ソフトバンク(☆5対0★)巨人 =オープン戦3回戦(2025.03.13)・みずほPayPayドーム福岡=
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巨人
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ソフトバンク
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勝利投手:伊藤 優輔(1勝1敗0S)
敗戦投手:山﨑 伊織(1勝1敗0S)

本塁打
【ソフトバンク】川瀬 晃(1号・3回裏ソロ),リチャード(2号・5回裏ソロ)

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◆ソフトバンクは、先発・伊藤が5回途中1安打無失点。開幕ローテーション入りを狙う5年目右腕が、古巣を相手に上々の仕上がりを見せた。一方の巨人は、先発・山崎が2本のアーチを許すなど5回3失点。打線も1安打に終わり、投打ともに課題を残した。

◆ソフトバンク山川穂高内野手(33)が死球を受け、負傷交代した。巨人とのオープン戦に「4番一塁」でスタメン出場。0-0の2回先頭の第1打席だった。1ストライクからの2球目、山崎の投じたシュートが左手小指付近に直撃。苦悶(くもん)の表情を浮かべ、ベンチへ下がった。

◆巨人山崎伊織投手(26)が5回3安打3失点で降板した。初回は周東を二飛、谷川原を遊ゴロ、柳田を空振り三振に抑え3者凡退。2回は先頭の山川に死球を与えたものの、後続を抑え無失点で切り抜けた。だが、3回に1死走者なしから川瀬に136キロのカットボールを右翼席のテラス席に運ばれ、先制点を許した。4回は1死三塁から正木に中犠飛を浴びて追加点を献上。さらに、5回には先頭のリチャードに直球を捉えられ、左中間スタンドに運ばれるソロ本塁打を浴びた。それでも、随所でらしさも発揮した。90キロ台のスローカーブや走者なしの場面でもクイックを駆使して、相手打者を幻惑。一発に泣いた形にはなったが「ホームランは打たれちゃダメだったんですけど、しっかりと今後につながる内容だったんじゃないかと思います」と前を向いた。ソフトバンク先発の伊藤とは、20年ドラフトで同期入団した間柄。甲斐拓也捕手(32)の人的補償で巨人に移籍した元同僚との投げ合いを演じ「一緒にやってきて、一緒の手術もしてますし。違うチームになりましたけど、お互いローテに入れるように頑張りたいと思います」と話した。

◆巨人近藤大亮投手(33)が、わずか1球で緊急降板した。3点ビハインドの7回から、3番手で登板。投球練習を終えたところで、杉内俊哉投手チーフコーチ(44)、トレーナーがマウンド付近に駆け寄った。一度は続投となったが、先頭のダウンズへ投じた初球の136キロ直球が外角に大きく外れ、右肩を気にするしぐさを見せた。たまらず阿部慎之助監督(45)が交代を決断。森田駿哉投手(28)が急きょマウンドに上がった。阿部監督は試合後に「肩があまり良くなかったみたい。本人が『1人はいきます』って言ってね。あそこ止めてあげられなかったっていうね。申し訳ないなと思った」と説明した。

◆巨人が、わずか1安打の完封負けを喫した。ソフトバンク先発伊藤に5回途中無失点に抑えられると、中継ぎ陣も攻略することができず、三塁すら踏むことができなかった。唯一の安打は中山礼都内野手(22)が3回2死から放った右翼線への二塁打だった。先発の山崎伊織投手(26)は5回3安打3失点で降板。3回に1死走者なしから川瀬に136キロのカットボールを右翼席のテラス席に運ばれ、先制点を許した。4回は1死三塁から正木に中犠飛を浴びて追加点を献上。さらに、5回には先頭のリチャードに直球を捉えられ、左中間スタンドに運ばれるソロ本塁打を浴びた。

◆ソフトバンク・リチャード内野手(25)が2戦連発となる豪快弾を放った。5回の先頭打席。山崎のカウント0-1からの2球目。直球を逃さなかった。打球は中堅左スタンドに飛び込んだ。「昨日のホームランのことは忘れて、今日は今日と切り替えて打席に入りました。自分のスイングで完璧なホームランにつながりました」。前日12日はケラーからオープン戦1号を放った。「1打席、1打席アピールできるように、気持ちをリセットして集中していきます」。開幕へ向け期待のロマン砲がさらに上昇気流に乗る。

◆FA移籍した甲斐の人的補償で巨人から加入したソフトバンク伊藤優輔投手(28)が、古巣を相手に好投した。先発のマウンドで4回2/3を1安打無失点。「日本一いいバッターだと思う」という、同学年で4番岡本を2打席凡退に打ち取った。「(古巣を)意識しないように。相手どこでもアピールすることに変わりない。自分が投げる日はしっかり抑えていく」と先発ローテ入りを目指してアピールを続ける。

◆巨人はわずか1安打で完封負けを喫した。ソフトバンク先発伊藤に5回途中まで無失点に抑えられると、中継ぎ陣も打ち崩せず三塁すら踏めなかった。唯一の安打は中山が3回2死から放った右翼線への二塁打。阿部監督は新外国人のトレイ・キャベッジ外野手(27=アストロズ)の来日初となる1番起用について「打席に立ってほしいから、というのもあった。(シーズンでの1番起用の可能性は)低いな」と説明した。

◆巨人阿部慎之助監督(45)が、岡田悠希外野手(25)とドラフト3位荒巻悠内野手(22=上武大)の2軍降格を明言した。試合後に取材に応じ「野手は岡田と荒巻がファームかな」と話した。岡田はキャンプ中の2月11日に行われた紅白戦で3安打3打点と活躍。1軍昇格を果たしたが、オープン戦では打率1割6分7厘に沈んでいた。荒巻は、新人では唯一となるキャンプ1軍スタートで迎えた。実戦で安打を放つなどアピールしてきたが、オープン戦は打率1割1分8厘と不振。阿部監督は「ファームで無双してくれって言った。じゃないと1軍ではなかなか打てないぜって、そうできるように頑張ってくれって言ったんだけど。ファームでてこずっているようじゃ1軍じゃ無理よって。そうできるように頑張ってこい」とエールを送った。

◆鷹の元気印が帰ってきた! ソフトバンク川瀬晃内野手(27)が復帰即アーチを放った。巨人とのオープン戦に「9番遊撃」でスタメン出場。3回1死で迎えた第1打席で右腕山崎から右越えソロを放った。4回守備では好プレーも披露し、攻守で存在感を発揮。2月の宮崎キャンプ序盤で右膝を負傷して出遅れていたが、完全復活をアピールした。1発の余韻に、浸ることはなかった。川瀬はタカ党の歓声を受け、全力疾走でダイヤモンドを駆け抜けた。「恥ずかしくて...。全力疾走で早く(ベンチへと)帰りたいなと思って」。大盛り上がりのスタンドと一塁ベンチとは対照的に、打った本人は真顔だった。プロ10年目。通算本塁打数ゼロの男がパワーを見せた。0-0の3回1死。カウント2-2からの6球目、山崎の内角136キロカットボールを仕留めた。「追い込まれていたんですけど、自分のバッティングができた」。舞い上がった打球は右翼テラス席へ着弾。右膝痛からのオープン戦1試合目、さらに1打席目での先制ソロとなった。遊撃の守備では4回に好プレーを披露した。高く弾んだゴロに勢いよく突っ込む。ショートバウンドで捕球し、最後はランニングスローで球場を沸かせた。「今日の収穫かなと。守れないと試合に出られないのは重々承知なので。1歩目を大事にしながら、もっと堅実な守備を目指してやっていきたい」と振り返った。春季キャンプでは早々に離脱することになった。2月3日。内野ノックの際に右膝を負傷し、翌日4日に福岡へ戻った。第1クールで宮崎から姿を消し「自分の中では悔しかったですし、焦りもあった」と言う。それでも、筑後のリハビリでじっくり鍛え直し、開幕前に「100%の状態」に仕上げてきた。患部の状況も「自分の中で不安もないので」ときっぱりだ。現状で開幕遊撃手、二塁手は小久保監督が明言していないポジションだ。オープン戦は8試合を残し、アピール勝負となる。川瀬も自覚十分で「出遅れている身なので。1日1日が勝負ですし、1打席、1球が大事だと思う。開幕スタメンは目指すところではあるんですけど、まずは自分の置かれている立場、プレーで信頼感をつかんでいきたい」と足元を見つめた。タカの元気印が、まだまだ攻守で存在感を示していく。【佐藤究】

◆内野のレギュラー争いをさらに過熱させる。5年目の巨人・中山礼都内野手は、パンチ力のある打撃を武器にその座を狙う。オープン戦は打率・346と打撃好調(12日時点)。途中出場でも安打を放つなど、多くはないチャンスで必死のアピールを続けている。この日はソフトバンクとのオープン戦に「9番・三塁」で先発出場。三回の第1打席にスライダーを捉え、右翼線への二塁打を放った。二塁手、三塁手、遊撃手に加え今季は一塁手にも挑戦。チームは吉川、坂本、門脇とレギュラーは固まりつつあるが、調子が上がらなかった場合などの代役として一番に名前が挙がるのが中山だろう。阿部監督は中山を含む控え野手に対し、昨季ゴールデングラブ賞を受賞した正二塁手の吉川を引き合いに「あとからいく選手もすごく頑張っているんだけど、その差が歴然としている」と守備力アップも求めた。中山は昨季のクライマックスシリーズ(CS)で、けがで欠場した吉川に代わって先発出場。史上初のCSで〝プロ1号〟を放つなど頭角を現した。退寮して一人暮らしを始めたシーズンオフには「しっかり食べて、トレーニングをして筋肉量を増やしたい」。栄養士から教わったという「朝ご飯に魚を食べる」など、栄養バランスを考えた自炊にも挑戦して体づくりに励んだ。年々進化する22歳が、レギュラーの牙城を崩しにかかる。(原田優介)

◆巨人・近藤大亮投手(33)が1球を投じて緊急降板した。投球練習中に異変が起きたもよう。七回に3番手として登板。投球練習を終えた時点で杉内投手チーフコーチが慌ててマウンドへ。トレーナーも走って駆け付け、30秒間ほど話し合ったあと、プレーに戻った。だが、ダウンズに投げたボールは外角低めに外れ、近藤はどこか痛みをこらえるような表情を浮かべた。捕手、内野手たち、ベンチから阿部監督が歩いて近づき、言葉をかけて肩に手をやった。森田との交代が告げられる中、近藤は悔しそうな表情でベンチへ下がった。オリックスから加入した昨季は1軍登板がなかったベテラン右腕は、春季キャンプを2軍で過ごし、今カードから1軍に帯同していた。

◆先発の山崎伊織は5回3失点(撮影・渋井君夫)

◆巨人・阿部慎之助監督(45)は試合後、メンバーの入れ替えに言及し、春季キャンプから1軍に帯同していたドラフト3位・荒巻悠内野手(22)=上武大、岡田悠希外野手(25)を2軍に降格させると明かした。長打力が魅力のルーキーはこの日も途中出場で1打数無安打に終わり、オープン戦の打率.118と苦しんでいる。阿部監督は「ファームで無双してくれ。じゃないと1軍ではなかなか打てないぜ。ファームで手こずっているようじゃ、1軍じゃ無理よ。そうできるように頑張ってこい」と伝えたといい、ファームでの成長に期待した。また、2軍から参加していた小林、郡、投手の近藤、馬場、森田、育成の戸田も2軍に戻る。2軍戦に派遣されている泉、秋広、泉口、岸田が1軍に戻り、増田大の1軍昇格も検討されている。阿部監督は以前から今カードを一区切りにメンバーの絞り込みを行うことを予告していた。

◆巨人・杉内俊哉投手チーフコーチ(44)が試合後取材に応じ、七回に1球で降板した近藤大亮投手(33)について説明した。「投球練習を見て、これダメだなと思って。マウンドに行って色々本人にはこれで『野球人生終わっちゃうぞ』って、『俺は降りた方がいいと思うよ』って色々言ったけども、本人はかなり覚悟を決めてマウンドに上がっているので。僕も経験があるので、全部踏まえて話したんですけど、それを止められなかった自分も悪いんですけど。大ごとになってなければいいですけどね」投球練習を終えた時点で杉内投手チーフコーチが慌ててマウンドへ向かい、トレーナーも走って駆け付けた。30秒間ほど話し合ったあと、プレーに戻った。だが、ダウンズに投げたボールは外角低めに外れ、降板となった。杉内コーチは「肩でしょうね、あの感じだと」と話した。

◆巨人・近藤大亮投手(33)が七回に登板し、先頭打者のダウンズに1球投じた後に緊急降板した。右肩を痛めたとみられる。投球練習中に異変に気づき、投球練習後にマウンドに向かった杉内投手チーフコーチは「野球人生が終わっちゃう。降りた方がいいと思う」と降板を促したという。ただ、近藤は登板を志願。杉内コーチは「止められなかった自分も悪い」と話した。近藤はオリックスから移籍1年目の昨季、1軍登板機会なし。春季キャンプは2軍で過ごし、今回の遠征から1軍に合流していた。

◆巨人はわずか1安打に終わり、オープン戦14試合目で初の零封負けを喫した。阿部慎之助監督(45)は10人以上を入れ替えることを明言。新人でただ一人、春季キャンプから1軍に帯同させていたドラフト3位・荒巻悠内野手(22)=上武大=には期待を込めて厳しい言葉をかけた。「ファームで〝無双して〟くれ。じゃないと1軍ではなかなか打てないぜ。ファームでてこずっているようじゃ、1軍では無理よ。そうできるように頑張ってこい」長打力が売りのルーキーはこの日1打数無安打で、オープン戦は打率・118。二塁打でチーム唯一の安打を記録した中山らとの争いに敗れはしたが、指揮官は2軍での成長に期待した。また、2軍から参加していた捕手の小林&郡、投手では近藤、馬場、森田、育成の戸田が2軍に戻る。東京での2軍戦に派遣されていた救援右腕の泉、野手は岸田、泉口、秋広が1軍に戻り、俊足の増田大も昇格する見込み。阿部監督は15、16日に開催される米大リーグ、ドジャースとカブスとのプレシーズンゲーム(東京ドーム)を前に、開幕を見据えて1軍戦力を絞り込むと予告していた。ベストメンバーでMLBの球団に挑む。(谷川直之)

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
日本ハム
521 0.714
(-)
-
(-)
23
(-)
21
(-)
5
(-)
6
(-)
0.227
(-)
2.440
(-)
2
(-)
ヤクルト
630 0.667
(-)
0
(-)
27
(-)
23
(-)
4
(-)
8
(-)
0.232
(-)
2.220
(-)
3
(1↑)
ソフトバンク
532 0.625
(↑0.054)
0.5
(↓0.5)
40
(+5)
33
(-)
7
(+2)
14
(+1)
0.259
(↓0.006)
2.730
(↑0.31)
4
(2↓)
巨人
641 0.600
(↓0.067)
0.5
(↑0.5)
41
(-)
38
(+5)
6
(-)
4
(-)
0.245
(↓0.017)
2.850
(↓0.25)
5
(-)
中日
541 0.556
(-)
1
(-)
36
(-)
34
(-)
4
(-)
10
(-)
0.235
(-)
3.340
(-)
6
(-)
西武
330 0.500
(-)
1.5
(-)
17
(-)
15
(-)
1
(-)
4
(-)
0.240
(-)
2.250
(-)
6
(-)
ロッテ
441 0.500
(-)
1.5
(-)
33
(-)
28
(-)
7
(-)
7
(-)
0.221
(-)
2.140
(-)
8
(-)
DeNA
452 0.444
(-)
2
(-)
29
(-)
35
(-)
2
(-)
8
(-)
0.206
(-)
2.810
(-)
9
(-)
阪神
341 0.429
(-)
2
(-)
35
(-)
36
(-)
6
(-)
4
(-)
0.293
(-)
3.930
(-)
10
(-)
広島
352 0.375
(-)
2.5
(-)
23
(-)
25
(-)
5
(-)
2
(-)
0.217
(-)
2.380
(-)
11
(-)
楽天
252 0.286
(-)
3
(-)
35
(-)
31
(-)
3
(-)
10
(-)
0.234
(-)
3.000
(-)
12
(-)
ORIX
261 0.250
(-)
3.5
(-)
23
(-)
43
(-)
0
(-)
1
(-)
0.224
(-)
4.560
(-)