1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
楽天 | 0 | 0 | 0 | 2 | 1 | 2 | 0 | 1 | 0 | 6 | 11 | 1 | 1 |
西武 | 1 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 8 | 0 | 0 |
勝利投手:西垣 雅矢(3勝0敗0S) (セーブ:藤平 尚真(0勝1敗3S)) 敗戦投手:武内 夏暉(1勝1敗0S) 本塁打 |

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◆楽天は3点を追う4回表、フランコの2ランで1点差に迫る。続く5回に太田の適時二塁打で追いつくと、6回には村林の2点適時二塁打で勝ち越しに成功した。投げては、救援の5投手が無失点リレーを展開し、2番手・西垣が今季3勝目。敗れた西武は、先発・武内が中盤に崩れた。
◆西武西口文也監督(52)が、23日ロッテ8回戦(ZOZOマリン)の走塁中に左足首を痛めて戦線離脱した渡部聖弥外野手(22)の復帰時期を明かした。本人は交流戦に間に合わせるつもりとし、指揮官も「一応その予定にはしているけどね。もうちょっと様子を見た方がいいって言うんだったらその前に1回抹消するかもしれないけど」と慎重に判断する旨を話した。渡部聖はこの日の試合前練習には参加せず。左足首を痛めた同戦以降、欠場が続いている。指揮官も「思った以上に回復が遅い。予定よりもね」と体の状態を説明した。渡部聖は現在オールスターファン投票で外野手部門3位につけ、34試合で打率3割3分1厘、4本塁打と絶好調。首位日本ハムまで0・5ゲーム差に迫り、チームは上昇気流に乗っている。頼もしいルーキーが再び戦線復帰すると、より一層打線に厚みは増すが、指揮官は「みんな頑張っているから、ルーキーに頼っていてはダメ」と改めて総力戦を誓った。
◆3人組アイドルグループ「エイアイカ」のメンバー、怜伽さんが始球式を行った。「東栄住宅ブルーミングガーデンナイター」と銘打たれた試合。東栄住宅の企画PR動画に出演中の怜伽さんは西武の球団マスコットに模した衣装で登場した。ワインドアップから右腕を振ったが、ボールは打席前で弾み、ノーバウンド投球とはならなかった。
◆28歳の誕生日を迎えた西武の主砲タイラー・ネビン外野手がバースデー先制打を放った。初回2死三塁、打席に入ると、スタンドの観客からはバースデーソングの大合唱で祝福された。フルカウントからの6球目、楽天先発ハワードの内角直球を右前にはじき返した。3回にも左犠飛で2打点目をマーク。22日の楽天戦(楽天モバイルパーク)から7試合連続安打と好調を維持しており、「(初回の先制打は)走者をかえすためにライナー性の低くて強い打球を意識して打ったよ」とコメントした。
◆楽天マイケル・フランコ内野手(33)が、西武武内から反撃の2ランを放った。3点を追う4回2死から浅村がチーム初安打となる左翼線への二塁打でチャンスメーク。続くフランコが、武内の甘く入ったスライダーを完璧に捉え、高々と左翼席へ運んだ。フランコは「とにかく反応で打ったよ。スペンサー(ハワード)も頑張っているからね。逆転して勝てるように最後まで頑張るヨ」とコメントした。西武武内は3試合目で今季初被弾。楽天は1点を追う5回1死一塁から、太田光捕手(28)の左適時二塁打で同点に追いついた。
◆西武は最大3点リードを守り切れず、逆転負けを喫した。この日試合のなかったオリックスに勝率で下回り、3位に後退した。今季3度目の先発の武内夏暉投手(23)は6回6安打5失点で初黒星を喫した。3回まで無安打無四球と好投を続けていたが、3点リードの4回に楽天フランコに2号2ラン、5回に太田に同点適時二塁打、さらに6回には村林に内角直球を左翼線に引っ張られ、勝ち越しの2点適時二塁打を浴びた。打線は初回にタイラー・ネビン外野手(28)の右前適時打で先制。3回にも中村剛也内野手(41)の左前適時打を含む3連打でつなぐと、再びネビンが左犠飛で走者をかえして加点した。だが、4回以降は楽天の6投手リレーに散発2安打と抑え込まれた。西口文也監督(52)は「(順位は)気にしていませんよ、まだ。まずは交流戦前までにどういう順位につけていられるか。(5月の)残りの日の試合、ここぞの戦いが大事になってくる」と切り替えた。
◆楽天はカード勝ち越しで借金を「3」に減らした。助っ人の一振りが序盤の劣勢ムードを振り払った。初回いきなり先制を許し、3回までに3点差。西武の先発武内には4回2死まで完全投球で封じられ苦しい展開が続いたが、浅村がチーム初安打となる左翼線二塁打で出塁すると、続くフランコが左翼席へ反撃の2ランを放った。1点を追う5回1死一塁では、太田光捕手(28)の左中間への適時二塁打で同点に追いついた。3-3の6回、1死二、三塁の好機をつくると、現在パ・リーグ首位打者の村林一輝内野手(27)の左翼線への痛烈な2点適時二塁打で勝ち越しに成功。村林は三塁守備で、一打勝ち越しの5回2死二塁の場面で、西武外崎の左前へ抜けるかという痛烈なライナー性の打球を好捕し守りでも勝利に貢献。2点リードの8回にはフランコの左前適時打が飛び出し、1点を追加してリードを広げた。投げてはスペンサー・ハワード投手(28)が本調子でないながらも4回途中を3失点で最少失点にまとめた。以降は救援陣の無失点リレーでリードを守り抜いた。
◆現在リーグ首位打者の楽天村林一輝内野手(27)が、スクイズ失敗からの値千金打でチームを勝ちに導いた。同点の6回1死二、三塁でスクイズを試みたがファウルに。「ファウルになってくれて良かった」と気を取り直し「うまく反応できました」と3球目直球を強振。左翼線への2点適時二塁打とし勝ち越した。試合後、西武武内がスクイズを想定し、狙ってワンバウンドの変化球を投じたことを聞くと「そうなんですか? すご...。すごいですね...」と驚きを隠せなかったが、今回は村林に軍配が上がった。同点の5回には、左前に抜けるかという打球を好捕するなど三塁守備でも貢献した。2安打2打点で打率は3割3分6厘に上昇した。昨季遊撃でレギュラー獲得も、今季は新人遊撃手の宗山の加入もあり、主に三塁手で出場。攻守にハイレベルな27歳は「試合に出る以上はやるしかない。勝つためにやるだけ」と語った。
◆西武のタイラー・ネビン外野手が「4番・三塁」で先発出場。この日28歳の誕生日を迎えた右打者が0―0の一回2死三塁、先制の右前適時打を放った。フルカウントから楽天先発右腕、ハワードの直球を捉えた。鋭いライナーで一二塁を破り「ランナーをかえすためにライナー性の低くて強い打球を意識して打ったよ」と振り返った。
◆2位・西武は1―0の三回、連打と犠飛で2点を追加した。1、2番の連打で無死一、二塁。「3番・DH」で先発出場の中村剛也内野手(41)が左前適時打を放った。「打ったのは真っすぐです。ランナーをかえすことができてよかったです」楽天先輩右腕、ハワードの初球をたたき、バットを折りながら三塁線を破った。なおも無死一、三塁で右打席には第1打席で右前適時打を放った4番・ネビン。きっちりと左犠飛を打ち「甘く入ってきたところをうまく打てたよ。最低限の仕事ができてうれしいよ」と振り返った。
◆楽天が逆転勝ち。2―3の五回に太田の適時二塁打で追い付き、六回に村林の2点二塁打で勝ち越した。八回にはフランコの適時打で加点。好救援の西垣が3勝目を挙げた。西武は3位に後退。武内が6回5失点で今季初黒星を喫した。
◆目下、打率リーグトップの楽天・村林一輝内野手(27)が自慢のバットで存在感を放った。3―3の六回1死二、三塁で、武内から決勝の2点二塁打を放ち「みんながつないでくれたチャンスだったので、何としても打ちたい打席でした」と胸を張った。2球目にスクイズのサインが出て、ワンバウンドの変化球を何とかバットに当ててファウルとした。走者が刺されずにすみ「奇跡」と胸をなで下ろす。続く内角への速球を左翼線にはじき返した。5試合連続安打と好調を維持。八回にも左前打を放って今季17度目の複数安打とし、打率を・336に上げた。信念が変わることはない。「アマチュア球界ナンバーワン遊撃手」と評された宗山塁が、昨秋のドラフト会議で5球団競合の末に入団。昨季、遊撃手として自己最多の139試合に出場し、初めて規定打席に達した村林はプロ10年目の今季、二塁手や三塁手での出場が続く。それでも「試合に出る以上は言っていられない。チームのために全力を尽くすのは、どのポジションでも変わりない」と言い切った。リーグ5位のチームは4カードぶりに同一カードで勝ち越した。2軍時代から村林を見守ってきた三木監督は「今年は本当にいろいろな思いで(シーズンに)入っている。今までの積み重ねが、こういう力になっている」と称賛した。(加藤次郎)
◆8試合連続でスタメンマスクの楽天・太田光捕手(28)が五回、今季初の適時打となる同点二塁打を放った。武内の初球の直球を捉えて左中間に運び「甘い球を逃さずにいこうと思っていたので、それを仕留められてよかったです」と声を張った。2安打を放ったとはいえ、打率・092。「取り返していかないといけない」と次戦を見据えた。

<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
日本ハム |
26 | 20 | 2 | 0.565 (-) | - (-) |
95 | 166 (-) | 132 (-) | 45 (-) | 25 (-) |
0.229 (-) | 2.310 (-) |
2 (1↑) |
ORIX |
24 | 20 | 3 | 0.545 (-) | 1 (-) |
96 | 165 (-) | 170 (-) | 33 (-) | 23 (-) |
0.265 (-) | 3.330 (-) |
3 (1↓) |
西武 |
26 | 22 | 0 | 0.542 (↓0.011) | 1 (↓0.5) |
95 | 141 (+3) | 125 (+6) | 23 (-) | 33 (-) |
0.239 (-) | 2.450 (↓0.08) |
4 (-) |
ソフトバンク |
23 | 23 | 2 | 0.500 (-) | 3 (-) |
95 | 172 (-) | 154 (-) | 30 (-) | 32 (-) |
0.244 (-) | 2.770 (-) |
5 (-) |
楽天 |
22 | 25 | 1 | 0.468 (↑0.011) | 4.5 (↑0.5) |
95 | 129 (+6) | 148 (+3) | 19 (+1) | 53 (+1) |
0.234 (↑0.001) | 2.940 (-) |
6 (-) |
ロッテ |
17 | 28 | 0 | 0.378 (-) | 8.5 (-) |
98 | 119 (-) | 163 (-) | 24 (-) | 16 (-) |
0.214 (-) | 3.360 (-) |
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