1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ソフトバンク | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 4 | 0 | 0 |
日本ハム | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1X | 2 | 6 | 0 | 0 |
勝利投手:北山 亘基(3勝2敗0S) 敗戦投手:大山 凌(1勝1敗0S) |

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◆日本ハムは1点を追う4回裏、清宮幸の適時打で同点とする。そのまま迎えた9回には、1死満塁から郡司の適時打が飛び出し、サヨナラ勝利を収めた。投げては、先発・北山が9回1失点10奪三振の完投で今季3勝目。敗れたソフトバンクは、打線が3回以降2安打と沈黙した。
◆ソフトバンク松本晴投手(24)が今季初先発に臨む。今季はここまですべて中継ぎで登板し12試合で1勝0敗1ホールド。開幕から16回1/3を投げてまだ失点を許していない。打者68人と対戦して59打数11安打の被打率1割8分6厘。打たれた長打は二塁打2本だけで、被長打率は2割2分と好数字を残している。救援で見せた好投ぶりを先発でも発揮して白星をつかめるか。
◆ソフトバンク前田純投手(24)が22日の日本ハム戦(エスコンフィールド)で自身2連勝を目指す。敵地で調整し「前回(登板)のおさらいで縦変化のボールの強さが大事だと思った。そこをより意識した」と準備を整えた。今季は6試合で1勝1敗、防御率1・80の好成績。「勢いを見せたい」とさらなる上昇を誓った。
◆日本ハム清宮幸太郎内野手(25)は浮かれることなく言った。「もっと打たないとなって感じです。あとは、ちゃんと守って。文句なしで、ちゃんと行けるように、守備もバッティングも、もっとレベルを上げたいっす」。球宴のファン投票中間発表が、この日から開始。パ・リーグ三塁手部門で1位スタートとなったが、気を引き締め直した。球宴初出場となった22年はプラスワン投票での選出で、大きなインパクトを残した。途中出場だった第1戦(ペイペイドーム)でサヨナラ本塁打を放ってMVPを獲得。「9回2死」からの劇的な一発は延長があった時代を含めて初めてという快挙を成し遂げた。自身3年ぶり、ファン投票では初めての球宴出場を狙うには、もっと攻守でアピールが必要と自負する。そんな思いが乗り移ったかのように1点を追う4回1死二塁で中前へ同点適時打。「ピン(石井)さんがいい形をつくってくれたので、なんとかかえそうと思っていました。しっかり仕事ができてよかったです」。昨年はチームから9選手が出場して球宴ジャックも、清宮幸は故障での出遅れが響いて不出場だった。今年こそは「楽しい舞台ですし、行けるなら行きたい」。アピールにつながる一打にもなった。【木下大輔】
◆日本ハムが今季2度目のサヨナラ勝ちで、連敗を2で止めた。同点の9回1死満塁、郡司裕也捕手(27)が右前適時打を放ち、試合を決めた。サヨナラ2ランを放った4月11日西武戦に続き、今季2度目のサヨナラ打となった。郡司は「こういう場面で回ってくるんですよね、そういう星の下というか。なんていうかね。今日もまんちゅう(万波)が(先頭で)フォアボール選んだ時点で、周りの選手に『1アウト満塁で郡司だな』って言ってたんですよね。なんか予想できるようになりました」。チームは負ければ試合がなかった2位西武に並ばれるところだったが、再び1差に広げ、単独首位を守った。投げては先発北山亘基投手(26)が9回1失点完投。自己最多10三振を奪う力投で3勝目を挙げ、お立ち台で今季封印するはずだった決めぜりふ「さいこーきでーす」が飛び出した。
◆ソフトバンクの4番中村晃外野手(35)が意地の3安打を放った。2回の第1打席で内野安打を放つと、4回には中前打、9回にも右前打を決めた。今季2度目の猛打賞。「1本目の内野安打で気持ちが楽になった。積極的に打てていると思います」。サヨナラ負けに悔しさをにじませながらも感覚はいい。山川の不調もあって6戦連続で4番を任されているが、この6試合は打率3割9分1厘。好調維持で打線をけん引する。
◆今季初先発のソフトバンク松本晴投手(24)が5回を3安打1失点と好投した。4回1死二塁から清宮に中前適時打を許して同点とされたが、無四球で4奪三振。58球でまとめた。「先制点を与えなかったところがよかったと思います。全体的にはいい投球ができました。次の登板ではもう少し長いイニングを投げられるように頑張りたい」。開幕から12試合は中継ぎ登板だったが、首位の日本ハム打線を相手に好投。「6番目の男」として先発ローテ入りを確定させた。
◆日本ハムが今季2度目のサヨナラ勝ちで、連敗を2で止めた。負ければ試合がなかった2位西武に並ばれるところだったが、再び1差に広げ、単独首位を守った。投げては先発北山亘基投手(26)が9回1失点完投。自己最多10三振を奪う力投で3勝目を挙げ、お立ち台で今季封印するはずだった決めぜりふ「さいこーきでーす」が飛び出した。日本ハムはサヨナラ勝利で北山が完投勝ち。今季チームで完投勝利を挙げたのは金村、伊藤、古林睿煬、山崎に次ぎ5人目。日本ハムで完投勝利がシーズン5人以上は15年(上沢、大谷、吉川、中村、メンドーサ、有原=6人)以来だが、5月までに5人記録したのは91年以来34年ぶり。この年は西崎、松浦、芝草、柴田、内山が5月までに記録し、6月以降に酒井、西村、小島の3人がマーク。計8人が完投勝利を挙げた。
◆ソフトバンクは今季2度目のサヨナラ負けを喫し、勝率5割に逆戻りした。打線が日本ハム北山の前に9回4安打1得点で10三振。噴き上がるような150キロ台前半の直球に手を焼き、得点は山川の犠飛のみに終わった。最後は1-1の9回裏1死満塁、5番手の大山が郡司にサヨナラ打を献上。連勝は3でストップし、日本ハムの先発には前日20日の伊藤に続く2試合連続完投を許した。小久保裕紀監督(53)は「120球を超えても球威が落ちない。野手もあの姿を見たら心が打たれるでしょう」と北山に脱帽した。剛腕には昨季の8月24日から3連敗。同日も2桁10三振を喫するなど、新たな天敵となりつつある。チーム4安打のうち3安打を放って気を吐いた4番中村は「力を入れる場面の出し入れがうまかった。真っすぐのコントロールが良かったと思います」と苦戦した理由を語った。好投手に力負けしたとはいえ、状態が気になるのは栗原陵矢内野手(28)だ。5月は打率1割2分2厘で不動の3番が低空飛行。この日も3打数無安打で通算打率は2割ちょうどまで下降した。指揮官は「見ての通り。ええわけない」とバッサリ。昨季はキャリア最多87打点を挙げて打線の核に成長した。栗原の復調が得点のカギになる。チームの5月成績は7試合を残して12勝6敗。今季初の月間勝ち越しは22日のカード3戦目に持ち越しとなった。小久保監督は「ピッチャーはよう頑張った。大山も経験にして次に生かせばいい」と切り替えた。【只松憲】
◆日本ハム北山亘基(こうき)投手(26)が、お立ち台で叫んだ。「いつもここに立たせてもらったら言っている言葉があるんですけど...今年は封印して優勝するまで言えないんですけど、やっぱり...最亘基(さいこうき)でーす!」。9回4安打1失点、自己最多タイの10奪三振で最後は郡司のサヨナラ打で3勝目。チームとして最高な勝ち方に「『お前、今日言わなかったら、いつ言うねん』って選手会長の(松本)剛さんを筆頭にみんなに言われた」。昨季から使っている決めぜりふを解禁した。これで金村、伊藤、古林睿煬、山崎に続く完投勝利投手が誕生した。5月までに5人が記録するのは、球団では91年以来34年ぶり。新庄監督も先発の完投は「意識してます」と言う。理由は「中継ぎが緊迫した場面で行くより、1回から投げてる投手の方が感覚もわかる」から。さらに「80球ぐらいで先発が代わると(実力が)伸びる場所がわからなくないですか」。加藤投手コーチから8回終わりに続投の相談をされたときは「オフコース」と答えた。その時点で北山は111球。指揮官も心の中では「やべぇ」と思った。そんな心配を吹き飛ばすように9回も153キロをマークした北山は「今日はすごくフォームも安定していたので、いつも以上に疲れも来なかった」。そう頼もしく言い切った右腕も22日には登板予定が空くため「投げ抹消」予定。成長を促すための完投を推奨する新庄監督の方針によって近年まれに見る分厚い先発陣となった日本ハムが、単独首位をキープした。【木下大輔】日本ハムはサヨナラ勝利で北山が完投勝ち。今季チームで完投勝利を挙げたのは金村、伊藤、古林睿煬、山崎に次ぎ5人目。日本ハムで完投勝利がシーズン5人以上は15年(上沢、大谷、吉川、中村、メンドーサ、有原=6人)以来だが、5月までに5人記録したのは91年以来34年ぶり。この年は西崎、松浦、芝草、柴田、内山が5月までに記録し、6月以降に酒井、西村、小島の3人がマーク。計8人が完投勝利を挙げた。
◆ソフトバンクのセットアッパー左腕のダーウィンゾン・ヘルナンデス投手(28)が右足の太もも付近に違和感を訴えた。6回から2番手で登板。2死一塁で清宮に4球目を投げた直後にトレーナーを呼んだ。確認の投球練習を経て清宮は空振り三振に打ち取ったが、小久保監督は「明日になってみないと分からない」と話すにとどめた。ヘルナンデスは「明日(22日に)キャッチボールして確認したい」と語った。
◆日本ハム新庄剛志監督(53)が大卒2年目の進藤勇也捕手(23)のリードを絶賛した。完投勝利を挙げた北山亘基投手(26)とは今季初のバッテリーだったが、9回1失点10奪三振の快投に導いた。そんな進藤に新庄監督は「すばらしいリードをしてくれましたよ」とほめた。今季の北山は開幕からずっと田宮裕涼捕手(24)とバッテリーを組んでいたが、その田宮が19日に打撃不振で登録抹消。そこで指揮官は「進藤くんを育てるっていう意味では、もう最後の最後まで進藤くんで行こうって決めていた」。腹をくくって任せ、進藤の成長にもつながる最高の結果を引き出してみせた。ただ、新庄監督は進藤にひとつだけ注文した。「(進藤の打席を)早く座って見たいです」と苦笑い。この日も3打数無安打で、まだプロ初安打が出ていない。進藤が打席に立つたびに、ベンチの最前列に立って記念球回収の準備をしている指揮官は「早く打てや(笑い)。1年中、立ってないといけない(笑い)」と冗談めかしながら、待望の瞬間を心待ちにしていた。
◆完投で3勝目を挙げた日本ハム北山亘基投手(26)が、今季初めてバッテリーを組んだ大卒2年目の進藤勇也捕手(23)のリードに感謝した。「年下なんですけど、すごく引っ張ってくれて。僕の状態を含めて一番いいボールを選択し続けてくれた」と振り返った。初回、先頭周東をカウント1-2からナックルカーブで見逃し三振。8回2死走者なしでの対戦では、全球150キロ超え直球で勝負し、4球目154キロ直球で空振り三振に仕留めた。「いい布石を毎回いいタイミングで進藤がつくってくれていた。投げきれたのも良かったですし、リードもすごく良かったんじゃないかなと思います」。この日は最速154キロだった直球にフォーク、ナックルカーブ、カットボールなどの変化球も適度な配分で織り交ぜていった進藤のリードに応えて、3回以降は4安打無失点だった。開幕から田宮とバッテリーを組んでいたが、打撃不振で19日に出場選手登録を抹消。今季7試合目で始めて進藤と組み、4月10日楽天戦(楽天モバイルパーク)以来の白星。「今月はちょっとなかなかチームを勝たせられなかった。すごく悔しい部分もあったので、今日はすごく良い日になったかなと思います」と後輩捕手のリードに感謝しながら充実の表情を見せた。
◆日本ハム清宮幸太郎内野手(25)が劇的勝利のお膳立てをした。4回に初球を打って同点打を放つと、9回はチャンスを拡大する右前打。「もっといい当たりを打てればよかったけど、なんかいい具合に、いいところに転がってくれた」と笑顔。9試合ぶりの複数安打で今季2度目のサヨナラ勝利に貢献した。
◆勝負どころに強い「いつもの郡司」が、また「さよなら郡司」になった。日本ハム郡司裕也捕手(27)が同点の9回1死満塁で右前にサヨナラ打を放った。4月11日西武戦のサヨナラ2ランに続き、チーム2度のサヨナラ勝利はどちらも郡司のバット。連敗を2で止めたチームは単独首位を死守し、貯金を再び7に増やした。またも"さよなら郡司"がやって来た。9回1死満塁。カウント1-1からファウルで3球粘り、最後は大山の151キロ高め直球をきれいに右前へはじき返した。一塁を回ると右手を挙げ反転し、ベンチから出てきた北山と抱き合い喜んだ。「北山"さいこうき"君が最高のピッチングをしてくれていたので、負けるわけにはいかないと思っていた。何とか決めることができて良かったです」。9回122球完投の北山に、貴重な3勝目を届けた。前の3打席は凡退も、勝負強い"いつもの郡司"が顔をのぞかせていた。「まあまあ捉えた(打球)のが正面にいってたので。(コーチの)谷内さんに『凡打がいつもの郡司っぽくなってきてる』と言ってもらって。『これは、おいしいところを持っていくパターンだな』と」。その通りになった。4月11日西武戦では代打サヨナラ2ラン。「勝負どころこそ冷静に。絶対打ってやるという気持ち以外に、どう攻めてくるかなとか、第三の視点みたいなのを持っていったりしてます」。前打者のレイエスが申告敬遠され「一瞬この野郎と。『亀井怒りのホームラン』みたいな気持ちで行こうかなと思ったけど『ちょっと待てよ。ここは郡司勝負だろ』と」。冷静な"いつもの郡司"だった。9回に入る際「多分まんちゅう(万波)が四球で出て、ピンさん(石井)か(清宮)幸太郎のどっちかがライト前に打って一、三塁になって、盗塁で二、三塁、モーレ(レイエス)敬遠。満塁郡司じゃんっていうのは予想してて。想定通り」。15日オリックス戦で34試合ぶりに放った安打が決勝打になった"おめざめ郡司"は「崖っぷちに立たされる方がいいんじゃないかと思い出しました」。"どたんば郡司"が、今季もファンを喜ばせる。【永野高輔】
◆日本ハムがサヨナラ勝ちで連敗を2で止めた。1―1の九回1死満塁から郡司が右前打を放って試合を決めた。先発の北山は9回4安打1失点、10奪三振の力投で4月10日以来の3勝目。ソフトバンクは惜敗し、連勝が3で止まった。
◆ソフトバンクは首位日本ハムにサヨナラ負けを喫し、1日で貯金がなくなった。北山にわずか4安打に抑えられ、得点は山川の犠飛による二回の1点のみ。小久保監督は「120球を超えても球威が落ちない。あの姿を見たら(日本ハムの)野手も心を打たれるでしょう」と脱帽した。六回以降は継投でしのいできたが、1―1の九回に5番手で登板した2年目の大山が踏ん張れなかった。1死一、三塁から4番レイエスを申告敬遠で歩かせ、郡司に決勝打を浴びた。監督は「投手陣はよく頑張った。大山も経験にして次に生かせばいい」と責めなかった。

<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
日本ハム |
24 | 17 | 1 | 0.585 (↑0.01) | - (-) |
101 | 154 (+2) | 121 (+1) | 42 (-) | 19 (-) |
0.235 (↓0.001) | 2.430 (↑0.03) |
2 (-) |
西武 |
23 | 18 | 0 | 0.561 (-) | 1 (↓0.5) |
102 | 113 (-) | 104 (-) | 15 (-) | 33 (-) |
0.234 (-) | 2.370 (-) |
3 (-) |
ORIX |
22 | 18 | 3 | 0.550 (↑0.012) | 1.5 (-) |
100 | 145 (+6) | 149 (+1) | 30 (-) | 22 (+1) |
0.265 (↑0.001) | 3.170 (↑0.05) |
4 (-) |
ソフトバンク |
21 | 21 | 2 | 0.500 (↓0.012) | 3.5 (↓1) |
99 | 159 (+1) | 132 (+2) | 26 (-) | 30 (-) |
0.243 (↓0.003) | 2.610 (↑0.01) |
5 (-) |
楽天 |
18 | 23 | 0 | 0.439 (-) | 6 (↓0.5) |
102 | 115 (-) | 134 (-) | 18 (-) | 45 (-) |
0.236 (-) | 3.150 (-) |
6 (-) |
ロッテ |
14 | 25 | 0 | 0.359 (↓0.009) | 9 (↓1) |
104 | 93 (+1) | 139 (+6) | 20 (+1) | 13 (-) |
0.203 (-) | 3.260 (↓0.09) |
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