◆DeNAは初回、蝦名の適時打などで2点を先制する。そのまま迎えた6回裏には、三森と桑原の適時打で2点を挙げ、リードを広げた。投げては、先発・石田裕が9回無失点8奪三振の快投。今季初勝利を完封で飾った。敗れた中日は、打線がわずか1安打と沈黙した。

◆スペシャルゲストとして来場した米米CLUBの石井竜也（65）が2年連続で土下座した。「BLUE☆LIGHT SERIES 2025 Supported by nojima」として行われる同3連戦の第3戦に登場。試合前のミニライブで「君がいるだけで」を熱唱し、セレモニアルピッチを行った。打者度会、捕手九鬼に向けて豪快なフォームで投球。しかし、投球はすっぽ抜けてゴロで捕手のミットに収まった。これには石井も苦笑いで首をかしげ、グラウンドで土下座で謝罪した。昨年4月23日にもハマスタに登場。米米CLUBのBONこと大久保謙作がセレモニアルピッチを務めるも、同じようにすっぽ抜けて、石井が土下座で謝罪していた。昨年は試合後の「BLUE☆LIGHT LIVE（ブルーライトライブ）」が予定されており、午後9時半までに試合終了すればライブ決行だった。他球場より30分早い午後5時半の試合開始で準備万全のはずだったが、延長12回引き分けで4時間13分の大熱戦となりライブは中止に。マイクパフォーマンスで盛り上げたが、ライブは実施できなかった。石井はこの日に向け「今回はリベンジの機会をいただきまして、石井竜也自ら、出ていきます。そして今年こそ、パフォーマンスができることを願っています。一緒に『BLUE☆LIGHT SERIES 2025 Supported by nojima』を盛り上げていきましょう！」とリベンジを期していた。

◆中日打線がDeNA先発石田裕太郎投手（23）に抑え込まれ、今季10度目の完封負けとなった。借金は最多タイの4。チェンジアップ、スライダーなど多彩な変化球に的が絞れなかった。5回先頭のオルランド・カリステ内野手（33）が三遊間を破りようやくチーム初安打を放ったが、続かなかった。4月22日巨人戦以来1カ月ぶりの1軍マウンドとなった先発のカイル・マラー投手（27）は初回に1死一、三塁から暴投で先制を許すなど初回に2失点。その後立ち直ったが6回にさらに2点を追加され途中降板。「最後粘りきれず悔しい」と肩を落とした。▽中日マラー（1カ月ぶりに1軍で先発も6回途中4失点で3敗目）「最後粘りきれず悔しい。打者を詰まらせたり弱い当たりを続けていけば、勝てる確率は上がってくるかなと思う」

◆投打がかみあったDeNAが中日相手に盤石の試合運びで勝ちきった。これで8カード連続負け越しなしで、今季最多タイの貯金3とした。様変わりした下位打線でも、打線の好調ぶりは変わらなかった。前日までスタメン出場を続けていた度会、宮崎、石上に変わって、蝦名達夫、三森、京田が先発に名を連ねた。1回1死一、三塁、オースティンの打席で相手先発マラーの悪送球で幸先よく先制に成功。2死一、二塁からは13試合ぶりにスタメンの蝦名が初球を捉えて左前適時打で2点を先取した。蝦名は右翼守備でもスーパープレーを連発した。2回先頭、カリステのライト線への飛球を背走しながら好捕し、そのままフェンス激突。ボールはつかんだまま、気迫あふれるプレーに球場からは拍手で包まれた。4回先頭でも田中の右中間への飛球にダイビングキャッチ。躍動感あふれるプレーで先発の2年目・石田裕太郎をもり立てた。6回には好調の20歳松尾のヒットで口火を切り、蝦名が3安打猛打賞となる左前打。1死一、二塁とされてから、三森が左前への適時打。「良いところに落ちてくれて良かったです！」という一打でリードを広げると、2死二、三塁から桑原が遊撃への適時内野安打。ヘッドスライディングでもぎとり「気合です！とにかく気合でセーフをもぎ取りました！」とガッツあふれるプレーを見せた。今季2度目の先発マウンドとなった石田裕も打線の踏ん張りと味方の好守に応えた。4回までノーヒットピッチングを継続。5回先頭でカリステに左前打を浴びるも、以降は1安打も許さず。準ノーヒットノーランという圧巻の投球で今季初白星をマークした。

◆急死した兄の思いを背負って躍動した。DeNA蝦名達夫外野手（27）が攻守に躍動し、お立ち台で涙があふれた。「先日、兄貴を亡くしてしまって、突然だったので...。チームを離れてしまった。兄の分もやらなきゃいけないと思ってる。思い切ってやりました」と、何度も言葉に詰まりながらも、兄の思いを言葉に出した。5月5日の中日戦（バンテリンドーム）以来、13試合ぶりにスタメン。気持ちがプレーに表れた。1点リードの1回2死一、二塁、中日マラーの初球149キロ直球を積極果敢にスイング。鋭い当たりで三遊間を抜け、約1カ月ぶりの打点となる適時打を決めた。4回先頭、6回無死一塁でも安打を放ち、今季2度目の猛打賞で激しい外野手争いで猛アピールした。さらに右翼守備でもスーパープレーを連発した。2回先頭、カリステのライト線への飛球を背走しながら好捕し、そのままフェンス激突。ボールはつかんだまま、気迫あふれるプレーに球場からは拍手で包まれた。4回先頭でも田中の右中間への飛球にダイビングキャッチ。躍動感あふれるプレーで先発の2年目・石田裕をもり立てた。

◆今季2度目の先発マウンドとなったDeNA石田裕太郎投手（23）が"準ノーヒットノーラン"で今季初白星をマークした。4回までノーヒットピッチングを継続。5回、先頭のカリステに左前打を浴びるも、以降は1安打も許さなかった。投球内容は9回1安打無失点、1四球、8三振、107球だった。

◆中日打線がDeNA先発石田裕に1安打完封された。0封負けは今季10度目の完封負けで借金は最多タイの4となった。4月22日巨人戦以来1カ月ぶりの1軍マウンドとなった先発のカイル・カイル・マラー投手（27）は5回1／3、4失点で3連敗。また井上一樹監督（53）は試合前に出場選手登録を抹消した根尾昂投手（25）に「回またぎでロングができるように」と課題を伝えたことを明かした。

◆「兄の分も」蝦名達夫 攻守で大活躍打っては3安打1打点守っても2つの好守?プロ野球(2025/5/22)??DeNA×中日??Live on DAZN#オレをみろ #baystars pic.twitter.com/OPRDIUjzfz

◆中日は、わずか1安打でDeNA石田裕に完封された。出した走者は初回の田中の四球と5回カリステの左前安打だけ。三塁すら踏めなかった。井上監督は「とびきり怖いピッチャーって感じではなかったんだろうけど、調子に乗らせてしまった。オルランド（カリステ）が1本だけ打ってくれてたから...。ノーヒットノーランなら『えらいこっちゃ』になってた」と完敗を認めるしかなかった。完封負けは今季10度目。借金は今季最多4となった。

◆中日根尾昂投手（25）が出場選手登録を抹消された。中継ぎ専任で2軍スタートした今季は1日に1軍昇格。3試合連続無失点投球だったが、20日DeNA戦では2回2／3で5安打、5失点。2イニング目に2点、3イニング目に3点を失った。井上監督は「回をまたいで、2回、3回っていうロングもありますよっていうようなところを。そういう立ち位置からどんどんのし上がっていくためにはどうしたらいいか」と、ロング要員で再び1軍を目指せと明確な課題を出した。

◆ガッツマンが讃える蝦名達夫 今度は守備で魅せるフェンスを恐れないファインプレー?プロ野球(2025/5/22)??DeNA×中日??Live on DAZN#オレをみろ #baystars pic.twitter.com/w9znHyRhgR

◆迷わず回した蝦名達夫 ホームへ好走塁今日は走攻守で活躍三森大貴 食らいついてタイムリー?プロ野球(2025/5/22)??DeNA×中日??Live on DAZN#オレをみろ #baystars pic.twitter.com/BZQiVtEyaR

◆DeNA―中日戦で、米米CLUBの石井竜也が"リベンジライブ"で盛り上げた。昨年に来場した際は、延長12回の大熱戦で午後9時半までに試合が終わらず、試合後のライブは実施できなかった。試合前にはセレモニアルピッチで痛恨のすっぽ抜けで2年連続の土下座謝罪も、この日は午後8時1分に終了。無事に代表曲「浪漫飛行」などを熱唱し、三浦監督もベンチからノリノリでライブを見届けた。

◆48日ぶりに1軍先発マウンドに上がったDeNA石田裕太郎投手（23）が、"準ノーノー"の快投で勝利に導いた。4回までノーヒットピッチングを続け、5回先頭で初安打を許すも、以降は1人も走者を出さない投球を披露。競争が厳しい先発ローテ争いに名乗りを上げた。蝦名達夫外野手（27）も3安打猛打賞と2つの好守で2年目右腕をもり立て、チームは8カード連続負け越しなしで今季最多タイの貯金3と勢いを増す。靴ひもを結びなおした。9回2死、完封勝利まであと1アウト。石田裕があえて間をとった。「ポンポンいかないように、落ち着いていられるようにと言い聞かせてました」。前夜に決勝ソロを放った中日田中をツーシームで三ゴロに仕留め、ガッツポーズで1安打完封勝利をかみしめた。ニュースタイルを印象づける快投だった。1回先頭、岡林はシンカーで左飛。ファームで精度を上げ、緩めのチェンジアップのように改良した球を左打者対策で多投。5回先頭のカリステに許した左前打以外は安打を許さなかった。前夜には大のDeNAファンの父から「最近、ノーノーという文字を見るからやってくれよ」と連絡が。「5回でまだヒット0だなと思った瞬間に打たれた。お父さんのせいにしたいと思います」と苦笑いしながらも、今季初白星をかみしめた。本来の力はこんなもんじゃない。球種が豊富で手先も器用。制球力も申し分なく、指標も抜群に良かった。それでも今季結果がついてこなかった。データ班やAIチームが配球の組み立てやピッチデザインで新たな形を提供。ファーム調整中にはコーチ陣から将来像について、資料とともに「エース級の投手になれる」と熱く説明を受けた。助言通りの快投に、小杉投手コーチも「裕太郎本来の能力からしたらこの結果も当然のこと。スーパーローテ級です」と称賛した。このチャンスを逃すわけにはいかなかった。東、バウアー、ケイ、ジャクソンらがひしめく先発陣の争いは激しいが「それを言い訳にはしたくない。どかすくらいの気持ちで」とひるむつもりは全くなかった。40日ぶりの1軍登板で結果で実力を証明。お立ち台で「僕もいるぞ、という気持ちで投げました」と言った。2年目右腕がローテ争いをより激化させる。【小早川宗一郎】

◆DeNAの20歳の松尾汐恩捕手が石田裕の快投を好リードした。打っては2安打で5月の月間打率は5割6分と連日の快音が続く。守備面では先発マスクをかぶった試合に投手の失点がかさんでいたが、この日は1安打完封勝利。緻密な準備が結果につながり「うまくいかないことが続いた中で、心折れずにやってきてよかった」と喜んだ。石田裕も「あまり首振ってない。汐恩のおかげです」と感謝した。

◆2年目のDeNA・石田裕太郎投手（23）が22日の中日戦で今季2度目の先発を果たす。4月12日以来の1軍登板で、「やっと来たなっていう気持ちが一番強い。いい感じの状態」と気合十分だった。開幕後は中継ぎでも起用されたが、同17日の2軍降格後は先発で調整を続けてきた。「中継ぎの気持ちがちょっとわかった気もしたし、毎日準備する大変さもわかった」と成長の糧にして今季初勝利を目指す。

◆右のエースへの道筋を描く。DeNA・石田裕太郎投手（23）が48日ぶりに先発のマウンドに上がった。一回は1四球を出しながらも無失点と、危なげなく立ち上がった。ルーキーイヤーの昨季は先発で12試合に登板して4勝を挙げた。今季は先発1試合に加えてロングリリーフで2試合に登板。東、バウアーら助っ人3人の先発投手陣が盤石で、開幕から幅広い役回りを担っていた。「投げるのが試合終盤だったので力みもしたが、経験できてよかった」。その後に2軍降格も大きな財産になった。地元横浜出身の23歳には、首脳陣から先発としての期待が大きい。1軍を離れる際は「僕の投手としての未来の投手像をまず教えていただいた」と、投手コーチ陣からパワーポイントで配球の考え方などをプレゼンされ、飛躍への道筋を照らされた。高い制球力と切れのあるシンカーが武器。救援での経験から「自分は力で押すピッチャーじゃないと感じた」と2軍での登板では緩急を意識したという。カーブやチェンジアップも試し、収穫を得て1軍に帰ってきた。コーチからのプレゼンでは「エース級のピッチャーになれると言っていただいた。すごく褒められた」と照れながら明かした。ハイレベルな先発投手陣に食い込むべく、目の前のチャンスに全力を尽くす。一回に早速、打線が蝦名の適時打などで2点を援護してくれた。二回と三回はともに三者凡退に抑えた。このイニングまで1四球だけで無安打無失点、3奪三振と序盤は万全の滑り出しとなった。

◆5日以来の先発出場となったDeNA・蝦名達夫外野手（27）が一回に適時打を放った。2死一、二塁で左腕マラーの初球を左前にはじき返し「良いリズム、流れで打席が回ってきたので、積極的に打つことができた」と振り返った。二回無死の右翼守備では、カリステの打球をフェンス激突を恐れずに好捕。四回無死では田中のライナーをダイビングキャッチ。攻守で先発の石田裕を援護した。

◆DeNA・三森大貴内野手（26）が2－0の六回に適時打を放った。1死一、二塁で左前に落とすと、二走の蝦名がためらわず三塁を回り3点目のホームを踏んだ。三森は「どんな形でも得点に絡みたいと思って打席に入った。良いところに落ちてくれてよかった」と振り返った。好調のベテラン宮崎に代わり、15日以来の先発出場。前日には代走で今季8個目の盗塁を決めるなど存在感を放っている。

◆DeNAが快勝。2年目の石田裕が1安打に抑えて三塁を踏ませず、昨年6月以来の完封で今季初勝利を挙げた。一回に暴投と蝦名の適時打で2点を先行。六回に三森と桑原の適時打で2点を加えた。中日は先発マラーが粘れなかった。

◆試合前、リリーフカーに乗って登場した石井竜也（撮影・荒木孝雄）

◆DeNA・石田裕太郎投手（23）が107球で1安打1四球に封じ、今季初勝利を完封で飾った。?23歳4カ月のDeNA・石田裕が昨年6月16日（○5－0西武）以来、自身2度目の完封勝利。23歳4カ月以下で被安打1の完封勝利をマークしたのは、2016年9月28日の日本ハム・大谷翔平（○1－0西武）以来9年ぶり。DeNA（前身を含む）では1969年9月21日の平松政次（○1－0広島、22歳0カ月）以来56年ぶり。?DeNAの投手が被安打1の完封勝利を挙げたのは、19年4月12日の今永昇太（○6－0広島）以来6年ぶり。右投手は02年9月28日のホルト（○2－0阪神）以来23年ぶりで、日本投手では99年9月23日の川村丈夫（○3－0ヤクルト）以来26年ぶり。?球界全体での被安打1の完封勝利は、23年5月9日のソフトバンク・大関友久（○1－0日本ハム）以来2年ぶり。セ・リーグでは22年5月6日の中日・大野雄大（○1－0阪神、延長十回）以来3年ぶり。

◆5日以来の先発出場となったDeNA・蝦名達夫外野手（27）が、急死した兄への思いを胸に攻守で存在感を放った。打っては適時打を含む3安打。二回無死の右翼守備では、カリステの打球をフェンス激突を恐れずに好捕。四回無死では田中のライナーをダイビングキャッチした。5月に野球をするきっかけとなった兄が急死。ヒーローインタビューでは「突然だったので...」と声を詰まらせ、「兄の分までやらなければいけないと思っている。思い切ってやりました」と力強く誓った。

◆圧巻のシャットアウト！　DeNAの2年目右腕、石田裕太郎投手（23）が1安打に抑えて三塁を踏ませず、2024年6月以来の完封で今季初勝利を挙げた。2軍での再調整を経て自己最多の107球、8奪三振の力投。4―0で快勝したチームは8カード連続負け越しなしで、首位阪神に1ゲーム差に迫った。ゲストによるライブが恒例のイベント「BLUE☆LIGHT SERIES」の最終日に、最高の投球をファンに届けた。靴ひもを結び直した九回2死。石田裕は、前夜に勝ち越しソロを放った田中を三ゴロに打ち取ると、涼しげな表情を浮かべた。午後5時30分に始まり、8時1分には早々と決着。お立ち台で朗らかな笑みを浮かべた。「本当にうれしい。すごい歓声の中で投げられて最高でした」テンポ良く、緩急自在に両サイドを広く使った。許した安打は五回無死でのカリステの左安打のみ。三回と四回には右翼手の蝦名が、七回には左翼手の佐野がファインプレーでもり立て「本当に助かった。感謝しかない」。打線は一回に2点を先制し、六回には2点を追加。2年目右腕の今季初勝利をお膳立てした。新人だった昨季は12試合全てで先発して4勝を挙げたが、今季はロングリリーフ2試合を経験した。バウアー、ケイ、ジャクソンと先発を任せられる外国人投手が3人いるため、押し出される形で開幕から難しい役回りに。出場選手登録を一度外され、2軍で再調整となった。