ソフトバンク(★3対4☆)巨人 =オープン戦2回戦(2025.03.12)・みずほPayPayドーム福岡=

 123456789
巨人
20100100041211
ソフトバンク
0200010003901
勝利投手:横川 凱(2勝0敗0S)
(セーブ:森田 駿哉(0勝0敗1S))
敗戦投手:大津 亮介(0勝1敗0S)

本塁打
【巨人】吉川 尚輝(1号・1回表2ラン)
【ソフトバンク】リチャード(1号・6回裏ソロ)

  DAZN
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◆ソフトバンクは、リチャードがソロを含む2安打の活躍。開幕一軍入りを狙うスラッガーが、首脳陣へのアピールに成功した。一方の巨人は、吉川が先制2ランを放つなど、4安打の固め打ち。シーズン開幕に向けて、仕上がりの良さを示した。

◆巨人長野久義外野手(40)が1軍に昇格し、7番左翼でスタメンに名を連ねた。ソフトバンクからFA加入の甲斐拓也捕手(32)は9番に入り、古巣と初対戦の時を迎える。

◆巨人先発の横川凱投手(24)が、4回途中4安打2失点で降板した。初回先頭の周東に四球を与え、1死三塁から再びの四球。この回は無失点に切り抜けたが、2点リードの2回に先頭へ単打を許し、次打者には四球。そこから同点を許した。1点リードの4回1死一塁から四球を与えたところで、京本にマウンドを譲った。計4四球を与えるなど、毎回走者を背負う展開で精彩を欠いた。

◆巨人吉川尚輝内野手(30)が、オープン戦1号となる先制の2ランを放った。初回1死二塁。ソフトバンク先発・大津の初球真ん中147キロ直球を右翼へ運んだ。「チャンスだったので、積極的にいきました。良い結果になり良かったです」とコメントした。同点となった3回2死二塁の第2打席からは、バットを折られながらも、中前へ勝ち越しの適時打をマークした。「良いコースに飛んでくれました。勝ち越すことができて良かったです」と存在感を示した。守備でも魅せた。初回1死二塁で近藤の中前へ抜けそうな打球に対し、逆シングルでスライディングキャッチ。送球までリズミカルにこなした。続く2死一、三塁からは正木の打球に対し、ジャンピングキャッチ。さすがの職人技で、失点のピンチを防いだ。

◆ソフトバンクのロベルト・オスナ投手(30)が巨人とのオープン戦で今年初の実戦マウンドに上がった。3-4の7回から3番手で登板。先頭の甲斐に右前打を許すなど、2死一、二塁のピンチを招くも、最後は4番岡本を中飛に抑えた。この日の最速152キロをマークするなど、計2三振も奪い、1回を投げ2安打無失点だった。昨季は39試合に登板し、24セーブを挙げるも、防御率3・76は自己ワーストの数字だった。昨年8月には腰部の治療で渡米し、約1カ月もチームから離脱した。今季は守護神として期待は大きく、チームのリーグ連覇、5年ぶり日本一奪還には欠かせない。

◆ソフトバンク周東佑京内野手(29)が2戦ぶりの「復帰戦」でいきなり躍動した。巨人とのオープン戦に1番センターで先発出場。初回の第1打席に四球を選ぶと、次打者の4球目にすかさず二盗。「走ると盛り上がるかなと思って。やってやろうと思っていました」。昨年まで同僚だった巨人先発マスクの甲斐から見事にスチールを決めた。2回に巡ってきた第2打席は2死二塁から右翼線へ一時は同点に追いつく適時二塁打。「狙っていた球を1球で打てたのはよかったと思います」。カウント1-0からの直球にしっかり体が反応。中堅の守備も無難にこなし、第3打席を終えると途中交代した。9日のロッテ戦(ZOZOマリン)の守備中に左翼正木と交錯。腹部を強打してそのまま負傷交代していた。11日の巨人戦(長崎)はチームに同行せず、本拠地に残って練習した。「何も問題なくて、とりあえずホッとしています」。不安一掃したリードオフマンは、開幕に向けさらにペースを上げていく。

◆開幕ローテーション入りを狙うソフトバンク大津亮介投手(26)が課題を残した。先発し、5回を4安打3失点。初回に巨人吉川に初球の直球を右翼席へ運ばれ先制2ランを浴びた。「立ち上がりが課題だったので。(直球で)ファウルを取れる出力、ギアを上げていかないといけない」と肩を落とした。今後に向け「数少ないチャンスをものにできるように。全力で投げるだけです」と前を向いた。

◆巨人吉川尚輝内野手(30)が会心の"1号"を決めた。ソフトバンクとのオープン戦に「3番二塁」でスタメン出場。1回に先制の右越え2ランを放った。3、6、7回と4打席連続安打を放ち、3打点の固め打ち。昨季は全試合出場でゴールデングラブ賞、ベストナインに輝いた。今月5日の侍ジャパン強化試合でも攻守に躍動した。新婚の名手が開幕を待望させる活躍を見せた。打った瞬間の1発だった。吉川が開幕を心待ちする"1号"先制2ランを放った。1回1死二塁、ソフトバンク大津の147キロ直球にバットの軌道を合わせた。打球速度170キロで悠々と右翼席に突き刺し「1球でしっかり仕留められたので次も1球で、しっかりコンタクトできるようにやっていきたい」と話した。充実しすぎるオフを過ごし、さらなる飛躍を予感させる。昨年12月28日に同じ岐阜県出身でシンガー・ソングライターの足立佳奈との結婚を発表。「本当に近い距離で育った二人。共通の話題が多く、似た感覚を持っていることで互いに導かれるものがありました」と連名でコメントした。最愛の伴侶を得て、私生活においてもパートナーとの協力態勢が整い、ここまでのオープン戦は18打数9安打で打率5割と好調をキープ。阿部監督も「新婚さんだからいいんじゃない?」と目を丸くした。初選出された侍ジャパンでも存在感を発揮した。今月5日のオランダ代表との強化試合でチーム唯一のマルチ安打をマーク。井端監督からも攻守で高く評価された。昨季守備率9割9分4厘を誇る守備は球界屈指のレベルに君臨する。1回無死二塁で近藤の二塁ベース寄りの打球を滑り込みながら捕球して素早く一塁へ送球。2死一、三塁では正木の打球をバックステップを踏みながらのジャンピングキャッチと"美技"を連発した。バットは打ち出の小づち状態だった。3回2死二塁はバットを折られるも中前適時打、6回先頭からは中前打を放ち、7回の右前打で締めくくった。この日、球団から東京ドームでの選手プロデュース弁当「尚輝流ソウルフード スタミナ鶏ちゃんBOX」(1900円)、同グルメの「尚輝のたまらん! チキンカツとじ丼」(1500円)の販売が発表された。今季も吉川が"たまらん"活躍でリーグ連覇をけん引する。【為田聡史】

◆ソフトバンクの守護神ロベルト・オスナ投手(30)がオープン戦初登板した。7回に3番手でマウンドに上がるといきなり甲斐に詰まりながらも右前打。それでも続く丸、オコエを連続空振り三振に切るなど2安打無失点に抑えた。3年目の今季は宮崎キャンプに2月15日から合流。独自調整を続けてきた。小久保監督は絶大な信頼を寄せているだけに「昨年の最初よりも全然いい」と納得の表情だった。

◆待望の1発だ! ソフトバンクのリチャード内野手(25)が会心の1号ソロを放った。巨人とのオープン戦(みずほペイペイドーム)に「7番三塁」で出場。2-4の6回無死、ケラーのど真ん中カーブを左中間テラス席へ運んだ。本拠地アーチは2年ぶりで、師匠の山川穂高内野手(33)の助言を生かした。正三塁手の栗原陵矢内野手(28)は右脇腹を痛め、別メニュー調整となった。悩める大砲候補が、まだまだアピールしていくつもりだ。バットを振り抜き、手応えは十分だった。鷹党の歓声とともに、打球は一直線に伸びていく。リチャードは打球を目で追い、一塁へと駆け出した。「いい反応で自分のスイングができた。1本が出て良かったです」。オープン戦1号は左中間テラス席で弾んだ。本拠地アーチは2年ぶりだった。待望の1発に、ベンチではホットした表情を浮かべた。2点を追う6回先頭の第3打席だった。カウントは1-1。3球目、ケラーが投じた真ん中の緩いカーブにグッとこらえ、思い切りすくい上げた。直前の1球は顔面付近の直球ボール球で、思わず大きく尻もちをついた。「最初は選手生命の危機を感じたんですけど。腰が抜けたスイングだけはしないように心がけた」と言葉通りの一振りを披露。4回には左前打を放ち、3打数2安打1打点と結果を残した。師匠からのアドバイスもあった。試合前。山川から「ホームランを打ちたいと思っても、打てないぞ」の助言をもらった。前日11日の試合は4打数凡退で、3三振。ここまでのオープン戦ノーアーチで、打席内で「(本塁打を)打ちたい、打ちたい」の欲が強くなり過ぎていた。「無では僕はだめ。シンプルが一番いいと思う」。シンプル思考に立ち返り、本来の姿であるスラッガーぶりを示した。正三塁手の栗原は右脇腹を痛め、当面は別メニュー調整。開幕に間に合う予定だが、アピール機会が増えてくる可能性もある。「自分に『ここで頑張らなきゃ』って言い聞かせながら。穴を埋められるような選手にならないといけない」と力を込めた。守備でもホットコーナーで軽快な動きを見せた。"俺がいる"と言わんばかりに、まだまだ攻守で存在感をアピールする。【佐藤究】

◆巨人先発の横川凱投手(24)が4回途中4安打2失点で降板した。初回先頭の周東に四球を与え、1死三塁から再びの四球。その後も制球が定まらずに、毎回走者を背負う投球内容で計4四球と精彩を欠いた。開幕ローテ有力候補まで浮上していたが、阿部監督は「ちょっと考え直そうかな。まだ候補はいっぱいいるから」と再考を示唆した。

◆巨人甲斐拓也捕手(32)が、古巣と初対戦した。スタメンマスクをかぶり、初回先頭で周東佑京に四球を与え無死一塁から二盗を許した。握り損ね、甲斐キャノンは不発。「あれ、認めないです、僕は(笑い)」と"リクエスト"したが、時既に遅し。7回にはオスナから右前打。途中交代後は、ベンチで阿部監督と捕手談議。「監督の野球というのを僕はやりたい」と巨人の新たな司令塔として準備に余念がない。

◆巨人・吉川尚輝内野手(30)が「3番・二塁」で先発し、一回に右翼ホームランテラスへ先制の1号2ランを放り込んだ。一回1死、直前に左翼フェンス直撃の二塁打で出たヘルナンデスを二塁置き、ソフトバンクの右腕、大津が投じた初球の147キロ直球を豪快に引っ張った。オープン戦は15打数6安打の打率.400と好調。阿部監督は「去年の終盤からいい働きをしてくれているから3番に置いている」と今季も主軸を任せる方針を明かしている。

◆巨人・吉川尚輝内野手(30)が「3番・二塁」で先発し、4打数4安打と絶好調。オープン戦通算18打数9安打で打率5割に乗せた。一回、ソフトバンクの大津から右翼ホームランテラスへ先制の1号2ランを放り込むと、三回2死二塁で中前適時打。六回は杉山から鮮やかな中前打。七回にはオスナから右前打を放ち、代走・若林と交代した。3番で起用される9年目の正二塁手は本塁打について「チャンスだったので、積極的にいきました。良い結果になり良かった」と振り返った。守備でも一回に広い守備範囲で安打性の打球を2つアウトにするなど攻守で存在感を示した。

◆巨人は正二塁手の吉川が2ランを含む4安打に好守と好調を維持。甲斐は古巣戦で安打した。ソフトバンクは周東が適時二塁打と盗塁、リチャードはソロで存在感を示した。守護神のオスナは今季初実戦で1回を無得点に抑えた。28日のシーズン開幕まで約2週間と迫る中、巨人の若手野手による開幕1軍メンバー争いが激化の一途をたどる。開幕を見据えたベストオーダーを組む時期について、阿部監督は「メジャー(との試合)からじゃないかな」と15、16日に開催される米大リーグ、ドジャースとカブスとのプレシーズンゲーム(東京ドーム)に照準を合わせている。残り少ない枠をかけて12、13日のソフトバンク戦(みずほペイペイ)で最後のアピール合戦が繰り広げられる。内野のレギュラーは一塁に主砲の岡本、二塁に吉川、三塁に坂本、遊撃は門脇でほぼ決定。そこを追うのが中山、泉口、秋広、D3位・荒巻(上武大)らだ。5年目の中山は今季から一塁にも挑戦しており、内野全てのポジションを守ることができる。指揮官も「いい時はいいで継続できるように毎日やってもらいたい」と持ち味の勝負強い打撃に期待を寄せる。荒巻は新人でただ一人、キャンプから1軍に帯同。プロの投手は「変化球の切れが良かったり、真っすぐも強い」と苦しみながらも、食らいついている。外野はベテランの丸、ヘルナンデス、新外国人のキャベッジ(前パイレーツ)の先発が有力。オープン戦で打率・533(11日現在)とアピールしているオコエや浅野、秋広、岡田らがその座を虎視眈々と狙う形だ。リーグ連覇、日本一へ向け、競争による戦力の底上げが必須となる。(原田優介)

◆巨人・阿部慎之助監督(45)は、先発して四回途中4安打4四球2失点だった横川凱投手(24)の先発ローテーション入りを再考すると明かした。横川は一回に安打を許さずも2四球でピンチを招くなど制球に苦しんだ。指揮官は「四球が多いんだよなぁ。(ローテ入りは)ちょっと考え直そうかな。こんだけ酷かったら次はピリッとしてくれるだろうという期待もあるんだけど、まだ候補はいっぱいいるからね」と、赤星や石川らと競わせている先発ローテ最後の枠を横川に与えるにはまだ早いと判断した。また、五回1死から登板した3番手の田中瑛斗投手(25)には高評価。4番・山川を押し込んで中飛に打ち取るなど2/3を1安打無失点。阿部監督は「中継ぎでテストしているから。いいところで使いたいなと思うしね。大事なところで行かせたいなと思わせてくれましたよね、きょうはね。シュートがすごくいい投手だから、右打者は分かっていても嫌だろうな」と、救援での開幕1軍構想に加えた様子だった。

◆巨人・吉川尚輝内野手(30)が12日、ソフトバンクとのオープン戦(みずほペイペイ)に「3番・二塁」で先発出場し、オープン戦1号となる先制2ランを含む4打数4安打3打点と固め打ち。規定打席に到達していないが、オープン戦の打率は.500(18打数9安打)と、シーズン開幕へ向け、好調を維持しており、9年目で初の打撃タイトル獲得にも期待がかかる。打って、打って、打ちまくった。3番打者の吉川が4安打3打点と快音を連発。一回、1死二塁で迎えた第1打席で、オープン戦1号となる右越え2ランをホームランテラスに放り込んだ。「チャンスだったので、積極的にいきました。一球でしっかり仕留められた。次もしっかりコンタクトできるようにやっていきたい」ソフトバンク・大津が投じた初球、147キロの直球を一振りで捉えた。続く三回に中前適時打、六回に中前打、七回も右前打とヒットを連ねた。オープン戦の打率は驚異の・500。二塁の守備でもスライディングキャッチに、ジャンピングキャッチなど、軽快な動きを見せた。昨季は全143試合に出場し、チームトップの打率・287をマーク。二塁のベストナインとゴールデングラブ賞にも輝き、今年3月には6年ぶりに野球日本代表「侍ジャパン」に選出された。今春のキャンプでは「とにかく(バットを)振ってという期間だと思いますし、しっかり振り込めた」と9年目へ向け手応えを口にした。打線の中軸として期待がかかる左打者に対し、阿部監督は「いい調整をしてくれている」と目を細めた。昨季終盤から3番で起用され、今季も継続して中軸を任されると見込まれる背番号2。初の打撃タイトル獲得も十分視界に捉えている。(原田優介)

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
日本ハム
521 0.714
(↓0.119)
-
(-)
23
(+2)
21
(+5)
5
(+2)
6
(-)
0.227
(↑0.007)
2.440
(↓0.41)
2
(-)
ヤクルト
630 0.667
(-)
0
(↓0.5)
27
(-)
23
(-)
4
(-)
8
(-)
0.232
(-)
2.220
(-)
2
(2↑)
巨人
631 0.667
(↑0.042)
0
(↓1)
41
(+4)
33
(+3)
6
(+1)
4
(+3)
0.262
(↑0.006
2.600
(↓0.04)
4
(2↓)
ソフトバンク
432 0.571
(↓0.096)
1
(-)
35
(+3)
33
(+4)
5
(+1)
13
(+2)
0.265
(-)
3.040
(↓0.12)
5
(1↑)
中日
541 0.556
(↑0.056)
1
(↑1)
36
(+3)
34
(+2)
4
(+1)
10
(-)
0.235
(↑0.002)
3.340
(↑0.15)
6
(1↓)
西武
330 0.500
(↓0.1)
1.5
(-)
17
(+2)
15
(+3)
1
(-)
4
(+1)
0.240
(↓0.013)
2.250
(↓0.16)
6
(2↑)
ロッテ
441 0.500
(↑0.071)
1.5
(↑1)
33
(+5)
28
(+2)
7
(+1)
7
(-)
0.221
(↑0.013)
2.140
(↑0.01)
8
(2↓)
DeNA
452 0.444
(↓0.056)
2
(-)
29
(+2)
35
(+6)
2
(+1)
8
(-)
0.206
(-)
2.810
(↓0.33)
9
(-)
阪神
341 0.429
(↑0.096)
2
(↑1)
35
(+3)
36
(+2)
6
(-)
4
(-)
0.293
(↓0.013)
3.930
(↑0.28)
10
(-)
広島
352 0.375
(↑0.089)
2.5
(↑1)
23
(+6)
25
(+2)
5
(+2)
2
(+1)
0.217
(↑0.017)
2.380
(↑0.04)
11
(1↓)
楽天
252 0.286
(-)
3
(↑0.5)
35
(-)
31
(-)
3
(-)
10
(-)
0.234
(-)
3.000
(-)
12
(2↓)
ORIX
261 0.250
(↓0.036)
3.5
(-)
23
(+2)
43
(+3)
0
(-)
1
(-)
0.224
(↓0.005)
4.560
(↑0.13)