ロッテ(☆9対3★)西武 =リーグ戦8回戦(2025.05.23)・ZOZOマリンスタジアム=
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西武
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ロッテ
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勝利投手:小島 和哉(2勝3敗0S)
敗戦投手:與座 海人(1勝1敗0S)

本塁打
【西武】渡部 聖弥(3号・1回表ソロ),渡部 聖弥(4号・5回表2ラン)
【ロッテ】藤岡 裕大(2号・1回裏ソロ),寺地 隆成(3号・3回裏3ラン)

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◆ロッテは1点を先制された直後の1回裏、藤岡のソロで同点とする。続く2回に山本の適時二塁打などで2点を勝ち越すと、3回には寺地の3ランが飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・小島が8回3失点の粘投で今季2勝目。敗れた西武は、先発・與座が乱調だった。

◆ロッテが西武から32イニングぶりに得点を奪った。0-1で迎えた初回に藤岡裕大内野手(31)がカウント0-1から西武与座の125キロシンカーを捉え、右翼スタンドへ今季2号の同点本塁打とした。「先制されたあとだったので、すぐに追いつくことができて良かったです」と振り返った。西武との前カード(5月9日~11日)では3試合連続完封負け。4月23日の西武4回戦で4回に藤原恭大外野手(25)が適時打を放って以降、31イニング連続で得点を奪えていなかった。

◆西武のドラフト2位ルーキー渡部聖弥外野手(22)が1試合で複数本塁打を放った。初回、ロッテ小島から左翼へ3号ソロを放ち「いい角度で打球が上がってくれて良かったです」とコメントすると、5回の第3打席にも、左中間にこの日2本目となる4号2ランを放った。西武の新人選手の1試合2本塁打は、06年3月29日のソフトバンク戦(北九州)で炭谷銀仁朗選手が記録して以来、19年ぶりとなる。

◆西武の平沢大河内野手(27)が、古巣ロッテ戦で今季初打席を迎えた。この日に出場選手登録され、7回2死走者なしで代打で登場。平沢の名がアナウンスされると、場内からは大きな拍手と声援がわき起こった。仙台育英(宮城)からロッテへドラフト1位で入団すると、9年間で盤石のレギュラーの座は獲得できず。昨オフの現役ドラフトで西武への移籍が決まった。打席ではロッテ小島と対し、空振り三振に。7回裏から二塁守備に入った。

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◆西武の渡部聖弥外野手(22)が8回、途中交代した。この日は2本塁打し、8回の第4打席でも右前打を放って出塁した。4番ネビンの一塁ライナーの際、渡部聖は慌てて体勢を変えながら帰塁していた。そのまま走者に残っていたものの、5番中村剛でカウントが進んだ後、一塁の大引ベースコーチがタイムをかけると、トレーナーが渡部聖のもとへ。トレーナーは「×」印をベンチへ向け、代走に長谷川が送られた。渡部聖に何らかのアクシデントが発生したと思われる。

◆西武が大敗した。連敗は5月4~6日の3連敗以来で、貯金は「3」に減った。初回に先制したものの、先発の与座海人投手(29)が早いカウントでロッテ打線に狙われ、1回に藤岡に同点ソロを浴びると、2回にも2失点、3回にも寺地の3ラン...と失点を重ね、4回途中8失点で降板。試合を壊した。打線では渡部聖弥外野手(22)が球団のルーキーとしては19年ぶりの1試合2本塁打をマークしたものの、追い上げムードの醸成までには至らなかった。渡部聖は8回の走塁中に途中交代しており、状況も心配される。24日はエース今井達也投手(27)でなんとか連敗を止めたいところだ。

◆ロッテが今季初の先発全員15安打で逆転勝ち。4月23日の西武戦から同25日の日本ハム戦の3連勝以来、1カ月ぶりの2連勝を飾った。また、今シーズン初の2試合連続2ケタ安打もマークした。1点を追う初回、藤岡が西武先発の与座の真ん中低めシンカーを捉え、右越えの2号ソロで同点に追いついた。2回には山本の適時二塁打と、友杉のスクイズで2点の勝ち越しに成功。3回には寺地に3号3ランが飛び出した。チームは5回まで毎回の計9得点と、攻撃の手を緩めなかった。先発小島は8回9安打3失点で今季2勝目。渡部聖に2発を浴びたものの、この日最速の147キロの直球を中心に力で押した。22年8月6日から西武戦12連勝となり、12~16年武田(ソフトバンク)の11連勝を抜いて、パ・リーグ最長記録となった。吉井理人監督(60)は「みんなが積極的にスイングをしていったのが良かった」。しかし、小島については「真っすぐも弱いですし、変化球も早く曲がってるので。まだ本来の調子ではないと思います。いつも小島には厳しいですけども、あんなピッチャーではないので」と辛口だった。

◆西武が5月4~6日以来、約半月ぶりの連敗となった。先発与座が序盤から打ち込まれ、4回途中8失点でKO。西口監督も「クイックもしていたけれど、全部要求より甘くなって打たれている。打たれ出してから投げるテンポが一定」と苦い表情で指摘した。滝沢、渡部聖と野手にアクシデントが続く嫌な展開。24日、25日と今井、隅田の両先発で良い流れを戻したい。

◆西武ドラフト2位の渡部聖弥外野手(22)が新人としては球団19年ぶりの1試合2本塁打を放ち、大敗の中で意地を見せた。1本目の3号ソロには「いい角度で打球が上がってくれました」と笑顔。3安打し、打率でリーグトップとなったが、8回にまさかのアクシデント。一塁に帰塁する際に左足首をひねり途中交代となった。西口監督は「抹消? 分からない。これから」とし「大丈夫でも明日は使わないと思う」とした。

◆ロッテ先発の小島和哉投手(28)が9安打と打たれながらも8回3失点と投げきった。西武戦は22年8月6日から12連勝。「そんなに連勝をしている感じはない」と言いながらも「でも今日すごくつかんだような感じの投球が多かったので、次の試合で投げるのが楽しみ」。吉井監督は「まだ本来の調子ではない。いつも小島には厳しいですけど、あんなピッチャーではないので」と向上を期待した。

◆ロッテ藤岡裕大内野手(31)が一振りで嫌なムードを振り払った。1点を先制された直後の1回1死。「若い子が最近すごく打つので、負けてられないなと思って」と同点弾を放ち、キャプテンとしての存在感を示した。試合前の円陣では2日連続で声出し役も担い「まずは先発ピッチャーを攻略していこうという声がけをして、それがなんとか先発投手を崩すっていう意識には変わってきている」とうなずいた。

◆西武の平沢大河内野手(27)が7回2死、代打で登場した。場内アナウンスにZOZOマリンがわいた。「聞こえました。ありがたいなと思います。うれしかったですね」仙台育英(宮城)からドラフト1位でロッテ入りし、9年間プレー。昨オフに現役ドラフトで西武移籍となった。「ずっと期待に応えられなくて、申し訳ない気持ちでした」という古巣との試合で、まさかの初打席を迎えた。二塁レギュラーの滝沢が故障で一時離脱し、内野全般と外野まで守れる平沢に白羽の矢が立った。スタメン出場こそなかったが、代打で登場。「チャンスをもらったので、なんとか1本打ちたいなと思いました」。開幕戦の朝、急性腰痛で登録抹消に。満を持して、この日を迎えた。結果はフォークに空振り三振。「初球の真っすぐを打てなかったのが悔しかったです」と唇をかんだ。8回に渡部聖が左足首を痛め、途中交代になった。診断結果は24日になる見込みだが、少なくとも24日の出場は難しい。パンチ力を秘めた打撃ももちろんではあるが、強力な投手力を背景に守り勝つ野球を展開する上で、平沢に求められる役割も多岐にわたりそうだ。この日も試合前のノックではいろいろなポジションをこなしていた。「準備はしてますし、今日も聖弥があんな感じで代わってるので。チャンスがどこにあるか分かんないんで、いろんなことを敏感に感じながらやっていきたいなと思います」あらためて、西武平沢が第1歩を踏み出した。【金子真仁】

◆西武が23日のロッテ戦(ZOZOマリン)に勝てば、日本ハムの結果次第で、40試合以上消化時点では2022年9月1日以来となる首位に立つ。そんな大事な一戦で、昨オフの現役ドラフトでロッテから移籍した平沢大河内野手(27)が今季1軍初昇格を果たした。「(開幕寸前に離脱した)悔しい思いもあるので、それをぶつけられればいいなと思う。(打撃の状態は)悪くないので、試合に出たら、結果を出せれば」今季は正二塁手争いに3月下旬まで食らいつき、開幕1軍メンバー入り。しかし、3月28日の開幕戦当日に急性腰痛で出場選手登録を外れた。イースタン・リーグでは17試合で打率・233、2本塁打。その中、攻守で活躍してきた滝沢が22日に出場選手登録を外れ、23日に東京都内の病院で検査を受けた結果、「左ハムストリングの筋挫傷で、実戦復帰まで7-10日を要する」と診断された。これまで「ロッテでパッとしない成績が続いていたので、この移籍をきっかけにしたい」と話してきた平沢。西武・広池浩司球団本部長が背番号39の理由を「背番号13のロッテ時代の3倍活躍してもらいたいということ」と説明するように、球団の期待は大きい。くしくも、西武でのデビューは古巣・ロッテ戦。「変に意識せず、やれることをやりたい」と冷静に話したが、2月27日のロッテとの練習試合(宮崎)では3長短打と打ちまくった。その再現なるか、要注目だ。(東山貴実)

◆藤岡が一回に同点の右越え2号ソロを放った。「打ったのはシンカー。先制されたあとだったので、すぐに追いつくことができてよかった」。チームは西武との前回対戦(5月9日~11日)で3試合連続零敗を喫し、同一カード3連戦で3試合連続零敗は球団62年ぶりの屈辱だった。藤岡の一撃で今季西武戦は4月23日以来、実に32イニングぶりの得点となった。(ZOZOマリン)

◆ロッテが15安打9得点で快勝した。0―1の一回に藤岡裕大内野手のソロで追い付くと、二回に山本大斗外野手の適時二塁打などで2点を勝ち越し、三回にも寺地隆成捕手が3ランを放った。先発の小島和哉投手は8回3失点で4月5日以来の2勝目(3敗)を挙げた。

◆毎試合、西武戦だったらいいのに...。ロッテ・小島和哉投手(28)が8回9安打3失点で、4月5日以来の今季2勝目。チームに5月初の連勝を呼び込むと同時に、対西武戦は2022年8月6日から12連勝となり、武田翔太(ソフトバンク)がマークした11連勝を抜いて最長記録となった。「自分の中ではそんな連勝している感じは全然ないんですけど、今日は真っすぐが意図したところに投げられていたし、すごくつかんだような投球が多かった。次の試合が投げるのが楽しみな気持ちがある」5月13日の楽天戦以来、中9日の調整期間は同僚でプロ入り時に自主トレをともにした沢田圭佑投手(31)と行動を共にした。「今日以外はずっと一緒にキャッチボールをして、ロッカーも隣。自分の時間を削って、僕の練習に付き合っていただいた」。また、不調で2軍調整中の益田直也投手(35)からも「粘って、頑張れ!」と激励を受けたという。これで埼玉・浦和学院高出身の小島は通算47勝のうち、埼玉に本拠を置く西武戦で15勝と稀代の獅子キラー。2018年ドラフト3位でロッテに指名されたが、同ドラフトで3巡目のウェーバー順はロッテより西武が先だったが、西武は3位指名で山野辺翔(三菱自動車岡崎)を指名。その山野辺は今年5月1日にヤクルトに金銭トレード。西武にとって、〝逃した魚〟は大きかった!?

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
日本ハム
25181 0.581
(↑0.01)
-
(-)
99158
(+1)
125
(-)
44
(+1)
20
(+1)
0.232
(↓0.001)
2.370
(↑0.06)
2
(1↑)
ORIX
22193 0.537
(-)
2
(↓0.5)
99146
(-)
158
(-)
31
(-)
22
(-)
0.262
(-)
3.300
(-)
3
(1↓)
西武
23200 0.535
(↓0.013)
2
(↓1)
100117
(+3)
115
(+9)
17
(+2)
33
(-)
0.235
(↑0.001
2.520
(↓0.16)
4
(-)
ソフトバンク
22212 0.512
(-)
3
(↓0.5)
98163
(-)
135
(-)
28
(-)
31
(-)
0.243
(-)
2.610
(-)
5
(-)
楽天
19240 0.442
(↓0.01)
6
(↓1)
100117
(-)
136
(+1)
18
(-)
47
(-)
0.235
(↓0.001)
3.050
(↑0.05)
6
(-)
ロッテ
16250 0.390
(↑0.015)
8
(-)
102111
(+9)
143
(+3)
24
(+2)
13
(-)
0.212
(↑0.006
3.190
(↑0.01)