広島(★2対5☆)阪神 =リーグ戦10回戦(2025.05.30)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
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阪神
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広島
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勝利投手:村上 頌樹(7勝1敗0S)
敗戦投手:森下 暢仁(3勝5敗0S)
  DAZN
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◆阪神は1点を追う5回表、近本の適時打などで3点を挙げ、逆転に成功する。そのまま迎えた9回には、代打・豊田の適時二塁打などで2点を加え、リードを広げた。投げては、先発・村上が7回3安打1失点の好投で今季7勝目。敗れた広島は、打線が振るわなかった。

◆阪神村上頌樹投手(26)が開幕戦以来のマツダスタジアムでチームを勢いづける。30日広島戦に先発予定。同球場では3月28日に8回2/3無失点と快投しており「いいイメージでいける」と力強い。16日の前回対戦(甲子園)も秋山に初回先頭打者本塁打を浴びながら7回2失点と好投している。今季は両リーグトップタイの6勝を積み上げ、球宴のファン投票中間発表では先発投手部門の1位に浮上した。3連戦後は交流戦。「頭を取れば楽に進む。勝ち越して交流戦に入れるように」と気合十分だ。

◆阪神は勝利した開幕戦の地で同じく村上頌樹投手(26)と広島森下暢仁投手(27)の今季4度目の投げ合いで白星を目指す。2位の巨人と1ゲーム差で首位。交流戦前最後のカード初戦を白星で飾り、リーグ優勝した23年と同じ首位での3日からのパ・リーグとの戦い突入へ勢いをつけたい。村上は今季ここまで両リーグトップタイの6勝。5月16日の広島との前回対戦では初回先頭打者本塁打を浴びた広島1番秋山翔吾外野手(37)との初回先頭の対決にも注目が集まる。昨季は初回先頭の打席で秋山に6打数4安打と打たれていた。打線は投手と捕手を除いて4試合連続でメンバーと守備位置に変更なし。打順は7、8番が前戦と入れ替わった。

◆歌手の新浜レオン(29)が試合前の国歌斉唱と始球式を務めた。まずは国歌斉唱で美声を響かせると、続けて始球式ではダイナミックな投球フォームを披露。小学校から高校まで野球一筋の毎日を送っていた新浜は116キロのストレートを投げ込み、スタンドから歓声があがった。新浜レオンは19年5月1日にデビューし、「日本レコード大賞 新人賞」を受賞。24年に「第75回NHK紅白歌合戦」に初出場を果たした。

◆阪神村上頌樹投手(26)が、久しぶりに申告敬遠以外で四球を与えた。3回2死から広島3番小園海斗内野手(24)に粘られ、カウント3-2からの9球目が低めに外れた。申告敬遠を除く四球は4月18日広島戦の2回以来、登板6試合ぶり、45イニングぶりとなった。前回登板の23日中日戦の6回に申告敬遠で連続無四死球が40イニングで止まり5月初四球となっていた。

◆阪神ラモン・ヘルナンデス内野手(29)が来日初打点を挙げると思われたが、広島矢野雅哉内野手(26)の好守備に阻まれた。1点を追う4回。3番森下翔太外野手(24)が左前打、4番佐藤輝明内野手(26)が右二塁打で1死二、三塁のチャンスを作った。5番大山悠輔内野手(30)は三ゴロに倒れて2死二、三塁で迎えた6番ヘルナンデスの打席。打球は詰まりながら三塁手の頭を越えた。左前打か内野安打かとも思われたが三遊間で遊撃手の矢野が素手で捕球。そのまますぐに一塁に送球し、ヘルナンデスも懸命に走ったがアウトとなった。阪神打線は同点のチャンスをものにすることはできなかった。

◆広島にアクシデントが発生した。1-1の同点とされた5回、なおも2死一、三塁の場面だった。森下の打球は遊撃手と左翼手の間へ上がった。これを背走して捕ろうとした遊撃手・矢野雅哉内野手(26)と、前進して捕球態勢に入っていた左翼手のサンドロ・ファビアン外野手(27)が激突。ボールは矢野のグラブからこぼれ落ちた(記録は遊撃手の失策)。双方がその場に倒れる間に、走者2人が生還し、1-3と勝ち越された。ファビアンはその場にしゃがみこみ、1度は担架が用意されたほどだった。スタンドからも悲鳴が上がった。

◆阪神がまさかの形で勝ち越した。1点を追う5回。2死二塁から近本光司外野手(30)の中前適時打で同点。続く中野拓夢内野手(28)が中前打でつないで2死一、三塁で森下翔太外野手(24)が打席に入った。森下の打球は左翼方向へ上がった。後退した広島遊撃の矢野雅哉内野手(26)と左翼のサンドロ・ファビアン外野手(27)が交錯。捕球できずにボールは転がり、近本、中野が生還して2点を勝ち越した。記録は矢野の失策となった。

◆阪神近本光司外野手(30)が同点打で球団日本人最速試合での達成が濃厚な通算1000安打へあと6本とした。1点を追う5回。1死一塁から先発村上頌樹投手(26)の犠打で2死二塁として近本の打席。中前へ同点適時打を放った。先発村上は同じ淡路島出身。「淡路島コンビ」の後輩を助ける一打となった。広島先発森下に対しては昨季までの4年間は毎シーズン打率3割以上だったが、今季は前打席まで打率1割。苦手としていた相手から貴重な適時打を放った。近本は「(村上)頌樹が粘り強く投げてくれていたのでまずは追いつくことができて良かったです。このまま勝ち切れるように最後まで頑張ります」とコメントした。

◆阪神村上頌樹投手(26)が抜群の安定感をこの日も発揮した。「イニングを重ねていくなかでいいボールも増えてきたと思います。連続安打で失点した場面でコントロールが甘くなってしまったところは課題ですが、そこから粘り強い投球はできたので自分の役目は果たせたと思います」2回1死から坂倉、モンテロに連続二塁打を浴びて先制点を与えたが、その後は快投。3回から6回までは無安打投球を続けるなど、相手打線を寄せ付けなかった。7回113球を投げきり、3安打1失点で降板。自身6試合連続、今季8度目のハイクオリティー・スタート(HQS=7回以上、自責点2以下)を達成した。両リーグトップとなる7勝目の権利もゲット。勝利のバトンを中継ぎ陣に託し、マウンドを降りた。

◆敵地での3連戦初戦をものにした阪神が今季最多タイの貯金8に戻した。先発村上頌樹投手(26)が2回に連打で1点の先制を許す立ち上がり。4回まで広島先発森下暢仁投手(27)を打ち崩せなかったが、5回に打線粘りを見せた。2死二塁で近本光司外野手(30)が、今季苦手にしていた広島右腕から通算1000安打まであと6にする中前適時同点打。中野が連打で続き2死一、三塁にすると2打席目までマルチ安打の森下翔太外野手(24)が左翼への浅いフライ。しかし、左翼と遊撃が交錯する敵失(遊撃失策)の間に2点を勝ち越した。村上は7回3安打1失点で、両リーグトップの7勝目。阪神は敗れれば2位にゲーム差なしに迫られる可能性もあったが、旧知を脱出。3連続カード勝ち越しへ大きな1勝を手にした。

◆広島先発森下暢仁投手(27)に、またしても白星がつかなかった。広島は2回、モンテロの適時二塁打で先制したが、5回にまさかのアクシデントが発生した。1-1の同点とされた5回、なおも2死一、三塁の場面。阪神森下の打球は遊撃と左翼の間へ。背走した遊撃の矢野雅哉内野手(26)と、前進して捕球態勢に入った左翼のサンドロ・ファビアン外野手(27)が激突(記録は遊撃手の失策)。その間に走者2人が生還し、1-3と勝ち越された。森下は4月18日阪神戦以来となる白星を目指し、丁寧な投球を続けた。だが8回3失点(自責1)で降板。5回の失点が響き、今季4勝目を逃した。

◆豊田寛外野手(28)が4年目でプロ初打点を挙げた。2点リードの9回1死二、三塁から代打で出場。広島塹江の内角154キロ直球を捉えた。打球は中堅の後方へ。中堅を守る野間は懸命に追いかけたが捕球できず三塁走者が生還。貴重な追加点を入れる適時二塁打となった。今季は代打で6打数4安打と躍動している。

◆広島サンドロ・ファビアン外野手(27)が阪神10回戦(マツダスタジアム)で負傷交代した。5回、1-1同点の2死一、三塁で、左翼への飛球を追った遊撃矢野と左翼ファビアンが激突(記録は遊撃手の失策)。その間に走者2人が生還し勝ち越された。ファビアンはその後も出場していたが、7回表の守備から交代。広島市内の病院で診察を受け、顔面部(左ほお付近)の打撲と診断された。矢野は「ファビアンが見えてないのかなと思って。自分の判断でいった」と話し、新井監督は「(打球が)高く上がっていたし、誰も責めることはできないよね」とかばった。

◆広島森下暢仁投手(27)がまたしても白星をつかめなかった。5回、矢野とファビアンの交錯による失点もあり、結局、8回7安打5奪三振3失点(自責1)。「点を取ってもらって守らないといけない試合だった。それができなくて残念です。しっかりアウトを取れるところでアウトを取れなかったので、こういう結果になってしまった」。4月18日阪神戦以来となる白星を逃し、今季5敗目を喫した。

◆阪神森下翔太外野手(24)が運も味方に、決勝点をもたらした。近本が同点打を放った直後の5回2死一、三塁。打ち上げた打球は、左翼方向手前に高く上がった。遊撃手矢野と左翼ファビアンがともに懸命に追うが、交錯。両者ボールを捕れず、転々とする間に走者2人が生還した。記録は失策。打点は付かなかったが、ラッキーな一打で決勝点をもたらした。「エラーがついたので。自分のバッティングで返せるように頑張ります」。初回2死の第1打席では、150キロ直球をライナーで運ぶ中前打。続く4回にも1死から147キロ速球を捉えて左前打を放ち、マルチ安打で迎えた3打席目だった。「1打席目でしっかりはじき返せていたので。その後の打席はちょっと課題が残りましたけど、チームが勝ったので良かったです」前日29日DeNA戦では19打席ぶり安打をマーク。トンネルを抜け、さらなる復調を印象付ける6試合ぶりのマルチ安打となった。相手先発は同姓の広島森下。昨季は1割8分2厘と苦しめられてきた中、今季はこれで14打数5安打。打率3割5分7厘と、好相性ぶりを見せている。「別にそんなにいいイメージはない。自分のバッティングをしているだけです」。一戦一戦、ベストを尽くす姿勢が結果につながっている。相手のミスも絡みながらではあるが、森下から挙げた貴重な3得点。藤川監督も「(点が)入ったり入らなかったりしながら。でも我慢強く攻撃を仕かけていくという意味ではよくやってくれました」と攻撃陣をたたえた。復調の3番が、難敵攻略を支えた。【波部俊之介】▽阪神熊谷(途中出場で9回に四球出塁して二盗に成功、追加点のホームも)「あそこはは出るのと出ないのでは全然違ってくる。何でもいいから出ようかなと思っていた。(盗塁は)隙あらばいこうかなと思っていた。明日も継続できるようにやっていきたい」

◆難敵右腕突破の口火を切ったのは、阪神近本光司外野手(30)のバットだった。0-1の5回2死二塁。森下の外寄りのカットボールにうまくバットを合わせ、中前に鋭く打ち返した。「(村上)頌樹が粘り強く投げてくれていたので、早く追いつきたかった」。同じ淡路島出身のかわいい後輩へ、勇気100倍の同点打。地元での合同トレで新球スライダーの助言を送るなど、今季の大活躍をサポート。同じマツダスタジアムでの開幕戦でも村上を援護する3安打を放っていた。どこまでも頼れるアニキだ。ここから中野の安打、森下の"決勝2点打"(敵失)とつながった。「カウント3-1でストライクを投げてくるだろうと思っていた。結果的に点になったので、よかったです」と冷静に振り返った。決して絶好調とはいえないシーズンでも、61安打でリーグトップをいく。通算1000安打の節目まで、あと「6」と迫った。これが出場854試合目。初代ミスタータイガースの藤村富美男の864試合を抜く球団日本人最速記録へ、着々と数字を減らしている。一振り、一振りへの注目度が高まるばかり。カウントダウンが進む。【柏原誠】

◆4年目の阪神豊田寛外野手がダメ押し打でプロ初打点を挙げた。2点リードの9回1死二、三塁に代打で出場。広島3番手塹江に2球で追い込まれたが、3球目内角への154キロ直球を捉えた。打球は前進守備の広島野間の頭上を越し、フェンス手前に球が落ちる適時二塁打になった。「先輩たちがつないでくれたチャンスだったんで、どんな形でもいいので1点欲しいなと思って、食らいついていこうと思っていた」と喜んだ。21日に今季初めて1軍昇格すると、代打では6打数4安打1打点。「結果を求めすぎないというか、欲を出さずに、打席立つ前の準備や、頭の中を整理して立つことは心がけてやってます」。東海大相模では森下の3学年先輩。新代打の神様を襲名する勢いだ。

◆阪神石井大智投手(27)が連続無失点を18試合に伸ばした。2点リードの8回に登板。先頭矢野には12球粘られながらも三ゴロに打ち取るなど、3者凡退で切り抜けた。今季は21試合でいまだ1失点、防御率0・40。17ホールドは両リーグトップだ。「いつも通り仕事ができて良かった。もっとボール球を使ってもいいかなと思いつつ、カウントを悪くしたくなかった。足もある打者なので、何とか粘れてよかった」と振り返った。

◆広島先発森下暢仁投手(27)が8回7安打5三振3失点(自責点1)で今季5敗目を喫した。森下は4月18日阪神戦の3勝目以来の白星を目指したが、またしても勝ち星を逃した。広島は2回、エレフリス・モンテロ内野手(26)の適時2塁打で先制したが、5回のアクシデントが響いた。1-1の同点とされ、なおも2死一、三塁。阪神森下の打球を追った遊撃手・矢野雅哉内野手(26)と左翼手サンドロ・ファビアン外野手(27)が激突(記録は遊撃手の失策)。その間に走者2人が生還し、1-3とされた。

◆阪神村上頌樹投手(26)が7回3安打1失点の好投で、両リーグ単独トップの7勝目を挙げた。6勝でセ・リーグ2位の巨人山崎とは、同学年の間柄。ヒーローインタビューでは「この前、(山崎)伊織が6勝目を挙げていたので。何とか今日勝って離したいと思っていたので、勝てて良かったです」と安堵(あんど)した。

◆阪神の4番佐藤輝明内野手(26)が御礼の二塁打を決めた。1点を追う4回1死から3番森下の左前打に続き、右翼へ二塁打。得点には結びつかなかったが、マツダスタジアムに駆けつけたファンを喜ばせた。この日の球宴ファン投票中間発表では、三塁手部門で20万票を突破して堂々1位の21万5285票を獲得。両リーグ最多の24万3373票を集めて外野手部門1位を走る同僚の森下に次ぎ、リーグ2位の人気ぶりにバットで応えた。

◆阪神村上頌樹投手(26)が早くも昨季の白星に並ぶ両リーグトップの7勝を挙げ、首位をがっちり守った。7回を3安打1失点にまとめ、開幕戦でも投げ勝った広島エース森下との今季4度目の対決を制す2度目の白星。29日に球宴ファン投票先発部門で巨人山崎を抜いて1位に浮上しており、御礼快投で応えた。負ければ2位巨人に0差に迫られた一戦で、交流戦前の2位以上を確定。23年のMVP右腕が完全復活、球宴前の10勝も見えてきた。仁王立ちする村上には貫禄が漂っていた。7回2死一塁、最後の113球目で佐々木からこの回3つ目の空振り三振。派手に喜ぶこともなく、冷静な表情のままマウンドを降りた。「ここからは(勝ちを)どんどん伸ばしていきたい。勝てているのは野手の方が打ってくれているおかげ。これからも抑えたい」2回に先制を許したがしっかり修正して0を並べた。4回以降は3イニング連続3者凡退に斬り、被安打は7回の1本のみ。「取られた点は帰ってこないので、ここからゼロを貫いていけば何とか追いついたり、逆転したりしてくれるかなと思って投げていた」。今季10先発で8度目、6試合連続のHQS(ハイクオリティースタート、7回以上自責2以下)を達成。早くも昨年に並ぶ7勝は両リーグ単独トップで、前半戦での2桁勝利も見えてきた。御礼快投だった。29日の球宴ファン投票中間発表で先発部門でトップに立ち、この日も7万631票でセ1位をキープ。「何とか今日勝って(勝利数を)離したいと思っていたので勝ててよかった」。得票で巨人山崎を抜き、白星でも6勝で並んでいたライバルを抜いた。「ファンの皆さんに投票していただいているおかげ。投票してよかったと言われるように結果を出し続けたい」。モチベーションはさらに高まっている。敵地でも阪神ファンの声援がエネルギーになっている。数は相手球団のファンより少なくても、ピンチの際の拍手や「頑張れ」といった熱狂的なコールは届いている。今季は開幕広島戦戦、4月4日の巨人戦と敵地2連勝発進。「応援が2試合ともすごかった。本当に力になるので皆さんに応援してもらいたい」。大声援のマツダスタジアムでも、感謝を胸に腕を振った。エース対決も制した。今季4度の広島戦は開幕戦も含めて全て森下との投げ合い。これで2勝1敗、勝ち負けつかずが1試合。藤川監督は「エース同士の投げ合いでよく頑張ってくれました。安心して金曜日を任せられているのはチームとして大きいし、まだまだ頑張ってもらわないといけない」と目を細めた。3度も「エース」というフレーズを繰り返したのは信頼の証しだ。負ければゲーム差がなくなるところで、2位の巨人との1差をキープ。リーグ優勝した23年と同じ首位での交流戦突入へ王手をかけた。【塚本光】▽阪神坂本(好リードで村上の7勝目をアシスト)「(広島の)仕掛けも早かったので、ちょっと時間かけながらいこうと話していた。それをしっかり投げてくれたのがよかった」

◆広島先発床田寛樹投手(30)が8回2安打6三振1失点の好投だったが、報われずに今季4敗目を喫した。今季6度目の完封負けでチームは3連敗となった。

◆阪神中野拓夢内野手(28)の三塁打が、貴重な追加点を呼び込んだ。1-0の9回1死で広島中崎の変化球を捉え、一気に三塁へ。大山の適時打で2点目のホームを踏んだ。「しっかり狙い球も絞りながら、自分のタイミングでいいスイングができたんで。1点欲しい中で、非常に大きかったかなと思いますね」。8回までは先発床田の前に3打数無安打。「違うピッチャーと対戦することで、新たな気持ちで打席にも入れましたし。しっかりと頭を整理した状態で打席にも入れたんで」と切り替えて長打につなげた。

◆阪神石井大智投手(27)が9回に登板し1安打無失点で締め、今季2セーブ目を挙げた。「チームが勝ったのと、大竹さんに勝ちをつけることができて、本当に湯浅もナイスピッチングで、僕の時も守備が助けてくれたので本当にありがたいですね」と僅差の勝利をかみしめた。18日広島戦以来のセーブで「大事なところで行かせてもらってるんで、しっかり自分もできることを、準備をしっかりしながら、またそこに結果がついてくればいいですね」と責任感をにじませた。

◆阪神は開幕カード以来となるマツダで、交流戦前最後の3連戦に臨む。先発はここまでリーグトップタイの6勝を挙げる村上頌樹投手(26)。オールスターゲームのファン投票でも先発部門1位を走る右腕が、九回途中無失点の快投を披露した開幕戦の再現で勝利をもたらす。

◆31日の11回戦に先発する阪神・大竹耕太郎投手(29)はキャッチボールなどで調整した。今季は3試合に先発して1勝1敗、防御率4・15。前回対戦の17日(甲子園)では八回途中2失点と好投し、今季初勝利を挙げた。今季初のマツダスタジアムは、2023年に阪神に移籍してから2年間で8試合に先発して7勝0敗、防御率1・02と好相性のマウンド。「広島のわりには涼しいんで、それはうれしいです」と気候も味方につけて腕を振る。前回登板の24日・中日戦(バンテリン)は二回までに3失点と立ち上がりにつまずき、チームも敗戦。2月下旬に下肢の張りのため離脱した左腕は「どうしてもけがのリハビリ中ってじんわり動かすというか、速い動きはなかなかできていない。今週から動きの切れを出すような瞬発性のメニューはちょっと増やしてやっている」と現状を明かした。「試合の中で意識してやるわけじゃないですけど、(瞬発力が)自然と出てきて、球速の部分や、球速に出なくても、打者へ詰めていくフォームの躍動感につながっていけばいい」。状態を上げ、得意の相手から2勝目を狙う。

◆阪神の先発・村上頌樹投手(26)が先制を許した。一回は3者凡退で仕留めたが、二回1死から坂倉に左翼二塁打を浴びてピンチを背負う。そして続くモンテロへの初球はカーブを選択したが、外角への119キロを捉えられ、中堅の頭を越える適時二塁打を浴びてしまった。村上が先制を許すのは、16日の広島戦(甲子園)以来2試合ぶり。それでも続くピンチは後続を打ち取り、最少失点で切り抜けた。

◆1点を追う阪神が1死二、三塁の好機を作るも、無得点に終わった。0-1で迎えた四回、1死から森下がマルチ安打となる左前打で出塁すると、続く佐藤輝の右翼へ二塁打で1死二、三塁と絶好のチャンスを作る。しかし、大山が三ゴロに倒れ、ヘルナンデスの三遊間の深い位置へのゴロは矢野の好守には阻まれ、得点とはならなかった。29日DeNA戦(甲子園)の一回に森下が適時二塁打を放って以降、12イニング連続無得点となった。

◆阪神が近本光司外野手(30)の適時打と相手失策で3-1と逆転に成功した。0-1の五回、先頭の坂本が内野安打で出塁すると、村上が犠打を決めて2死二塁と好機を演出。打席に立った近本が、広島の先発・森下から中前へ貴重な同点適時打を放ち、チームとして29日のDeNA戦(甲子園)の一回以来、13イニングぶりにスコアボードに得点を刻んだ。続く2番・中野が中前打で続き、なおも2死一、三塁。ここで森下は初球を高々と打ち上げたが、遊撃・矢野と左翼・ファビアンが交錯して落球となり、2人が生還した。近本は「打ったのはチェンジアップかな。(村上)頌樹が粘り強く投げてくれていたので、まずは追いつくことができてよかったです。このまま勝ち切れるように最後まで頑張ります」とコメント。プロ通算1000安打まであと「6」とした。

◆広島ベンチやファンがヒヤリとするシーンがあった。五回に1ー1と同点とされ、なおも2死一、三塁のピンチ。森下が放った左翼線への飛球に対し、左翼手のファビアン(前レンジャーズ傘下)が前進し、遊撃手の矢野も背走。ファビアンが先に捕球体勢に入ったが、直後に矢野が助っ人に衝突した。打球が外野芝生上を転々とする間に2者が生還した。慌てて一塁ベンチからトレーナーらが飛び出したが、しばらくして矢野は立ち上がり、担架が運び込まれたが、ファビアンも立ち上がってプレーを続行。大事には至らなかったとみられるが、勝ち越し点を奪われてしまった。

◆阪神の先発・村上頌樹投手(26)は7回1失点で降板した。開幕戦以来となるマツダのマウンドで持ち味を発揮。二回には連続二塁打で1点を先制されたが、三回から六回までの4イニングは一本も安打を許さず。七回には1死から安打で走者を背負うも連続三振でしのいだ。7回まで113球を投じながらわずか3安打に抑え、奪った三振は7つを記録。味方が五回に一挙3得点を奪って逆転したため、リーグ単独トップとなる7勝目の権利を持って降板となった。「イニングを重ねていくなかでいいボールも増えてきたと思います。連続安打で失点した場面でコントロールが甘くなってしまったところは課題ですが、そこから粘り強い投球はできたので自分の役目は果たせたと思います」とコメントした。

◆阪神・豊田寛外野手(28)の適時二塁打でダメ押し点を挙げた。3-1の九回、2者連続四球と犠打で1死二、三塁とすると、代打・豊田が追い込まれてから中堅深くへの飛球を放った。広島の中堅・秋山は背走してグラブに当てるのが精いっぱい。適時二塁打で走者を迎え入れた。豊田がこれがプロ通算37打席目で初打点。二塁から両手を上げてベンチへ喜びを表現した。さらにこの後捕逸で加点し、5-1とリードを広げた。

◆阪神が広島に5-2で逆転勝利。兵庫・淡路島出身の村上の好投と、近本の同点適時打で連敗を阻止した。先発した村上は7回3安打1失点、113球の熱投を見せた。二回に連続長打で1点を先制されるも、その後は二塁すら踏ませない圧倒的な投球。広島の先発・森下との投げ合いを制し、早くも昨季に並ぶ7勝目をつかんだ。DeNAとの3連戦は全試合1得点にとどまっていた打線は、1点を追う五回に3点を奪った。近本が通算1000安打まであと「6」に迫る同点適時打を放つと、相手失策も絡んで逆転に成功。さらに九回には1死二、三塁で代打・豊田がプロ初打点となる中越え適時二塁打を記録するなど2得点を挙げた。阪神は一夜で貯金を今季最多タイの「8」に戻した。

◆広島は守備の乱れから逆転負けを喫した。先発した森下暢仁投手(27)は8回を投げ、3失点(自責1)で今季5敗目となった。森下は序盤から力強い直球を軸に組み立て、阪神打線を四回まで無失点。好投を続けていたが、1点リードの五回に2死二塁から近本に中前へ同点打を浴び、続く中野にも中前打でなおも一、三塁のピンチを迎える。森下は飛球に仕留めたかと思われたが、打球を追って前進した左翼手のファビアン(前レンジャーズ傘下)と背走してきた遊撃手の矢野が交錯し、適時失策(記録は遊撃の失策)に。不運な形で勝ち越し点を奪われてしまった。九回にも捕逸などで2失点。自慢の守りが崩れた。打線は二回に1死から坂倉、モンテロ(前ロッキーズ)の連続二塁打で1点先制。九回にもモンテロの適時打で1点返すが、それ以上の追加点は奪えなかった。

◆五回自身の打球を追って、衝突した広島サンドロ・ファビアンに、エールを送る阪神・森下翔太=マツダスタジアム(撮影・渋井君夫)

◆阪神が逆転勝ちで首位堅持。1点を追う五回2死二塁で近本光司外野手(30)の中前打で同点。さらに中野拓夢内野手(28)の左前打で一、三塁とし、森下翔太外野手(24)の左翼への飛球を追ったサンドロ・ファビアン外野手(27)と矢野雅哉内野手(26)が衝突。矢野が落球し、2者が生還した(記録は矢野の失策)。九回1死二、三塁では代打豊田寛外野手(27)が初打点となる二塁打などで2点を追加した。村上頌樹投手(26)は7回1失点でリーグ最多の7勝目(1敗)。九回に登板した岩崎優投手(33)は1点を失った。

◆現役時代は阪神、南海で活躍し、引退後は阪神で投手コーチやフロントでも尽力したサンケイスポーツ専属評論家の上田二朗氏(77)は7回1失点で7勝目を挙げた阪神・村上頌樹投手(26)に言及した。村上の調子はズバ抜けて良いとは思えない内容だったが、そんな日でも結果を残してしまう。感心しながら見ていた。具体的にいえば、緩い球を意識させてカウントを有利に運び、力まずにコースに投げて打者のタイミングをずらすことができる。150キロ後半をドンドン投げ込む時代に、145キロから148キロぐらいの真っすぐでも、打者を抑えてしまう術を身に付けている。「これがピッチングだ」と唸った投球だった。相手投手が、村上の力をさらに引き出してくれていた。広島先発・森下との投げ合いは今回で早くも4度目。エース同士の負けられない思いが、見応えのある、見ていて楽しい投手戦を作り出してくれている。この試合は相手の野手同士の衝突というミスで逆転できたが、もし、あのミスがなければどうなっていたか。それでも勝てたのは、村上が最少失点の投球を続けていたからこそ。2年前に衝撃の登場をした村上だが、今季は2年間を完全に超えている。「すごい領域」に近づいている。そんな感じがした。

◆阪神が逆転勝ちで首位堅持。1点を追う五回2死二塁で近本光司外野手(30)の中前打で同点。さらに中野拓夢内野手(28)の左前打で一、三塁とし、森下翔太外野手(24)の左翼への飛球を追ったサンドロ・ファビアン外野手(27)と矢野雅哉内野手(26)が衝突。矢野が落球し、2者が生還した(記録は矢野の失策)。九回1死二、三塁では代打豊田寛外野手(27)が初打点となる二塁打などで2点を追加した。村上頌樹投手(26)は7回1失点でリーグ最多の7勝目(1敗)。九回に登板した岩崎優投手(33)は1点を失った。

◆広島は守備の乱れから逆転負けを喫した。先発した森下暢仁投手(27)は8回を投げ、3失点(自責1)で今季5敗目。

◆広島は守備の乱れから逆転負けを喫した。1-1の2死一、三塁で森下が放った左翼方向への飛球を左翼・ファビアンと遊撃・矢野が交錯して捕球できず(記録は矢野の適時失策)。2者が生還し、勝ち越しを許した。痛恨のミスも新井監督は「けっこう(打球が)高く上がったし、誰も責めることはできない」と2人をかばい、「またあしたしっかり頑張りたい」と前を向いた。

◆石井は安定感を示し、勝利へのバトンをつないだ。「いつもと同じで、よかったと思います」。八回を任され、先頭・矢野との勝負は計12球にまで及んだが「四球で出したら足もあるバッター。粘れてよかった」と三ゴロに料理。後続もしっかりと断った。ホールドは登板5試合連続で、17個目は両リーグトップを堅持。自己最長に並ぶ19試合連続無失点にも「あと1」に迫った。

◆途中出場した熊谷が、またも攻守で勝利を引き寄せた。八回から三塁に入ると、先頭・矢野の痛烈なハーフバウンドを好捕してアウトに。九回先頭の打席では粘って8球目に四球を選び、続く打者の初球で今季3つ目の盗塁。ダメ押しの2点を呼び込んだ。終盤の局面で輝きを放つスーパーサブは「すべてたまたまうまくいっただけなので、明日も継続できるようにやっていきたい」と冷静にうなずいた。

◆「森下対決」は力強いスイングで上回り〝V打〟も決めた。阪神・森下翔太外野手(24)がマツダスタジアムで大暴れだ。「(相手に)エラーがついたので、しっかりと自分の打撃でかえせるようにやっていきます」近本の一打で1―1と追いついた五回、なおも2死一、三塁だった。左翼へフライを打ち上げたが、相手の左翼と遊撃が交錯をして落球(記録は遊撃の失策)。ラッキーな形で逆転に成功し、29日までの3戦連続1得点も打破してみせた。「1打席目にしっかりとはじき返せた。そのあとの打席はちょっと課題が残ったけど、チームも勝ったので、良かった」もちろん実力も示し、1、2打席目で外野へのクリーンヒットを続けて6試合ぶりのマルチ安打をマーク。前戦で18打席連続無安打を止め、ここから勢いに乗っていく。(須藤佳裕)

◆頼れる先輩が、同郷の後輩をバットで助けた。どこからでも点が生まれるのが、強いチームの特徴だ。リードオフマンの近本が狙いすました中前適時打で、試合を振り出しに戻した。「(カウントが)3―1になっても、変化球か真っすぐどっちかなので。ストライクは投げてくるだろうと思っていたので、結果的に点になったのでよかった」バッティングカウントを作っての一撃だった。先発の村上は二回に1点を失い、なんとか反撃したい五回。目の前でその村上が犠打を決めて、2死二塁の好機で打席へ。外角のチェンジアップを仕留め、痛烈な打球で二塁手の左を抜く。8打席ぶりの安打となった。広島先発・森下の前に2打席目までは無安打。一回は初球を振って中飛、三回は2球目を二ゴロと早めの勝負で打ち取られていた。それでも3度目の勝負で対応。5球続いた変化球をはじき返し「(球種は頭に)全然なかったです。だから何が来るか、しっかりタイミングを合わせて、そんな感じです」と振り返った。これで打点は「14」に。リーグトップタイで並ぶ森下、佐藤輝の34、そして大山の22に次いで、チームでは4番目の数字となった。近本は「得点パターンが2種類、3種類ある方がチームとしても楽。どこからでも得点できるというのは、すごく魅力的な部分でもある」と語る。クリーンアップだけでなく、下位打線から作ったチャンスもモノにする。その言葉通りポイントゲッターの役割を務めあげ、勝利に貢献した。この安打で、通算1000安打へのカウントダウンはまた進み「あと6」になった。31日もヒットを積み上げ、虎を勝利に導く。(中屋友那)

◆思いを乗せた白球が広島の空を駆ける。代打で登場した阪神・豊田寛外野手(28)が、リードを3点に広げコイの息の根を止める中越え適時二塁打。プロ4年目での初打点をたたき出したが、意外な言葉が飛び出した。「あぁ、もう今知ったって感じです(笑)。それを聞いて、素直にうれしいです」出番が訪れたのは3-1の九回。連続四球と犠打で1死二、三塁の好機を作り「代打・豊田」がコールされた。カウント2-1からの内角154キロ直球をはじき返す。打球はぐんぐん伸び、中堅・野間のグラブの先をかすめて天然芝にはずんだ。その瞬間、三塁側スタンド上段に位置するビジターパフォーマンス席から大歓声が沸き起こった。「どんな形でも1点が欲しかった。センターフライだと思ったので、とりあえずタッチアップで1点入るかなと思いました」チームの代打が打点を挙げるのは、4月26日の巨人戦(甲子園)で渡辺が中前適時打を放って以来、実に61打席ぶり。この一打が出ても、チーム代打打率・209(91打数19安打)で28三振を喫し、打点はわずかに「3」だ。1点差ゲームの勝率・384(5勝8敗)も、代打陣の苦しみと無縁ではない。リリーフ陣は12球団トップの成績を残しているだけに、終盤のチャンスでの「あと一本」が求められた。その中で待望の「右の代打・豊田」の台頭だ。「結果を求めすぎないというか、欲を出さずに、打席に立つ前の準備だったり、頭の中を整理して立つことは心がけてやっています」今季は開幕を2軍でスタートした。それでもウエスタン・リーグで結果を残し21日に1軍昇格。1打席で結果を残し、代打での序列を押し上げた。この日の安打で代打打率・667(6打数4安打)。苦労人が「DH制」が採用される交流戦を前に、アピールを続けている。「チャンスがあれば(先発で)出たい。やっぱりスタメンで出てこそ。全員が目指しているところがそこなので」これまで寡黙にバットを振り続けてきた男にスポットライトがあたる。つかんだ主役の座は離さない。覚悟を決めた28歳がブレークの時を迎える。(萩原翔)

◆さすがトップの男! 阪神は広島に5-2で逆転勝利し、首位の座を守った。先発の村上頌樹投手(26)は7回1失点で両リーグ最多の7勝目(1敗)。29日に「マイナビオールスターゲーム2025」(7月23日=京セラドーム大阪、同24日=横浜スタジアム)のファン投票中間発表のセ・リーグ先発投手部門で1位に立った男が〝人気どおり〟のまばゆい輝きを放った。セ界一、いや日本一の投手だ。村上が7回3安打1失点の熱投で、チームに逆転勝利を呼び込み、両リーグ単独トップの7勝目を挙げた。「去年と同じ7勝目になったので、ここからは勝ち星を伸ばしていきたい」3月28日の開幕戦で8回?を投げ、4安打無失点で開幕星をゲットして以来となるマツダスタジアム。相手先発も同じ森下だった。「火曜日の男」を任された昨季は他球団のエース級との投げ合いに競り負けて7勝11敗。だが、今季は違う。二回にモンテロ(前ロッキーズ)に中越えの先制二塁打を浴びたが、今季の村上は追加点を奪われない。「取られた点は帰ってこない。(先取)点は簡単に取られたけど、そこから粘って辛抱強く投げられた」三回以降は140キロ後半の速球とチェンジアップ、スライダー、さらに100キロ前後のカーブを織り交ぜて七回まで二塁を踏ませなかった。その姿に、虎党だけでなく全国の野球ファンの支持も得ている。オールスターのファン投票の投手部門。前日29日の中間発表から巨人・山崎を追い抜いて1位に立った。村上は「ファンのみなさんに投票していただいているおかげだと思う。1位の名に恥じないように、これからもいいピッチングをしたい」と感謝の言葉を並べた。パワーの源はファン投票だけでない。リーグ2位の6勝をマークし、最多勝のタイトルも争う巨人・山崎の存在だ。同じ兵庫県出身の同学年。村上は「この前に(山崎)伊織が6勝目を挙げていたので、なんとか今日、勝って離したいと思っていた」と本音を包み隠さなかった。

◆神vs神の戦いは虎の神に軍配が上がったー!!もちろん、虎の神はハーラートップの7勝で独走する村神様(村上)です!!本日も7回3安打1失点で、大エースのマウンド、ありがとう!!一方、敗れた神は鯉のショート、神の手を持つ矢野雅哉。わが阪神が1点リードされた四回2死二、三塁からヘルナンデスの打球は三遊間へ。「よっしゃ! 内野安打で同点や!!」と叫んだ瞬間の...。ウソ~、俺の目がおかしいの? ショートの矢野が素手で捕ってそのまま素早く送球して一塁アウト!! 恐るべし神の手に、敵ながら拍手を送ったのだった(内心悔しかったけどね~)。ところが、その神の手から水が漏れた...。五回に近本の同点タイムリー、2死一、三塁からレフト前に上がったフライを追った矢野とファビアンが激突してポロリで、阪神が2点を勝ち越し!! 記録は神の手(矢野)のエラー!! やっぱり、神は虎に限ります!!九回、熊谷の四球や豊田のタイムリーで挙げた2点も大きかった! そーいう、サブ虎が働き始めると、貯金がザクザクの予感なのだ!!

◆交流戦直前のリーグ戦最後の舞台は広島。キャップ・須藤佳裕率いるトラ番部隊も、新幹線で西へ。3月に今シーズンの開幕3連戦を戦って以来だ。「取材で来るのは初めてです。開幕カードも、当初は取材班に入っていたのですが、急きょ、高校野球取材に変更になって、来られなかったんですよ」よほどこの仕事が好きなのか、それとも、まだ本当の〝地獄〟を経験していないからなのか、いつもニッコニコ、トラ番・萩原翔がマツダスタジアムのベンチ裏から電話してきた。「この球場には関係者食堂があるらしいので、試合前にまず、そこに行こうと思っています」はぁ? もっと、広島ならでは食事があるだろう! 旧市民球場からある名物「カープうどん」とか、広島県民みんな大好き「むさし」のおにぎり弁当とか。「いえいえ、一般の方が入れない、関係者食堂が大好きです。それから、開幕カードで先輩たちがみんなでもつ鍋を食べておいしかったそうなので、試合後はぜひ、もつ鍋に行きたいです」もつ鍋に行くなら、本場の博多で行けばいいのに。ナイター後はお好み焼きとか、穴子とか、瀬戸内のサカナとか。「ザ・広島」を選択肢に考えないのだろうか。日頃から野球の話をしていると、萩原との波長はピッタリ合っている気がするが、それ以外は全く...。まあ、年の離れた現代っ子と意見が一致する必要もないが。それに「これを食え!」と指示するのは、明らかに現代ルールには反しているんだろう。何とかハラスメントになりかねない。反省します。関係者食堂へどうぞ、どうぞ!

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
28202 0.583
(↑0.009)
-
(-)
93168
(+5)
121
(+2)
25
(-)
42
(+1)
0.243
(↓0.001)
2.170
(-)
2
(-)
巨人
28221 0.560
(↑0.009)
1
(-)
92159
(+4)
155
(+1)
37
(-)
23
(+2)
0.244
(↑0.001)
2.650
(↑0.03)
3
(1↑)
DeNA
24213 0.533
(↑0.01)
2.5
(-)
95161
(+6)
126
(+2)
22
(+2)
26
(+1)
0.238
(↑0.003)
2.360
(↑0.01)
3
(-)
広島
24212 0.533
(↓0.012)
2.5
(↓1)
96150
(+2)
124
(+5)
21
(-)
15
(-)
0.242
(↓0.002)
2.320
(-)
5
(-)
中日
21262 0.447
(↓0.01)
6.5
(↓1)
94111
(+1)
149
(+4)
22
(+1)
25
(-)
0.212
(-)
2.800
(↓0.02)
6
(-)
ヤクルト
14292 0.326
(↓0.007)
11.5
(↓1)
98116
(+2)
190
(+6)
18
(-)
13
(-)
0.221
(-)
3.640
(↑0.01)