ソフトバンク(★3対8☆)日本ハム =オープン戦3回戦(2025.03.16)・みずほPayPayドーム福岡=
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日本ハム
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ソフトバンク
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勝利投手:伊藤 大海(1勝0敗0S)
敗戦投手:上沢 直之(1勝1敗0S)

本塁打
【日本ハム】万波 中正(2号・9回表2ラン)

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◆ソフトバンクは、先発・上沢が5回9安打5失点の投球。シーズン開幕へ向けて、課題を残すピッチングとなった。一方の日本ハムは、先発・伊藤が5回無失点6奪三振の好投。ローテーションの柱として期待される右腕が、順調な調整ぶりを披露した。

◆日本ハムが、23年まで日本ハムに在籍したソフトバンク上沢直之投手(31)から、足を絡めて先制点を奪った。初回1死、2番矢沢が右前打で出塁すると、3番松本剛の打席の初球で二盗に成功。上沢と同期入団の松本剛は、左前打で1死1、三塁とチャンスメークし、ソフトバンクから現役ドラフトで加入した吉田の打席で今度は、松本剛が二盗に成功した。1死二、三塁とし、4番吉田が右犠飛を放ち、得点を奪った。古巣戦で2試合連続得点に絡んだ吉田は「打ったのはフォークです。いい場面で回ってきたので、何とか返したい気持ちでした。2ストライクでしたが、当てることは自信がありましたし、ランナーも矢沢だったので、落ち着いて勝負できたと思います」と振り返った。だが上沢は失点しても冷静で、この日、本格的に戦列復帰した5番の清宮幸太郎内野手(25)を3球三振に切って取り、この回は1失点でしのいだ。日本ハムは攻めの手を緩めない。2回1死から伏見、上川畑、水野の連打で満塁。五十幡が遊ゴロに倒れるも、矢沢がこの日2本目の安打となる中前適時打を放ち、今度は打って2点を追加した。日本ハム先発は伊藤大海投手(27)。23年まで上沢は同じ先発投手陣の先輩で、メンタル面の"師匠"として手本にしてきた。チームが変わり初となる2人の投げ合いとなっている。

◆ソフトバンクに新加入した上沢直之投手(31)が古巣戦に初先発したが、立ち上がりから苦戦した。谷川原とのバッテリーで1回1死から2番矢沢に右前打。直後に二盗を許し、3番松本剛には左前打を献上した。1死一、三塁で松本剛が二盗。二、三塁で4番吉田に右犠飛を浴びた。2回は1死から伏見、上川畑、水野に3連打を浴びた。2死満塁で矢沢に中前2点適時打。なお一、二塁で重盗され、この日計4つの盗塁を許した。2回までに6安打3失点。立て直したい3回も犠打を挟んで3連打を浴びた。4、5回は無失点と修正力を見せたが、結果は5回85球を投げ、9安打5失点。6回からは2番手で岩井がマウンドに上がった。上沢は3月8日のロッテ戦で4回1失点。試合後に小久保監督が「もう決まりです」と、開幕ローテーション入りを明言している。

◆日本ハム矢沢宏太投手(24)が「2番右翼」でスタメン出場し、23年までチームメートだったソフトバンク上沢直之投手(31)から2安打2盗塁と、打って走って攻略した。初回1死で右前打を放つとすかさず二盗に成功。先制点をお膳立てすると2回2死満塁では、中前に2点適時打を放った。「今日、絶対に打つと決めていました。まだまだいきます」。さらに2死一、二塁から二塁走者の五十幡と重盗に成功。1、2番を組んだ、"俊足りょうたこうた"コンビで、引っjavascript:fNotePallete.changeFontsize('medium');かき回した。

◆日本ハム先発の伊藤大海投手(27)が、自身が登板する4月1日本拠開幕戦で対戦するソフトバンク打線を粘り強い投球で封じた。4回まで2安打無失点。圧巻は、5回だ。ダウンズ、リチャードに連打を浴び、谷川らにストレートの四球を与え、無死満塁のピンチを背負った。だが、9番川瀬を左飛、1番周東を一ゴロに打ち取ると、3番近藤はカウント2-2から、縦スライダーで空振り三振に切って取った。5回89球を投げ、4安打6三振無失点。目指していた5回80球以内の投球にはならなかったが、ピンチでもしっかり無失点で切り抜ける屈強なメンタルを披露し、6回から松岡に継投した。

◆ソフトバンク小久保裕紀監督(53)が、広瀬隆太内野手(23)とドラフト6位ルーキー岩崎峻典投手(22=東洋大)の2軍降格を明言した。左脇腹の張りを訴えていた牧原大成内野手(32)が復帰し「牧原が完治に近いので広瀬は明日から2軍にいって打席数を立たせます」と話した。右の大砲候補の広瀬隆は3月上旬の侍ジャパンに出場し、オープン戦では19打数6安打で打率3割1分6厘、4打点の成績だった。岩崎はオープン戦で全4試合無失点。7日ロッテ戦では"プロ初セーブ"を挙げるなどアピールを続けていたが「なかなか現状は入れる枠がない。ピンチに動じないメンタリティーはあるね」と語った。

◆日本ハム清宮幸太郎内野手(25)が「5番・DH」でスタメン出場し3回無死一塁で、復帰後初となる右前打を放った。右膝の違和感で14日まで5試合欠場も、15日に1打席限定出場。本格復帰し「なんかちょっと感覚が、久々だなという感じはしましたね」。18日からは本拠地での巨人戦が控えるが「もう1回ちゃんとピッチャーとの間合い(の取り方)を、今日感じたことを踏まえて、生かしていけたら」と思い描いた。

◆ソフトバンクに新加入した上沢直之投手(31)が、古巣日本ハムとの初対決で炎上した。本拠地デビューで5回9安打5失点に加え、重盗を含む4盗塁を献上。精彩を欠く投球で"移籍初黒星"となったが「シーズンではやり返せるように」と新庄ハムへのリベンジを誓った。開幕カードの3戦目、30日の本拠ロッテ戦での先発が有力。「サンデー上沢」の修正力に期待だ。上沢が新庄ハムの術中にハマった。1回に矢沢、松本剛に二盗を許す。矢沢は初球、松本剛は2球目でスタートを切られた。ともにクイックを盗まれての悠々セーフ。これには上沢も「クイックで(クセのような)動作があるかもしれない。予備動作があるなら改善できる。次の試合に向けて修正していきたい」と反省した。足を絡められ、4番吉田に決勝犠飛を浴びて"移籍初黒星"を喫した。2回は五十幡、矢沢に重盗を許した。この日は計4盗塁を献上。オープン戦とはいえ万波、レイエス、野村など主力がベンチスタートだった日本ハム打線に5回9安打5失点と課題を残した。小久保監督は「走られたところは修正しないといけない」と注文。日本ハムは23年まで所属していた古巣だ。自身を知り尽くされている相手にやりたい放題された。上沢は「もともと足を使うチーム。僕のこともたくさん知っていると思うし、そういったところでああいう形になったかなと思います」と冷静に分析した。しかし、見方を変えれば上沢自身も古巣を研究した登板になった。「いろいろ見ながら投げることができた。追い込まれたらこういうアプローチするんだなって。なんとなくイメージはできました」。やられっぱなしでは終われない。「レギュラーシーズンで当たる時にはしっかりやり返せるようにしたい」。真っすぐな目でリベンジを誓った。すでに開幕ローテーション入りが決まっており、開幕3戦目の30日ロッテ戦での先発が有力。日曜日に先発する「サンデー上沢」まで残り2週間を切った。最大の課題だった直球の出力は右肩上がりで上昇中。NPB通算70勝右腕が早期に立て直しを図る。【只松憲】

◆日本ハム万波中正外野手(24)が9回無死一塁で、ソフトバンク5番手木村光から、右越えに2号2ランを放った。今回のソフトバンク3連戦は、14日に有原から左越えに120メートルの特大オープン戦1号を放ち、今回はメジャー級の打球速度170キロの高速弾。優勝を争う可能性の高い相手から豪快な2発をかっ飛ばし「右方向に打てたのはいいと思う。かなり意図したものに近い打球だった」と手応えを口にした。

◆日本ハム先発の伊藤大海投手(27)が、自身が登板する4月1日の本拠開幕戦で対戦するソフトバンク打線を、粘り強い投球で封じた。5回には無死満塁のピンチを招くも、屈強なメンタルで無失点にしのいだ。5回89球を投げ、4安打6三振無失点と快投。心身ともに状態の良さをアピールした。次回登板となる本拠地エスコンフィールドでの23日ヤクルト戦で、仕上げに入る。意図的にドキドキのシーンをつくったかのように、伊藤は崖っぷちでも、まったく動じなかった。5回、先頭のダウンズ、リチャードに連打を浴び谷川原にストレートの四球。無死満塁のピンチに「去年もそうですけど、良くない時の僕の典型的なパターン」。ここからが爽快だ。続く川瀬を左飛、周東を一ゴロに打ち取ると、最後は近藤をカウント2-2から、スラッターで空振り三振に切って取り、無失点で切り抜けた。収穫は昨季MVPに輝いた近藤を手玉に取った、スラッターだ。「腕の振りも良かったですし、高さ的にも良かった。最後、腕が振り切れていたのが1番。いい打者が空振りしてくれるのは、そういうところかな」と手応えを口にした。その上で「川瀬の時は2球ぐらいファウルになっちゃったので、インコースにしっかり投げきれたら」と、反省も忘れなかった。これで実戦登板は2日の台湾シリーズから3試合10イニング無失点と快調だ。シーズンに向け「球数っていう部分ではすごく順調に来ている。前回より今回の方が球数が増えた時の疲れ自体は少なくなって来ている」。本拠地での23日ヤクルト戦が本番前ラスト登板で「次はほぼ(球数など)フリーな状態でいくと思う。明日の体の反応を見ながら、最後の登板でまたどうなるか」とイメージした。23年まで先発投手陣として共闘してきた上沢と初めて投げ合い勝利。「不思議な感じはしました。いつも味方側で見ていたので。これからは対戦するようになる。よりよい投げ合いができたら」。メンタル面の手本にしてきた大好きな"アニキ"に勝ち続け、恩返ししていく。【永野高輔】▽日本ハム松岡(6回に登板し9球で3者凡退。オープン戦3試合連続無失点)「イメージ良く。それだけです。今もっている物を最大限出してアピールするだけです」

◆日本ハム新庄剛志監督(53)が、今季からソフトバンク入りした上沢直之投手(31)との初対戦で、3回までに9安打4盗塁5得点と、打って走って攻略した。特徴を熟知するクレバー右腕を引っかき回し、結果的に8-3と快勝。1月には「彼が投げるときには、ファンのためにも負けない野球をしたい」と話していたが、まずはオープン戦で軽い"ジャブ"を放った。新庄監督は試合後、報道陣に2センチほどに小さく折り畳んだメモを渡し、言葉を発することなく、球場を後にした。メモにはこう記されていた。黒字のペンで手書きで「お話しする事は何もございません」。日本ハムから米挑戦1年でソフトバンク入り。さまざまな思惑がある中、1月に「いろいろ迷って決断したと思う。とにかくウチは負けない。ファンのために」と誓った指揮官は、まず最初の対戦で、アグレッシブに仕掛け、勝った。とにかく走った。初回1死で矢沢が右前打で出塁すると「早めにスタートを切れるようという風には試合前に言われてた」と次の松本剛への初球で、二盗に成功。松本剛の左前打で1死一、三塁とチャンスを広げ、松本剛も二盗で二、三塁とし、吉田の右犠飛であっさり先制点をもぎ取った。2回に2点を追加した直後には、二塁走者の五十幡と一塁走者の矢沢が重盗。ベンチの指揮官は何度も"うんうん"と、うなずいた。そして打った。2回は3連打で満塁とし矢沢の中前2点適時打、3回は先頭の吉田からの連打と送りバントで1死二、三塁のチャンスをつくり、最後は伏見の中前2点適時打と効果的に加点した。「(前の打者の石井)一成がバントを一発で決めてくれたので、いい流れで打席に立てました」と伏見。上沢から2犠打も絡め9安打5得点と、やりたい放題だった。まだオープン戦だが、優勝を争うであろう相手に、シーズン前に嫌なイメージを与えておくことは大事なことだ。上沢と同期の松本剛は1安打1盗塁に「何回も対戦する投手になる。嫌な印象を少しでも与えればっていうのは試合前も話していました。そういう意味ではいい試合ができた」。その上で「経験値の高い選手なので、全てにおいて修正して来る」と警戒。ヒリヒリするバトルの幕が切って下ろされた。【永野高輔】

◆ソフトバンク・上沢直之投手(31)が先発で5回9安打5失点。移籍後初の古巣相手の登板で〝洗礼〟を浴びた。「自分の良いところも、悪いところも出た投球でした。連打でつながれてランナーをためてしまうイニングが多く、そこは反省するところだと思います」先発のマウンドに向かうときには、痛烈なブーイングも。一回1死から矢沢に右前打を浴びると二盗を許した。続く松本にも左前打され、またも二盗。いずれも初球に決められてしまった。二回には3連打などで2死満塁のピンチを招くと、矢沢に中前へ2点打を浴びた。直後にダブルスチールを決められた。三回にも無死から吉田、清宮に連打され、1死二、三塁から伏見に2点打を食らった。。開幕ローテ入りが内定しているものの、4盗塁を許してしまい、セットからの投球にも課題を残した。「今日の投球を次の登板にいかせるように、前に進んでいきたい」と前を向いた。因縁の対決だった。上沢が米メジャー挑戦から1年で古巣ではなくソフトバンク入りしたことに、日本ハム・新庄監督は「1年向こうに行って駄目で、(すぐ日本の)違う球団となると、監督をしている立場としては『は?』となる」と苦言。上沢との対決のときは「負けない」と意欲を燃やしていた。

◆日本ハム・伊藤大海投手(27)が先発し、5回4安打無失点の好投をみせた。「連打はいいとして その後のフォアボールは余計でした。そこで点を取られてしまうと、ちょっと心配かけてしまうような投球になる。ギアをもう一回入れ直してっていうところで、抑え切れたのが良かった」五回にダウンズ、リチャードに連打を浴び、谷川原に四球を与え、無死満塁のピンチ。9番・川瀬を左飛、周東を一ゴロに打ち取ると、2番・近藤をスライダー空振り三振に仕留め、ホームは踏ませなかった。元チームメートの上沢とは試合前、キャッチボールをしているときに会釈をする程度で、話はしなかったという。マウンド上で初の投げ合いに、「何か不思議な感じ。いつも味方側で見ていたので。でも、これからもそういう風になっていくんで、よりよい投げ合いができたらと思います」と気持ちを引き締めた。

◆日本ハム・矢沢宏太投手(24)が「2番・右翼」で出場し、元チームメイトのソフトバンク・上沢直之投手(31)から2安打2打点。2盗塁をいずれも次打者の初球で決めた。「『早めにスタートを切れるようにやっていこう』と、試合前に言われていたので、1球目から行くつもりで準備しました」。二回2死一、二塁から重盗を決めたが「グリーンライトだったので、(二走の五十幡に)ついていった感じです」と話した。

◆日本ハム・新庄剛志監督(53)は元チームメイトの上沢直之投手(31)を攻略したものの、試合後、報道陣に「何もお話しする事はございません」と書かれたメモを手渡し、無言でバスに乗り込んだ。新庄野球の洗礼を浴びせた。一回1死から矢沢が右前打で出塁すると、次打者の初球に二盗。松本も安打で続き、盗塁を決めて二、三塁。吉田の右犠飛で先制した。二回には矢沢が2点中前打を放ち、なお2死一、二塁から重盗も決めた。三回にも伏見が2点打。9安打&4盗塁で5得点を奪ってみせた。米メジャー移籍から1年でライバル球団に入団した上沢との対決には「負けない」と意欲を燃やしていた。オープン戦とはいえ、控え中心の打線で意地をみせた。

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
830 0.727
(-)
-
(-)
37
(-)
27
(-)
6
(-)
9
(-)
0.233
(-)
2.080
(-)
2
(1↑)
日本ハム
632 0.667
(↑0.042)
1
(↑0.5)
35
(+8)
30
(+3)
7
(+1)
10
(+4)
0.239
(↑0.014
2.530
(↓0.05)
3
(1↓)
ソフトバンク
643 0.600
(↓0.067)
1.5
(↓0.5)
49
(+3)
45
(+8)
7
(-)
18
(+2)
0.259
(↑0.003
3.030
(↓0.42)
3
(1↑)
巨人
641 0.600
(-)
1.5
(-)
41
(-)
38
(-)
6
(-)
4
(-)
0.245
(-)
2.850
(-)
5
(1↑)
西武
432 0.571
(↑0.071)
2
(↑0.5)
29
(+5)
22
(-)
2
(-)
4
(-)
0.246
(↑0.002)
2.280
(↑0.29)
6
(1↓)
中日
553 0.500
(↓0.056)
2.5
(↓0.5)
43
(-)
46
(+5)
7
(-)
11
(-)
0.230
(↓0.008)
3.410
(↓0.13)
7
(1↑)
DeNA
562 0.455
(-)
3
(-)
31
(-)
39
(-)
3
(-)
9
(-)
0.204
(-)
2.610
(-)
7
(3↑)
広島
562 0.455
(↑0.055)
3
(↑0.5)
30
(+3)
29
(-)
8
(+1)
4
(+2)
0.220
(↑0.001)
2.130
(↑0.18)
7
(1↓)
ロッテ
561 0.455
(↓0.045)
3
(↓0.5)
37
(-)
35
(+3)
7
(-)
7
(-)
0.207
(↑0.003)
2.230
(↓0.1)
10
(1↓)
阪神
341 0.429
(-)
3
(-)
35
(-)
36
(-)
6
(-)
4
(-)
0.293
(-)
3.930
(-)
11
(-)
楽天
362 0.333
(-)
4
(-)
39
(-)
33
(-)
3
(-)
12
(-)
0.226
(-)
2.650
(-)
12
(-)
ORIX
281 0.200
(-)
5.5
(-)
27
(-)
53
(-)
1
(-)
3
(-)
0.213
(-)
4.520
(-)