オリックス(☆5対2★)阪神 =オープン戦3回戦(2024.03.24)・京セラドーム大阪=
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阪神
0100100002700
ORIX
10000022X51310
勝利投手:エスピノーザ(2勝0敗0S)
(セーブ:吉田 輝星(1勝0敗2S))
敗戦投手:島本 浩也(1勝1敗0S)
  DAZN
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◆オリックスは、先発・田嶋が4回1失点の好投。コンディション不良で出遅れていた左腕が、開幕前に万全な状態を示した。対する阪神は、中野が適時打を含む2安打を記録。オープン戦は不振に苦しむも、最後の2試合をマルチ安打で締めくくった。

◆前日23日のオリックスとのオープン戦(京セラドーム大阪)を欠場した阪神近本光司外野手(29)、大山悠輔内野手(29)、森下翔太外野手(23)の主力3人が、試合前のフリー打撃を行った。右足を痛めていた森下は、試合前練習で右翼の守備練習や、走塁練習、フリー打撃を実施。フリー打撃では左翼中段まで届く打球を続けた。下半身の張りを抱える大山もフリー打撃で鋭い打球を飛ばした。前日23日にグラウンドでのフリー打撃を行わなかった近本もこの日は再開した。前日に岡田彰布監督(66)は「明日無理させへんよ、そんなん。もう29日に万全で行ったらええんやから」と開幕を万全で迎えるため、無理をさせない方針を示していた。

◆右足を痛めていた阪神森下翔太外野手(23)と下半身の張りを抱える大山悠輔内野手(29)がベンチスタートとなった。ともに前日23日まで2日連続で欠場していた。また、近本光司外野手(29)はこの日2日連続でベンチ外となった。岡田彰布監督(66)は前日23日の試合後に「明日無理させへんよ、そんなん。もう29日に万全で行ったらええんやから、大山にしろな。明日のためにどうやこうや言う話じゃないやん。近本しかりな」と話していた。先発マウンドに上がるのは、開幕3戦目の31日巨人戦(東京ドーム)先発が見込まれる才木浩人投手(25)。前日に続きDHは解除され、才木は9番に入った。

◆前日23日に35打席ぶりの安打を放った阪神中野拓夢内野手(27)が、2日連続でHランプをともした。1-1で迎えた3回、先頭で打席に立つと、オリックス先発田嶋の2球目、141キロ直球をはじき返すと、打球は一塁手のグラブをはじき一塁強襲安打となった。中野は23日オリックス戦の初回に、追い込まれながらもカスティーヨの150キロ直球を左前にライナーで落とし、これが35打席ぶりの安打だった。第3打席には左前打を放ちマルチ安打。試合後には「ヒットは出ていなかったけど感覚は良くなっていた。ヒットにこだわりすぎると小さくなって当てにいってしまう。まずは自分のスイングをしようと思っていた」と振り返り、岡田彰布監督(66)も「そらもう出るよ。そんな出んことはないから。前飛んだらどっか落ちるよ」と一安心した様子で話していた。

◆前日23日に35打席ぶりの安打を含む2安打を放った阪神中野拓夢内野手(27)が、2日連続でマルチ安打を記録した。1-1で迎えた3回、先頭で打席に立ち、オリックス先発田嶋の2球目だ。141キロ直球をはじき返すと、打球は一塁手のグラブをはじいて強襲安打となった。5回の第3打席では1死一塁からエスピノーザの5球目。カウント2-2から138キロ内角の変化球をとらえ、右翼線へ勝ち越し二塁打を決めた。塁上では敬礼ポーズも見せた。中野は23日オリックス戦の初回、追い込まれながらもカスティーヨの150キロ直球を左前にライナーで落とし、35打席ぶりの安打を決めていた。同日の第3打席には左前打を放ちマルチ安打。試合後には「ヒットは出ていなかったけど感覚は良くなっていた。ヒットにこだわりすぎると小さくなって当てにいってしまう。まずは自分のスイングをしようと思っていた」と振り返り、岡田彰布監督(66)も「そらもう出るよ。そんな出んことはないから。前飛んだらどっか落ちるよ」と一安心していた。

◆阪神才木浩人投手(25)が、開幕前ラスト登板で好投した。立ち上がり、いきなり先頭福田に右安打を許し、2死から頓宮に先制適時二塁打を浴びた。4回にも2死から3連打され満塁のピンチを迎えるが、代打森を捕邪飛に打ち取り脱出。5回71球、7安打1失点でシーズン前最後の登板を終えた右腕は「全体的にいい感覚でストレートを投げることができました。追い込んでからのフォークなど決め切れなかったところは課題だと思っています。ここからの1週間もいい準備をして開幕を迎えたいと思います」と振り返った。才木は巨人との開幕シリーズ第3戦(31日)の先発が見込まれている。

◆阪神は18年以来6年ぶりのオープン戦最下位が確定した。先に試合が終わった11位ロッテが中日に敗れ、引き分け以上で最下位から脱出できた最終戦。オリックスに7回に勝ち越しを許し、3勝14敗1分けで最下位が決まった。この日も大山、近本、森下の主力3選手がスタメンを外れた一戦。先発才木浩人投手(25)が初回にオリックス頓宮に先制打を許しが、2回は大山に代わって一塁先発した原口文仁内野手(32)が同点打。5回は中野拓夢内野手(27)が右翼に勝ち越しの適時二塁打を決めた。才木は5回1失点と好投。だが1点リードで迎えた7回、この回途中から登板した島本浩也投手(31)が3連打を浴びて同点に追いつかれると、2死二、三塁から暴投の間に勝ち越しを許した。1点ビハインドの8回にも石井大智投手(26)が2失点。打線は3点を追う9回に2死満塁の好機を作ったが、得点を奪えなかった。なお、20~22年にはオープン戦最下位球団がセ・リーグ優勝を飾っている(20年巨人、21、22年ヤクルト)。岡田監督は11日に自ら「4年間で3チームが優勝してるやん」と球団初の連覇へ吉兆だと力説していた。阪神が前回オープン戦最下位だった18年は公式戦でも最下位。今季はどちらに転ぶか。阪神はオープン戦で3勝14敗1分けの勝率1割7分6厘に終わり、最下位が決まった。11位のロッテが●だったため、阪神は○または△で浮上の可能性があったが、敗れたため脱出はならなかった。阪神のオープン戦最下位は18年以来6年ぶり。オープン戦での14敗は00年の14敗(5勝)と並び65年以降最多。また勝率1割7分6厘は18年の1割4分3厘(2勝12敗2分け)に次ぎ、ワースト2位となった。なお、オープン戦での勝率1割台からリーグ優勝は近年では20年巨人1割6分7厘(2勝10敗4分け)の例がある。

◆阪神は18年以来6年ぶりのオープン戦最下位が確定した。先に試合が終わった11位ロッテが中日に敗れ、引き分け以上で最下位から脱出できた最終戦。オリックスに7回に勝ち越しを許し、3勝14敗1分けで最下位が決まった。この日も大山、近本、森下の主力3選手がスタメンを外れた。近本はベンチ外、大山はベンチスタートとなったが出場機会はなく、森下は9回2死満塁で代打で出場。岡田彰布監督(66)は「まあ大山ねえ、近本の方が心配やけどなあ。大山もちょっと走るあれがあるから、まあ4、5日あるからまあなんとか、そこでな」と少し心配そうに話した。また最下位となったオープン戦の結果については「そんなん全然関係ないわ(笑い) 何かあんの?」と気にも留めなかった。阪神岡田監督の一問一答は以下の通り-先発の才木は普通まあなあ、曲がりなりにもな。5回、1点じゃあのお。まあまあ言うとかなしょうがないよな。-岡留はずっと無失点だから、岡留も投げてなかったからな。だから、あとはそんなん点差関係なしでちょっとなあ、オープン戦ずうっと悪いなあ、島本、石井やなあ。悪いからもう。でも、優先的に投げさせたんやけどなあ。やっぱそのままや、悪いなあ。ずっと。-見てるままうん。石井も、オープン戦からずうっとやもんなあ。ずうっと、失点しとるからなあ。上がってこんからなあ。-少ししんどいうん。まあ、な。ブルペンは9人つれていくからなあ。1人2人は外れるようになるから、そのへんはな、最初はちょっと外してもええかも分からんな。-岡留はキャンプからずっといいアピールをしていたいやいや、そのままやんか。ずっとな、キャンプで良くて、オープン戦も良くて、その流れでずっと来ているし、結果もちゃんと出しているわけやからな。だから、あの2人(岩崎とゲラ)はベンチに入れてないけど、岡留とな。まああとは左5枚くらいあれば、なんとかなるかな。調子が悪い者を抜いてな。悪い者が調子を上げてくれればええんやけど、それはな。-いつも言っているようにシーズン通しての戦力そうそうそう、おーん。全員調子良かっても全員使われへんからな、ブルペン陣はな。やっぱ半々くらいが逆にええかも分からんな。1試合使こうても3人4人やからな、勝ちゲームにしてもな、おーん。多くても4人な、やっぱ3人くらいやからな。だからそれは当然ええもんから使こうていくわけやからな、悪いもんはその間に調子を上げる、なかなか実戦では投げられへんけどな。でもブルペンとかで調子を上げていくようにして、また波があるからお前、調子ええもんが悪なった時に上がってきてくれたらええと思うけどな。-前川の二塁打の多さは魅力の1つなあ、最後抜けたと思ったけどな。-森下も最後ああいう形でいやもう、いてなかったんや、代打(笑い)。-それでも行ける状態だからまあ行ける、おーん。大山はちょっと無理やったからなあ、森下しかお前、なんかあった用に熊谷1人残しとかななあ、お前、セカンドも変えてもうたからなあ。-中野もおーん。久しぶりや、あんなの。ほんま久しぶりやで、一、二塁間に飛ぶ、ライト線に飛ぶ打球なんかは。-大山が心配うん、まあ。まあ大山ねえ、近本の方が心配やけどなあ、まあなあ。大山もちょっと走るあれがあるから、まあ、なあ、4、5日あるから。まあ、なんとかそこでな。ある程度ゲームできるようになればええと思うけどな。-近本は足の張りかうーん。それはトレーナーに聞いて。-万全ではないそれは(万全では)ない。近本はきょうもベンチも外してるから、そら。-オープン戦が終わったが、収穫はまあ収穫は、あんまりなかったなあ。最後にテストしたのが、なあ。オープン戦そのままの結果やったからのう。ピッチャーにしても。最後にちょっとケガ人出たしなあ。まあそんな重傷やないから、それだけや。あとはそれが治って、29日にスタメンいけるようにな。それを願ってるだけやわ。-オープン戦の結果はまさかだがそんなん全然関係ないわ(笑い) 何かあんの?

◆オリックス先発の田嶋大樹投手がオープン戦最終登板を4回1失点にまとめた。2回に3安打で同点とされたが、要所を締めた。1週間後、開幕3戦目の先発が有力。「開幕がすべてではない。シーズン通して1個ずつ突き詰めていければ」。中嶋監督は「結果だけで言ったらまずまず。ボールはいいけど、狙いすぎとか改善できる点がある」と修正を求めた。▽オリックス紅林弘太郎内野手(2戦連続マルチ安打)「浅いカウントから振れるようになってきた」

◆そんなん、心配ないよ。阪神はオープン戦最終戦で逆転負けを喫し、18年以来6年ぶりのオープン戦最下位が確定した。それでも岡田彰布監督(66)は3勝14敗1分けの結果を「そんなん全然関係ないわ」と一蹴し、余裕の表情だ。この日は蓄積疲労で近本光司外野手(29)がベンチ外となるなど、大山悠輔内野手(29)、森下翔太外野手(23)も含めた主力3人がスタメン外。あくまでも開幕戦に照準を合わせ、3月29日巨人戦(東京ドーム)へ心身の準備を最優先する。阪神岡田監督の主な一問一答-才木は普通まあなあ、曲がりなりにもな。5回、1点じゃあのお。まあまあいうとかなしょうがないよな。-岡留はずっと無失点岡留も投げてなかったからな。だから、あとは点差関係なしでちょっとなあ。オープン戦ずうっと悪い、島本、石井やなあ。悪いからもう。優先的に投げさせたんやけどなあ。やっぱそのままや、悪いなあ。ずっと。石井も、オープン戦からずっとやもんなあ。ずっと、失点しとるからなあ。上がってこんからなあ。-ちょっとしんどいうん。ブルペンは9人つれていくからなあ。1人2人は外れるようになるから、そのへんはな、最初はちょっと外してもええかも分からんな。-岡留はキャンプからずっといいアピールキャンプで良くて、オープン戦も良くて、その流れでずっと来ているし、結果もちゃんと出しているわけやからな。だから、あの2人(岩崎とゲラ)はベンチに入れてないけど、岡留とな。あとは5枚くらいあれば、なんとかなるかな。調子が悪い者を抜いてな。悪い者が調子を上げてくれればええんやけど。-いつも言っているようにシーズン通しての戦力そうそうそう、おーん。全員調子良かっても全員使われへんからな、ブルペン陣はな。やっぱ半々くらいが逆にええかも分からんな。1試合使こうても3人4人やからな、勝ちゲームにしてもな、おーん。-前川の二塁打の多さは魅力の1つなあ、最後抜けたと思ったけどな。-森下の代打は行ける状態だからまあ行ける、おーん。大山はちょっと無理やったからなあ、森下しか、なんかあった用に熊谷1人残しとかななあ、お前、セカンドも変えてもうたからなあ。-中野もいい当たりおーん。久しぶりや、あんなの。ほんま久しぶりやで一、二塁間に飛ぶ、ライト線に飛ぶ打球なんかは。

◆阪神近本光司外野手は蓄積していた疲労を考慮され、2戦連続のベンチ外となった。3打数1安打だった22日オリックス戦(京セラドーム大阪)が最後の出場となったが、15試合の出場で44打数16安打4打点、打率3割6分4厘。「順調にできてますし、オープン戦の中でしっかり自分のやりたいことができた。それをシーズン入っていくので、どういうふうにつなげていくか」と冷静に話した。

◆阪神原口文仁内野手(32)もきっちり開幕に合わせてきた。2回1死一、二塁からしぶとく右前に落とす同点打。取られた直後の貴重な1点だった。3月は主に2軍戦で調整。「いいつながりで回ってきたので初球からしっかり準備して打席に立てました。(2軍で)打撃も守備もできて、おととい、今日のヒットにつながった。いい準備はできていると思う」と充実の表情だった。

◆虎のブルペンには「無失点男」がどっしり控える。阪神岡留英貴投手(24)が2月の紅白戦から数えて実戦9試合11イニングを無失点で終えた。飛躍を期待された剛腕が満点回答で2カ月間を駆け抜けた。「結果、しっかりゼロに抑えられたのが続いたのでよかったです」最終戦は6回の1イニングをぴしゃり。昨季首位打者の頓宮をツーシームで凡飛に仕留め、T-岡田の内角を146キロでえぐって中途半端なスイングの空振り三振。杉本は一転、スライダーでタイミングを外して捕邪飛。「ある程度、意図して投げられたんじゃないか」と納得した。昨季は盤石を誇ったブルペン陣だが、開幕メンバーは流動的。状態を上げられない投手が多い中で、岡留の存在が際立つ。岡田監督は「ずっとな。キャンプで良くて、オープン戦も良くて、その流れでずっと来ている」とあらためて評価。ダブルストッパーの岩崎、ゲラに次ぐ立場で3年目の開幕を迎える。一方、先発のスペアで控える門別も開幕カードの敵地巨人3連戦に同行する予定。一時的にブルペン陣に加わる可能性がある。中継ぎ要員を経て先発ローテに入った昨季開幕直後の村上と同じような流れが踏襲されるかもしれない。やや不安を残したリリーフ陣にあって2人の"新戦力"は心強い。岡留は「ここからが本当に勝負になるので頑張ります」と心地よい緊張感を漂わせた。

◆オリックス平野佳寿投手(40)が24日、出身地の京都・宇治市の観光大使に就任した。京セラドーム大阪で、同市の松村淳子市長(66)から委嘱状を交付された。任期は3年。「光栄なことですし、宇治市が大好き。しょっちゅう帰っています。歴史のある街ですし、頑張ってアピールしたい」と意気込んだ。

◆阪神中野拓夢内野手(27)が2安打でトンネル脱出を印象づけた。前日23日のオリックス戦(京セラドーム大阪)から2試合連続のマルチ安打。29日の開幕・巨人戦(東京ドーム)へ、万全の状態で挑む。右翼線へ痛烈な打球が飛ぶと、虎党の大歓声が響いた。1-1で迎えた5回。1死一塁からオリックス2番手エスピノーザの5球目だ。2ボール2ストライクから138キロのフォークをとらえ、右翼線へ一時勝ち越しとなる適時二塁打。3日・日本ハム戦(札幌ドーム)の第2打席以来44打席ぶりの長打を決め、二塁ベース上ではお決まりの敬礼ポーズを見せた。「エンドランのサインが出ていたので、外に逃げていくボールを逆方向というイメージの中での変化球だった。それをうまく畳んで打てた。徐々にバットの出方は良くなってるんじゃないかなと思います」3回にも先発田嶋の141キロ直球をはじき返し、一塁手のグラブをはじく強襲安打を記録した。22日オリックス戦までは34打席連続無安打が。不振に苦しむ中、23日の初回に35打席ぶりの安打を放ち、この日も2安打だ。「昨日ヒットが出て少し安心した気持ちもありますし、そこで気持ちよく打席に入ることが今日もできた。それが一番よかった」と笑みを浮かべた。開幕戦まで残り4日。直前まで自らの打撃と向き合うつもりだ。「自分のバッティングの動画を見たり、体の使い方であったり、バットの出し方をもう一度見直して、どこが良くてどこがダメだったのか分かった上で練習に取り組むことが大事。もう1回そういう意識を変えていかなきゃいけないなと思っています」。昨季のセ・リーグ最多安打男がいよいよ安打量産態勢に入った。【村松万里子】

◆阪神石井大智投手が悩める胸中を明かした。2-3の8回に登板したが、1死から四球に3安打も浴びて2失点。昨季優勝に大きく貢献した中継ぎ右腕が、オープン戦8試合で防御率7・00と苦しむ。石井は「いろいろ工夫はしてみてるんですけど...ずっと結果が一緒なんで、正直迷ってる部分とか、悩んでる部分とか多い」。それでも「1歩ずつでもいいんで、徐々に進んでいければいいのかなって...」と必死に前を向いた。

◆阪神前川右京外野手が途中出場から存在感を見せた。7回の初打席では右翼線へ二塁打。9回1死一、二塁の好機では中飛に倒れたが、痛烈な当たりでファンを沸かせた。「去年からずっと長打が少ないと言われていたので、そういう面に関しては。あまり長打を打とうとしてはいないけど、自然と良くなっているかなと」。オープン戦は打率3割1分1厘。スタメンが有力視される3・29開幕戦へ「普段通りにするのが一番大事。気負わず普通に入っていけたら」と自然体の構えだ。

◆阪神佐藤輝明内野手(25)がシーズンへ手応えを口にした。オープン戦最終戦は「4番三塁」で先発。3打数ノーヒットに終わったが、打率2割7分、3本塁打を記録した。「まあ、いろいろ試せたので、これでしっかりシーズンにいけるかなと思います」と確かな感触を手にした様子。開幕までの4日間で、さらに細かい部分を詰めていく。

◆阪神森下翔太外野手が今オープン戦のチーム最終打者となった。3点を追う9回2死満塁で代打出場。オリックス吉田に二飛に打ち取られ、最後の打者となった。「準備はしていましたけど、代打はそんな簡単なことではないので。とくにそんな大ごとにはとらえていないです」と淡々と振り返った。20日ソフトバンク戦の守備中に右足首を痛め、ここ2試合は欠場していた。足の状態を問われると「まあ...やるしかないんじゃないですかね」と前を向いた。

◆阪神大山悠輔内野手(29)が3試合ぶりにベンチ入りも、出場機会はなかった。下半身の張りのため2戦連続ベンチ外だったが、この日は打撃練習も行った。オープン戦は最後の4試合は欠場したが14試合に出場。「これから始まるので、いろいろ整理して。1年間戦うので、いろいろなことを考えながらやらないといけない。もう1回整理というか、いい準備をして迎えたい」と心身を整えて開幕に向かう。

◆阪神木浪聖也内野手が絶好調で開幕を迎える。2回に左腕田島から鋭く中前打を放った。最後の5試合は16打数7安打。攻守に修正を加えてきた遊撃レギュラー筆頭候補は「体調をまずしっかり整えるのが一番。相手をいろいろ研究することもあるので、準備を怠らないように」と引き締めた。また大相撲で同じ青森出身の尊富士が優勝したことに「誇らしい。あまりないこと。すごいです」と喜んだ。

◆阪神島本浩也投手は悔しい敗戦投手となった。1点リードの7回1死から登板したが、3連打を浴び、自らの暴投も重なって2失点で逆転を許した。オープン戦最終戦で黒星がついた左腕は「フォークがちょっと高めに浮いて、マウンドで修正できなかった」と反省。開幕まで残された時間は少ないが「ブルペンでしっかり修正していきたい」と改善を誓った。

◆オリックスドラフト5位右腕の高島泰都投手(24=王子)が球団新人で唯一の開幕1軍をほぼ確定させた。逆転した直後の8回、1点差の緊迫場面で上位打線を3者凡退。「準備もしっかり入れたので、いい形で終えられた」。社会人時代よりもテイクバックをコンパクトにして奏功。平井投手コーチは「今の段階でここにいるということはね」と開幕1軍を認めつつ、セットアッパー起用に関しても「新人とか関係なく、いいと思ったら使う監督ですから」と否定しなかった。

◆両チームのスタメンが発表され、阪神は才木浩人投手(25)が先発する。開幕3戦目の登板が有力な右腕は、前回登板の17日の中日戦(バンテリン)では5回3失点だった。野手ではコンディションの関係で森下、大山が先発を外れたが、ベンチ入り。近本はベンチ入りせず欠場となった。3人は試合前練習ではフリー打撃やノックをこなしていた。

◆阪神・才木浩人投手(25)が先発し、一回に失点した。先頭の福田に一、二塁間を破って出塁されると、2死後には引っかけたカーブが暴投となって得点圏に進まれ、4番・頓宮に152キロ直球をとらえられた。打球が右中間に伸び、福田が生還。17日の中日戦(バンテリンD)から中6日での開幕前最終登板は、西川を左飛に打ち取ったボールが154キロを計測したが、高めに浮いた直球が目立つ立ち上がりとなった。

◆阪神が二回に同点に追いついた。先制された直後の攻撃だった。先頭の4番・佐藤輝が四球で出塁すると、続くノイジーは直球をとらえてライナーで中前に運び、一、二塁。ここで2試合ぶりにスタメンで出場した原口が初球にきた外角低めのスライダーを右方向に打ち返し、二走・佐藤輝を同点のホームに迎え入れた。その後に木浪が中前打を放って広がった1死満塁のチャンスは才木、植田が連続三振に倒れて生かせなかったが、一回を三者凡退に抑えられたオリックス先発・田島に対し、虎打線が束となって襲い掛かった。

◆阪神が二回に同点に追いついた。先制された直後の攻撃だった。先頭の4番・佐藤輝が四球で出塁すると、続くノイジーは直球をとらえてライナーで中前に運び、一、二塁。ここで2試合ぶりにスタメンで出場した原口が初球にきた外角低めのスライダーを右方向に打ち返し、二走・佐藤輝を同点のホームに迎え入れた。その後に木浪が中前打を放って広がった1死満塁のチャンスは才木、植田が連続三振に倒れて生かせなかったが、一回を三者凡退に抑えられたオリックス先発・田島に対し、虎打線が束となって襲い掛かった。「打ったのはスライダー。初球からいく準備もできていました。テル(佐藤)とノイジーがいい流れを作ってくれたので、自分もつなぐ気持ちで打つことができました」とコメントした。

◆オリックス・田嶋大樹投手(27)が4回4安打1失点と好投した。1―0の二回に原口に同点打を許し、三回にも走者を背負ったが、追加点は許さず。四回はテンポよく三者凡退で終わらせ、72球を投げて降板となった。田嶋はソフトバンクとの開幕3戦目(京セラ)での先発が有力。春季キャンプ後は左肩のコンディション不良で実戦から遠ざかっていたが、登板を重ねるたびに状態を上げて開幕に間に合わせた。

◆阪神が五回に機動力を絡めて勝ち越した。この回から登板したオリックス2番手・エスピノーザ(前パドレス3A)を相手に1死から植田が相手の失策で出塁すると、打席には中野。カウント2―2からの5球目で植田はスタートを切り、中野はこの一球を振り抜いた。右翼線方向に飛んだ打球はラインの内側で跳ね、フェンスにはワンバウンドで到達。植田は悠々と勝ち越しのホームを踏んだ。中堅レギュラーの近本がこの日もベンチ外となり、代役として「1番・中堅」でスタメンに名を連ねた植田と、23日の同戦で35打席ぶりの安打を含む2安打と復調の気配を見せた中野の同学年コンビによる鮮やかな攻撃だった。

◆オリックスはオープン戦最終戦を白星で終えた。1―2の七回に連打でチャンスを作り、代打・セデーニョが同点打。その後、相手の暴投で勝ち越しのホームを踏んだ。八回にも宗、西野に適時打が飛び出し、7試合ぶりに2桁安打と打線が奮起。終盤に粘り強さを見せ、昨季の日本シリーズで対戦した阪神を下した。

◆阪神は終盤に逆転を許し、オリックスに敗れた。野手は近本がベンチを外れ、大山と森下もベンチからのスタートとなる中で「6番・一塁」で出場した原口文仁内野手(32)が0―1の二回に右前へ同点に追いつく適時打。五回1死一塁では中野拓夢内野手(27)右翼線へ適時二塁打を放って一時勝ち越しとするなど開幕に向けて順調に調整した。先発の才木浩人投手(25)が5回1失点、六回は岡留が無失点とつないだが、2―1の七回は漆原が1死を取った後に登板した島本が誤算だった。3連打で1点を失って同点とされ、暴投で勝ち越される不安定な投球となった。八回に登板した石井も2失点を喫するなど救援陣の結果は明暗が分かれ、チームはオープン戦を3勝1分け14敗で終え、2018年以来の最下位となった。

◆七回2死二、三塁、オリックス・西川龍馬の打席での暴投で決勝点を献上した島本浩也、坂本誠志郎の阪神バッテリー=京セラドーム大阪(撮影・安部光翁)

◆阪神が逆転負け。3勝14敗1分で、2018年以来のOP戦最下位に沈んだ。才木浩人投手(25)は5回71球を投げ、7安打無四球1失点。七回に登板した漆原大晟投手(27)、島本浩也投手(31)が痛打を浴び、暴投で決勝点を献上した。石井大智投手(26)も八回に2点を失った。打線は原口文仁内野手(32)と中野拓夢内野手(27)の適時打による2点のみ。スタメンから外れた森下翔太外野手(23)が九回2死満塁、代打で二飛に倒れた。大山悠輔内野手(29)はベンチスタートで出番はなし。近本光司外野手(29)はメンバー外だった。六回の守備から出場した前川右京外野手(20)は二塁打を放った。オリックス指揮官時代も含めて、オープン戦初の最下位となった岡田彰布監督(66)の主な一問一答は以下の通り。ーー才木は普通「曲りなりにもな。5回、1点じゃあのお。まあまあ言うとかな、しょうがないよな」ーー岡留はずっと無失点「岡留も投げてなかったからな。あとは点差関係なしで。ちょっとなあ、オープン戦、ずっと悪いなあ、島本、石井やなあ。悪いからもう。優先的に投げさせたんやけどなあ。やっぱそのままや、悪いなあ。ずっと」ーー見たまま「ずっと、失点しとるからなあ。上がってこんからなあ。ブルペンは9人連れて行くから、1人2人は外れるようになるから、最初はちょっと外しても、ええかも分からんな」ーーシーズン通しての戦力「全員調子良かっても、全員使われへんからな、ブルペン陣はな。半々くらいが逆にええかも分からんな。1試合使こうても3人4人やからな、勝ちゲームにしてもな。多くても4人な、やっぱ3人くらいやからな。当然ええもんから使こうて行くわけやからな。悪いもんは、その間に調子を上げる。実戦では投げられへんけど、ブルペンで調子を上げて行くようにして、波があるから、調子ええもんが悪なった時に上がって来てくれたら、ええと思うけどな」ーー前川の二塁打「なあ、最後抜けたと思ったけどな」(九回の中飛)ーー森下も「いやもう、いてなかったんや、代打」ーー出場できる状態だから「まあ行ける。大山はちょっと無理やったからな。森下しかお前、なんかあった用に熊谷1人残しとかな、セカンドも代えてもうたからなあ」ーー中野も「久しぶりや、あんなの。ほんま久しぶりやで、一、二塁間に飛ぶ、ライト線に飛ぶ打球なんかは」ーーファンは大山が心配「まあ大山ねえ、近本の方が心配やけどな。大山もちょっと走るアレがあるから。4、5日あるから。なんとかそこで、ある程度ゲーム出来るようになればええと思うけどな」ーー近本は足の張りか「うーん。それはトレーナーに聞いて」ーー万全ではない「それはない。近本は今日もベンチも外してるから、そら」ーーオープン戦が終わったが、収穫は「まあ収穫は、あんまなかったなあ。ピッチャーにしても。最後にちょっとけが人出たしなあ。そんな重傷やないから、それだけや。あとはそれが治って、29日にスタメン行けるようにな。それを願ってるだけやわ」ーーオープン戦の結果はまさかだが「そんなん全然関係ないわ。何かあんの?」

◆中日、西武、阪神で通算1560安打を放ち、楽天初代監督を務めたサンケイスポーツ専属評論家の田尾安志氏(70)が好調な岡留英貴投手(24)を含めた阪神中継ぎ陣に言及した。オープン戦の勝敗は気にしないが、大いに心配しているのは中継ぎ陣の内容の悪さだ。昨年は先発陣の充実はもちろんだったが、負けパターンの投手がいないぐらい、誰を出しても試合を壊さない中継ぎの安定が日本一に直結した。リードしていたら抑える。ビハインドなら余計な追加点を与えず、逆転勝ちに結びつけていた。それがどうしたことか。「?」を抱き続けてオープン戦が終わった印象だ。ゲラ、岩崎の後ろ2枚は心配ない。辛うじて岡留が「使える」という姿を見せてくれた。でも、他の投手は桐敷を筆頭に、名前が出てこない。岡留も全幅の信頼で七回を任せられるか? そこまでではない。先発は23日の大竹、24日の才木を見ると、何とかなりそうという感じ。伊藤将が心配ではあるが。打線は、中野がようやくいい形で打てるようになった。右方向に引っ張る打球も出始めたので、最大の不安は解消だ。練習から見せてもらったが、大山、森下も大丈夫。近本は気になるが、急成長の前川を6番に据えて、開幕を迎えることになるのでは。連覇は近本の状態と救援陣次第ということになりそうだ。

◆阪神が逆転負け。3勝14敗1分で、2018年以来のOP戦最下位に沈んだ。才木浩人投手(25)は5回71球を投げ、7安打無四球1失点。七回に登板した漆原大晟投手(27)、島本浩也投手(31)が痛打を浴び、暴投で決勝点を献上した。石井大智投手(26)も八回に2点を失った。打線は原口文仁内野手(32)と中野拓夢内野手(27)の適時打による2点のみ。スタメンから外れた森下翔太外野手(23)が九回2死満塁、代打で二飛に倒れた。大山悠輔内野手(29)はベンチスタートで出番はなし。近本光司外野手(29)はメンバー外だった。六回の守備から出場した前川右京外野手(20)は二塁打を放った。主な選手のコメント以下の通り。同郷の青森県出身の尊富士の優勝に木浪聖也 「すごいですね、誇らしいというか、あまりないことなので本当にすごいなと」九回、代打で凡退した森下翔太 「足の状態がどうこうっていうより、やるしかない」欠場した大山悠輔 「いい準備をして開幕できるように」2三振の佐藤輝明 「いろいろ試せたので、これでしっかりシーズンいけるかなと思います」二回に適時打の原口文仁 「僕もつなごうという気持ちで、初球からしっかりと準備をして打席に立てた」七回に二塁打の前川右京 「「もう普段通りするのが一番大事だと思うんで」先発の才木浩人 「中6日の感じで行けばいいと思いますし、そんな大きく変えることもない」2番手で無失点の岡留英貴 「ある程度、意図してしっかりと投げられたんじゃないかな、と思います」七回に暴投で決勝点を献上した島本浩也 「ブルぺンで投げるしかないんで。はい。ブルペンでしっかり修正します」八回に2点を失った石井大智 「いろいろ工夫はしてみているんですけど...」

◆2-1の七回1死から登板した阪神・島本浩也投手(31)が逆転を許した。宗、森に連打されると、代打・セデーニョに中前適時打を浴びて同点。さらに2死二、三塁から西川の打席で暴投し、決勝点を与えた。オープン戦は5試合で防御率4・91。昨季は救援でピンチを何度も救った左腕は「(開幕までに)ブルペンで投げて、しっかり修正します」と気持ちを新たにした。

◆2-3の八回にマウンドに上がった阪神・石井大智投手(26)は1回3安打2失点と打ち込まれた。「ずっと結果が一緒なんで。正直、迷ったり、悩んでいる部分は多いですけど」。オープン戦は8試合で防御率7・00。昨季は中継ぎで19ホールドを記録した右腕は「昨日より今日、明日よりも明後日じゃないが、一歩ずつ進んでいければ」と前を向いた。

◆「4番・三塁」で出場した阪神・佐藤輝明内野手(25)は2三振を喫するなど、3打数無安打1四球。それでもオープン戦17試合に出場し、打率・270(63打数17安打)、3本塁打、6打点で終えた。「いろいろ試せたので、これでしっかりシーズンいけるかなと思います」。開幕までの残り期間で「もう試合はないので、練習の中で(準備する)」と万全の状態に仕上げる。

◆不調を脱した阪神・中野拓夢内野手(27)が、らしさを見せた。五回1死一塁で右翼線に運び、ワンバウンドでフェンスにはね返る適時二塁打。三回の一塁内野安打と合わせて2戦連続のマルチ安打とした。23日の試合で35打席ぶりに安打を放ち、最終戦で結果を出して「徐々にバットの出方は良くなっている。気持ちよく打席に入ることができたので、それが一番良かった」とうなずいた。

◆六回の左翼守備から出場した阪神・前川右京外野手(20)が、七回に二塁打を放った。エスピノーザの初球を右翼線に運び、「ちゃんと捉えられたのでよかった」と振り返った。オープン戦で打率・311(45打数14安打)と結果を残し、岡田監督から開幕戦の起用を明言された若虎は「普段通りするのが一番大事だと思う。気負わず、普通に入っていけたらいい」と初戦を見据えた。

◆20日のソフトバンク戦(ペイペイドーム)で右足を痛めた阪神・森下翔太外野手(23)が九回2死満塁で代打出場。二飛に倒れたが、3試合ぶりのベンチ入りで打席に立ち「準備はしていましたけど。代打はそんな簡単なことじゃないので」と振り返った。オープン戦は13試合で打率・304(46打数14安打)、1本塁打と結果を残し「準備万端。あとはもう本番を迎えるだけかな」と手応え十分。足の状態については「状態がどうこうというより、やるしかない」と語った。

◆先発の阪神・才木浩人投手(25)は5回1失点。一回に2死二塁から頓宮に右中間へ適時二塁打を浴びて失点。二回から3イニング連続して得点圏に走者を背負ったが粘った。「真っすぐもよかったし、フォークもしっかり低めに投げられた。いい感じで開幕を迎えられそうです」。31日の巨人戦(東京ドーム)に先発見込みの右腕は「普段通り、いつも通り中6日の感じでいければ」と本番を見据えた。

◆阪神・木浪聖也内野手(29)は二回の第1打席で田嶋の直球を中前にはじき返した。オープン戦最後の5戦で打率・438(16打数7安打)と調子を上げ、「いろいろと試したりしましたけど、最終的に良い感じになったので、開幕もしっかりとやっていきたい」と手応えをつかんだ。同じ青森出身の尊富士が大相撲で110年ぶりの新入幕優勝。快挙達成に「誇らしいというか、あまりないことなので本当にすごい」と喜んだ。

◆「6番・一塁」で出場した阪神・原口文仁内野手(32)が0-1の二回無死一、二塁から一時同点となる右前適時打を放った。「つなごうという気持ちでした。そういう(チャンスの)場面でヒットが出たのはよかった」。22日のオリックス戦(京セラ)から1軍合流。23日は欠場したが、2試合で5打数2安打。今季も代打の切り札として期待されている32歳は「(開幕に向けて)いい準備ができていると思います」と胸を張った。

◆下半身の張りを抱える阪神・大山悠輔内野手(29)はベンチ入りこそしたが、出場せず。4試合連続欠場でオープン戦を終えた。「1年間戦うので、いろいろと考えながらやらないといけないと思いますし、そういう整理などをもう一回して、いい準備をして(開幕を)迎えたい」。昨季は全試合に4番でスタメン出場。打線の柱だけに、実戦感覚も含めて状態の良化を願うばかりだ。

◆2-1の六回に2番手で登板した阪神・岡留英貴投手(24)が1回無失点とこれまで通りに仕事をこなし、今春の実戦は9試合&11イニング零封。自信を蓄え、2024年シーズンのスタートラインに立つ。「ある程度、意図してしっかりと投げられたんじゃないかな、と思います。全体的に良かった」待っていたのは4番から始まる厳しい対戦の連続。それでもいまの岡留には関係なしだ。まずは頓宮をツーシームで中飛に打ち取り、続くT―岡田はインハイに146キロ直球をズバッと決めて空振り三振斬り。最後は杉本を内角へのスライダーで捕邪飛に仕留め、わずか8球で退けた。岡田監督も「キャンプで良くて、オープン戦も良くて、その流れでずっときているし、結果もちゃんと出しているわけやからな」と目を細めた。岡留は今春のキャンプで内容、結果ともに申し分ないものを見せ、指揮官が決める投手MVPに選ばれた。「その日に出た課題を次の日に意識したりして、少しずつ良くなっていると思います」。自分自身としっかりと向き合い、日に日に状態を上げてきた。その証しがこの春の防御率0・00。岩崎とゲラのダブルストッパーにつなぐ〝七回の男〟として名乗りをあげた形だ。「いいイメージではいるんですけど、ここからが本当に勝負になってくるので、頑張ります」安定感ある投球をまだまだ続け、飛躍のシーズンを駆け抜ける。(須藤佳裕)

◆京セラドームに向かう地下鉄の駅の風景が変わっていた。半世紀以上(?)見慣れていた「千里中央方面」の表示が「箕面萱野方面」に変わっていた。大阪の大動脈「御堂筋線」に乗り入れている北大阪急行が千里中央駅から北の箕面方面に延伸。終着駅が「箕面萱野」に変わったのが23日だった。テレビも新聞も大々的に報じていたので、みなさんもご存じでしょう。開業初日は、あちこちでセレモニーも行われて、ナニワの街はちょっとしたお祭り騒ぎだった。いいことばかりが報じられていたが、虎ソナの周辺は、意外なことに嘆きの声が続々と。「これまでは、朝の出勤時に始発の千里中央駅で必ず座れていたのに、これからは座れなくなる」友人の声に、なるほど、そういうデメリットもあるのか、とうなずくしかなかった。別の友人も不満顔。「阪急の箕面線沿線に住んでいると、マイナスばかりやで。千里中央へ直結していたバスがなくなるんや。近所の携帯ショップも箕面萱野駅の近くに引っ越すらしい。いずれは市役所も、あっちに移転すると聞いてる」住み慣れた自分たちの街が、一気に寂れてしまう恐怖にさいなまれているらしい。光が当たる現実だけを見ていると、見えない影の部分に気付かないこともある。よ~く真実を見極める必要がある。阪神に当てはめると、オープン戦は堂々の最下位だ。岡田監督が披露した「オープン戦最下位のチームは、最近4年間で3チームが優勝している」という吉兆データなどは、まさに〝表面上〟の数字だけのお話。でも、報道陣からすれば、故障者がポツポツと現れて、開幕スタメンはどうなるだろうか?と不安視してしまうのは、まさに「陰」の部分。故障の状態はシークレットだし、回復程度は、本人にしか、いや、本人にも分からない。

DAZN

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
中日
1055 0.667
(↑0.024)
-
(↓1)
50
(+2)
43
(+1)
6
(-)
7
(-)
0.216
(↑0.001)
1.970
(↑0.05)
1
(-)
ソフトバンク
1052 0.667
(↓0.047)
0
(-)
66
(-)
47
(+3)
18
(-)
14
(-)
0.248
(↓0.005)
2.740
(↑0.03)
3
(-)
ヤクルト
1061 0.625
(↑0.025)
0.5
(↓1)
54
(+5)
52
(+3)
9
(-)
11
(+2)
0.230
(↑0.007)
2.950
(↓0.01)
4
(1↑)
楽天
962 0.600
(↑0.029)
1
(↑1)
54
(+7)
42
(+6)
3
(-)
16
(-)
0.247
(↓0.002)
2.340
(↓0.23)
5
(2↑)
ORIX
861 0.571
(↑0.033)
1.5
(↑1)
45
(+5)
49
(+2)
4
(-)
8
(+2)
0.257
(↑0.008
3.180
(↑0.17)
6
(2↓)
日本ハム
765 0.538
(↓0.045)
2
(-)
60
(+2)
64
(+3)
6
(+1)
18
(-)
0.241
(-)
3.260
(↑0.02)
6
(2↑)
DeNA
765 0.538
(↑0.038)
2
(↑1)
61
(+3)
42
(+2)
12
(-)
24
(+1)
0.270
(↑0.006)
2.260
(↑0.02)
8
(2↓)
西武
661 0.500
(↓0.045)
2.5
(-)
33
(+3)
42
(+5)
6
(+1)
6
(+1)
0.224
(↓0.003)
3.080
(↓0.17)
9
(1↓)
巨人
781 0.467
(↓0.033)
3
(-)
57
(+6)
49
(+7)
7
(+3)
7
(-)
0.229
(↑0.004)
2.850
(↓0.22)
10
(-)
広島
685 0.429
(↑0.044)
3.5
(↑1)
54
(+3)
58
(-)
10
(-)
8
(-)
0.211
(↑0.002)
2.590
(↑0.15)
11
(-)
ロッテ
293 0.182
(↓0.018)
6
(-)
33
(+1)
53
(+2)
5
(-)
9
(+2)
0.212
(↓0.005)
3.600
(↑0.12)
12
(-)
阪神
3141 0.176
(↓0.012)
8
(-)
50
(+2)
76
(+5)
5
(-)
6
(-)
0.225
(↓0.001)
3.610
(↓0.11)