西武(☆6対0★)広島 =オープン戦1回戦(2025.03.18)・ベルーナドーム=
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広島
0000000000500
西武
20000301X61300
勝利投手:隅田 知一郎(1勝1敗0S)
敗戦投手:常廣 羽也斗(0勝1敗0S)
  DAZN
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◆西武は、先発の隅田が5回3安打無失点と好投。4年目を迎える左腕が仕上がりの良さをアピールした。一方の広島は、二俣が2安打をマークする活躍。開幕スタメン争いを続けている背番号99が、バットでアピールを見せた。

◆先発した広島常広羽也斗投手(23)は5回を被安打7、3四死球で2失点となんとか試合を作った。初回は1番長谷川、2番西川、3番ネビンにいきなり長短打3連打を浴びて2失点。2回以降も毎回走者を背負ったが、要所で耐えて追加点は許さなかった。ただ、直球、変化球ともに繊細な制球を欠き、5イニング中4度も先頭打者を出塁させる内容。開幕ローテの残り2枠を玉村、ドミンゲスと争う立場だが、快投でアピールとはならなかった。

◆広島は投打ともに振るわず、完封負けを喫した。先発した常広羽也斗投手(23)は5回を7安打3四死球2失点。なんとか試合は作ったが、開幕ローテ入り当確は持ち越しとなった。打線は1番起用した二俣翔一内野手(22)が2安打も西武投手陣の前に散発5安打に終わった。新井貴浩監督(48)の一問一答は以下の通り。-常広の投球は「ちょっとストライクを取るのに苦労していたよね。来週ファームで投げるのを見てからかな」-明日、明後日はファームで玉村、ドミンゲスが投げる。その2人もチェックして総合的に判断か「そうやね。そうなってくるね。その通りでございます」-常広は2失点で粘ったというよりは内容が厳しかった印象か「そうそう。そんな感じ。失点は2点だけどね。ちょっとストライクを取るのに苦労していたよね。本人がその辺りは分かっていると思うけどね。まあ来週、ファームの方でもう1回投げるので、そんな感じかな」-1番二俣、5番秋山の打線はシーズンを想定してのモノか「ざっくりね。ざっくりというか。うーん、でもまだそこは本当に決まってない。中心は今日みたいな感じでいきたいなというのはあるけど、全体的にはまだ決まってない」-去年は序盤から秋山が1番。今日は二俣が1番起用された。選択肢としてあり得るのか「あり得るよね。なので、そこは開幕してからも固定っていうのはできないと思うから、その都度どういう風にしたら打線がつながるのかなというのを考えてになると思うので」-1番二俣のメリットは「パンチ力もあるしね、まあ何も考えずにと言ったらあれだけど、1番だと自分の打席にフォーカスできるから、いろんなことを考えなくてもいい打順だと思うから、その辺りもいいのかなと思いながら。これでも、もしかしたら他の打順もあることだから、固定はできないから、という感じやね」-5番秋山もシーズンで選択肢としてあるのか「ある。それはある。あそこ(5番)で左を挟みたいから。両外国人のところ(間)ね。それはやっぱり向こうの継投をしにくくさせるためとか、いろんな考えがあるね」-野間が1軍合流「しょうがない。勝手に来たから。呼んでないのに。でも、さすがだね。最後チェンジアップかな。いい対応するよね、やっぱり。1打席だけだったけど、内容的に違いを見せてくれているよね」-競争の中でファームから推薦があったのか「それは前からあるよ。野間、いいよと。でも今日は勝手にあいつが来ただけ。呼んでない。ハッハッハ」-床田は今日、試合途中に悪天候で中止になった由宇で投げていた。「特に意味はございません。周りの(他の投手の)イニング、投げる場所を与えたいから。そういう感じかな。トコとか森下、(大瀬良)大地とか、経験も実績もある人は自分の調整だから。あくまでシーズンを見据えての準備だから。別に1軍で投げなさいとかないし、それより自分が生で見たいピッチャーがいるし、最後の最後まで競争と言っているから。彼ら3人は間違いなく入るわけじゃん。それよりは野手もピッチャーも最後まで競争と。自分の目で見て。いろんな選手をね」

◆西武のレアンドロ・セデーニョ内野手(26=オリックス)が18日、ベルーナドームでの1軍練習に参加した。前日17日に「左大腿(だいたい)直筋損傷」と診断された。この日は軽いランメニューの後、ティー打撃を経て、打撃ケージへ。フルスイングではないものの、23スイング中2本のフェンス直撃打があり、見守った西口文也監督(52)も「打ってる感じだと大丈夫そうなんで」と安心した様子だった。その後、一塁ミットを付けてのキャッチボールも行った。19日の1軍練習にも参加する予定。西口監督は「明日、今度はちょっと走塁の部分を確認するというところなんで、そこを見てからですかね」と今後の方向性は18日時点では決めなかった。【金子真仁】

◆西武のオーダーが徐々に固まりつつある。この日は初回、1番長谷川信哉外野手(22)、2番西川愛也外野手(25)、3番タイラー・ネビン外野手(27=アスレチックス)の3連打で一挙に2点を先制した。西口文也監督(52)は「あの形がね、今の中ではベストかなと。最近、その形で初回に点数を取るケースっていうのは非常に多いんで」とペナント開幕を10日後に控え、1つの答えに近づいている現状を明かした。ネビンは一塁起用が有力ながら、長谷川と西川は「レギュラー不在」といわれた外野手としてしっかり定位置をつかみ、上位打線にも収まりそうな流れだ。西口監督は「やっぱり、そこがしっかり固まってくればっていう思いのもとでね、1、2番で(ここまで)起用したんで」とコメント。左足負傷のレアンドロ・セデーニョ内野手(26=オリックス)の開幕スタメンにまだ青信号はともらないが、上位打線の形が見えてきたのは好材料だ。【金子真仁】

◆西武のプロ24年目、中村剛也内野手(41)が今季初めて1軍に合流した。4番スタメンで3打席に立ち、投手強襲の安打を1本放った。「感覚的には悪くなかったですね」とし、迫るペナント開幕については「いい状態で行けるように頑張ります」とした。セデーニョの左足負傷もあり、プロ通算478本塁打の長打力にさらに期待がかかる。西口監督も「ベテランらしさを出してくれれば」と技術に期待した。

◆広島23年ドラフト1位右腕、常広羽也斗投手(23)の開幕ローテ入り確定は持ち越しとなった。西武戦は先発で5回7安打3四死球2失点。初回先頭から3連打で2点を先制されるなど、5イニング中4度も先頭打者を出塁させた。本人は「早めに修正して自分のペースに持っていけたら良かった」と反省。開幕ローテの残り2枠を玉村、新外国人ドミンゲスと争う中、新井監督は「ちょっとストライクを取るのに苦労していた。来週ファームで投げるのを見てからかな」と"追試"を課した。

◆あるぞ、1番二俣&5番秋山! 広島はシーズン開幕まで残り5試合の状況で、新たな打順構成が試された。1番に入った二俣翔一内野手(21)は1打席目に西武隅田の内角直球を左前に打ち返すなど2安打。1番について「思いきりいきやすいところはある」と充実感たっぷりだ。一方、5番秋山翔吾外野手(36)も左前打。新井貴浩監督(48)は新オプションについて「本当にまだ決まっていない」としながら「(シーズンでも)あり得る」と明言。得点力不足解消へ、最善策を模索する。

◆プロ5年目、西武の元山飛優内野手(26)がいつもとは少し心持ちが違う春を迎えようとしている。ヤクルトから移籍加入して2年目になる。古巣のマスコット「つば九郎」を担当してきたスタッフが2月、亡くなった。「倒れられる直前まで連絡してたんです。だから『マジで...』って」倒れた話も耳にした。「でも倒れて大変な時やろうし、復帰した時に連絡しようと思ってたんですよ。だから...悲しい。すごく不思議な気分でした。泣きそうでした」ヤクルト時代は背番号6だった。元山の前に6番を付けた宮本慎也氏(54=日刊スポーツ評論家)がつば九郎と懇意だった。「だから、宮本さんの流れで僕のことまで気に掛けてくれて。『6ばん、おもいけどきにしないでがんばれよ』って言ってくれて。そこからめっちゃ交流するようになりました」24年6月、交流戦で再会。つば九郎は当時のブログを「はなれていてもいつでもともだち。」と題し、元山のことをつづった。元山は振り返る。「つば九郎、何が好かれるって、いつもポジティブになれる言葉をくれるんですよ。いい時も悪い時も」と友をたたえる。そんな"友"ともう会えない。信じたくなかった。LINEも送ってみた。「でも、返ってこなかったです。すごく寂しい」高知・春野での2軍キャンプ中の訃報だった。すぐには何もできない。ただただご冥福を祈るだけ。開幕が近づくこの日、今季初めて1軍に呼ばれた。いきなり代打でヒット。友はずっと「もとやまくん、できるからがんばれ」と言ってくれた。だから。「今シーズン活躍して『できました』って伝えに行きたい。そう決意しました」。思いを胸にしまい、西武の元山飛優として獅子奮迅の現役生活を。はなれていても。【金子真仁】

◆西武の隅田知一郎投手(25)がオープン戦ラスト登板を5回3安打無失点で締めた。球数も55球。「今日の球数はベストすぎました」と笑う。開幕も近い中、フライアウトを量産した。「差し込めてる感じはありますね。あと左打者のインコースにしっかりまっすぐ投げれてたので」。フォークを効果的に配しながら、確かな技術を見せた。ペナント開幕後は2カード目、4月1日からの楽天3連戦(楽天モバイルパーク)で初陣の先発を任されることが濃厚だ。シーズンの目標は「もちろん優勝しかないですよね」とし、個人目標は「そうっすね...、(オリックス)宮城君に勝てる成績を残したいです。日本で一番いい左ピッチャーの1人だと思います、僕的には」と話していた。【金子真仁】

◆ペナント開幕が「3・28」に迫り、西武のサバイバルも佳境に入りつつある。この日1軍合流したばかりの3人が、さっそく安打を打った。野村大樹内野手(24)もその1人だ。6回に代打でフルカウントから快音を鳴らして安打にすると、8回にも犠飛。年明け後初の1軍ながら「あんまり緊張することもなく」とすがすがしい。「ファームの開幕打席のほうが緊張したんで。あっちで打席に立ってて良かったと思いました」冗談交じりで笑った。ソフトバンクから移籍し2年目。春季キャンプは2軍スタートで、そのまま2軍で完走。1軍南郷キャンプで二塁手争いが繰り広げられる中、昨季二塁も守った自分は呼ばれない。「いやぁ、でも、やるべきことやるだけですから。(メンバー振り分けは)首脳陣が考えることなので、僕はやれることをいつでも精いっぱいやるだけで」とはいえ現状維持では結局、数字も変わらない。挑戦が始まった。この1軍には内野グラブと一塁ミットと、キャッチャーミットを持ってきている。9日のファーム教育リーグ・ヤクルト戦(カーミニーク)ですでにマスクもかぶり、森脇と宮沢の球を受けた。「小中高と捕手やってたので。試合でも捕るには取れました」。首脳陣から打診されたのは試合出場の3日ほど前だったという。「他の人よりは感覚あると思うので」。野球センスの高さを実証してみせた。捕手でも出場する可能性があること-。野村大はどう捉えるか。「僕がたとえば第3捕手の立場で、なおかつ他のポジションでスタメンで出られるのであれば、1枠分、2枠分、僕がそこを1人で担えると思いますし、その分、打か守備か走塁か、スペシャリストの人をベンチに置けるので。それはチームにとって絶対にプラスになると思うので」18日の試合後には柘植と育成のモンテルが2軍再調整となった。これで1軍野手は17人。離脱中の源田やセデーニョが戻れば、開幕まで3人前後が1軍を離れることになりそうだ。だから野村大も気は抜けない。「今日こういう結果が出て、明日からも頑張って開幕スタメン取りたいなと思います」、むしろ、ここから一気にまくる。【金子真仁】

◆開幕2カード目の4月1日楽天戦(楽天モバイルパーク)での登板が有力視される西武・隅田知一郎投手(25)が先発。5回3安打無失点と好投した。「調子はそんなに良くなかった。その中でも良い収穫は多かった」相手に隙を与えなかった。緩急を付けた投球で二塁すら踏ませず。この日、最速151キロの直球で3番・小園からは空振り三振を奪い「良いバッターから三振を取れて、要所でしっかり投げることができた」とうなずいた。今後は1試合の登板を挟んでシーズンを迎える予定。2年連続9勝をマークしている左腕は「しっかり調整して良い形でシーズンが迎えられるように頑張りたい」と力を込めた。

◆西武の外崎が3安打でオープン戦の打率を3割6分に上げた。二回の強烈な左越え二塁打に始まり、四、六回と右前打を放ち、「いい感じ。直球をはじき返せている」と満足げに語った。ゴールデングラブ賞の受賞歴がある二塁から今季は三塁転向。当初は苦戦していたが、試合を重ねるたびに鋭い打球に対する反応も良くなってきた。ライバルと目された佐藤龍の「寝坊」による3軍降格もあり、開幕三塁は確実。「守備でも集中している。だいぶ、つかめてきた」と手応えを口にした。

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
831 0.727
(-)
-
(-)
42
(+5)
32
(+5)
6
(-)
10
(+1)
0.235
(↑0.002)
2.080
(-)
2
(-)
日本ハム
732 0.700
(↑0.033)
0.5
(↓0.5)
40
(+5)
32
(+2)
11
(+4)
10
(-)
0.242
(↑0.003)
2.490
(↑0.04)
3
(-)
ソフトバンク
743 0.636
(↑0.036)
1
(↑0.5)
54
(+5)
45
(-)
7
(-)
20
(+2)
0.264
(↑0.005)
2.810
(↑0.22)
4
(1↑)
西武
532 0.625
(↑0.054)
1.5
(↑0.5)
35
(+6)
22
(-)
2
(-)
5
(+1)
0.260
(↑0.014
2.050
(↑0.23)
5
(2↓)
巨人
651 0.545
(↓0.055)
2
(↓0.5)
43
(+2)
43
(+5)
6
(-)
4
(-)
0.247
(↑0.002)
3.060
(↓0.21)
6
(1↑)
DeNA
662 0.500
(↑0.045)
2.5
(↑0.5)
40
(+9)
43
(+4)
3
(-)
9
(-)
0.221
(↑0.017)
2.710
(↓0.1)
6
(1↑)
ロッテ
661 0.500
(↑0.045)
2.5
(↑0.5)
43
(+6)
39
(+4)
7
(-)
7
(-)
0.215
(↑0.008)
2.370
(↓0.14)
8
(2↓)
中日
563 0.455
(↓0.045)
3
(↓0.5)
43
(-)
51
(+5)
7
(-)
11
(-)
0.223
(↓0.007)
3.480
(↓0.07)
9
(1↑)
阪神
342 0.429
(-)
3
(-)
40
(+5)
41
(+5)
6
(-)
6
(+2)
0.295
(↑0.002)
4.050
(↓0.12)
10
(3↓)
広島
572 0.417
(↓0.038)
3.5
(↓0.5)
30
(-)
35
(+6)
8
(-)
4
(-)
0.217
(↓0.003)
2.430
(↓0.3)
11
(-)
楽天
372 0.300
(↓0.033)
4.5
(↓0.5)
43
(+4)
39
(+6)
3
(-)
13
(+1)
0.219
(↓0.007)
2.970
(↓0.32)
12
(-)
ORIX
291 0.182
(↓0.018)
6
(↓0.5)
31
(+4)
62
(+9)
1
(-)
3
(-)
0.217
(↑0.004)
4.860
(↓0.34)