◆ドラフト2位右腕の楽天坂井陽翔投手（19）が4日、1軍に初昇格した。試合前練習では漢字違いで同姓の酒居とキャッチボールするなど調整。昨晩、マネジャーから昇格の一報があったという。「携帯を見ながらベッドで寝転んでいたら電話がかかってきて『1軍で』と言われて『ええっ？』って。立ち上がりました」。期待の高卒ルーキーは「とても緊張していますけど、できることをしっかり一生懸命やろうかなと思います」と初々しく語った。まずはブルペン待機となる見込みだ。「中継ぎだとは思うんですけど、チャンスはあるか分からないですが、もらえればしっかりやりたいと思います」とアピールする。2軍戦では最速151キロをマークしており、直球が持ち味だ。「真っすぐで押していきたい。自分の真っすぐがどれだけ、どういう印象があるのかというところは自分も知りたいところなので、真っすぐメインでいきたいと思います」と真っ向勝負を誓う。今季は2軍戦21試合に登板し、3勝1敗、防御率6・49。昨年のドラフトで指名された高卒ルーキーでは初の1軍昇格になる。「来年に向けてのアピール含めてしっかりやっていきたいと思います」と力を込めた。

◆楽天－西武25回戦が雨天中止となった。振替試合は9日。先発予定だった藤井聖投手（28）は、明日5日の日本ハム戦（楽天モバイルパーク）にスライド登板する。青山浩二投手コーチ（41）は「藤井は明日、スライドさせます。本人がスライドというところを希望していたので」と説明した。また、残り試合は6日のオリックス戦（同）が早川隆久投手（26）、7日の日本ハム戦（同）は滝中瞭太投手（29）、9日の西武戦（同）は規定投球回到達がかかる岸孝之投手（39）が先発する見込みだ。パ・リーグは試合日程の追加を発表。10月9日楽天－西武、楽天モバイルパーク宮城で開始時間は午後6時。

◆楽天戦が雨天中止となり、西武隅田知一郎投手（25）の登板が白紙となった。渡辺久信GM兼監督代行は、順延となった9日の今季最終戦に隅田を先発させるか聞かれると「まだ分からない。多分そうでしょ。ちゃんといいコンディションでやらせてあげたい」と説明。中止決定の判断については「しょうがない。この状況だと危ないし。風邪ひくし」としながらも「できれば（今日）終わった方が良かった」と本音も漏れた。パ・リーグは試合日程の追加を発表。10月9日楽天－西武、楽天モバイルパーク宮城で開始時間は午後6時。

◆西武の今季最終戦が雨天で延期となった。4日の楽天戦（楽天モバイルパーク）が中止となり、同球場で9日に振り替えられた。これによりシーズン終了後に明かすとしていた来季のチーム編成に関する説明も持ち越しとなり、球場に駆け付けた奥村球団社長は「最終戦が行われてから。もう全部が終わってからですね」と従来通りの姿勢を崩さなかった。3年ぶりの最下位確定となったチームは、来季に向けて大きな転換を図る。監督代行の退任が決定的になっていた渡辺GM兼監督代行がGM職も辞して退団する意向を固め、休養中の松井監督も退団予定。来季から1軍監督には西口ファーム監督が内部昇格、ヘッドコーチとして元ロッテ1軍ヘッドコーチの鳥越氏の入閣が決定的となっている。「西口－鳥越」の新体制発表も先送りになった。

◆楽天のドラフト2位新人の坂井が初の1軍昇格を果たした。兵庫・滝川二高から入団し、2軍戦では21試合に登板して3勝1敗、防御率6・49。最速151キロをマークしたといい「真っすぐで押していきたい。来年に向けてのアピールを含めてしっかりやりたい」と意気込んだ。救援での起用が見込まれ、青山投手コーチは「体も少し大きくなった。上で投げている投手と一緒に練習したりして、経験を積ませたい」と期待感を漂わせた。

◆楽天は西武戦が天候の回復が見込めないため中止。先発予定だった藤井聖投手（28）が5日の日本ハム戦にスライド登板する。今季のラスト登板に向けて「もちろん勝って締めくくりたい」と力を込めた。同期入団で2学年下の早川とチーム最多の11勝で並んでおり「彼とここまで来られて喜びを感じている」と感謝の言葉を口にした。