巨人(★4対7☆)中日 =リーグ戦8回戦(2025.05.18)・東京ドーム=
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中日
0100103207604
巨人
01003000041011
勝利投手:松葉 貴大(5勝3敗0S)
(セーブ:松山 晋也(0勝0敗15S))
敗戦投手:船迫 大雅(0勝2敗0S)

本塁打
【中日】山本 泰寛(1号・5回表ソロ),山本 泰寛(2号・7回表ソロ),板山 祐太郎(1号・7回表2ラン),ボスラー(2号・8回表2ラン)
【巨人】リチャード(2号・5回裏3ラン)

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◆中日は2点ビハインドで迎えた7回表、山本の2打席連続となるソロと代打・板山の2ランが飛び出し、逆転に成功する。続く8回にはボスラーが2ランを放ち、リードを広げた。投げては、先発・松葉が6回4失点で今季5勝目。敗れた巨人は、救援陣が精彩を欠いた。

◆ガールズグループ「IS:SUE」が、巨人-中日戦にゲストで登場し、試合前に歌唱パフォーマンスを披露した。歌唱パフォーマンス後には、ファーストピッチも実施し、スタンドのファンから大きな拍手を浴びた。この日は、イニング間イベントの「TYOダンスタイム」と「闘魂こめて」にも登場し、ヴィーナスやジャビットとともに球場を盛り上げる。

◆巨人が、本拠地東京ドームで開催するイニング間イベントの「すしレース」は、通算勝利数で独走するアナゴが圧勝し、「すしレース」史上初の2ケタ勝利に王手をかけた。レース開始から、アナゴがロケットスタートを決め、ライバルを圧倒。全く寄せ付けず、独走で勝利を飾った。2着にはコハダ、3着にはタマゴが入った。通算成績はアナゴ9勝、エビ4勝、マグロ3勝、タマゴ3勝、コハダ1勝となった。すしレース 3回終了時にイニング間イベントとして、米国の「ホットドッグレース」のような「すしレース」を開催している。ファン参加型のアクティベーションで出場者は「江戸前スーシーズ」に扮(ふん)して競走する。メンバーはマグロ、コハダ、タマゴ、エビ、アナゴの計5体。参加対象は公式ファンクラブ「CLUB GIANTS KIDS MEMBER」で当日の開場から1回裏終了まで応募受け付けし、東京ドーム内ファンクラブブースで抽選によって決定する。

◆巨人リチャード内野手(25)が、本拠地初アーチとなる逆転の2号3ランを放った。この日はスタメンを外れたが、1点を追いかける5回2死一、三塁から代打で出場。中日松葉の134キロのスプリットを右中間席にたたき込んだ。リチャードは「チャンスでの代打だったので、無我夢中でした。最高の結果になってよかったです」とコメントした。試合はリチャードの3ランで逆転したが、7回に船迫が中日山本のソロ、板山の逆転2ランで試合をひっくり返され、8回にも中川がボスラーに2ランを浴びた。リチャードは12日に秋広、大江との交換トレードで巨人に移籍した。翌13日広島戦(マツダスタジアム)で「7番三塁」で出場。5回の第2打席に左中間スタンドに飛び込む移籍後1号本塁打を放つなど、6打数2安打の活躍を見せた。巨人に移籍後は、試合前時点で4試合に出場し、打率1割4分3厘、1本塁打、1打点の成績を残している。

◆東京ドームに笑顔が溢れる阿部慎之助監督の策が的中代打リチャードが逆転3ランホームラン?プロ野球(2025/5/18)??巨人×中日??Live on DAZN #オレをみろ #ジャイアンツ pic.twitter.com/lZ1ERmQPah

◆巨人先発の堀田賢慎投手(23)は、5回2安打2失点で勝ち投手の権利を得てマウンドを降りたが、リリーフ陣が再逆転を許し、今季初白星は消滅した。先発は今季3度目で東京ドームでは今季初先発。2回に中日木下に先制の適時打、5回には山本に今季1号のソロを浴びたが、4回まで毎回の4奪三振と粘って、ゲームをつくった。1点を追う5回2死一、三塁の場面で代打リチャードを送られて降板したが、リチャードが逆転の3ランを放ち、勝ち投手の権利を得て、リリーフにつないだ。だが、救援陣が再逆転を許し、今季初白星は消滅した。堀田は「立ち上がりは良かったですが、回を重ねるにつれてボール先行になり、苦しい投球になってしまった」とコメントした。

◆3年ぶりの東京ドーム登板となった中日先発の松葉貴大投手(34)が痛恨の逆転3ランを浴びた。2-1と1点リードの5回。2死からヘルナンデス、甲斐に連打を浴びて一、三塁とすると、代打リチャードに1ストライクから投じた134キロ変化球を右中間席まで運ばれた。中日は前日17日の巨人戦で今季9度目のゼロ封負けを喫し、東京ドームは昨季から9連敗となっていた。

◆巨人船迫大雅投手(28)が、元阪神の仕事人コンビに痛恨のアーチを浴び、逆転を許した。2点リードの7回に登板。1死後に、中日山本にこの日2本目となる2号ソロを浴びると、1死一塁から代打の板山に逆転の今季1号2ランを許した。山本は15年ドラフト5位で巨人に入団。21年から阪神に移籍し、23年オフに戦力外通告を受け、昨年に中日に入団した。板山は、15年ドラフト6位で阪神に入団。23年オフに戦力外通告を受け、昨年に育成契約で中日に入団した。同年5月に支配下登録された。

◆元阪神コンビのホームラン攻勢で試合をひっくり返した。中日山本泰寛内野手(31)が5回に一時勝ち越しとなる今季1号を左翼席に突き刺すと、2点を追う7回には1死走者なしから巨人船迫のスライダーを左翼席に運んだ。24年に阪神から中日に移籍して1本塁打だった男が1試合で2発。試合終盤に1点差と追い上げ「ストレート、スライダーどちらでも反応できるようにと言う中で、反応して打った結果、最高の形になってくれた」と振り返った。続く木下が四球を選んで1死一塁とすると、代打板山祐太郎内野手(31)が船迫のシュートを捉えて右中間へ逆転の1号2ラン。「1点差になったので、とにかくうしろにつなごうという気持ちで打席に入り、甘いボールを仕留めることができて良かった。逆転できて良かったです」と振り返った。

◆中日が東京ドームの呪縛から解き放たれた。壮絶な打ち合いを制して連敗を2でストップ。今季初の同一カード3連敗を逃れた。チームは東京ドームで昨年8月24日から黒星が重なり、今季も4連敗中だったがようやく白星。借金は3に減らした。打線は2回2死一、二塁から8番木下拓哉捕手(33)が先制の中前適時打。同点の5回には7番山本泰寛内野手(31)が1号ソロを放った。7回には2打席連発となる2号ソロを左翼席に運んだ。この回に板山祐太郎内野手(31)の1号2ランが飛び出し逆転に成功。8回には新外国人ジェイソン・ボスラー外野手(31)の2号2ランで突き放した。3年ぶり東京ドーム登板となった先発の松葉貴大投手(34)は5回に代打リチャードに3ランを浴びるなど6回6安打4失点と苦しんだが、打線の援護に助けられた。

◆巨人が、中日とのシーソーゲームに敗れ、同一カード3連勝を逃し、連勝が2で止まった。先発堀田は今季、東京ドーム初先発で5回2安打2失点。2回に中日木下に先制の適時打、1-1の5回には山本に今季1号ソロを浴びたが、1点を追う5回2死一、三塁、自身の代打のリチャードが本拠地初アーチとなる逆転2号3ランを放ち、試合をひっくり返した。逃げ切り態勢に入ったが、2点リードの7回に3番手の船迫が山本の2打席連続ソロ、板山の今季1号2ランと元阪神コンビの1発で再逆転を許した。8回も4番手の中川がボスラーに2号2ランを浴び、リードを広げられ、打線は中日リリーフ陣の前に抑え込まれた。試合後、阿部慎之助監督(46)は「わたくしの継投ミスでございます。以上」とだけ発し、会見場を後にした。

◆盆と正月にクリスマスまでやってきた? 中日が1試合4発で空中戦を制した。7回に7番山本泰寛内野手(31)が2打席連発となる2号ソロを放つと、板山祐太郎内野手(31)の1号2ランが飛び出し逆転に成功。6安打で今季最多7得点を挙げた。チームは昨年からの東京ドーム連敗を9でストップ。今季初の同一カード3連敗を逃れ、借金は3に減らした。井上一樹監督(53)が試合を振り返った。-空中戦になった井上監督 なりましたね。はい。うちのね、ゲームとしてもめったに見られないじゃないですか。珍しい感じでしたけど、今日はもう意地をみんなが出してくれました。-山本選手が2打席連発井上監督 ちょっと、お盆とお正月(が一緒に来た)かなって感じですけど、ちっちゃくなるなという風なことはヤス(山本)にも言ってましたし、お前な、ホームラン打つならこのグランドしかないよと。バンテリンドームは広いんで、それぐらいの気持ちでいけっていう話をしてたんですよ。まさか2本とは。-代打板山が逆転2ラン井上監督 なかなかスターティングメンバーというか、立つ機会がなかったんですけど、練習の感じも良かったですし、試合に出たい感がでた。そろそろ祐太郎もいい仕事してくれるんじゃないのかなっていう、ちょっとした直感です。-東京ドームの連敗がストップ井上監督 そこは全然僕は考えてはいなかったんですけどもね。なかなかこう囲まれた時に(報道陣が)すごく言うんで(笑い)。昨日、一昨日と黒星を喫して3つの黒星というだけはちょっと避けたいというところですし、その意地を見せて取りました。今日救われた試合でした。-20日から横浜でDeNA戦井上監督 今日はたまたま空中戦でしたけど、そういったことっていうのはね、ないので。みんなで伝え、全員で全力を出して、それからまたは必死になって試合に出たいっていう選手たちのオーラを感じながら指揮を執りたい。-1試合4発は3年ぶり井上監督 なんかそういうさ、もう何年ぶりとかさ、この球場で連敗してますねとか、そういうの好きだよね(笑い)。いや、でも、こういう結果っていうのは、多分ここにいるメンツも、俺もそうだけども、1試合に4発っていうのは予測はできてなかったし、でも、またこの大味な野球っていうようなことがみんなのなんだろうな。ちょっとこう、殻をまた1つ破ってくれるきっかけになってほしい。そういう一戦になったのかなと思います。-山本選手、板山選手は阪神コーチ時代から見ている井上監督 いいとこも悪いとこは僕は知ってるつもりなんで、ヤスなんかね、もうほんとに素晴らしい守備をするかと思えば、たまにポカがあるとか、集中力が切れるとか。ただ、集中した時には素晴らしいね、バッティングも趣味もするっていうのは知ってましたし。ただ、なかなか1軍に定着できずに、くすぶっていた阪神時代、ドラゴンズに拾ってもらったっていう最初の思いは持ち続けろっていうことはずっと言ってますから。最近はちょっと打席に立ってないということで、飢えていたと思います。それでホームランだったんで、あいつの喜びはもう本当に格別だと思います。-ボスラー選手は左投手からホームラン井上監督 いや、これもね、ぶっちゃけ迷ったんやけどね、あそこ(8回の場面)。もう行ったらええと思って、ちょっともう行ってほしいなっていうとこ。ジェイソンのホームランは大きかったですね。-今季4番の本塁打は初井上監督 それも好きだな。誰だろうが、6番だろうが、もうこっちは打ってくれたらもうそれでオッケーですよ。はい。もちろん、責任転嫁するつもりはないけども、うちはやっぱり、ボスラーとカリステあたりが、もうちょっとこう躍動してもらわないと点数が取れないっていうところは、もう明確なんで。今日のね、ジェイソンの1発、それからオーランド(カリステ)の最後の右中間のツーベース。この辺で気分よくして、また来週からちょっとニューボスラー、ニューカリストっていうのをちょっと期待したいと思います。-先ほど山本選手の2打席連発が盆と正月が一緒にということだったが、板山選手の本塁打は井上監督 クリスマス!

◆盆と正月にクリスマスまでやってきた!? 中日が3年ぶりの1試合4発で巨人との空中戦を制した。7回に7番山本泰寛内野手(31)が2打席連発となる2号ソロを放つと、代打の板山祐太郎内野手(31)も1号2ランを放って逆転に成功した。チームは昨季からの東京ドーム連敗を9でストップ。今季初の同一カード3連敗を逃れ、借金は3に減らした。井上一樹監督(53)の口も滑らかだ。試合終了直後、東京ドームの通路に現れた井上監督は喜色満面だった。「うちのゲームとしてもめったに見られないんじゃない? 珍しい感じだけど、今日はもう意地をみんなが出してくれた」。中日にとって22年4月7日ヤクルト戦(神宮)以来3年ぶり、巨人戦では21年9月10日(東京ドーム)以来4シーズンぶりの1試合4発だ。この試合まで13本塁打と12球団ワーストだった打線が覚醒。6安打で今季最多7得点と効率よく得点を重ねた。アーチを描いたのは元阪神コンビだ。7番スタメンの山本が5回に左越えの1号ソロを放つと、7回1死の場面では巨人船迫のスライダーを強振。巨人、阪神と渡り歩き、24年に中日のユニホームを着てから1本塁打の「伏兵」が、まさかまさかの2打席連発。この一撃で1点差まで追い上げると、1死一塁から代打板山が逆転2ランを右中間席に運んだ。阪神コーチ時代から2人を知る井上監督もうれしくてたまらない。山本の2連発を「お盆とお正月(が一緒に来た)」と大喜び。さらに板山が放ったプロ初の代打本塁打は「クリスマス!」と表現した。試合は1点リードの5回に巨人の代打リチャードが放った3ランで決したかに思われたが、終盤の「代打返し」で再逆転。指揮官の起用もズバリ的中した。中日にとって東京ドームは昨季から9連敗とまさに鬼門だった。そんな歴史も吹き飛ばす本塁打攻勢。8回にはチームにとって今季初の4番弾となるボスラーの2号2ランまで飛び出した。今季初となる同一カード3連敗も回避。井上監督は「3つの黒星ということだけは避けたいところ。今日は救われた試合」と大きな1勝と位置づけた。5位と順位は変わらないが、借金は3。まずは5割復帰へ。勢いを取り戻すゲームになった。【桝井聡】▽中日山本(2打席連続本塁打。7回の2号ソロは)「ストレート、スライダーどちらでも反応できるようにという中で、反応して打った結果、最高の形になってくれた」▽中日板山(7回に逆転の1号2ラン)「後ろにつなぐ意識で打席に入った。(同学年の山本の活躍に)ヤス(山本)が打つと僕の出番は減る。でも、ヤスが打ったら僕もうれしい」山本泰寛(やまもと・やすひろ)1993年(平5)10月10日、東京都生まれ。慶応-慶大を経て、15年ドラフト5位で巨人入団。16年5月1日ヤクルト戦で初出場。17年10月3日ヤクルト戦で初本塁打となる満塁弾。20年オフに金銭トレードで阪神移籍。21年4月3日中日戦でサヨナラ安打。23年オフに自由契約となり、中日移籍。今季推定年俸2000万円。176センチ、76キロ。右投げ右打ち。板山祐太郎(いたやま・ゆうたろう)1994年(平6)3月27日、神奈川県生まれ。成立学園-亜大を経て15年ドラフト6位で阪神入団。16年4月22日広島戦で1軍デビュー。18年5月12日広島戦で初本塁打。23年オフに自由契約となり、育成契約で中日移籍。24年5月に支配下復帰し、7月7日広島戦で栗林からサヨナラ安打。今季推定年俸1400万円。180センチ、88キロ。右投げ左打ち。中日山本がプロ初の1試合2本塁打。試合前まで通算6本塁打、シーズン最多本塁打は巨人時代の19年、阪神時代の22年に記録した各2本だったが、2打席連発をマークした。元巨人の選手が巨人戦で1試合2本塁打以上は、22年7月16日に満塁弾を含む2本を放った長野(広島)以来。中日が今季チーム最多の1試合4本塁打。中日の1試合4発以上は22年4月7日ヤクルト戦(神宮)の4本(京田2、石川昂、木下)以来3年ぶり。巨人戦では21年9月10日(東京ドーム)の4本(京田2、福田、木下拓)以来。

◆中日の先発松葉貴大投手がリベンジを誓った。1点リードの5回にヘルナンデス、甲斐に連打を浴びると、代打リチャードに逆転3ランを許した。その後、味方打線がホームラン攻勢で再び逆転。6回4失点もチームトップの5勝目が舞い込んだ。試合後はチームの勝利にも険しい表情を崩さず。「きょうの悔しさは絶対に忘れない。次は必ずやり返す」と力を込めた。

◆巨人のリチャード内野手(25)が移籍後、本拠地初アーチとなる2号3ランを放った。1点を追う5回2死一、三塁、代打で出場し、中日松葉の真ん中低めスプリットを強振。右中間スタンド前列に運び、阿部監督とハイタッチを交わした。チームの勝利には結びつかなかったが、指揮官と理想に掲げる右中間への1発に「少しずついい形にできているのかな。ちょっと自信になった」と実感を込めた。

◆巨人はリリーフ陣がリードを守りきれず、逆転負けで連勝が2で止まった。先発堀田が5回2失点と粘投。5回にリチャードの3ランで1度は試合をひっくり返したが、2点リードの7回に3番手の船迫が2被弾し逆転を許した。8回には4人目の中川がボスラーに2ランを浴びて失点。阿部監督は「私の継投ミスでございます。以上」と話し、会見場を後にした。

◆ソフトバンクからトレードで加入した巨人・リチャード内野手(25)が1点を追う五回2死一、三塁で、9番・投手堀田の代打で出場。右中間へ値千金の2号逆転3ランを放った。中日先発の松葉に対し1球目の変化球を空振りしたが、2球続いた変化球を捉え豪快なパワーでスタンドまで運んだ。13日の広島戦(マツダ)の1軍合流即本塁打に続き、移籍後3安打中2安打が本塁打と持ち前のパワーを発揮している。

◆巨人は逆転負けで連勝は2で止まった。ソフトバンクからトレードで加入したリチャードが五回に代打で一時逆転となる2号3ランを放ったが、4―2の七回に防御率1点台だった3番手船迫が2本塁打を浴び3失点、八回も4番手中川が自らの悪送球から2ランを浴びるなど救援陣が誤算だった。 阿部慎之助監督(46)は「私の継投ミスでございます」と一言のみで会見を切り上げた。

◆中日が4本塁打の一発攻勢で逆転勝ちを収めた。2―4の七回に山本泰寛内野手が2打席連続となる7号ソロを放つと、代打・板山祐太郎内野手の1号2ランで逆転。八回はボスラー外野手が2号2ランを放ち突き放した。

◆ソフトバンクからトレードで加入した巨人・リチャード内野手(25)が1点を追う五回2死一、三塁の好機に代打で出場。右中間へ一時逆転となる2号3ランを放ち、新たな本拠地の東京ドームで初本塁打を放った。「耳がこう、ぼわってするぐらい盛り上がったんで、すごく打った自分もうれしかったっすね。みんなが喜んでいる感じがあって」と大歓声を初々しく振り返った。トレード発表翌日にいきなり本塁打を含む2安打を放った13日以来となる快音。「ヒットは打てていなかったんですけど、練習も少しずつ自分のスイングができるようになってきていた。このスイングをしておけばヒットとかホームランが出るだろうっていう感じに、昨日から少しずついい形にはできてるのかなって思っていたので、今日出て、ほんとにちょっと自信なります」と明かした。

◆浪漫の詰まったアーチを描いた。ソフトバンクから巨人にトレードで加入したリチャード内野手(25)が1点を追う五回、代打で一時逆転となる2号3ランを放ち「初球から合わせたスイングをしないように心掛けて、自分のスイングができた。耳がぼわっとするくらい盛り上がったので、打った自分もうれしかった」と振り返った。1―2の五回2死一、三塁。松葉の2球続いた変化球を恐れず振り抜いた。打席と逆方向となる右中間へ、驚異の打球速度181キロでスタンドまで一直線。移籍後3安打のうち2本塁打と持ち味のパワーを見せつけ、新たな本拠地、東京ドームで初本塁打をマークした。トレード発表翌日の13日にマツダスタジアムで1軍に合流。いきなり左翼席へ一発を放ったが、翌14日から3試合、安打なし。「『右中間に(打ちに)いく気持ち』って言う割に、全く右中間に打ちにいっていない。だいぶ向こう(左方向)にいっている」と指摘した阿部監督は、東京ドームに戻った16日の試合前に自らトスを上げて打撃指導をした。指揮官の思いに応える右方向への一発に「あそこを理想として、そこから広角に打てるように今、しているので、少し自信になった」とうなずいた。チームは逆転負けで連勝が2で止まったが、負傷離脱した主砲、岡本不在の打線に希望の光を灯した。(浜浦日向)

◆巨人は救援陣が誤算だった。勝ちパターンの大勢、マルティネスが2連投し迎えた一戦。4―2の七回に船迫を投入するも、2本塁打を浴びて逆転を許した。八回は中川が自らの悪送球からボスラーに2ランを浴び、阿部監督は「私の継投ミスでございます」と会見を一言で切り上げた。杉内投手チーフコーチは「野手の皆さんが点を取り、いい雰囲気の中で試合を壊してしまい申し訳ない」と唇をかんだ。

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
22162 0.579
(↑0.011)
-
(-)
103138
(+3)
100
(+1)
22
(-)
33
(+2)
0.246
(↑0.001)
2.240
(↑0.03)
2
(-)
広島
21181 0.538
(↓0.015)
1.5
(↓1)
103136
(+1)
108
(+3)
20
(-)
14
(-)
0.249
(↓0.002)
2.410
(-)
3
(1↑)
DeNA
19173 0.528
(↑0.014)
2
(-)
104129
(+10)
109
(+2)
16
(-)
22
(+2)
0.229
(↑0.004)
2.560
(↑0.02)
4
(1↓)
巨人
21201 0.512
(↓0.013)
2.5
(↓1)
101128
(+4)
137
(+7)
32
(+1)
17
(+1)
0.241
(↑0.002
2.890
(↓0.08)
5
(-)
中日
17202 0.459
(↑0.015)
4.5
(-)
10485
(+7)
111
(+4)
17
(+4)
20
(-)
0.209
(↓0.001)
2.660
(↓0.03)
6
(-)
ヤクルト
13221 0.371
(↓0.011)
7.5
(↓1)
107103
(+2)
154
(+10)
17
(-)
8
(+1)
0.226
(-)
3.700
(↓0.15)