広島(☆3対2★)ヤクルト =リーグ戦6回戦(2025.05.20)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
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ヤクルト
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広島
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勝利投手:中﨑 翔太(1勝1敗0S)
(セーブ:ハーン(1勝1敗2S))
敗戦投手:ランバート(1勝4敗0S)

本塁打
【広島】ファビアン(5号・1回裏ソロ)

  DAZN
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◆広島が接戦を制した。広島は初回、ファビアンのソロで先制に成功する。その後2-2となって迎えた6回裏には、モンテロの適時二塁打が飛び出し、再びリードを奪った。投げては、3番手・中崎が今季初勝利。敗れたヤクルトは、打線が中盤以降の好機を生かせなかった。

◆俳優鈴木福(20)がマツダスタジアムでは2年連続となる始球式を行った。背番号「29(ふく)」のユニホーム姿でマウンドに上がると、まずは昨年同様に"マエケン体操"を披露。ユニホームの下に着用した同姓の鈴木初勝利Tシャツを見せた後には、左腕から本家顔負けのアンダースローでノーバン投球。「昨年と同じじゃ面白くないので、何かできるかなと考えたときに巡り巡った縁を感じたので、鈴木つながりということでやらせてもらいました」。球場を沸かせた投球に、本人も「ノーバンでいったらいいというのと、相手選手に当てないようにと気をつけていたので、95点ぐらいはあげてもいいかな」と自己評価した。大の広島ファンで、この日1軍に昇格した佐々木には「2軍ですごく打ってるのは見ていた。緊張もされますでしょうし、1軍の舞台は違うとみなさん話されるので、少しでもいいプレーが見られたらファンとしてはうれしいです」とエールを送った。

◆1軍初昇格した広島ドラフト1位の佐々木泰内野手(22)が「7番・三塁」でプロデビューした。1回に三塁での守備機会をこなすと、2回無死二塁で迎えた初打席は右中間に伸びる大きな飛球となった。だが、背走したヤクルトの右翼増田の好守に阻まれ、右飛に。それでも二走・モンテロがタッチアップからヘッドスライディングで三塁を陥れる進塁打となった。続く矢野の当たりは前進守備を敷いた二塁・山田の右を抜ける適時打となり、佐々木の右飛が追加点につながった。デビュー戦を前にした佐々木は「1打席目の結果というか、スイングでファンのみなさんや他球団に印象が付くと思う。1打席目は力むとは思うんですけど、自分の良さを出せればいいかなと思います」と意気込んでいた。カウント1-1から外角カットボールを捉えた打球は好捕に阻まれたものの、逆方向へ伸びていく弾道にスタンドが沸いた。

◆広島のドミニカンコンビが、チームの連敗を止めた。火付け役は好調ファビアンだ。1回2死からヤクルト先発ランバートのカーブを振り抜き、左翼への特大5号先制弾。「いい反応で、ポイントを前にして自分のスイングでしっかり捉えることができました」。打線の口火を切る1発で、自身の連続安打を17試合に伸ばした。決勝打はモンテロだ。同点の6回1死一、二塁から初球チェンジアップを引っ張り、左翼線への二塁打で勝ち越した。「1カ月以上1軍にいなかったので、自分の力でチームに貢献しないといけない」。復帰後7試合で5打点目と勝負強さを発揮。復帰後早くも、3度目の勝利打点となった。新井監督は両助っ人の働きに「勤勉だし、練習熱心だし、いいところで打ってくれる。すごく期待しています、これからも」と信頼を寄せた。

◆広島が助っ人の活躍で連敗を止めた。1回にファビアンが5号先制ソロを放つと、2回はモンテロの二塁打から加点。同点に追いつかれた6回1死一、二塁では再びモンテロが左翼線に二塁打を放ち、勝ち越した。最少得点差を継投で守って逃げ切り、最後はハーンが締めて2セーブ目。プロ初出場となった昨年のドラフト1位の佐々木は惜しい当たりもあったが、3打数無安打に終わった。

◆金銭トレードで西武から加入したヤクルト・山野辺翔内野手(30)が1軍に合流した。3日から新天地の2軍に合流した山野辺は、ここまでイースタン・リーグで21試合に出場。18日の同リーグのロッテ戦(浦和)では、〝移籍1号〟ソロを含む2安打を放っていた。会見で「1軍で結果を出せるように頑張りたい」と意気込んでいた内外野を守れるユーティリティープレーヤーが、13勝22敗1分けでセ・リーグ最下位に沈むチームの起爆剤となる。

◆21日の広島戦に先発するヤクルト・吉村は、短距離ダッシュなどで調整した。前回11日の巨人戦(神宮)では8回4安打1失点10奪三振と好投するなど、今季は5試合の登板で2勝2敗、防御率3・28。19日時点でチーム打率・249がリーグトップの広島打線との対戦に「一人一人を抑えるのが大事になってくる。ヒットを打たれてもしっかり切ってゼロをつなげていきたい」と意気込んだ。

◆持ち前の明るさで、上位浮上を目指すチームに活気をもたらす。西武から金銭トレードで加入したヤクルト・山野辺翔内野手(30)が1軍に合流。早速、出場選手登録されてベンチ入りした。「(チームが)負けていると(振る舞いを)明るくしにくい雰囲気があると思う。よそ者感というか、何も知らないで来たみたいな感じで元気を出してやっていきたい」と意気込んだ。内外野を守れるユーティリティープレーヤーは、3日から新天地の2軍に合流。18日のイースタン・リーグのロッテ戦で〝移籍1号〟のソロを含む2安打を放つなど存在感を発揮し、昇格をつかんだ。西武時代は明るい性格でムードメーカーとしても〝戦力〟となっていた右打者が、最下位に沈むチームの起爆剤として役割を全うする。新天地には頼もしい味方もいる。中心選手として活躍する茂木は、山野辺にとって小、中学時代の硬式野球チーム、神奈川・桐蔭学園高と同じ経歴を持つ1つ上の先輩。「僕と茂木さんが一緒に試合に出ていたのは小学生まで。僕が捕手で茂木さんがショート。それ以降はずっと応援している立場だった」と回想する。ともに自主トレを行う兄貴分とは、広島入りした前夜も食事に出かけ、海鮮料理に舌鼓を打った。この日は二塁、三塁などで入念にノック。準備を整えた新戦力は「(結果を求めすぎても)慌てちゃうので、どっしりやろうと思う」と足元を見つめた。(樋口航)

◆2回、広島・佐々木泰の打球を好捕するヤクルト・増田珠=マツダスタジアム(撮影・渋井君夫)

◆広島が競り勝った。2―2の六回にモンテロの適時二塁打で勝ち越し、継投で逃げ切った。3番手の中崎が1回無失点で今季初勝利、九回をハーンが締めた。ヤクルトは再三好機をつくっても2点止まりで、負け越しが10に膨らんだ。

◆広島が連敗を止め、接戦を勝利した。先発した森翔平投手(27)は五回途中まで投げ、2失点。勝敗は付かなかった。ドラフト1位・佐々木泰内野手(22)=青学大=が1軍に今季初昇格し、「7番・三塁」で初スタメン出場を果たした。森は一回、二回こそ無失点で切り抜けたが、フルカウントまで粘られる場面が多く、苦戦。2|0の三回には1死一、三塁のピンチを招き、そこから2点を失い同点とされた。打線は一回にファビアン(前レンジャーズ傘下)が左翼へ先制ソロを放ち、二回にも1死三塁から矢野の右前適時打で2点リードとした。2|2の六回には1死一、二塁からモンテロ(前ロッキーズ)が左翼線への適時二塁打で勝ち越した。佐々木は第1打席に右中間へ大きな飛球を放ったが、右飛。六回の第3打席でも左翼ポール際へ特大ファウルを放つなど、惜しい当たりを連発した。

◆広島が連敗を止め、接戦を勝利した。先発した森翔平投手(27)は五回途中まで投げ、2失点。ドラフト1位・佐々木泰内野手(22)=青学大=が1軍に今季初昇格し、「7番・三塁」で初スタメン出場を果たした。

◆最下位に沈むヤクルトは得点圏に走者を進めたイニングが5度あったが、2点止まりで惜敗した。借金は今季ワーストの10に膨らんでも、高津監督は「大丈夫。なんとかなるなと思っている」と気丈に振る舞った。同点の五回2死満塁でオスナが二ゴロに倒れ、1点を追う七回1死二、三塁ではサンタナ、続く茂木も凡退。監督は「チャンスはつくるけど、あと一本が出ない。どの投手もいいしね」と現状を受け止めた。

◆広島の新助っ人コンビが勝利に貢献した。2-2の六回1死一、二塁からモンテロ(前ロッキーズ)が左翼線へ勝ち越しの二塁打。2安打1打点と今季2度目のマルチ安打も記録し「絶対に打ってやろう。やらないといけないと思っていた」と胸を張った。一回にはファビアン(前レンジャーズ3A)が左翼へ先制の5号ソロ。初めて2人並んだヒーローインタビューで「最高です!!」と声をそろえた。(マツダ)

◆西武から金銭トレードで加入した山野辺が七回に代打で移籍後初出場。広島の左腕・森浦の前に空振り三振を喫したが「どんどん声を出してやっていくしかない」と前を向いた。試合前練習では、二塁と三塁で入念にノック。内外野を守れる元気印は「より使いたいと思ってもらえるようにしっかりやっていきたい」と話した。

◆また勝てなかった。セ・リーグ最下位のヤクルトは惜敗し、2連敗。マツダスタジアムでは2023年から3勝23敗1分けと大きく負け越している。好機を作るもあと一本が出ず、高津臣吾監督(56)も厳しい表情を浮かべた。「得点圏の差だと思うね。あと一本出るか出ないか。四死球を絡めてチャンスは作るんだけど、あと一本が出ない」2点を先制された後の三回に北村拓の右前適時打、サンタナの遊ゴロの間に同点。五回には3四死球で2死満塁の好機を作るも無得点。1点を追う七回も死球や相手の暴投もあって1死二、三塁としたが、サンタナが二飛、茂木が空振り三振に倒れた。37試合目で借金は「10」に。それでも、高津監督は「大丈夫ですよ。何とかなるなと思っています」と懸命に前を向いた。(赤尾裕希)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
23162 0.590
(↑0.011)
-
(-)
102142
(+4)
100
(-)
23
(+1)
34
(+1)
0.249
(↑0.003)
2.190
(↑0.05)
2
(-)
広島
22181 0.550
(↑0.012)
1.5
(-)
102139
(+3)
110
(+2)
21
(+1)
14
(-)
0.248
(↓0.001)
2.400
(↑0.01)
3
(-)
DeNA
20173 0.541
(↑0.013)
2
(-)
103139
(+10)
111
(+2)
19
(+3)
23
(+1)
0.232
(↑0.003)
2.550
(↑0.01)
4
(-)
巨人
21211 0.500
(↓0.012)
3.5
(↓1)
100128
(-)
141
(+4)
32
(-)
18
(+1)
0.239
(↓0.002)
2.900
(↓0.01)
5
(-)
中日
17212 0.447
(↓0.012)
5.5
(↓1)
10387
(+2)
121
(+10)
17
(-)
20
(-)
0.211
(↑0.002)
2.860
(↓0.2)
6
(-)
ヤクルト
13231 0.361
(↓0.01)
8.5
(↓1)
106105
(+2)
157
(+3)
17
(-)
10
(+2)
0.225
(↓0.001)
3.690
(↑0.01)