1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
広島 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 2 | 2 | 6 | 13 | 1 | 2 |
DeNA | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 7 | 0 | 1 |
勝利投手:ドミンゲス(1勝0敗0S) 敗戦投手:武田 陸玖(0勝1敗0S) 本塁打 |

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◆DeNAは、オースティンが2回にオープン戦初ヒットとなる本塁打をマーク。6回にも二塁打を放ち、持ち前の打棒を発揮した。一方の広島は、途中出場の田村がソロを含む3安打の活躍。開幕一軍入りへ向け、しっかりと結果を残した。
◆DeNAタイラー・オースティン外野手(33)が今季1号となる先制ソロを放った。0-0の2回先頭。広島大瀬良の137キロカットボールを捉えて、左翼席中段へ運んだ。「すごくいい感触で打てたので、次につながるいい打撃ができました」と笑顔で振り返った。ホークアイデータによると、打球速度は180キロ、打球角度は43度、推定飛距離は122メートルを記録した。開幕まで残り9試合。頼れる主砲は、11打席目で待望の初安打をマークした。
◆DeNAドラフト1位の竹田祐投手(25)が2回途中2失点で降板し、悔しさが残るハマスタデビュー戦となった。即戦力右腕は2点リードの5回から2番手で登板。毎回走者を背負いながらも、2回を無失点で切り抜けたが、3イニング目につかまった。7回1死から3連打を浴びて満塁に。2番矢野を二ゴロ併殺に仕留めてピンチを切り抜けたかと思われたが、リクエスト検証の末に二ゴロの判定となり、併殺崩れによって1点を献上した。さらに2死一、三塁から、3番末包に左前適時打を浴びて同点に追いつかれた。3イニングを予定していたが、2回2/3を2失点で無念の降板となった。竹田は「直球の球速や質も全然納得のいく球じゃなかった。追い込んでから打たれることが多かったので、細かい制球を突き詰めて練習していきたい」と振り返った。
◆"ハマの二刀流"ことDeNA武田陸玖外野手(19)が、投手としてハマスタ初登板を果たすもほろ苦いデビューとなった。2-2の同点の8回から4番手で登板。先頭の韮沢にはストライク先行で空振り三振。しかし6番中村健には四球を与え、次打者中村奨の打席の間に二盗を許した。中村奨は右飛に仕留めたが、2死三塁から8番林に142キロ直球を左翼席中段へ運ばれて勝ち越しの2ランを被弾した。高卒2年目の19歳は「ちょっと甘く入ったらヒットやホームランを打たれることを勉強できた。打たれなきゃわからないことなので、生かしていきたい」と、すがすがしい表情で話した。広島との2連戦では、ゲーム参加という形で1軍戦に合流。前日11日は野手としてデビューし、遊ゴロだった。
◆オープン戦初めて2桁安打と打線がつながった。4戦ぶり先発の末包が4安打固め打ちと気を吐くと、5戦ぶり林が2ラン含む2安打2打点。途中出場の田村もソロを含む3安打猛打賞と結果を残した。実戦初登板となった大瀬良は3回4安打2失点。2番手のドミンゲスは4回3安打無失点だった。新井貴浩監督(48)の主な談話は以下の通り。-打線は2桁安打新井監督 みんないいバッティングだったね。-スタメン起用した末包選手に安打が出た新井監督 なかなかヒットが出ていなかったので、良かったんじゃないの。今日は。-途中出場の田村選手には1発も出た新井監督 良かったね。いいスイングだったと思うよ。-レベルの高い競争が望まれる新井監督 競争も佳境だからね。厳しい世界だからね。みんなしっかり振れていたんじゃないかな。なかなか点が入らなかったので、ファンの方にとっては良かったと思う。雨が降って寒い中、応援してくれたファンのみなさんも喜んでくれたんじゃないかな。-実戦初登板の大瀬良投手について新井監督 次回の登板に向けて修正しながら。別に問題ないと思いますよ。-2番手ドミンゲス投手は新井監督 走者を背負いながらも要所を粘っていたと思います。-ドミンゲス投手のローテ入りは新井監督 まだ分からない。まだ決まっていない。
◆広島末包昇大外野手が4安打1打点で開幕右翼を猛アピールした。1回にDeNAケイに追い込まれながら粘って高め真っすぐを右前打とした。自身にとって2月23日巨人戦以来、16打席ぶりの安打だった。1点差の7回2死一、三塁には、外角スライダーに体勢を崩されながらも左前に同点打を運んだ。「打点を多く稼がないといけない。昨年から点を取れないと言われているので、自分がどんどん点を取れるようにやっていければ」。9回にも左前打を記録し、オープン戦打率を3割にまで上げた。2軍戦で調整した先週末がきっかけとなった。新井良2軍打撃コーチからグリップが静止したまま始動している点を指摘され、動きながら始動するように修正した。投手との間が取れるようになり、前日の最終打席も追い込まれながら四球を選べた。「感覚が少し良くなってチームに戻ってきた」と、4安打で手応えは確かなものとなった。開幕戦で当たる阪神の開幕投手は昨季6打数3安打1本塁打と好相性の村上だ。開幕スタメン入りに「そこを目指してやっている。残り試合少ないですけど、どんどんアピールしていきたい」。出遅れていた開幕スタメン争いに巻き返しを誓った。【前原淳】
◆途中出場の広島田村俊介外野手(21)がオープン戦1号を含む3安打猛打賞をマークした。2安打を記録して迎えた9回。DeNAの新人篠木の初球真っすぐを鋭く振り抜き、右翼席に突き刺した。「タイミングを早めに取って、上からつぶしにいく意識で入った結果、対応できたので良かったです」。開幕右翼を争うライバルはアピールを続ける二俣だけでなく、この日は末包も4安打した。21歳も負けじと結果を残してアピールした。▽広島大瀬良(実戦初登板で3回4安打2失点)「タイミングやバランスがうまくかみ合わず、ちょっと球が先行したり、バラつきがあったりした。(次回は)球数も増えると思うし、しっかりと調整したい」▽広島ドミンゲス(2番手で4回3安打無失点)「走者が出ても自分でコントロールできることはストライクを投げ込んでいくこと。守ってくれているチームメートを信じて打ち取ることを心がけている。それができて良かったと思います」▽広島林(5戦ぶり先発でオープン戦1号となる勝ち越し2ラン)「うまく打てたと思います。チャンスでの打席だったので、逆らわずにいった結果。これくらいの力感でもいいのかと思えた」
◆DeNAで投打の二刀流に挑戦している武田陸玖外野手(19)が、1軍で貴重な経験を積んだ。2軍から試合に参加し、途中出場して1打席に立った11日に続いて八回から登板。初めて横浜スタジアムのマウンドに上がり「緊張よりワクワクした。楽しもうという気持ちだった」と初々しく語った。山形中央高から入団した2年目の左腕は、切れのある球を投げ込んで才能の片鱗(へんりん)を示したが、外角に投じた直球を左打者の林に左翼席へ運ばれる2ランを許した。「ちょっと甘いと打たれる。勉強することができた」と2軍との差を体感した。球団では前例のない二刀流で道を切り開こうとしており「(投打で)トップレベルを目指せるようにやっていきたいと改めて思った」と決意を新たにした。三浦監督は「大きな財産にしてほしい」と成長を願った。■武田 陸玖(たけだ・りく) 2005(平成17)年6月6生まれ、19歳。山形県出身。山形中央高時代は2年夏、3年夏と2年連続で山形大会決勝に進んだが、甲子園に届かなかった。3年時は高校日本代表の一員としてU-18(18歳以下)W杯に出場し、投打に活躍して優勝に貢献。24年、ドラフト3位でDeNA入団。昨季はイースタン・リーグで4試合に出場し打率・167(6打数1安打)。登板機会はなかった。173センチ、78キロ。左投げ左打ち。独身。年俸560万円。背番号33。
◆DeNAのタイラー・オースティン内野手(33)が「4番・DH」で出場し、左翼席上段に運ぶソロを含む2安打をマークした。今季のオープン戦の通算12打席目で飛び出した初安打が本塁打。昨季の首位打者が来日6年目のシーズン開幕に向けてギアを上げる。主砲のエンジンがかかってきた。オープン戦の12打席目で放った初安打は、左翼席上段に飛び込むソロ。霧雨が降る空に豪快な放物線を描いたオースティンは「すごく良い感触で打てた。タイミングも良かった」と納得顔で振り返った。二回先頭で甘く入った大瀬良の速球を逃さず、この日のファーストスイングで4番の貫禄を示した。六回には右翼フェンス直撃の二塁打。「ここまでタイミングが合っていないのが悩みどころだった」と打ち明けたが、開幕を約2週間後に控えて状態を上げてきた。来日5年目の昨季は初めて規定打席に到達し、打率・316で自身初タイトルとなる首位打者を獲得。日本シリーズでは足の打撲を抱えながら強行出場し、持ち前の強打で日本一に貢献した。今季はチームが打球や状況の判断力向上を目指す中、キャンプで黙々と走塁練習にも励んだ。「いつもと変わらぬスタイルでハードにプレーしたい」とモットーを貫く。1軍の遠征に参加せずに臨んだ7日の2軍戦では、右翼席に一発を放った。「ここまで順調に来ている。体の状態もいい。打席数を重ねたらそれなりに仕上がってくると思う。しっかり調整したい」と表情を引き締め、三浦監督は「徐々に上がってきている」とうなずいた。2季ぶりにチームに復帰したバウアーとともに、投打の柱として期待を背負う。「開幕ダッシュができるに越したことはないけど、その後もしっかり勝たないといけない。去年の終盤に見せた集中力をみんなが持てば勝っていける」。勝利に貪欲な熱血漢が、今季も打線を導く。(鈴木智紘)

<オープン戦順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
日本ハム |
5 | 2 | 1 | 0.714 (↓0.119) | - (-) |
23 (+2) | 21 (+5) | 5 (+2) | 6 (-) |
0.227 (↑0.007) | 2.440 (↓0.41) |
2 (-) |
ヤクルト |
6 | 3 | 0 | 0.667 (-) | 0 (↓0.5) |
27 (-) | 23 (-) | 4 (-) | 8 (-) |
0.232 (-) | 2.220 (-) |
2 (2↑) |
巨人 |
6 | 3 | 1 | 0.667 (↑0.042) | 0 (↓1) |
41 (+4) | 33 (+3) | 6 (+1) | 4 (+3) |
0.262 (↑0.006) | 2.600 (↓0.04) |
4 (2↓) |
ソフトバンク |
4 | 3 | 2 | 0.571 (↓0.096) | 1 (-) |
35 (+3) | 33 (+4) | 5 (+1) | 13 (+2) |
0.265 (-) | 3.040 (↓0.12) |
5 (1↑) |
中日 |
5 | 4 | 1 | 0.556 (↑0.056) | 1 (↑1) |
36 (+3) | 34 (+2) | 4 (+1) | 10 (-) |
0.235 (↑0.002) | 3.340 (↑0.15) |
6 (1↓) |
西武 |
3 | 3 | 0 | 0.500 (↓0.1) | 1.5 (-) |
17 (+2) | 15 (+3) | 1 (-) | 4 (+1) |
0.240 (↓0.013) | 2.250 (↓0.16) |
6 (2↑) |
ロッテ |
4 | 4 | 1 | 0.500 (↑0.071) | 1.5 (↑1) |
33 (+5) | 28 (+2) | 7 (+1) | 7 (-) |
0.221 (↑0.013) | 2.140 (↑0.01) |
8 (2↓) |
DeNA |
4 | 5 | 2 | 0.444 (↓0.056) | 2 (-) |
29 (+2) | 35 (+6) | 2 (+1) | 8 (-) |
0.206 (-) | 2.810 (↓0.33) |
9 (-) |
阪神 |
3 | 4 | 1 | 0.429 (↑0.096) | 2 (↑1) |
35 (+3) | 36 (+2) | 6 (-) | 4 (-) |
0.293 (↓0.013) | 3.930 (↑0.28) |
10 (-) |
広島 |
3 | 5 | 2 | 0.375 (↑0.089) | 2.5 (↑1) |
23 (+6) | 25 (+2) | 5 (+2) | 2 (+1) |
0.217 (↑0.017) | 2.380 (↑0.04) |
11 (1↓) |
楽天 |
2 | 5 | 2 | 0.286 (-) | 3 (↑0.5) |
35 (-) | 31 (-) | 3 (-) | 10 (-) |
0.234 (-) | 3.000 (-) |
12 (2↓) |
ORIX |
2 | 6 | 1 | 0.250 (↓0.036) | 3.5 (-) |
23 (+2) | 43 (+3) | 0 (-) | 1 (-) |
0.224 (↓0.005) | 4.560 (↑0.13) |
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