◆楽天は初回、鈴木大の犠飛などで2点を先制する。その後は、3回裏に鈴木大の適時打などで2点を加えると、8回には小郷の適時三塁打でリードを広げた。投げては、先発・岸が9回3安打無失点の快投。今季初完封で3勝目を挙げた。敗れた西武は、投打ともに振るわなかった。なお、この試合で楽天・岸が通算2500投球回を達成した。

◆西武今井達也が得意の楽天戦に先発する。今季は楽天戦以外で0勝5敗も、楽天戦では4勝0敗。このカードで黒星を喫したのは21年9月4日が最後で、同年10月15日からシーズンを挟んで13連勝中だ。今日も白星を挙げて同一カード14連勝となれば、04～06年金村（日本ハム）のオリックス戦15連勝以来。楽天戦に限れば、16～18年菊池（西武）の13連勝を上回る最長記録となる。

◆人気テレビアニメのキャラクター「おさるのジョージ」が、楽天－西武14回戦でセレモニアルピッチを行った。捕手を楽天山田遥楓内野手（27）が務め、見事なノーバウンド投球を披露し、スタンドから大きな拍手を浴びた。

◆楽天岸孝之投手（39）が、古巣の西武戦で史上48人目の通算2500投球回を達成した。6回を投げ終えた直後、記念のボード、西武、楽天で何度もバッテリーを組んだ炭谷銀仁朗から花束が贈られ、チームメート、スタンドから大きな拍手が起こった。相手ベンチからは西武時代のプロ2年目から指揮官だった渡辺久信GM兼監督代行、先輩の栗山巧らが見つめ、拍手が送られた。東北学院大から、06年ドラフトの希望枠で西武に入団。プロ1年目から156回1／3を挙げ、11勝をマークし、プロ18年間で2500回を積み上げた。今季初完封勝利で自らの節目を飾った岸は「本当にみんなに感謝しかないです。監督、コーチ、もちろんライオンズの監督、コーチ、ファンの皆さん...。そして、両親、家族、特に妻に感謝の思いを伝えたいです」と周囲への感謝の思いを語った。通算2500投球回＝岸（楽天）　13日の西武14回戦（楽天モバイルパーク）の6回に達成。プロ野球48人目。初投球回は西武時代の07年3月30日の日本ハム1回戦（札幌ドーム）。岸は39歳7カ月、380試合で到達。試合数は史上7位のスピードで、2リーグ制後に入団した投手では02年桑田（巨人）の391試合を上回る最速。年齢では95年佐藤（オリックス）40歳11カ月、12年西口（西武）39歳9カ月に次ぐ3位の年長記録。

◆楽天が、13連敗中だった天敵の西武今井達也投手（26）を5回4失点でKOした。1回、小郷がファーストストライクを振り抜き、右前打で出塁。中島が内野安打、辰己が四球で無死満塁とし、浅村の二ゴロで先制し、鈴木大の犠飛で2点目を挙げた。3回には小郷が左翼線へ二塁打でチャンスメークし、1死満塁から鈴木大が適時打、村林の犠飛でリードを4点に広げた。今井との対戦では21年9月4日で黒星をつけたが、同年10月15日からシーズンを挟んで13連敗中だったが、攻略に成功した。

◆／大記録達成＼#岸孝之 が2500投球回達成?花束を渡すのは何度もバッテリーを組んだ炭谷銀仁朗から?プロ野球(2024/7/13)??楽天×西武??Live on DAZN#DAZNプロ野球 #RakutenEagles#seibulions pic.twitter.com/BAJZuWeXho

◆西武が「楽天キラー」の今井達也投手（26）が5回4失点で攻略され、7連敗で借金が今季ワーストの31に到達した。今井は21年10月15日の対戦からシーズンを挟んで対楽天戦は13連勝中だったが、連勝記録がストップ。前夜はドラフト1位ルーキーの武内がプロ初黒星を喫したが、2日連続で"連勝記録"が止まった。打線は、先発岸孝之投手（39）の前に沈黙。史上48人目の通算2500投球回に達したベテラン右腕のメモリアルを勝利で飾られた。

◆39歳7カ月の楽天岸孝之投手が完封勝ち。パ・リーグ5位タイの年長完封となったが、この日の岸は与四死球が0。セ・リーグでは今年の6月2日石川（ヤクルト）が44歳4カ月（5回降雨コールド）06年9月16日山本昌（中日）が41歳1カ月で無四死球完封を記録しているものの、パ・リーグでは78年5月3日石井茂（クラウン）の38歳11カ月を抜いて無四死球完封の最年長記録。

◆楽天岸孝之投手（39）が、チームの天敵の西武今井達也投手（26）に投げ勝ち、「感謝」の今季初完封勝利を飾った。西武打線に対し、散発3安打で三塁さえ踏ませず。昨年自身が記録した球団の最年長完封記録を自ら更新した。「今井君に全然勝ててなくて、僕も勝ててなかったので何とかチームに貢献するためには勝ちしかなかったんで、結果だけが欲しかった。最高です」自らの節目を最高の形で彩った。6回を投げ終え、史上48人目の通算2500投球回を達成。岸が伝えたのは、周囲への感謝の思いだった。「本当にみんなに感謝しかないです。監督、コーチ、もちろんライオンズの監督、コーチ、ファンの皆さん...。そして、両親、家族、特に妻に感謝の思いを伝えたいです」。幼少期から支えられ、応援してくれた両親、39歳の今もマウンドで腕を振れる環境をつくってくれる妻への感謝を言葉に込めた。花束を手渡してくれたのは、西武、楽天で長年バッテリーを組み、苦楽を共にした西武炭谷銀仁朗捕手（36）だった。「そこ（西武でのプレー）があるから今がある。ほぼほぼのイニングが、銀（炭谷）だと思うので、うれしかったですね」。ビジター席には、岸のヒーローインタビューを見つめる西武ファンの姿もみられた。周囲から愛される男は、「まだまだ投げます」とお立ち台から力強く誓った。【久保賢吾】

◆楽天岸孝之投手（39）が、天敵の西武今井に投げ勝ち、「感謝」の今季初完封勝利を飾った。西武打線に散発3安打で三塁さえ踏ませず。昨年自身が記録した球団の最年長完封記録を自ら更新した。「皆さんご存じで、今井君に全然勝ててなくて、僕も勝ててなかったので何とかチームに貢献するためには勝ちしかなかったんで。最高です」と笑みがこぼれた。熟練の投球術が光った。首脳陣のプランでは110球がメドだったが、青山投手コーチに「もしゼロでいったらどうでしょうか」と続投をアピール。尻上がりの投球で9回を託され、119球で完封した。今江監督からは「宮城のプリンスが顔真っ黒になって、2軍でやってきたことを出して、闘志みなぎる姿が野手に伝わって、いい形でゲームに入れた」と絶賛された。自らの節目を白星で彩った。6回を投げ終え、史上48人目の通算2500投球回を達成。古巣の西武からは長年バッテリーを組んだ炭谷から花束を贈られ、周囲への感謝を言葉に込めた。「本当にみんなに感謝しかないです。監督、コーチ、もちろんライオンズの監督、コーチ、ファンの皆さん...。そして、両親、家族、特に妻に感謝の思いを伝えたいです」。愛するチームの勝利、ファン、家族のために－。「まだまだ投げます」とお立ち台で力強く誓った。【久保賢吾】◯...天敵の西武今井を5回4失点でKOし、対今井の連敗を13で止めた。1回に鈴木大の犠飛などで2点を先取。3回にも鈴木大の適時打、村林の犠飛で追加点を挙げた。21年10月15日から13連敗中だったが、攻略に成功。鈴木大は「対戦する度に何連敗中とか、今井投手が何連勝中って話題が出るのがきつかったので、やっとここで一区切りできたのがうれしかった」と安堵（あんど）した。▽楽天石原（完封した岸の投球に）「スライダーが良かったんでうまく使いながら、カーブも途中で挟んだり。今日は岸さんが頑張って投げてくれたんで、その結果だと思います」▽楽天今江監督（対西武今井の連敗を13で止め）「ずっとやられてきた相手だったんで、やるならもう今日しかないと思って意気込んでいったので、その中で勝てたというのは非常にチームとしても大きかった」

◆【日刊スポーツ西日本写真映像チームのとっておき映像プレイバック】楽天西武戦に岩崎良美とおさるのジョージが登場。岩崎良美が投球かと思いきや、ジョージが見事な投球を見せました。今年は他にも「名探偵コナン」の江戸川コナンくんや「転生貴族、鑑定スキルで成り上がる」のアルスくん、ドラゴンボール芸人などが球場を盛り上げてくれています。

◆楽天は岸が昨年８月以来の完封を無四球で飾り、自身の連敗を３で止める３勝目。直球が走り、単打３本に抑えた。一回に犠飛の鈴木大が三回は適時打を放つなど打線は序盤で４得点。西武は７連敗。今井の楽天戦の連勝は１３で止まった。