ロッテ(☆6対4★)楽天 =オープン戦1回戦(2025.03.18)・ZOZOマリンスタジアム=
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楽天
0000000404400
ロッテ
00000060X61000
勝利投手:横山 陸人(2勝0敗0S)
(セーブ:鈴木 昭汰(0勝0敗1S))
敗戦投手:藤井 聖(1勝3敗0S)
  DAZN
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◆ロッテは、この日一軍に合流した佐藤が5番・捕手でスタメン出場。第2打席でヒットを放ち、ケガからの順調な回復ぶりを示した。対する楽天は、先発・藤井が7回途中1失点。開幕ローテーション入りを手繰り寄せる好投を披露した。

◆右足第1指末節骨骨折で離脱していた佐藤都志也捕手(27)が1軍に合流した。春季キャンプ中の2月13日に右足第1指末節骨を骨折。ファームでの調整を続け15日のイースタン・リーグ日本ハム戦で「3番指名打者」で先発出場し実戦復帰、1安打を放っていた。試合前に取材に応じた佐藤は「日曜日もDHの予定だった。本当はファームで今日キャッチャー復帰だったんですけど、それがここ(1軍)になりました」と説明。「初心に返って頑張ります。一生懸命やります、声出して」と話した。

◆楽天藤井聖投手(28)が初の開幕ローテ&本拠地開幕投手を決定づけた。ロッテ戦に先発し7回途中6安打1失点。5回以降につかまりピンチを招いたが、最少失点で切り抜けた。「常日頃、首脳陣へのアピールと言っていますけど、今年始まってからの試合で一番いいアピールだったと思う」と手応えを示した。三木監督は「しっかりしてもらわないと困る投手の1人であるから期待しています」と話した。

◆右足親指の末節骨骨折で離脱していたロッテ佐藤都志也捕手(27)が1軍に合流し「5番捕手」で先発出場した。守備では先発石川柊を好リードし5回無失点。「配球とかある程度試合やっていく中で分かってきたんで、そこがすごい良かった」とうなずいた。5回には安打も放ったが「この時期だとすごい嫌な打席の内容だったので、またもうちょっと自分の頭を整理してやりたい」と課題も挙げた。

◆ロッテ石川柊太投手(33)はホーム開幕戦の先発が濃厚だ。ソフトバンクから国内FA権を行使し加入した右腕が、5回2安打6奪三振無失点と好投した。「いいところも結構あったのでそこは引き続き持ちつつ、球の質が良くない球が何球もあったので、そこを修正していきたい」と振り返った。楽天ドラフト1位の宗山塁内野手(22=明大)とも初対戦。「宗山君に打たれると多分パテレ行きになる」とパ・リーグTV公式Xにアップされてしまうことを危惧していたが、第2打席ではすべてカーブで3球三振に抑えるなど3打席対戦し、1四球無安打に抑えた。「(佐藤)都志也がおしゃれな配球をしてくれた」と初めてバッテリーを組んだ女房役に感謝した。オープン戦は3登板目で初の無失点投球。先発濃厚な4月1日のオリックス戦へ向け「今日みたいにゼロで抑えられるピッチングをできるのが当たり前って、モチベーションにはならないといけない」と気を引き締めた。

◆死球の影響で出場を回避していた楽天小郷裕哉外野手(28)が、実戦復帰を果たした。ロッテ戦に「5番右翼」でフル出場。第1打席が空振り三振、第2打席が中飛、第3、4打席は四球で、安打はなかったものの、開幕に向けて不安を払拭(ふっしょく)した。14日のDeNA戦(横浜)で右手に死球を受け、途中交代していたが、この日から試合出場。患部については「大丈夫です」と強調した。オープン戦は明日19日のロッテ戦、21日からの中日3連戦(バンテリンドーム)を残すのみとなった。「ちょっと間隔が空いているんで、しっかり開幕まであと4試合、いい調整ができるように頑張ります」と力を込めた。

◆楽天浅村栄斗内野手(34)が、オープン戦6試合ぶりに安打を放った。ロッテ戦に「4番一塁」で出場。6点を追う8回無死一、二塁から坂本の149キロ低め直球を右中間に運び、2点適時二塁打を決めた。「変化球にしろ、真っすぐにしろ、甘い球はしっかりタイミングを合わせて振ろうと思ってたので、良かった」とうなずいた。6試合ぶり、19打席ぶりの安打は右中間への打球となった。「去年、なかなか右方向にヒットが出ないという変な感じがあった」。その上で「今年はそういう打球を無意識に打てるようなバットの角度、出し方とか、いろいろ考えながらやってるので、今日も決して右に打とうと思ってない中でいい打球が打てたので、良くなりつつあるかなと思う」と手応えを口にした。主砲に久しぶりの一打が飛び出し、三木監督は「いい打撃だったし、最後(の遊直)も当たりは良かった。キャリアというか、やってきたことがあるし、ここまで個人で進めていることもあると思う。とはいえ、約10日後ぐらいに開幕なので、開幕と同時に1年間しっかりチームのために力になってもらいたい」と期待を込めた。

◆石垣島キャンプ中の2月13日に右足親指を骨折した佐藤都志也(27)が「5番・捕手」で1軍戦に復帰。「まだ骨はくっついていないが、痛みはない」と見切り発車で戻った。打席では五回に中前打。リードでも石川柊を5回無失点に導き、六回の守備から交代した。吉井監督は「体の方は大丈夫と分かった。キャッチャーができるような体に仕上げてもらいたい」と期待を込めた。

◆4月1日の西武戦での本拠地開幕投手に内定している藤井聖(28)が先発し、6回0/3を6安打1失点、3奪三振。六回まで無失点に抑え、七回先頭に四球を与えて降板した。81球を投げ「今年一番、非常によかった」とうなずいた。オープン戦最終登板を終え、防御率1・20と結果を残した。三木監督は「しっかりしてもらわないと困る投手の1人」と期待を寄せた。

◆楽天・浅村栄斗内野手(34)が「4番・一塁」で先発出場し、久しぶりの安打となる右中間適時二塁打を放った。「甘い球は変化球も真っすぐも、初球からしっかりタイミングを合わせて振ろうと思っていた。良かったと思います」0-6、八回無死一、二塁。7年目左腕、坂本の初球、149キロの真ん中低め直球を強振した。まさに一振りで、有言実行。3月4日のオリックスとのオープン戦(京セラドーム)以来、出場6試合ぶりのヒットとなった。この日は5打数1安打。「毎打席ごとに、いろいろなことを少しずつ試しながら取り組んでいる。シーズンに入ったらなかなか調整できない。オープン戦だからこそ、あまり結果を気にせずに、自分なりに考えながら試している」と明かした。

◆右足親指骨折で離脱していたロッテ・佐藤都志也捕手(27)が1軍合流し、「5番・捕手」で先発出場。石川柊太投手(33)と初バッテリーを組み、5回無失点に導く好リード。昨季116試合出場した主戦捕手としての貫録を示した。楽天の「2番・遊撃」で先発したドラフト1位ルーキー、宗山塁内野手(22)に対して、佐藤は三回1死走者なしの第2打席を実力の分析と今後の布石として利用した。石川柊の代名詞でもあるパワーカーブを3球続けて見逃し、見逃し、空振りの3球三振。サインを出した佐藤は「あまり配球の話はしたくない」としたが、「柊太さんと対戦して、僕があんまり打ったことがない。されたら嫌な配球をしました」と同じ左打者で自分自身が反応しづらい配球を試みたという。「やっぱりカーブが頭にある状態でカーブ、カーブと来れば、どっかでまっすぐが来るのかなと思う。どこかで続けてみた時の反応も見てみたかった。宗山君は今年ドラフト1位で入ってきて前評判がいい選手。どういう反応するかっていうのも1つ見たかったんです」と打席での反応を分析した。さらに、カーブを続けたからこその効果も見えたという。五回2死三塁の第3打席は「多分、もうカーブが頭にいっぱいあったんじゃないかなっていうぐらいの打席。真っすぐ、真っすぐで簡単に行けた。ああいうところでも生きてくるんじゃないか」とイメージの植え付けに手応えを感じていた。石川柊は第2打席の3球を「おしゃれな配球」と表現した。「初見だからこそカーブをしっかりと投げていくことで、次に戦った時にカーブを意識したりすると思う。その上でこっちはどうするか。宗山君がどう感じるかは分からないけども繋がっていく。プロ野球はシーズン通して繋がるんで」と解説した。ロッテバッテリーが仕掛けたシーズンへの布石。ゴールデンルーキーに送ったプロの世界への招待状だ。(片岡将)

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
831 0.727
(-)
-
(-)
42
(+5)
32
(+5)
6
(-)
10
(+1)
0.235
(↑0.002)
2.080
(-)
2
(-)
日本ハム
732 0.700
(↑0.033)
0.5
(↓0.5)
40
(+5)
32
(+2)
11
(+4)
10
(-)
0.242
(↑0.003)
2.490
(↑0.04)
3
(-)
ソフトバンク
743 0.636
(↑0.036)
1
(↑0.5)
54
(+5)
45
(-)
7
(-)
20
(+2)
0.264
(↑0.005)
2.810
(↑0.22)
4
(1↑)
西武
532 0.625
(↑0.054)
1.5
(↑0.5)
35
(+6)
22
(-)
2
(-)
5
(+1)
0.260
(↑0.014)
2.050
(↑0.23)
5
(2↓)
巨人
651 0.545
(↓0.055)
2
(↓0.5)
43
(+2)
43
(+5)
6
(-)
4
(-)
0.247
(↑0.002)
3.060
(↓0.21)
6
(1↑)
DeNA
662 0.500
(↑0.045)
2.5
(↑0.5)
40
(+9)
43
(+4)
3
(-)
9
(-)
0.221
(↑0.017)
2.710
(↓0.1)
6
(1↑)
ロッテ
661 0.500
(↑0.045)
2.5
(↑0.5)
43
(+6)
39
(+4)
7
(-)
7
(-)
0.215
(↑0.008
2.370
(↓0.14)
8
(2↓)
中日
563 0.455
(↓0.045)
3
(↓0.5)
43
(-)
51
(+5)
7
(-)
11
(-)
0.223
(↓0.007)
3.480
(↓0.07)
9
(1↑)
阪神
342 0.429
(-)
3
(-)
40
(+5)
41
(+5)
6
(-)
6
(+2)
0.295
(↑0.002)
4.050
(↓0.12)
10
(3↓)
広島
572 0.417
(↓0.038)
3.5
(↓0.5)
30
(-)
35
(+6)
8
(-)
4
(-)
0.217
(↓0.003)
2.430
(↓0.3)
11
(-)
楽天
372 0.300
(↓0.033)
4.5
(↓0.5)
43
(+4)
39
(+6)
3
(-)
13
(+1)
0.219
(↓0.007)
2.970
(↓0.32)
12
(-)
ORIX
291 0.182
(↓0.018)
6
(↓0.5)
31
(+4)
62
(+9)
1
(-)
3
(-)
0.217
(↑0.004)
4.860
(↓0.34)