DeNA(☆1対0★)楽天 =オープン戦1回戦(2025.03.14)・横浜スタジアム=
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楽天
0000000000500
DeNA
10000000X1411
勝利投手:東 克樹(1勝2敗0S)
(セーブ:篠木 健太郎(0勝0敗1S))
敗戦投手:早川 隆久(0勝2敗0S)

本塁打
【DeNA】牧 秀悟(1号・1回裏ソロ)

  DAZN
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◆DeNAは、先発・東が4回3安打無失点。開幕投手に内定している左腕が、前回登板の不安を払しょくする投球を見せた。対する楽天も、先発・早川が6回1失点の好投を披露。順調な調整ぶりをアピールした。

◆DeNA牧秀悟内野手(26)が"今季初アーチ"を弾丸ライナーで決めた。「2番二塁」で先発すると、1回1死、楽天開幕投手の早川の2球目143キロ直球を捉えた。打球速度180キロの弾丸ライナーで左翼席へ。今季実戦初アーチをかけ、デスターシャポーズを披露。「打ったのはストレートです。狙っていた球を1球で仕留めることができて良かったです」と笑顔で振り返った。ホークアイデータは以下の通り打球速度=180キロ打球角度=21度推定飛距離=112メートル

◆楽天小郷裕哉外野手(28)が、右肘に死球を受け途中交代した。DeNA戦に「1番右翼」で先発出場。0-1の3回1死二塁で迎えた第2打席。カウント2-2から東の142キロ直球が右肘に直撃し、しばらくその場にしゃがみ込んだ。ベンチに戻り、治療を受けたが、代走渡辺佳を送られて途中交代となった。試合後、小郷は「プレーは普通に無理だなと思って、ちょっと無理ですって言いました」と途中交代となった背景を明かした。その上で「骨は大丈夫そうです。結構痛いです」と話し、大事には至らなかった模様。明日15日の試合出場は当日の様子を見て判断する。三木監督も「体が強い選手なので、おそらく大丈夫でしょう」と語った。昨季、小郷は12球団唯一の全試合フルイニング出場を果たし、ともにリーグ2位の145安打、32盗塁と主に1番打者として活躍した。

◆開幕投手の楽天早川隆久投手(26)が、同学年のDeNA牧秀悟に脱帽した。1回1死走者なし、1ストライクから143キロ外角高め直球を捉えられ、先制ソロを被弾。「合わせにいった真っすぐみたいな感じだった。もうちょっと強く、最後らへんに投げてた真っすぐの感じなら、また結果も変わってたと思うが、そこをしっかり1球で仕留める牧の勝ちかなと思う」と相手をたたえた。続く筒香を左飛、オースティンは中飛に抑え、この回を最少失点で切り抜けた。今季3度目の実戦は6回91球、4安打1失点にまとめた。試合勘も徐々に戻り「ぼちぼちスイッチの入れどころとオンオフはしっかりできたかなと思うんで、そこは良かった」。球数は前回登板の64球からステップアップ。体力面は「特に問題ないと思うんで、全然心配なくいけそうな感じ」と手応えを口にした。28日の開幕オリックス戦まで残り2週間。21日中日戦でオープン戦最終登板し、シーズン初戦に臨む。

◆DeNA小園健太投手(21)が安定感抜群の3回無安打投球を披露した。6回から3番手で登板すると、1イニング目から飛ばした。先頭の楽天辰己は変化球を3球続けて一ゴロ。続く浅村にはフルカウントからこの日最速149キロの直球で押し、右飛に仕留めた。安田は変化球で一ゴロに仕留め、クリーンアップを3者凡退に打ち取った。2イニング目はさらにギアを上げた。村林、宗山を直球で2者連続見逃し三振。続く太田も右飛に打ち取って2イニング連続3者凡退とした。3イニング目は少しバテたのか、先頭に四球を与えるも、併殺と左飛で打ち取り、3回無安打無失点2奪三振。直球、変化球ともにキレ味抜群で、三浦大輔監督(51)は「非常にテンポも良かったですし、腕の振りも非常に良かった。良くなってきたなと思って見てました」と評価した。

◆もう心配いらない。開幕投手のDeNA東克樹投手が課題をすぐに修正した。実戦3試合目で初の無失点投球となる4回3安打無失点。1回こそ制球がばらついたが、テークバックを試合中に小さく修正し、安定した投球につなげ「初回どうなるかなと思ったんですけど、試合中に修正できたことが大きかったなと思います」と胸をなで下ろした。前回登板では球速アップのために自主トレから取り組んできた、右足の着地足をより真っすぐにする新フォームの弊害でリリースポイントが約15センチ高くなり、制球が悪化。この日から新フォームの意識を捨て去り、リリースポイントも理想まで約5センチほどまで近づけた。「理想とする140センチ台のリリースの高さに近づいてきたと思います」。試合後にはブルペンで35球追加で投げ込みを敢行。開幕前最後の調整登板で最終仕上げに入る。

◆1回 DeNA・牧秀悟が先制の左越え本塁打を放ち、デスターシャポーズを決める。1対0=横浜スタジアム(撮影・荒木孝雄)

◆楽天の開幕投手を務める早川は安定感を見せた。6回を4安打1失点。一回に牧に先制ソロを浴びた直球は、試合の中で修正し感覚が良くなっていったそうで「後半のような真っすぐであれば、結果も変わっていた」と手応えを口にした。91球を投じてスタミナ面も確認した。「(力の)スイッチの入れどころや、オンとオフはしっかりできた。全然、心配なくいけそう」と自信のコメント。2週間後の大役に向けて着々と準備を進めている。

◆2年連続全試合フルイニング出場を狙う小郷が三回の打席で、右肘付近に投球を受けて途中交代した。試合後、患部をアイシングしたまま「結構痛いが、骨は大丈夫そう」と移動バスに乗り込んだ。三木監督は「今のところ病院に行かせる予定はない。また明日、様子を見てからになるが、体が強い選手なので大丈夫でしょう」と説明した。(横浜)

◆楽天・早川隆久投手(26)が先発し、6回4安打1失点、2奪三振。2年連続となる開幕投手に向けて視界良好だ。「スイッチの入れどころ、オンオフはしっかりできた。結果球を幅広く使えるようになれば、三振は増えると思う」一回1死から牧に左越え先制ソロを食らって目が覚めた。最速は145キロを計測。中軸の筒香、オースティン、宮崎と計8度対戦し、安打を許さなかった。オープン戦3戦目の登板で最多となる6回&91球を投げ終え、「体力的には、全然心配なく行ける」と涼しい表情で振り返った。ここまで、防御率2・08と着々と駒を進めてきた。反省も忘れなかった。フォークボールはさらに落差を必要とし、低めに落とす制球力を磨く。スライダーについては、「打者が手を出さなかった」と振らせる曲がりを追及する。三木監督は「開幕戦、シーズンに向けて、しっかり準備を進めてくれている」と信頼を口にした。一方で、試合は0-1で惜敗し、チームは4連敗を喫した。(広岡浩二)

◆DeNAがオープン戦でスコア1-0の勝利を収めたのは、昨年3月23日の日本ハム戦(平良-ウィック-伊勢-山崎の継投、エスコン)以来。ソロ本塁打でのスコア1-0勝利は、横浜時代の2007年3月11日のオリックス戦(三浦-山北-ホセロ-山口の継投、横浜)以来18年ぶり。このときは一回先頭打者の仁志が本塁打を放った。

◆不安を払拭する投球だった。前回7日の阪神戦で三回途中4失点と苦しんだ東が、1週間で本来の制球力を取り戻した。4回3安打無失点。「試合中に修正できた。それが非常に大きかった」と手応えを示した。精彩を欠く一因となったのはリリース位置。踏み出す足となる右膝の屈曲を抑え、股関節に力を伝えることで球速の向上を目指した結果、昨年と比べて約15センチ高くなっていた。この日は一回こそ位置が上だったが、二回以降は修正。コンパクトな腕の振りを意識し、直球が低めに決まった。三浦監督は「非常に強いボールが出てきた。問題ない」と太鼓判を押した。左腕は60球を投げた試合の前後のブルペン投球と合わせ、約120球を投げ込んだ。「理想とする140センチ台のリリースの高さに近づいてきた。着地点は見つかった。あとは球数を重ねても崩れず、1試合投げ切れるような体力とフォームをつくっていくこと」と2週間後の開幕を見据えた。

◆「2番・二塁」で先発出場したDeNA・牧秀悟内野手(26)が、1号ソロを含む2安打を放った。開幕投手を務める東克樹投手(29)は、4回3安打無失点と好投。2週間後に開幕が迫る中、投打の柱が状態を上げてきた。試合は1-0で勝利した。牧自身も驚きの一発だった。打球角度は21度。一直線に伸びた当たりが、左翼席に突き刺さった。強打の2番打者は、25打席目で放ったオープン戦1号ソロの感触を率直に振り返った。「まさかホームランになるとは。いい形で打てたので、ああいう結果になったのかな」楽天の開幕投手を担う早川の143キロの直球を仕留めた。一回のファーストスイングで真ん中付近に入った失投を強振。大学時代から対戦を重ねてきた同い年の左腕とは、プロ入り後も日本代表で互いを高め合ってきた間柄。「絶対に打ってやろうと思っていた」とニヤリと笑った。前回12日の試合は直球を打ち損じ、ファウルにしていた。「真っすぐをどれだけ打ち返せるかは課題だった」。目的意識を持って打席に立ち、狙い通りのスイングで響かせた快音。三浦監督も「しっかり捉えられていた」と評価する一打だった。チームが守備力強化を目指した2月のキャンプでは、練習日の午前8時45分から行われた早出で特守に没頭した。個々が目的を持ってメニューに励む中、決まってグラブを手にし、1カ月間やり遂げた。若手主体の練習日だった前日13日も球場を訪れ、自主的に守備練習に励む姿があった。昨季18失策と苦しんだ正二塁手は「足を引っ張らないように」と責任感をにじませる。リーグ優勝からの日本一を目指すシーズン開幕まで2週間。「若手がアピールしている。ベテラン勢も順調。スタメンはいい準備ができて試合に向かっている」。2季目を迎えた主将が、攻守でチームを引っ張る。(鈴木智紘)

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
日本ハム
522 0.714
(-)
-
(-)
25
(+2)
23
(+2)
6
(+1)
6
(-)
0.233
(↑0.006)
2.280
(↑0.16)
2
(-)
ヤクルト
730 0.700
(↑0.033)
-0.5
(↓0.5)
33
(+6)
24
(+1)
5
(+1)
8
(-)
0.229
(↓0.003)
2.090
(↑0.13)
3
(-)
ソフトバンク
533 0.625
(-)
0.5
(-)
42
(+2)
35
(+2)
7
(-)
14
(-)
0.251
(↓0.008)
2.660
(↑0.07)
4
(-)
巨人
641 0.600
(-)
0.5
(-)
41
(-)
38
(-)
6
(-)
4
(-)
0.245
(-)
2.850
(-)
5
(-)
中日
542 0.556
(-)
1
(-)
40
(+4)
38
(+4)
6
(+2)
11
(+1)
0.228
(↓0.007)
3.400
(↓0.06)
6
(2↑)
DeNA
552 0.500
(↑0.056)
1.5
(↑0.5)
30
(+1)
35
(-)
3
(+1)
8
(-)
0.202
(↓0.004)
2.570
(↑0.24)
6
(-)
西武
331 0.500
(-)
1.5
(-)
21
(+4)
19
(+4)
2
(+1)
4
(-)
0.248
(↑0.008)
2.510
(↓0.26)
8
(2↑)
広島
452 0.444
(↑0.069)
2
(↑0.5)
26
(+3)
25
(-)
7
(+2)
2
(-)
0.220
(↑0.003)
2.160
(↑0.22)
8
(2↓)
ロッテ
451 0.444
(↓0.056)
2
(↓0.5)
33
(-)
31
(+3)
7
(-)
7
(-)
0.205
(↓0.016)
2.250
(↓0.11)
10
(1↓)
阪神
341 0.429
(-)
2
(-)
35
(-)
36
(-)
6
(-)
4
(-)
0.293
(-)
3.930
(-)
11
(-)
楽天
262 0.250
(↓0.036)
3.5
(↓0.5)
35
(-)
32
(+1)
3
(-)
10
(-)
0.227
(↓0.007)
2.830
(↑0.17)
12
(-)
ORIX
271 0.222
(↓0.028)
4
(↓0.5)
24
(+1)
49
(+6)
0
(-)
3
(+2)
0.220
(↓0.004)
4.550
(↑0.01)