1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ヤクルト | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 7 | 0 | 0 |
DeNA | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | X | 5 | 10 | 1 | 2 |
勝利投手:ウィック(3勝0敗1S) (セーブ:伊勢 大夢(0勝0敗3S)) 敗戦投手:小澤 怜史(0勝3敗0S) 本塁打 |

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◆DeNAが3連勝。DeNAは初回、牧と松尾の適時打で2点を先制する。その後同点とされるも、8回裏には佐野と牧の連続本塁打などで3点を挙げ、再びリードを奪った。投げては、3番手・ウィックが今季3勝目。敗れたヤクルトは、3番手・小澤が振るわなかった。
◆試合開始時刻の変更が発表された。雨天が見込まれるため、午後2時プレーボールから30分遅らせた午後2時30分に変更。午後2時20分時点でも雨が続く影響で、さらに試合開始時間10分を遅らせ、午後2時40分プレーボールに変更となった。DeNAは石田裕太郎投手(23)、ヤクルトは吉村貢司郎投手(27)が先発する。
◆DeNA大卒2年目の石田裕太郎投手(23)が、通算25打席目でプロ初安打を放った。同点の5回先頭で打席に立ち、ヤクルト先発吉村の2球目カットボールを捉えた。打球は二塁手赤羽のグラブを弾き、右前へ転々と転がって出塁。待望の初安打に、右腕はホッと一塁上で笑みを浮かべた。記念球はベンチで控える山本祐大捕手(26)が受け取り、大切そうに保管。なおも後続が続いて三塁まで進んだが、2死満塁の好機で宮崎が遊飛に倒れて生還とはならなかった。第1打席では二ゴロに倒れたが、6球ファウルで粘り球数10球を投げさせる打席内容。投手のみならず、打線の一角としても好機を拡大した。
◆ヤクルト吉村貢司郎投手(27)がアクシデントに耐え、6回を7安打2失点で投げ切った。6回先頭、DeNA松尾に対し、2ストライクと追い込んだ。直後に靴ひもを結び直す動作とともに、右手の指を気にした。タイムを要求し、その後の投球練習では大暴投。何らかのアクシデントが発生した模様で、1度、治療でベンチに下がった。ブルペンからは星がマウンドにやってきた。しかし、応急処置を終えた吉村は駆け足で戻ってきた。高津監督も続投を決断した。吉村は松尾を高めフォークで遊ゴロに仕留めた。度会に左前打を許したが、石上を一ゴロ併殺とした。イニング途中でマウンドを譲らなかった。初回に2失点こそ喫するも、2回以降は5イニング連続でゼロを並べた。7回の攻撃で代打を送られた。3勝目はならなかったが、雨に強風の悪条件の中、意地を示した。
◆3連勝で今季最多タイの貯金4に戻し、交流戦前最後のカードで勝ち越しが決まった。両チーム好機であと1本が出ない攻防が続く中、同点の8回に佐野恵太外野手(30)の勝ち越し本塁打で打線に火をつけた。ヤクルト小沢の4球目直球を右翼席へ運び、7イニングぶりに得点。続く牧秀悟内野手(27)は、小沢のカーブをバックスクリーンに運ぶ3戦連続弾で2者連続アーチを描いた。これが5年連続の2ケタ弾。なおも1死二塁から度会に右前適時打が飛び出し、この回3得点でリードを広げた。投げては先発石田裕が4回に同点打許すも、6回途中2失点(自責1)でゲームメーク。継投もハマり、6回2死一、二塁から火消しを任された2番手左腕坂本裕哉投手(27)は1回1/3を無失点。続くウイック、伊勢も好救援で勝利に貢献した。試合は雨天の影響で開始時間を40分遅らせてのプレーボール。5回のDeNA攻撃時に再び強い雨が降りしきるなど、難しいコンディションでの接戦を制した。
◆DeNA牧秀悟内野手(27)が3戦連続アーチでルーキーから5年連続の2桁本塁打を達成した。同点の8回。先頭佐野が右翼席へ勝ち越しソロを放つと、続く牧がヤクルト小沢の2球目107キロカーブを完璧に捉えた。打球はバックスクリーン直撃の豪快弾。2者連続アーチで場内のボルテージが一気に高まった。主砲は15日阪神戦(横浜)から14試合連続安打をマーク中。球団記録で新人から5年連続本塁打を記録したのは、大洋で活躍した桑田武氏、村田修一野手コーチ(44)に続く3人目となった。
◆ヤクルトが"2点の呪縛"を解き放てず、4連敗を喫した。セ・リーグ最速で30敗に到達した。2ー2と同点の8回。3番手の小沢が先頭佐野に決勝のソロを浴びた。小沢は膝に手をついた。続く牧にもバックスクリーンにソロを運ばれた。痛恨の2者連続アーチをくらった。さらに度会にも適時打を浴びるなど、試合を決められた。高津監督は「難しいですね。石山以外のリリーフは、ちょっと投げてみないと分からない。何とも言えないですね」と淡々と振り返った。1度は劣勢からくらいついた。2点を追う3回は無死一、三塁から吉村の併殺の間に1点を返した。4回は2死一、二塁から赤羽が一時同点の中前適時打を放った。ただ、この日も3点目は遠かった。7回は2死一、二塁、8回は2死二、三塁で、決定打に欠いた。4度の盗塁(成功2、失敗2)を試みるなど足を絡めた攻撃も仕掛けた。ただ、勝利にはつながらなかった。これで18日DeNA戦から11試合連続の2得点以下となった。11試合連続は70年以来、球団55年ぶりの屈辱。プロ野球ワースト記録となる62年国鉄(現ヤクルト)、93年巨人の12試合にも、あと1試合と迫ってしまった。深刻な貧打の中で、指揮官は「2点でも勝てる可能性はある。抑えればいい」。ロースコアで勝つ試合を目指していく。5勝18敗1分けと大きく負け越した5月だった。借金もワースト更新の16。交流戦前、最後の一戦から6月に入る。高津監督は「明日から6月。いい6月にしますよ」と反攻の糸口を模索する。
◆DeNAは3連勝で今季最多タイの貯金4に戻し、交流戦前最後のカード勝ち越しが決まった。同点の8回。両チーム好機であと1本が出ない攻防が続く中、佐野恵太外野手(30)の右越えソロで勝ち越しに成功した。次打者の牧秀悟内野手(27)もソロで続き、3戦連続アーチで自身5年連続となる2ケタ本塁打をマークした。なおも1死二塁から度会隆輝外野手(22)の右前適時二塁打でこの回3点目を追加し、リードを広げた。投げては先発の石田裕太郎投手(23)が6回途中2失点(自責1)でゲームメーク。6回2死一、二塁から火消しした坂本裕哉投手(27)は、回またぎもこなして1回1/3を無失点。8回をローワン・ウイック投手(32)、9回を伊勢大夢投手(27)が0で抑えて勝利に導いた。試合は雨天の影響で40分、開始が遅れてプレーボール。終始強い風が吹き、5回の攻撃時に強い雨が降るなど難しいコンディションの中での接戦を制した。三浦大輔監督(51)は「なかなか追加点が取れないところでリリーフ陣が踏ん張って、1発で欲しかったところで取ってくれた」と殊勲打の佐野をたたえた。
◆DeNA牧秀悟内野手(27)が3戦連続弾となる10号ソロを放ち、球団史上3人目となる新人から5年連続2桁本塁打を達成した。雨天の影響で試合開始は41分遅れ、初回以降得点が奪えない。そんなもどかしい試合展開で迎えた同点の8回。先頭佐野の右越えソロで勝ち越しに成功。生還した佐野とすれ違い様に本塁打パフォーマンスのデスターシャを決めた牧は「すごく楽な気持ちで打席に立つことができた」と冷静になれた。ヤクルト小沢の2球目カーブを捉え、バックスクリーン直撃の豪快弾。2者連続アーチに場内のボルテージは一気に上昇した。後続にも適時打が飛び出し、3点を追加した。レギュラーをつかんだ新人時代からフル稼働の活躍で、すっかり球団の顔になった。軌跡を振り返り「まだ力不足なところもありますけど、先輩やコーチから吸収できている」と探究心は止まらない。この日で首位打者に立つなど14試合連続安打、3戦連続本塁打と絶好調。新人から5年連続2ケタ本塁打を球団で2人目に達成したのは村田野手コーチ。「まだ村田さんレベルには達していませんが、右打者として配球の待ち方などを教えてもらう場合が多い」。レジェンドの背中を追いながら、引き続き先頭に立って突き進む。【佐瀬百合子】
◆DeNAは、5月31日のヤクルト戦に競り勝ち、好調だった5月を白星で締め、月間成績を15勝8敗1分けとした。打線では、牧秀悟内野手(27)が打率3割4分3厘、7本塁打、19打点で打線をけん引。宮崎敏郎内野手(36)も打率4割2分9厘と好調だった。投手陣も安定し、ジャクソンが3勝0敗、防御率0・68、ケイが2勝1敗、防御率1・29。リリーフ陣ではウィックが防御率0・00、伊勢が防御率1・23、抑えの入江が7セーブを挙げた。
◆DeNAのトレバー・バウアー投手(34)が中4日で1日のヤクルト戦に先発する。31日は試合前の練習で調整した。前回5月27日は8回無失点で12三振を奪い「ボールもコントロールも良かった。継続できるかを考えてやってきた」と引き締まった表情で語った。ここまで2勝3敗、防御率3・43。5月3日以来の白星を目指す右腕は「フラストレーションがたまることが多い結果になってしまっている。ただ、結果よりいい投球ができていると思う」と自己評価した。(横浜)
◆ヤクルトは3連敗。同点の八回、DeNA・佐野に勝ち越し本塁打を許す小沢怜史。このあと牧にも被弾した(撮影・長尾みなみ)
◆DeNAが3連勝。2―2の八回に佐野と牧が2者連続でソロ本塁打を放ち、さらに度会の適時二塁打でもう1点を加えた。3番手のウィックが3勝目、九回を締めた伊勢が3セーブ目。ヤクルトは4連敗でリーグ最速となる30敗目。
◆DeNA牧秀悟内野手(27)が八回の本塁打のほか、一回の先制打など3安打2打点と活躍した。?DeNA・牧が今季10号本塁打。プロ1年目の2021年から5年連続で2桁本塁打(22→24→29→23→10)とした。プロ1年目から5年以上続けて記録したのは、阪神・佐藤輝明が今季マーク。DeNA(前身を含む)では1959-67年の桑田武、2003-11年の村田修一(いずれも9年)に次いで14年ぶり3人目。?牧はこの日、2打点を挙げて今季36打点。阪神・佐藤輝らの34打点を抜いてリーグ単独トップに立った。通算371打点は入団5年目(外国人選手を除く)までの通算打点数で桑田の369を抜いて球団(前身を含む)歴代単独2位。同1位は村田の391。
◆お立ち台でポーズをとる牧秀悟(左)と佐野恵太=(撮影・荒木孝雄)
◆DeNAは同点で迎えた八回に佐野恵太外野手(30)と牧秀悟内野手(27)が2者連続本塁打を放ち、勝負をものにした。先頭で打席に立った佐野は、代わりばなの小沢の甘く入った直球を逃さず、右翼席に2号ソロを運んだ。「流れを変えたかった。何とかしたい気持ちでいっぱいだった」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。続く牧は外角のカーブを仕留め、バックスクリーンにたたき込む3試合連発の10号ソロ。「佐野さんが打ってくれたので、楽な気持ちで打席に入れた。最高の結果になったと思います」と声を弾ませた。牧は球団で3人目となる1年目から5年連続の2桁本塁打に到達。「いい数字だと思う。数字は超えていかないといけない立場」と頼もしく口にした。14試合連続安打で打率を・305に上げ、36打点とともにリーグトップに躍り出た。
◆ヤクルトは2-2の八回に登板した小沢が打ち込まれ、今季2度目の4連敗。借金は今季ワーストを更新する16に膨れ上がり、高津臣吾監督(56)は「うちのリリーフは(守護神の)石山以外は投げてみないと分からないところがあるので...。難しいですね」と嘆き節だった。この日も難敵にやられた。30日に一発を浴びた牧に一回に先制打を許すと、八回にも10号ソロを浴びた。今季は9試合で打率・459、4本塁打、12打点と打ち込まれている。打線は三回に吉村の投ゴロ併殺打の間に挙げた1点と、四回に赤羽が放った中前適時打の2点のみ。11試合連続2得点以下となり、球団では1970年以来55年ぶり。1962年の国鉄、93年の巨人が持つ12試合連続のプロ野球ワースト記録にあと1となった。5月は5勝18敗1分けと大きく負け越した。「良い6月にします」と指揮官。浮上のきっかけとなる勝利が欲しい。(樋口航)

<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
阪神 |
29 | 20 | 2 | 0.592 (↑0.009) | - (-) |
92 | 170 (+2) | 121 (-) | 25 (-) | 42 (-) |
0.242 (↓0.001) | 2.130 (↑0.04) |
2 (-) |
巨人 |
28 | 23 | 1 | 0.549 (↓0.011) | 2 (↓1) |
91 | 161 (+2) | 159 (+4) | 37 (-) | 23 (-) |
0.245 (↑0.001) | 2.680 (↓0.03) |
3 (-) |
DeNA |
25 | 21 | 3 | 0.543 (↑0.01) | 2.5 (-) |
94 | 166 (+5) | 128 (+2) | 24 (+2) | 27 (+1) |
0.239 (↑0.001) | 2.330 (↑0.03) |
4 (1↓) |
広島 |
24 | 22 | 2 | 0.522 (↓0.011) | 3.5 (↓1) |
95 | 150 (-) | 126 (+2) | 21 (-) | 15 (-) |
0.241 (↓0.001) | 2.310 (↑0.01) |
5 (-) |
中日 |
22 | 26 | 2 | 0.458 (↑0.011) | 6.5 (-) |
93 | 115 (+4) | 151 (+2) | 22 (-) | 26 (+1) |
0.213 (↑0.001) | 2.780 (↑0.02) |
6 (-) |
ヤクルト |
14 | 30 | 2 | 0.318 (↓0.008) | 12.5 (↓1) |
97 | 118 (+2) | 195 (+5) | 18 (-) | 15 (+2) |
0.221 (-) | 3.680 (↓0.04) |
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