ロッテ(☆6対0★)オリックス =リーグ戦12回戦(2024.07.13)・ZOZOマリンスタジアム=
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ORIX
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ロッテ
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勝利投手:種市 篤暉(5勝4敗0S)
敗戦投手:カスティーヨ(3勝4敗0S)

本塁打
【ロッテ】ソト(10号・3回裏3ラン)

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◆ロッテは3回裏、ソトの3ランで先制に成功する。続く4回には、高部と小川の連続適時打で3点を奪い、試合を優位に進めた。投げては、先発・種市が8回無失点10奪三振の快投で今季5勝目。敗れたオリックスは、先発・カスティーヨが振るわず、打線もつながりを欠いた。

◆ロッテ藤原恭大外野手(24)は、オリックス戦でベンチスタートも、試合前練習では元気にフルメニューをこなした。前日12日のオリックス11回戦(ZOZOマリン)では「9番右翼」で先発出場したが、3回の第1打席で空振り三振に終わった直後の守備から、首の痛みを理由に途中交代していた。この日は首を気にするそぶりもなく、フリー打撃や外野守備練習などを行った。吉井理人監督(59)から声をかけられた際には、笑顔を見せて問題なしをアピールしていた。藤原は6月28日に右膝蓋(しつがい)骨骨折から復帰したばかりで、今季はここまで打率3割2分4厘の成績を残している。

◆ロッテのネタフリ・ソト内野手(35)が3回2死一、二塁から、先制の10号3ランを放った。カウント1-1から、オリックス先発カスティーヨの甘く入った128キロスライダーを左中間のホームランラグーンエリアに放り込んだ。「このホームランがこのまま勝利につながってくれたら最高だね。完璧だったよ!」とコメントした。この1発で、ソトはDeNA時代から7年連続の2桁本塁打とした。また今季打点を53に伸ばし、ソフトバンク山川穂高を抜いて、リーグトップに立った。

◆オリックス先発のルイス・カスティーヨ投手(29)が今季ワーストとなる6失点を許し、6回を終えて降板した。左打者7人を並べたロッテ打線を相手に、2回は2死二、三塁のピンチをしのいだが、3回に落とし穴。先頭四球から2死一、二塁と傷口を広げ、ソトに先制3ランを被弾した。4回には2死から安打と失策で一、三塁と再びのピンチ。ここで高部に右中間突破の2点適時三塁打を許した。続く小川にも適時打を浴び、2イニング連続の3失点となった。昨年まで在籍したロッテ相手に、ZOZOマリンで今季初登板。登板前日には「いい打者がすごく多いことは分かっている。しっかり勝負して、厳しいところに投げることを意識して頑張りたい。昨年は本拠地だったので、マウンドも十分に分かっているし、球場にもいいイメージを持っています」と話していたが、悔しい結果に終わった。

◆オリックスが2戦連続の完封負けを喫し、3位から一気に5位に転落した。痛かったのは初回の攻撃。二塁打を含む3連打も先制点を奪えなかった。先頭の大里が幸先よく二塁打を放った。太田も右前打で続いたが、大里が三塁を回ったところで止まりかけたことで、三本間に挟まれタッチアウト。続く西川が中前打で一、三塁としたが、森が併殺打に倒れた。2回以降は立ち直ったロッテ種市の前に三塁を踏めず。9回も沢村に抑えられた。先発のカスティーヨはソトの3ランなど今季ワースト6失点(自責3)で4敗目。「甘く入ってしまった球をホームランにされてしまったところを反省しなければいけませんし、失点を重ねてしまったということがすごく悔しいです」と反省した。ロッテ戦はこれで2勝9敗1分けと苦しい戦いが続いている。

◆ロッテ種市篤暉投手(25)が8回10奪三振で、6月5日巨人戦(東京ドーム)以来となる今季5勝目を手にした。初回、先頭打者から3連打を浴びるも、相手走塁ミスにも助けられて無失点。2回も得点圏に走者を背負う苦しい投球だったがゼロで切り抜けた。ソトの先制3ランの援護を受けた直後の4回からは、カーブなど変化球も交えた組み立てに変えてアウトの山を築いた。約1カ月ぶりの白星を手にした種市はヒーローインタビューで「初回、2回、振り返ってぼくが一番震えたというか、怖かったんですけど、何とか8回投げられて良かったかなと思います」と話した。吉井理人監督(59)も「球は強かったので、あとはラッキーもあったし。その後はだんだん調子が上がってきたので、良かったと思います」と、2年連続で100奪三振に到達した種市の投球を振り返った。

◆連敗で3位から5位に転落したオリックス中嶋監督は、試合後の第一声とともに手で顔を覆った。「痛い。痛い。めちゃくちゃ痛い」。悔やんだのは初回の攻撃。ロッテ種市から長短3連打で無得点に終わった。先頭の大里が二塁打。続く太田の右前打で、三塁を回った大里がスピードを緩めた。そこから再び本塁にチャージも、挟殺される走塁死となってしまった。西川が中前打で一、三塁としたが、森が併殺打に倒れた。大里は6日のプロ初スタメンで初安打を記録し、初適時打を含む2安打1打点と活躍。この日は不振の福田に代わって初の1番抜てきだった。1回の走塁には「何とも言えない。もう受け止めるしかない」と言葉少な。中嶋監督は「大里はまったく悪くない。なので、こっちのミス」と選手をかばった。三塁ベースコーチの梵内野守備走塁コーチは「アウトになったのは僕の指示ミス。僕に責任があると思います。こういう経験を生かして成長してほしい」と話すにとどめた。終わってみれば2戦連続で完封負けとなった。ロッテには2勝9敗1分けで、全5カード負け越しと苦戦が続いている。やられっぱなしでは終われない。

◆ロッテ高部瑛斗外野手(26)が4回2死一、三塁で、右中間を深々と破る2点適時三塁打を放った。相手失策で得た好機で、オリックス先発のカスティーヨの初球をコンパクトに振り抜いた。快足を生かして一気に三塁まで到達し、「チャンスだったので、何とか1点と思っていました。結果的にスリーベースとなり、2点取れたので良かったです!」とコメントした。

◆ロッテのネフタリ・ソト内野手(35)が三回に先制の10号3ランを放った。これで2018年にDeNAに加入してから7年連続となる2桁本塁打をマークした。「打ったのはスライダーかな。このホームランがこのまま勝利につながってくれたら最高だね。完璧だったよ!」三回は2死一、二塁で打席が回り、カウント1―1からカスティーヨの真ん中低め128キロのスライダーを完璧に捉えて左翼席へと運んだ。打点も53とし、ソフトバンク・山川を抜いてリーグトップに躍り出た。

◆オリックスのルイス・カスティーヨ投手(29)は6回6失点(自責3)と打ち込まれた。三回にソトに先制3ランを浴びると、四回には安打と三塁の失策でピンチを招き、高部、小川に連続でタイムリーを浴びて6点差とされた。六回には先頭の岡への3球目でファウルを打たせるも、投球前に一時静止をしていないとして球審から反則投球(ボーク)がアナウンスされ、ボールの判定に。最終的には中飛に打ち取ったが、安定感を欠く内容が続いた。

◆オリックスは今季2度目の2試合連続零封負けで5位に転落した。ミスで流れを明け渡した。一回に先頭の大里が左翼線二塁打で出塁。続く太田も右前打を放ったが、二走がオーバーランし、三本間で挟殺に。1死二塁で西川は中前打で好機は続くも、4番・森がニゴロ併殺に倒れた。 先発のカスティーヨは三回にソトに先制3ランを被弾。四回には2死から安打と三塁手・宗の失策でピンチを招き、2者連続でタイムリーを浴びて6回6失点(自責3)で4敗目を喫した。 チームは連敗で7月初のカード負け越し。零封負けは今季12度目となった。

◆ロッテが3連勝。種市は8回を10奪三振、無失点の好投で約1カ月ぶりの5勝目を挙げた。三回にソトの3点本塁打で先制した打線は四回に高部の2点三塁打と小川の適時打で突き放した。オリックスは一回の拙攻が響いて連日の零敗。

◆日没後も気温は25度以上。滴る汗を心地良く拭った。ロッテ・種市篤暉投手(25)が8回7安打無失点の力投。6月5日以来、約1カ月ぶりの白星となる5勝目を手にした。「納得のいく1カ月じゃなかったですけど、何とか久しぶりに1勝できてよかった」先頭から3連続長短打を浴びた一回を相手の拙攻にも助けられて切り抜けると、二回は2死一、二塁から杉沢を見逃し三振に。序盤の反省から「もっと(ストライク)ゾーンの中で勝負していこう」と修正。得意のフォークボールに加え、今季から投げ始めたナックルカーブを織り交ぜて10奪三振。リーグ2位の102奪三振とした。高温多湿の〝熱波〟に強い。球団内で1、2を争うサウナ好き。シーズン中は登板前日を除いて週に6度も行くことがあるほどだ。サウナと水風呂、休憩を繰り返すことで得られるリラックス状態を「ととのう」といいブームだが、種市は「疲労回復が一番の目的。血流を良くするためにも行っている」。登板後にアドレナリンが出すぎて寝付けなかったため先輩の石川歩に相談したところ、「汗を流したら寝られるよ」と勧められたのがハマったきっかけ。久々の白星を挙げ「今日も行こうと思います」と笑顔を見せた。チームは3連勝。2日に12・5あった首位ソフトバンクとのゲーム差は7まで縮まった。「熱い夏にできるように頑張ります」。夏本番を前に、追い上げ態勢が整った。(森祥太郎)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
51263 0.662
(↓0.009)
-
(-)
63335
(+2)
205
(+3)
54
(-)
59
(+5)
0.257
(-)
2.330
(↓0.01)
2
(-)
ロッテ
43326 0.573
(↑0.005)
7
(↑1)
62296
(+6)
277
(-)
41
(+1)
36
(+1)
0.256
(-)
3.060
(↑0.04)
3
(1↑)
楽天
38392 0.494
(↑0.007)
13
(↑1)
64262
(+5)
315
(-)
34
(-)
56
(-)
0.244
(-)
3.680
(↑0.05)
4
(1↑)
日本ハム
37385 0.493
(↑0.007)
13
(↑1)
63276
(+3)
270
(+2)
47
(+1)
58
(+1)
0.244
(↑0.001)
2.900
(↑0.01)
5
(2↓)
ORIX
38402 0.487
(↓0.007)
13.5
(-)
63241
(-)
242
(+6)
30
(-)
34
(-)
0.243
(-)
2.690
(-)
6
(-)
西武
24551 0.304
(↓0.004)
28
(-)
63178
(-)
285
(+5)
32
(-)
45
(-)
0.204
(↓0.001)
3.190
(↓0.03)