1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
日本ハム | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 6 | 1 | 0 |
ロッテ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1X | 2 | 7 | 1 | 1 |
勝利投手:小野 郁(1勝2敗0S) 敗戦投手:山本 拓実(1勝1敗0S) 本塁打 |

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◆ロッテが劇的なサヨナラ勝利。ロッテは1点を追う9回裏、ソトのソロで同点とする。そのまま迎えた延長12回には、代打・西川の適時打が飛び出し、試合を決めた。投げては、5番手・小野が5年ぶりの白星。敗れた日本ハムは、打線が好機を生かしきれなかった。
◆ロッテのオースティン・ボス投手(32)が、自己最長の8回3安打無失点、96球で好投し、3試合連続のハイクオリティースタート(HQS=先発7回以上、自責点2以下)を達成した。初回、田宮、細川、清宮を7球で3者凡退。プレーボールからわずか3分の間に3つのアウトを取った。0-0の2回には先頭レイエスの左前打で、この日両チームにとって初めての安打を許したが、キレのあるカットボールなど多彩な変化球を武器に後続を断った。0-0の3回には、1死から俊足の五十幡に右中間への三塁打を打たれて、この日最大のピンチを背負った。だがスクイズを試みた田宮を空振り三振、続く細川を二ゴロに仕留めて本塁を踏ませなかった。80球を目前とした0-0の8回。先頭水野を打ち取った打球は、三塁方向へ転がるも、打球が変化。三塁手安田の処理が遅れ、水野は内野安打で出塁した。なおも二盗を許し、無死二塁で勝ち越しの走者を得点圏に背負ったが、石井を左飛、伏見を三ゴロ、五十幡を投ゴロで得点を与えなかった。
◆日本ハム田中正義投手(30)が今季初めてのセーブ失敗となった。1点リードの9回に登板。2番藤岡、3番藤原を打ち取って、勝利まであと1死としたが、4番ソトに133キロのフォークを捉えられ、右中間のホームランラグーン席へ運ばれる同点6号ソロを被弾。田中は両手で膝をついて、ガックリとうなだれた。その後は5番安田に中前打を浴びたが、6番ポランコは三邪飛に抑え、なんとか延長戦に持ち込んだ。
◆動画は下記X(エックス)のロゴをクリックすると見られます起死回生野球は9回2死からソトが同点ホームラン?プロ野球(2025/5/18)??ロッテ×日本ハム??Live on DAZN #オレをみろ#chibalotte pic.twitter.com/L228MzluJe
◆日本ハムは3連勝目前で白星がスルリと手中からこぼれ落ち、今季2度目のサヨナラ負けを喫した。1点リードの9回に登板した守護神の田中正義投手(30)が誤算。2番藤岡、3番藤原を打ち取ったが、4番ソトに右中間のホームランラグーン席へ運ばれる同点6号ソロを被弾した。勝利まであと1死の状況から追いつかれると、延長12回に7番手の山本拓実投手(25)が1死一、二塁とされ、西川にサヨナラ打を浴びた。先発した達孝太投手(21)はプロ最長となる7回を投げて2安打無失点と快投。試合前半は6メートル前後、6回以降は10メートル前後となった強風の中でフォークがさえ渡り、自己最多の8奪三振。降板までに打線の援護がなく、2勝目は逃したが、「前回登板よりも三振を奪えて、内容はよかったと思います。ただ同じ打者に四球2つはダメでした」と振り返った。ロッテ先発のボスを打ち崩せなかった打線は0-0の9回に途中出場の浅間大基外野手(28)が二塁打で出塁。細川凌平内野手(23)が犠打を決め、1死三塁から清宮幸太郎内野手(25)が先制の適時二塁打を放った。さらに1死三塁と追加点のチャンスがあったが、フランミル・レイエス外野手(29)が三振、万波中正外野手(25)が投ゴロとたたみかけられず。延長11回も2死二、三塁のチャンスをつくったが、万波が遊ゴロに倒れた。
◆ロッテのドラフト1位西川史礁外野手(22)が試合を決めた。延長12回1死一、二塁。絶好機に代打で登場し、日本ハム山本拓の初球の変化球を捉えた。右中間を真っ二つに割った打球は、プロ初のサヨナラ打に。両拳を握り、仲間の手荒い祝福を浴びた。「こんな大歓声、初めてなので」。涙、涙の劇的勝利。本拠地初のお立ち台では「チャンスをつぶしてばっかりだったので、この1打席に懸ける思いは強かった」と、目を潤ませながら笑顔で声を弾ませた。球場全体の期待を一身に背負ったプレッシャーのかかる場面で、持ち味の初球フルスイングを思い出した。一瞬ネガティブなイメージも湧いたが「初球から振るスタイルはいつもやってきたこと。それは貫こう」と気持ちを整理して、1球で仕留めた。エリート街道を歩む大卒ルーキーも、プロの壁にぶつかっていた。敵地で迎えた開幕戦でプロ初安打初打点の鮮烈デビューも、4月12日に2軍降格。同29日に再昇格後も、直近5試合では17打席無安打と、持ち味の打撃に元気がなくなっていた。「最初良いスタートが切れたという感じだったんですけど、なかなかそこから全然うまくいかなくて」。打撃修正に取り組み、栗原1軍打撃コーチらの助言を受けた。今は「始動を早めて打ちに行く間を長く取る」という方法が、しっくりきているという。ここぞの場面で送り出した吉井監督は「前へっていう気持ちが一番強い選手。その通り打ってくれて良かった」。チームは借金9で最下位に沈み、苦しい戦いが続いているが、西川は「このヒットをきっかけにチームに貢献できるように頑張っていきたい」と上を見据えた。【佐瀬百合子】西川史礁(にしかわ・みしょう)2003年(平15)3月25日、和歌山県生まれ。龍谷大平安では2年春の甲子園で遊撃手として8強。青学大では3年春に左翼のレギュラーになり、3、4年の春にMVP。24年3月、欧州代表戦で大学生ながら侍ジャパン入り。4年時に春秋リーグ戦、大学選手権、神宮大会の4冠達成。昨年ドラフト1位でロッテ入団。182センチ、88キロ。右投げ右打ち。
◆日本ハムが土壇場で追いつかれ、3連勝を逃した。1点リードの9回に登板した守護神の田中が、2死無走者からソトに同点6号ソロを被弾。最後は延長12回サヨナラ負けに終わった。新庄剛志監督(53)は「負けはしたけど、いい試合。長いシーズン、いろんなことが起きますよ」と落胆の色はなし。先発達の好投には「投げるたびに成長している」と敗戦の中での収穫には笑顔だった。日本ハム達(7回無失点と好投もチーム事情で19日に抹消予定)「『投げさせてくれよ』って感じですけど(笑い)。しっかり調整して上がってこいよっていう意味だと捉えて切り替えてやりたい」
◆ロッテのドラフト1位ルーキー、西川史礁外野手(22)が涙のサヨナラ打を放った。延長12回1死一、二塁から代打で登場。初球のカットボールをとらえ、中越えに適時二塁打として試合を決めた。「こんな大歓声初めてなので」と涙ながらに語り、これまでの野球人生で一番という歓喜の瞬間をかみしめた。ロッテのルーキー西川が12回に代打でサヨナラ安打。新人のサヨナラ安打は今年4月29日ロッテ戦のオリックス麦谷以来で、ロッテでは20年6月27日オリックス戦の佐藤都志也以来5年ぶり。佐藤も代打だった。新人が延長12回以降にサヨナラ安打は01年赤星憲広(阪神)が6月20日巨人戦の12回に決めて以来。ロッテでは毎日時代の56年8月23日阪急戦(駒沢)で須藤豊が12回に二塁打を打って以来、球団69年ぶり2人目だ。
◆日本ハム清宮幸太郎内野手(25)の先制打も勝利にはつながらなかった。9回1死三塁で中越え適時二塁打もチームはサヨナラ負け。「早く点を取ってあげたかった」と好投した達を援護できなかったことを反省した。最近は試合で普通のバットに戻していたが、試合前練習では魚雷バットを使用。「結構バッティング練習の感じがよかった。使い分けられたら」と今後は"二刀流"で臨むことも明かした。
◆悔しいサヨナラ負けでも、希望の光がキラリ-。日本ハム達孝太投手(21)が今季2度目の先発も7回2安打無失点と好投した。打線の援護に恵まれず2勝目は逃したが、自己最多の8奪三振と安定感抜群の内容。豊富な先発陣がそろうチーム事情から19日に再び"投げ抹消"となる予定だが、新庄剛志監督(53)も「ローテーションで回してもいい」とうなる快投だった。達が兼ね備える"エースの器"が垣間見えた。7回無失点でも勝利が付かなかった試合後。「勝てなかったのは...チームが勝たないといけないので。自分に白星がつくかはコントロールできないですけど、自分が投げた試合で勝てなかったのは、あまり良くないこと」。勝つ流れにできなったことを悔やんだ。それでもエース級の投球だった。6~10メートルの強風の中で直球の最速は153キロを計測。フォークも、よく落ちた。「どの球種でもカウントが取れ、最後に決めるのは真っすぐとフォークみたいなイメージで投げられたので良かった」。8奪三振は自己最多。ほぼフォークが決め球も、4回の藤岡の空振り三振はカットボール。「カットで三振も初めて取ったんじゃないかな。特に良かった」と収穫もあった。球数も105球と、初めて1軍で100球超え。頼もしい投球に新庄監督も「達くん、良かったね。投げるたびに成長している。安心感が出てきた」とほめた。ただ、続けて「(先発)ローテーションで回してもいいぐらいのピッチャーに成長してますけど...(19日に)抹消。仕方ない。投げさせないといけないピッチャーもたくさんいるから」と苦笑い。再び1軍先発までは10日以上の期間が空く見通しだ。達も「『投げさせてくれよ』って感じですけど(笑い)、自分の成長につながるような登板間隔にしてもらっているのと、時間がある分、しっかり調整して上がってこいよっていう意味だと捉えて切り替えてやりたい」。今季初勝利の前回に続き、群雄割拠の先発陣の中で突き抜けられるポテンシャルを、十分に証明した。【木下大輔】
◆日本ハムは延長12回サヨナラ負けを喫したが、大ベテランの火消しは圧巻だった。延長11回1死二塁で登板した宮西尚生投手(39)が一、三塁とピンチを広げられながらもソト、安田から連続空振り三振を奪い、土俵際で踏みとどまった。試合後、宮西がマウンド上での心境、考え方などを熱く語ってくれた。-1死二塁で登板。最初の打者の藤原の遊撃へのゴロを水野が捕って一塁へ送球も内野安打となって一、三塁となった宮西 あれは、いろいろ重なったっていうのもあるけど...「終わった」と思った(笑い)。いやでも(次打者が)ソトか。ソトの時にベンチ見たら、監督がホームランOKっていうジェスチャーしてくれたんで。なんなら、もう攻めろみたいなジェスチャーしてくれたんで。だから1球、ちょっと(初球に)チェンジアップを見せて。前回というか、去年からずっとチェンジアップばっか投げていたんで、ここは思い切って、もう腕を振ってインコース真っすぐ、強いボールをって、ほんまに切り替えができたっていうか。あそこで打たれる覚悟ぐらいの気持ちで投げたから。それがね、ほんといい形で三振が取れたから、あれは大きかったかな。-一、三塁となってマウンドに集まったときに、水野に何か声をかけていたが宮西 あん時は、もうほんまに「絶対、気にすんなよ」って。「どっちみち、ピンチやし」って。「あれがヒットになろうがね、あうとになろうがピンチには変わらんねんから切り替えろ」っていう感じ。-水野のためにもっていう思いで投げた宮西 いや、そこはなんも思ってない(笑い)。目の前のバッター抑えるだけっていう状況やったんで。別に、その1つのエラーがどうこうっていう状況じゃないし。もともと打たれたらダメな状況やったから、あれがどうこうっていうことは特に考えず。打たれるならホームランかなと思ってたから。だから、そういう意味では、思い切ってバッター勝負に行けたっていうのもあるし。-安田との対戦では右翼線ギリギリのファウルもあった宮西 あれはラッキーやったっていうのもある。あそこで全ての考えがまとまったというか。その前にね、やっぱり勝負すんのか、せえへんのか。(安田の打席中に)ランナー二塁まで走ったから、藤原が。2人(安田と次打者のポランコ)で1つ(アウト)っていう状況の中、カウントが進んでいってたんで、安田選手もおそらくフォアボールもあるんかなっていうところでの駆け引きがあった。あそこでファウルになったってところで、たぶんバッターは自分(宮西)がポランコと勝負はせずに、自分(安田)で勝負するんやなって思ったと思うんよ。でも、こっちは別にフォアボールでもいいと思ったし、どっちでもいいと思ってた。だからスライダー、ワンバンさせたら振るなっていうのは、手応え的な直感っていうのはあった。それがその直感通りになったんで。あのファウルは大きかったかな。-登板が終わった後や試合が終わった後とかに、水野の方からなんか話しかけられたりは宮西 いや、そんなことない。もうあいつはね、反省してるし、後悔してるやろうし。でもそこはね、引きずるチームじゃないし、切り替えが大事っていうね、やっぱり常に言うから。もう試合終わったんで、なんも考えてないです。たぶん次はやってくれるでしょ。-味方のミスをカバーするのは大事宮西 まあまあミスをカバーするってね、なんかかっこよくは聞こえるかもしんないけど、正直そんな余裕ないし、ああいうやっぱ状況では。目の前のバッターを、もうとりあえずどう抑えていくかって次々に、やっぱり目まぐるしく頭を回転させてるから。そういう意味で結果的に抑えたら救ってあげたことになるし、打たれたら共倒れになるし。だから、そこがリリーフの見せどころでもあるっちゃ見せどころでもあるんやろうけど。そんな大して...消極的なミスじゃないし。あれ、サードに放ろうか迷っちゃったってところで1歩、反応が遅れたっていうだけやし。それは別に守りに入った守りじゃないと思うし。でも、水野はね、やっぱレギュラーとしてショートを守らなあかん選手だと思うし。やっぱりこっからね、また成長する。これ1つでね、成長できるだろうし。結果的に抑えて大正解だなとは思いますけど...まあ、抑えられたからいいんじゃないですか。そんな感じですね。
◆日本ハム宮西尚生投手(39)が大ピンチをしのいだ。延長11回1死二塁で登板。藤原の内野安打で一、三塁とされたが、ソトと安田を連続空振り三振に仕留めた。「ソトの時にベンチ見たら、監督がホームランOKっていうジェスチャーをしてくれた。あそこは打たれる覚悟ぐらいの気持ちで投げた。いい形で三振が取れた。あれは大きかった」。腹をくくった快投に新庄監督も「しびれましたね」とたたえた。
◆ロッテのドラフト1位ルーキー、西川史礁外野手(22)が涙のサヨナラ打を放った。延長12回1死一、二塁から代打で登場。初球のカットボールをとらえ、中越え適時二塁打として試合を決めた。「こんな大歓声初めてなので」と涙ながらに語り、これまでの野球人生で一番という歓喜の瞬間をかみしめた。先発のボス・オースティン投手(32)は8回3安打無失点で3試合連続となるハイクオリティースタート(HQS=先発7回以上、自責点2以下)を達成。延長戦の3イニングを中森俊介投手(22)、木村優人投手(19)、小野郁投手(28)で無失点でつなぎ、劇的サヨナラ勝利につないだ。
◆ロッテは0-1の九回2死走者なしから4番のネフタリ・ソト内野手(36)が相手守護神の田中から起死回生の右越え同点ソロを放ち、追いついた。直前まで打率2割と低迷する主砲が大仕事だ。九回表に鈴木が1点を与え、敗色の濃い土壇場だった。カウント1-1から外角高めに抜けた133キロのフォークを捉え、高々と舞い上がった打球は、鴎党の声に押されるように右翼テラス席へ飛び込んだ。チームとして19イニングぶりの得点は、試合を延長戦に持ち込む一発となった。
◆ロッテがサヨナラ勝ちを飾った。0―1の九回2死でネフタリ・ソト内野手が同点ソロを放ち追いつくと、延長十二回1死一、二塁から代打で打席にたったドラフト1位ルーキーの西川史礁外野手=青学大=が適時二塁打を放ち勝負を決めた。5番手の小野郁投手が5季ぶりの白星を挙げた。
◆ロッテがサヨナラ勝ち。0―1の九回2死でソトが田中から同点ソロを放ち、延長十二回1死一、二塁から代打したドラフト1位・西川史礁外野手(青学大)の適時二塁打で勝負を決めた。?ロッテの新人・西川が延長十二回に代打サヨナラ二塁打。新人選手のサヨナラ安打は4月29日のオリックス・麦谷祐介(九回=単打、対ロッテ)に次いで今季2人目。?新人選手が代打サヨナラ安打を放ったのは、2020年6月27日のロッテ・佐藤都志也(十回=単打、対オリックス)以来5年ぶり。延長十二回以降に打ったのは、1992年10月1日の広島・町田公二郎(十三回=本塁打、対ヤクルト)以来33年ぶり。
◆日本ハムは1―0の九回2死で田中がソトに同点ソロを許し、延長十二回には山本拓が西川にサヨナラ打を浴びた。ただ、新庄監督は「いい試合をした」と暗い様子は一切、なかった。それよりも「投げるたびに成長している」と4年目で自己最長の7回を投げ、無得点に抑えた達の好投を喜んだ。先発陣の層が厚く、出場選手登録を外れて次回に備える達は「どの球種でもカウントが取れた。しっかり調整して上がって来いよ、という意味だと捉えてやりたい」と力を込めた。
◆天国も地獄も味わったドラ1が大仕事をやってのけた! ロッテのドラフト1位ルーキー・西川史礁外野手(22)=青学大=は18日、日本ハム7回戦(ZOZOマリン)で、1-1の延長十二回1死一、二塁から代打で登場。中越えへのサヨナラ二塁打を放ち、2-1の勝利に導いた。初球から振ると腹をくくっていた。1-1の延長十二回1死一、二塁。代打で出た西川は、山本拓のカットボールを思い切りスイング。打球は前進守備の中堅手の頭上を越え、フェンス手前で弾んだ。新人が延長十二回以降に代打でサヨナラ打を放ったのは、1992年の広島・町田公二郎以来33年ぶり。本拠地では初のお立ち台に上がり「これまでチャンスをつぶしてばかり。この一打席に懸ける思いは本当に強かった」と振り返った。青学大時代に大学日本代表の4番を務めた主軸候補は、開幕からジェットコースターのような1カ月半を過ごした。開幕スタメンを勝ち取り、その勢いのまま5試合連続安打をマークするも、一転不調に陥り、4月12日に出場選手登録を抹消された。それでもファームでは打率4割超と打ちまくり、同29日に再昇格。直後は安打が続けて出たが「そこからうまくいかないのが1軍と2軍の違い」と5月4日以降、17打席安打なしと再びトンネルに入った。暗中模索の日々。試合が雨天中止になった17日には「結果が出ないのは苦しい。今は積極的な自分のスタイルを崩して、打ち取られるのだけはやめようと思っています」と苦しい胸の内を明かした。ただ、この日は初球を打ち、持ち味の積極性に原点回帰。チームに勝利をもたらした。ベンチには佐藤や山口ら、西川より経験に勝る手札は残っていた。西川に託した吉井監督は「攻める気持ちは一番、彼が強いかなと。ああいうところは引いちゃうと絶対やられる。前へっていう気持ちが一番強い選手」と力説した。勝ったとはいえチームは最下位で、借金9。今はただ、前へ進むのみだ。(片岡将)
◆延長十二回に5番手で登板したロッテ・小野郁投手(28)は「最近、全然いいところで抑えられていなかったので、勝ちにつながる投球ができれば」と、最速156キロの直球とスライダーを軸に三者凡退に抑える好投。楽天から移籍して1年目の2020年9月以来、5シーズンぶりの白星を手にした。吉井監督は「三者凡退でリズムが、とよくいいますよね。その通りになってくれた。迷信だと思いますが」と上機嫌で好投をたたえた。

<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
日本ハム |
23 | 16 | 1 | 0.590 (↓0.015) | - (-) |
103 | 150 (+1) | 115 (+2) | 42 (-) | 19 (+1) |
0.236 (↓0.003) | 2.420 (↑0.03) |
2 (-) |
西武 |
22 | 18 | 0 | 0.550 (↓0.014) | 1.5 (-) |
103 | 112 (+1) | 104 (+3) | 15 (+1) | 33 (-) |
0.237 (↓0.003) | 2.430 (↓0.02) |
3 (-) |
ORIX |
20 | 18 | 3 | 0.526 (↑0.012) | 2.5 (↑1) |
102 | 137 (+3) | 147 (+1) | 29 (+1) | 20 (-) |
0.263 (↓0.002) | 3.270 (↑0.06) |
4 (-) |
ソフトバンク |
20 | 20 | 2 | 0.500 (↑0.013) | 3.5 (↑1) |
101 | 153 (+2) | 128 (+1) | 25 (-) | 30 (-) |
0.246 (↓0.004) | 2.630 (↑0.07) |
5 (-) |
楽天 |
18 | 22 | 0 | 0.450 (↓0.012) | 5.5 (-) |
103 | 115 (+1) | 133 (+2) | 18 (-) | 43 (+4) |
0.237 (↓0.003) | 3.200 (↑0.08) |
6 (-) |
ロッテ |
14 | 23 | 0 | 0.378 (↑0.017) | 8 (↑1) |
106 | 91 (+2) | 131 (+1) | 19 (+1) | 13 (-) |
0.206 (↓0.001) | 3.200 (↑0.09) |
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