巨人(☆4対1★)広島 =リーグ戦11回戦(2025.05.28)・石川県立野球場=
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広島
1000000001800
巨人
20000020X4902
勝利投手:山﨑 伊織(6勝1敗0S)
(セーブ:マルティネス(1勝0敗19S))
敗戦投手:大瀬良 大地(2勝3敗0S)

本塁打
【巨人】増田 陸(3号・1回裏ソロ),キャベッジ(7号・1回裏ソロ)

  DAZN
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◆巨人は1点を追う1回裏、増田陸とキャベッジのソロが飛び出し、逆転に成功する。そのまま迎えた7回には、増田陸と泉口が適時打を放ち、リードを広げた。投げては、先発・山崎が7回途中1失点の好投で今季6勝目。敗れた広島は、打線が序盤の好機を生かしきれなかった。

◆石川県立球場で行われる巨人-広島戦は山崎伊織と大瀬良大地が先発。山崎は地方球場の登板に強く、通算8試合登板して5勝2敗の防御率1・90。すべて5回以上を投げ、4失点以上を許した登板は1度もなし。大瀬良は15年6月23日(長野)以来、10年ぶりの地方球場登板となるが、同投手の地方球場成績は通算3試合登板で0勝1敗の防御率8・49。プロ入りから通算89勝を挙げるも、地方球場の勝利がまだない。

◆プロ野球通算11万号は巨人トレイ・キャベッジ外野手(28)が放った。広島戦(金沢)の1回2死から、広島大瀬良の138キロカットボールを右翼ポール際に運び、場外までかっ飛ばした。4年ぶりの石川開催で4番初本塁打となり、歴史に名を残した。「打ったのは曲がり球だね。切れるかと思ったがなんとか残ってくれてよかったよ。逆転できてよかった」と喜んだ。プロ野球1号は1936年の藤井勇(タイガース)。89年かけて通算11万号まで積み上げた。

◆巨人は試合前に石川県の馳浩知事に監督、コーチ、選手のサインが入った九谷焼の皿を贈呈した。能登半島地震、豪雨からの復興への願いを込めてサインを書き込み、チームを代表して浅野翔吾外野手(20)が手渡した。

◆巨人トレイ・キャベッジ外野手(28)がプロ野球通算11万号のメモリアル場外弾を放った。1回2死から広島大瀬良の138キロカットボールを強振で引っ張った。手応えあり。飛距離は十分、あとは右ポールの内か外か。見送ったボールの行き先は外野席を越え、さらに奥へ。石川県立でのプロ公式戦116試合目で246本目となる豪快な1発は場外へ。「切れるかと思ったがなんとか残ってくれてよかったよ。逆転できて良かった」と試合をひっくり返す7号ソロとなった。前日には4回に適時打を放った直後に自ら交代を申し出た。自打球を右足甲に当てた影響で、ベンチに下がっていた。この日は練習から元気な姿を見せていた。岡本が左肘負傷で長期離脱する中、巨人の第93代の4番打者を務める。4年ぶり開催の石川で、4番初本塁打で歴史に名を残した。先発山崎が1回に先制点を許したが、その裏には増田陸が"お膳立て弾"で同点とした。先頭打者で3号ソロは、プロ野球10万9999号。「昨日の分をやり返したかった。すぐに追いつくことができてよかった」。前日は1点を追う9回2死一、三塁で三振に終わり、ベンチでうずくまった。翌日の第1打席で鬱憤(うっぷん)を晴らした。【阿部健吾】▽巨人阿部監督(キャベッジのNPB通算11万号に)「すごくいいホームランだったし、(ホームランボールを)捕った方も素晴らしい記念になるんじゃないですか」キャベッジの7号がプロ野球通算11万本目の本塁打となった。プロ野球1号は36年5月4日に藤井勇(タイガース)がセネタース戦で野口明から記録したランニング本塁打。5000本ごとの節目の1発が地方球場で飛び出したのは初めてだ。28日終了時の通算本塁打は11万1本で、内訳は1リーグ時代に2653本、セ・リーグで5万4023本、パ・リーグで5万3325本。

◆NPB通算11万号のホームランボールは金沢市在住の50代男性が手にした。1回2死、巨人キャベッジが広島大瀬良から右翼席を越える120メートル場外弾がメモリアルアーチとなった。球場の外周でホームランボールをゲットした50代男性は「王さんのときからの大の巨人ファンです。チケットが取れなかったので音だけでも聞こうと思って球場まできました。まさかホームランボールが飛んでくるとは思っていなかった。すごくうれしいです」と興奮気味に話した。▽巨人阿部監督(キャベッジのNPB通算11万号に)「すごくいいホームランだったし、(ホームランボールを)捕った方も素晴らしい記念になるんじゃないですか」キャベッジの7号がプロ野球通算11万本目の本塁打となった。プロ野球1号は36年5月4日に藤井勇(タイガース)がセネタース戦で野口明から記録したランニング本塁打。5000本ごとの節目の1発が地方球場で飛び出したのは初めてだ。28日終了時の通算本塁打は11万1本で、内訳は1リーグ時代に2653本、セ・リーグで5万4023本、パ・リーグで5万3325本。

◆金沢の空へ一瞬で消えたキャベッジが豪快勝ち越し弾2本のホームランで巨人が一気に逆転これがNPB通算11万号?プロ野球 (2025/5/28)??巨人×広島??Live on DAZN #オレをみろ #ジャイアンツ pic.twitter.com/1vSxsSxfgy

◆金沢で北陸シリーズ最終戦となる出前「すしレース」が開催された。東京ドームでは3回裏終了時に開催されるが、「江戸前スーシーズ」の特徴が屋外球場でのデーゲームが少し苦手とのこともあり? 完全に空が暗くなった5回終了時に行われた。日本海の新鮮な"ネタ"がNPB通算11万号のメモリアルアーチの熱気が漂う球場でエキサイティングなレースを展開した。マグロがスタートから飛び出した。コハダが1貫半差で追う。続いてアナゴ、エビ、タマゴが食らいつく。先頭はマグロとコハダの一騎打ちの展開。コハダの猛追を半貫差で逃げ切り、マグロが6日以来の1着フィニッシュ。2着コハダ、3着アナゴ、4着エビ、5着タマゴが入線。通算成績はアナゴが10勝の大台に乗せ、エビ6勝(白エビ1勝を含む)、タマゴ4勝、マグロ4勝、コハダ1勝となっている。すしレース 3回終了時にイニング間イベントとして、米国の「ホットドッグレース」のような「すしレース」を開催している。ファン参加型のアクティベーションで出場者は「江戸前スーシーズ」に扮(ふん)して競走する。メンバーはマグロ、コハダ、タマゴ、エビ、アナゴの計5体。参加対象は公式ファンクラブ「CLUB GIANTS KIDS MEMBER」で当日の開場から1回裏終了まで応募受け付けし、東京ドーム内ファンクラブブースで抽選によって決定する。

◆地方球場初勝利はならなかった。10年ぶり地方球場登板となった広島大瀬良大地投手(33)は6回6安打2失点。両翼91・5メートルの球場で、警戒していた1発攻勢に泣いた。先制点をもらった直後の1回。先頭増田陸への4球目フォークが浮いて、左翼席に運ばれた。慣れないマウンドに「何とか最初の5球なり、1球1球大事にしながら、うまくアジャストできれば」と話していたが、出ばなをくじかれた。さらに2死後、キャベッジには要求通りに投じた高めカットボールを右翼場外への勝ち越し弾を運ばれた。試合前まで登板8試合で1被本塁打だった右腕が、1イニング2被弾を喫して逆転を許した。試合前まで地方球場では通算3試合で1勝もできていなかった。すべてプロ2年目の15年で0勝1敗、防御率8・49だった。6月23日阪神戦(長野)では中継ぎで登板し、1回3失点。この年に日本復帰した先輩黒田の勝ち星を消した苦い記憶が残る。この日は2回以降は無失点に抑えて追加点は許さなかったものの、昨年9月6日中日戦以来の1試合複数被弾と苦い記憶を払拭することはできなかった。■大瀬良と地方球場15年4月21日巨人戦(前橋) 5回5失点15年5月20日中日戦(豊橋) 5回2/3 4失点15年6月23日阪神戦(長野) 1回3失点

◆巨人がメモリアル弾で流れをつかみ、北陸シリーズ最終戦を勝利で飾った。1点を先制された直後の1回、先頭打者の増田陸内野手(24)が広島大瀬良から左翼席への3号ソロで同点とすると、トレイ・キャベッジ外野手(28)がプロ野球通算11万号のメモリアル場外弾をマークし、逆転に成功した。138キロカットボールを右翼ポール際に運び、ボールは場外に消えていった。前日には4回の適時打直後に交代を申し出ていた。自打球を右足甲に当てていたが、この日も4番でスタメン。7号ソロは巨人の第93代4番打者として初の本塁打にもなった。打線は7回に増田陸の適時二塁打などで追加点。先発の山崎伊織投手(26)は初回に坂倉に適時打を許したが、"地方の鬼"の面目躍如。通算8試合で5勝2敗の防御率1・90で、4失点以上を許した登板は1度もない地方球場で要所を締めた。6回まで投げきり1失点で6勝目を挙げた。キャベッジの7号がプロ野球通算11万本目の本塁打となった。プロ野球1号は36年5月4日に藤井勇(タイガース)がセネタース戦で野口明から記録したランニング本塁打。5000本ごとの節目の1発が地方球場で飛び出したのは初めてだ。28日終了時の通算本塁打は11万1本で、内訳は1リーグ時代に2653本、セ・リーグで5万4023本、パ・リーグで5万3325本。

◆巨人増田陸内野手(24)がいきなり前夜の鬱憤(うっぷん)を晴らした。1回、左翼席へプロ初の先頭打者弾となる3号同点ソロ。「昨日の分をやり返したかった。すぐに追いつくことができてよかった」と恒例の全力で本塁まで駆け抜けた。前日は1点ビハインドの9回2死一、三塁で三振。ベンチで沈痛な面持ちでうなだれた。7回にも適時二塁打。北陸遠征前に髪を9ミリに刈り上げた24歳がハッスルした。

◆広島が巨人に逆転負けを喫し、連勝が2で止まった。1回2死一、二塁から坂倉の左二塁打で1点を先制するも、その裏に大瀬良が2本塁打を浴びて逆転を許した。2回以降は無失点に抑えた大瀬良だったが、今季3敗目となった。終盤7回には中継ぎ3投手を投入するも2点を失い、巨人に突き放された。

◆巨人の"地方の鬼"は今季も健在だ。先発山崎伊織投手が6回1/3を6安打1失点でリーグトップに並ぶ6勝目を挙げた。初回に「狭めの球場で大きいのを打たれないように」との慎重さが裏目となり、坂倉の適時二塁打で先制点を献上。ただ、通算5勝2敗、防御率1・90だった地方球場で以降は要所を締め、「粘り強く投げられた」と振り返った。

◆広島の新人佐々木泰内野手(22)が巨人守護神マルティネスからプロ初の三塁打を記録した。3点を追う9回2死走者なし。プロ入り初の代打起用にも、集中力は研ぎ澄まされていた。「自分はどんな打席でも結果を出しに行く立場。代打とはスタメンとか関係なしに、1打席1打席が重要なので必死でやりました」。変化球2球で追い込まれると、3球目の低め変化球をファウルでしのいだ。4球目の158キロを見逃し、続く低めにボールとなる変化球も見極めた。カウント2-2からの6球目。低めのチェンジアップを粘り腰で拾った。右中間を破る当たりに、二塁を蹴って三塁へ。「自信になりました。あの速い真っすぐは頭にあったんですけど、何とか変化球について行けたので良かったと思います」。得点にはつながらずチームは敗れたものの、開幕から無失点投球を続ける巨人守護神から意地の一打を放った。

◆10年ぶり地方球場登板となった広島大瀬良大地投手(33)は、1回に2本塁打を浴びて3敗目を喫した。先制点をもらった直後の1回、先頭増田陸へのフォークが浮いて左翼席に同点本塁打を被弾。2死後はキャベッジに高めカットボールを右翼場外へ運ばれた。6回2失点も、警戒していた1発攻勢に「流れに乗っていかないといけないところを僕が止めてしまった。反省しなきゃいけない」と悔やんだ。

◆初の3番に起用された巨人泉口友汰内野手(26)が指揮官をうならせた。第2打席から左翼、中堅、右翼へと打ち分けて安打を重ね、7日阪神戦以来2度目の猛打賞。7回1死一、三塁の第4打席には、広島塹江の147キロのシュートを右前に転がす適時打で4点目とした。采配的中の阿部監督は「勝負強さを兼ね備えている」と褒めた。

◆日没前の上空から大歓声を引き連れて白球が降ってきた。球場の外周でオレンジのタオルを首からかけた巨人ファンの50代男性は「おー、来た、来たって感じ」と予期せぬ"お宝"に飛びついた。4年ぶりの金沢でのプロ野球開催。「完売でチケットが買えなくて...。音だけでも聞こうと思って球場まで来た。来て、良かったです。大事にします」とNPB通算11万号の記念球をにぎりしめた。両翼91・5メートル。石川県立球場は本塁からバックスクリーン方向への追い風だった。同点の1回2死、巨人トレイ・キャベッジ外野手(28)の打棒がうなった。カウント2-1からの4球目。広島大瀬良の高めのカットボールを強振。完璧に捉えた打球は薄暮の空に消えた。推定飛距離120メートルの7号場外ソロがメモリアル弾となり「日本球史に名を残せたことはうれしい。これから自慢したい」と喜んだ。この日、石川県は特別な雰囲気に包まれていた。第75代横綱への昇進が決定した大の里の故郷は試合前からお祝いムードに沸き「最近は春場所をよく見てたんでリサーチしてみます。(横綱昇進が大ニュースということは)分かっています」と大相撲にも興味津々。球団OBでのメジャーリーグでも活躍した松井秀喜氏の故郷でもあり「松井さんの地元ということは野球と深い縁があるんじゃないかなと思います」と、初めて訪れた北陸シリーズを連夜の活躍で締めくくった。【為田聡史】▽巨人阿部監督(キャベッジのNPB通算11万号に)「すごくいいホームランだったし、(ホームランボールを)捕った方も素晴らしい記念になるんじゃないですか」キャベッジの7号がプロ野球通算11万本目の本塁打となった。プロ野球1号は36年5月4日に藤井勇(タイガース)がセネタース戦で野口明から記録したランニング本塁打。5000本ごとの節目の1発が地方球場で飛び出したのは初めてだ。28日終了時の通算本塁打は11万1本で、内訳は1リーグ時代に2653本、セ・リーグで5万4023本、パ・リーグで5万3325本。

◆巨人阿部慎之助監督(46)が北陸への感謝の気持ちを語った。プロ野球では4年ぶりの石川開催。試合はキャベッジのNPB通算11万号となるメモリアル場外弾などで勝利。試合後に「すごくありがたかった。災害とかあってね、少しでもこの僕らのプロ野球を見て、多少なりとも勇気づけられたりとか、元気づけられたらいいなと思ってます」と思いを言葉に乗せた。スタンドにはレプリカのだいだい色のユニホームを着た多くのファンが詰めかけ、大声援を送ってくれていた。前日の富山での一戦はあと一本が出ずに1-2で惜敗していた。「勝ち越しはできなかったですけど、1つ勝てたってことで、これからも、まだ多分復旧してない所もあるかもしれませんし、活力にしていただけたらなと思います」。つかみ取った白星を、復興への力に変えて欲しいと願った。

◆新加入の大砲に、多くの人が手を差し伸べる。ソフトバンクからトレードで巨人にやってきたリチャード内野手(25)もまた、その声に必死に耳を傾け、貪欲に吸収しようとする姿勢を見せている。球団4年ぶりとなる石川での主催試合。28日の試合前の練習中、一塁ベンチでリチャードが丸から助言を受ける一幕があった。身ぶり手ぶりも交えながら丁寧にアドバイスを送るプロ18年目のベテランの話を、リチャードは真剣な表情で聞いていた。続いてリチャードが話し込んだのは、新外国人のキャベッジだった。米国人の父を持つリチャードは、通訳を介さずに来日1年目の助っ人砲と十数分に渡り言葉を交わした。次第にキャベッジが立ち上がりバットを持って構えるなど、打撃談議は熱を帯びていった。そしてグラウンドに出れば、阿部監督が連日の打撃指導を行った。これまでも右中間を意識した打撃や間の取り方などについて指摘を受け、この日はトス打撃でインパクト時にバットを止めてフォームを確認。フリー打撃では打撃投手が投じる遅い球を打ち続けた。ケージ裏で見つめた指揮官から「今の良かったよ」とお墨付きをもらう場面もあり、両翼91・5メートルの石川県立野球場の場外に消える打球も放った。誰よりも大きな声を出して守備練習にも励む。新天地でリチャードの奮闘は続く。(浜浦日向)

◆巨人が一回、増田陸内野手(24)&トレイ・キャベッジ外野手(28)の本塁打で逆転した。先発の山崎が一回、広島・坂倉の先制打で1点を奪われたが、その裏、1番・増田陸が広島・大瀬良から左越えへ同点の3号先頭打者アーチ。ダッシュでダイヤモンドを1周した。2死後にはキャベッジが右翼ポール際へ7号ソロを放り込み、2-1と逆転に成功した。キャベッジは27日の第1戦で自打球の影響で途中交代していたが、万全をアピールする一発となった。

◆巨人のトレイ・キャベッジ外野手(28)が一回、右翼席を越える特大の場外弾を放った。豪快な一打でNPB通算11万号を記録した。記念球は、チケットを購入できなかったが球場を訪れ、偶然にも右翼席後方の外周にいた石川県金沢市在住の巨人ファンの50代男性がゲット。突然のできごとに「(スタンドが)ざわついて、キターって思いました」と興奮した様子だった。

◆広島が巨人に敗れ、3位に後退した。先発した大瀬良大地投手(33)は6回を投げ、2失点で今季3敗目を喫した。大瀬良は1点リードの一回に先頭、増田陸に左翼席へ同点弾を浴び、2死後、キャベッジ(前パイレーツ)には右翼方向へ場外弾となる勝ち越しソロを打たれた。打線は一回に2死一、二塁の好機を作り、坂倉が左翼線へ先制の二塁打を放った。だが、逆転されたあとは追加点を奪えなかった。

◆巨人の山崎が七回途中1失点でリーグトップタイの6勝目を挙げた。立ち上がりに先制を許したが、その後は無失点。打線が一回に増田陸、キャベッジの本塁打で逆転し、七回に2点を加えた。広島は八回無死満塁などを生かせなかった。

◆一回表に1点を先取された巨人は、その裏1番の増田陸内野手(24)が左翼席へ3号同点ソロを放った。カウント1―2から、甘く入ったフォークボールを捉えた。チームを勢いづける初回先頭打者本塁打で、スピードを落とすことなくダイヤモンドを一周。「(敗れた)昨日の分をやりかえしたかった。すぐに追いつくことができてよかった」とコメントした。?巨人・増田陸が自身初の初回先頭打者本塁打。巨人の選手が初回先頭打者弾を打ったのは、昨年9月18日の丸佳浩(対DeNA、東京ドーム)以来で、金沢でマークしたのは、2010年8月31日の坂本勇人(対ヤクルト)以来15年ぶり。?巨人で24歳11カ月以下の選手が初回先頭打者本塁打を放ったのは、14年8月28日の橋本到(24歳4カ月、対阪神、東京ドーム)以来11年ぶり。

◆巨人・山崎伊織投手(26)が七回途中1失点でリーグトップタイの6勝目(1敗)を挙げた。山崎は一回2死一、二塁から板倉に左翼線二塁打を浴び失点。裏の攻撃で味方打線が逆転すると、その後は力強い投球でリードを守った。七回のマウンドに上がると、1死から矢野の左前打を許したところで交代を告げられた。以下、山崎のヒーローインタビュー。--ピッチングを振り返って「立ち上がりが難しかったんですけど、すぐ点を取られてしまって...。裏に逆転してくれたので、なんとか粘り強く、イニング途中で降りてしまいましたけど、なんとか試合を作れたと思います」--地方球場に強い印象「久しぶりだったので、立ち上がりがよくなかったんです。ちょっと狭めの球場なので大きいのを打たれないように慎重にいきすぎてカウントを悪くする場面があったんですけど、粘り強く投げられたと思います」--リーグトップタイの6勝目「1勝1勝の積み重ねなので、あまり気にしすぎず、次の試合を全力でいけるようにまた頑張ります」--ファンに向けて「打ってもらって守ってもらって勝てました。また、ここでやることがあれば、また勝てるように頑張ります」

◆巨人は逆転勝利し、北陸で開催した今カードを1勝1敗で終えた。阿部慎之助監督(46)は、6回1/3で103球、6安打1失点、7奪三振と快投した山崎を「伊織が球数ちょっと増えてしまったんですけど、なんとか粘っていいピッチングをしてくれた。素晴らしい」とたたえた。山崎は阪神・村上に並ぶリーグトップの6勝目(1敗)を手にした。一方、プロ2年目の泉口を初めて3番に起用。堅実さが売りの遊撃手は七回のダメ押し適時打を含む3安打1打点で応えた。指揮官は「勝負強さを兼ね備えているので、そういう意味も込めて(起用した)」と理由を明かした。また、昨年の元日に能登半島地震に見舞われた石川県での開催に「少しでもこの僕らのプロ野球を見て、多少なりとも勇気づけられたりとか、元気づけられたらいいなと思っています。まだ多分復旧してないとことかもあるかもしれませんし、活力にしていただけたら」と被災地を思いやった。

◆先発した大瀬良大地投手(33)は6回を投げ、2失点で今季3敗目を喫した。九回にはドラフト1位・佐々木泰内野手(22)=青学大=がプロ初三塁打を放った。

◆巨人・キャベッジが一回に放った7号本塁打がプロ野球通算11万号となった。1号は1リーグ時代の1936年5月4日のタイガース・藤井勇がセネタース戦で野口明からランニング本塁打。8万号の巨人・ペタジーニから、9万号の西武・ブラウン、10万号のオリックス・マレーロと4連続で外国人選手が達成。28日終了時点で通算11万1本。内訳は1リーグ時代に2653本、セ・リーグで5万4023本、パ・リーグで5万3325本。球団別の最多は巨人の1万1092本。

◆大相撲の郷土出身力士、大の里の横綱昇進に沸く石川の空に、豪快なアーチをかけた。シーズン開幕前に開催された春場所をチェックしていたという巨人のトレイ・キャベッジ外野手(28)が同点に追いついた1-1の一回2死、両翼91・5メートルの石川県立野球場の右翼席を越える場外弾。7号ソロがNPB通算11万号の節目を飾り「感触は最高でした。日本の球史に名を残せたこと、非常にうれしく思う。これから自慢できるかな」と満面の笑みを浮かべた。前日27日の試合で右足甲に自打球を受けた。直後に中前適時打を放ったが、一塁へ向かう途中に痛みが強まり、自ら申し出て途中交代した。長期離脱した岡本に代わり定着した4番のアクシデント。状態が心配されたが、豪快弾で不安を一掃。「(患部が)ちょっとはれているけど、問題はない」と言い切った。2021年以来、4年ぶりとなる石川での主催試合。米大リーグ、ヤンキースなどでも活躍した球団のレジェンド、松井秀喜氏の生まれ故郷を初めて訪れたキャベッジが、ゴジラにも負けないパワーを見せつけ、チームを2位再浮上に導いた。今回は能登半島地震、豪雨からの復興支援のメッセージを込め「橙魂ユニホーム」を着用。被災地を勇気づける特大の一発に、阿部監督は「すごくいい本塁打だった。僕らのプロ野球を見て、多少なりとも元気づけられたらいい。1つ勝てたことで、活力にしていただけたら」と語った。試合前の練習中には、ベンチ内で新加入のリチャードにバットを構えながら助言を送るなど、チームへの献身も光るキャベッジ。類まれなパワーで、夢を与え続ける。(浜浦日向)キャベッジが放ったNPB通算11万号の記念球は、石川・金沢市在住の50代男性がゲットした。大の巨人ファンだが、4年ぶりの石川開催の入場券を購入できず。試合の雰囲気だけでも味わいたいと、右翼席後方の球場外周にいたところに思わぬ幸運が訪れた。突然のできごとに「(観客席が)ざわついて、キターって思いました」と興奮した様子だった。

◆大相撲の郷土出身力士、大の里の横綱昇進に沸く石川の空に、豪快なアーチをかけた。シーズン開幕前に開催された春場所をチェックしていたという巨人のトレイ・キャベッジ外野手(28)が同点に追いついた1-1の一回2死、両翼91・5メートルの石川県立野球場の右翼席を越える場外弾。7号ソロがNPB通算11万号の節目を飾り「感触は最高でした。日本の球史に名を残せたこと、非常にうれしく思う。これから自慢できるかな」と満面の笑みを浮かべた。キャベッジの豪快な打棒は支えるのは、あの〝迷助っ人〟だった!? ある日の試合前。キャベッジが手にしていたバットには「Odor」の名が刻まれていた。それはもちろん、昨季開幕直前に2軍降格を拒み電撃退団した、あのルーグネッド・オドーア内野手だ。本人と面識はないものの「彼が滞在した後にバットを置いていった。たまたま見つけて振ってみたら感触が良かったので、打撃練習でたまに使っているんだ。普段使っているバットより少し長くて重いので、真芯で捉える感覚を養える」と明かした。思わぬ〝置き土産〟が来日1年目の大砲を支えている。(巨人担当・浜浦日向)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
27192 0.587
(↑0.009)
-
(-)
95162
(+1)
114
(-)
25
(-)
41
(-)
0.245
(↓0.001)
2.110
(↑0.05)
2
(1↑)
巨人
27221 0.551
(↑0.009)
1.5
(-)
93155
(+4)
154
(+1)
37
(+2)
21
(-)
0.243
(-)
2.680
(↑0.04)
3
(1↓)
広島
24202 0.545
(↓0.013)
2
(↓1)
97148
(+1)
119
(+4)
21
(-)
15
(-)
0.244
(-)
2.320
(↓0.04)
4
(-)
DeNA
22213 0.512
(↓0.012)
3.5
(↓1)
97150
(-)
123
(+1)
19
(-)
25
(-)
0.236
(↑0.002)
2.400
(↑0.02)
5
(-)
中日
20252 0.444
(↑0.012)
6.5
(-)
96104
(+4)
145
(+1)
19
(-)
25
(-)
0.209
(↑0.001)
2.840
(↑0.04)
6
(-)
ヤクルト
14272 0.341
(↓0.009)
10.5
(↓1)
100114
(+1)
178
(+4)
18
(+1)
13
(-)
0.221
(↓0.001)
3.590
(↑0.04)