◆広島DeNA11回戦は降雨中止となった。広島にとっては今季5度目の中止。予告先発は広島が床田寛樹、DeNAが大貫晋一だった。

◆今週2度目の降雨中止となった広島は先発ローテが再編された。25日のDeNA戦は床田がスライド先発。25日の予定だった玉村は週明けの27日の巨人戦に回り、火曜日の登板が続いていた森は来週末31日の阪神戦に回る。今季初のスライドに床田は「昨日のうちからどういう動きをしようかという話をしていたので、そんなにガッカリというのはないです」と切り替えていた。

◆試合開始前から降り続いた雨の影響で、午前9時30分に雨天中止が発表された。試合は広島は床田、DeNAは大貫が先発予定だった。広島の雨天による中止は21日のヤクルト戦（マツダ）以来、5度目。今週2度目の雨天中止となった。

◆広島はDeNA戦が雨天中止となり、室内練習場で全体練習を行った。新井貴浩監督（48）が3試合連続無安打中と不調の小園海斗内野手（24）に直接打撃指導。悩める左打者に助言を送り、復調のきっかけを与えた。雨音が響き渡る室内練習場で、快音を取り戻すレクチャーが行われた。新井監督が身ぶり手ぶりで小園に打撃指導。不振脱却へ、助言を送った。「大したことは言ってないよ。ほんとちょっとしたところだと思う。内容的には悪くないので。彼もモヤッとしているところもあると思うので、一言だけ」指揮官がやり取りを明かした。全体練習後に特打でティー打撃を行う小園の元へ向かうと、構えた際に前傾し過ぎていた姿勢などを指摘。小園は「（助言は）シンプルです。指導していただいたのでよかったです」と感謝した。小園は高卒7年目の今季、開幕から快音を連発し、一時は打率4割超えをマークしていたが、5月は17試合で打率・175と不調に。ここ3試合は無安打で、同・259まで急降下している。「（モヤっと）しかしていないですね。（打率を）2割ぐらい落としているので。またここから頑張るという感じですね」。昨季151安打を放った小園のバットは、打線にとって必要不可欠。将の言葉を復調へのきっかけにする。（西垣戸理大）24日のDeNA戦（マツダ）が雨天中止となり、先発予定だった床田は25日の同戦（同）にスライド登板する。この日はブルペンでの投球練習などで調整。「今年はウエートした次の日とかにキャッチボールしたらめちゃくちゃいい」という感覚を生かし、あえて登板前日に少し体に負荷をかける調整法に挑戦。「やりたいこともやれた」と新たな試みを白星につなげる。

◆遠征に帯同していなかったDeNA・勝又温史外野手（25）が、チームに合流した。三浦監督によると、23日に勝又の出場選手登録を外す予定だったが、入れ替え要員だった梶原が体調不良のため1軍昇格を見合わせた。前夜の午前0時に広島入りしたという勝又は精力的にバットを振り「自分にとってはチャンス。一回死んだつもりでまた頑張る」と覚悟をにじませた。

◆DeNAは広島戦が雨天中止となった。25日は大貫晋一投手（31）がスライド登板せず、東克樹投手（29）が先発する。リーグトップに並ぶ6勝目を目指す左腕は軽めに調整し「チーム状態は非常にいい。その流れに乗っていけるように」と気を引き締めた。先発陣の防御率はケイが1・10、ジャクソンが1・27、東が1・90と安定感が光る。打線も5試合連続2桁安打中と活発だ。エースは「さらに高みを目指していくために、僕にできることがあればやっていきたい」と自覚を示した。今季は広島相手に3戦2勝。「天敵」という小園に対しては打率4割（10打数4安打）と分が悪い。「昨日『打つなよ』と言っておきました」と笑いつつ「シングルヒットはOKくらいの気持ちで勝負できたら」と冷静に語った。前夜は広島に移動してから試合に臨み、この日はデーゲームと負担があった。三浦監督は中止を受けて「いつも通りプラスに捉えている」と前向きだった。（鈴木智紘）