広島(☆3対0★)DeNA =リーグ戦11回戦(2025.05.25)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
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DeNA
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広島
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勝利投手:床田 寛樹(5勝3敗0S)
敗戦投手:東 克樹(5勝2敗0S)
  DAZN
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◆広島は3回裏、2死二三塁からファビアンの適時二塁打で2点を先制する。なおも続く好機で坂倉にも適時二塁打が飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・床田が9回5安打無失点。今季3度目の完封で5勝目を挙げた。敗れたDeNAは、打線が床田の前に沈黙した。

◆広島が3回に打者8人の攻撃で、DeNA先発東から3点を先制した。火付け役は新人佐々木泰内野手(22)だ。3回にプロ初対戦となる左腕相手に初球136キロを空振り。2球目外角146キロ直球を振り抜き、左前打とした。その後、相手のミスもあり、2死二、三塁から3番ファビアンが三塁線を破るタイムリー二塁打で2点を先制。3試合ぶりの打点が先制打となったファビアンは「最初の打席、同じ球でやられていたので、今回はいい反応で打つことができました。いいところに飛んでくれて、先制できて良かった」と振り返った。さらに2死一、二塁からは坂倉が右中間への二塁打を放ち、1点を追加した。この日、広島は難敵のDeNA東に対して「1番中堅」で中村奨を起用し、小園が今季初めて遊撃で先発出場した。その中で3戦連続三塁で先発出場した佐々木の6打席ぶり安打から打線がつながり、3点を先取。先発の床田を援護した。

◆スライド登板となった広島の先発床田寛樹投手(30)が今季3度目の完封勝利を挙げた。1回、4回と先頭に安打を許すも、いずれも牧を併殺打に打ち取った。3点リードの7回は無死一、二塁のピンチを招きながら後続を切って無失点に。5月3日中日戦以来、シーズン3度目の完封は早くも自己最多となった。打線は3回に3戦連続先発出場の佐々木の左前打から2死一、二塁とし、ファビアンが三塁線を破る二塁打で2点を先制した。さらに2死一、二塁から坂倉の右中間二塁打で1点を追加した。広島は試合のなかった前日4位に転落したが、1日でAクラス復帰となった。

◆勝てば単独首位浮上の可能性もあったDeNAが、今季5度目の完封負けを喫した。試合前時点で首位阪神から4位広島まで1ゲーム差でひしめき合っており、他球団の結果次第で4位転落の危機となった。直近5試合連続2ケタ安打と好調を維持する打線が広島先発の床田に封じられた。1回先頭、桑原が安打で出塁も続く牧が遊ゴロ併殺打に倒れた。4回先頭でも桑原が中前打を放つも、牧が三ゴロ併殺打。キャプテンが2打席連続で併殺に打ち取られ、チャンスを広げられなかった。7回には無死一、二塁のチャンスを作るも、オースティン、宮崎、蝦名が打ち取られて無得点。そのまま5安打8三振で床田に完封負けを喫した。先発はリーグ最多タイとなる6勝目を狙った東だったが、3回にミスから先制された。安打と山本の悪送球で無死一、二塁とピンチを作った。そこから2死二、三塁まで立て直すも、ファビアンに先制の2点適時打を浴びた。さらに2死一、二塁から坂倉にも適時二塁打を許して3点を先取された。東は99球を投げて6安打3失点(自責0)で2敗目を喫した。

◆広島床田寛樹投手(30)がまた、最後まで1人で投げ抜いた。5月3日中日戦以来、早くも自己最多を更新するシーズン3度目の完封でリーグ2位タイの5勝目を挙げた。シーズン3完封は、球団左腕では02年高橋建以来23年ぶり。マウンド上だけでなく、試合後も表情を崩さなかった左腕が、自身初の"無四球"での完封と気づくと破顔した。「この前は意識しすぎてダメだった(前回完封は9回1死から四球)ので、今日は今、言われるまで"ああ、そういえば"という感じ。やっぱり意識しないほうがいいのかな。初めてで、うれしい」ストライクゾーンに投げ込む強気な投球でアウトを重ねた。立ち上がりから直球主体で押し、中盤以降は変化球の割合を増やしてDeNA打線に的を絞らせなかった。1回、4回と先頭打者の出塁を許したが、いずれも牧を得意球ツーシームで併殺に打ち取った。投球の軸となる真っすぐは最速149キロを計測するなど力があったことで、今季精度が上がったチェンジアップの効果も増した。「今までは困ったらツーシームしか投げないみたいな感じだったんですけど、今日はチェンジアップを挟んだりとかもできた」。新たな武器を得る収穫もあった。攻撃的投球は、攻めの調整が可能にした。登板予定試合が中止となった前日、「張るか張らないかくらいの瀬戸際を攻めようかな」と投球間で力を入れたキャッチボール。登板間の調整で筋トレ翌日の感覚が良かった傾向から初めて試した。「スピードとかキレとかはあった」。大胆な調整が功を奏した。今後につながる新発見にも「真っすぐでファウルを取れたりして良かったんですけど、もう一個(コースを)厳しくいければ良かったのかな」と反省も忘れなかった。変幻自在の快投で、チームは3位に浮上となった。新井監督は「テンポも良かったし、球のキレも良かったし、コントロールも良かったし、何も言うことはございません。素晴らしいです。昨日中止で、今日明日と3日休みをブルペンにつくってくれた。来週に向けても本当に大きかった」と1勝以上の重みある投球に賛辞を惜しまなかった。【前原淳】

◆先発床田寛樹投手(30)が今季3度目の完封でチームを勝利に導いた。1回、4回と先頭に安打を許すも、いずれも牧を併殺打に打ち取った。3点リードの7回は無死一、二塁のピンチを招きながら後続を切った。打線は3回に3戦連続先発出場の新人佐々木の左前打からファビアンの2点二塁打で先制。さらに坂倉の右中間二塁打で1点を追加した。快勝でチームは3位に浮上した。

◆DeNAは今季5度目の完封負けで4位に転落した。直近5試合連続2ケタ安打中だった打線が広島床田の前に5安打無得点。先発の東克樹投手(29)は3回に安打と山本の悪送球でピンチを作ると、2死二、三塁からファビアンに2点適時二塁打、四球後に坂倉に適時二塁打を浴びて3失点。自責0ながら6回3失点で2敗目を喫し「3回は踏ん張ることができず、複数得点を与えてしまったのがもったいなかった」と振り返った。

◆広島がDeNAに快勝した。先発した床田寛樹投手(30)は3日の中日戦(マツダ)以来今季3度目、本拠地の登板では3試合連続となる完封勝ちで今季5勝目をマークした。床田は一回から四回まで3人で終える安定感のある投球を披露した。七回には無死一、三塁のピンチを迎えるが、オースティンは三ゴロ、宮崎は見逃し三振、蝦名も三ゴロと無失点で切り抜けた。打線は三回に2死二、三塁の好機を作り、ファビアン(前レンジャーズ傘下)が三塁線を破る2点二塁打で先制した。その後、2死一、二塁とし、坂倉が中堅左へ適時二塁打を放ち、追加点を奪った。

◆先発した床田寛樹投手(30)は3日の中日戦(マツダ)以来、今季3度目の完封勝ちで、今季5勝目をマークした。

◆DeNA・東克樹投手(29)は、味方のミスをカバーできなかった。0-0の三回無死一塁でバントを処理した捕手の山本が、二塁へ悪送球する失策。ピンチを招いて中軸を迎え、3番のファビアンに2点二塁打、5番の坂倉に適時二塁打を許した。6回6安打3失点(自責点0)で2敗目を喫したエースは「(完封勝利した広島の)床田さんの状態を考えたら1点もやれなかったところで複数失点してしまった」と肩を落とした。

◆DeNA打線が広島先発の床田の巧みな投球にかわされた。5安打で今季5度目の零封負けを喫し、チームは2位から4位に後退した。一回と四回は先頭の桑原が単打で出塁したが、続く牧が2打席連続で併殺打に倒れた。七回は無死一、三塁の好機をつくったが、オースティン、宮崎、蝦名が立て続けに凡退した。低めの変化球で翻弄され、三浦監督は「もちろん分かっていたことだけど、どうしても我慢できずに打たされてしまった」と唇をかんだ。

◆三回、広島・サンドロ・ファビアンの打球に飛び込むDeNA・宮崎敏郎だが適時二塁打となる(撮影・渋井君夫)

◆先発した床田寛樹投手(30)は3日の中日戦(マツダ)以来、今季3度目の完封勝ちで、今季5勝目をマークした。床田のデータは以下のとおり。?広島・床田の完封勝利は4月12日の巨人戦(○1-0、マツダ)、5月3日の中日戦(○2-0、マツダ)に次いで今季3度目。5月までに3度記録したのは、今季の日本ハム・金村尚真(3度)がいるが、広島では1983年の川口和久(3度)以来42年ぶり。?広島投手がシーズン3完封以上したのは、2023年の九里亜蓮(3度)以来2年ぶりで、左投手では02年の高橋建(3度)以来23年ぶり。 ?本拠地・マツダでシーズン3度の完封は09年の大竹寛と並ぶ最多記録。

◆テンポよく打ち取った。広島・床田寛樹投手(30)がスコアボードにゼロを並べ、今季3度目の完封勝ち。マツダスタジアムの登板では3試合連続の完封劇で今季5勝目を挙げ、チームを3位浮上に導いた。「出来すぎじゃないですか。球数少なく、守れているので、こういうのを続けていければいいのかなと思います」試合後、少し苦笑いを浮かべた。だが、圧巻の内容だった。ピンチは3-0の七回無死一、三塁のみ。ここもオースティン、宮崎、蝦名を力強い直球を軸にねじ伏せた。7度目の完封勝利だが、無四球は初。さらに本拠地では4月12日の巨人戦から3試合連続、シーズン3度目は自身最多だ。新井監督は「床田さまさまだった」と絶賛。「昨日(雨天)中止で、きょう、明日と、3日休みをブルペンに作ってくれた」と感謝した。登板前日にあえて体に少し負荷をかける新調整法が結果につながり、最速は149キロを計測。「続けようとは思います」と手応えを得た左腕はまた一つ、レベルアップした。(西垣戸理大)

◆広島のファビアンがリーグ打率トップの好調さを示した。三回2死二、三塁で東のチェンジアップを捉えて左翼線へ先制2点二塁打。「前の打席で同じ球でやられていたので、いい反応で打てた」と笑顔を見せた。米大リーグ経験は乏しく、オープン戦では低調だったが、開幕してから存在感を日に日に高める27歳の外野手。打率3割1分5厘、5本塁打と振れており、「毎打席、自分のプランを立てている。どういう場面かを見て、いい結果になる確率が高い方を選んでいる」と、高い対応力の要因を説明した。

◆DeNA打線が広島先発の床田の巧みな投球にかわされた。5安打で今季5度目の零封負けを喫し、チームは2位から4位に後退。低めの変化球で翻弄され、三浦大輔監督(51)は「もちろん分かっていたことだけど、どうしても我慢できずに打たされてしまった」と唇をかんだ。一回と四回は先頭の桑原が単打で出塁したが、続く牧が2打席連続で併殺打に倒れた。七回は無死一、三塁の好機をつくったが、オースティン、宮崎、蝦名が立て続けに凡退した。打線は5試合連続2桁安打と上り調子で迎えた一戦だったが、その勢いをもってしても攻略の糸口をつかめなかった。八回の3者連続となる代打攻勢も実らず、三浦監督は「そう簡単にはいかなかった」と悔やんだ。(鈴木智紘)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
25192 0.568
(↑0.01)
-
(-)
97160
(+5)
114
(+1)
25
(-)
40
(+1)
0.247
(↑0.002)
2.210
(↑0.05)
2
(1↑)
巨人
26211 0.553
(↑0.01)
0.5
(-)
95150
(+5)
151
(+2)
35
(-)
21
(+2)
0.243
(-)
2.730
(↑0.04)
3
(1↑)
広島
23192 0.548
(↑0.011)
1
(-)
99145
(+3)
114
(-)
21
(-)
15
(+1)
0.244
(-)
2.310
(↑0.05)
4
(2↓)
DeNA
22193 0.537
(↓0.013)
1.5
(↓1)
99150
(-)
121
(+3)
19
(-)
25
(-)
0.236
(↓0.001)
2.460
(↑0.05)
5
(-)
中日
19242 0.442
(↓0.01)
5.5
(↓1)
9899
(+1)
142
(+5)
19
(-)
24
(-)
0.210
(↓0.001)
2.930
(↑0.02)
6
(-)
ヤクルト
13262 0.333
(↓0.009)
9.5
(↓1)
102111
(+2)
173
(+5)
17
(-)
12
(+1)
0.223
(↑0.001)
3.700
(↓0.02)