1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ヤクルト | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 2 | 8 | 1 | 0 |
DeNA | 0 | 1 | 3 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | X | 6 | 13 | 0 | 0 |
勝利投手:大貫 晋一(1勝2敗0S) (セーブ:入江 大生(1勝1敗10S)) 敗戦投手:山野 太一(1勝2敗0S) |

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◆DeNAは2回裏、牧のソロで先制に成功する。続く3回に牧と宮崎の適時二塁打で3点を加えると、4回には戸柱がソロを放ち、リードを広げた。投げては、先発・大貫が7回4安打1失点の好投で今季初勝利。敗れたヤクルトは、先発・山野が試合をつくれなかった。
◆前日29日の阪神戦(甲子園)で37イニングぶりの得点をあげ、連敗を3で止めたDeNAがスタメンを3人入れ替えた。ヤクルト左腕山野に対して右打者の宮崎、蝦名が先発に復帰。また、オースティンが20試合ぶりに先発を外れ、4番には牧が入った。捕手には今季は大貫が先発した4試合全てでスタメンマスクを任されている戸柱が、17試合ぶりに先発に名を連ねた。
◆DeNA三浦大輔監督(51)がリクエストを成功させた。1点リードの3回1死、先発の大貫がスライダーで古賀をボテボテの三ゴロに打ち取った。三塁・宮崎が捕球し、ステップして一塁へ送球。しかし送球がそれ、一塁・佐野は懸命に足を伸ばしながら捕球した。判定は佐野の足がベースから離れていたとしてセーフ。佐野がベンチにリクエストを要求し、リプレー検証の結果、判定は覆ってアウトとなった。この日の責任審判を務めた敷田三塁塁審は、27日の中日-ヤクルト戦(神宮)でも責任審判を務めており、同戦では8回の川越誠司外野手(31)の右翼ポール際のファウル判定について、中日がNPBに抗議文を提出していた。
◆DeNA牧秀悟内野手(27)が2試合連続弾となる先制9号ソロを放った。2回先頭で、ヤクルト先発山野の136キロフォークを捉えた。打球速度は171キロ。バックスクリーンから本塁に向かって吹く向かい風を切り裂きながら、打球は左翼スタンドに飛び込んだ。「とにかく先制点が大事になってくると思うので、最高の形のホームランで先制できて良かった」と笑顔で振り返った。前日29日の阪神戦(甲子園)の4回にも同点ソロを放ち、チームに37イニングぶりの得点をもたらしたキャプテン。新人だった21年から4年連続の20本塁打をマークしており、これで5年連続2けたアーチに王手をかけた。
◆DeNA戸柱恭孝捕手(35)が17試合ぶりのスタメン起用に応え、今季初アーチを放った。4点リードの4回無死、ヤクルト先発山野の128キロスライダーを完璧に捉えた。打球はファンの待つ右翼スタンドに飛び込んだ。 昨季巨人とのクライマックスシリーズのファイナル第4戦では本塁打を放ったが、リーグ戦での本塁打は2年ぶりとなった。「自分のスイングを心がけて打席に入った。大貫の投球を必死に支えていきたい」と振り返った。山本、松尾の活躍で先発出場の機会は限られるが、大貫先発時は5試合全てでスタメンマスク。右腕の今季初勝利に向けバットで援護した。
◆美しい弾道と音色を残しスタンドへ綺麗な放物線戸柱恭孝が第1号ホームラン?プロ野球 (2025/5/30)??DeNA×ヤクルト??Live on DAZN #オレをみろ#baystars pic.twitter.com/EP8wWOhBhg
◆DeNAは攻守がかみ合って交流戦前、最後となるセ・リーグ3連戦のカード初戦を勝利で飾った。2回、先頭の主砲牧が5年連続2桁本塁打に王手をかける9号ソロを放ち、先制に成功。3回にも再び牧の左適時二塁打と宮崎の2点適時二塁打など3連打で3得点を挙げた。さらに4回には戸柱に右越えへの今季1号ソロが飛び出し、チームは3イニング連続得点でリードを5点に広げた。投げては、今季5試合目の先発となった大貫晋一が今季最長となる7回109球を投げ、4安打1失点、1死球3奪三振。変化球を有効に使い、ヤクルト打線から凡打の山を築いて、今季初勝利を挙げた。最終9回には3番手宮城が2死満塁のピンチを招いた。4番手入江がマウンドに上がり、ヤクルト内山の中前適時打で1点を返されたが、最後の打者を遊ゴロに打ち取り、踏ん張った。三浦大輔監督(51)は「(牧の先制弾で)いい形でゲームに入れた。(大貫は)立ち上がりから球の走りも良かった。低めに変化球を集めて大貫らしい投球だった。コンディションが悪い中でもよく投げきってくれた」と話した。
◆ヤクルトが今季6度目の3連敗で、借金は今季ワーストの15となった。先発山野が5回7安打5失点(自責2)と試合をつくれなかった。2回にDeNA牧に先制ソロを献上すると、3回は自滅した。先頭大貫のボテボテの打球を処理した後、一塁に悪送球。自らの失策で無死二塁とピンチを招いた。2死二塁まで粘ったが、佐野、牧、宮崎のクリーンアップに3連打を許し、3点の追加点を奪われた。4回も戸柱にソロを浴びた。5点を先行され、苦しい展開を強いられた。5回2死二塁から赤羽が左翼線へ適時二塁打。4点を追う8回には無死一、二塁と攻めたが、あと1本が出なかった。9回は2死満塁から内山の中前打で1点を返したが、ここまでだった。これで18日DeNA戦から10試合連続で2得点以下と深刻な貧打が続く。10試合連続は70年8月16日~同28日の11試合以来、球団55年ぶりだった。交流戦が始まった05年以降、交流戦前に借金15に到達するのは球団初の屈辱となった。高津監督は「また(打者が)ピッチャーのところから大量失点になってしまった。しかも慌てるプレーじゃないので、冷静に1つアウトを取ってほしかった」とミスから3失点した山野に猛省を促した。低調な打線について、指揮官は「いつも言ってるように、得点圏であと1本を打つかどうかの問題なので。それが出ていない。序盤で大量失点してしまうと、追いかけるのは簡単じゃない」と頭を悩ませた。
◆DeNA入江大生投手(26)が5点リードの9回2死満塁の場面で登板し、今季10セーブ目を挙げた。最終回に3番手で登板した宮城が2死満塁のピンチを招いた場面で、連投となるマウンドへ向かった。ヤクルト内山に中前適時打を浴びて1点を返されるも、続く岩田を152キロ直球で遊ゴロに打ち取り逃げ切った。三浦監督は入江の登板について「ちょっと(宮城が)ピリッとしなかったので。本当は出したくなかったんですけど、セーブシチュエーションになったので」と話した。
◆老け込むにはまだ早い。DeNA戸柱恭孝捕手(35)が横浜の夜空に2年ぶりのアーチをかけた。4点リードの4回無死、ヤクルト先発山野の128キロスライダーに食らいついて振り切った。右翼席への1号ソロはリーグ戦では2年ぶりの本塁打。表情を変えずにゆっくりとダイヤモンドを1周し「去年も打ってないので感触も分からなくて...。ベースの回り方もぎこちなかったかなと。日頃から準備していて良かった」と積み重ねのたまものだった。姿勢と背中でナインを引き締める。今季は8学年下の山本と14学年下の松尾に先発を譲ることが多く、この日は17試合ぶり、今季6試合目のスタメンマスク。それでも「プロなので」と限られた出番の中でも準備は欠かさない。ビジターゲームはチームより一足先に外野を孤独に走る。「練習から試合と同じように100%でやること」と毎練習後にはヘロヘロになりながら、実戦感覚が空いても違和感がないように準備してきた。ベンチ内ではプロ10年目の経験と捕手としての洞察力から、気付いたことは伝える。「コーチ目線とは違った選手目線で。チームのために思ったことは言うようにしようと」。率直な意見で若手選手の活躍ぶりを陰で支えてきた。でも、まだまだ"世代交代"には早すぎる。「若い捕手も頑張ってるので、おじさんも頑張ってる姿を見せられれば」。やすやすとポジションを譲る気はない。【小早川宗一郎】▽DeNA三浦監督(攻守で活躍した戸柱に)「お父さんみたいな存在。出てない時でも常にいい準備してくれている。よくやってくれてます」
◆ヤクルトがDeNAに敗れ、今季ワーストの借金15となった。投打がかみ合わず、今季6度目の3連敗。交流戦前に借金15に達するのは球団初の屈辱となった。先発山野が4回までに5失点し、打線も2得点。10試合連続2得点以下は、11試合連続だった70年以来55年ぶりと深刻な貧打に苦しむ。高津監督は「得点圏で、あと1本を打つかどうかの問題。序盤で大量失点してしまうと、やっぱり難しい」と頭を抱えた。
◆DeNAの大貫晋一(31)が30日のヤクルト戦(横浜)に先発する。「点を取ってもらうまで、しっかりとゼロでいけるようにしたい」と今季初勝利を目指して闘志を燃やした。今季は4試合で2敗、防御率3・47。7日の中日戦以降、実戦登板から遠ざかる中、チームに同行して調整。「実戦もなかったし、難しいのかもしれないが、プロの自覚を持って。いい準備ができている」と自信を示した。(甲子園)
◆今季2勝目を懸けて30日のDeNA戦(横浜)に先発するヤクルトの26歳左腕の山野太一投手は、ダッシュなどで調整した。前回23日の巨人戦(東京ドーム)では4回4失点で1敗目を喫しており「1点もあげたくないという気持ちが逆に4点という結果になった」と反省。「試合の状況を考えながら投げていきたい」と思い描いた。中6日での登板だが、4度もブルペン入りして調整してきたといい「真っすぐの精度を見直した」と明かした。(神宮外苑)
◆ヤクルト・丸山翔大投手(26)が30日、今季初めて1軍に合流した。育成出身で入団5年目の丸山翔は昨季、中継ぎで27試合に登板し、1勝5ホールドで、防御率0.57。今季は春季キャンプから2軍スタートで、イースタン・リーグではリリーフとして16試合に登板し、1勝2敗、防御率3.94だった。
◆DeNAの森敬斗内野手(23)と梶原昂希外野手(25)が出場選手登録された。森敬はここまで13試合で打率・175と苦しみ、4月26日に登録抹消。梶原は26試合で打率・229と状態が上がらず、5日に登録を外れていた。ともに開幕戦の先発メンバーに名を連ねており、期待をかけられてきた。森敬は「やるしかない」と意気込み、梶原は「あとは結果を出すだけ」と気を引き締めた。
◆DeNA・石田裕太郎投手が2勝目を懸けて31日のヤクルト戦に先発する。約1カ月間の2軍調整を経て、22日の中日戦で完封勝利を挙げており「ファームに落ちる前も悪い感じはなかった。やっと結果として表れてくれた」と手応えを口にした。先発枠定着を目指す中での登板に、「ファームから上がってきたくらいの新たな気持ちで投げたい」と言葉に力を込めた。
◆ベンチスタートとなったオースティンに代わって4番に入ったDeNA・牧秀悟内野手(27)が、2試合連続本塁打となる先制の9号ソロを放った。二回に山野の浮いたフォークボールを捉えて左中間席に運んだ。前夜は一発でチームに37イニングぶりの得点をもたらした。13試合連続安打と好調で「最高の形のホームランで先制できてよかった」と納得顔で振り返った。
◆DeNA・戸柱恭孝捕手(35)が17試合ぶりに先発出場し、4-0の四回にレギュラーシーズンでは2季ぶりの本塁打となる1号ソロを放った。外寄りのスライダーを引っ張って右翼席へ。「自分のスイングを心掛けて、チャンスをつくることだけを考えて打席に入った。とにかく守備を頑張る。(バッテリーを組む)大貫の投球を必死に支えていく」と気を緩めなかった。
◆キャプテンの一言にハッとした。ヤクルト・山野太一投手(26)は4回4失点で1敗目(1勝)を喫した前回登板の23日の巨人戦(東京ドーム)の後、主将を担う山田哲人内野手(32)にクラブハウスで声をかけられた。「ピンチじゃない場面でも、大ピンチみたいな顔しているよ。意識してやめた方がいいかも」自身でも思い当たることだった。「フォアボールを出したら落ち込んだりとか、顔に出やすい。やめた方がいいなと自分でも思います」と山野。先輩の言葉に耳を傾け、改善に向けて意識するのは状況に応じて考え方を変えることだ。前回は0-0の四回先頭で内野安打を許し、「1点もあげたくないと思った」とこの回に2四球が絡んで4失点した。「自分で自分を追い込んで、ピンチじゃなくても、周りから見たらピンチに見えたりする。いろいろ試合状況とかを見ながら、投げないとなと」と教訓を得た。試合前時点で今季は6試合に登板し、1勝1敗、防御率4・65。チームメートから「天才!!」と称される直球の持ち主で、誰もが認める貪欲さもある26歳の左腕。「いろんな方のアドバイスを聞きながら、気を付けてやっていきたい」。新境地を開けば、さらに白星を重ねられるはずだ。(武田千怜)
◆ヤクルト・赤羽由紘内野手(24)が「7番・三塁」で先発出場し、5点を追う五回2死二塁で左翼線への適時二塁打を放った。DeNA先発・大貫のフォークボールをうまく捉え「チャンスだったので1点でも返したいという気持ちで、食らいついて打ちました」。5月14日の中日戦(バンテリンドーム)以来、12試合ぶりのスタメン起用に応えた。
◆期待の若武者2人が横浜スタジアムに帰ってきた。DeNA・梶原昂希外野手(25)、森敬斗内野手(23)が30日、ともに約1カ月ぶりに1軍昇格。梶原が「しっかり結果を残すだけ」と意気込めば、森敬は「やるしかない」と口元を引き締めた。昨季シーズン途中からブレークの兆しを見せ、26季ぶりの日本一に貢献した2人。今季も梶原は「1番・中堅」、森敬は「8番・遊撃」で開幕スタメンに名を連ねたが、打撃不振で再調整を余儀なくされていた。開幕から18試合連続で1番を任された梶原は、打率・292、16盗塁をマークした昨季のイメージに立ち返り調整を重ね、「いい時間を過ごせた。バッティングも、すごく感覚も状態もいい」と語った。一方の森敬は、打撃に加えて課題の守備力に重点を置いてきた。「もう一回基礎から見直してやらないといけない。まずは守備だと(2軍の)桑原監督からもずっと言われていた」。抜群の身体能力でファインプレーを見せる一方、悪送球なども散見される。首脳陣の期待が大きい2人だからこそ、一度立ち返る基礎を見つめ直した。昨季の飛躍を支え、今季は2軍で指導する石井野手コーチは、「彼らの場合は、ある程度までできた部分がある。プレッシャーを含めた精神的なところを整えられれば、今までの部分は戻ってくる」とした上で、「あとは、そこからどれだけ積み重ねて大きなものになるか」と精神的な成長を飛躍のカギに挙げる。期待と重圧を乗り越え、球団を背負う存在へ―。梶原と森敬が全力を尽くす。(阿部慎)
◆2回、DeNA・牧秀悟が先制の左中越え本塁打を放ち、デスターシャポーズを決める=横浜スタジアム(撮影・荒木孝雄)
◆試合に敗れ、引きあげるヤクルト・山田哲人(中央)ら=横浜スタジアム(撮影・佐藤徳昭)
◆DeNAは二回に牧のソロで先制し、三回は牧と宮崎の連続適時二塁打で3点を追加した。四回は戸柱がソロを放った。牧は3安打2打点の活躍。?DeNA・牧秀悟が5月4日の巨人戦(横浜)以来の4番打者で先発し、先制弾を含む3安打2打点。猛打賞(1試合3安打以上)は4月17日の巨人戦(3安打、東京ドーム)以来、今季2度目。4番打者で先発した今季15試合の成績は打率・333(57打数19安打)、3本塁打、12打点。?34打点は阪神・佐藤輝らと並ぶリーグ1位。通算369打点となり、入団5年目(外国人選手を除く)までの通算打点数で桑田武と並ぶ球団(前身を含む)歴代2位となった。歴代1位は村田修一の391。
◆バットの芯を外れた鈍い打球音が繰り返し響いた。DeNA・大貫晋一投手(31)が持ち味を発揮し、今季5度目の先発で初白星。7回を4安打で最少失点に抑え「自分らしい打たせて取る投球ができた。トバさんのおかげ」と女房役の戸柱を立てた。一回1死から12者連続で仕留め、攻撃への流れを生み出した。低めへの丁寧な制球が光り、右打者は懐に食い込むツーシームで翻弄。風雨に見舞われる悪条件にも動じず、11個のゴロアウトを積み重ねた。先発予定だった24日の広島戦が雨天中止となった影響もあり、1軍では7日以来の登板だった。今季は中4日や5日でローテーションを回るバウアーとの兼ね合いで不規則な間隔での登板が続く中、自ら志願して1軍に同行。第一線の緊張感に触れつつ、遠征先でも調整を積んできた。三浦監督は「大貫らしいピッチングだった」と称賛。経験豊富な右腕は「ここから僕もチームももっと勝って上にいけるように」と決意を新たにした。(鈴木智紘)
◆ミスからの失点、なかなか得点できない打線...。ヤクルトはなすすべなく敗戦し、3連敗。借金は今季ワーストを更新する「15」まで膨れた。高津臣吾監督(56)は「序盤に大量失点してしまうので。そうなると難しい。追いかけるのは簡単ではない」と表情を曇らせた。先発の山野は二回、牧に先制弾を浴びると、三回は先頭の投手・大貫の投ゴロを一塁に悪送球。2死後に3連打を浴び、一気に3点を失った。先制を許した試合は今季4勝24敗1分けと厳しい数字が並ぶ。打線も湿ったままだ。12試合ぶりに先発復帰した赤羽が五回に放った適時二塁打、九回2死満塁からの内山の中前適時打の2点のみ。10試合連続で2得点以下と得点力不足が改善されない。戦力が整わないだけに、守備では細かなミスをなくし、打線は粘って出塁を重ねていくしかない。高津監督は「明日(31日)、明後日(6月1日)勝って、今週5割で終わりたい」と力を込めた。下を向かず、一人一人が全力を尽くすしかない。(赤尾裕希)
◆DeNA・牧秀悟内野手(27)が30日、ヤクルト8回戦(横浜)の二回、今季初の2戦連発となる先制の9号ソロを放ち、6―2での勝利に貢献した。三回にも適時二塁打を放って3安打2打点。リーグトップに並ぶ34打点に伸ばした。タイラー・オースティン内野手(33)が先発を外れた中、牧は4日以来、20試合ぶりの4番出場で活躍。チームは貯金を3とし、広島と並び3位に浮上した。やるべきことは変わらない。牧が4日以来、20試合ぶりに4番に入り、存在感を放った。二回に9号先制ソロを放ち、三回は適時二塁打。3安打2打点で横浜スタジアムのお立ち台に上がり、誇らしげに言った。「とにかく、打つことだけを考えた。ホームランになってよかった」先頭打者だった二回、山野に2球で追い込まれた後に粘り、甘く入ったフォークボールを逃さなかった。左中間席に飛び込む2夜連続のアーチで13試合連続安打。三回2死一、三塁では左翼線にはじき返した。中前打で出塁した七回は今季3個目の盗塁となる二盗をヘッドスライディングで決め、貪欲に得点を狙う姿勢を示した。4番打者のオースティンが休養のためベンチ待機となり、甲子園で同点本塁打を放った前夜は2番だった牧が4番に入った。1年目から4番を務める牧にとって「大事な打順。覚悟ではないが、ちゃんと気持ちをつくっていかないと、打てる打順ではない。そこは4番と言われたときから準備してやっている」。4番で先発した今季15試合は57打数19安打、打率・333と役割を果たしている。2打点を挙げて今季34打点とし、佐藤輝、森下の阪神勢と並んでリーグトップに立った。2年前に103打点でタイトルに輝いた主砲は「打順もそうだが、チームを勝たせるのは打点。そこは常々、意識している」と引き締まった表情で話した。25日から3試合連続で零敗を喫するなど低調だった打線が息を吹き返し、前日の5得点に続きこの日は6得点。「明日も打てるように頑張ります」。牧が発したシンプルな言葉に、強い覚悟がにじみ出た。(阿部慎)
◆もっと打てそうな球だった。そして、あれほど打たれる球ではなかった。ヤクルトは投打にわたり、もどかしさが募ったことだろう。打線は大貫に対し7回4安打で1得点。右打者は内角のツーシーム、左打者は外角のフォークボールで打ち取られた。特に右打者は、それほど際どいコースに決められたわけではないのに、内野ゴロの山。つまり各打者、狙いが絞り切れていない。まず甘いコースは逃さず、バットは「インサイド→アウト」。体に巻き付くようなスイングをしてほしかった。先発・山野はストレートとスライダー中心。個々のボールは悪くないと思うが、捕手のサインに首を振ることもしばしば見受けられた。配球と組み立てが、しっくりきていないのか。あとはDeNA・東のように、右打者の外角へ沈むチェンジアップを、しっかり覚えたらどうだろう。投球の幅はぐんと広がるはずだ。(サンケイスポーツ専属評論家)

<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
阪神 |
28 | 20 | 2 | 0.583 (↑0.009) | - (-) |
93 | 168 (+5) | 121 (+2) | 25 (-) | 42 (+1) |
0.243 (↓0.001) | 2.170 (-) |
2 (-) |
巨人 |
28 | 22 | 1 | 0.560 (↑0.009) | 1 (-) |
92 | 159 (+4) | 155 (+1) | 37 (-) | 23 (+2) |
0.244 (↑0.001) | 2.650 (↑0.03) |
3 (1↑) |
DeNA |
24 | 21 | 3 | 0.533 (↑0.01) | 2.5 (-) |
95 | 161 (+6) | 126 (+2) | 22 (+2) | 26 (+1) |
0.238 (↑0.003) | 2.360 (↑0.01) |
3 (-) |
広島 |
24 | 21 | 2 | 0.533 (↓0.012) | 2.5 (↓1) |
96 | 150 (+2) | 124 (+5) | 21 (-) | 15 (-) |
0.242 (↓0.002) | 2.320 (-) |
5 (-) |
中日 |
21 | 26 | 2 | 0.447 (↓0.01) | 6.5 (↓1) |
94 | 111 (+1) | 149 (+4) | 22 (+1) | 25 (-) |
0.212 (-) | 2.800 (↓0.02) |
6 (-) |
ヤクルト |
14 | 29 | 2 | 0.326 (↓0.007) | 11.5 (↓1) |
98 | 116 (+2) | 190 (+6) | 18 (-) | 13 (-) |
0.221 (-) | 3.640 (↑0.01) |
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