11号ソロ。3日に開幕する「日本生命セ・パ交流戦」では、セ・リーグ首位で新庄剛志監督(53)の古巣でもある阪神といきなり激突する。本塁にできた歓喜の輪の中に1秒でも早く飛び込みたくて、レイエスは全力疾走でダイヤモンドを一周した。「エグいホームラン!」と、お立ち台で日本語で絶叫。0-0の九回先頭。カウント3ボール0ストライクから、159キロの直球を右翼に運んだ。それまでの3球はストライクゾーンから大きく外れる明らかなボール球。新庄監督は「あれだけ荒れていたら、普通は〝待て〟なんですけどね」と苦笑したが、3日前に助っ人と交わした雑談を思い出した。メジャー時代の3ボールからのベンチの指示を聞くと、「もちろん、自由に打たせてくれたよ。俺に任せてくれ」。その言葉を信じた。交流戦前最後のカードを2試合連続サヨナラ勝ちの3連勝で締め、貯金も今季最多9。それでも指揮官は「交流戦までに貯金11が目標だったから...。よくこの位置(首位)にいるわってぐらい、打つ方がよくない。ずっとピッチャーにおんぶに抱っこ」。チーム打率・229に深いため息をついた。交流戦の開幕カードは本拠地での阪神戦で、いきなりのセ、パ首位対決。新庄監督は「藤川監督の野球、あとは継投。多分、僕は読めないと思うけど、楽しみにしたい」と心を躍らせる。同時に、もう手は打ってある。貧打解消に、交流戦から〝あの男〟を1軍に呼ぶ。「(昨年の)交流戦でね、首位打者を取った男は今年もやってくれますよ」とにやり。昨年に交流戦史上最高打率・438(64打数28安打)でMVPを獲得した水谷を〝カンフル剤〟として投入する。今季は出場わずか6試合、打率・130の不振で5月2日に出場選手登録を外れていた。さらに先発ローテーションも再編。3日の先発には、昨季の台湾MVP・古林睿煬(グーリン・ルェヤン)を起用する見込みで、「116球完封か、118球完投を期待したい」と続けた。指揮官にとって勝負の交流戦18試合。「セ・リーグ球団の映像はたくさん見ているし、頭にもう入っている。11勝7敗以上で終われたら、(リーグ戦再開後に)乗っていける」。その先に見据えるのは就任4年目でのリーグ優勝だ。(東山貴実)

<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
日本ハム |
29 | 20 | 2 | 0.592 (↑0.009) | - (-) |
92 | 175 (+1) | 136 (-) | 48 (+1) | 26 (-) |
0.229 (↓0.001) | 2.220 (↑0.04) |
2 (-) |
ORIX |
25 | 21 | 3 | 0.543 (↓0.013) | 2.5 (↓1) |
94 | 170 (+2) | 175 (+3) | 35 (+1) | 24 (-) |
0.262 (↓0.002) | 3.260 (↑0.03) |
3 (-) |
西武 |
27 | 23 | 0 | 0.540 (↑0.009) | 2.5 (-) |
93 | 146 (+3) | 130 (+2) | 24 (+1) | 35 (+1) |
0.238 (↓0.002) | 2.440 (↑0.01) |
4 (-) |
ソフトバンク |
24 | 24 | 2 | 0.500 (↓0.011) | 4.5 (↓1) |
93 | 176 (-) | 159 (+3) | 30 (-) | 34 (-) |
0.244 (↓0.001) | 2.770 (↓0.01) |
5 (-) |
楽天 |
23 | 26 | 1 | 0.469 (↑0.011) | 6 (-) |
93 | 134 (+3) | 152 (-) | 19 (-) | 54 (+1) |
0.236 (-) | 2.910 (↑0.06) |
6 (-) |
ロッテ |
17 | 31 | 0 | 0.354 (↓0.008) | 11.5 (↓1) |
95 | 123 (-) | 172 (+1) | 25 (-) | 16 (-) |
0.213 (-) | 3.350 (↑0.05) |
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