日本ハム(☆3対2★)ソフトバンク =リーグ戦12回戦(2024.07.13)・エスコンフィールド北海道=
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ソフトバンク
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日本ハム
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勝利投手:山本 拓実(2勝0敗0S)
(セーブ:田中 正義(2勝2敗13S))
敗戦投手:津森 宥紀(4勝2敗0S)

本塁打
【日本ハム】レイエス(6号・2回裏ソロ)

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◆日本ハムは2回裏、レイエスのソロで先制する。その後は逆転を許すも、8回に石井と上川畑の適時打で2点を挙げ、再びリードを奪った。投げては、先発・バーヘイゲンが5回2失点。4番手・山本拓が今季2勝目を挙げた。敗れたソフトバンクは、終盤の好機であと1本が出なかった。

◆日本ハムが土壇場で逆転し、対ソフトバンク戦連敗を7で止めた。1点を追う8回1死一、二塁、石井一成内野手(30)の右中間への適時二塁打で同点。さらに2死一、三塁で、上川畑大悟内野手(27)が中前適時打を放ち、勝ち越した。負けか引き分けで、自力優勝の可能性が消滅するところだったが、踏みとどまった。

◆日本ハムは3年ぶりに復帰したバーヘイゲンが、今季初登板で5回4安打2失点。「走者が出た時の投球は課題ですが、まだまだ改善できる」と振り返った。4盗塁を許したが、新庄監督は「クイックは(早くしようとしても)直らないんで仕方ない。直そうとすると今日のボールは投げられないと思うので(走者を出しても)抑えてもらいます。次も(先発機会は)あります」と話した。

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◆ソフトバンク周東佑京内野手(28)が3安打3盗塁の大暴れだ。放った安打は全て内野安打で、うち2本はセーフティーバント。12球団最速でシーズン30盗塁にも達し「個数はあまり意識していない」と引き続き成功率を求めていく。1点を追った9回は、二塁走者で三盗を狙ったが憤死。自身初の1試合4盗塁はならず、同点、逆転のチャンスがしぼんだ。韋駄天(いだてん)は「一、二塁より二、三塁の方がいいかなと思ったので走りました。勝負をかけようかなとは思ったので。セーフになれば二、三塁が作れて逆転のチャンスがあるかなと思ったので」と振り返った。痛い盗塁死だったが、打って走って1番打者の仕事は果たした。

◆ソフトバンク先発大津亮介投手(25)は6回5安打1失点の粘投を見せた。2回、レイエスに先制ソロを浴びたが崩れず。再三のピンチで踏ん張り、最少失点でマウンドを降りた。勝敗はつかず「今日はコントロールに苦しんだところはありましたが、ランナーを出してからも粘り強く投げることができました。先発として、最低限の仕事はできたかなと思います」と振り返った。

◆ソフトバンクが、痛恨の逆転負けを喫した。前日12日は延長12回、4時間37分の激闘を制したが、半日でしっぺ返しを食らった。1点を追った4回無死満塁から正木の適時打で同点。さらに1死二、三塁から広瀬の遊ゴロの間に勝ち越しに成功した。ただ何度も塁をにぎわせながら、あと1本が出ず。1点リードを守れなかった。「逆転負けをしてしまったけど、まあ、その前に(点を)取っとかんとそんなにすんなりいかないですね」。試合後、小久保監督が敗因に挙げたのはつながりを欠いた打線だった。初回から9回まで全イニング得点圏に走者を送るも、得点は4回の2点だけ。初回は1死三塁から栗原、山川が連続三振。5回も1死三塁から栗原の二ゴロで三塁走者の周東が本塁憤死。7回には1死二塁から今宮が三振、栗原も3番手宮西に二ゴロに打ち取られた。周東が3試合ぶりに先発1番に復帰。バント安打2本を含め3安打&3盗塁などで4打席出塁も、本塁を踏めなかった。4番山川は6月7日のDeNA戦(横浜)以来のマルチ安打。打撃復調の気配を見せたが、2度の得点機に凡退。「自分の打撃を取り戻すことでチームに貢献できると思うので、頑張りたい」と唇をかんだ。9回1死一、二塁から三盗を試みた二塁走者の周東がアウト。逆転ムードはしぼんだ。チームは今季10度目の逆転負け。対日本ハムの連勝も7で止まった。「最終回は同点を狙いに行ってない。昨日のこと(延長戦)があるんで、あまり投手はつぎ込めないから。点を取れる時に取らんかったら、そんなにすんなり行くもんじゃないですよ。野球は」。小久保監督は最後のチャンスをつぶしたことより、最後までつながらなかった打線にイライラを募らせた。【佐竹英治】▽ソフトバンク津森(8回に2失点で逆転を許し、今季2敗目)「次はいつか分からないですけど、頑張ります。気持ちは切り替えられているので。任されたところをしっかり投げていくだけだと思うので。頑張ります」▽ソフトバンク正木(4回無死満塁で4試合連続安打を放ち、同点に)「1打席目のチャンスで結果を出すことができなかったので、この満塁のチャンスでは絶対に結果を出そうと気合が入りました。思い切って自分のスイングができたと思います」

◆"神の一打"と"神の手"で白星をつかんだ。日本ハム上川畑大悟内野手(27)が、同点の8回2死一、三塁で中前へ決勝打を放った。1点リード9回は、伏見寅威捕手(34)がソフトバンク吉田のファウルチップを倒れ込みながら右手でつかみ、試合終了。引き分け以下で自力優勝の可能性が消滅するところだったが、ソフトバンク戦連敗を7で止め、踏みとどまり、4位に再浮上した。とんでもないプレッシャーを"神"川畑が吹き飛ばした。同点に追いついた直後の8回1死二、三塁。水谷の遊ゴロで三塁走者の松本剛が本塁へ生還した...と思われたが、リプレー検証で判定が覆り、勝ち越し点が幻になった。2死となり一、三塁。次打者・上川畑は「あそこで勝ち越さないと流れ的には厳しいのかなと思って」。2ストライクと追い込まれながらも「自分のできることに集中した」と、津森の外角低め直球を、気持ちで中前にはじき返した。1点リードに変わった最終回。守護神・田中正が1死一、二塁のピンチを招くと、伏見が救った。球界屈指の快足・周東の三盗を刺し2死一塁。最後はカウント1-2から、吉田がファウルチップしたボールがミットをかすめ、宙を舞ったボールを素手でつかんだ。「人生初。神の右手が出ましたね」。次が首位打者・近藤だっただけに、大きなプレーだった。前日13日は延長12回の死闘の末、1点差で敗れた。田中正は延長10回に登板し本塁打を打たれていた。負け投手にはならなかったがダメージも大きかったはず。伏見は「(田中)正義は昨日の失敗も背負いながら。そういう中で本人が三振を取った。正義のためにも、ああいうプレーが出たのは良かったと思います」。必死で助け合う姿勢が"神の力"を呼んだ。引き分け以下で自力優勝消滅の危機も、崖っぷちで踏みとどまった。上川畑は「ポジティブに全員声をかけあって味方のヒットを喜び合う。そういう雰囲気作りは今いい感じにできている」と、チームに明るさも戻ってきた。4月16日以来3カ月ぶりのタカ狩りをきっかけに、再進撃を開始する。【永野高輔】

◆日本ハムが逆転勝利でソフトバンク戦の連敗を7で止め、4位に浮上した。6月7日ヤクルト戦以来の1点差勝利。新庄剛志監督(52)は「勝ち方とか、もうよくないですか? 勝ちゃいい」。負ければ、自力優勝の可能性が消滅する1戦。指揮官のタクトから逆転劇は始まった。1点を追う8回1死。3三振だった4番マルティネスに「(内容が)よくない」と代打郡司を起用。その郡司が死球で出塁して好機が広がり、石井が同点適時二塁打。さらに上川畑が決勝打を放ち、最後は伏見がファウルチップを素手キャッチで勝利をつかんだ。ベンチの誰ひとりも諦めていなかった。石井は「先制されても『すぐ追いつくぞ』『しっかりできることからやっていこう』っていう声も出ている。主にひちょりさん(森本コーチ)とか、選手会長の松本剛さんに万波も。いい雰囲気」と舞台裏を明かした。新庄監督も「今日負けていたら苦手意識がすごい付く」と意識した試合を勝ちきったのは大きい。他4球団には負け越しておらず、首位に勝っていくことが再浮上への必須条件。対ソフトバンクは3勝8敗1分けだが、残り13試合もある。「これが逆になっていく可能性もゼロじゃない」。チーム一丸の勝利を逆襲の第1歩とする。【木下大輔】○...前日は延長10回に登板し被弾していた田中正が、1点リードを守り13セーブ目を挙げた。無死一、二塁のピンチを招くも無失点。最後は伏見の"神キャッチ"にも救われた。「今日は(伏見)トライさんはじめ、何とか周りに助けられて3つアウトを取れました」。勝利後、目を潤ませているようにも見えたが「それは見間違いですね」と否定していた。○...2試合ぶりにスタメン出場したレイエスが、2回に先制の6号ソロを放った。4回に左前打、6回にも右中間二塁打で、2度目の猛打賞。サイクル安打がかかった8回1死一塁では四球を選び、「最大の仕事はチームを助けること。あの状況で、一番いい選択ができた」と満足げだった。○...試合後には、エスコンフィールドで「ファイターズ50周年花火大会」が開催された。打ち上げ30分前からスタンド席を自由席に切り替え、空席の座席には移動可能にするなど対応した。天候にも恵まれ、ルーフオープンにした状態で、6000発の花火が、夜空を華麗に彩った。

◆「5番・DH」で先発出場の日本ハム、フランミル・レイエス外野手(29)が0-0の二回、6号ソロ。3日のロッテ戦(エスコン)以来、出場7試合ぶりの一発でチームに先制点をもたらした。「試合前からモチベーションを高く準備していました」カウント2-2からソフトバンク先発右腕、大津の129キロのスライダーをフルスイング。左中間席へ運び「しっかり振り抜くことができてよかったです」と振り返った。

◆日本ハムが終盤に逆転勝ちした。1―2の八回に石井の適時二塁打で追い付き、上川畑の適時打で勝ち越した。4番手の山本拓が八回に満塁をしのいで2勝目。ソフトバンクは大津が6回1失点と好投したが、津森が誤算だった。

◆前夜に一時同点となる本塁打を放った日本ハム・石井一成内野手(30)が、連日の殊勲打で定位置奪取をアピールした。1-2の八回1死一、二塁で同点の適時二塁打。価値ある一打でチームに逆転勝ちを呼び込んだ。「誰も諦めていなかった。逆転できると信じて打席に入りました」1ストライクから横手投げ右腕、津森の148キロの直球を引っ張った。右中間にはじき返した左打者は「めちゃくちゃ、うれしかった」と喜んだ。早大から2017年にプロ入りし、8年目の今季は出場30試合目。新庄監督は「(逆方向へ)流したら使わんって言ってましたもん。ああいう場面で打ってくれる選手は使いたくなる」と目を細めた。最高の〝おばあちゃん孝行〟となった。前日12日から栃木に住む石井の祖母が、応援のため北海道入り。実家が米農家の石井は祖母特製の塩むすびを食べて育ったという。祖母が観戦した試合では打率が高く、この日も快音を響かせ「本当に勝利の女神です」と感謝した。試合後、場内マイクで「おばあちゃん、応援ありがとう!!」と声を張った。この上ない恩返しに球場内は温かい拍手に包まれた。(加藤次郎)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
51263 0.662
(↓0.009)
-
(-)
63335
(+2)
205
(+3)
54
(-)
59
(+5)
0.257
(-)
2.330
(↓0.01)
2
(-)
ロッテ
43326 0.573
(↑0.005)
7
(↑1)
62296
(+6)
277
(-)
41
(+1)
36
(+1)
0.256
(-)
3.060
(↑0.04)
3
(1↑)
楽天
38392 0.494
(↑0.007)
13
(↑1)
64262
(+5)
315
(-)
34
(-)
56
(-)
0.244
(-)
3.680
(↑0.05)
4
(1↑)
日本ハム
37385 0.493
(↑0.007)
13
(↑1)
63276
(+3)
270
(+2)
47
(+1)
58
(+1)
0.244
(↑0.001
2.900
(↑0.01)
5
(2↓)
ORIX
38402 0.487
(↓0.007)
13.5
(-)
63241
(-)
242
(+6)
30
(-)
34
(-)
0.243
(-)
2.690
(-)
6
(-)
西武
24551 0.304
(↓0.004)
28
(-)
63178
(-)
285
(+5)
32
(-)
45
(-)
0.204
(↓0.001)
3.190
(↓0.03)