ヤクルト(☆6対1★)オリックス =オープン戦1回戦(2025.03.14)・明治神宮野球場=

 123456789
ORIX
1000000001620
ヤクルト
21000300X6611
勝利投手:石川 雅規(1勝1敗0S)
敗戦投手:曽谷 龍平(0勝1敗0S)

本塁打
【ヤクルト】サンタナ(1号・1回裏2ラン)

  DAZN
チケットぴあ ヤクルト戦チケット予約 ORIX戦チケット予約
◆ヤクルトは、先発・石川が5回1失点の好投。現役最年長の左腕が、順調な調整ぶりを示した。対するオリックスは、開幕ローテーション入りを狙う曽谷が先発。5回3安打3失点と、まずまずの投球を見せた。

◆ヤクルト石川雅規投手(45)が5回5安打1失点と粘投した。1回こそ2死から3連打で1点を失ったが、崩れなかった。ていねいに低めとコースをついた。「初回なんとか1点で粘れた。そこから今日の持ってるものを出して、なんとかゼロにできたのでよかった」と振り返った。本拠地・神宮での初のオープン戦となった一戦で、先発ローテ入りに前進した。2回2死二塁では麦谷を外角低め121キロスライダー、4回1死二塁では宗を120キロシンカーで空振り三振に切った。球界最年長の左腕は「三振を取るピッチャーではないですけども、やはり三振を取りたい時に取れたっていうのが大きかった。シーズンに入っても、こういうピンチの時は三振を取れるように、低め低めを根気強くついていきたい」と話した。

◆ヤクルト球団マスコットつば九郎の不在を惜しむファンの声があふれた。オリックスとのオープン戦(神宮)は、担当者の死去により、つば九郎が活動休止後、初の本拠地試合だった。東京都在住の50代女性は「(球場に)いなくて、そうなんだと実感しました。勝ち試合でしたけど、もの悲しさもありました。勝った後はつば九郎がみんなとハイタッチするのがスワローズ。その姿が見られなかったので...」と話した。グッズ売り場では、つば九郎関連グッズが例年以上に売れたという。

◆オリックス曽谷龍平投手がオープン戦に初登板し、5回3失点で投げ終えた。今月6日の侍ジャパン戦登板を経てオープン戦へ。サンタナに逆転2ランを浴びたが、3回以降はフォークの精度など状態を上げた。岸田監督は修正を求めつつ「ローテで回ってくれることを期待してます」と期待。開幕2戦目の29日楽天戦での先発が見込まれる。曽谷は「1球でも(球数を)少なくして攻撃につなげる。そこを明確に目標にしていきたい」と表情を引き締めた。

◆ヤクルト・奥川恭伸投手(23)がプロ6年目で初となる開幕投手を務めることが14日、決まった。球団公式X(旧ツイッター)で発表した。「~高津監督より~ 3月28日(金)開幕投手発表!!」と書かれた投稿に、つば九郎の人形とともに、達筆の文字で「奥川恭伸」と記された紙の写真が添えられた。これで12球団の開幕投手が出そろった。この日の試合前練習後に取材に応じた奥川は「(今は)緊張しています。自分だと思っていなかったので、びっくりしました。自分としてもチームとしてもいいスタートが切れるように、なんとか勝ちたいなという気持ちです」と表情を引き締めた。5回4安打無失点と好投した8日の広島とのオープン戦(マツダ)翌日に監督室に呼ばれ、「(今後は次戦が)中9日、(その次も)中9日でいって、東京ドームの初戦で投げるよ」と伝えられたという。奥川は昨季、右肘痛などの故障から復帰し、980日ぶり勝利を挙げるなど7試合で3勝2敗、防御率2・76。今年2月の沖縄・浦添キャンプ中には下半身のコンディション不良で一時別メニュー調整となり、開幕1軍が危ぶまれる時期もあったが、1日の巨人との2軍戦(ジャイアンツタウン)で今季初実戦に臨むと、2回無失点の好投した。オープン戦初先発となった8日の前回登板でもスコアボードに「0」を並べていた。3月28日の開幕戦は昨季リーグ優勝を果たした巨人で、敵地の東京ドームが舞台となる。奥川は巨人戦過去4試合に登板し、3勝0敗、防御率1・96と好相性だ。背番号18は「キャンプの離脱があったり、実績的にも開幕投手に選ばれるような投手ではないですけど、そういうのは関係なしに、(相手は)戸郷選手ですけど、投げ勝てるように。開幕を任せてもらえる以上は絶対に勝ちたい」と力を込めた。

◆オリックスは1得点に終わり、完敗した。オープン戦10試合で平均2・4得点と、昨季から課題としている得点力不足が露呈した。一回にこの日から1軍に合流した4番の杉本が先制打を放ったが、二回以降は無得点と沈黙した。七回に四球と敵失で無死一、二塁の好機を迎えたが、太田が空振り三振、代打の新外国人、ディアスも併殺に倒れた。先発の曽谷は5回3失点(自責2)で降板。2番手のペルドモが燕打線につかまり、味方の失策も絡んで3点を献上した。この日の試合前には森友哉が右脇腹の筋損傷と診断されたと発表。主軸として期待された29歳の長期離脱が決定となり、開幕へ打線に不安を残した状況で迎えた試合で貧打に苦しんだ。

◆ヤクルト・村上宗隆内野手(25)が14日のオリックス戦(神宮)を欠場した。試合後に取材に応じた高津臣吾監督(56)は欠場理由について「上半身のコンディション不良で。戸田に残留しているとき(訴えた)みたい」と説明した。村上は11、12日の楽天戦(静岡)には同行せず、埼玉・戸田球場で練習していた。この日の試合前練習には姿を見せていた。15日以降の試合への出場について指揮官は「何も決めていないです。明日見て決めます」と話すにとどめた。

◆ヤクルト・石川雅規 =神宮球場(撮影・長尾みなみ)

◆オリックスの曽谷が初登板し、5回3安打3失点で先発ローテーション入りを確実にした。一回、サンタナに右越えへ2ランを浴びながらも、三回以降はフォークボールの軌道を修正して無安打に抑え「投げたいボールを投げられた」とうなずいた。昨季、チームトップタイの7勝を挙げた。伸び盛りの24歳の左投手で、今月上旬には日本代表として強化試合で好投した。岸田監督は「ローテとして回ってくれることを期待している」と高く評価した。

◆来日5年目を迎えるヤクルト・サンタナがオープン戦1号となる先制2ランでチームを勢いづけた。一回1死一塁で右打席に入り、左腕の曽谷が投じた148キロの速球を一閃。外角球を逆方向に押し込み、右翼席に運び「真っすぐに力負けせず、しっかり押し込めた」とうなずいた。オープン戦は9試合に出場し、打率・300、1本塁打、3打点。頼りになる助っ人が開幕に向けて状態を上げている。

◆下半身のコンディション不良により、2軍で調整していた中村悠平が1軍に合流し、「8番・捕手」で先発出場。守っては45歳の石川雅規をリードし、打っては二回に1死三塁から中前への適時打を放った。34歳の正捕手は、「久々の1軍でいい緊張感の中、試合に出ることができた。1本出てよかったです」と振り返った。残り7試合のオープン戦で準備を整える。

◆2番に入った西川が全3打席で出塁し、存在感を放った。一回は中前打で出て、サンタナの2ランで生還。三回は四球を選び、六回は先頭で右翼線二塁打を放って、この回の3得点につなげた。オープン戦は打率・400で、長打率・800。好調を維持しているが、「結果が出ているのはいいことだが、シーズンが始まったらまた気持ちも違うと思う。今はたまたまうまいこといっているが、山あり谷ありなので」と冷静に先を見据えた。

◆ヤクルトの球団マスコットのつば九郎が、長年支えてきた担当スタッフの死去により活動を休止してから初めて神宮球場でオープン戦を行った。妹のつばみが応援傘やタオルを掲げるなどしてスタンドを盛り上げた。一塁側のヤクルトベンチにつば九郎の人形が置かれ、得点したオスナが人形とハイタッチする場面もあった。試合に先立ち、つば九郎の卓上カレンダーが午前10時半から売り出され、球団の公式オンラインショップでは即完売した。

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
日本ハム
522 0.714
(-)
-
(-)
25
(+2)
23
(+2)
6
(+1)
6
(-)
0.233
(↑0.006)
2.280
(↑0.16)
2
(-)
ヤクルト
730 0.700
(↑0.033)
-0.5
(↓0.5)
33
(+6)
24
(+1)
5
(+1)
8
(-)
0.229
(↓0.003)
2.090
(↑0.13)
3
(-)
ソフトバンク
533 0.625
(-)
0.5
(-)
42
(+2)
35
(+2)
7
(-)
14
(-)
0.251
(↓0.008)
2.660
(↑0.07)
4
(-)
巨人
641 0.600
(-)
0.5
(-)
41
(-)
38
(-)
6
(-)
4
(-)
0.245
(-)
2.850
(-)
5
(-)
中日
542 0.556
(-)
1
(-)
40
(+4)
38
(+4)
6
(+2)
11
(+1)
0.228
(↓0.007)
3.400
(↓0.06)
6
(2↑)
DeNA
552 0.500
(↑0.056)
1.5
(↑0.5)
30
(+1)
35
(-)
3
(+1)
8
(-)
0.202
(↓0.004)
2.570
(↑0.24)
6
(-)
西武
331 0.500
(-)
1.5
(-)
21
(+4)
19
(+4)
2
(+1)
4
(-)
0.248
(↑0.008)
2.510
(↓0.26)
8
(2↑)
広島
452 0.444
(↑0.069)
2
(↑0.5)
26
(+3)
25
(-)
7
(+2)
2
(-)
0.220
(↑0.003)
2.160
(↑0.22)
8
(2↓)
ロッテ
451 0.444
(↓0.056)
2
(↓0.5)
33
(-)
31
(+3)
7
(-)
7
(-)
0.205
(↓0.016)
2.250
(↓0.11)
10
(1↓)
阪神
341 0.429
(-)
2
(-)
35
(-)
36
(-)
6
(-)
4
(-)
0.293
(-)
3.930
(-)
11
(-)
楽天
262 0.250
(↓0.036)
3.5
(↓0.5)
35
(-)
32
(+1)
3
(-)
10
(-)
0.227
(↓0.007)
2.830
(↑0.17)
12
(-)
ORIX
271 0.222
(↓0.028)
4
(↓0.5)
24
(+1)
49
(+6)
0
(-)
3
(+2)
0.220
(↓0.004)
4.550
(↑0.01)