ロッテ(★0対8☆)西武 =リーグ戦10回戦(2025.05.25)・ZOZOマリンスタジアム=
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西武
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ロッテ
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勝利投手:隅田 知一郎(6勝2敗0S)
敗戦投手:ボス(2勝3敗0S)

本塁打
【西武】セデーニョ(2号・9回表ソロ)

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◆西武が快勝。西武は4回表、外崎の適時打で2点を先制する。その後は、7回に源田が走者一掃の適時二塁打を放つと、続く8回には元山の2点適時二塁打が飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・隅田が6回無失点の好投で今季6勝目。敗れたロッテは、投打に精彩を欠いた。

◆ロッテが、西武にリーグワーストを更新する今季11度目の完封負けを喫した。リーグ最多勝の相手先発の隅田に対し、2回から6回まで7安打を放ったが、好機に1本が出なかった。2点を追う5回は藤原の四球と藤岡の右前打で1死一、三塁とした。打者池田が空振り三振を喫した際に一塁走者の藤岡が二塁へ走ったが、二塁の手前で急ブレーキ。ランダウンプレーとなった。藤岡が一、二塁間で挟まれる間に、三塁走者の藤原が仕方なく本塁へ走り、重盗失敗の三振ゲッツーとなった。7回には3四死球で1死満塁としたが、3番池田が見逃し三振、4番安田が二塁ライナーで無得点だった。これでロッテは通算16勝27敗となり、借金は今季ワーストタイの11となった。

◆ロッテが、西武にリーグワーストを更新する今季11度目の完封負けを喫した。吉井理人監督(60)の打開策がはまらなかった。2点を追う5回。藤原の四球と藤岡の右前打で1死一、三塁とした。打者は3番池田。カウント2-2から、吉井監督が出したサインは「一塁ランナーとのエンドラン」だった。池田は外角低めに沈むチェンジアップに空振り三振。エンドランのため遅いスタートを切った一塁走者の藤岡は、余裕でアウトになるため二塁の手前で急ブレーキ。ランダウンプレーとなった。藤岡が一、二塁間で挟まれる間に、三塁走者の藤原が仕方なく本塁へ走り、重盗失敗の三振併殺となった。吉井監督は「池田が空振りしたんですけど、あそこは変化球カウント。変化球くるかなと思ってたんですけど、ストライクゾーンには投げてくると思った」とサインを出した背景を説明した。ワンバウンドのフォークとチェンジアップが3球続き、西武隅田は次こそストライクゾーンへ投球すると予想した。カウント2-2からの5球目は、確かに低めのストライクゾーンにチェンジアップが来た。しかし、池田の空振りに「緩い球をゴロを打つのは難しいみたいですね。あそこでサインを出した方が悪い。選手たちは一生懸命やってくれたと思います」と責任を背負った。これでロッテは通算16勝27敗となり、借金は今季ワーストタイの11となった。

◆ロッテが、西武にリーグワーストを更新する今季11度目の完封負けを喫した試合後、緊急ミーティングを行った。吉井理人監督がロッカー室に選手を集めて「攻める気持ちを忘れないでほしい」とゲキを飛ばした。試合は7安打完封負けで、借金は今季最多タイの11となった。3度得点圏に走者を進めたが、チャンスに1本が出なかった。5回1死一、三塁では一塁走者と打者の間でエンドランを仕掛けたが、打者池田がカウント2-2から空振り三振し、併殺に終わっていた。吉井監督は「あそこは変化球カウント。変化球くるかなと思ってたんですけど、ストライクゾーンには投げてくると思った。サインを出した監督が悪い。選手たちは一生懸命やってくれた」と話した。

◆2位西武がロッテ3連戦を2勝1敗で勝ち越し、25勝20敗の貯金5とした。首位日本ハムが楽天と引き分けたため、これで0・5ゲーム差に迫った。左腕隅田知一郎投手(25)がロッテ打線に6回までに7安打を打たれながらも粘りの投球。要所をしのいで、リーグトップの今季6勝目を手にした。西武隅田がパ・リーグ単独トップの6勝目。西武の投手がチーム45試合目までに6勝以上を挙げたのは18年多和田真三郎以来だが、左腕では64年井上善夫、87年工藤公康に次いで球団38年ぶり3人目となった。3人のうち井上は救援勝利を含んでおり、オール先発で6勝は工藤(全て完投)と隅田だけ。

◆2位西武がロッテ3連戦を2勝1敗で勝ち越し、25勝20敗の貯金5とした。首位日本ハムが楽天と引き分けたため、これで0・5ゲーム差に迫った。この日は左腕隅田知一郎投手(25)がロッテ打線に6回までに7安打を打たれながらも粘りの投球。要所をしのいで、リーグトップの今季6勝目を手にした。打線はロッテ・ボスに5回まで7三振と苦戦したものの、4回に2安打で作った2死二、三塁のチャンスで外崎修汰内野手(31)が2点適時打を放った。久しぶりの打点に「全然レギュラーとも思っていないし、満足できる結果じゃないし。使っていただいているので恩返しというか、なんとか結果出したいなと思います」と話し「データ班の人たちも迷いを消してくれている」と感謝した。7回にはようやく2死から連打と死球で満塁のチャンスを作り、2番源田壮亮内野手(32)が左越えへ走者一掃の3点適時二塁打を放ち、ボスをKO。8回にも元山飛優内野手(26)の2点適時二塁打でダメ押しした。西武隅田がパ・リーグ単独トップの6勝目。西武の投手がチーム45試合目までに6勝以上を挙げたのは18年多和田真三郎以来だが、左腕では64年井上善夫、87年工藤公康に次いで球団38年ぶり3人目となった。3人のうち井上は救援勝利を含んでおり、オール先発で6勝は工藤(全て完投)と隅田だけ。

◆西武外崎修汰内野手(31)が、決勝打となる先制2点適時打を放った。ロッテの好投手ボスに、3回まで2安打のみ。4回に連打で2死二、三塁を作り、外崎がカットボールを中前に転がした。このところ調子が上がらず、7日ソフトバンク戦(ベルーナドーム)以来の打点になった。「全然レギュラーとも思っていないし、満足できる結果じゃないので。使っていただいている恩返しというか、なんとか結果を出したいです」と、勝利にも真剣な表情で話した。

◆西武隅田知一郎投手(25)が6回無失点でリーグトップの6勝目を挙げた。2回と3回はそれぞれ2安打ずつ打たれ、4、5、6回も安打や四球で走者を出したものの、何とか要所をしのいだ。6勝目とはいえ「自分でも納得できない内容でした」と反省。「開幕当初のパフォーマンスは出せていないので、そこにしっかり戻れるように」とし「課題をしっかりつぶして練習に取り組みたいです」と次回登板を見据えた。

◆西武の源田壮亮内野手(32)は果たして、レフトオーバーを狙ったのだろうか-。試合を決める一打が、左翼へ伸びたのは、2点リードの7回2死満塁だ。「1点でも追加点を取りたいと思い、打席に入りました」カウント3-2。「無理に引っ張りに行くカウントでもないですし、ボール球は絶対に振らないように反対方向に入って行きました」と振り返る。低め直球を流し気味にたたくと、ほんの少しだけ左翼線寄りに寄っていた左翼手の頭上をぐんぐん越え、2バウンドでフェンスに当たった。走者一掃。源田は二塁上で右腕を突き下ろした。これ以上ない打球だった。試合開始時、ZOZOマリンは左翼から2メートル前後の風が吹いていた。それが試合が進むにつれどんどん強くなる。7回には左翼から10メートルの風。源田はこの日でZOZOマリンでの公式戦出場が95試合目になる。だから知っている。「(打球が)伸びましたね。あの高さは伸びる」左翼からの海風は、高すぎる打球を失速させる。一方でネット裏で強風が跳ね返り、左翼への中弾道は伸びることが多い。それを狙ったのだろうか-。源田は「(カウント)3-2からあんなの狙えないっすよ。狙って打てたら最高です」と笑って否定した。一方で「反対方向に入って行きました」と意識はしっかり持っていた。9回に第5打席が回ってきた。ここでも強めの風が吹いていた。右翼方向へ大きく飛ばしたが、それは流れてライトフライに。「最後のは、もっと低く打ち出せたらもしかしたら、って感じでしたね」遊撃手として今季まだ失策なし。「(ケガで)出場数、そんなにいってないので」と謙遜するものの、さすが名選手、いろいろなことを考えながら成功確率を高めている。【金子真仁】

◆西武レアンドロ・セデーニョ内野手(26)が、久々の感触の喜びをかみしめるように、本塁打でダイヤモンドを1周した。新助っ人は打撃不振に苦しみ、2軍再調整を経て、5月18日に再昇格した。それでも12打席、大きな外野フライはあっても「H」ランプと縁遠かった。「打ちたい打ちたい気持ちが出ちゃって、タイミングが合わないことが多かったので」9回2死、代打で登場。冷静に待って、ロッテ沢田の150キロ直球を右翼へ高々と舞い上げ、待望の2号ソロになった。「うれしかったですし、チームが勝って、そっちの方がうれしいです」言葉に偽りはない。2-0の7回、源田が走者一掃の3点適時二塁打を打った時のことだ。セデーニョはベンチ前列で鼓動を高めていた。打球が外野の頭を越える。まず右手を挙げ、ネビンとパチンとハイタッチ。その後、ラミレス通訳ともハイタッチ。ベンチから乗り出すように立ち上がり、ひざを軽く曲げながら、右腕を下から上へとグイングイン、三塁ベースコーチのように豪快に12周。3人の走者が生還すると、あとは温かな拍手で仲間を迎えるばかりだった。【金子真仁】

◆ロッテがリーグワーストを更新する今季11度目の完封負けを喫し、今季最多タイの借金11となった。2点を追う5回1死一、三塁。一塁走者と打者池田でエンドランを仕掛けたが、カウント2-2から低めのチェンジアップに空振り三振し、盗塁失敗で併殺に。吉井監督は「緩い球でゴロを打つのは難しいみたいですね。あそこでサインを出した方が悪い」と責任を背負った。試合後、指揮官は緊急ミーティングを行い、ロッカー室に選手を集めて「攻める気持ちを忘れないでほしい」とゲキを飛ばした。

◆西武の隅田が6回を無失点の好投で、リーグ単独トップとなる6勝目を挙げた。打線は四回に外崎の2点適時打で先制し、七回に源田の適時二塁打で3点を追加。以降も元山の2点二塁打などで加点した。ロッテは拙攻が目立った。

◆ロッテ先発のボス(前マリナーズ)は七回途中5失点とこらえきれなかった。打線も二回1死一、三塁、三回2死一、三塁と序盤の好機をものにできず。0-2の五回には1死一、三塁からヒットエンドランを失敗し、三走の藤原が本塁を突いたがアウト。三振ゲッツーで自ら同点機をつぶした。吉井監督は「あそこもサインを出した方が悪い。選手たちは一生懸命やっている」とかばったが、これで今季11度目の零封負けで借金は再び今季最多の11となった。

◆7安打を浴びながらも6回無失点で、西武・隅田知一郎投手(25)がリーグ単独トップの6勝目を挙げた。「反省点だらけの投球。僕自身、納得できる球は投げられていない」それでも、五回終了時に首脳陣から降板を打診されても、志願してもう1回を投げたのは先発としての責任感だった。それにしても、今井-隅田と続くローテーションは超絶だ。もともと、隅田の今季初登板は開幕2カード目の4月1日の楽天戦が予定されていたが、スライド登板を含め2日連続で雨天中止。同5日のソフトバンク戦にずれ込んだことによる〝偶然の産物〟で、現在の並びとなった。勝利数(隅田6勝、今井5勝)、防御率(今井0・65、隅田1・19)でリーグ1、2位。「正直、カード頭より、今井さんの後ろで投げている今のポジションの方がプレッシャーはある。今井さんがすごすぎるのもあるけど、2人でちゃんと勝てば(カードを)勝ち越していけるので」と話した。右、左の鉄壁のエースでの連勝で、貯金を最多タイの5として、首位・日本ハムに0・5ゲーム差に肉薄。チームは今季25勝のうち、11試合で零封勝ちと驚異的だ。昨季は同じ開幕から45試合消化時点で15勝30敗、首位・ソフトバンクとは15・5差だった。そして5月26日には松井稼頭央監督が事実上の解任となるシーズン途中の休養。それから丸一年。チームは首位の座が視界に入り、西口監督は「一つ一つ勝利だけを目指して頑張っていくだけ」と一戦必勝のスタイルを貫く。(東山貴実)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
日本ハム
25192 0.568
(-)
-
(-)
97160
(+1)
128
(+1)
44
(-)
22
(-)
0.230
(↓0.002)
2.330
(↑0.04)
2
(-)
西武
25200 0.556
(↑0.011)
0.5
(↓0.5)
98131
(+8)
116
(-)
22
(+1)
33
(-)
0.238
(↑0.003
2.430
(↑0.06)
3
(-)
ORIX
23193 0.548
(↑0.011)
1
(↑0.5)
98159
(+13)
163
(+5)
33
(+2)
22
(-)
0.264
(↑0.002)
3.330
(↓0.03)
4
(-)
ソフトバンク
22222 0.500
(↓0.012)
3
(↓0.5)
97168
(+5)
148
(+13)
28
(-)
31
(-)
0.243
(-)
2.830
(↓0.22)
5
(-)
楽天
20241 0.455
(-)
5
(-)
98120
(+1)
138
(+1)
18
(-)
48
(-)
0.233
(↓0.003)
2.930
(↑0.07)
6
(-)
ロッテ
16270 0.372
(↓0.009)
8.5
(↓0.5)
100112
(-)
157
(+8)
24
(-)
13
(-)
0.211
(-)
3.380
(↓0.12)