巨人(☆5対2★)ヤクルト =リーグ戦12回戦(2025.05.25)・東京ドーム=
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ヤクルト
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巨人
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勝利投手:戸郷 翔征(1勝4敗0S)
(セーブ:マルティネス(1勝0敗18S))
敗戦投手:アビラ(0勝2敗0S)
  DAZN
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◆巨人が5連勝。巨人は2回裏、浅野と増田陸が適時打を放ち、3点を先制する。1点差とされて迎えた3回には、岸田の野選出塁の間に追加点を挙げるなど、リードを広げた。投げては、先発・戸郷が6回2失点の好投で今季初勝利。敗れたヤクルトは、先発・アビラが試合をつくれず、打線も2得点と精彩を欠いた。

◆巨人戸郷翔征投手(25)が今季初勝利を狙う。前回登板の20日阪神戦(甲子園)は4回6安打3失点(自責2)。4敗目を喫したものの、登板前日には「徐々にですけど状態が上がってきている」と話した。中4日での登板となるが「体的にも問題ないですし。なんとか勝ちがつくことが一番の薬だと思いますし、そこに向けて頑張りたい」と力を込めた。女房役は岸田行倫捕手(28)が務める。戸郷とは今季2度目のタッグ。巧みなリードで勝利に導く。

◆巨人エリエ・ヘルナンデス外野手(30)が途中交代した。「6番中堅」でスタメン出場。2回1死で迎えた第1打席の3球目、149キロの内角直球を打ちにいった際に自打球が左ふくらはぎ付近に直撃した。その後四球を選び出塁すると、浅野翔吾外野手(20)の中前適時打で本塁に生還。だが、3回表の守備で交代が告げられた。左翼を守っていた浅野が中堅に回り、中山礼都内野手(23)が左翼に入った。ヘルナンデスは、試合前時点で38試合に出場し、打率2割1分6厘、2本塁打、8打点の成績を残していた。

◆ヤクルト新外国人のペドロ・アビラ投手(28)が来日2試合目の先発マウンドに上がるも、来日初白星とはならなかった。1回は無失点に抑えるも、2回に四球と二塁打で1死二、三塁とピンチを招き、巨人浅野に先制の2点適時打を浴びた。さらに増田陸の左前適時打で3点を先取された。3回に打線が2点を返し、1点差となるも粘れなかった。1死一、三塁から岸田をボテボテの当たりに打ち取った。しかしアビラがベアハンドで捕球し、素早く本塁に送球するも、捕手の古賀が捕球できず。記録は野選で失点を重ねると、続く中山もボテボテの当たりに打ち取ったが、本塁は間に合わずに2失点。感情を爆発させて悔しさをあらわにした。不運な失点も重なり、3回5失点(自責4)で降板となった。

◆巨人戸郷翔征投手(25)が今季初勝利を狙う中、「すしレース」はアナゴが大台に乗せた。この日も、巨人、ヤクルトのそれぞれキッズファンクラブからエントリー。スタート直後は大外のアナゴがぶっちぎりの好スタートでハナを切った。1・5貫差でタマゴ、エビが猛追。さらに半貫差でコハダとマグロが追いかける構図となった。中盤以降はアナゴとエビの一騎打ち。大接戦の末、アナゴがコメツブ差でエビをかわし1着でゴールテープを切った。3着は3貫差つけられてマグロ、コメツブ差で4着タマゴ、5着はコハダと続いた。通算成績はアナゴ10勝、エビ5勝、マグロ4勝、タマゴ3勝、コハダ1勝となった。アナゴは23戦目にして統計史上初の今季10勝目に到達した。すしレース 3回終了時にイニング間イベントとして、米国の「ホットドッグレース」のような「すしレース」を開催している。ファン参加型のアクティベーションで出場者は「江戸前スーシーズ」に扮(ふん)して競走する。メンバーはマグロ、コハダ、タマゴ、エビ、アナゴの計5体。参加対象は公式ファンクラブ「CLUB GIANTS KIDS MEMBER」で当日の開場から1回裏終了まで応募受け付けし、東京ドーム内ファンクラブブースで抽選によって決定する。

◆苦しみ続けた巨人のエース戸郷翔征投手(25)が、今季7度目の先発で、ついに初勝利を挙げた。6回を今季最多108球で投げきり、打者26人に対して7安打、4奪三振、2失点(自責1)。リードを保ち、6回裏に代打を送られた。「2点は取られましたが何とか最低限仕事はできたかなと思います。反省するところはしっかり反省して、まだまだ長いシーズン戦っていきたいです」とコメントした。中4日の先発に、阿部慎之助監督(46)は「6回まではいってもらおうと思っていた。いってくれて良かった」と評価した。戸郷は初回に1死二塁をつくられたが、サンタナを二ゴロ、オスナをフォークで空振り三振にきった。3回には味方の悪送球が重なって2死二、三塁。オスナにスライダーをバットの先で当てられ、右前に落ちるポテンヒットで2点を失ったが、4、5回と0点で抑えた。開幕投手を務めた今季は、極度の不振で2軍落ちも経験した。前回登板の20日阪神戦(甲子園)は4回6安打3失点(自責2)。4敗目を喫したが、登板前日には「徐々にですけど状態が上がってきている」と話していた。中4日での登板に「体的にも問題ない。なんとか勝ちがつくことが一番の薬だと思います。そこに向けて頑張りたい」と言葉に力を込めていた。中4日で先発した戸郷が今季初勝利。巨人の開幕投手では30試合で0勝6敗の23年ビーディがいるが、このビーディを除くと、登板7試合目で初勝利は74年高橋一の18試合目に次ぎ、52年藤本、66年金田と並び遅かった。戸郷の中4日先発は24年9月5日ヤクルト戦以来5度目で、そのうち勝利は21年5月30日ソフトバンク戦、前記ヤクルト戦に次いで3度目。21年以降、前回の先発から中4日以内の先発勝利は6人しかおらず、2勝以上は4勝のバウアー(DeNA)と3勝の戸郷だけ。

◆読売ジャイアンツと東京ヤクルトスワローズの共同企画「TOKYOシリーズ」として開催された一戦で、ヤクルト球団マスコット「つばみ」がフリップ芸を披露した。試合前、巨人のマスコット「シスタージャビット」とともに、活動休止中のつば九郎が得意としていたフリップ芸を行った。シスタージャビットは「すてきなにちようびにしましょ~」などと盛り上げ、つばみも「インスタフォロワー数対決」などのフリップでファンを楽しませた。

◆巨人が快勝し、今季初の5連勝を飾った。先発の戸郷翔征投手(25)は6回7安打2失点(自責1)で待望の今季初勝利をつかんだ。1回に1死二塁のピンチを招いたが、サンタナを二ゴロ、オスナを空振り三振に抑えた。3回には2死二、三塁からオスナに右前に落ちる2点適時打を浴びたものの、後続を打ち取り追加点は許さなかった。今季最多となる108球を投げきり「2点は取られましたが何とか最低限仕事はできたかなと思います。反省するところはしっかり反省して、まだまだ長いシーズン戦っていきたいです」とコメントした。打線は若手が躍動した。両チーム無得点で迎えた2回。1死二、三塁から浅野翔吾外野手(20)が中前への2点適時打を放ち先制に成功。なお2死二塁から増田陸内野手(24)の左前適時打で追加点を挙げた。続く3回にも2点を追加し、試合を優位に進めた。同一カード3連勝で、貯金も今季最多タイの「5」となった。

◆苦しみ続けた巨人のエース戸郷翔征投手(25)が、今季7度目の先発で、ついに初勝利を挙げた。6回を今季最多108球で投げきり、打者26人に対して7安打、4奪三振、2失点(自責1)だった。初回に1死二塁を作られたが、サンタナを二ゴロ、オスナをフォークで空振り三振で切り抜けた。3回には味方の悪送球が重なって2死二、三塁。オスナにスライダーをバットの先で当てられ、右前に落ちるポテンヒットで2点を失ったが、4、5回と0点で抑えた。7回は中川、8回は大勢、9回はマルティネスが無失点リレーで戸郷の白星を守り切った。

◆ヤクルトが巨人に敗れ、引き分けを挟んで今季ワーストタイとなる5連敗を喫した。また東京ドームでも今季は6戦全敗で、今季ワーストを更新する借金13となった。連敗脱出の糸口が見えない。新外国人のペドロ・アビラ投手(28)が来日2試合目の先発マウンドに上がるも、来日初白星とはならなかった。1回は無失点に抑えるも、2回に四球と二塁打で1死二、三塁とピンチを招き、巨人浅野に先制の2点適時打を浴びた。さらに増田陸の左前適時打で3点を先取された。3回に打線が2点を返し、1点差となるも粘れなかった。1死一、三塁から岸田をボテボテの当たりに打ち取った。しかしアビラがベアハンドで捕球し、素早く本塁に送球するも、捕手の古賀が捕球できず。記録は野選で失点を重ねると、続く中山もボテボテの当たりに打ち取ったが、本塁は間に合わずに2失点。感情を爆発させて悔しさをあらわにした。不運な失点も重なり、3回5失点(自責4)で降板となった。打線は今季6戦未勝利の戸郷を前に得点を重ねられず。3点を追う3回2死二三塁、オスナが右前への2点適時打を放つも、以降は得点を奪えず。7回以降は中川、大勢、マルティネスの中継ぎ陣に封じられ、戸郷に今季初白星を献上した。

◆巨人阿部慎之助監督(46)が、戸郷翔征投手(25)の今季初勝利に胸をなで下ろした。戸郷は6回7安打2失点(自責1)で今季初勝利。1回に1死二塁のピンチを招いたが、サンタナを二ゴロ、オスナを空振り三振に抑えた。3回には2死二、三塁からオスナに右前に落ちる2点適時打を浴びたものの、後続を打ち取り追加点は許さなかった。阿部監督は戸郷について「待ち望んだ1勝だったので良かったと思いますよ」と胸をなで下ろした。「勝ってほしいというのが一番」と4回6安打3失点(自責2)で降板した20日阪神戦(甲子園)から、中4日での登板を決断。「いろんなご指摘はあったけど、こっちの事情もあるので。だから良かったなと思いますよね。中4で勝てたというのは」と話した。

◆苦しみ続けた巨人のエース戸郷翔征投手(25)が、今季7度目の先発で、ついに初勝利を挙げた。6回を今季最多108球で投げきり、打者26人に対して7安打、4奪三振、2失点(自責1)だった。中4日で先発した戸郷が今季初勝利。巨人の開幕投手では30試合で0勝6敗の23年ビーディがいるが、このビーディを除くと、登板7試合目で初勝利は74年高橋一の18試合目に次ぎ、52年藤本、66年金田と並び遅かった。戸郷の中4日先発は24年9月5日ヤクルト戦以来5度目で、そのうち勝利は21年5月30日ソフトバンク戦、前記ヤクルト戦に次いで3度目。21年以降、前回の先発から中4日以内の先発勝利は6人しかおらず、2勝以上は4勝のバウアー(DeNA)と3勝の戸郷だけ。

◆巨人浅野翔吾外野手(20)が恩返しの一打を放った。2回1死二、三塁。ヤクルト先発アビラの初球、内角ツーシームを振り抜いた。先制の中前2点適時打に「ぐしゃっとつぶれる感じじゃなくて、うまくバットを内から出せた」。戸郷の今季初勝利をアシストし「去年守備で迷惑かけたのをカバーしてもらっていた。なんとか戸郷さんの勝ちに貢献したいと思っていたので打てて良かった」と話した。

◆巨人エリエ・ヘルナンデス外野手(30)が途中交代した。「6番中堅」でスタメン出場。2回1死の第1打席で、自打球が左ふくらはぎ付近に直撃した。四球で出塁して浅野の適時打で本塁に生還したが、直後の3回守備からベンチに退いた。阿部監督は試合後「ふくらはぎだったから、ちょっと大事を取って」と軽症を強調した。

◆巨人のエース戸郷翔征投手(25)が、今季7度目の先発で、ついに初勝利を挙げた。直球で押しながら今季最多108球を投げ、6回7安打2失点(自責1)。野球人生最大の不振を乗り越える、価値ある白星を手にした。チームは今季初の5連勝とし、2位に浮上した。特別なボールを、そっとズボンの左ポケットにしまった。戸郷は勝利の瞬間をベンチで見届け、マルティネスから勝利球を渡され、ほほえんだ。「苦しんだ分だけ、この1球がすごくほしかった。これを見ながら今夜は眠れそうですね」。ようやく、光りが見えた。生命線の直球が走った。 「球速はそんな出てなくても押せた」。3回には2失点したが、「原点に戻った。真っすぐの質、フォークの落差を求めた」投球で打ち取っていく。5回1死二塁からはサンタナ、オスナに直球を連投。「強打者を抑えて自信になる」。6回を投げきった。「1人だけ開幕していなかった」。2軍落ちも味わい、「験はたくさん担ぎました」。塩をなめ、神社に参り、トイレ掃除もした。「プロ野球人生の中で、こんなに悩んだ期間も初めてでした」。ただ、むしろ増す感情があった。「野球を好きな気持ちですね。その競技を愛してるからこそ悩むと思う」。この期間も一度も球場、練習へ行くのが嫌になったことはない。1軍復帰登板となった5日の阪神戦の試合前練習、東京ドームのベンチ裏からグラウンドへ上る短い階段を、駆け上がった。「無意識に」だからこそ、野球愛がにじみ出た。この日の登板は中4日。阿部監督が「勝ちを付けてあげたい」と異例の配慮をしてくれた。前エース菅野からも電話をもらった。「言葉の重みが違った。いろいろな方に支えていただき、最高です」。恩返しの初白星を次につなげていく。「また野球を好きになりましたか」。東京ドームを去る背中に声をかけられると、ニコッと笑った。「もちろん! これが醍醐味(だいごみ)ですね」。言い終えると、駐車場へ続く階段を駆け上がっていった。【阿部健吾】

◆巨人増田陸内野手(24)が追加点のタイムリーを放った。2点リードの2死二塁。カウント2-2からヤクルト先発アビラの外角低めカーブを捉えた。貴重な追加点となる左前適時打となり「追い込まれてしまっていたので、なんとか前に飛ばそうと思って、そういう感じでいきました。1打席目に三振に打ち取られたカーブを気持ちを入れて振りました」と振り返った。同学年のために懸命にバットを振った。戸郷翔征投手(25)とは18年ドラフトで同期入団した間柄。「寮生活の時から一緒に過ごしてましたし、仲良いっちゃ仲いいです」と照れ笑いを浮かべる。増田陸の活躍もあり、戸郷は今季初勝利をつかんだ。増田陸は「(戸郷は)ジャイアンツのエースなので、本当勝てて良かったなと思います」と喜んだ。切り込み隊長の重責を担っている。5月21日阪神戦(甲子園)から5試合連続で1番起用。「自分では攻撃的な1番だと思っていて」と打席内では積極的な姿勢を心がける。1番になってからは22打数4安打で打率1割8分2厘とやや苦しむも「1番としての1打席目は気持ちを入れてやっています。簡単に打てないですけど、僕は高校の時からずっと1番を打っている。しっかり振って、ヒットを打って、塁に出て、チームを乗せていけるのが理想です」と力強く言い放った。

◆巨人のエース戸郷翔征投手(25)が、今季7度目の先発で、ついに初勝利を挙げた。直球で押しながら今季最多108球を投げ、6回7安打2失点(自責1)。野球人生最大の不振を乗り越える、価値ある白星を手にした。チームは今季初の5連勝とし、2位に浮上した。4月下旬、オリオールズ菅野智之投手(35)が、海の向こうからファーム調整中の戸郷に愛のあるゲキを送った。自ら電話をかけ「結果が出なくても、何も変えず、今までやってきたことをやればいいから」と進むべき道を示しながら、自らの経験を踏まえた上で伝えたいことがあった。「逆境になった時、周りは『大丈夫だよ』とか『お前ならいけるよ』とか優しい言葉を掛けてくれるんです。心地がいいし、大丈夫と思いたいからそういう人の話を聞きがちだけど、そういう時に厳しい言葉を掛けてくれる人の存在、言葉を大切にしろよっていう話をした」菅野に「巨人のエースとは」を教えてくれたのは、当時コーチだった村田真一氏だった。「どんなことも受け入れられるのが巨人のエース。相手のマーク、重圧、全てをはねのけていかなきゃ。そういう経験をしてからが本当の勝負になる」。受け継がれる「エース道」を授け、さらなる進化を期待した。【久保賢吾】

◆巨人のエース戸郷翔征投手(25)が、今季7度目の先発で、ついに初勝利を挙げた。直球で押しながら今季最多108球を投げ、6回7安打2失点(自責1)。野球人生最大の不振を乗り越える、価値ある白星を手にした。中4日で先発した戸郷が今季初勝利。巨人の開幕投手では30試合で0勝6敗の23年ビーディがいるが、このビーディを除くと、登板7試合目で初勝利は74年高橋一の18試合目に次ぎ、52年藤本、66年金田と並び遅かった。戸郷の中4日先発は24年9月5日ヤクルト戦以来5度目で、そのうち勝利は21年5月30日ソフトバンク戦、前記ヤクルト戦に次いで3度目。21年以降、前回の先発から中4日以内の先発勝利は6人しかおらず、2勝以上は4勝のバウアー(DeNA)と3勝の戸郷だけ。

◆ヤクルト・高津臣吾監督(56)が試合前の円陣で声出しを行った。若手選手がチームの士気を高めるために声出しを務めることが多いが、この日の輪の中心にいたのは指揮官だった。約1分超に及ぶ〝檄〟を入れたあと、最後は右手を大きく突き上げて締めた。異例ともいえる高津監督の試合前儀式への〝登板〟にナインは大盛り上がりだった。

◆〝リベンジ〟のタイムリーで意地を見せた。巨人・浅野翔吾外野手(20)が「8番・中堅」で出場。二回1死二、三塁の好機で中前へ先制の2点打を放った。浅野は23日の同戦、四回1死満塁の好機で打席に立つも最後は見逃しで3球三振。続く投手の赤星が中前に2点打を放ち、テレビ解説を務めた前監督の原辰徳氏は「『(浅野)翔吾見たか』というところですね。情けない見逃し三振でしたから」と語り、阿部監督も試合後に「浅野君も見てほしいよね。ああいう打撃をするんだよって。お手本のような打撃でした」とチクリと苦言を呈していた。2人の指揮官の〝叱咤(しった)〟に、期待の有望株が結果で応えた。

◆巨人・戸郷翔征投手(25)が 6回7安打2失点。108球を投じ、今季初勝利の権利を持ってマウンドを降りた。三回に3連打を浴びて2失点。四、五回も安打で出塁を許したが、粘りの投球で本塁は踏ませなかった。5-2の六回の打席で代打を送れた。今季は2年連続の開幕投手の務めたエースだが、試合前時点で6試合に先発して0勝4敗、防御率7.52。2軍調整も経験するなど、勝ち星から遠ざかっていた。

◆巨人のエリエ・ヘルナンデス外野手(30)が「6番・中堅」で出場。二回の第1打席に左脚に自打球が当たった。その後、四球で出塁し浅野の2点打で2点目のホームを踏んだが、三回の守備には就かず途中交代した。 阿部慎之助監督(46)は試合後、「ふくらはぎだったから、大事を取った」と説明した。

◆巨人・戸郷翔征投手(25)が6回2失点の粘投で今季初勝利(4敗)を挙げた。チームは5連勝。戸郷は味方打線が3点を先制した直後の三回に2点失点。それでもその後は毎回ランナーを背負いながら要所を締め六回を投げきり、裏の攻撃で代打を送られ交代した。以下、戸郷のヒーローインタビュー。--ファンにどんな思いを伝えたい「いやぁ、長かったですね。本当に使ってくれた首脳陣の方に感謝ですし、いろんな方に支えられてここまで来れたので、最高です」--勝てない時期に支えてくれたことは「ファンの方が毎日声援をくれて、なんとか期待に応えられてよかったです」--中4日の登板「(体の)状態よりもなんとか勝ちをつけたいと、一人だけ開幕していなかったので、なんとか勝ててよかったです。--今日はよく眠れそう「ようやくぐっすり眠れそうです。まだまだ先は長いので頑張りたい」--岸田捕手のリードにも助けられた「いいリードを前回の試合からしてくれて、いろんなキャッチャーが座ってくれましたけど、なかなかいいピッチングが出来なくて、苦労ばかりかけた。なんとか勝てることができて感謝しています」--勝ち投手の権利を得て六回のマウンドに上がった「中継ぎの方にずっと投げてもらっていたので、1イニングでも長くやろうと思ってマウンドに上がりました」--今後への意気込み「これから逆襲が始まります。もっといい姿を、完封している姿を見せたいので、これからもよろしくお願いします」

◆巨人が今季初の5連勝。戸郷が6回を2失点と粘り、今季初白星を挙げた。二回に浅野と増田陸の適時打で3点を先行。三回、2点を返された直後に、好機を広げた後の投ゴロの間に続けて加点した。ヤクルトは1分けを挟んで5連敗。

◆巨人が今季初の5連勝を飾り、単独2位に浮上した。開幕投手を務めた先発の戸郷翔征投手(25)が6回2失点で、不振による2軍降格を乗り越え今季7度目の登板で待望の初勝利を挙げた。 0-0の二回1死二、三塁の好機で浅野翔吾外野手(20)が中前に先制の2点打を放った。貴重な一打も、次が投手の打順だったこともあり阿部慎之助監督(46)は「あそこでね、勝負してもらえるような打者だからね。そこは自覚しないといけないよね。普通だったら歩かされるんだけどね」と厳しかった。浅野も「恐怖心を与えられる打者を目指して頑張りたい」と高みを見据えた。

◆巨人の開幕投手・戸郷翔征投手が開幕から登板7試合目にしてシーズン初勝利(4敗)。巨人の開幕投手が初勝利を手にするまでに開幕から7試合以上を要したのは、1952年の藤本英雄(7試合)、66年の金田正一(7試合)、74年の高橋一三(18試合)に次いで51年ぶり4人目。巨人の開幕投手としては高橋に次ぐ、藤本、金田と並んで2番目に遅いシーズン初勝利となった。なお、2023年の開幕投手だったビーディは30試合に登板し0勝6敗のシーズン未勝利に終わっている。

◆同期の絆だ。巨人・増田陸内野手(24)が「1番・一塁」で出場。二回に左前適時打を放ち、同学年で同期入団の先発、戸郷翔征投手(25)の今季初勝利を後押し。「僕には計り知れないぐらいのものを背負っていると思う。負けが続いていて、何とか頑張るぞって僕から今日も言った。ジャイアンツのエースなので。ほんとに勝ててよかった」と語った。「寮生活のときから一緒に過ごしてきたので、仲は良い」という右腕が開幕から苦しむ姿に「(これまで見たことが)ない。1年目から投げて、すごいなと思いながらテレビでも見ていたので」と明かす。待望の1勝に「戸郷に勝ってもらったら、チームももっといけると思うので、ほんとに勝ちがついてすごくよかった」とうなずいた。

◆試合前、「きょうのひとこと」に臨むつばみ(撮影・長尾みなみ)

◆セ・リーグ最下位のヤクルトは、開幕カードに続いて東京ドームでの巨人戦で3連敗。1分けを挟み今季ワーストタイの5連敗となり、借金は13に膨らんだ。「(三回表に2点を返し)1点差でこれからというところでの三回の失点は痛かった」と、高津臣吾監督(56)は言葉を絞り出した。試合前の円陣では、自ら今週2度目となる声出し役を務めた。主砲・村上ら主力が離脱する中、悪い流れを変えるため「できることはすべてやろうと思って」とハッパを掛けた。だが、先発したアビラは3回を3四球5失点。打線は10安打を放ったものの、好機で一本が出なかった。27日からは中日との3連戦(神宮)に臨む。指揮官は「お世辞にもよく点を取れているわけではないので、投手が頑張るしかない」と奮起を促した。(樋口航)

◆エースに待望の初白星!! 巨人・戸郷翔征投手(25)が25日、ヤクルト12回戦(東京ドーム)で6回7安打2失点に抑え、今季7度目の登板で初勝利を挙げた。2年連続で開幕投手を務めたが、調子が上がらずプロ入り後初の2軍再調整を経験。早く勝たせたいとの思いから、中4日で起用した阿部慎之助監督(46)の親心に応えた。チームは今季初の5連勝で単独2位に浮上した。長い長いトンネルから抜け出したエースへ、スタンドから拍手と歓声が降り注いだ。今季7試合目の登板で初勝利を挙げた戸郷が東京ドームのお立ち台へ。大きな1勝を手にし、感慨に浸った。「こんなに長かった1勝は初めてでしたし、ホッとしました。たくさんの方に支えられて、ここまで来られました。一人だけ開幕していなかったので、勝ててよかった。やっとぐっすり眠れそうです」前回20日の阪神戦(甲子園)は4回67球、3失点で降板。ベンチで阿部監督から、この日の先発を告げられた。「『勝ちをつけてあげたい』と話をされた。成績が出ていない僕を信じてくれた監督に感謝です」。指揮官の親心に燃え、今季初の中4日で臨んだマウンド。三回に3連打を浴びて2点を失ったが、粘った。五回2死二塁のピンチでは、オスナに対し4球連続直球の強気の投球で二ゴロに打ち取った。苦しむ中で、もがいた。2年連続で開幕投手を務めたものの、失点を重ねる登板が続き、4月11日の広島戦(マツダ)では自己ワーストとなる四回途中10失点。プロ7年目で初の2軍再調整が決まった。「プロ野球人生の中で、こんなに悩んだ期間は初めて」。過去5シーズンは、いずれも初登板で白星をマークしていた。「何をしていいか分からなかった」と、塩をなめたり、神社へのお参りをしたり、トイレの掃除をしたりと、あらゆる験担ぎを行った。

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
25192 0.568
(↑0.01)
-
(-)
97160
(+5)
114
(+1)
25
(-)
40
(+1)
0.247
(↑0.002)
2.210
(↑0.05)
2
(1↑)
巨人
26211 0.553
(↑0.01)
0.5
(-)
95150
(+5)
151
(+2)
35
(-)
21
(+2)
0.243
(-)
2.730
(↑0.04)
3
(1↑)
広島
23192 0.548
(↑0.011)
1
(-)
99145
(+3)
114
(-)
21
(-)
15
(+1)
0.244
(-)
2.310
(↑0.05)
4
(2↓)
DeNA
22193 0.537
(↓0.013)
1.5
(↓1)
99150
(-)
121
(+3)
19
(-)
25
(-)
0.236
(↓0.001)
2.460
(↑0.05)
5
(-)
中日
19242 0.442
(↓0.01)
5.5
(↓1)
9899
(+1)
142
(+5)
19
(-)
24
(-)
0.210
(↓0.001)
2.930
(↑0.02)
6
(-)
ヤクルト
13262 0.333
(↓0.009)
9.5
(↓1)
102111
(+2)
173
(+5)
17
(-)
12
(+1)
0.223
(↑0.001
3.700
(↓0.02)