中日(☆3対2★)オリックス =オープン戦2回戦(2025.03.12)・バンテリンドーム=
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ORIX
0000000202600
中日
10010001X3801
勝利投手:ウォルターズ(1勝0敗0S)
(セーブ:清水 達也(0勝1敗2S))
敗戦投手:阿部 翔太(0勝1敗0S)

本塁打
【中日】上林 誠知(2号・8回裏ソロ)

  DAZN
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◆中日は、先発・大野が5回無安打無失点。ローテーション入りを狙うベテランが、仕上がりの良さをアピールした。一方のオリックスも、先発・宮城が6回2失点の好投。13個の三振を奪うなど、シーズン開幕に向けて順調な調整ぶりを示した。

◆オリックス森友哉捕手(29)が右脇腹付近を負傷した。2回の第1打席。二ゴロを放つと全力疾走できず。右わき腹付近を押さえ、険しい表情を見せた。トレーナーとともに三塁側ベンチに戻り、2回裏には福永奨捕手(25)への交代が告げられた。森は試合前時点でオープン戦打率3割7分5厘。離脱となれば痛手だ。

◆2年連続で開幕投手を務める宮城大弥投手(23)が、奪三振ショーを見せた。6回までに中日打線から13個の三振を奪った。初回に2死二塁から4番石川昂に右前適時打を浴び、1点を先制された。4回には1死二塁から6番中田に左越え適時二塁打で2点目を献上。それでも力強い直球に、切れ味鋭いスライダー、フォーク、チェンジアップを織り交ぜ、4回までに11奪三振。6回7安打2失点、86球でマウンドを降りた。

◆中日のベテラン大野雄大投手(36)が開幕ローテーションへ大きく前進した。オリックスとのオープン戦に先発し5回を無安打無失点の完全投球。奪三振は0ながら、52球で15個のアウトのうち10個を直球で奪った。「まっすぐは球速以上に打者を差し込めているのかな。そこそこ強かった」と最速144キロの数字以上の手応えだ。ツーシーム、カットボールも23年に左肘の手術を行い、ここ2年でわずか2勝。だが、「健康で投げられている」と今季は体の状態もいい。相手先発の宮城は6回2失点も13奪三振。「宮城君は右打者の内角の直球がひとつも間違えていなかった。僕もあそこは生命線なので見習うところはたくさんあった」と、その姿に刺激を受けた。自身は逆球も多かったため、次回へ向け制球面を課題に挙げた。井上一樹監督(53)は「らしさが出ている投球だった。あの形で5回、6回とつくってくれれば十分」と、シーズンでの活躍を期待した。5日阪神戦(甲子園)でもテンポよく3イニングを無失点。2戦8イニングで「0」を並べる。「結果を出さなければ」と強い気持ちで腕を振るベテラン左腕が、開幕投手の高橋宏斗投手(22)、ウンベルト・メヒア投手(28)、新外国人のカイル・マラー投手(27=アスレチックス)に続く4人目の先発の座がはっきりと見えてきた。

◆中日上林誠知外野手(29)が8回に決勝ソロを放った。同点の8回2死走者なし。オリックス阿部の144キロ直球を右翼席へ、推定飛距離115メートルの決勝アーチをかけた。「完璧。長打を狙っていた。最高の形になってよかった」とベンチ前で両手を広げガッツポーズした。8日からの北海道での2連戦の打席中に、飛ばす感覚をつかんだ。18年には22本塁打を放ったこともある。井上監督は「100点のアピール」と高評価だった。

◆中日の若き4番石川昂弥内野手(23)が先制適時打を放った。初回2死二塁、オリックス宮城のチェンジアップを右前へはじきかえす先制タイムリー。4回にも右翼越えの二塁打を放った。この試合が始まるまで5試合で打率1割1分8厘。チャンスで打てなかった前日11日の試合後、監督室を訪ね、悩みを打ち明けていた。この日も早出でバットをいろいろ試しながらロングティーを行うなど振り込んでいた。キャンプ終盤の2月23日阪神戦で三ゴロを打った際に左足をつり、そこから調子を落としていた。不動の4番に育てようと考えている井上一樹監督(53)は「毎日毎日早く出てきて、終わったあとも研究してやっているので、それを信じて、今季どれくらい我慢できるかもあるが、それに応えてくれるのかなというのは持っている」と、我慢して独り立ちさせていく。

◆オリックス森友哉捕手(29)が右脇腹付近を負傷し、開幕に暗雲が漂った。2回の第1打席に二ゴロを放つと右脇腹付近を押さえ、険しい表情を見せた。トレーナーに付き添われてベンチに戻り、2回裏から福永と交代した。13日にも帰阪し、検査を受ける予定。岸田監督は「ちょっと芳しくない。心配ですね。(検査の)結果次第ですけど、みんなでやっていかないといけない」と表情を曇らせた。

◆中日は12日、田中幹也内野手(24)が名古屋市内の病院で「左手有鈎骨鈎摘出術」を行ったと発表した。今後は医師、トレーナーの指示を受けながらリハビリを行う。1日の教育リーグくふうハヤテ戦(ちゅーる)に出場し、第4打席に違和感を感じ途中交代していた。

◆オリックス・バファローズは12日、オンラインカジノの利用によるコンプライアンス違反の疑いがあるとして自粛中の山岡泰輔投手(29)の13日からの活動再開を了承したと発表した。球団は自粛期間中に山岡との対話を通し、本人が強く反省していると判断し、今回の判断に至った。山岡は当面、個人練習を行う予定。球団を通じた山岡のコメントは以下の通り。「皆様にご心配とご迷惑をお掛けしたことをお詫びします。皆様からの信頼を損ねることになった行動を深く反省しています。自粛期間中、自分と向き合いながらボールを握れない日々を過ごし、野球が自分にとっていかに大切なものだったかを痛感しました。自分が責任を負うのは当然ですが、宮崎から突然いなくなり、今もご心配をお掛けしているファンの皆様には本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。これからは野球選手として、ひとりの社会人として、もう一度皆様からの頼を得られる人間にならなければならないと思います。このたび、私自身の思いを球団に伝え、理解を得て、活動を再開することになりました。野球ができることの喜びを胸に刻んで、全力を注いで取り組んでまいります」

◆オリックス・紅林弘太郎内野手(23)がチーム初安打を放ち、意地を見せた。オリックス打線は中日の先発・大野の前に五回まで無安打無得点に封じられたなかで迎えた六回だ。1死で紅林が2番手・勝野の甘く入ったフォークを捉えて左前へ。初安打を記録し、可能性があった継投によるノーヒットノーランを阻止した。また、先発の宮城は2本の適時打を浴びはしたが、6回2失点にまとめ、13奪三振と緩急で打者を圧倒した。

◆オリックスは終盤に同点に追いついたが、敗戦した。先発の大野の前に五回まで無安打。2番手・勝野にスイッチした六回に紅林がチーム初安打を放ち、継投によるノーヒットノーランを阻止。八回には再び紅林がタイムリーを放つと、元にも同点打が飛び出して試合を振り出しに戻した。2年連続の開幕投手に内定している宮城は今季最長の6回を投げて2失点。13奪三振をマークし、開幕に向けて順調な調整ぶりをアピールした。しかし、同点に追いついた直後の八回に3番手で登板した阿部が上林に勝ち越しソロを浴び、これが決勝点となった。

◆オリックス・森友哉捕手(29)が「5番」で出場した中日戦の二回に二ゴロを放った際、右脇腹を痛め途中交代。28日の開幕に黄信号がともった。岸田護監督(43)は「ちょっと芳しくなさそうな感じがあるので心配ですね」と表情を曇らせた。森は大野雄大投手(36)の外角球に腕を伸ばして、凡退。その裏の守備からベンチに下がった。試合終了を待たずに宿舎に移動し、13日に関西で検査を受ける。昨季は117試合の出場で、リーグ3位の打率・281をマーク。今季も主軸として期待される男を欠くことになれば痛い。チームは吉田輝星(24)と宇田川優希(26)の両投手が右肘の手術を受けており、長期離脱が決定している。故障者が絶えない状況に岸田監督は「みんなでやっていかないといけない」と前を向くが、王座奪還を目指すオリックスに試練が訪れた。

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
日本ハム
521 0.714
(↓0.119)
-
(-)
23
(+2)
21
(+5)
5
(+2)
6
(-)
0.227
(↑0.007)
2.440
(↓0.41)
2
(-)
ヤクルト
630 0.667
(-)
0
(↓0.5)
27
(-)
23
(-)
4
(-)
8
(-)
0.232
(-)
2.220
(-)
2
(2↑)
巨人
631 0.667
(↑0.042)
0
(↓1)
41
(+4)
33
(+3)
6
(+1)
4
(+3)
0.262
(↑0.006)
2.600
(↓0.04)
4
(2↓)
ソフトバンク
432 0.571
(↓0.096)
1
(-)
35
(+3)
33
(+4)
5
(+1)
13
(+2)
0.265
(-)
3.040
(↓0.12)
5
(1↑)
中日
541 0.556
(↑0.056)
1
(↑1)
36
(+3)
34
(+2)
4
(+1)
10
(-)
0.235
(↑0.002
3.340
(↑0.15)
6
(1↓)
西武
330 0.500
(↓0.1)
1.5
(-)
17
(+2)
15
(+3)
1
(-)
4
(+1)
0.240
(↓0.013)
2.250
(↓0.16)
6
(2↑)
ロッテ
441 0.500
(↑0.071)
1.5
(↑1)
33
(+5)
28
(+2)
7
(+1)
7
(-)
0.221
(↑0.013)
2.140
(↑0.01)
8
(2↓)
DeNA
452 0.444
(↓0.056)
2
(-)
29
(+2)
35
(+6)
2
(+1)
8
(-)
0.206
(-)
2.810
(↓0.33)
9
(-)
阪神
341 0.429
(↑0.096)
2
(↑1)
35
(+3)
36
(+2)
6
(-)
4
(-)
0.293
(↓0.013)
3.930
(↑0.28)
10
(-)
広島
352 0.375
(↑0.089)
2.5
(↑1)
23
(+6)
25
(+2)
5
(+2)
2
(+1)
0.217
(↑0.017)
2.380
(↑0.04)
11
(1↓)
楽天
252 0.286
(-)
3
(↑0.5)
35
(-)
31
(-)
3
(-)
10
(-)
0.234
(-)
3.000
(-)
12
(2↓)
ORIX
261 0.250
(↓0.036)
3.5
(-)
23
(+2)
43
(+3)
0
(-)
1
(-)
0.224
(↓0.005)
4.560
(↑0.13)