◆オリックス東晃平投手（25）が24日のソフトバンク戦（熊本）に先発する。前回、5回4安打2失点と好投した17日西武戦（ベルーナ）から中6日。昨季8月に右肘を手術し、今季3度目の先発マウンド。「しっかり張りは抜けた感じはありますし、状態はいいのかな」と万全だ。自身初の熊本での登板。熊本のイメージには「くまモン」を挙げた。地方球場での登板に「行ってみないとわからない。ブルペンとマウンドの高さが違ったり、いつもよりマウンドが柔らかいとかは出てくると思う。そこは頭に入れておきながら入っていけたら」と意気込んだ。昨季6月15日ヤクルト戦（京セラドーム大阪）以来、約1年ぶりの白星へ。「相手がソフトバンク打線というのもあるので、しっかり1人1人というの（意識）は、継続していきたい」。チームは昨季、地方球場では9試合で2勝4敗1分け（中止2試合を含む）。熊本での1軍戦は16年4月10日以来となる。雨予報にも「やる気持ちはずっと持っている。雨だったら仕方ないかなって。ギリギリまでやるつもりでいます」と力を込めた。

◆ソフトバンクーオリックス9回戦は雨天中止が決まった。九州地方は早朝から雨が続いていた。この日は毎年恒例「ファイト！　九州デー」で年1回の熊本開催だったが、開催とはならなかった。ソフトバンクの雨天中止は今季2度目。25日も同イベントで鹿児島開催となっている。

◆年1度の熊本開催は雨天中止となり、小久保裕紀監督（53）は「残念です。地方にはつきものですけど、熊本のファンの方にとっても残念だったと思います」と語った。午前中から断続的に雨が降り、午後10時55分に正式に中止発表された。それでも球場には多くのファンが詰めかけており、栗原や周東が中心となって即席サイン会を実施した。柳町、松本裕、熊本県出身の渡辺も参加。約500人の行列ができた。周東は「全員に書けたわけではないですが、ちょっとの時間だけでもできて良かったです」と話した。25日のオリックス戦も地方で鹿児島開催。周東は「年1回なので。なかなか福岡に来られないファンもいると思う。勝とうと思ってやっていますけど、とにかくいいプレーを見せることができたら」と意気込んだ。

◆オリックスはソフトバンク戦が雨天中止となった。オリックスは東、ソフトバンクは東浜が先発予定だった。オリックスは2016年以来、9年ぶりの熊本開催だったが、残念ながら悪天候のため中止となった。25日は両軍が鹿児島で試合を行う。

◆熊本でのソフトバンク戦が雨天中止となり、オリックスの岸田監督は「やりたかったけど、仕方がない」とため息をついた。選手は地元の高校の室内練習場で軽く体を動かした。25日の鹿児島での試合は今季2敗を喫している上沢と対戦する。指揮官は「対策は当然する。先制することを意識している。試行錯誤して攻めていく」と先手必勝を誓った。

◆ソフトバンクは年に1度の熊本開催が中止となった。すでに球場に集まっていたファンのため、栗原の提案で急きょサイン会を実施。選手会長の周東は「全員に書けたわけではないけど、少しだけでもできて良かった」と笑みを浮かべた。6カード連続勝ち越し中と復調したチームで、腰の手術で離脱している近藤が27日の日本ハム戦から1軍合流を目指す見込みとなったのは朗報だ。23日のウエスタン・リーグ阪神戦でソロを含む2安打をマークし、右翼守備にも就いた。小久保監督は「無理はさせないけど、彼がいけると言えば」と話した。