楽天(1対1)日本ハム =リーグ戦11回戦(2025.05.25)・楽天モバイルパーク宮城=
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日本ハム
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楽天
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勝利投手:-
敗戦投手:-
  DAZN
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◆日本ハムは4回表、郡司と万波の連打で好機をつくり、五十幡の適時打で先制に成功する。対する楽天は5回、1死二三塁から小森が犠飛を放ち、同点とした。その後は両軍の投手陣が相手に得点を許さず、延長戦に突入した一戦は、1-1のまま規定により引き分けに終わった。

◆楽天浅村栄斗内野手(34)の史上56人目の2000安打達成から一夜明け、楽天モバイルパークの正面玄関には多数の花が届いた。西武の関係者からは元GMの渡辺久信氏、元監督の辻発彦氏、松井稼頭央氏、西口文也監督、選手からも栗山巧、中村剛也、炭谷銀仁朗、源田壮亮、元西武金子侑司氏らからの多くの花が並んだ。さらに前西武の広島秋山翔吾、巨人田中将大、カブス鈴木誠也、ソフトバンク小久保裕紀監督ら、多くの球界関係者からの花もあった。花を見るためのファンも集まり、球場は祝福ムードいっぱいだった。

◆平成生まれ初の通算2000安打を達成した楽天浅村栄斗内野手(34)が25日、勝つことを一番の原動力にプレーすることを誓った。偉業から一夜明け、試合前練習後に取材対応。「苦しんだ中での2000本だったんで、スムーズにいく2000本ではなかったんで、よりなんか実感はあります」。西武時代のチームメートらから祝福のメッセージが200件ほど届いたという。自己ワーストの35打席連続無安打、直近では17打席連続無安打もあった。打った日も打たない日も報道陣から連日のように質問攻めされた。「もうあと何本って聞かれなくて済むので、その辺はすごいありがたいです(笑い)」とジョークを交えながら語った。前日のお立ち台ではインタビューを受けながら涙を流した。「自分の中ではほんと泣くつもりはなかったんで。でもほとんどの人が感動したって言ってくれたので。なんか逆にうれしいです」と恥ずかしそうに振り返った。2000安打という節目は終わったが、まだまだシーズンは続く。「まずは勝つことが一番の原動力だと思ってますんで」と強調する。「昨日も2000本っていう数字はありましたけど、勝つっていう気持ちは2000本を目指しながらでもずっと持ち続けてやってきたので、それがただ1つになるっていうことだけだと思うので、(記録達成前と)変わりはそんなないと思います」と力を込めた。この日の日本ハム戦は「3番DH」でスタメン出場する。

◆「6番三塁」で先発した日本ハム清宮幸太郎内野手(26)が、またも誕生日に安打を放った。2回無死からの打席では、球場にバースデーソングが流れた。カウント1-2と追い込まれながら、低めのボールをうまくとらえ、中前に運んだ。5月25日は清宮の誕生日。1年目の18年西武戦(メットライフドーム)で4打数2安打1打点、19年西武戦(同)で4打数1安打2打点、22年ヤクルト戦(神宮)が5打数2安打1打点と、すべて安打を放ち、打点も挙げてきた。

◆日本ハム細野晴希投手(23)が自己最長の7回1失点の好投も、プロ初勝利は持ち越しとなった。23年ドラフト1位の左腕は、2回まで無安打と安定した立ち上がりを披露。3回に連打で1死一、二塁としたが、小深田と浅村を中飛に打ち取った。味方打線は4回に五十幡亮汰外野手(26)の適時打で1点を先制した。勝利投手の権利がかかる5回は、先頭宗山に左前打を浴びると、太田の犠打を三塁手清宮幸が二塁への野選。無死一、二塁から、中島をワンバウンドのスライダーで空振り三振に仕留めるも暴投となり、1死二、三塁とピンチが広がった。1番小森に右犠飛を許して同点とされたが、続く小深田は右飛に打ち取った。6回は浅村をチェンジアップで空振り三振、鈴木大と阿部も打ち取り3者凡退。自己最長となる7回のマウンドにも上がり、難なく3人で片付けた。プロ初勝利の権利をもたらす得点を待ったが、打線は8回も無得点。細野は8回から池田隆英投手(30)にマウンドを譲り、プロ初勝利は持ち越しとなった。自己最長の7回を自己最多の98球、3安打1四球1失点5奪三振の内容。「初回はボール先行のカウントで、感覚が不安定でした。途中、まとめにいきすぎたので、(捕手の)進藤が『もっと腕を振ってこい』と言ってくれて、思い切って投げることができました。犠牲フライを簡単に打たれてしまったことが反省です」とコメントした。最速158キロを誇る細野は、15日のオリックス戦(エスコンフィールド)で今季初登板初先発。6回無失点と好投したが、援護に恵まれずプロ初勝利は持ち越しとなっていた。イースタン・リーグでは全て先発で7試合に登板し、2勝1敗、防御率2・10と好成績をマークした。昨季はプロ初登板初先発となった6月18日の阪神戦(甲子園)で、4回1/3を1失点。7月3日ロッテ戦(エスコンフィールド)では5回3失点も、白星は付かなかった。その後は左肩を故障して1軍登板はなかった。

◆日本ハムがサヨナラ負けの大ピンチを切り抜けた。1-1の9回から、田中正義投手(30)を投入。だが、先頭鈴木大が放ったゴロを一塁手郡司が失策。1死二塁から、田中正義投手(30)の暴投で1死三塁とピンチを広げると、村林と宗山を申告敬遠で歩かせ、満塁策をとった。田中は代打渡辺佳に、痛烈なライナーをはじき返されるも、打球は遊撃手の水野達稀内野手(24)の真っ正面。2死満塁から中島を3球三振に仕留め、延長戦に持ち込んだ。負ければ2カード連続の負け越しとなったが、首の皮一枚つながった。この日はプロ2年目の細野晴希投手(23)が、自己最長の7回を自己最多の98球で1失点の好投を見せた。だが、打線は楽天先発ヤフーレに大苦戦。4回に五十幡亮汰外野手(26)が放った適時打の1得点のみで、7回1失点の好投を許した。

◆楽天が延長12回を戦い、今季初の引き分けに終わった。1点を追う5回1死二、三塁、1番起用の小森が同点打を決めた。1ストライクから日本ハム細野の内角146キロ直球を右翼に運んだ。右翼万波に捕球されたが、本塁への送球がそれて三塁走者の宗山が悠々と生還。同点犠飛となった。以降は得点を奪えない。9回1死満塁の好機をものにできず、延長戦はいずれも無得点だった。前日に通算2000安打を達成した浅村は「3番DH」で出場し、5打数無安打だった。前回登板の18日ソフトバンク戦(みずほペイペイドーム)で7回3安打1失点と好投した先発ヤフーレはこの日もゲームメーク。初回1死一、二塁から4番郡司を空振り三振、続く万波は中飛に仕留める。4回2死一、二塁から五十幡に先制打を浴びたが、7回6安打1失点でまとめた。

◆日本ハムは打線が沈黙し、楽天と引き分けた。先発したプロ2年目の細野晴希投手(23)が、自己最長の7回を自己最多の98球で1失点の好投。だが、打線は楽天先発ヤフーレの前に決定打を打てず。4回に五十幡亮汰外野手(26)が放った適時打の1得点のみで、7回まで6安打3四球と攻め立てるも1得点にとどまった。1-1の9回は3番手の田中正義投手(30)が1死満塁のピンチを招いたが、無失点で切り抜け延長戦に突入。延長10回は河野竜生投手(26)、同11回は柳川大晟投手(21)が無失点に封じた。好リリーフで勝ち越しを待ったが、打線が8回以降は二塁を踏めず。12回裏は、22日に支配下登録された孫易磊(スン・イーレイ)投手(20)が無失点で、引き分けに持ち込んだ。

◆日本ハムが執念のドローで単独首位を守った。先発した2年目細野が、自己最長7回を投げ自己最多の98球で1失点の好投。新庄監督は「いいの一言」。2番手池田から延長12回の孫易磊(スン・イーレイ)まで、リリーフ陣5人全員無失点で乗り切り「本当にみんな良かった」と投手陣の奮闘をたたえた。だが、打線は4回の五十幡の中前適時打の1点のみ。「まぁ打てんね。もう打てんから全部ノーアウト一塁でバントしよ、って。進めた方がいいでしょう」と、2回無死一塁で五十幡に犠打をさせたが前進守備の三塁村林の正面へ転がり、一塁走者清宮幸を進塁させられなかった。「村林くん、そこにいるやん。そこにせんでも。"えーー"って、びっくりした」。それでも敗れなかったことで単独首位のまま。「こういう打てない時期もあるんで。今はピッチャーが踏ん張ってくれてる。これの繰り返し。ようこの位置いますよ」と不調の中、首位にいることを前向きに捉えてた。

◆日本ハム新庄剛志監督(53)が、週明けに控えるソフトバンク2連戦で、エース級投手との対戦を歓迎した。27日からは、敵地で宿敵ソフトバンクと2連戦。現在故障者が相次ぎ、4位に沈んでいるが、地力があるチームに間違いない。新庄監督は「(先発は)有原君? モイネロ君? すごいね(笑い)。(意図的に)当ててきてるのかな、偶然なのかな。当ててきてくれてるなら光栄ですけど」と、エース級との対戦を歓迎した。ソフトバンクは主力の近藤や柳田らが故障離脱中。それでも、新庄監督は「またソフトバンクさんも(上位に)来てくれて、早く近藤くんとか柳田くんとか、正木くんにしても。早く戻ってきてもらって、戦いたいです。正々堂々としないと意味がないと僕は思うんで。どんどんエース級来てちょうだい、みたいな」と話した。日本ハムは単独首位をキープしているが、2位西武が0・5ゲーム差に迫った。指揮官は「(いま順位は)関係ない関係ない。良いんじゃないですか? こう、抜いたり抜かれたりね」と、混戦もドッシリ構える。

◆22日のデビュー戦で初登板初ホールドをマークした日本ハム孫易磊投手(20)が、12回に6番手で登板し、1回無失点で試合を締めた。最後は小郷を外角低めのチェンジアップで空振り三振。新庄監督は「イーレイとか良いですね。左バッターへのチェンジアップかな、抜けがすごい」。支配下昇格から2戦3イニング無失点の20歳右腕を絶賛していた。

◆楽天が6投手の継投で今季初の引き分けに持ち込んだ。本拠地初登板となった先発ミゲル・ヤフーレ投手(27)が、7回6安打1失点でゲームメーク。藤平、鈴木翔、渡辺翔、西垣、則本のリリーフ陣は無失点でつないだ。ヤフーレが粘った。初回1死一、二塁から4番郡司を空振り三振、続く万波は中飛に仕留めた。4回2死一、二塁で五十幡に先制打を許したが、後続を断った。自身にとって最終イニングとなった7回は2死一、二塁とされたが、浅間を左飛。再三、得点圏に走者を背負いながらも最少失点にくい止め「競ってるゲーム展開だったけど、チームが勝ちに近づく投球ができたと思う」と手応えを口にした。一方で打線が振るわない。散発5安打で得点は犠飛による1点のみ。同点の9回1死満塁では、代打渡辺佳が遊直、中島が空振り三振に倒れて試合を決められなかった。三木肇監督(48)は「勝ちきれなかったのは僕の責任だと思うし、もう少しうまく勝ちに運べるように僕もしっかりしなきゃと思います。でも、向こうに点を与えなかったピッチャー陣は良かったと思う」と振り返った。西武、日本ハムと上位2チームと対戦した20日からの5試合は、投手陣が先発、中継ぎともに踏ん張り、全試合1失点。チームとしては2勝2敗1分けと勝ち越せなかったものの、いい流れを次週につなげたい。【山田愛斗】

◆楽天は、浅村の通算2000安打達成翌日の一戦を勝利で飾れなかった。日本ハムと延長12回を戦い、今季初の引き分け。三木監督は「攻撃面はチャンスはつくれたけれども、次の1点というのは終盤もう少しできたこともあったとは思う」と振り返った。打線は小森の犠飛による1点止まり。9回1死満塁で代打渡辺佳が遊直、中島は空振り三振とサヨナラのチャンスを逃した。延長戦では村林が11回に放った右前打が唯一の出塁と苦しんだ。これで7試合連続で2得点以下となった。前日に2000安打を放った浅村は「3番DH」で出場し、5打数無安打だった。試合前には節目から一夜明け「スムーズにいく2000本ではなかったんで、よりなんか実感はあります」と話していた。個人記録は一段落したが「まずは勝つことが一番の原動力だと思う」と強調。27日からの古巣西武との敵地3連戦では元気な姿を見せる。

◆楽天村林一輝内野手(27)が規定打席に到達した。日本ハム戦に「6番三塁」でフル出場。延長11回に右前打を放ち、4打数1安打1四球だった。打率は3割3分1厘。首位打者の西武渡部聖と「毛」まで同じで、次の単位の「糸」で6劣るため2位にランクインした。「まだ始まったばっかりなので、そこは特に。チームの勝利に貢献するために自分が何ができるかを考えてやろうと思う」と引き締めた。

◆日本ハムの2年目左腕、細野晴希投手(23)が自己最長の7回を投げ1失点と好投した。5回を過ぎると足がつる課題も克服し、息詰まる投手戦で力のこもった98球を投じた。6回無失点の前回登板に続き、プロ初勝利はお預けとなったが、スタミナ面でも成長した姿を披露した。救援陣も5人が無失点で継投し、延長12回引き分け。チームは単独首位を守った。細野が長髪をなびかせ快投した。初回、先頭の小森を外角高め直球で空振り三振に斬ると、続く小深田は外角低め直球で見逃し三振。「狙いにいきすぎるとあまりいいこともないので、振ってくれと思いながら投げてました」。6回には前日2000安打を達成した浅村からも、内角へのチェンジアップで空振り三振を奪い、7回3安打5奪三振1失点と好投した。コンビを組む同期・進藤の存在も大きかった。2回の投球を終えてベンチに戻ると、「もっと腕を振ってこい。ちょっと、まとめようとしすぎてるから、もっとファウルを打たせるようなイメージで」と声をかけられた。4回には先制点をプレゼントしてもらい、直後のマウンドは鈴木大、阿部、村林の中軸を3者凡退。「点を取ってもらった次の回、3人で終われたのは個人的には良かった」。5回に犠飛で許した1失点のみで、救援陣にバトンをつないだ。新庄監督から「5回に足がつるルーティンがあるから」と突っ込まれていたスタミナ問題についても、マグネシウム効果で克服。試合前と試合中に摂取し、自己最多98球を投げた。一度、1軍登録を抹消され登板間隔が空くことになるが「やることは変わらないので。これを続けていけたら」。プロ初勝利はお預けも、着実にステップを上がっている。【永野高輔】

◆日本ハム五十幡亮汰外野手(26)が4回2死一、二塁で、先制の中前打を放った。「先制点と細野に勝ちをという気持ちでした。チャンスの場面で打つことができてよかったです」。12回にも右前打を放ち、5月は打率2割8分9厘と、足、守備に加えバットでも貢献。新庄監督は「打つ瞬間に左肩がポンと出てきて上からたたくスイングじゃなくなった。練習では下からかちあげるぐらいのイメージで。いいですね」と成長を感じ取っていた。

◆延長十二回で引き分けた。日本ハムは四回、五十幡の適時打で先制し、楽天は五回に小森の犠飛で追い付いた。八回以降はともに小刻みな継投で反撃を許さなかった。楽天は九回1死満塁のサヨナラのチャンスを生かせなかった。

◆楽天の浅村は5打数無安打に終わった。通算2千安打到達から一夜が明けた試合は引き分けとなり「勝つことが一番の原動力。それに変わりはない」と引き締まった表情で話した。快挙達成で、関係者から約200件のお祝いメッセージが届いたという。試合前には「もう『あと何本』と聞かれなくて済む。そのへんはすごくありがたい」と冗談めかして重圧からの解放を口にしていたが、快音は生まれなかった。

◆楽天の三木監督は6人で1失点と踏ん張った投手陣をたたえた。先発のヤフーレは7回を投げて1失点。八回以降は救援投手がピンチの芽を摘み「投手陣は良かったと思う」と話した。打線は1―1の九回1死満塁で、代打・渡辺佳の鋭いライナーが遊撃手の正面に。監督は「代打で、いい打撃だった。ちょっとついてなかった」と悔しそうだった。

◆日本ハムの細野は打線の援護がなく、プロ初勝利はならなかった。ストライク先行の投球で、自己最長となる7回を1失点。「やることは変わらない。これからも(好投を)続けていきたい」と前を向いた。15日の今季初登板では6回を無失点。2度目のマウンドとなったこの日は落ちる球の精度がさらに増し、自己最多となる98球を投げた。「内容は良かった」と手応えを口にした。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
日本ハム
25192 0.568
(-)
-
(-)
97160
(+1)
128
(+1)
44
(-)
22
(-)
0.230
(↓0.002)
2.330
(↑0.04)
2
(-)
西武
25200 0.556
(↑0.011)
0.5
(↓0.5)
98131
(+8)
116
(-)
22
(+1)
33
(-)
0.238
(↑0.003)
2.430
(↑0.06)
3
(-)
ORIX
23193 0.548
(↑0.011)
1
(↑0.5)
98159
(+13)
163
(+5)
33
(+2)
22
(-)
0.264
(↑0.002)
3.330
(↓0.03)
4
(-)
ソフトバンク
22222 0.500
(↓0.012)
3
(↓0.5)
97168
(+5)
148
(+13)
28
(-)
31
(-)
0.243
(-)
2.830
(↓0.22)
5
(-)
楽天
20241 0.455
(-)
5
(-)
98120
(+1)
138
(+1)
18
(-)
48
(-)
0.233
(↓0.003)
2.930
(↑0.07)
6
(-)
ロッテ
16270 0.372
(↓0.009)
8.5
(↓0.5)
100112
(-)
157
(+8)
24
(-)
13
(-)
0.211
(-)
3.380
(↓0.12)