楽天(☆3対0★)ソフトバンク =リーグ戦11回戦(2025.06.01)・楽天モバイルパーク宮城=
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ソフトバンク
0000000000710
楽天
20010000X3700
勝利投手:藤井 聖(2勝2敗0S)
(セーブ:藤平 尚真(0勝1敗4S))
敗戦投手:松本 晴(1勝1敗0S)
  DAZN
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◆楽天は初回、フランコの適時打などで2点を先制する。そのまま迎えた4回裏には、小深田が適時打を放ち、リードを広げた。投げては、先発・藤井が8回途中無失点の好投。その後は西口、藤平とつないで逃げ切り、藤井は今季2勝目を挙げた。敗れたソフトバンクは、打線が中盤以降の好機を生かせなかった。

◆楽天浅村栄斗内野手(34)の通算2000安打達成セレモニーが、ソフトバンク戦の試合前に行われた。スタンドのファンから偉業を祝福する黄色いボードが掲げられ、来場した三木谷浩史オーナーからは花束を贈られた。ゆかりのある人々からもビデオメッセージが寄せられた。・サンドウィッチマン 3000本、4000本とね、これからもまたどんどん打っていただいて(本塁打を)たたき込んでほしいなと思います。・大阪桐蔭の西谷浩一監督 高校時代は期待が大きかっただけに毎日叱ってばかりでしたが、こうやって2000安打のお祝いができ、本当に夢のようです。ただ、これは夢ではありません。浅村君自身が1本1本積み重ねた努力の結果であります。本当におめでとうございます。頑張りましたね。・中島宏之氏 栄斗は覚えているか分かりませんが、ライオンズ時代に背番号32から1ケタの番号へ変更の打診があった時、(中島氏がつけていた)3番をつけたいので断りますと言ってくれたことを今でも覚えています。後にライオンズ、イーグルスで背番号3をつけて活躍している姿を見ると、とてもうれしいです。これからまだまだヒット、ホームランを打ちまくってください。・松井稼頭央氏 僕もアサと一緒にプレーさせてもらいましたが、試合に出続けるすごさ、「プロとは?」をあらためて感じさせてくれる選手でした。平成生まれ初の2000安打ですが、僕の中では昭和の匂いがプンプンする大好きな選手の1人です。これからも1本1本積み重ね、これからのアサの活躍を楽しみに応援しています。浅村は24日の日本ハム戦の1回に山崎から先制の右前適時打を放ち、平成生まれ初、史上56人目の節目に到達した。

◆ソフトバンク松本晴投手(24)が3回2/3を6安打3失点で降板した。仙台での先発はプロ初先発で4回途中5失点だった23年8月27日以来。「初先発はやられている。自分のベストパフォーマンスを出したい」とリベンジを誓っていたが、苦い思い出を払拭することはできなかった。1回1死一、二塁で4番フランコに先制の左前適時打を献上。さらに1死満塁で宗山の遊ゴロ間に2点目を失った。2、3回は無失点で切り抜けたが、4回に再び捕まった。先頭の8番太田に右前打、9番辰己に四球。特に辰己は2球で追い込んでいただけに、もったいない四球だった。1番小森は二併も2死三塁で2番小深田に左前適時打を許した。ここで小久保裕紀監督(53)は松本晴の降板を告げた。2番手には大山がマウンドに上がった。3年目左腕の松本晴は開幕からリリーフで奮闘。中継ぎでは全12試合連続無失点で、5月21日の日本ハム戦で今季初先発した。同戦は5回1失点で勝敗つかず、この日は今季2度目の先発登板だった。

◆楽天が交流戦前ラスト試合を白星で締めた。初回1死一、二塁から4番マイケル・フランコ内野手(32)が左前適時打を放って先制。なおも1死満塁で宗山塁内野手(22)の併殺崩れの間に1点を加点した。さらに4回2死三塁では小深田大翔内野手(29)が左前適時打を放った。投げては先発の藤井聖投手(28)が今季初めて7回以上を投げる力投を見せた。自己最多タイの7回1/3を投げ、5安打無失点。球数は自己最多の119球だった。チームは借金3で3日のDeNA戦から交流戦を迎える。

◆ソフトバンクは今季3度目の完封負けで連勝は2でストップした。直近3カード連続で勝ち越しがなく、24勝24敗2分けの勝率5割で3日からの交流戦を迎える。楽天投手陣の前に打線が沈黙した。0-3の5回2死二、三塁では牧原大成内野手(32)が空振り三振。8回1死一、三塁では中村晃外野手(35)が捕邪飛、近藤健介外野手(31)が二直に倒れた。特に先発の藤井聖投手(28)とは今季3度目の対決だったが、18回2/3で自責点0(失点は1)に抑えられている。先発の松本晴投手(24)は3回2/3 3失点で今季初黒星を喫した。

◆楽天藤井聖投手(28)が今季初めて7回を投げきり、2連勝を飾った。「もうとにかくバッター1人1人に向かった結果が、こういういい結果につながった。でもピンチの場面で西口が抑えてくれたんで、西口に感謝してます」と振り返った。初回は3者凡退。2回はソフトバンク先頭の近藤に初安打を許したものの、後続を3人で断った。4回2死走者なしでは、前の打席で安打を打たれた近藤を外角寄りのスライダーで見逃し三振に抑えた。5回2死から四球と渡辺の二塁打で二、三塁と、この日初めて得点圏に走者を背負ったが、最後は牧原大を外角スライダーで空振り三振に仕留めた。6回2死一、二塁から栗原に中前打を浴びたが、中堅辰己がノーバウンドで好返球。二塁走者の中村を本塁タッチアウトにした。藤井は「辰己だったら絶対刺すわと思ってベースカバーに行ってて本当に刺してくれたので、辰己への絶大なる信頼というか、やって当たり前と言ったらおかしいですけど、本当に助かりました」と感謝した。8回1死一塁で降板となったが、自己最多タイの7回1/3を投げ5安打無失点、球数は自己最多の119球だった。3日からは交流戦がスタートする。昨季はトップタイの3勝を挙げ初優勝に貢献した。「本当にたまたまなので、自分が勝たせたと言えるような交流戦に今年はしたい」と力を込めた。

◆楽天藤井聖投手(28)が「7回の壁」を越えた。8回無死一塁の場面で、周東を外角低めスライダーで空振り三振。次打者の柳町を迎えたところで降板し、悔しげな表情を浮かべながらベンチに引き揚げた。「完投するつもりだった。バッターも左でしたし、なんとか自分がって思ったんですけど、本当に頼もしいリリーフ陣が控えているので、そこは仕方ない」。2番手西口が無失点でつないだ。今季は7回を投げきった試合が1度もなかったが、自己最多タイの7回1/3を5安打無失点。球数も自己最多の119球を投げ、2連勝を飾った。1軍登板は約2週間ぶりだったが「ファームで1からしっかりやった成果が出せた」。この日の勝利でソフトバンク戦は3試合で2勝0敗、18回2/3を投げ1失点(自責0)で防御率0・00。タカキラーぶりを発揮し、交流戦前最後の一戦を締めた。

◆楽天小森航大郎内野手(22)がプロ初のマルチ安打で勝利に貢献した。「1番左翼」でスタメン出場。初回、先頭で右前打を放ち、先制点の起点となった。「監督から秘策をもらっていた。トップシークレットで言えないですけど、その通りにいったら打てた」。続く小深田の打席で二盗を決め、4番フランコの適時打で生還。2回にはセーフティーバントを成功させ、打って走ってアピールした。▽楽天辰己(6回に中堅から本塁への好返球で補殺)「ランナーがいて、低い送球をしたいなと思ったんですけど、ちょっとすっぽ抜けたっす。でも結果的に良かったっす」

◆高卒3年目のソフトバンク大野稼頭央投手(20)がプロ初登板した。0-3の8回に5番手で登板し、1回1安打で無失点デビュー。若き左腕は「真っすぐで押していけるところがセールスポイント。今日は真っすぐ中心で押せたので良かった」と笑顔を見せた。鹿児島県の奄美大島出身で、高校時代は県立校の大島でセンバツにも出場した「離島の星」。この日は「稼頭央」という名前の由来でもある松井稼頭央氏が、楽天浅村の2000安打達成セレモニーで球場に来ていたが「見ることができませんでした。会いたかったです」と残念そうだった。

◆ソフトバンクが敵地・仙台で今季3度目の完封負けを喫した。今季初めて「4番」に近藤健介外野手(31)を起用し打線を組み替えたが苦手とする楽天先発の藤井攻略はできなかった。再び勝率5割に逆戻り。13年以来となるBクラスでの交流戦突入が決まった。ソフトバンクが楽天に完封負けを喫し、勝率5割に逆戻り。貯金2への挑戦は今季3度目だったが、またも失敗した。交流戦には18年以来の貯金0で入ることになった。交流戦直前が勝率5割以下だったのは、ほかに13年(借金1)、09年(借金3)、08年(借金2)だけ。

◆ソフトバンク先発の松本晴投手(24)は4回途中3失点で今季初黒星を喫した。3イニングで先頭打者の出塁を許し、うち2イニングが失点につながった。「なかなかリズムに乗ることができなかった」。打線が楽天藤井に苦戦するなか、0-2の4回2死三塁では小深田に左前適時打を献上。小久保監督は「小深田のところが今日のポイントだった。あそこでの3点目が痛かった」と渋い表情だった。

◆ソフトバンク遊撃レギュラーの今宮健太内野手(33)が復活した。「右前腕屈筋群の筋挫傷」から1軍復帰即「6番遊撃」でフル出場。バットでは4打数無安打も、投手陣への積極的な声かけなどベテランとして存在感を見せた。今宮は「打ちたかったです」と悔しさを表しながら「体の方は全然問題ないので、あとは結果を残すだけかなと思います」と前を向いた。

◆ソフトバンクが敵地・仙台で今季3度目の完封負けを喫した。今季初めて「4番」に近藤健介外野手(31)を起用し打線を組み替えたが苦手とする楽天先発の藤井攻略はできなかった。再び勝率5割に逆戻り。13年以来となるBクラスでの交流戦突入が決まった。交流戦は12球団最多8度の優勝を誇るホークスだけに、小久保裕紀監督(53)は「まだ踏みとどまっている。セ・リーグ用の野球をする」と得意とする「セ界戦」での逆襲を誓った。低空飛行を続けるホークスの今季の戦いぶりを象徴するような試合だった。スコアボードには9個の0が並んだ。今季3度目の完封負け。7安打を放ったがホームは遠かった。勢いに乗れそうでなかなか乗れないもどかしさを感じる敗戦だった。小久保監督は動いた。今季初めて4番に近藤を起用。近藤にとっては23年以来、2年ぶり「主砲」の座。2回の第1打席には先頭で右前打。さらに6回にも右前打を放ってマルチ安打と気を吐いたが、ポイントゲッターより、むしろチャンスメークの立場で得点にはつながらなかった。楽天先発藤井には過去2度の対決で1失点(自責0)に封じ込まれ、対戦防御率は0・00。苦手左腕の対策として4番に近藤を据え、2番柳町、3番中村の新打順で挑んだが、終わってみれば完封リレー。新オーダーは実らなかった。「(今日は)コーチ陣の提案があった。対藤井としての打順だったが、(交流戦初戦の)明後日からどうするかは、わからない」。小久保監督はさらに策を練り直す考えも明かした。何とか勢いに乗って交流戦を迎えたかったが、チームは再び勝率5割に逆戻り。Bクラスで交流戦に入るのは13年以来、実に12年ぶりとなる。それでも小久保監督はしっかり視線を前方に据えた。「借金が(最大)7まで行って。それでも5月はあれだけ(貯金1)まで持って行った。まだ踏みとどまっていますよ」。ゴールデンウイークの5連勝に加え、6カード連続勝ち越しもあった。さらにホークスは交流戦過去8度の優勝。圧倒的な強さで「セ界戦」を走り抜けているだけに、下を向くことはない。「まあ、3週間はパ・リーグとの対戦がないので。セ・リーグ用の野球をします。9試合は向こう(セ・リーグ球場)であるのでね」。12球団最多の251勝を挙げている交流戦をチーム浮上のターニングポイントとする。【佐竹英治】ソフトバンクが楽天に完封負けを喫し、勝率5割に逆戻り。貯金2への挑戦は今季3度目だったが、またも失敗した。交流戦には18年以来の貯金0で入ることになった。交流戦直前が勝率5割以下だったのは、ほかに13年(借金1)、09年(借金3)、08年(借金2)だけ。

◆楽天辰己涼介外野手(28)のバックホームが、球場の空気を変えた。3点リードの6回2死一、二塁。ソフトバンク栗原が中前打を放つと、素早く捕球して本塁へノーバウンド送球。「ランナーがいて、低い送球をしたいなと思ったんですけど、ちょっとすっぽ抜けたっす。でも結果的に良かったっす」。クロスプレーになったが、捕手太田が二塁走者中村をタッチアウトとし、大歓声が起こった。4年連続でゴールデングラブ賞に輝き、強肩を武器にする守備の名手だが、今季の補殺はこれが2個目だ。相手チームが辰己の肩を警戒してか、走者をアウトにするチャンスは決して多くない。「(走者がベースを)回ってこないんで、僕も肩が弱くなったっす(笑い)」とジョークを飛ばした。昨季は全143試合に出場し、158安打で最多安打のタイトルを獲得した。しかし、今季は2軍降格も味わい、打率2割2分1厘と低迷。それでも「やっと目に見えて良くなってきた」と直近5試合は打率3割7分5厘と復調傾向だ。背番号8は「もう毎日、100%は出せているんで、人を魅了できるようなプレーが攻守ともにできればなと思います」。3日DeNA戦から交流戦がスタート。打って走って守って、グラウンドで暴れ回る。【山田愛斗】

◆通算2000安打を達成した楽天・浅村栄斗内野手(34)が、試合前にパ・リーグの連盟表彰を受けた。表彰セレモニーでは、巨大スクリーンに、サンドウィッチマン、元西武・中島宏之氏らの祝福ビデオ・メッセージが流れた。東京から駆け付けた三木谷浩史オーナー、前西武監督で浅村が憧れる人物として挙げる松井稼頭央氏が、花束を贈呈し祝福した。

◆楽天の藤井は自己最多の119球を投じ、7回?を5安打無失点で2勝目を挙げた。「完投するつもりだった」と八回途中での降板に悔しさものぞかせながら「とにかく打者一人一人に向かっていったのがいい結果につながった」と手応えを口にした。昨季にチーム最多タイの11勝をマークしたサウスポー。今季6度目の先発だった前回登板で初白星を手にしてから2連勝と調子が上向いてきた。昨年の交流戦では3戦3勝で初優勝に貢献したが「本当にたまたま。自分が勝たせたと言えるような交流戦にしたい」と意気込んだ。

◆自己最多119球の熱投だった。楽天・藤井聖(まさる)投手(28)が7回?を5安打無失点、5奪三振で2勝目。チームの3-0の勝利に貢献した。「石井さん(GM)から『完投しろよ』といわれていた。完投するつもりで、何とか自分がと思って投げた」昨季チーム最多タイの11勝を挙げた左腕は左打者の内角をえぐり、スライダーで内外角を効果的に攻めた。観衆2万5012人の前で堂々の無失点投球を演じた。前回登板は5月23日のイースタン・リーグ、ロッテ戦(森林どり泉)で1軍登板は今季初勝利を挙げた同16日のソフトバンク戦(みずほペイペイ)以来、16日ぶり。「もう一度見つめ直せるチャンスだと思って、すごくプラスに捉えて練習した」とリフレッシュできた。〝お隣さん〟に助けられた。六回2死一、二塁のピンチ。クラブハウスでロッカーが横の中堅手・辰己が、栗原の中前打を捕球すると二走を本塁で刺した。藤井は「相手の三塁コーチが手を回したのを見て、ラッキーだと思った。辰己なら刺す」と感謝した。三木監督は「欲を言えば八回まで投げ切ってほしかったが、ストライク先行で試合を作った」と評価した。左腕は昨季の交流戦で3勝を挙げて、球団初の交流戦優勝に貢献。2連覇に向けて弾みをつけた。(広岡浩二)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
日本ハム
29202 0.592
(↑0.009)
-
(-)
92175
(+1)
136
(-)
48
(+1)
26
(-)
0.229
(↓0.001)
2.220
(↑0.04)
2
(-)
ORIX
25213 0.543
(↓0.013)
2.5
(↓1)
94170
(+2)
175
(+3)
35
(+1)
24
(-)
0.262
(↓0.002)
3.260
(↑0.03)
3
(-)
西武
27230 0.540
(↑0.009)
2.5
(-)
93146
(+3)
130
(+2)
24
(+1)
35
(+1)
0.238
(↓0.002)
2.440
(↑0.01)
4
(-)
ソフトバンク
24242 0.500
(↓0.011)
4.5
(↓1)
93176
(-)
159
(+3)
30
(-)
34
(-)
0.244
(↓0.001)
2.770
(↓0.01)
5
(-)
楽天
23261 0.469
(↑0.011)
6
(-)
93134
(+3)
152
(-)
19
(-)
54
(+1)
0.236
(-)
2.910
(↑0.06)
6
(-)
ロッテ
17310 0.354
(↓0.008)
11.5
(↓1)
95123
(-)
172
(+1)
25
(-)
16
(-)
0.213
(-)
3.350
(↑0.05)