ロッテ(☆5対2★)日本ハム =オープン戦2回戦(2025.03.12)・ZOZOマリンスタジアム=
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日本ハム
0001000012902
ロッテ
21000200X51111
勝利投手:西野 勇士(1勝0敗0S)
敗戦投手:金村 尚真(1勝1敗0S)

本塁打
【日本ハム】レイエス(1号・4回表ソロ),今川 優馬(1号・9回表ソロ)
【ロッテ】ポランコ(2号・1回裏2ラン)

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◆ロッテは先発・西野が5回1失点の投球。シーズン開幕に向けて、順調な調整ぶりを披露した。一方の日本ハムは、今川がソロを含む2安打の活躍。バットで結果を残し、首脳陣に猛アピールを見せた。

◆日本ハムのフランミル・レイエス外野手(29)が待望の"今季1号"を放った。4回2死。ロッテ先発の西野のスライダーを完璧に捉え、左翼席へ運んだ。「打ったのはスライダー。前の打席に同じ球種で凡退していたので、打ててよかった。グワチョ(マルティネス選手)がいいアドバイスをしてくれました」と笑顔。打った瞬間に打球を悠然と見つめる確信弾でもあった。2月中旬に来日し、キャンプ中の実戦も含めて7試合、20打席目でのアーチ。5日西武戦(エスコンフィールド)では8回に右手首付近に死球を受けて負傷交代。状態が心配されたが大事には至らず、11日ロッテ戦(ZOZOマリン)で実戦復帰。この日も11日に続いて3番DHでスタメン出場し、お目覚めの一発をかっ飛ばした。

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◆開幕投手に指名されている日本ハム金村尚真投手(24)が12日、ロッテ戦に先発し、5回6安打(1本塁打)3失点と課題を残した。初回2死を取った後に藤原に三塁打、続くポランコに先制2ランを被弾。「(本塁打は)インコースを狙ったのが、ど真ん中にいってしまった。藤原にもノーステップで届くところに投げてしまった。意識の甘さが出た」と猛省した。1、2回で3失点も、降雨で冷え込み足場が悪い中、3回以降は走者を抱えても、落ち着いて無失点に抑えた。「ズルズル行かなかったのはいいことですが」と前置きした上で「初回にああやって点を取られちゃうと、いいリズムでは進まないし、相手に余裕が生まれてしまう。そういう意味ではやっぱり今日は全然ダメ」と、自らをいさめた。オープン戦は5日の西武戦で4回2安打2失点。中6日で登板し、2戦連続複数失点も、課題を明確にできたことはプラス材料だ。開幕まで約2週間。新庄監督は「今のうち打たれていいんじゃないですか。しっかり修正してくれたら」。金村自身も「今日のピッチング内容をもう1度見て、自分の中で考えて、コーチの方と話してやっていければ」。自己分析に客観的意見を織りまぜ、ベストの状態に仕立てる。

◆先発したロッテ西野勇士投手(34)が5回1失点と好投した。4回に日本ハム・レイエスにソロ本塁打を浴びるも、長打はその1本のみで3安打に抑えた。「早打ちっていうのもあって、周りのプレーで助けてもらったっていうのもありましたけど、しっかりイニングも投げられたし、調整しようと思っていたフォークとかもよかった。自分の投げてる感覚自体は悪くないんで、順調は順調です」と語った。

◆家族との約束を守るために打ちまくります!日本ハム今川優馬外野手(28)が12日、ロッテ戦で今季対外試合1号となる左越えソロを放った。5戦ぶりスタメンで、オープン戦打率6割と相性のいい左投手の中村稔から1発。この日は右投手の西野からも左前打を放ち、開幕スタメンへアピールした。9回2死、カウント2-1からの4球目、今川は中村稔の低め直球を豪快にかち上げた。打球は高々と上がり、左翼席へ。「左ピッチャーが来たら、今川はスタメンで絶対いつでも出せるっていう風に思ってもらえれば。そこをもっともっとアピールしなきゃって感じです」。5回には右腕の西野からも左前打を放っており、「レギュラーで出るには右も左も関係なく打たないと」。新庄監督も「今川君はよう左打つね。右も打ったけど」と感服した。どうしても1軍に残りたい。9日までの本拠地でのオープン戦中、夫人や兄弟が観戦に訪れていた。「絶対に次、福岡(遠征)に行って結果を残して、また家に帰って、みんなで札幌で集まろうねって、家族と約束したので。またみんなでご飯を食べに行きたいですね」。開幕直前はエスコンフィールドでのオープン戦が続く。千葉、福岡遠征で打ちまくって開幕1軍を決め、北海道での一家だんらんにつなげる。6回1死一、二塁の守備では、自身の頭上を越える打球を捕球体勢に入ったと見せかけ、一塁走者のスタート遅らせるトリックも決めた。2点入るケースを1点に留めたが「当たり前のプレーなので」。攻守でじわじわ存在感を放ち、チャンスをつかむ。

◆ロッテ寺地隆成捕手(19)が開幕スタメンマスクへ猛アピールを続ける。日本ハム戦に「8番捕手」で先発し、2安打2打点と勝負強さを見せた。まずは2点リードの2回1死二塁、タイミングをずらされながらも金村のスプリットを右中間へ抜ける適時二塁打にした。6回にも1死一、二塁から、斎藤のスライダーを右越え適時打。「去年は真っすぐ中心で入って、変化球ポンって出されたら振れないみたいな感じだったんですけど、最近なんとか下半身で粘れて、打てている」と手応えを語った。ルーキーイヤーの昨季は1軍出場は2試合。今年はけがで離脱中の佐藤に代わって、オープン戦ではここまで4試合でスタメンマスクをかぶる。吉井監督は「去年まではちょっとドキドキしながら見てたんですけど、今年は安心して見ていられる」と信頼を寄せる。開幕スタメンマスクの可能性については「佐藤のけが次第です」と、高卒2年目での大抜てきも示唆した。正捕手へアピールを続ける寺地は、登場曲を昨年使用したaikoの「花火」から尾崎豊の「僕が僕であるために」に変更。「『花火』は季節的にちょっと違うかなと。それで、尾崎さんのいい曲があって好きな曲なので、結構いい感じで打席に入れてると思います」と好感触を語った。「一番はマスクをかぶって出ることが目標。なんとかしっかり結果を出し続けるように頑張りたい」。バッティングも選曲も抜群のセンスの19才が、スタメンマスクへ突き進む。【星夏穂】寺地隆成(てらち・りゅうせい)2005年(平17)8月19日、東京都生まれ。小学1年から野球を始め、錦糸中時代は城東ボーイズ所属。3年の2学期から明徳義塾中に転校。明徳義塾では1年春からベンチ入りし、2年夏に甲子園出場。3年夏にはU18W杯で日本代表に選出された。23年ドラフト5位でロッテ入団。24年10月3日日本ハム戦でプロ初出場し、初打席で二塁打。177センチ、82キロ。右投げ左打ち。今季推定年俸550万円。

◆ついに、目覚めた。日本ハムのフランミル・レイエス外野手(29)がロッテ戦でオープン戦1号を放った。4回に左翼席へ大きなアーチをかけ、春季キャンプ中の実戦から数えて7試合、20打席目での"今季1号"に笑顔。5日西武戦で昨季同僚の西武黒木から死球を受けた右手首の状態も問題ないことを、豪快なアーチで証明した。レイエスは立ち止まり、自信を持って打球を見つめた。4回2死。左翼席で弾むのを見届けてから、ゆっくりと走り出した確信弾でのオープン戦1号ソロ。「状態は100%。デッドボールの影響は特にない」。周囲の不安を一掃した。5日西武戦で右手首に死球を受けた直後のこと。「クロキ、マイフレンズ! クロキ、マイフレンズ!」。手当てを受けるベンチ裏で、何度もさけんでいた。翌6日には黒木から謝罪を受け、もちろん受け入れた。その時に撮影した2ショット写真を7日にSNSで公開。「これからも、ユーモアに満ちあふれる僕の大切な同僚に変わりありません」とつづった投稿には、ある思いが込められていた。レイエス (黒木への)誹謗(ひぼう)中傷が、すごく気になっていた。試合中は何が起こっても、おかしくないのが野球。わざと当てたわけではないのは本当に分かっていた。何より去年、鎌ケ谷に行った時に黒木さんと、すごくいい友達になることができた。そういった意味でも、何か黒木さんに悪いコメントがいくようであれば、なくしたいなっていう思いだった。この日のアーチで死球の影響がないことを証明。黒木には、次の対戦を楽しみにしていることも伝えているという。実現するなら公式戦。黒木には育成から支配下にはい上がって欲しいというエールもこもった"今季1号"だった。もうひとつの約束事も実現させた。新たな本塁打パフォーマンスだ。きっかけは伏見との会話。「寅威さんと話してた時に、去年はバナナポーズをやっていたので、ホームランの時はハイタッチをせずにゴリラの動きをするから、みんなも(胸を張るような)ゴリラの体勢で待っててくれって」。初披露となった新パフォーマンスは「今年はそれでいく。みんなを楽しませて、いい雰囲気でやりたい」。仲間を大事にするレイエスが開幕へ向けて、さらに状態を上げていく。【木下大輔】

◆休養明けの日本ハム野村佑希内野手(24)がガッツあふれるチャレンジをした。11日は新庄監督から積極的休養を与えられたが、この日はオープン戦2度目の「4番三塁」で出場。2回2死二塁の守備で、ロッテ高部の三塁ファウルゾーンへの飛球を追った。カメラマン席が近づく中で果敢に捕球を試みたが、あと1歩及ばず。それでも執念を見せた動きにファンからは拍手が送られた。

◆日本ハムのフランミル・レイエス外野手(29)が「4番・DH」で先発出場。四回の第2打席にオープン戦第1号となるソロ本塁打を放った。「前の打席に同じ球種で凡退していたので、打ててよかった」第1打席はスライダーで右飛に仕留められていたレイエス。ロッテ先発右腕、西野の初球、123キロのスライダーを振り抜いた。高い弾道で左翼席へ運び「グワチョ(マルティネス選手)がいいアドバイスをしてくれました」と同僚の助っ人スラッガーに感謝した。

◆ロッテの西野は制球が良く、5回を本塁打による1失点とまずまずの内容でまとめた。「しっかりイニングも投げられたし、調整しようと思っていたフォークも良かった」と納得の表情だった。昨季は自己最多に並ぶ9勝を挙げ、34歳となった今季も先発の一角として期待される。「投げている感覚は悪くない。順調は順調」とベテランらしく慎重に話した。

◆日本ハムの開幕投手を務める金村は立ち上がりに精彩を欠いた。一回2死三塁でポランコに高めの速球を右越えへ本塁打されると、二回1死二塁では寺地に甘くなった落ちる球を右中間へ適時二塁打され「初回にああやって点を取られるといいリズムではいかない」と悔やんだ。速球の球威もいまひとつで5回を6安打3失点。前回登板も4回2失点で不本意な投球が続いており「このままじゃ駄目。もう一度しっかり考えていきたい」と危機感を募らせた。

◆日本ハムの今川が、九回にオープン戦初本塁打を放った。中村稔の甘くなった速球を完璧に捉え、左越えへ運んだ。ダイヤモンドを一周しながらガッツポーズを繰り返し「この打席で打てなかったら鎌ケ谷(2軍)だと思っていた。絶対に打つぞという気持ちだった」と興奮気味に語った。左翼の定位置を巡り、水谷らと競争を繰り広げている。危機感を胸に一発を放ち「執念で食らいついていきたい」と生き残りに懸ける決意を口にした。

◆大抜擢もあるぞ! ロッテの2年目、寺地隆成捕手(19)は12日、日本ハムとのオープン戦(ZOZOマリン)に「8番・捕手」で先発し、2安打2打点と持ち前の打棒を発揮。高知・明徳義塾高時代に高校日本代表でも活躍した俊英は、打撃だけでなく守備面でも進歩を見せており、28日のソフトバンクとの開幕戦(みずほペイペイ)で先発メンバーに入る可能性が出てきた。2-0の二回1死二塁と追加点のチャンス。寺地は開幕投手に内定している金村が投じた135キロのスプリットにタイミングを崩されつつ、右中間に弾き返す適時二塁打を放った。「去年は真っすぐ中心の待ちで、変化球をポンって出されたらもう振れないみたいな感じだったけど、最近は変化球も下半身で粘れて打てている」と手応えありの一打だった。六回1死一、二塁では抑えに名前が挙がる斎藤の129キロのスライダーを右翼に運ぶ適時打で、3打数2安打2打点。オープン戦の打率は.400となった。伸び盛りの19歳に吉井監督は「どっちも緩い球だったけど、うまく打ちましたね」と目を細める。まだ若さの残るリード面など、課題の守備面にも「去年まではちょっとドキドキしながら見ていたけど、今年は安心して見ていられる。今見てたら投手とも一生懸命に話しているので、上手になってくる」と成長を認める。主戦捕手の佐藤が右足親指の骨折で離脱中。「寺地はバッティングですね。打ちさえすれば1軍にいられる」と話す指揮官は「佐藤のけが次第ですね」と開幕スタメン起用を否定しない。登場曲に尾崎豊の「僕が僕であるために」を「曲調が好き」と選ぶ、オールドファン好みのトッププロスペクト(有望株)が存在感を増している。(片岡将)■寺地 隆成(てらち・りゅうせい) 2005(平成17)年8月19日生まれ、19歳。東京都出身。高知・明徳義塾高1年から2年連続で夏の甲子園に出場。24年ドラフト5位でロッテ入団。同年は10月3日の日本ハム戦(ZOZOマリン)で「1番・DH」としてプロ初出場して二塁打を放つなど2試合に出場。イースタン・リーグでは104試合に出場し、打率・290、2本塁打、39打点。177センチ、82キロ。右投げ左打ち。独身。年俸550万円。背番号65。

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
日本ハム
521 0.714
(↓0.119)
-
(-)
23
(+2)
21
(+5)
5
(+2)
6
(-)
0.227
(↑0.007
2.440
(↓0.41)
2
(-)
ヤクルト
630 0.667
(-)
0
(↓0.5)
27
(-)
23
(-)
4
(-)
8
(-)
0.232
(-)
2.220
(-)
2
(2↑)
巨人
631 0.667
(↑0.042)
0
(↓1)
41
(+4)
33
(+3)
6
(+1)
4
(+3)
0.262
(↑0.006)
2.600
(↓0.04)
4
(2↓)
ソフトバンク
432 0.571
(↓0.096)
1
(-)
35
(+3)
33
(+4)
5
(+1)
13
(+2)
0.265
(-)
3.040
(↓0.12)
5
(1↑)
中日
541 0.556
(↑0.056)
1
(↑1)
36
(+3)
34
(+2)
4
(+1)
10
(-)
0.235
(↑0.002)
3.340
(↑0.15)
6
(1↓)
西武
330 0.500
(↓0.1)
1.5
(-)
17
(+2)
15
(+3)
1
(-)
4
(+1)
0.240
(↓0.013)
2.250
(↓0.16)
6
(2↑)
ロッテ
441 0.500
(↑0.071)
1.5
(↑1)
33
(+5)
28
(+2)
7
(+1)
7
(-)
0.221
(↑0.013
2.140
(↑0.01)
8
(2↓)
DeNA
452 0.444
(↓0.056)
2
(-)
29
(+2)
35
(+6)
2
(+1)
8
(-)
0.206
(-)
2.810
(↓0.33)
9
(-)
阪神
341 0.429
(↑0.096)
2
(↑1)
35
(+3)
36
(+2)
6
(-)
4
(-)
0.293
(↓0.013)
3.930
(↑0.28)
10
(-)
広島
352 0.375
(↑0.089)
2.5
(↑1)
23
(+6)
25
(+2)
5
(+2)
2
(+1)
0.217
(↑0.017)
2.380
(↑0.04)
11
(1↓)
楽天
252 0.286
(-)
3
(↑0.5)
35
(-)
31
(-)
3
(-)
10
(-)
0.234
(-)
3.000
(-)
12
(2↓)
ORIX
261 0.250
(↓0.036)
3.5
(-)
23
(+2)
43
(+3)
0
(-)
1
(-)
0.224
(↓0.005)
4.560
(↑0.13)