1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
楽天 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 2 | 0 |
西武 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 1 | X | 6 | 9 | 0 | 0 |
勝利投手:渡邉 勇太朗(3勝3敗0S) 敗戦投手:瀧中 瞭太(2勝3敗0S) |

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◆西武は初回、ネビンの犠飛と長谷川の適時打で2点を先制する。そのまま迎えた6回裏には、長谷川の適時三塁打と外崎の犠飛で3点を追加し、相手を突き放した。投げては、先発・渡邉が7回3安打無失点の好投で今季3勝目。敗れた楽天は、打線が精彩を欠いた。
◆2位西武が勝った。首位日本ハムが敗れたため、ゲーム差は再び0・5ゲーム差に縮まった。初回、連打と四球でいきなり無死満塁のチャンス。4番タイラー・ネビン外野手(27)の犠飛と5番長谷川信哉外野手(23)の適時打で2点を先制した。打線は2回以降、楽天瀧中を打ちあぐねたものの、6回に再び連打があり、長谷川が左中間へ2点適時三塁打を放ち、突き放した。先発右腕の渡辺勇太朗投手(24)は楽天打線を力で押し込み、外野まで飛ばさせる打球もほとんどなし。150キロ前後の直球とスプリットで危なげない投球を展開し、7回無失点で今季3勝目を挙げた。渡辺は前回登板もチームの黒星翌日に先発し、白星を挙げている。価値ある連敗阻止を決めた。
◆2位西武が勝った。首位日本ハムが敗れたため、ゲーム差は再び0・5ゲーム差に縮まった。先発右腕の渡辺勇太朗投手(24)は楽天打線を力で押し込み、外野まで飛ばさせる打球もほとんどなし。150キロ前後の直球とスプリットで危なげない投球を展開し、7回無失点で今季3勝目を挙げた。渡辺は前回登板もチームの黒星翌日に先発し、白星を挙げている。価値ある連敗阻止を決めた。西武が今月7度目の完封勝ち。月間7完封は56年6月、61年6月、90年5月、00年5月に次いで5度目の球団タイ記録になる。西武は4月にも完封勝ちが5度あり、開幕から47試合目で早くも12度目の完封勝ち。パ・リーグで開幕47試合消化時に12完封以上は、11年に13完封の日本ハムと今年の西武だけだ。
◆西武長谷川信哉外野手(23)が適時打2本の3打点でチームに貢献した。不調で一時は1割4分台だった打率は、この日で2割0分8厘に。「まだまだ遠いです」と途方に暮れていたが、2割台に到達し「やっと行き着きました。みんなに早く追いつけるように」と喜んだ。1番西川から始まる上位打線は固まってきており、西口監督は基本的に長谷川を下位打線で起用していく方針だ。
◆守備の乱れで敗れた27日楽天戦(前橋)を引きずらず、快勝した。西武西口文也監督(52)は2番平沼に加え、捕手の牧野をDHでプロ初のスタメン3番起用。ともに初回の先制に貢献した。指揮官は「打線を組み替えて、フレッシュな人たちが本当にしっかりと仕事をしてくれたということで」と感謝。ずるずる泥沼に入らないマネジメントも、今季の西武の強みだ。
◆首脳陣から「GOサイン」は出なかった。23日のロッテ戦(ZOZOマリン)で左足首を捻挫した西武のドラフト2位ルーキー・渡部聖弥外野手(22)=大商大=が28日、ベルーナドームで本格的に練習を再開。早出での打撃練習、守備練習をこなしたが、試合前練習のフリー打撃は回避。同日の楽天8回戦の欠場が決まり、これで4試合連続欠場となった。西口監督は「今日はベンチで声出し。そこからゲームに入っていけばいいんじゃないか」とし、「本人は『大丈夫です』としか言わないからね。でも、まぁ焦らず。(回復状況が)よければ、(31日オリックス戦の)神戸ぐらいから。もうちょっとかかるなら、(6月3日の)交流戦から」とスタメン復帰への見通しについて語った。また、29日の楽天戦(ベルーナ)での代打起用の可能性については否定しなかった。渡部は目下、打率・331、4本塁打、17打点。新人ながら、もはやチームの攻撃の要となっている。27日の群馬・前橋遠征には帯同せず、規定打席に未達となるまではリーグ首位打者に立っていた。ベースランニングへの不安はまだ完全にぬぐえないというが、それでも「バッティングでもそんな痛みもなかったので、順調によくなっています」。試合前練習でのフリー打撃を回避したことには「一気に一日でガッというより、徐々に徐々にということで」と説明した。(東山貴美)
◆阪神から楽天に新加入した加治屋蓮投手(33)が新天地で輝きを放っている。試合前時点で救援で19試合に登板し、1勝0敗、6ホールド、防御率2・00をマーク。前日27日の西武戦(前橋)では1―1の七回から3番手として1イニングを三者凡退。直後に味方打線が勝ち越し、移籍後初勝利を手にし「本当にうれしいです」と声を弾ませた。最速153キロの直球と落差のあるフォークボールが武器の加治屋は宮崎・福島高、JR九州を経て、2014年にドラフト1位でソフトバンクに入団。21年に阪神に移籍し、今季から主戦場を東北・仙台に移した。昨年10月に告げられた戦力外通告からの復活。「カーブの割合が今までより多い。勝負球、フォークのイメージが強い中、目線もタイミングもずらすことができている」とうなずいた。実際、カーブの割合は昨年の8・2%から14・6%に増えている。頼りになる先輩右腕の存在も大きかった。新たな球団でのリスタート。慣れない環境の中、バスの席が隣で1学年上の則本から度々、食事に誘ってもらったという。「いろんな話を気軽に話せる先輩です」と感謝を口にした。この日も試合前練習で入念にキャッチボールやダッシュなどを行い、精力的に汗を流した加治屋。自身12試合連続無失中の右腕は「リードしたまま後ろに渡すのが中継ぎの使命。チーム一丸で戦っていきます」と力強く語った。(加藤次郎)
◆西武が快勝した。一回にネビンの犠飛と長谷川の適時打で2点を先行。六回は長谷川の2点三塁打と外崎の犠飛で3点を加え、3投手が無失点でつないだ。渡辺は7回を無失点で3勝目。楽天の滝中は六回途中まで5失点で3連敗。
◆5位・楽天は今季8度目の零封負け。5月の負け越しが決まった。この日は24日の日本ハム戦(楽天モバイルパーク)で通算2000安打を達成した浅村が今季初の4番に座ったが4打数無安打と沈黙。34歳の右打者は「高めの真っすぐが力があった。いいところに投げられた」と西武の先発右腕、渡辺に脱帽した。三木肇監督は「打順も理想はやっぱり固定したいところなんですけど、現状なかなかそういかない」と渋い表情だった。楽天先発の滝中は立ち上がりを攻められた。一回にネビンの右犠飛や長谷川の左前適時打を許し、いきなりの2失点。六回途中6安打5失点で3敗目(2勝)を喫し、「ここぞの球が全部1個ずつ(甘く)入ってしまった。そこをもう少し厳しく投げきれなかったのは失投」と肩を落とした。
◆西武は今月7度目の無失点勝利。渡辺が球速150キロ台を連発し、五回1死まで無安打に封じるなど7回を3安打無失点とした。2番手の山田は八回に出て本塁を踏ませず、デビューから15試合連続無失点。九回はラミレスが締めた。渡辺は「みんなで切磋琢磨している。引き続き、頑張りたい」と話した。西口監督は「バッテリーがしっかりとやってくれている。頼もしい限り」とたたえた。
◆西武の無失点勝利は25日のロッテ戦(○8-0、ZOZOマリン)に次いで今季12度目。5月だけで7度マーク。月間7度の無失点勝利は昨年8月のオリックス以来。西武(前身を含む)では1956年6月、61年6月、90年5月、2000年5月と並ぶ最多記録となった。プロ野球記録は大洋が60年8月に記録した9度。
◆もう「投手王国」と呼んで過言ではない。西武・渡辺勇太朗投手(24)が28日、楽天8回戦(ベルーナドーム)に先発し、7回を3安打無失点で3勝目。八、九回を救援陣が締めて、今季12度目の無失点勝利。5月だけで実に7度目で、月間7度の無失点勝利は25年ぶりとなる球団最多タイ記録となった。チームは2カ月連続勝ち越しを決め、再び首位・日本ハムに0・5ゲーム差に肉薄。首位の座はもう目前だ。7年目でのプロ初完封も見えていた。7回99球。渡辺は首脳陣に続投を直訴したがかなわず、「少し悲しかった」と苦笑した。それでも、投球自体は圧巻だった。150キロ超の直球に加え、「どの変化球でも勝負できる」との言葉通り、二回の浅村はスイーパー、五回2死一、三塁ではスプリットで辰己を三振に仕留めた。さらに、楽天・後藤打撃コーチが「クイック投球に立ち遅れていた」と振り返ったように、フォームでも緩急をつけて翻弄。これで16日のオリックス戦に続き、2試合連続で7回無失点だ。昨季は自己最多の14試合に先発。今季が勝負の年だ。昨オフは西武OBでエンゼルス・菊池雄星プロデュースの岩手県花巻市の屋内野球施設「King of the HiLL」を拠点に自主トレ。「遠心力に指が負けない」をテーマに、指のかかりを強く意識したことで成果が出ているという。救援陣にマウンドを譲ったが、チームは5月7度目、今季12度目の無失点勝利。「みんなで切磋琢磨(せっさたくま)できている」と胸を張った。そして、その視線は早くも次回登板に向けられていた。ローテーション通りにいけば、次戦は中6日で6月4日のヤクルト戦(ベルーナドーム)。同戦は渡辺の母校である埼玉・浦和学院高の吹奏楽部が招待され、特別応援イベントが実施されるのだ。今月8日には母校の吹奏楽部にサプライズ訪問して激励。「2018年夏の甲子園が最後なので、めちゃめちゃ楽しみ。『浦学サンバ』は今でも印象に残っている。何年ぶりだろう、浦学のブラスバンドで投げるのは。頑張ります」と、後輩たちに再びの快投を約束した。(東山貴実)

<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
日本ハム |
26 | 20 | 2 | 0.565 (↓0.013) | - (-) |
95 | 166 (+1) | 132 (+2) | 45 (-) | 25 (-) |
0.229 (-) | 2.310 (↑0.01) |
2 (-) |
西武 |
26 | 21 | 0 | 0.553 (↑0.01) | 0.5 (↓1) |
96 | 138 (+6) | 119 (-) | 23 (-) | 33 (-) |
0.239 (↑0.001) | 2.370 (↑0.05) |
3 (-) |
ORIX |
24 | 20 | 3 | 0.545 (↑0.01) | 1 (↑1) |
96 | 165 (+2) | 170 (+1) | 33 (-) | 23 (+1) |
0.265 (↑0.002) | 3.330 (↑0.05) |
4 (-) |
ソフトバンク |
23 | 23 | 2 | 0.500 (↑0.011) | 3 (↑1) |
95 | 172 (+2) | 154 (+1) | 30 (-) | 32 (-) |
0.244 (↑0.002) | 2.770 (↑0.06) |
5 (-) |
楽天 |
21 | 25 | 1 | 0.457 (↓0.01) | 5 (-) |
96 | 123 (-) | 145 (+6) | 18 (-) | 52 (-) |
0.233 (↓0.002) | 2.940 (↓0.05) |
6 (-) |
ロッテ |
17 | 28 | 0 | 0.378 (↓0.008) | 8.5 (-) |
98 | 119 (+1) | 163 (+2) | 24 (-) | 16 (+2) |
0.214 (-) | 3.360 (↑0.03) |
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