◆ヤクルトが29日、台風10号のトラブルに巻き込まれた。この日、予定されていた神宮での巨人戦は台風の影響で試合前に中止が決定。30日からの広島3連戦に向けて前入りを試みたが、球団によれば選手4人、スタッフ9人程が広島に入ることができなかったという。乗車していた新幹線が東京－静岡間で足止めとなった。3時間程度、車内で缶詰めに遭った模様。順次、東京へ引き返すという。

◆セ・リーグは29日、試合日程の追加を次の通り発表した。▽9月29日　ヤクルト―巨人（18時・神宮）

◆悪戦苦闘するタテジマ軍団にふさわしい、長期ロードの「最終話」だった。悪天候により早々と中止が決定。試合もせずに月間の負け越しが決定。岡田監督、選手らはそのまま横浜スタジアムに現れることなく、新横浜駅から新幹線に飛び乗り、関西に舞い戻った。トラ番記者は大慌て。本来なら、ナイターの取材をして、もう一泊して帰阪するはずだったが、慌ててホテルをチェックアウト。最も過酷な駅取材のゴングが鳴る。相手は少しでも早く新幹線に乗って、寝心地のいいグリーン車で爆睡する気満々。その足を止めて、原稿になる話をいかに引き出すか。トラ番記者の能力が最も問われる瞬間でもある。そんな駅取材を終えた後、乗り込んだ新幹線が止まってしまったトラ番たちの〝ドタバタ〟移動は、2面の記事で見ていただくとして...。トラ番最年少・中屋友那は〝長かった〟長期ロードを振り返っていた。スタートしたのは8月2日。場所はハマスタ。夏のロードの最初と最後が同一球場というのは珍しい。「確か、ハマスタ名物『みかん氷』を食べて、その写真を撮って『虎のソナタ』に載せてもらったんですよね。あれから、大変でした。去年、初めてロードを体験して、前半に10連勝、後半に6連勝。『死のロード』という昔の呼び名が全くピンとこなかったんですよ。でも、ことしの戦いを見せられると、甘くないなと思ってます。今は、正直、やっと戻れるなぁという感じです」反省すべきはピヨピヨ中屋だけではない。「死のロード」は死語や！　天国のロードや！と書きまくった虎ソナなどは、もっと責任が重い。自身の原稿を読み返すと恥ずかしくなってくる。