楽天(☆2対1★)日本ハム =リーグ戦10回戦(2025.05.24)・楽天モバイルパーク宮城=
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日本ハム
0001000001700
楽天
20000000X2910
勝利投手:荘司 康誠(1勝0敗0S)
(セーブ:鈴木 翔天(0勝1敗3S))
敗戦投手:山﨑 福也(2勝2敗0S)
  DAZN
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◆楽天が接戦を制した。楽天は初回、浅村と宗山の適時打で2点を先制する。投げては、先発・荘司が6回1失点の好投。その後は継投でリードを守り、荘司は今季初勝利を挙げた。敗れた日本ハムは、打線が好機を生かせなかった。なお、この試合で楽天・浅村が史上56人目となる通算2000安打を達成した。

◆日本ハム新庄剛志監督(53)が、インスタグラムで今季3度目の完封勝利を飾った金村尚真投手(24)をたたえた。開幕投手の金村は、9回5安打6三振完封で4勝目(2敗)。開幕4勝すべて完投は球団では07年ダルビッシュ以来18年ぶり。5月までに3完封勝利は同じく66年嵯峨健四郎以来59年ぶりの快記録となった。新庄監督は「言うことなんかあるわけ無いです 今日で4勝目有難う 1完投 3完封 また何かの記録を更新したみたいです 10日間 ゆっくり休んで また記録を伸ばしてちょうだい 郡司君の今日のリード 好きばい」と絵文字たっぷりにつづった。金村は開幕戦となった3月28日の西武戦(ベルーナドーム)、4月20日オリックス戦(京セラドーム)で完封。9日の楽天戦(エスコンフィールド)で1失点完投を記録している。

◆支配下登録直後に鮮烈なデビューを飾った日本ハム孫易磊(スン・イーレイ)投手(20)が、インスタグラムで1軍初登板の喜びを投稿した。最速157キロを誇る"台湾の至宝"こと孫は、22日に支配下登録。同日のソフトバンク戦(エスコンフィールド)の3-3の9回から登板し、2回を1安打無失点と好投した。試合には台湾から両親とみられる家族らも観戦。孫はスタンドから「孫易磊」と記されたタオルを掲げる家族の写真をアップして「みんなありがとう」とハートの絵文字を付けて投稿した。今季はイースタン・リーグで7試合登板(5先発)、2勝0敗、防御率1・35。5日のヤクルト戦(鎌ケ谷)では先発で6回無安打無失点と好投し、継投でのノーヒットノーラン達成の一員となるなど、結果を残していた。孫易磊(すん・いーれい)2005年2月10日、台北市生まれ。中学時代にポニーリーグワールドシリーズで優勝。穀保高級家事商業職業学校から中国文化大へ進学。23年9月29日に日本ハムと育成で4年契約を結んだ。同年9月のU18W杯、12月のアジア選手権、25年2月のWBC予選で台湾代表入り。183センチ、93キロ。右投げ左打ち。今季推定年俸は600万円。兄の孫易伸は台湾・台鋼の外野手。

◆日本ハム金村尚真投手(24)が、1軍登録を抹消されなかった。前日23日は12球団トップとなる今季3度目の完封勝利で4勝目。5月までに3完封勝利と、球団では66年嵯峨健四郎以来59年ぶりの快挙をやってのけていたが、試合後、新庄剛志監督(53)は、複雑な心境を吐露していた。「(2登板連続で)勝ち勝ちじゃないですか。じゃ、期待持てますね。で、また抹消でしょ。ねぇ、もったいないなぁ~。けど、こればっかしはもう全員を育てないといけないから。待ってもらうしかない。ピッチャーやったことないし。俺なら10日は空けたくないですね。俺ならね。俺ならなんか、やっぱり中5とか、でも投げたいから。でも、ピッチングコーチに、しっかり段取りを組んでやってもらってるんで。悪いピッチングをして、いいピッチングして、悪いピッチングしたんで、うわぁこのままこの流れで1年間通されたら困るなっていうところで、いいピッチングがちょっと続いたんで。でも、抹消でしょ...(笑い)。ちょっといろいろピッチングコーチも考えてると思うんでね。それも...『ボス、話があります』っていうのを待ってます(笑い)。勝つために、どうすればいいかっていう方法を探してくれてると思うんで。たぶんね、トップに立つために」「ボス、話があります...」のようなやりとりが、あったのかどうなのか...何らかの予定変更があった可能性もある。ちなみに昨夜、新庄監督が自信のアカウントで投稿したインスタグラムでは金村の投球について「1完投 3完封 また何かの記録を更新したみたいです 10日間 ゆっくり休んで また記録を伸ばしてちょうだい」とコメントしており、この段階では抹消の判断だったと想像される。

◆楽天浅村栄斗内野手(34)が、平成生まれ初、史上56人目の通算2000安打を達成した。楽天在籍時では15年松井稼頭央以来2人目の大台到達。大阪桐蔭出身者では初の名球会入りの資格を得た。マジック「1」で迎えたこの日は「3番一塁」でスタメン出場。1回1死二塁、カウント2-2から右前に運ぶ技ありの先制適時打。2試合連続安打をマークし、大台に乗せた。前日23日の日本ハム戦では2回に左前打を放ち、出場5試合ぶりにHランプをともしていた。本拠地の大歓声を受けた浅村は、一塁上で阿部から花束を受けた。試合前に「もう普通にやるだけですね。残り1本でもシンプルに2000本目ってだけなんで。冷静にというか、あんまり意識せずにやりたいですし、2000本が現役最後なら意識しますけど、まだ最後ではないし、まだまだ高い目標を持ってやりたいと思っているので」と話していた。浅村はチームにとって優しい兄貴的存在だ。藤井は「たくさん優しくしてくれるんで日頃からお世話になってます」。内は「よくご飯とかも連れて行ってくれますし、いろんなお祝いをくれたり、本当に面倒見がいいというか」と主砲の素顔を明かした。本拠地での大記録達成に、大きな歓声が注がれた。

◆プロ17年目の金字塔右方向へのらしいヒット節目の記録は先制タイムリーで決めた浅村栄斗 通算2000本安打達成?プロ野球 (2025/5/24)??楽天×日本ハム??Live on DAZN #オレをみろ#RakutenEagles pic.twitter.com/icZdoEbvWQ

◆楽天浅村栄斗内野手(34)が、平成生まれ初、史上56人目の通算2000安打を達成した。1回1死一塁、右前への先制適時打で決めた。チームでは15年松井稼頭央以来2人目の大台到達。大阪桐蔭出身者では初の名球会入りの資格を得た。X(旧ツイッター)では「浅村2000安打」がトレンド入り。「本拠地まで待ってたんだね」「本当に偉大な記録、おめでとうございます」「平成生まれ初の2000本安打おめでとうございます」「イーグルスに来てくれて、本当にありがとう」などと祝福の声が相次いだ。

◆楽天浅村栄斗内野手(34)が通算2000安打を達成した。平成生まれでは初の快挙となった。08年ドラフト3位で西武に入団した。プロ入り時の監督である渡辺久信氏(59=日刊スポーツ客員評論家)がお祝いの言葉とともに、「4番浅村」誕生秘話を明かした。浅村、2000本安打おめでとう。プロ入りした時は俺は監督の立場だった。甲子園での映像は見た。西武のスカウト、浅村を指名候補リストから一度消していたと思う。肩があまり良くなかったから。でも甲子園で活躍して再浮上したのを覚えている。1年目から実力的には1軍で使えると思ってた。でもその時はショートにもうナカジ(中島宏之)がいて、ナカジは途中交代するような選手でもないから、浅村を置いていても試合に出られない。だから2年目まではたまに1軍に上げて慣れさせて、またファームで打席数を増やして...みたいな感じだった。広角に打てるのはもちろんだけど、広角に大きいのを打てるのが一番いいところ。一度、オフに体を大きくしすぎて失敗したかな。その年は初め、全然ダメだった。でも浅村に関しては間違いなく分岐点というか、転機の試合がある。打点王を取った年の、横浜スタジアムでのDeNAとの交流戦(13年5月28日)かな。相手は(三浦)大輔だった。うちはああいう軟投派に弱かった。先行逃げ切りの僅少差の試合ってゲームプランを立てた。そうしたらショートの浅村が送球ミスをした。それで2回に1点取られて、これはもう1点もやれないなと他のコーチと話して。3回表の打席だけで浅村を下げた。懲罰交代っていう気持ちはなかった。守りを固めたかっただけ。でも本人からしたら懲罰交代だったのかな。浅村はおとなしい。そんなに気持ちが表に出るタイプじゃない。その浅村が交代になってベンチの一番前に来て、俺の前で試合が終わるまでずーっと大声出してた。びっくりした。浅村ってこういうところもあるんだって。そういうタイプじゃないのに。それで次の日、打順を決めようとなって。その年、外国人選手も何人かいたけれど、全然ダメだった。4番をどうしようって話になって。そこでコーチたちに「もう浅村4番でいいじゃん。昨日ベンチであれだけ声出してるし、えらい気合が入っていくんじゃないか」と提案した。前日は7番ショートだったけど、あえて4番ファーストで使ってみた。そうしたらしっかり2安打。当たりもいい。そこからもうずっと4番ファーストで。交流戦から絶対的なレギュラーに定着して、そこから110打点で打点王取った。交代させられたあの試合でベンチであれだけ大声で仲間を応援していなかったら、俺は次の日、絶対に4番では使わなかった。あの試合、あの年が本当に浅村の転換点だったと思う。なんで大声出したのか、本人に聞いたことないけれど。あの試合、プロ何年目だったんだろう。3年目かな。スマホで調べてみよう。「あさむらひでと」。こうやって声検索して、一発で浅村栄斗って出るようになった。普通は「栄」は「ひで」って読まないのに。これが一番すごいこと。そうか、プロ4年目だったか。あれから12年。浅村、本当におめでとう。(日刊スポーツ客員評論家)

◆楽天浅村栄斗内野手(34)が平成生まれ初となる通算2000安打を達成した。浅村が西武から移籍してきた1年目の19年に、楽天で監督を務めた平石洋介氏(45=日刊スポーツ評論家)が祝福とともに、浅村の「すごさ」を語った。栄斗の2000安打は素直にうれしいし、本当にすごいと思う。栄斗の何がすごいって、レギュラーの自覚。簡単に「休みます」と言わない。毎日、試合に出続ける責任を持ってやっている。例えば死球を受けた翌日も少しでもいい状態で出られるよう、ぎりぎりまでコンディションを整える。無理と思えばストップをかけるのが首脳陣の仕事だけど、「痛い」と決して言わないし、態度にも出さない。だから、レギュラーとして信頼される。僕が監督を務めた19年も、弱い面を見せることは1度もなかった。全試合に出たけど、打順を組むとき、まず「3番浅村」から決めていた。軸にと考え、初回から打席が回るようにした。当時の楽天は、島内、岡島、銀次と左の好打者はそろっていたけど、右の軸がいなかった。だから逆方向にも大きな当たりを打てる栄斗が加わったことで、非常に助けられた。印象に残っている場面がある。3、4点差で負けていた終盤、栄斗がカウント3-0からセンター前にヒットを打った。1点差なら打ちにいって当然だけど、3、4点も負けている終盤に3ボールから打ちにいった。ランナーをためようとするのが一般的だけど、栄斗はそうしなかった。僕も「待て」のサインは出していなかった。なぜかというと、栄斗の場合、一振りでガラッと雰囲気を変えてくれる。スイングを仕掛けたり、実際にヒットを打ったりすることで、仲間に勇気を与えてくれる。そういう選手。リスクはある。3ボールから打って凡退したら、「何、考えているんだ」と言われかねない。だけど、全く迷わずスイングにいった。しかも、そのときはバッティングの状態が決して良くはなかった。それでも、自分が打って雰囲気を変えてやるぞと。あのスイングを見て、「本当に根性があるな」と思った。もちろん、いつも3ボールから打っているわけじゃない。あの試合は僕の意図をくみ取って、迷わず振ってくれた。普段から口数は多くないし、人見知りもするタイプ。ぶっきらぼうでつんつんしていると思われるかもしれないけど、実は逆。後輩の面倒見はいいし、周りと争うのも好まない。かわいらしい一面がある。残り2本となって足踏みしていた福岡でのソフトバンク戦前に「気持ちの変化は全然ないのか」と聞いた。そしたら「ついに出てきました。あります」と。14日に3本打って、残り3本となってから急にきたと話していた。栄斗ほどの選手でも、そう思うのだから、やはり2000安打というのは偉大な数字。でも、もちろん、栄斗には通過点。これからも打ち続けて欲しいし、打ち続けてくれるはず。それでも、こう伝えたい。栄斗、本当におめでとう!(日刊スポーツ評論家)

◆東北を中心に活動しているレッスン生グループ、いぎなり東北産がセレモニアルピッチを行った。橘花怜(宮城県産)、律月ひかる(秋田県産)、北美梨寧(宮城県産)、安杜羽加(福島県産)、吉瀬真珠(仙台産)、桜ひなの(岩手県産)、藤谷美海(山形県産)、伊達花彩(宮城県産)、葉月結菜(宮城県産)の9人が、それぞれ捕手役に向かってボールを投げ込んだ。いぎなり東北産は今回が5度目の来場。試合前にはスペシャルライブを行うなど球場を盛り上げた。直後の試合で、楽天浅村栄斗内野手(34)が平成生まれ初、史上56人目の通算2000安打を達成した。

◆「Suicaのペンギン」が幸運をもたらした? 「JR東日本 Suicaデー」として行われた一戦。始球式にはSuicaのペンギンが登場した。マウンドからかなりホームベース寄りの位置から、"左はね"で投球。愛くるしい姿に場内から拍手が送られた。アナウンスでも「始球式はSuicaのペンギンでした」とコールされた。X(旧ツイッター)でも「Suicaのペンギン」がトレンドワード入り。「名前ないんかい」「Suicaのペンギンはサウスポー」などのポストが見られた。直後の1回には楽天浅村栄斗内野手(34)が、平成生まれ初、史上56人目の通算2000安打を達成。Suicaのペンギンが幸運を呼び込んだのかもしれない。

◆楽天浅村栄斗内野手(34)が、平成生まれ初、史上56人目の通算2000安打を達成した。チームでは15年松井稼頭央以来2人目の大台到達。大阪桐蔭出身者では初の名球会入りの資格を得た。マジック「1」で迎えたこの日は「3番一塁」でスタメン出場。1回1死二塁、カウント2-2から右前に運ぶ技ありの先制適時打。2試合連続安打をマークし、大台に乗せた。本拠地の大歓声を受けた浅村は、一塁上で阿部から花束を受けた。「2000安打を達成できたこと、とてもうれしく思います。この世界に入った時には、2000安打に到達することができるとは思ってもいませんでした。苦しい時期やうまくいかないこともたくさんありましたが、ここまでやってくることができたのは監督やコーチ、周りの人たちの支え、そしてなによりも妻と子どもの支えがあったからこそです。節目の1本を打つことができましたが、シーズンはまだまだ続きます。これからも1本1本ヒットを積み重ねて、優勝を目指して頑張っていきます」2回の第2打席では2001本目となる左前打を放った。浅村はチームにとって優しい兄貴的存在だ。藤井は「たくさん優しくしてくれるんで日頃からお世話になってます」。内は「よくご飯とかも連れて行ってくれますし、いろんなお祝いをくれたり、本当に面倒見がいいというか」と主砲の素顔を明かした。本拠地での大記録達成に、大きな歓声が注がれた。

◆日本ハム山崎福也投手(32)が、わずか3回でマウンドを譲った。立ち上がりから楽天打線につかまった。1回は1死から小深田に安打と二盗を許すと、3番浅村に通算2000安打となる右前適時打で失点。さらに2死満塁から、明大の後輩にあたる宗山に中前適時打を浴びて2点目を失った。2回と3回は、それぞれ2安打ずつを許しながらも無失点。3回まで2失点と踏ん張るも、8安打1四球と精彩を欠いた。1-2の4回から斎藤友貴哉投手(30)にマウンドを譲り、3回を54球で降板した。今季は試合前時点で6試合に登板して2勝1敗、防御率0・94。前回登板16日のロッテ戦(ZOZOマリン)では、9回7奪三振で完封勝利をマークしていた。

◆楽天浅村栄斗内野手(34)が、平成生まれ初、史上56人目の通算2000安打を達成した。チームでは15年松井稼頭央以来2人目の大台到達。大阪桐蔭出身者では初の名球会入りの資格を得た。マジック「1」で迎えたこの日は「3番一塁」でスタメン出場。1回1死二塁、カウント2-2から右前に運ぶ技ありの先制適時打で大台に乗せた。浅村が24日の日本ハム10回戦(楽天モバイルパーク)の1回、山崎から右前打を放ってプロ野球56人目の通算2000安打を達成した。初安打は西武時代の10年3月31日のソフトバンク2回戦(西武ドーム)で岩崎から。浅村は90年11月12日生まれ。外国出身のラミレスを除き、過去の2000安打達成者は大正生まれ1人(川上)と昭和生まれ53人で、平成生まれでは初の達成者となった。34歳6カ月での到達は史上7位の年少記録で、右打者では坂本、土井に次いで3位。年少7位の記録も最後は苦しんだ。4~5月にかけて自己ワーストを更新する35打席連続無安打。4月27日に1990安打目を打ってから、残り10本は打席打席も要した。最後の10本で77打席もかかったのは80年柴田の81打席に次ぐ足踏みだった。

◆日本ハムが犠打に失敗し、絶好の逆転機を逃した。1-2の7回に楽天加治屋に対して、先頭の万波中正外野手(25)が四球で出塁。続く矢沢宏太投手(24)も右前打で続き、逆転の走者も出塁した。最低でも同点に追いつきたい場面。無死一、二塁で9番伏見寅威捕手(35)はバットを寝かせ、犠打を試みるも、2球連続のファウルで追い込まれた。3バントを試みて3球目の低めの変化球を見極めると、4球目はバスターに切り替えた。だが、伏見が放ったゴロは二塁手小深田の正面を突き、最悪の二ゴロ併殺打。2死三塁と同点機は残ったが、1番浅間大基外野手(28)が中飛に倒れ、無得点に終わった。日本ハムは試合前時点で、犠打数は両リーグ最少の「11」。開幕から犠打失敗はありつつも、24試合連続犠打なしでプロ野球記録を更新していた。

◆浅村栄斗内野手(34)が2000安打を達成したメモリアルゲームで、楽天荘司康誠投手(24)が6回を投げ抜いて勝利投手の権利を手にした。初回、1死満塁のピンチを背負ったが、日本ハム5番水野を146キロスプリットで空振り三振。続く清宮幸を155キロ直球で二ゴロに仕留めた。4回1死二、三塁から万波の二ゴロの間に1点を失ったが、なおも三塁で矢沢を147キロスプリットで空振り三振に封じた。5、6回は走者を出しながらも無失点。6回81球、5安打5奪三振1失点、最速は156キロをマークして試合をつくった。荘司は「リードした状況で次の投手につなぐことができて良かったです。あとは勝てるように最後まで応援します」と落ち着いた表情で話した。

◆楽天が日本ハムに競り勝ち、浅村栄斗内野手(34)の通算2000安打達成に花を添えた。この日敗れれば今季ワーストの借金6となるところだったが、踏ん張った。初回1死二塁、浅村栄斗内野手(34)が山崎の5球目カットボールを右前に運ぶ適時打で先制。この一打で平成生まれ初の通算2000安打を達成した。なおも2死満塁から宗山塁内野手(22)が中前打で追加点を挙げた。浅村は2回に2001本目となる左前打を放った。投げては今季3度目の先発だった荘司康誠投手(24)が、昨年4月29日ロッテ戦(楽天モバイルパーク)以来、390日ぶりに白星を手にした。6回81球、5安打5奪三振1失点だった。

◆楽天三木肇監督(48)が平成生まれ初、史上56人目の通算2000安打を達成した浅村栄斗内野手(34)を称賛した。マジック「1」で迎えたこの日は「3番一塁」でスタメン出場。1回1死二塁、カウント2-2から右前に運ぶ技ありの先制適時打。2試合連続安打をマークし、大台に乗せた。前日23日日本ハム戦では2回に左前打を放ち、出場5試合ぶりにHランプをともしていた。三木監督は「すばらしいですよね。チームで戦ってますのでもちろん勝ちにいく、勝利優先のところでの個人的な彼の記録ですけど、今日はチームとして勝つためにという中でも先制点という浅村の2000本目のヒット、勝利に貢献するものすごく価値のある一打でしたし、本当によかったと思います」と1点差の白星を大きくたぐり寄せた先制打をたたえた。さらに浅村栄斗という1人の野球選手についても言及。「浅村本人の話をすると、素晴らしい偉業と言いますか、すごい記録で僕自身は同じ野球人として同じユニホームを着て、この偉大な記録を達成する瞬間に立ち会えたことを光栄に思います。彼に対しても心からお祝いと言いますか、敬意を表したいと思います」とリスペクトを強調した。

◆楽天浅村栄斗内野手(34)がお立ち台で涙した。平成生まれ初、史上56人目の通算2000安打を達成。楽天在籍時では15年松井稼頭央以来2人目の大台到達で、大阪桐蔭出身者では初の名球会入りの資格を得た。マジック「1」で迎えたこの日は「3番一塁」でスタメン出場。1回1死二塁、カウント2-2から右前に運ぶ技ありの先制適時打で大台に乗せた。チームは1点差を守り切って勝利。お立ち台に上がった浅村は思わず涙を浮かべながら「ちょっといいですか」と言葉を詰まらせた。球場からも大声援でなんとか言葉を紡ぎ、「泣くつもりなかったんですけど...なんかいろいろ思いが出てきて。すみませんでした」と謝罪した。

◆平成生まれ初の通算2000安打を達成した浅村栄斗内野手(34)の妻でフリーアナウンサーの淡輪ゆき(32)は、1本1本の安打から"酸素"補給している。20年にBS12で放送された楽天戦の副音声でゲスト出演した際に「浅村のヒットは私の酸素です」という名言を残し、話題となった。楽天戦は毎試合欠かさずにチェック。夫の安打が日々のエネルギー源だ。2児の父である浅村のスーパーパパぶりも語ってもらった。【取材・構成=山田愛斗】#浅村の2000安打は軌跡です-。さかのぼること5年前、淡輪は楽天戦の副音声でゲスト出演した際に「浅村のヒットは私の酸素です」と名言を残した。たちまち楽天ファンにも広がり、そのキラーワードが入った名言タオルが球団から販売されるほど反響が大きかった。SNS上では現在も浅村が活躍するたびに"酸素"の言葉が飛び交う。「彼が打席に立っている間、私は息を止めて見ていて、ヒットが出た瞬間にふーって息を吐いたりして、中継中だったんですけど、(スタッフから)大丈夫ですか? って言われて、それで『浅村のヒットは私の酸素みたいなもので』っていう話をして。なので、本当にその言葉通り、ヒットが呼吸を助ける酸素になっていますね」"ガチ勢"を自負する。ビジターなど球場に行けない日も必ず浅村の打席は映像を通してチェック。現地観戦する際は「野球が大好きなおじさんみたいな感じのテンションで、一野球ファンとして熱く見てるんです(笑い)」。もともと西武のリポーターを務めており、選手を取材する立場も経験。そういった背景もあって平成生まれ初の2000安打達成は「本当にプロ野球界でもすごい記録っていうことを認識しています」と重みを感じる。では淡輪が「浅村の2000安打」をひと言で表現するなら?「私は普段からうまいことを言えるタイプじゃ全くないのに、偶然、『酸素』って出しちゃって...。あれ以上のものは私のところからもう生まれませんって言ってるんですけどね(笑い)。ヒット1本1本が結晶みたいに積み重なって、今の浅村栄斗があると思うので、『軌跡』ですかね」淡輪と同様に3歳の長女もテレビに映る浅村の姿を食い入るように見つめている。「この間、ファウルを打った時に『惜しかったね』と言っていて、だいぶ野球を理解している感じはあります。私がテレビに向かって、打ったー、あーとかやるので、覚えたのかもしれないです」。打席ごとにコメントする長女を動画で撮影するのも大事な仕事。「パパの活力にしております」。浅村にとって"酸素"になっているようだ。昨年7月には長男も誕生し、浅村は2児の父となった。淡輪は「もう娘と息子にはデレデレで、特に娘とは本当に付き合いたてのカップルのイチャイチャを見せられているような毎日です(笑い)。娘も息子もパパが大好きで、全然、ママよりパパなんですよ...」。おままごと、お医者さんごっこ、ブロックでお城や動物を作ってあげたりと長女の遊び相手として活躍しているが、心配事もある。「もともと結婚して猫を飼っていたんです。猫への接し方も割とデレデレタイプだったので、そうなるかなとは思ってたんですけど、本当にそうなったなって。もう怒れないんじゃないかと思っていて、一生。怒るタイミングが今後出てくるんだろうかって思うぐらい優しいですね。私が仕方なく怒り役です(笑い)」チームでは主砲だが、自宅では万能型のパパだという。「主人は料理もしますし、掃除もできて、家事もなんでもできるタイプです」。子育てでもお風呂に入れたり、一緒に寝たりと奮闘。「スーパーパパになると思ってなかったんですけど、本当にスーパーパパです」と頼れる存在だ。2000安打はクリアしたが、現役生活はこの先も続く。「とにかく悔いのないように野球人生を過ごしていただきたいですね。これからも浅村栄斗らしく最後までやりきってほしいなと思っています」。淡輪は偉業達成後も平常運転で、安打から"酸素"を補給していく。○...淡輪は浅村が西武から楽天へFA移籍を決断する姿も見てきた。「(18年オフの)FAからもう何年もたってますが、私が見てる中でも一番悩んでいた、苦しそうだった時期かなと思います。その時は結婚もしてませんでしたし、彼の野球人生なので、一切、口は出していないのですが、本当に本当に決めるのが辛そうでした」と回想。「毎日、自問自答を繰り返し、いろんな方の話を聞いて熟考し、それで出した結論なので、あとは自分の力で100%正解にしていくしかないよねという話をしていて。どんな道を選んでも、きっと正解にしていたと思いますけどね」と振り返った。

◆楽天浅村栄斗内野手(34)が通算2000安打を達成した。平成生まれでは初の快挙となった。大阪桐蔭の西谷浩一監督(55)は教え子の浅村を叱った記憶を鮮明に覚えている。「結構、だらしないです。時間に。浅村いませんみたいな感じで(寮の)部屋に行ったら寝てるみたいな。そういう寝坊の人ですね」。朝礼に遅刻することもしばしば。ペナルティーで草むしりを命じたこともある。「もう怒って叱ってばっかりですね。大阪桐蔭では評価が低いですね。あの人は。2年生までは(笑い)」と回想する。プロ入り直後も西武の後藤スカウトから遅刻情報を聞きつけ、浅村に電話をかけたことも。「目覚ましを5個かけたけど、5個鳴らなかった」と言い訳されたといい、「鳴っとるわ、こらっ」と怒鳴った日も今では懐かしい。中学時代の浅村は無名の存在だった。7学年上の兄展弘さんが大阪桐蔭で西武中村剛と同期。公式戦出場はなかったものの「兄ちゃんは歴代何番目かにいいやつ」と努力家で優等生だった。あの浅村の弟であること、浅村の父からも息子と伏せた上で「いい選手がいるので、1度見てほしい」と"推薦"され、入学が決まった。真面目な兄とは対照的な性格ながら1学年上の中日中田の代から主力を担った。「非凡なものは持ってました。もともと。でも継続するのがちょっと下手くそな子で。努力のムラがあるというか、いい時は頑張れるけど、ダメだったら頑張れないみたいな」。責任感を持ってもらう狙いで2年時の1月から副主将に追加で指名。「そこからちょっと頑張り始めた感じです」。徐々に自覚が芽生えた。08年夏の甲子園で29打数16安打の打率5割5分2厘、2本塁打、4打点と優勝に貢献した。「別人のような、僕らもびっくりして。浅村で勝ったと言っても言い過ぎでないぐらいね。あの甲子園がなかったらプロも行けたかどうかわからないし、あの辺で人生がいい方に傾いていったんじゃないですかね」と振り返る。大阪桐蔭で初となる名球会入りの資格を得た。「2000安打なんて想像もつかないです。平成生まれ初なんですよね。一緒にやってた者としてはうれしいですし、夢のようなことですね」と誇らしげだった。【山田愛斗】

◆日本ハム新庄剛志監督(56)が平成生まれ初、史上56人目の通算2000安打を達成した浅村栄斗内野手(34)について語った。浅村はマジック「1」で迎えたこの日は「3番一塁」でスタメン出場。1回1死二塁、カウント2-2から右前に運ぶ技ありの先制適時打。2試合連続安打をマークし、大台に乗せた。対戦相手だった新庄監督は「初めて目の前で2000本安打達成した選手を見た。また新たな気持ちで、新人のつもりで、どんどんどんどん野球を愉しんでもらえたら」と言った。

◆タレント、フリーアナウンサーの淡輪ゆき(32)が自身のX(旧ツイッター)を更新し、夫の楽天浅村栄斗内野手(34)の平成生まれ初となる通算2000安打の偉業を祝福した。淡輪は「2000。そして、わしほー!!!!!皆さまの声援が力になりました。ありがとうございます。本当に本当におめでとうございます!!」と現地での球場の写真も添えて投稿した。これにはファンからも祝福の嵐。「おめでとうございます!」「淡輪さんって、奥さまでありながら浅村ファンでもあるよね。すてき」「旦那様の男泣きにこちらももらい泣きしました」などのポストが寄せられた。

◆日本ハム新庄剛志監督(53)が、史上56人目の通算2000安打を達成した楽天浅村栄斗内野手(34)をたたえた。マジック「1」で迎えた浅村は、「3番一塁」でスタメン出場。1回1死二塁、日本ハム先発の山崎福也投手(32)から、右前に運ぶ技ありの先制適時打で大台に乗せた。新庄監督は「浅村選手、2000本安打達成。名球会入り? おめでとうございます。初めて見た、2000本安打達成した選手を、目の前で」と自ら切り出した。浅村について「どんな状況でもランナー一塁にいるだけで、なんかこう、右中間に長打を打たれそうな、右ピッチャーであろうが左ピッチャーであろうが。そういう怖いイメージありますよね。右足の軸の回転というか、遠心力を使って、当たった後にまた押し込めるようなバッターで。調子悪かろうが恐ろしいですよね、常に」と語った。大記録を達成した浅村へ、自軍のレジェンド左腕を引き合いに出してアドバイスも送った。日本ハムは宮西尚生投手(38)が、15日オリックス戦(エスコンフィールド)で、プロ野球新記録となる880試合連続リリーフ登板を達成。新庄監督は「記録達成したら、また新たな気持ちで、宮西くんじゃないけど、新人のつもりで、どんどんどんどんこれからの野球をね、愉しんでもらえたらいいんじゃないですかね」とメッセージを送った。新庄監督は宮西がプロ野球記録を打ち立てた翌日、インスタグラムで「今度はまた一から。明日からは新人のつもりで愉しんで、もっともっと愉しんで!」とメッセージつづっていた。

◆平成生まれ初、史上56人目の通算2000安打を達成した楽天浅村栄斗内野手(34)が、会見に出席して古巣西武への感謝を語った。08年に大阪桐蔭からドラフト3位で西武に入団。18年オフにFAで移籍するまで、10年間プレーした。浅村は「試合に出た数も多いですし、西武ライオンズさん、僕が若くて力もないときからずっと使ってくれた、当時の監督やコーチの方々に感謝しかないです。今の自分がいるのはそういう人たちがいたからだと思うので本当に感謝しかないです」と感謝を繰り返した。浅村栄斗(あさむら・ひでと)1990年(平2)11月12日生まれ、大阪府出身。大阪桐蔭3年の08年夏、甲子園で6試合16安打を放って優勝。同年ドラフト3位で西武入団。3年目の11年に1軍に定着し、初の規定打席到達。18年オフにFAで楽天移籍。本塁打王、打点王が各2度。ベストナイン8度、ゴールデングラブ賞2度。オールスター出場8度。16年から昨季まで9年連続全試合出場。19年プレミア12、21年東京五輪で日本代表。182センチ、90キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸5億円。夫人はタレント、フリーアナウンサーの淡輪(たんのわ)ゆき。

◆日本ハムが再三の好機を逃し、楽天に競り負けた。1回に安打と敵失、四球で1死満塁と楽天荘司を攻め立てたが、水野達稀内野手(24)が空振り三振、清宮幸太郎内野手(25)も二ゴロに倒れた。1-2の5回は先頭の伏見寅威捕手(35)が左前打で出塁するも、続く浅間大基外野手(28)が投ゴロ併殺。7回も無死一、二塁と絶好機を演出したが、伏見が犠打を決めきれずに追い込まれ、カウント1-2からバスターに切り替えるも二ゴロ併殺、2死三塁からは浅間が中飛に倒れた。8回は先頭の代打細川凌平内野手(23)が中前打を放ち、この試合5度目となる先頭打者の出塁。1死から二盗に成功したが、4番の郡司裕也捕手(27)が見逃し三振、水野が二ゴロに倒れた。先発の山崎福也投手(32)は3回まで2失点も、8安打1四球と精彩を欠く内容で降板。4回からリリーフした斎藤友貴哉投手(30)や福谷浩司投手(34)、玉井大翔投手(32)らが無失点で試合を立て直したが、打線が拙攻を繰り返した。これで貯金は6。25日は15日オリックス戦(エスコンフィールド)で、6回無失点と好投した細野晴希投手(23)が、プロ初勝利をかけて先発する。

◆楽天浅村栄斗内野手(34)が平成生まれ初、史上56人目の通算2000安打を達成した。チームでは15年松井稼頭央以来2人目の大台到達で大阪桐蔭出身者では初の名球会入りの資格を得た。マジック「1」で迎えたこの日は「3番一塁」でスタメン出場。1回1死二塁、カウント2-2から右前に運ぶ技ありの先制適時打。2試合連続安打をマークし、大台に乗せた。前日23日日本ハム戦では2回に左前打を放ち、出場5試合ぶりにHランプをともしていた。チームは1点差を守り切って勝利。試合後に行われた記者会見では、古巣西武への感謝や、節目が迫った中での重責に苦しんだ胸中、野球人生の原点や家族への思いを振り返った。

◆楽天荘司康誠投手(24)が浅村栄斗の2000安打に花を添えた。今季3度目の登板で昨年4月29日ロッテ戦以来、390日ぶりに白星を手にした。2点リードの4回に内野ゴロの間に1点を失ったが、最少失点に切り抜けた。6回5安打1失点。最速は156キロをマークした。「今日のピッチングはすごく自分の中で自信になったというか、すごい手応えある登板だった。これを継続していきたい」と力を込めた。

◆いぎなり東北産のメンバー9人が24日、楽天-日本ハム10回戦(楽天モバイルパーク)でセレモニアルピッチを行った。葉月結菜(宮城県産)は「スタンドから多くの楽天イーグルスファンの皆さんに応援いただけてとてもうれしかったですし、とても緊張しました! ピッチングはもちろんですが、投げるタイミングやお辞儀のタイミングなどメンバー全員で特訓してきました。その成果は出せたと思います」。いぎなり東北産は今回が5度目の来場。試合前にはスペシャルライブを行うなど球場を盛り上げた。

◆日本ハムは拙攻で敗れ、2位西武とのゲーム差が「1」に縮まった。楽天戦は1死満塁の好機をつくった初回を含め、5イニングで先頭打者が出塁。同じく5イニングで得点圏に走者を進めながら、8残塁で1得点にとどまった。楽天浅村に許した通算2000安打となる右前適時打などで失った2点を跳ね返せなかった。追いつけそうで追いつけなかった。終わってみれば、初回に浅村のメモリアルな一打で失った先制点が決勝点。日本ハムは5イニングで先頭打者が出塁し、7イニングで走者が塁を賑わしたが、8残塁で1得点のみ。新庄監督は「何とかしたい気持ちで食らい付いていこうと思えば思うほど、ボール球に手を出してしまう」。9回も代走・五十幡の盗塁で2死二塁まで攻めたが、最後は松本剛のライナーが三塁・村林のグラブに収まった。リーグダントツの44本塁打を放つ強力打線も、犠打は同最少の11。この日も7回、無死一、二塁で打席がまわった伏見が、1、2球目を送りバント失敗(ファウル)。4球目でバスターに切り替えたが、痛恨の二ゴロ併殺で絶好機がつぶれた。勝負どころで打てない。1-0勝利した前日23日も、6回2死満塁で清宮幸が中飛に倒れ、8回1死満塁では郡司が三邪飛、清宮幸が中飛と、2度の満塁機を逃していた。野手陣に直接助言を送ったという八木打撃コーチは「チャンスなので力も入る。言ったからすぐできますかというと、そんなもんじゃない。その実力がまだないということ」と、さらなる成長を促した。新庄監督も思いは同じ。「経験ですから、これもね。次はやってくれるでしょう」。若き船員が居並ぶ大航海には、うまくいかないこともある。もがきながら強くなっていく。【永野高輔】

◆平成生まれ初の通算2000安打を達成した楽天浅村栄斗内野手(34)のすごさとは? チームメート、三木肇監督(48)、石井一久GM(51)らが分析した。▽鈴木大 体だけじゃなくて心も強いですし、その裏で優しさもあるんですけど、もちろん。そういう強さがあるんで、この世界でほんとにトップでやっていけると思ってますし。実力があるからっていう人はいるかもしれないですけど、実力をつけるのも心の強さがないと絶対つかないと思うんで、体だけじゃなくてすごい心の強さがあると思います。▽阿部 すごいのは全部じゃないですか。僕が言うのもおこがましいんで。本当に全部すごいと思いますね。体が強くて痛いところはあると思うんですけど、周りに見せないですし。▽小深田 どんな時でも試合に出て、チームを背中で引っ張っていってるっていう感じはすごいなと思います。連続試合出場とかもほんとにすごい記録ですし、試合に出続けられる技術とかもそうですし、メンタルとかそういうとこも含めて全部すごいなと思います。▽辰己 体、柔らかいなっていう印象はありますね。体が柔らかいから、あれだけバットをむちのようにというか、力というよりもしなりというか、ゴムのような強さがあるなと、勝手に僕なりに見てすごいなと思ってます。▽小郷 一番はチームを背負ってるというか、いろんな責任感とかだったり、僕らにはわからないぐらいのプレッシャーがあると思うんですけど、その中でも毎試合出場し、安定して結果を出し続けるっていうのが僕はすごいなと思います。調子が悪いとかもわからないですし、逆に調子いいとかもわからないぐらい感情の波がないというか、それを多分出さないようにしてると思うんですけど、そこはほんとにすごいなと。いろんなものを背負ってやっていく中で、そういう姿勢であったりっていうのは、ほんとまねできないと思います。▽石原 僕が言うのもあれですけど、(早出練習で)毎朝、バットを持ってる姿とか見たら、やっぱりすごいなって。あれだけ試合に出てて、連続試合出場は途絶えましたけど、そういうのにも気持ちがね、左右されないですし。出続ける大変さはまだ僕にはわからないですけど、そういうところで戦ってる人は、(周りから)いろいろ多分言われてるとは思うんですけど、その中で結果を残すのはすごいなと思います。▽中島 (自分が)去年入ってきて一番びっくりしたのがバッティング練習の正確性っていうか、確率です。練習からちょっと異次元だなと思いました。ミスショットがほんとにないっていうイメージですね。あとはうまいっすね。▽宗山 もちろん実績は誰が見てもわかるぐらいすごいですし、自分の形っていうのを持たないとあれだけ長くは野球ができないと思うので、そこら辺のすごさっていうのは感じますね。▽小森 一番はメンタル面かなって自分は思っています。何があっても表情に出さないですし、めちゃくちゃ内側には熱いものを持ってる人だと思うんですけど、淡々と本当にやるべきことをやってるんで、そこは見習いたいですね。高校時代とか打ち方をめっちゃまねしてたので、その人と一緒に野球ができて幸せだなと思います。▽岸 やっぱり試合に出続けるってとこじゃないですか。痛いとこはあるだろうし、体調も良くなくて熱とかもある日もあっただろうし、そういうところはね、西武の時から見てますから。それでも出続けるっていう、そういう体の強さ、気持ちの強さっていうところが、今のそういう成績につながってるのかなとは思いますけどね。技術面はわからないですけど。▽則本 もうけがしないで、けがしても出続ける。そこやと思います。年間通して出続けるっていうのはすごいところだと思います。野球以外のところでは後輩をご飯に連れて行ったりとかしてるので。僕よりかは後輩たちへの影響は大きいんじゃないかなっていうのは思います。▽藤井 打席内でのオーラ。やっぱり人とは違うオーラを放っていると思います。他球団の右バッターとかいろんなバッターを見ても、ちょっと違うんじゃないかなと思います。よくご飯も連れて行ってくれますし、たくさん優しくしてくれるんで日頃からお世話になっています。▽内 よくご飯とかも連れて行ってくれますし、いろんなお祝いをくれるんですけど、本当に面倒見がいいっていうか、本当に僕が小さい頃から見てたプロ野球選手なので。憧れもありますし、長年やってる人があれだけ練習する姿とか、試合に対しての悔しさだったりとかを見てると、自分自身、甘えてはいけないなと思いますし、見習わないといけないなと思います。▽三木監督 大阪桐蔭で甲子園に出ているときからテレビで見ていて、ショートをやってたからな。(元遊撃手として)ショートの選手はよく目につくからさ。いい選手やなと思ったのが浅村を見た最初の印象でさ。当時とはスタイルは変わったけど、ひと言で言うといろんなものに強い。体も強いし、結構、寡黙とかおとなしめなあれだけども、気の強さみたいのはこちらも知っているし、彼のいい部分はいろんな強さを兼ね備えているのが彼の強みなんじゃないかなと思います。▽後藤打撃コーチ (西武時代はチームメートで)初めて見て感じたことは初球からガンガンいって、広角に右中間、左中間にどんどん打っていける、右方向に打つのがうまいっていうイメージがすごくありました。今年のキャンプでもチームで1、2ぐらいのスイング量をこなしてると思うんで、やっぱり練習量はすごいものがありますね。▽石井GM はたから見たらおとなしく、そんなに感情を出してないように見えるんだけど、彼はすごくファイターで、ほんとに負けず嫌いです。▽銀次アンバサダー ぶれないところですかね。しっかり自分を持っていて、ぶれない。どんな調子が良くても結果が出ていなくても、しっかり自分のフルスイングを貫き通す。フルスイングは1つの能力なので、その能力はなかなかまねできないですけど、野球をやっている子どもたちはぜひそこを目指してほしいと思います。

◆楽天浅村栄斗内野手(34)が、平成生まれ初、史上56人目の通算2000安打を達成した。ニッカンコムでは浅村の2000安打までの軌跡を写真で振り返ります。浅村栄斗、平成生まれ初の通算2000安打達成 大阪桐蔭出身者では初の名球会資格2000安打浅村栄斗がお立ち台で涙「泣くつもりなかったんですけど...思いが出てきて」2000安打の浅村栄斗がお立ち台で涙...「近づくにつれて苦しかった...」/一問一答2000安打浅村栄斗は万能パパ、料理も掃除も育児も 子供とネコにデレデレ 妻が明かす素顔浅村栄斗2000安打で家族に感謝「妻と子どもの支えがあった...」続いて2001安打も【データ】浅村栄斗2000安打は史上7位の年少記録 ラスト10本は史上2位の"難産"三木肇監督が2000安打の浅村栄斗に敬意「勝利に貢献するものすごく価値のある一打」浅村栄斗2000本安打を渡辺久信氏が祝福「仲間を応援していなかったら...」4番誕生秘話明かす浅村栄斗2000安打達成 楽天元監督平石洋介氏が語る「何がすごいって...」大阪桐蔭・西谷監督、浅村栄斗に「怒って叱ってばっかり」2年生から副主将で徐々に自覚チームメートが語る2000安打浅村栄斗のすごさ...「優しさ」「責任感」「オーラ」

◆6回に3番手で登板した日本ハム福谷浩司投手(34)が、太田、辰己、小森を3者連続三振に斬って、好調をアピールした。「ブルペンでは全然しっちゃかめっちゃか。本当に無事に終わってよかった」。前回登板した14日オリックス戦は8回無死一、二塁のピンチで登板し負け投手になっていたが、「今日は今日、明日は明日と。また明日しっかり準備して、球場に来たい」と次を見据えた。

◆楽天浅村栄斗内野手(34)が平成生まれ初、史上56人目の通算2000安打を達成した。日本ハム戦(楽天モバイルパーク)に「3番一塁」で先発。初回に山崎から先制の右前適時打を放ち、4月の通算300本塁打に続く節目に到達した。▽西武今井達也 「花を贈ります。うちにいた時は助けてもらうことが多かった。相手チームにいるので、本塁打だけ、やめてくださいという感じです(笑い)」▽西武中村剛也(大阪桐蔭の先輩で元チームメート)「本当におめでとうございます。ずっと試合に出続けられる体力的なもの、メンタル的な部分も非常に素晴らしい。すごく尊敬しています。もっと打ってほしいなと思います」▽オリックス森友哉(大阪桐蔭先輩の楽天浅村へ)「おめでとうございます。第一線でずっと活躍している証ですし、すごいことだと思いますが、浅村さんはまだまだ打つと思いますので、通過点にしかならないんじゃないですかね」

◆何度も何度も雄たけびを上げた。楽天荘司康誠投手(24)が、復活の1勝を挙げた。日本ハム戦で今季3度目の先発。6回81球、5安打1失点と好投した。「今日のピッチングはすごく自分の中で自信になったというか、すごい手応えある登板だったので、これを継続してやっていきたいと思います」。昨年4月29日ロッテ戦(楽天モバイルパーク)以来、390日ぶりに白星を手にした。粘り抜いた。初回1死満塁、5番水野を146キロスプリットで空振り三振。続く清宮幸を155キロ直球で二ゴロに仕留めてピンチを脱した。4回に内野ゴロの間に1点を失ったが、崩れない。最後は2死三塁で矢沢を147キロスプリットで空を切らせた。「最少(失点)で粘るというか、そういうところができてやっと勝てるようになるのかなと思う」と話した。最速156キロをマークするなど直球を軸に相手打線を封じた。「今日の感じで、いくところでいけたってところはメリハリというか、そういうところは持って投げられたかなと思います」と、うなずいた。浅村栄斗内野手(34)の通算2000安打に花を添えるためにも何としても勝ちたかった。「絶対負けられないなみたいなことは思ったんですけど、それにプラスして、それ以上に自分がしっかり投げるってところは変わらずにというか、その辺は割り切っていきましたね」と力を込めた。

◆強さ-。平成生まれ初、史上56人目の通算2000安打を達成した、楽天浅村栄斗内野手(34)を象徴する言葉だ。とにかく痛みに強い。西武時代の15年8月8日から続く連続試合出場は今月20日西武戦で途切れたが、歴代4位でパ・リーグ記録の「1346」をマークした鉄人。けがとは決して無縁ではなかったが「痛いと思ったらそこばっかり意識しちゃうので、あまり気にしない」。あえて鈍感でいることを心がける。23年は右太もも裏を肉離れしながら出場を続け、自身2度目の本塁打王に輝いた。今年4月26日ソフトバンク戦(楽天モバイルパーク)では、左太もも裏に死球を受けてグラウンドに倒れ込んだが、治療を受けると代走を送られることなく一塁に向かった。「レギュラーとして出る以上はずっと出たい」。痛みの残る翌日の一戦では2安打を放ってみせた。力強いスイングを代名詞にする。大阪桐蔭の恩師である西谷浩一監督(55)からも「とにかく思い切り振ってこい」と教わった。浅村は「ホームランを打ちたいと思って打席に入るのではなくて、強く振った中で生まれるヒットもたくさんある。後悔をなるべくないようにするのが根本的にはある」と力を込めた。心も強い。調子が良くても悪くてもメンタルは一定。強く振る姿勢同様、ホームゲームの前にはロングティーなど早出練習を欠かさず、自分の信じる道をぶれずに進む強さもある。高校時代は寝坊を繰り返し、西谷監督から「だらしない」と何度も叱られた。西武若手時代には門限を破り、外出禁止令が出たこともある。そんなことがうそのようにストイックに野球に打ち込む。チームメートの鈴木大は「実力をつけるのも心の強さがないと絶対つかない。体だけじゃなくてすごい心の強さがあると思う」。小郷も「調子が悪いとかも分からないですし、逆に調子いいとかも分からないぐらい感情の波がない」と証言する。自己ワーストの35打席連続無安打などを経て到達した2000安打は、浅村の「強さ」そのものだ。【山田愛斗】

◆楽天ドラフト1位の宗山塁内野手(22)が、大黒柱の通算2000安打に目を輝かせた。初回、浅村栄斗内野手(34)が平成生まれ初の節目に到達する右前適時打で先制。なおも2死満塁、宗山はカウント1-2から日本ハム山崎の139キロ直球を中前にはじき返し、貴重な2点目を挙げた。勝利に貢献した宗山は「みんなでつないでつないでのチャンスでしたし、1打席目だったので丁寧に打席に入りました。結果が出て良かったです。歴史的な瞬間を目の前で見ることができて、自分も目標の1つにしたいとあらためて思いました」と力を込めた。いずれは2000安打を達成したいという思いが強くなった。「自分もゆくゆくはこういう姿っていうのを見せられるようにっていうのは、やっぱり実際に見て、また強く感じました」と決意を新たにした。

◆涙をこらえきれなかった。楽天浅村栄斗内野手(34)が平成生まれ初、史上56人目の通算2000安打を達成した。日本ハム戦(楽天モバイルパーク)に「3番一塁」で先発。初回に山崎から先制の右前適時打を放ち、4月の通算300本塁打に続く節目に到達した。お立ち台では人目もはばからず涙。西武時代に背中を追った"兄"でも届かなかった偉業を成し遂げた。楽天在籍時の選手では、15年松井稼頭央以来2人目の快挙。大阪桐蔭出身者で初の名球会入りの資格を得た。浅村が泣いた。2000安打を決勝打で飾り、堂々と上がった本拠地のお立ち台。インタビューを受けながら自然と涙があふれた。「本当に泣くなんて想像してなかったんですけど、今までのことがパッと出てきて。2000本で涙流す人なんていないでしょ? 恥ずかしいと思って。いろんな感情が出てきて、ちょっと涙出ちゃいました」苦しんで苦しんで、やっと出た。初回1死二塁、日本ハム山崎の5球目を右前にはじき返す先制打。浅村らしい逆方向への打球で節目を刻んだ。「忘れることのないヒットになると思いますし、2000本というヒットの中でも一番思い出に残る1本」。2回は左前に2001本目を運んだ。自己ワースト35打席連続無安打もあった。20日には連続試合出場も歴代4位の「1346」で途切れた。そんな試練を乗り越えた末の偉業。チームメートも総立ち、歴史的瞬間を目に焼き付けたファン、さらには日本ハムナインから称賛の拍手が送られた。プロへの道は険しかった。大阪桐蔭2年時の冬に提出した進路希望には「プロ」と記した。だが、1学年上の中田翔(中日)のようにスカウトが連日視察に訪れる超注目株ではなく、いわゆる"いい選手"だった。3年春時点ではドラフト5位で指名されるかどうかの立ち位置で、指名漏れした場合は、社会人チームに進むことが内定していた。のちにドラフト3位で指名した西武からも「ほぼほぼ厳しい」と当初は酷評されていたが、08年夏の甲子園ですべてを覆した。1番打者として大爆発し、優勝に貢献。当時、西武の中心選手として活躍していた中島宏之氏(42)の後継者になれる次世代ショートと評価は180度変わった。"兄"のように慕う中島の背中を追った。西武時代の1年目オフから4年間、自主トレに同行。浅村は「中島さんとの練習、一緒にプレーした時間が今の自分を作ってくれた」と薫陶を受けた。「右方向にすごいホームランを何本も打っているのを見て、こういう選手になりたい」と憧れた。中堅から右方向への打球が多いのは、13年6月の左肩の負傷も影響している。「ある程度のけがは(試合)出られる」が浅村の信条。肩に負担の少ない打撃フォームを模索する中、テニスラケットを握り、右手でボールを運ぶイメージでスイングするようになって、ヒットゾーンが広がった。「引っ張れないほど結構重症で、その中でどうやったら痛くないか、どうやったら打てるかを考えて」。けがの功名だった。数々の苦難を乗り越え2000安打に到達したが、あくまでも通過点。旅はまだまだ続く。【山田愛斗】浅村栄斗(あさむら・ひでと)1990年(平2)11月12日生まれ、大阪府出身。大阪桐蔭3年の08年夏、甲子園で6試合16安打を放って優勝。同年ドラフト3位で西武入団。3年目の11年に1軍に定着し、初の規定打席到達。18年オフにFAで楽天移籍。本塁打王、打点王が各2度。ベストナイン8度、ゴールデングラブ賞2度。オールスター出場8度。16年から昨季まで9年連続全試合出場。19年プレミア12、21年東京五輪で日本代表。182センチ、90キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸5億円。夫人はタレント、フリーアナウンサーの淡輪(たんのわ)ゆき。日本プロ野球名球会 通算2000安打を達成した浅村は、名球会入りの資格を得た。名球会は78年に設立され、野球振興、社会貢献を目的にする団体。入会資格は日米通算で投手なら200勝または250セーブ、打者なら2000安打以上。入会資格に相当する記録保持者が、特例で入会する制度もある。理事長は古田敦也氏。

◆楽天浅村栄斗内野手(34)が通算2000安打を達成した。平成生まれでは初の快挙となった。西武からFA宣言した浅村の獲得を主導した楽天の石井一久GM(51)には、忘れられないシーンがある。入団1年目の19年。打撃練習を行う浅村に、選手たちが目を奪われていた。「スイングスピードや打球に驚いてる姿を見て、イーグルスの現在地は浅村に『すげぇー、すげぇー』という感覚を持ってる、やはり直近5年で最下位3回のチームだなと実感しましたね。現在地が見えたからこそ、彼がここに来た意味がありますよね」前年に打率3割1分、32本塁打、127打点の圧倒的な成績を収めていた。「バッターに必要なのは強く振るってことだと思うんですよね。根本は。スイングスピードに、すごく僕は魅力を感じました」。その力を目の当たりにした選手たちの率直な反応に触れ、石井GMは争奪戦を制した意味をかみしめた。獲得に乗り出したのは、チームの「幹」になってほしい思いからだ。「大きい幹をチームに持つことが大事だったんで、本当に必要な選手でしたね」。高打率を残せ、本塁打に二塁打も多く打てる。二塁を守れる点も補強ポイントに合致した。練習量も多く、若手の模範となれる。「彼は人一倍やってたんで、ああいう積み重ねをイーグルスの選手にも見てほしい」。「ポスト浅村」の台頭が、強い楽天を築く上で欠かせない。「そんな簡単にああいう選手はポンポン出てくるわけじゃないですが、ああいう選手になるための努力を見られる時でもあるんで、一緒にプレーするだけじゃなくて、野球をやってる時の姿勢をすごく見てほしいかなと思います」と望んだ。【山田愛斗】

◆楽天浅村栄斗内野手(34)が平成生まれ初、史上56人目の通算2000安打を達成。楽天在籍時では15年松井稼頭央以来2人目の大台到達で大阪桐蔭出身者では初の名球会入りの資格を得た。浅村が24日の日本ハム10回戦(楽天モバイルパーク)の1回、山崎から右安打を放ってプロ野球56人目の通算2000安打を達成した。初安打は西武時代の10年3月31日のソフトバンク2回戦(西武ドーム)で岩崎から。浅村は90年11月12日生まれ。外国出身のラミレスを除き、過去の2000安打達成者は大正生まれ1人(川上)と昭和生まれ53人で、平成生まれでは初の達成者となった。この安打は先制打となり、2000安打目がV打は80年松原、83年山崎に次いで3人目。34歳6カ月で達成は史上7位の年少記録で、右打者では20年坂本、77年土井に次いで3位。最後は苦しみ4~5月にかけて35打席連続無安打。4月27日に1990安打目を打ってから、残り10本は77打席も要した。最後の10本で77打席かかったのは80年柴田の81打席に次ぐ足踏みだった。西武で1178安打、楽天で823安打しているが、移籍前後でヒットを打ったカウントに変化が見られる。西武時代は初球から積極的に振るスタイルで、カウント別では0ストライク時の安打が最も多く37%。移籍後は慎重な姿勢となり0ストライクからの安打は減少。2ストライク時の安打が最も多い39%となった。スタイルが変わると追い込まれる打席も増え、三振のペースもアップ。15年8月から試合に出続けていた浅村は安打数も三振数も積み重ねていき、2000安打達成時の三振数は史上6位。2000試合出場までに2000安打、1500三振の両方に到達したのは浅村が初めてだった。

◆楽天浅村栄斗内野手(34)が通算2000安打を達成した。平成生まれでは初の快挙となった。西武の後藤光貴スカウト(50)が、スカウト2年目で初めて担当した選手が大阪桐蔭の浅村だった。中島宏之の後釜となる次世代ショートの期待を込め、08年ドラフト3位で指名。ただ、すんなり獲得候補に挙がったわけではない。3年春時点で上司に見せた際は「ほぼほぼ厳しい」という評価だった。「自分もまだ2年目で、あまり強く推せず、本当に甲子園に出てこなければ西武、僕とは縁がなかったです」と振り返る。体の線が細く、打撃は粗削りな印象だった。それでも「逆に守備の方でハンドリングがうまいので、器用な感じで僕は捉えていた」。浅村は08年夏の甲子園に出場。1番打者として打率5割5分2厘を残し、優勝の原動力になった。「甲子園の時にもう1度、浅村を注目して見てもらえますかと上司に伝えて、それでいい印象を受けてくれたと思います」。聖地での活躍が分岐点となった。駆け出しの頃に担当した浅村が2000安打、300本塁打と球史に名を刻む選手となった。「レギュラーとなり、打率3割とかはやれると思ってましたけど、2000安打は全然想像できないですし、ホームラン300本もびっくりしてます」と目を丸くした。【山田愛斗】

◆楽天浅村栄斗内野手(34)が通算2000安打を達成した。平成生まれでは初の快挙となった。浅村の西武時代の先輩で、3月に現役引退を表明した中島宏之さん(42)が日刊スポーツにお祝いの手記を寄せた。栄斗、2000安打おめでとう。入った時から思い切りのいいバッティングが魅力やったし、とにかくバットがよく振れてた。若い時は一緒に自主トレをしたけど、今でもよく覚えてるのはほんまに野球が好きで、野球の話ばっかりしてたなってこと。ホテルに帰っても練習で撮影した動画をよく見てたし、チェックしてた姿を思い出すよ。周りからは一見、やんちゃそうに見えるかもしれないけど、人見知りなところがあって、ほんまに気持ちが優しい子。唯一、心配してたのは若い頃に「後輩がちょっと苦手なんですよ」って言ってたことやったけど、年を重ねていく中で後輩、他球団の選手まで自主トレに連れていってる姿を見るとうれしいし、成長したなって。結婚式で余興をしてくれたのもいい思い出やね(笑い)。引退を発表する前の日の夜、栄斗に報告の電話を入れた後、LINE(ライン)で心がこもった文章を送ってくれた時は、ほんまにうれしかった。「感謝しかないです。出会えて、本当に良かったです」って書いてくれてたけど、今の成績は栄斗の力で積み上げたものやし、これからも栄斗らしくやってくれたらいいなと思います。クリ(栗山)、おかわり(中村剛)とは1歳しか違わんし、同志って感じやけど、栄斗のことは野球界の「弟」やと思っています。昨年、2人目の子が生まれたって話になった時に「今度、抱っこしてください」って言ってくれたよね。これからもずっと弟みたいにかわいい存在やし、約束した通り、2000安打のお祝いと抱っこをさせてもらいにいくね。(中島宏之)

◆楽天浅村栄斗内野手(34)が通算2000安打を達成した。平成生まれでは初の快挙となった。社会人野球ニチダイ監督の山口篤史さん(34)は、大阪都島ボーイズでチームメートだった浅村を「相当負けず嫌い」と表現する。自身は平安(現龍谷大平安)出身で08年センバツに出場。同年夏の甲子園で初出場した浅村よりもひと足先に聖地の土を踏んでいた。「なんでお前が先出んねんみたいな。はよ、負けろやみたいな、そんな感じの電話は1回ありましたね(笑い)。それはなんかすごい印象深いですね」と回顧した。浅村の代の大阪桐蔭は07年秋の大阪大会準々決勝でPL学園に7回コールド負けし、翌春のセンバツ出場が絶望的となっていた。「甲子園で活躍したらプロに近づくというタイミングで、私が先に甲子園に出たんで。その辺はいろんな思いがあったんやと思います」とおもんぱかった。中学時代は山口さんが遊撃、浅村が二塁で二遊間を守っていた。ある試合の最終回、2死一塁で二遊間に打球が飛んだ。「それを栄斗が逆シングルで捕って、そのままグラブトスしてきたんです。プロ野球選手みたいな守備で。こいつ、なんなんやとびっくりしました」。守備で衝撃を受けた浅村が2000安打を達成。「もうすごいっすよね。1年でも長く野球を続けてもらい、さらなる記録更新を見てみたいです」とエールを送った。【山田愛斗】

◆楽天浅村栄斗内野手(34)が通算2000安打を達成した。平成生まれでは初の快挙となった。浅村は俺たちのスーパースター-。歌手の強(41)と浅村は大阪都島ボーイズで出会った。学生コーチと中学生だった関係は、いつしか歌手とプロ野球選手に変わった。「僕からしたら今となっては野球界のスーパースターです」と言う。自身が西岡剛(当時阪神)のために書き下ろした「スーパースター」が野球ファンの間で広まった頃、当時西武で開幕を控える浅村から登場曲制作の依頼があった。浅村の兄を取材し「お下がりのグラブを使っていた」「母が作った濃いめの焼きそばが好きだった」などのエピソードを歌詞にした「やんちゃ坊主」を数カ月で完成させた。「最初、練習生で来た時に茶髪か金髪でヤンキースのキャップをかぶってたのを強く覚えてて」。"やんちゃ"な姿が印象的だった。今季の浅村の登場曲は別のものだが、昨季は「スーパースター」が楽天モバイルパークにこだました。自主トレで浅村に弟子入りしている中日細川は「やんちゃ坊主」を使用しており「プロ野球というエンタメに音楽を通して携われるのは、すごくうれしいです」と強。「(浅村は)やんちゃ坊主からスーパースターに昇格したのかな。成り上がったんですね(笑い)」。お互いにいい大人になったが「あの時みたいに河川敷で野球をやろうぜ」と呼びかけた。【山田愛斗】強(つよし)1983年(昭58)6月3日生まれ、大阪府出身。平安(現龍谷大平安)では01年夏の甲子園に副主将として出場し、8強入り。大阪都島ボーイズでコーチを務めた。08年にアルバム「全ては唄の中で」で歌手デビュー。主な楽曲は「カーテンコール」「スーパースター」「やんちゃ坊主」「グランドスラム」。

◆元西武ドラフト1位でエイジェック女子硬式野球部の中崎雄太監督(34)が、同期の楽天浅村栄斗内野手(34)に2000安打の祝福メッセージを寄せた。アサ、2000安打おめでとう。1年目の時、ファームでめちゃくちゃ練習をしてる姿が印象的で、試合後に1~2時間特守してることがざらだった。それが終わったら、ウエートトレをやって、試合前は早出でバッティング。一生練習してる感じだったし、そこまでやれる体力もすごいし、ケガしない体はそこが原点だと思います。入った時からバッティングは天性って感じで、自分を貫く強さを感じる選手だった。自分の長所をしっかりと理解し、打てなくても当てにいったり、小さくなることがなく、スタイルがぶれなかった。野球に対する姿勢もプロ中のプロだし、中島宏之さんの背中を目標にして、チームに師匠と呼べる人がいたのは運命だったと思います。そう言えば一緒にプロ入りして、アサから弱音を聞いたことがないです。高卒2年目で1軍に上がって、「待ってるからな」と掛けてくれた言葉は励みになったし、通算300号を打った時もLINE(ライン)したけど、アサの活躍にはいつも刺激をもらっています。言葉に言い表せないくらいすごいし、アサは同期の誇りです。(中崎雄太)

◆楽天・浅村栄斗内野手(34)が「3番・一塁」で先発出場し、プロ野球史上56人目、平成生まれとしては初の通算2000安打を達成した。0-0の一回1死二塁で迎えた1打席目。相手先発、山崎の5球目、131キロの外角カットボールを捉え、右前に先制適時打を放った。23日の同戦の二回に左前打を放って大記録に王手をかけていた。今季は自己ワーストの35打席連続無安打を経験するなど、苦境を乗り越えた。大阪桐蔭高から2009年ドラフト3位で西武に入団。19年の楽天移籍以降は2度の本塁打王に輝き、今年4月22日、プロ野球史上47人目の通算300本塁打を達成した。

◆楽天は一回に浅村栄斗内野手と宗山塁内野手の適時打で2点を先制。先発の荘司康誠投手が6回1失点で粘り、七回からの継投策でリードを守って逃げ切った。荘司は昨年4月以来の白星を挙げた。

◆楽天・浅村栄斗内野手(34)が24日の日本ハム10回戦(楽天モバイルパーク)で通算2000安打を達成した。浅村のデータは以下のとおり。?楽天・浅村が史上56人目となる通算2000安打を達成。初安打は西武在籍時の2010年3月31日のソフトバンク戦(西武ドーム)で岩崎翔から代打で二塁打。浅村は平成2年(1990年)生まれで、平成生まれの選手が通算2000安打を達成したのは初めて。?34歳6カ月での達成は74年の巨人・王貞治の34歳2カ月に次ぐ年少7番目。右打者では20年の巨人・坂本勇人の31歳10カ月、77年のクラウン・土井正博の33歳6カ月に次ぐ年少3番目で、70年の南海・野村克也と71年の巨人・長嶋茂雄の各35歳3カ月を抜いた。?浅村は二塁手として1261試合に出場。二塁で1000試合以上出場した選手が達成したのは、中日・高木守道(2178試合)、西武・山崎裕之(1883試合)、中日・荒木雅博(1687試合)、中日・立浪和義(1148試合)に次いで5人目。?残り10本となってから77打席も要した。残り10から達成まで77打席以上かかったのは、80年の巨人・柴田勲の81打席に次ぐ2番目の〝難産〟となった。?楽天在籍時に達成したのは、15年の松井稼頭央以来10年ぶり2人目。いずれも移籍選手で、松井は楽天で通算651安打、浅村は823安打で、生え抜き選手での2000安打達成はまだない。?西武でデビューし、他球団に移籍して達成した選手は、00年の秋山幸二(ダイエー)、04年の清原和博(巨人)、15年の和田一浩(中日)と松井稼頭央(楽天)に次いで10年ぶり5人目。?全725人の投手と対戦し、496人から安打をマーク。最も安打を放った投手は、涌井秀章(中日など)と加藤貴之(日本ハム)の各30安打。3位が石川歩(ロッテ)の24安打。?ファーストストライクを捉えた安打が668安打、1ストライクからは628安打、2ストライクからが705安打と2ストライクに追い込まれてからの安打が最も多い。

◆日本ハムは先頭打者を5度出しながら、拙攻が響いて得点は四回の1点のみ。一回に1死満塁をつくったが、水野が空振り三振、清宮幸が二ゴロに倒れ、先制機を逸した。得点圏打率の高い水野に期待していた新庄監督は「何かしてくれるかなと思ったが...。これも経験。次はやってくれるでしょう」と淡々と話した。安打は出るものの、好機で畳みかけられない試合が続く。八木打撃コーチは「実力がまだまだない」と嘆いた。

◆屈強な男から意外な一面が発覚した! 楽天・浅村栄斗内野手(34)と親交の深い則本昂大投手(34)、小深田大翔(29)、村林一輝(いつき、27)両内野手が、浅村の知られざる素顔を明かした。(アサ、ヒデさん=浅村、コブちゃん(さん)=小深田の愛称)。(取材構成・広岡浩二)■則本 「アサは平成生まれの打者で一番ヒットを打っている。格好いいな」■小深田 「則本さん...、打てなくてすみません...。もっと打つように頑張ります!」■則本 「そんな意味で言ったんちゃうから気にせんといて。二人にはいつも助けてもらい感謝しています。お祝いということで、アサの意外な一面や素顔を語ろうよ」■村林 「則本さん! MC役をお願いします」■則本 「コブちゃん、何か知ってそうやな」■小深田 「これを話したらヒデさんに怒られそうだし...。やめた方がいいかな」■村林 「コブさん、そこまで言ったら話しましょうよ。教えてください!」■小深田 「では。二塁守備でショートゴロとサードゴロの際に一塁ベースカバーに入って、一塁手のヒデさんと接近しますよね。そこで目が合うとニコッと笑ってくれたり、チュッとしてくれるときがあるんです」■村林 「ドキッ! 僕がコブさんと併殺を決めたらチュッってしてあげますよ」■小深田 「それは、いらない(笑)」■村林 「ヒデさん、西口(直人)さんとコンビニに行ったとき、アニメのキャラクターがデザインされた、明らかに子供用の駄菓子を買っていた。西口さんが『娘さんのですか?』と尋ねたら、ヒデさんが笑いながら『俺のだけど何か文句ある?』って言ったから、西口さんと爆笑しました」■小深田 「ヒデさんの体格からすると大食漢に見えるけど、実は小食です」■村林 「そうそう! いつもごちそうになっていて、小食と感じていた。僕らより早くおなかが一杯になるんです。あとヒデさんは、コーヒーを飲もうとなってカフェに入ると、パフェとかをよく食べています」■則本 「かわいい! 確かにアサの見た目からするとギャップがあって、クスッてくるな。一方で男気がすごい。後輩がプロ初ヒットや初ホームランを打った際には必ずプレゼントしている」■小深田 「則本さんもプレゼントしていますよね」■則本 「圧倒的に数が違うよ。アサは野手、投手に関係なく面倒を見る。俺は基本的にプレゼントは投手組だけやもん。加えて遠征先でほぼ毎日、後輩を連れて食事に連れて行ってごちそうしている」■小深田 「若手や後輩から『ヒデさん、ヒデさん』って、ものすごく慕われています」■則本 「あいつは面倒見が良くて、気配りもできて、チームを引っ張る姿勢もすごい」■村林 「食事もさりげなく、試合で結果を残せなかった選手や移籍してきた選手を誘う。野球の話は聞かれたらするけど、自然な話でいい雰囲気をつくってくれる。雲の上の存在なのに、えらぶることなく、距離感を近く感じます」■小深田 「誰よりも球場に早く来て、ロングティーをしているし、キャンプから一番多く振り込んでいます」■則本 「偉大な男だな。ほんま、野球選手の鑑。一野球人として一緒にプレーできて光栄に思う」■村林 「若手は『ヒデさんのためなら』という。僕もそういわれるように励みます」■則本、小深田、村林 「(声をそろえて)名球界入り、おめでとうございます!」

◆日米通算2254安打を誇る前ロッテ監督の井口資仁氏(50)=サンケイスポーツ専属評論家=が楽天・浅村の打撃を分析。打つポイントを体の中心線まで引き付けるなどの特徴を挙げた。浅村選手の魅力は、何といっても豪快なフルスイング。プロ野球選手だからといって、誰もがまねできるわけではない。しっかりとフルスイングした中で、きっちりコンタクトができる。ホームランも広角に打てる、穴のない打者だ。私の現役時代と、いくつか共通点がある。同じ右打者で、打つポイントを体の中心線まで引き付けて、センターから逆方向となるライト側に打ち返す。相手投手は長打を警戒して外角球を投げるが、通用しない。打つポイントを引き付けると、空振りをする確率が増加するというデメリットがある。しかし、ボールの軌道を長く見極めることができれば、ヒットゾーンに飛ばす確率は高まる。本当に紙一重で、表裏一体といえる。彼の特徴として、バットのヘッドを意識的に遅らせて振っているように見て取れる。右肘が体から離れると力は伝わらないが、大げさにいうと、彼は体に巻き付いたバットを鞭のようにしならせて、ボールの内側をたたく。究極の打法といっても過言ではない。長期にわたってセカンドを守ったことも一緒。私の経験上、二塁手は他の内野のポジションと異なり、左右の動作が要求されるためボディーバランスが良くなり、打撃にプラスになった。選手、監督時代を通して何度も対戦した。ここぞの場面で一発があり、追い込まれてから右方向に打てる。外角球に対してしっかり踏み込んではじき返し、内角球にも対応する。対戦相手として、本当に厄介で怖い打者だった。打撃で似ているタイプとして思い浮かぶのは、2019年に41本塁打を放ったレッドソックスのアレックス・ブレグマン。浅村選手のスイングと卓越した技術には、数えきれない努力と工夫が凝縮されている。(サンケイスポーツ専属評論家)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
日本ハム
25191 0.568
(↓0.013)
-
(-)
98159
(+1)
127
(+2)
44
(-)
22
(+2)
0.232
(-)
2.370
(-)
2
(1↑)
西武
24200 0.545
(↑0.01)
1
(↑1)
99123
(+6)
116
(+1)
21
(+4)
33
(-)
0.235
(-)
2.490
(↑0.03)
3
(1↓)
ORIX
22193 0.537
(-)
1.5
(↑0.5)
99146
(-)
158
(-)
31
(-)
22
(-)
0.262
(-)
3.300
(-)
4
(-)
ソフトバンク
22212 0.512
(-)
2.5
(↑0.5)
98163
(-)
135
(-)
28
(-)
31
(-)
0.243
(-)
2.610
(-)
5
(-)
楽天
20240 0.455
(↑0.013)
5
(↑1)
99119
(+2)
137
(+1)
18
(-)
48
(+1)
0.236
(↑0.001
3.000
(↑0.05)
6
(-)
ロッテ
16260 0.381
(↓0.009)
8
(-)
101112
(+1)
149
(+6)
24
(-)
13
(-)
0.211
(↓0.001)
3.260
(↓0.07)