ヤクルト(★1対4☆)中日 =リーグ戦10回戦(2025.05.28)・明治神宮野球場=
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中日
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ヤクルト
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勝利投手:三浦 瑞樹(2勝0敗0S)
(セーブ:松山 晋也(0勝0敗18S))
敗戦投手:高梨 裕稔(1勝1敗0S)

本塁打
【ヤクルト】北村 拓己(2号・7回裏ソロ)

  DAZN
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◆中日は6回表、岡林の適時二塁打などで3点を先制する。その後3-1となって迎えた9回には、村松の野選出塁の間に1点を加え、リードを広げた。投げては、先発・三浦が6回途中無失点の好投で今季2勝目。敗れたヤクルトは、打線が再三の好機を生かせなかった。

◆中日福永裕基内野手(28)が「左手関節の骨折」のため出場選手登録を抹消された。前日27日のヤクルト9回戦の8回1死二塁で代打ブライト健太外野手(26)の左前適時打で二塁から本塁へ生還。本塁へ頭からスライディングしていたが、この際に痛めた。この日、東京都内の病院で検査を行い「左手関節の骨折」と診断された。今後は医師、トレーナーと状態を確認しながら早期復帰を目指す。福永は3月18日オープン戦ソフトバンク戦(みずほペイペイドーム)の二塁守備中に右膝内側側副靱帯(じんたい)損傷し、前日24日に出場選手登録されたばかり。試合出場は25日阪神戦(バンテリンドーム)で代打で出場し、27日は「4番・三塁」で今季初スタメン出場したばかりだった。

◆中日の人気マスコット・ドアラがこの日も思いを込めたフリップ芸を見せた。試合前のビジョンではつば九郎がひまわりマイクで聞く画像と一緒にドアラのフリップ芸で「ドアラの今日のひとこと」を書き記した。「名古屋から来ましたドアラです」「実は神宮に来る事をずっと考えていました」「空が見えるから...涙が出てきます」「ハンカチ、ティッシュが必要です」と、連日のしんみりモードにひっぱり「自分、今が花粉症の時期なんです...」とオチをつけた。「今日のひとこと」の前には、永遠のビジネスパートナーつば九郎とのコラボグッズが新発売されたことも紹介され、すでにショップでは売り切れて、ネットでの販売のみになっているほどの人気だという。前日27日には7回ラッキーセブン時に左翼スタンド前で華麗なバク宙を見せるなどスタンドを沸かせた。

◆ヤクルトの球団マスコットつばみプロデュースの「#勝利をいただくキャッツアイダンス」で、中日の球団マスコットドアラとコラボした。同企画は今季から5回表終了時に開催。観客席のファンとともに、猫が手招きするような動作でかわいく踊る様子が続々と場内のスクリーンに抜かれた。ドアラは踊らなかったが、グラウンドに膝をつき踊り狂うつばみを目立つようにアシスト。約1分間のダンスタイムを終え、場内からは拍手が送られた。SNSでは「つばみちゃんかわいい」「ダンスを踊るつばみちゃん、それを見るドアラさん」「もっとつばみ映して」「今日もかわいい」「ドアラらしい」といった声が寄せられた。

◆中日が打線入れ替えが的中し連敗を2で止めた。借金は5となった。今季初めて、2年ぶりに岡林勇希外野手(23)を3番で起用した。0-0の6回、1死一、三塁でヤクルト先発高梨のフォークをとらえ右翼線へ運ぶ2点適時打を放った。「うまく合わせることができた。チームに貢献できてよかった」。さらに高梨のボークで1点を追加した。先発三浦瑞樹投手(25)はチェンジアップ、スライダーを生かし5回2/3 104球、5安打無失点で今季2勝目。6回2死一、二塁で降板し「6回を投げきりたかった」と悔しがったが、バトンを受けた藤嶋健人投手(27)が古賀を二ゴロに打ち取った。前日27日は川越誠司外野手(31)の右翼ポール際の打球がファウルと判定され幻の逆転2ランとなり、福永裕基内野手(28)が走塁で左手関節を骨折するなど嫌な流れだったが、岡林がバットで吹き飛ばした。

◆最下位ヤクルトが4月9日阪神戦以来となる1カ月半ぶりの2連勝を逃した。守備の乱れが失点に直結した。6回は1死一、三塁から岡林に右翼線への適時二塁打を処理した右翼・沢井が悪送球。三塁走者だけでなく、一塁走者まで一気に2人の生還を許した。打者走者の岡林にも三塁までの進塁された。直後に先発高梨が痛恨のボークで3点目を奪われた。試合の主導権を失った。打線も6回まで中日投手陣の前に沈黙した。3点を追う7回に2死から北村拓が左翼席に2号ソロを運び、反撃ののろしを上げた。ただ8回は清水、9回は松山と強力な中日の勝ちパターンに封じられ、追いつくことはできず。これで8試合連続の2得点以下と貧打が続く。借金は再び13。5位中日とのゲーム差は4となった。

◆ヤクルトは、今季5度目の先発だった高梨裕稔投手(33)が、中盤で崩れた。両軍無得点で迎えた6回。先頭打者の投手三浦に左前打を許すと、1死一、三塁から岡林に先制の2点適時二塁打を浴びた。直後の1死三塁ではボークで痛恨の3点目を献上。チームは4月9日阪神戦(甲子園)以来の2連勝を逃し、借金は再び13に。高津監督は「援護がない中で、あの先頭(中日三浦の安打)が全て」と敗因を語った。

◆ヤクルト北村拓己内野手(29)が左越えの2号ソロを放ち、今季8度目となる0封負けを阻止した。3点を追う7回2死、2ボール1ストライクから中日の3番手橋本の内角直球を引っ張った。「思い切っていくだけと思って、近めの真っすぐを待った結果いい反応ができた」とうなずいた。1点を返したが、打線はこれで8試合連続2得点以下と湿っている。チームの現状については「打つだけでは厳しい。四球だったり送りバントだったり細かい部分がつながっていけば、得点につながっていく」と前を向いた。

◆中日井上一樹監督(53)が試合後、「左手関節の骨折」で出場選手登録抹消となった福永裕基内野手(28)について再び長期離脱になると明かした。「手首に近いところ」と説明し、今後については「プランも何も分からん。相当かかるだろうなとは思ってます。軽いあれではない」と苦々しく話した。この日試合前練習中に病院に行ったため、本人とは会えていない。手術などの予定を聞かれると「詳細は発表があると思います。今の段階では骨折したってところぐらいしか分からない」と話した。福永は前日27日ヤクルト9回戦(神宮)の8回1死二塁でブライト健太外野手(26)の左前打で二塁から本塁へヘッドスライディング。捕手とクロスプレーになって8回守備から交代していた。「あいつも足をやってる以上、足でいきたくないと思って、上から滑り込んでいったんだろうけど。それのアクシデントだったので、あいつの必死さが1試合だけになっちゃったけど、残念ですけど」と福永が頭から突っ込んだことを理解した。「そりゃまあ、『(福永)裕基が帰ってきた! よっしゃー』って言って、スタメン出て、すぐっていう。これはもうけが人が出るってことは今に始まったことじゃないので、俺はポジティブに考えるなら、『裕基はいなかった』って思うようにする。あいつがいたら、頼るところは絶対あるので、それはまたいつも選手たちが言うように、全員で。数字が低い連中ではあるけど、みんなで戦うってところをしていかないといけないなと思います」と気持ちを切り替えた。今季「3番・二塁」で考えていた福永は3月18日オープン戦ソフトバンク戦(みずほペイペイドーム)の二塁守備中に右膝内側側副靱帯(じんたい)損傷。長いリハビリをへて、24日に出場選手登録されたばかり。試合出場は25日阪神戦(バンテリンドーム)で代打で出場し、27日は「4番・三塁」で今季初スタメンだった。

◆井上一樹監督(53)が勝利への執念を見せ連敗を2で止めた。今季初めて岡林勇希外野手(23)を3番で起用すると6回に決勝の右翼線適時二塁打を放った。前日27日は川越誠司外野手(31)の右翼ポール際の打球がファウルと判定され幻の逆転2ランとなり、福永裕基内野手(28)が走塁で左手首付近を骨折し再び長期離脱となった。借金は今季初の6まで膨れ上がり、この日3連敗だけは絶対に避けたかった。

◆ヤクルト・北村拓己内野手(29)が今季2号となる左越えソロをマークした。「2番・遊撃」で先発出場。0-3の七回2死から中日の3番手で左腕の橋本が内角に投じた速球を引っ張り、左翼スタンドに運んだ。5月13日の中日戦(豊橋)以来の一発。表情を変えることなくダイヤモンドを一周し、球団を通じて「うまく反応して打つことができました」とコメントした。現役ドラフトで巨人から移籍して2年目の今季は、村上や長岡ら主力野手が相次いで故障離脱する中、4月下旬に1軍に合流。5月27日時点で15試合に出場し、打率.325とバットで存在感を示している。

◆中日は六回に岡林の先制二塁打などで3点を挙げ、3―1の九回は村松の二ゴロが野選を誘って加点した。三浦が5回?を5安打無失点で2勝目。松山が18セーブ目を挙げた。ヤクルトの高梨は6回3失点で今季初黒星。

◆ヤクルトは4月8、9日の阪神戦(甲子園)以来となる連勝を逃し、借金は今季最多タイの13に逆戻りした。先発した高梨裕稔投手(33)は6回4安打3失点(自責点1)。六回先頭で投手の三浦に左前打を許して、そこから味方の失策やボークも絡んで3失点した。高津臣吾監督(56)は「先頭のピッチャーのとこじゃないですか。あの先頭が全て。ストライクは入ったけど、気持ちは入っていなかった」と苦言を呈した。打線は「2番・遊撃」で先発出場した北村拓己内野手(29)のソロによる1点止まり。三回は先頭の古賀が三塁内野安打で出塁したが、続く高梨、岩田が続けてバントに失敗しており、指揮官は「そういうところだと思いますよ、点が入らないのは」と顔をしかめた。

◆燕党の声援に応える一撃だ。「2番・遊撃」で出場したヤクルト・北村拓己内野手(29)が七回、左腕の橋本から左越えへ2号ソロだ。零封負けを阻止する一打に「(カウントが2ボール1ストライクで)思い切っていくだけと思っていた。近め(内角)の真っすぐを待った結果、いい反応ができた」と胸を張った。13日の中日戦(豊橋)で、プロ入り後110試合で被本塁打なしの松山から1号を放って以来の一発。この日も、2年間被本塁打がなかった橋本からの快音だった。ここまで12試合連続で先発出場し、打率.326を記録。主砲・村上、正遊撃手の長岡ら主力を欠き、得点力不足が課題の打線の中で、存在感を示している。「打席で自分のやるべきことを全うするだけ」と覚悟を示す右打者に、高津監督は「チーム打撃もできるし、大きいのも打てる。(2番として)非常に重要なポジションだと思う」と目を細めた。(樋口航)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
27192 0.587
(↑0.009)
-
(-)
95162
(+1)
114
(-)
25
(-)
41
(-)
0.245
(↓0.001)
2.110
(↑0.05)
2
(1↑)
巨人
27221 0.551
(↑0.009)
1.5
(-)
93155
(+4)
154
(+1)
37
(+2)
21
(-)
0.243
(-)
2.680
(↑0.04)
3
(1↓)
広島
24202 0.545
(↓0.013)
2
(↓1)
97148
(+1)
119
(+4)
21
(-)
15
(-)
0.244
(-)
2.320
(↓0.04)
4
(-)
DeNA
22213 0.512
(↓0.012)
3.5
(↓1)
97150
(-)
123
(+1)
19
(-)
25
(-)
0.236
(↑0.002)
2.400
(↑0.02)
5
(-)
中日
20252 0.444
(↑0.012)
6.5
(-)
96104
(+4)
145
(+1)
19
(-)
25
(-)
0.209
(↑0.001
2.840
(↑0.04)
6
(-)
ヤクルト
14272 0.341
(↓0.009)
10.5
(↓1)
100114
(+1)
178
(+4)
18
(+1)
13
(-)
0.221
(↓0.001)
3.590
(↑0.04)