ロッテ(☆6対4★)オリックス =リーグ戦8回戦(2025.05.27)・ZOZOマリンスタジアム=
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ORIX
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ロッテ
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勝利投手:田中 晴也(3勝3敗0S)
(セーブ:鈴木 昭汰(0勝0敗4S))
敗戦投手:九里 亜蓮(4勝2敗0S)
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◆ロッテは2回裏、高部の適時二塁打などで3点を先制する。その後は、7回に寺地の適時二塁打が飛び出すと、8回には藤岡の犠飛などでリードを広げた。投げては、先発・田中晴が7回無失点の好投で今季3勝目。敗れたオリックスは9回に4点を返すも、反撃が遅かった。

◆3位オリックスは首位日本ハムと1ゲーム差に迫り、2週連続でロッテと対戦する。先発は九里亜蓮投手(33)。前回20日の同戦で8回1失点と好投し、中6日。ZOZOマリンでは広島時代の16年と18年に登板も、2戦2敗している。苦手を払拭し、ロッテ戦初勝利なるか。打線は25日ソフトバンク戦(平和リース)で今季最多13得点を挙げ、大きな入れ替えはなかった。大里昂生内野手(25)が上半身のコンディション不良により出場選手登録抹消となり、西野真弘内野手(34)が「8番二塁」に入った。

◆ロッテの藤原恭大外野手(25)が12試合連続出塁を記録した。「1番右翼」で先発出場。初回の第1打席でオリックス先発の九里から右中間への二塁打を放った。2-0で迎えた2回の第2打席では2死二塁から中前適時打を放った。13日の楽天戦(モバイルパーク宮城)から10試合連続安打を記録。25日の西武戦(ZOZOマリン)で安打は途切れたものの、四球と死球で出塁し、連続出塁記録は伸ばした。

◆ロッテの先発田中晴也投手(20)は7回2安打無失点と好投し、勝ち投手の権利を持って降板した。前回16日の日本ハム戦では6回4失点と今季最多失点で不本意な結果に。「前回、悔しい結果となってしまったのでしっかりと反省点を整理し、生かし、しっかりと打者と勝負できるようにやっていきたい」と意気込んでマウンドに上がった。力強い投球でオリックス打線を寄せ付けず、1度も得点圏に走者を許すことなく96球を投げきった。田中晴の好投に打線も援護し2回に3点を先制。7回にも寺地隆成捕手(19)が適時二塁打を放ち、貴重な追加点を奪った。

◆オリックスは6点を追う9回に一挙4得点の猛反撃も、最後は力尽きた。先発の九里亜蓮投手(33)が苦手ZOZOマリンでつかまった。広島時代の16年と18年に登板し、通算2戦2敗、防御率16・43だった。2回1死一、二塁から、高部に7球目の低め変化球を右越え適時二塁打。さらに中犠飛と藤原の中前適時打でこの回3点を失った。6回も3安打で2死満塁のピンチを招いたが、最後は藤岡を空振り三振に仕留め、ほえた。6回115球、8安打3失点と粘った。打線はロッテ先発の田中晴を前に7回まで2安打。0-6の9回、代打の来田涼斗外野手(22)が3番手小野から右中間へ二塁打、続く広岡大志内野手(28)も中前打でつなぎ、無死一、三塁。西川龍馬外野手(30)が中前適時打を放ち、1点を返した。さらに暴投で無死二、三塁とし、紅林弘太郎内野手(23)も中前適時打。なお1死一、三塁から杉本裕太郎外野手(34)の右犠飛で4点目を挙げた。2点差に迫るも、及ばなかった。

◆ロッテは快勝でカード初戦を制した。先発田中晴也投手(20)は7回2安打無失点と好投し3勝目を挙げた。前回16日の日本ハム戦では6回4失点と今季最多失点で不本意な結果に。「前回、悔しい結果となってしまったのでしっかりと反省点を整理し、生かし、しっかりと打者と勝負できるようにやっていきたい」と意気込んでマウンドに上がった。力強い投球でオリックス打線を寄せ付けず、1度も得点圏に走者を許すことなく96球を投げきった。田中晴の好投に打線も援護した。2回に1死一、二塁から高部瑛斗外野手(27)の右翼への適時打で先制。友杉篤輝内野手(24)の犠飛で追加点を奪うと、2死二塁から藤原恭大外野手(25)の中前適時打でさらに突き放した。7回にも寺地隆成捕手(19)が適時二塁打を放ち、貴重な追加点を奪った。

◆オリックスは9回に一挙4得点の猛反撃も、及ばなかった。首位日本ハムとのゲーム差は2に広がり、残り2試合を残して月間勝ち越しもなくなった。打線はロッテ先発の田中晴を前に7回まで2安打。岸田護監督(44)は「田中君、良い球でしたね。馬力ありましたね。打ち崩すのは難しかったかなと思います」と脱帽。若き右腕の攻略に苦戦した。それでも0-6の9回、代打の来田涼斗外野手(22)が3番手小野から右中間へ二塁打、続く広岡大志内野手(28)も中前打でつなぎ、無死一、三塁。西川龍馬外野手(30)が中前適時打を放ち、1点を返した。さらに暴投で無死二、三塁とし、紅林弘太郎内野手(23)も中前適時打。なお1死一、三塁から杉本裕太郎外野手(34)の右犠飛で4点目を挙げた。指揮官は「明日につながる。空気的にも最後、盛り上がれたのでよかった」と次戦を見据えた。先発の九里亜蓮投手(33)は6回8安打3失点の粘投。2回1死一、二塁から、高部に7球目の低め変化球を右越え適時二塁打。さらに中犠飛と藤原の中前適時打でこの回3点を失った。6回も3安打で2死満塁のピンチを招いたが、最後は藤岡を空振り三振に仕留め、ほえた。右腕は「攻撃につながるようなテンポのいい投球ができなかった」と反省。広島時代に通算2戦2敗、防御率16・43と鬼門だったZOZOマリンで今季2敗目を喫した。

◆オリックスは最終回の猛攻も及ばなかった。先発の九里は6回8安打3失点。広島時代に2戦2敗、防御率16・43と鬼門だったZOZOマリンで今季2敗目を喫した。打線はロッテ田中晴を前に7回2安打。岸田監督は「田中君いい球でしたね。馬力ありましたね」と敵ながらあっぱっれだ。6点を追う9回に5安打4得点の反撃も及ばず。「勢いが最後出たので明日につながった」と次戦を見据えた。これで5月の月間勝ち越しはなくなり、首位日本ハムとのゲーム差は2に広がった。

◆ロッテの田中晴也投手(20)は自分のペースを乱すことなく、最後まで全力で腕を振った。7回2安打5奪三振無失点と相手打線を寄せつけず、チームトップの3勝目を挙げた。6回1死走者なし。オリックス広岡に対し、スライダーで空振り三振を奪うと、普段は冷静沈着でポーカーフェースな右腕が珍しく感情をあらわにし、力強くガッツポーズをした。「今年、自分の中では最近手応えがいい球。そういった意味でうまく投げられたので、そこがうれしかったです」と振り返った。テンポが乱れそうなときもあった。「手汗がすごいので」と普段のキャッチボールから多めにロジンを使用。投球前に白いロジンが宙を舞い、何度か審判に注意される場面も。「つけ方は工夫はしてるんですけど、バッターも見えづらかったらお互い対等な勝負ができない。でも自分もつけないと投げられないので、そこはしっかりお互いがいい準備をして投げられるように工夫はしたい」と、投球スタイルを模索する。96球で7回に降板。「(もっと)行きたい気持ちはありました」。それでも「週の頭でしたし、いい1週間が切れるように全力で投げました」と笑顔を見せた。20才の右腕が交流戦前最後の1週間にチームを波に乗せた。【星夏穂】

◆ロッテはカード初戦を制した。先発田中晴也投手(20)は7回2安打無失点と好投し3勝目を挙げた。力強い投球でオリックス打線を寄せ付けず、1度も得点圏に走者を許すことなく96球を投げきった。「いつも以上に自分のピッチングができたと思うんで、しっかりいい入りができた」と振り返った。7回での降板に「行きますとはいいましたけど、そこは監督が判断したことなので、7回までまずは投げ切れたことは良かった」と話した。吉井理人監督(60)も「中10日空けて今は投げているけど、しっかり自分の責任を果たしてくれている。これからどんなピッチャーになるのかすごく楽しみ」と期待。「彼はまだトレーニングする期間もいるので、基礎体力アップのためにも時間空けてる。でもゆくゆく中5中6投げてもらわんといけないピッチャー。どこかでそういう風に切り替えていきます」と今季中の登板間隔の切り替えの可能性も示唆した。田中晴の好投に打線も援護した。2回に1死一、二塁から高部瑛斗外野手(27)の右翼への適時打で先制。友杉篤輝内野手(24)の犠飛で追加点を奪うと、2死二塁から藤原恭大外野手(25)の中前適時打でさらに突き放した。7回にも寺地隆成捕手(19)が適時二塁打を放ち、貴重な追加点を奪った。吉井監督は「2回の藤岡の守備が全てだと思う。あそこでヒット2本続いていたらあの後どうなっていたか分からない。彼が根元コーチと一緒に打球方向を研究しているんだと思う。うまくはまって、そこからチームが波に乗れた」とキャプテンの好プレーを評価した。

◆ロッテは28日のオリックス戦の先発に、右肘の張りで出場選手登録を抹消されていた種市篤暉投手(26)を立てる。ここまで2勝3敗で防御率4・46と本調子からは程遠い投球が続いていた右のエースが、復活のきっかけをつかむ試合にできるか。「間が空いてしまいましたが、その間にやってきたことを試合で出せるように。チームが勝てるように頑張ります」。球団を通じて短くコメントした種市。14日の楽天戦(楽天モバイルパーク)では4回3失点(自責点2)で3敗目を喫し、吉井監督から「(1軍に)上がってきて何も変わっていなかった」と酷評された。追い打ちを掛けるように右肘の張りが出て17日に登録抹消。千葉県内の病院だけでなく大阪でも診察を受けてセカンドオピニオンを求めたが、大きな異常はなく、中13日での復帰マウンドに臨む。建山投手コーチは再調整の期間に「軸足への体重の乗せ方や、体重移動の方向が三塁側にずれていたのをホーム方向に修正した。ひとつひとつクリアして試合に挑める状態。肘のこともあったが、ピッチングやキャッチボールを見てもしっかりとした状態で入っていける」とうなずく。「彼がしっかりイニングも投げて勝っていかないとチームも乗っていけない。試合を作るとか、そんなレベルじゃなく、相手を圧倒する投球をしてほしい」と建山コーチ。剛腕の復活なくしてチームの再浮上はない。

◆ロッテが逃げ切り勝ち。二回に高部の適時二塁打などで3点を先行。七回以降、寺地の適時二塁打などで加点した。田中晴は無四球と制球が安定し、7回を無失点で1カ月ぶりとなる3勝目。オリックスの反撃は届かなかった。

◆ロッテ・田中晴也投手(20)は7回を2安打無失点でチームトップの3勝目(3敗)。負ければ今季ワーストの借金12となる試合で無四球の安定感を見せ、「ストライクゾーン内でどんどん勝負できるところが自分のいいところ」と胸を張った。中10日と体調面を気遣いながら20歳の右腕を起用している吉井監督は「まだトレーニングで基礎体力アップのためにも時間を空けている」と話したが、今季中にも中6日での先発もあり得るとした。

◆「1番・右翼」で先発のロッテ・藤原恭大外野手(25)が5打数4安打1打点と切り込み隊長の役割を果たし、打率を・306まで引き上げた。25日の敗戦後、吉井監督がロッカールームで「攻める気持ちを忘れずにやってほしい」と訴えかける緊急ミーティング。「攻めていこうと臨んでいます」と指揮官の思いに応える固め打ち。ただ、二塁打で出塁した一回の走塁では藤岡の遊ゴロで飛び出してアウト。「もう1度そういう練習からやっていく」と猛省した。

◆最下位に沈むチーム最大の希望だ。ロッテ・田中晴也投手(20)は7回2安打無失点の快投で、負ければ今季ワーストの借金12となる一戦でチームに白星をもたらした。ロージンバッグの使い方で球審から注意を受けても淡々とリズムを崩さず投げ続ける姿には風格すら漂う。立ち上がりから150キロ超の直球とスライダー、フォークのコンビネーションがさえた。リーグトップのチーム打率を誇るオリックス打線に臆することなくストライクゾーンに投げ込み、7回を96球でまとめた。四回の西川の打席では大量にロージンバッグを使い、白い粉が舞う状況に、球審が少し抑えるように注する場面も。それでも表情一つ変えずに地面に置いて使い続けた。田中晴は「キャンプから自分のボールが投げられれば抑えられるという自信は持っています。どこが相手でも自分のピッチングができれば今年は勝負できるっていう自信がある」と涼しげに振り返った。チームの勝ち頭に躍り出たが、中10日での登板を繰り返す「投げ抹消」でのマウンドが続く。吉井理人監督(60)は「彼はまだトレーニングする期間も必要で、基礎体力アップのためにも時間空けている。でもゆくゆく中5、中6日で投げてもらわないといけない」と展望を描く。田中晴自身は「中10日とかが多いですけど、自分はとにかく早く中6日がしたいので、リカバリーは意識してやっています。いつでも中6日で任せてもらえればいける自信はあるので、その準備っていうのはもうすでにできているかなと思っています」と頼もしい。近未来のエースが飛躍の時を迎えようとしている。(片岡将)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
日本ハム
26192 0.578
(↑0.01)
-
(-)
96165
(+5)
130
(+2)
45
(+1)
25
(+3)
0.229
(↓0.001)
2.320
(↑0.01)
2
(-)
西武
25210 0.543
(↓0.013)
1.5
(↓1)
97132
(+1)
119
(+3)
23
(+1)
33
(-)
0.238
(-)
2.420
(↑0.01)
3
(-)
ORIX
23203 0.535
(↓0.013)
2
(↓1)
97163
(+4)
169
(+6)
33
(-)
22
(-)
0.263
(↓0.001)
3.380
(↓0.05)
4
(-)
ソフトバンク
22232 0.489
(↓0.011)
4
(↓1)
96170
(+2)
153
(+5)
30
(+2)
32
(+1)
0.242
(↓0.001)
2.830
(-)
5
(-)
楽天
21241 0.467
(↑0.012)
5
(-)
97123
(+3)
139
(+1)
18
(-)
52
(+4)
0.235
(↑0.002)
2.890
(↑0.04)
6
(-)
ロッテ
17270 0.386
(↑0.014)
8.5
(-)
99118
(+6)
161
(+4)
24
(-)
14
(+1)
0.214
(↑0.003
3.390
(↓0.01)