1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
DeNA | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 11 | 0 | 0 |
阪神 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | X | 1 | 6 | 0 | 0 |
勝利投手:門別 啓人(2勝2敗0S) (セーブ:岩崎 優(0勝2敗13S)) 敗戦投手:ケイ(4勝2敗0S) |

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◆阪神が投手戦を制した。阪神は5回裏、2死二塁から近本が適時打を放ち、先制に成功する。投げては、先発・門別が5回無失点。その後は4投手の継投で完封リレーを展開し、門別は今季2勝目を挙げた。敗れたDeNAは、打線が11安打で無得点とつながりを欠いた。
◆DeNA柴田竜拓内野手(31)が、今季初スタメンに名を連ねた。「8番遊撃」で、遊撃での先発は2シーズンぶりとなった。今季は主に守備固めで16試合に出場。16日に宮崎敏郎内野手(36)の昇格にともなって出場選手登録を抹消されていたが、27日に最短での再昇格となった。三浦大輔監督(51)は「状態が悪いから抹消したわけではなく、チーム事情で抹消しただけで、チーム事情ですぐ戻ってきてもらいました。状態はいい状態をキープしてくれてます」と話していた。2軍調整中はイースタン・リーグ4試合に出場し、打率2割を記録していた。今季、チームは遊撃の先発が定まらず。開幕当初は森敬が務めていたが、状態が上がらずに現在はファーム調整中。林も9日広島戦(横浜)でプロ初のサヨナラ打を放つなど存在感を示していたが、下半身のコンディション不良で20日に出場選手登録を抹消された。以降は京田、石上が遊撃で先発しており、安定した守備は披露していたが、ともに打率1割台と攻撃面で苦しんでいた。
◆阪神門別啓人投手(20)が甲子園初の先発マウンドに上がる。7日巨人戦(東京ドーム)を最後に2軍再調整を続けていた中、21日ぶりの1軍戦先発となる。外野陣は前夜に続き、左翼森下、中堅近本、右翼佐藤輝の布陣。ドラフト1位トリオで、浜風の吹く青芝を守り抜く。
◆阪神ラモン・ヘルナンデス内野手(29)が好守備で沸かせた。初回先頭のDeNA桑原将志外野手(31)の三遊間への痛烈な打球に、三塁手の助っ人は193センチ、102キロの巨体を投げ出してダイビングキャッチ。すぐに体勢を立て直して、一塁に送球した。立ち上がりの門別啓人投手(20)を救うファインプレーにどよめきが起きた。三塁は佐藤輝明内野手(26)の定位置だったが、3試合連続で打線強化のために佐藤輝が外野、ヘルナンデスが三塁に入っている。
◆阪神中野拓夢内野手(28)がお手本のポケットキャッチを披露した。初回1死から牧秀悟内野手(27)の飛球は中堅手前に飛んだ。二塁から全力で背走した中野は、本塁に背中を向けたまま、腹の前にグラブをつけてキャッチした。目の前で打球を譲ったセンター近本光司(30)も中野と顔を見合わせ、驚いたような表情を見せた。背中に目がついているかのような得意技にSNSでは「中野名物、背走キャッチ」「おしゃれ!」など絶賛の声が上がった。
◆阪神佐藤輝明内野手(26)が外野からランニングスローを繰り出してファンを驚かせた。3回1死二、三塁のピンチ。タイラー・オースティン内野手(33)の飛球は右翼方面にふらふらと上がり、風に流されて右中間へ。2試合連続で「右翼」で先発していた佐藤輝が必死に追いかけてキャッチすると、三塁走者のタッチアップを警戒して、横に走りながら本塁にランニングスロー。ワンバウンドの好返球となり、その強肩ぶりに場内がどよめいた。三塁走者は走らず、この回無失点で切り抜けた。
◆阪神が重盗に失敗し、先制機を逃した。2回2死一、三塁で一塁走者の木浪聖也内野手(30)がスタート。捕手の山本祐大(26)は二塁に送球する振りをした。偽投につられたか、三塁走者の佐藤輝明内野手(26)は大きく飛び出し、挟殺された。記録は佐藤輝の盗塁死。木浪は一塁に残塁。
◆阪神佐藤輝明内野手(26)が試合中の暫定ながら打率3割に到達した。2回先頭の第1打席で左翼に打ち上げ、追い風に乗るようにぐんぐんと伸びてフェンス直撃の二塁打となった。前の試合まで2割9分8厘だった打率は3割2厘になった。今季は試合終了時の打率3割超えはない。また前日の段階で阪神の打率トップは3割ちょうどの中野拓夢内野手(30)だった。
◆阪神森下翔太外野手(24)が再び自打球で周囲を心配させた。3回2死一、二塁で食い込んでくるカットボールを強振。バットをかすり、軸足の右足すね付近に当たった。しばらくして痛みが襲ってきたか、打席を外してしばらく時間をとった。その後、遊ゴロに倒れ一塁まで走った。イニング間にベンチで治療を受け「森下選手、手当をいたしていますからしばらくお待ちください」のアナウンスも流れたが、しばらくして左翼に走った。22日の巨人戦では左膝に自打球を当てて途中交代。状態が心配されたが、翌23日からも出場を続けている。
◆DeNAが悪夢の30イニング連続無得点と泥沼にはまっている。直近2試合連続完封負け中で、この日も打線がチャンスを生かし切れない。2回に無死一、二塁のチャンスも蝦名が遊ゴロ併殺打に倒れ、2死満塁から投手のケイが二ゴロに倒れた。3回にも1死二、三塁とするも、オースティン、宮崎が倒れて無得点。5回、6回にも無死一、二塁とチャンスを作ったが、あと1本が遠く、6回まで0行進が続いた。残塁は6回の時点で11。前日は延長11回で10残塁無得点。2試合ともにあと1本が出ずに得点から遠ざかっている。
◆阪神門別啓人投手(20)が5回8安打無失点で交代した。この日出場選手登録され、7日巨人戦(東京ドーム)以来の先発マウンド。甲子園での初先発は初回3者凡退でスタートしたが、2、3回と先頭安打を許し三塁に走者を置きながらも粘った。5回も2死満塁のピンチを背負ったが、蝦名を左飛。5回の打席で代打島田を送られたが、同回に近本の適時打で先制点が入り、で4月6日巨人戦(東京ドーム)以来のプロ2勝目の権利も手に入れた。
◆阪神近本光司外野手(30)がチャンスを確実に射止めた。0-0の5回2死二塁で好投を許してきた左腕アンソニー・ケイ(30)の甘いカットボールを左前に運び、先制点をもたらした。これが通算993本目の安打。節目までカウントダウンに入っている。
◆阪神豊田寛外野手(28)が代打での連続打席安打を3に伸ばした。7回2死で代打がコールされると宮城滝太投手(24)の147キロを中前に鮮やかにはじき返した。代打に限ると22日の巨人戦、27日のDeNA戦に続く安打。今季の代打成績は4打数3安打。
◆DeNAが22年9月2日からの広島3連戦(マツダスタジアム)以来、3年ぶりとなる3試合連続の完封負けで、今季3度目の3連敗を喫した。得点力不足は深刻で、悪夢の33イニング連続無得点と泥沼にはまっている。チャンスは何度も何度も作った。しかし得点が取れない。2回に無死一、二塁のチャンスも蝦名が遊ゴロ併殺打に倒れ、2死満塁から投手のケイが二ゴロに倒れた。3回にも1死二、三塁とするも、オースティン、宮崎が倒れて無得点。5回には無死一、二塁とするも、佐野が二直、オースティンが空振り三振。宮崎が内野安打で2死満塁とつなぐも、蝦名が左翼フェンスギリギリの左飛に倒れた。6回にも無死一、二塁からケイが犠打で1死二、三塁とするも、桑原、牧が遊ゴロに倒れた。6回を無得点で連続イニング無得点記録は30イニングまで伸びた。7回には先頭の佐野が出塁もオースティンが遊ゴロ併殺打。8回にも先頭蝦名が右前打で出塁。犠打で1死二塁とするも、柴田が三ゴロに打ち取られた。2死一、二塁からは桑原が強烈な当たりを放つも、三直に倒れてあと1本が遠かった。前日は延長11回で10残塁無得点。この日は9イニング中6度、先頭打者出塁に成功。先発野手全員出塁で阪神より5安打も多い、11安打4四球とランナーは出したものの、13残塁と、チャンスでことごとく封じられた。三浦大輔監督(51)は「今日もあれだけランナー出しながら、形は作れてるけどもう1本というところが今日も出てしまったかなと。いろいろなアプローチかけながら、アナリストとかコーチもやってますけど、選手だけでなくチーム全体で乗り越えていかないといけない」と前を向いた。続けて「形が作れてなければちょっとどうしようかなというところですけど。チャンスでもう1本というところ、あまり言いすぎても良くないかなと思いますけど、現状そこを打破できないところが3試合続いているのでね」と明日を見据えた。
◆阪神が今季4度目の3連勝で首位を守り、貯金を今季最多の8とした。27日に続く2戦連続の1-0勝利は、02年4月10日広島戦(甲子園)同12日横浜戦(甲子園)以来。DeNA相手には大洋時代の63年8月8日(川崎)のダブルヘッダー以来、62年ぶり球団2度目となった。0-0のまま迎えた5回、先頭の木浪聖也内野手(30)が左前打で出塁し、2死二塁から近本光司外野手(30)がDeNA先発ケイから先制の左前適時打。今季対戦3試合目、19イニング目での初得点となった。甲子園プロ初先発となった門別啓人投手(20)は、5回8安打無失点の粘投で、4月6日巨人戦(東京ドーム)以来のプロ2勝目。本拠地では初勝利となった。2、3回と先頭安打を許し三塁に走者を置きながらも粘った。5回も2死満塁のピンチを背負ったが、蝦名を左飛に打ち取り、5回の打席で代打島田を送られマウンドを降りたこの試合前まで1ゲーム差だった2位広島が3位巨人に敗れたため、巨人が2位に浮上。首位阪神は2位と1・5ゲーム差に開く形となった。阪神の2試合連続1-0勝ちは、星野監督時代の02年4月10日広島戦(甲子園)、同12日横浜戦(甲子園)以来23年ぶり。前日27日に続く2日連続は、野村監督時代の01年8月11、12日の中日戦(ナゴヤドーム)以来24年ぶり。DeNA相手となると、藤本監督時代の63年8月8日、当時の大洋とのダブルヘッダー2連戦(川崎)以来、62年ぶり2度目。阪神が被安打11で完封勝ち。2桁被安打で完封勝ちは2リーグ制後、球団11度目。直近では13年8月8日広島戦(マツダ)で、10安打を浴びながら無失点に抑えて1-0で勝った。
◆DeNAは、3年ぶりとなる3試合連続の完封負けで、今季3度目の3連敗に沈んだ。9イニング中6度の先頭打者出塁、先発野手全員出塁で11安打4四球とチャンスは作ったが、ことごとく凡退。13残塁を喫した。27日も10残塁しており、悪夢の33イニング連続無得点。三浦監督は「チャンスでの1本というのを打破できないのが続いている。選手だけでなく、チーム全体で乗り越えていかないといけない」と話した。
◆阪神が今季4度目の3連勝で首位を守り、貯金を今季最多の8とした。27日に続く2戦連続の1-0勝利は、02年4月10日広島戦(甲子園)同12日横浜戦(甲子園)以来。DeNA相手には大洋時代の63年8月8日(川崎)のダブルヘッダー以来、62年ぶり球団2度目となった。阪神の2試合連続1-0勝ちは、星野監督時代の02年4月10日広島戦(甲子園)、同12日横浜戦(甲子園)以来23年ぶり。前日27日に続く2日連続は、野村監督時代の01年8月11、12日の中日戦(ナゴヤドーム)以来24年ぶり。DeNA相手となると、藤本監督時代の63年8月8日、当時の大洋とのダブルヘッダー2連戦(川崎)以来、62年ぶり2度目。阪神が被安打11で完封勝ち。2桁被安打で完封勝ちは2リーグ制後、球団11度目。直近では13年8月8日広島戦(マツダ)で、10安打を浴びながら無失点に抑えて1-0で勝った。
◆阪神近本光司外野手(30)が3連勝&最多貯金8を導く千金の決勝打を放った。0-0の5回2死二塁で、DeNA先発ケイから今季19イニング目で初得点となる左前適時打。チーム全体で6安打ながら、ここぞの一撃で11安打のDeNA戦を倒し、同戦で実に62年ぶりの2試合連続1-0勝利を導いた。球団日本人最速試合での達成が濃厚な1000安打へあと7本。首位がっちりの六甲おろしで、痛快な甲子園ナイトになった。近本らしく、冷静にバットをコントロールした。0-0の5回2死二塁。DeNA先発ケイの甘めのカットボールをとらえた。遊撃の頭を越える左前打で、待望の先制点。「(ケイは)直球も、ほかの球も全部よかった。追い込まれながら何とかという思いでした」。チームとして苦しめられていた左腕からは今季3試合、19イニング目で初得点を奪った。継投でこの1点を守り切った。2試合連続の1-0勝利は23年ぶり。10歳下の門別に勝ち投手の権利をプレゼントし、ともに上がったお立ち台で「モンちゃんが粘ってくれていたので、何とか1点という気持ちでした」と笑い合った。これが通算993本目の安打。藤村富美男の864試合を抜いて、球団日本人では最速試合での達成が濃厚な1000安打へ順調にカウントダウンを進めている。安定した成績を支えるのは気分転換。26日、大阪・関西万博を初めて訪れた。「楽しかった。1日じゃ、全然回りきれないですね」。名古屋遠征から帰った翌日で、倉敷に移動する日。貴重な休日に、積極的なリフレッシュを選んだ。理事を務める一般社団法人が手がける中学生対象の教育プロジェクトもスタート。毎月の活動日を「月曜日」にしたのも、自身の視察を想定してのこと。体を休めるより「いろいろな刺激が入る」とプレーへの好影響も期待している。阪神は今季4度目の3連勝で、貯金は最多を更新する「8」。5月の勝ち越しも決定した。藤川監督は「昨日の接戦が取れたり、ディフェンス面でも、攻めるアウトが取れている。本当に目に見えない小さなところですけど。みんなが小さなことを積み重ねてくれた」と頼もしげ。近本は「ちょっとしんどい試合が続いているので、何とかもうひと踏ん張り。ここ頑張らないとな、と思っています」と気合を込めるように、少し息を吐いた。【柏原誠】
◆阪神豊田寛外野手(28)が代打で2夜連続のHランプをともした。1点リードの7回2死で打席に立ち、DeNA宮城の高め直球を中前にはじき返した。「そんなに甘い球はこないと思うので、仕留めるられるようにというのを意識して立ちました」。27日に続く安打で、今季はここまで代打起用時に4打数3安打。「本当に、代打ってすごい緊張もするし難しいんですけど、必死に食らいついてやっている」。泥くさく結果につなげた。
◆阪神門別啓人投手(20)が、凱旋(がいせん)登板の切符を"ゲット"した。甲子園初先発で5回8安打無失点と粘投し、プロ2勝目。お立ち台では「野手にすごく助けられた試合だなと。ビジターの試合が多くて甲子園で今日すごい声援をもらって気持ち良く投げられた」と喜んだ。試合後、藤川球児監督(44)は「来週の札幌、地元で登板したいという思いが非常に強かったようで、それがピンチで頑張らせたんじゃないかなと。少し親心がというそんなふうにみていました。よく頑張りました」と優しい笑顔でねぎらった。このまま中6日で回れば、次回は6月4日の日本ハム戦(エスコンフィールド)。北海道出身の左腕にとっては、凱旋(がいせん)登板となる。指揮官は「彼らしく、成長というか、また持っている力を次の札幌で出してくれればとしか思っていないです」と期待の言葉とともに託した。
◆阪神リリーフ陣も鉄壁の継投を見せた。先発門別からバトンを受けたネルソン、石井、及川、岩崎がスコアボードにゼロを継続。11安打されてもここ一番で踏ん張り、2試合連続の1-0勝利に貢献した。1-0の6回から2番手で登板した新助っ人ネルソンは、粘って来日初ホールドを手に入れた。先頭からヒット、四球で1死二、三塁のピンチを招いた。だが、桑原は直球で、続く牧はチェンジアップで連続の遊ゴロに打ち取った。「(初ホールドは)本当にうれしい。四球とヒットで走者を出してしまった。次はそのようなことがないようにしたい」。反省を口にしながらも、笑みがこぼれた。前回22日の巨人戦では同点の11回に登板し、1回持たずに来日初黒星を喫した。藤川監督も「苦しい思いをしながら、開き直ってアウトを取るのは、リリーフにとってすごく重要なこと。アメリカでやっていたときのネルソンになってきてくれるんじゃないかな」と目を細めた。【伊東大介】
◆阪神の三塁ヘルナンデスが好守で沸かせた。初回、DeNA先頭桑原の左前に抜けそうな強烈な打球にダイビングして飛びつくと、素早く正確な送球でアウトに。マウンドの門別も笑顔を見せた。「これだけユニホームが汚れたってことは、しっかりプレーしたってこと。誇りに思ってるよ」と満足そう。打撃は3打数無安打も「バッティング以外でもチームに貢献できたことはすごいよかった」と胸を張った。
◆阪神の木浪聖也内野手(30)は攻守で効果的な働きだ。DeNA先発はリーグ屈指の左腕ケイ。「すごいいい投手なので、行ける時に行けたらと思っていました」と好球必打を意識した。2回2死二塁で初球の外角155キロ直球をとらえ、三遊間を破って一、三塁に。5回は先頭で左前に運び、2死二塁から1番近本の左前適時打で決勝の生還だ。5回2死一、二塁で宮崎の二遊間への内野安打に飛びつき、二塁走者のホーム生還を阻止。完封勝利に充実感を漂わせた。
◆阪神・門別啓人投手(20)が28日、出場選手登録された。8日に登録を抹消され、2軍で2試合に先発。計14回で防御率1・29と結果を残し、この日のDeNA戦(甲子園)に先発する。代わって椎葉剛投手(23)が出場選手登録を抹消された。今季はウエスタン・リーグで17試合に登板して防御率2・82。22日にプロ入り初の1軍に昇格を果たしたが、登板機会がなく2軍降格となった。
◆両軍のスターティングメンバーが発表された。阪神は門別啓人投手(20)が先発する。今季は6試合に登板して1勝2敗、防御率4・73。8日に2軍に降格するも、2試合に先発して防御率1・29と結果を残した。初めての甲子園の先発マウンドで2勝目を狙う。打線は「2番・二塁」で先発する中野拓夢に注目。DeNA先発のケイとは今季2試合対戦し、打率・500(6打数3安打)。5月の月間打率・329(73打数24安打)と好調の男が、クリーンアップの前に好機を演出する。5月に入り、チームはここまで12勝8敗1分け。この日の結果が引き分け以上で月間の勝ち越しが決まる。
◆29日のDeNA戦(甲子園)に先発する阪神のジョン・デュプランティエ投手(30)=前ドジャース3A=が試合前練習に参加し、キャッチボールなどで調整した。相手先発のアンドレ・ジャクソン投手(29)とはドジャースのマイナー時代のチームメートで「いい友達」だそうで、練習後には会話を交わした。「『ホームランをお前から打つぜ』と言ったんですけど、(ジャクソンから)『お前はチェンジジアップを打てないんだから、そんな無理するなよ』と言われた」と、関係性のよさを明かした。15日のDeNA戦(横浜)でもジャクソンと対戦。チームは敗戦したが、自身は5回2安打無失点、7奪三振と見事な奪三振ショーを見せた。前回登板の22日の巨人戦(甲子園)でも6回1失点9奪三振。来日1年目から虎先発ローテの主軸を担う助っ人右腕が2勝目をもぎ取る。
◆阪神が一回から好守を連発した。先頭の桑原が放った三遊間を襲う打球は、新外国人のラモン・ヘルナンデス内野手(29)=前メキシカンリーグ=が横っ飛びでグラブに収めて一塁へ送球。最初のアウトを奪うと、続く牧が中堅前方へ打ち上げたやや当たりの弱い打球は、左翼方向への風も吹く中で二塁・中野が背走してキャッチ。この日が甲子園での初先発となる門別をバックがしっかりと助けた。左腕もその援護に背中を押され、佐野から空振り三振を奪い、見事に三者凡退で発進した。
◆阪神・門別啓人投手(20)が先発し、背負った最初のピンチを切り抜けた。攻守にも助けられて三者凡退と好発進した一回から一転、続く二回は大ピンチを招いた。オースティン、宮崎に続けて左前へはじき返されて無死一、二塁。ここで蝦名を遊ゴロ併殺に打ち取ってアウトを積み重ねたものの、山本、柴田は四球で歩かせてたちまち2死満塁と苦しんだ。ただ、ここで投手のケイを二ゴロに打ち取り、この難所を何とか脱出。球場が緊張感に包まれた中でも落ち着いたようすで腕を振り、先制点献上を阻止した。
◆阪神・佐藤輝明内野手(26)が二回先頭の第1打席で左翼フェンス直撃の二塁打を放った。ケイの投じた初球、143キロのカットボールを捉えた。打球は浜風に流されて左翼フェンスに直撃。試合前の段階で打率.298だった佐藤輝はこの一打で、打率.302と3割を超えた。現在12本塁打、34打点はセ・リーグトップ。試合前の時点で打率も同4位と、3冠王の可能性も見えてきた。
◆充実のシーズンを過ごしている。DeNA・ケイが今季5勝目をかけて先発のマウンドに上がった。一回は3番・森下から157キロで空振り三振を奪って三者凡退。上々の立ち上がりだった。来日2年目の今季は開幕から全7試合でクオリティースタート(6回以上投げて自責点3以下)をマーク。リーグトップの防御率1・10と抜群の安定感を誇っている。最速158キロのストレートに、キレのあるカットボールが最大の武器。「この環境に慣れているというところが一番大きい。相手のバッター、日本の野球を理解しているのも大きい要素」と好調の要因を分析する。昨季のレギュラーシーズンでは24試合で6勝9敗、防御率3・42。だがポストシーズンで存在感を放ち、日本一にも貢献した。昨季は制球の乱れから、マウンドでいらだちを見せる場面も散見されたが、今季は制球面が安定。冷静に腕を振る。「初球のストライクを大切にしている。3球以内に2ストライクにすることを意識している」と明かした。左腕の活躍に、三浦監督も「コマンド、コントロールが非常に良くなった」と評価する。同じく来日2年目のジャクソン、2年ぶりに復帰したバウアー、エース東との相乗効果も大きい。さらに三浦監督は「一昔前は、助っ人外国人という言葉が使われていたが、チームメートですから」と固い信頼関係を口にする。27年ぶりのリーグ優勝、そして2年連続の日本一を目指し、ケイがシーズンを駆け抜ける。(阿部慎)
◆阪神・門別啓人投手(20)が先発し、5回8安打無失点で降板した。一回は攻守にも助けられて三者凡退で発進したものの、二回以降は我慢の連続だった。二回は2死満塁、三回は1死二、三塁、四回も2死二塁と、背負うのは再三のピンチだった。これらの窮地をしのいでなお、五回も難所。この回は相手が1番からの好打順の中で桑原、牧に連打を浴び、塁に走者を溜めた。続く佐野を二直、オースティンは空振り三振に仕留めたが、宮崎の二遊間を襲った打球は遊撃・木浪がダイブで捕球して二塁へグラブトスをしたものの、セーフ。二回以来となる満塁のピンチを背負った。ここで蝦名にとらえられた大飛球は左翼へ。快音を残して打ち上がり、虎党からは悲鳴に似た声も挙がった。ただ、その白球の到達点は、左翼フェンスの手前で足を止めた森下のグラブの中。打球を見つめた門別は、苦しい状況下でこらえた自らを鼓舞するように、小さくグラブを何度もたたいた。今季の対阪神防御率0.00で甲子園に乗り込んできたDeNAのケイとの投げ合いにしっかりと食らいついた。直後の攻撃で打順が巡ったところで代打を送られたが、ここで近本が先制打を放ち、勝利投手の権利が発生した。
◆阪神・近本光司外野手(30)が試合の均衡を破った。0-0で迎えた五回2死二塁の好機で打席へ。左腕・ケイが外角低めに投じた137キロのスライダーにバットを合わせた。左前に弾む一打で二走・木浪が生還。通算1000安打のカウントダウンが始まっているリードオフマンが993安打を先制打で飾った。阪神打線はこれまでケイと2試合対戦し無得点。19イニング目についに得点を奪った。近本は「打ったのはスライダー。門別も粘り強く投げていましたし、代打の(島田)海吏も繋いでくれたので、この回に得点できたのはよかったと思います。追加点を取れるように次の打席も頑張ります」とコメントした。
◆阪神が1-0で逃げ切り、DeNAに連勝。2戦連続での0封勝ちで今季4度目の3連勝を決めた。先発した門別が粘りの投球でスコアボードにゼロを重ねた。一回は三者凡退に抑えるも、以降は毎回得点圏に走者を背負う苦しい投球。それでも味方の好守にも助けられ、5回8安打無失点。甲子園での初の先発マウンドで2勝目を挙げた。打線はDeNA先発・ケイの前に四回まで無得点に抑え込まれた。それでも五回に先頭の木浪が安打で出塁すると、2死二塁から近本が先制の左前適時打。ケイから今季19イニング目で初得点を挙げた。これで5月は13勝8敗1分け、2カ月連続での勝ち越しを決めた。
◆3連勝の阪神が2カード連続勝ち越しで、貯金を今季最多の「8」とした。両軍再三の好機を逃して迎えた五回2死二塁、近本光司外野手(30)の左前打で均衡を破った。被安打11ながら、1点を5人継投で死守。甲子園初先発の門別啓人投手(20)は5回89球を投げ、8安打を許しながら、4月6日巨人戦(東京D)以来の白星で2勝目(2敗)。六回からニック・ネルソン(29)、石井大智(27)、及川雅貴(24)の3投手でしのぎ、最後は岩崎優投手(33)が締めて、13S目(2敗)を挙げた。連夜の「1ー0勝利」でチームは5月を13勝8敗1分とし、3試合を残して「3、4月」に続く月間勝ち越しを決めた。
◆中日、西武、阪神で通算1560安打を放ち、楽天初代監督を務めたサンケイスポーツ専属評論家の田尾安志氏(71)は、DeNAの先発・ケイに対する工夫が見られなかった右打者陣に苦言を呈した。決勝点の奪い方は、2年前の日本一シーズンを思い出した。木浪が出て得点圏に進めて、近本で返す。1番から5番までだけで決めるのではない、つながりでの得点はいい傾向だ。勝ちはしたが、ケイには相変わらず苦労した。真っすぐの力があるから、右打者はキレのあるカットボール、スライダーのタイミングで待てない。結果、内角に食い込んでくる球に完全に詰まって打ち取られる、の繰り返しだ。逆に左打者は、真っすぐを含めた3つの球種がすべて外へ逃げていく球。逆(左翼)方向へ打つことだけを考えればいいから、比較的、結果も出やすい。近本の適時打も基本通りに打ったもの。価値ある一打だった。ただ、右打者もそろそろ考えなければいけない。ホームベースに寄って内角球を捨てるとか、ベースから離れてカットボール、スライダーを狙うとか。打席の中で工夫をしている打者は一人もいなかった。立ち位置を変えるだけで、捕手がリードを変えてくることもある。同じように臨んでいたら、同じようにやられるだけ。自分を変えることが、新たな引き出しを増やす。同じような自打球を打っている森下には、特に耳を傾けてもらいたい。
◆粘り勝ちや!! 阪神はDeNAに2日続けて1―0で勝利。今季4度目の3連勝で貯金を藤川虎最多の「8」とした。五回に近本光司外野手(30)が値千金の決勝打を放ち、セ・リーグ防御率トップの難敵ケイから今季対戦19イニング目で初得点を奪った。これからも頼もしいリードオフマンを先頭にチーム一丸でどんな強敵も倒していく。難敵から、ついにもぎ取った1点に甲子園がわいた。巧みなバットコントロールから放たれた白球が左前で弾む。サヨナラをおぜん立てした前夜から今度は決勝打-。近本がケイを撃ち、また一歩偉業へと近づいた。「きょうは全然、(打球が)前に飛ばないなと思っていたので、何とか前に飛んだ打球だったなと思います。いいところで打ててよかったです」0-0で迎えた五回2死二塁だった。左腕ケイの投じた4球目。外角低めに逃げていくスライダーにバットを合わせた。先制の左前適時打。4万2600人の観衆に歓喜の渦をもたらした得点が虎の子の1点となった。チームは今季、ケイと3度目の対戦。防御率1・15でセ・リーグ1位の左腕に、試合前時点で14イニング連続無得点と封じられていた。そんな難敵に対し、頼れる虎のリードオフマンは「『何とか球数を』というところでいけたかなと思います」。一回の第1打席は8球目を一ゴロ、三回は粘って10球目を四球。その牙城を崩そうと打席の中で打開策を模索し、昨季から対戦打率は・467(15打数7安打)だ。この粘りがあったから、ケイから今季19イニング目で初得点を挙げることができた。そして、この一打が自身通算993安打目。通算1000安打にあと「7」と記録達成のカウントダウンは始まっている。
◆耐えて耐えて、2勝目と地元での登板を勝ち取った。甲子園初先発で阪神・門別啓人投手(20)が5回8安打無失点。虎党の大声援と自身の熱望を力に変えて、攻めの投球でピンチをしのいだ。「失投がないように、気持ちの面で負けないようにっていうことは考えながら、強気な気持ちを持って投げました」再三のピンチを招くも、決してホームは踏ませなかった。初回こそバックの好守に助けられて三者凡退に抑えたが、二回以降は毎回得点圏に走者を背負う苦しい投球。それでも三回1死二、三塁でオースティン、宮崎を打ち取って無失点。五回無死一、二塁では佐野を二直、オースティンを三振に斬って2死。宮崎にはセンター方向へはじき返されたが、遊撃・木浪の好守に救われ、満塁で後続を打ち取った。「抜けていたら絶対(点が)入っていた。先輩方みんなに助けられたなって思います」五回に代打が送られ降板したが、近本の先制打で勝利投手の権利が舞い込み「本当にあれ以上頼もしい先輩はいない」と感謝。六回以降は中継ぎ陣に後を託してベンチで試合の行方を見守った。21日ぶりに1軍先発マウンドに送り出した藤川監督は、無得点に抑えた門別に来週の日本ハム戦(エスコン)での先発の権利を与えた。「来週の地元で登板したい思いが非常に強かったようで、それがピンチで頑張らせたんじゃないかなと。よく頑張りました。持っている力を、また次で出してくれれば」。高卒3年目左腕が念願の凱旋マウンドをつかみ取った。昨オフに地元の北海道・日高町の成人式に出席した門別は「そこで投げたい気持ちは強い」と半年前から虎視眈々と登板を狙っていた。昨季初先発となった2024年5月3日の巨人戦(東京ドーム)は地元でパブリックビューイングが開催されたが、3回6失点で敗戦。「やってもらったのに勝てなかったので、勝てるように頑張りたい」と雪辱を誓っていた。「勝てるのは何よりもうれしい。まだ2勝ですけど、ここからどんどん勝ち星を挙げられるように」弱冠20歳の虎のホープは、トラッキー人形を手に晴れやかな笑顔を見せた。ヒーローインタビューで誓った「日本を代表する投手」にたどり着くまで、1つずつ勝利を積み重ねていく。(萩原翔)
◆阪神・中野は守備で門別をもり立てた。初回1死で牧が打ち上げた二塁後方への飛球を背走しながらキャッチ。強い浜風が吹く中でも「捕れるかどうかわからなかったんですけど、とりあえず追って、捕れる範囲にボールが見えてきたんで、捕れるかなって思いました」と涼しい顔だ。今季無失策の選手会長は「引き続きこういう締まった守備をやっていきたい」と頼もしかった。
◆1-0の六回に2番手で登板した阪神・ネルソンは来日初ホールドをマークした。「勝っている場面だったのでゼロのまま抑えたいと思っていました」。安打と四球で1死二、三塁のピンチを招いたが、後続を打ち取った。「うれしいですし、いい感じでつなげていければいいですけど、ヒットと四球を出してしまったので、次はそういうことがないようにしたい」と反省を口にした。
◆懸命のダイブは、勝敗を分けるビッグプレーだった。バットで、そしてグラブで―。緊迫の1―0ゲームで際立ったのは、阪神・木浪の躍動だった。「アウトにできたら一番良かったですけど、最低限のプレーだったので良かったと思います」先発の門別が再三のピンチを作る中でやってきた勝負どころは、スコアレスの五回だ。2死一、二塁で宮崎のゴロが二遊間を襲う。木浪は身を投げ出すと、差し出したグラブに収めたボールは急いで右手に持ち替え、バックトスのように二塁上の中野へ送球。わずかに及ばずセーフとなったが、中前へ抜けていれば先制のホームを踏まれていたワンプレー。称賛の拍手が降り注いだ。六回1死二、三塁でも桑原の強烈な打球を好捕した。木浪の門別への援護は守備だけではない。五回は先頭で打席に立ち、難攻不落だったケイの直球を左前へはじき返してマルチ安打をマーク。この快音が門別にも、チームにも大きな大きな近本のV打へとつながった。「行くと決めたときにしっかりと振れるかどうか、ということは考えていた。ああいう場面で、チャンスメークや自分の仕事がしっかりとできたかな、と思います」攻守で存在感を示し、試合後に上下のユニホームで広範囲にわたって残っていたのは薄汚れた戦いの証し。小幡の負傷離脱もあって舞い戻った内野の花形で、日々全力を尽くしていく。(須藤佳裕)
◆阪神・森下が三回2死一、二塁の先制機で迎えた第2打席で右足に自打球を受けた。それでも、そのままフル出場。試合後はトレーナーとともに自力でクラブハウスへと引き揚げた。「(足は)大丈夫です。打ってないので、それだけしかありません」。4打数無安打に終わり、これで4試合連続のノーヒット。「修正します」と唇をかみしめた。
◆連投となった阪神・石井は七回に3番手で登板。1安打無失点で切り抜け、17試合連続無失点とした。「七回は相手の打順がよかったので、そこを抑えたら勝率は少しは上がるんじゃないかなと思って。ヒットを打たれましたけど、ゲッツーを取ってくれた」。先頭の佐野には中前打を許したが、オースティンを遊ゴロ併殺打、宮崎を右飛に料理。接戦が続くが「しんどいですけど、勝ってよかったです」とフル回転でチームを支える。
◆3試合続けて「6番・三塁」で先発した阪神・ヘルナンデスは守備で勝利に貢献した。初回、先頭の桑原の三遊間への強烈な打球をダイビングキャッチ。泥だらけのユニホームで引き揚げ「これだけ汚れたということはしっかりプレーしたということなんで、誇りに思っています。きょうはヒット打てなかったですけど、守備でもチームに貢献できたことがよかった」と満足げに振り返った。
◆阪神・及川は4番手で1点リードの八回をゼロで封じたが、先頭・蝦名に許した右前打を反省だ。「先頭打者は大事にいきすぎた。せめて1―1のカウントを作りたかった」。その後、2死一、二塁とされた場面では桑原を三直で抑えた。2021年の10ホールドを上回る自己最多の11ホールド目を挙げ「門ちゃん(門別)は歳も近いですし、2勝目を手伝えてよかった」と3学年下の左腕の勝利を喜んだ。
◆1点が遠い。DeNAは0―1で3試合連続の零封負け。11安打13残塁と拙攻が目立ち、23日の広島戦の六回から33イニング連続無得点となった。10カードぶりの負け越しが決まり、三浦大輔監督(51)は「ランナーを出して形を作れているけれど、あと1本というところがきょうも出てしまった」と静かに話した。先頭打者が6度出塁し、無死一、二塁を3度作りながら本塁を踏めなかった。二回から5イニング連続で得点圏に走者を進めながら攻めあぐね、流れを引き渡した。投手陣が奮闘する中、援護できず。昨季日本一の原動力となった強力打線に、指揮官は「形が作れていなければ重症かなというところ。選手だけではなく、チーム全体で越えていかないといけない」と前を向いた。(阿部慎)
◆七回2死走者なしで代打で登場した阪神・豊田が中前打で結果を出した。「代打は難しいですけど必死に食らいついていくだけです」。前日27日の同カード(倉敷)でも代打安打を放っており、打率・429(7打数3安打)まで浮上。「打席に立つ前の準備が大事だなと去年感じたので、準備を大事にやっていきます」と気を引き締めた。
◆阪神・岩崎が最後を締めた。1-0の九回を託されると、2番の牧から始まる上位打線を危なげなく3人で料理。「よかったです。みんな粘りながらやっていたので、そういう試合だと思って投げていました」と淡々と振り返った。これで今季13セーブ目。6試合連続無失点と再び安定感を増してきた守護神は「またあした」と力を込めた。
◆DeNAファンは、どんな気持ちで朝を迎えたんだろうか? 拙攻の万国博覧会みたいな試合だった。あれだけ塁上をにぎわせながら、誰一人ホームにはかえってこない。もし、逆に立場だったら...。考えただけでいやになる。でも、おかげさまで阪神の勝利を届ける、幸せなサンケイスポーツができあがりました。ことしの阪神とDeNAの戦いは、とにかくもつれる。接戦につぐ接戦。27、28日の連勝で対戦成績は5勝3敗と勝ち越しているが、そこに延長12回ドローの2引き分けが加わる。とにかく、試合時間が長い。2024年の日本一の強さを、わがサンスポ首脳陣も何となく察している。勝利確率は、他のカードより低くなる。ということは...。どんな組織でも、危機管理は必要不可欠。「もしも」には備えなければいけない。「今、上層部の方々が、ボクの後ろで阪神が負けたケースを話し合っています。横綱昇進の大の里の『唯一無二』はどうかなぁ? 大谷は? 日本ダービーはいけるのかなぁ? いろんな意見が飛び交ってます」昼間にメディア局に電話すると、当番デスク・川端亮平が社内の様子を実況中継してくれた。長くスポーツ紙に務めた者としては、この時期はやっぱりダービーだ。ワクワクする。トラ番として、選手に「買い目は?」と尋ねるのも仕事。1995年のこと。馬券を買わない新庄剛志(現日本ハム監督)に尋ねたら「タヤスツヨシ! 名前がいい。ツヨシが勝ちますよ」。無責任な発言だが、信じられないほどの強運の持ち主ゆえに、見事的中だ。
◆えんがちょ~!(今の若い人は知らないかな? 悪いことが伝染しないような呪文みたいなもんです) 敵だけど、野球の神様ならぬ、野球の疫病神に憑りつかれて33イニング無得点のDeNAの貧打がわが阪神にうつらないようにえんがちょ~!!阪神が勝ったというより、DeNAに憑りついた疫病神スゴくね~!? 11安打放って得点0! 先頭打者が6回出塁したらイヤでも点が入ってくるんじゃね~!?ま、DeNAより阪神の勝因を語るなら、一回に門別を助ける桑原の三遊間の打球をダイビングキャッチでアウトにしたヘルナンデス、そして五回2死一、二塁で宮崎のセンター前へ抜けそうな打球を止めた木浪の大ファインプレー!! 石井、及川、岩崎の頼れる救援陣も含め猛虎は『守りは最大の攻撃!!』を見せつけたのだ~!!通算993安打目が決勝打の近本は大ヒーローだけど、虎マニアとしては代打で執念の進塁打の島田にも大拍手です! さ、第3戦はえんがちょ~で阪神に幸運を!!

<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
阪神 |
27 | 19 | 2 | 0.587 (↑0.009) | - (-) |
95 | 162 (+1) | 114 (-) | 25 (-) | 41 (-) |
0.245 (↓0.001) | 2.110 (↑0.05) |
2 (1↑) |
巨人 |
27 | 22 | 1 | 0.551 (↑0.009) | 1.5 (-) |
93 | 155 (+4) | 154 (+1) | 37 (+2) | 21 (-) |
0.243 (-) | 2.680 (↑0.04) |
3 (1↓) |
広島 |
24 | 20 | 2 | 0.545 (↓0.013) | 2 (↓1) |
97 | 148 (+1) | 119 (+4) | 21 (-) | 15 (-) |
0.244 (-) | 2.320 (↓0.04) |
4 (-) |
DeNA |
22 | 21 | 3 | 0.512 (↓0.012) | 3.5 (↓1) |
97 | 150 (-) | 123 (+1) | 19 (-) | 25 (-) |
0.236 (↑0.002) | 2.400 (↑0.02) |
5 (-) |
中日 |
20 | 25 | 2 | 0.444 (↑0.012) | 6.5 (-) |
96 | 104 (+4) | 145 (+1) | 19 (-) | 25 (-) |
0.209 (↑0.001) | 2.840 (↑0.04) |
6 (-) |
ヤクルト |
14 | 27 | 2 | 0.341 (↓0.009) | 10.5 (↓1) |
100 | 114 (+1) | 178 (+4) | 18 (+1) | 13 (-) |
0.221 (↓0.001) | 3.590 (↑0.04) |
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