巨人(★6対7☆)楽天 =オープン戦3回戦(2024.03.24)・東京ドーム=
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楽天
1000042007710
巨人
20030000161023
勝利投手:藤平 尚真(1勝0敗0S)
(セーブ:則本 昂大(0勝0敗5S))
敗戦投手:ケラー(0勝1敗0S)

本塁打
【巨人】丸 佳浩(1号・1回裏2ラン),岡本 和真(1号・4回裏ソロ),吉川 尚輝(1号・4回裏2ラン)

  DAZN
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◆巨人は、岡本和がオープン戦1号ソロを放つ活躍。オープン戦最後の一戦で4番に待望の一発が飛び出した。一方の楽天は、先発・内が4回7安打5失点と試合をつくれず。開幕に向けて不安を残す結果となった。

◆巨人ルーグネッド・オドーア外野手(30=パドレス)が珍安打を放った。2回先頭、楽天内の120キロカーブにタイミングを外され、バットの先に当たった。打球はボテボテで不規則に回転した。まるで三塁線へのセーフティーバントのような打球に、オドーアは激走。一塁セーフをもぎ取った。まさかの形のチャンスメークも、走塁ミスでふいにした。続く吉川の遊安で無死一、二塁から、二塁走者のオドーアはけん制で飛び出して憤死。22日楽天戦でもリプレー検証で覆った内野安打で出塁後、けん制死していた。2日後、再び走塁でミスが出た。

◆巨人岡本和真内野手(27)がオープン戦1号ソロを放った。4回先頭から楽天内の122キロカーブにタイミングをうまく合わせた。カウント2-2からの6球目の緩い球に、やや体勢を崩されながらも、しっかり芯に乗せた。打球をバックスクリーン左まで運んだ。技術とパワーを兼ね備えた1発。オープン戦16試合目、43打席目での1号となった。ダイヤモンドを軽快に1周し、ベンチで白い歯を魅せた。オープン戦全試合にスタメン出場してきた主砲。最終戦で待望のアーチが生まれた。【本塁打詳細】飛距離=128メートル打球速度=169キロ角度=31度

◆今季から先発に転向する楽天内星龍投手(21)が、開幕前ラスト登板で1発攻勢に沈んだ。1回1死二塁から丸に149キロ直球を右中間に運ばれ、先制2ランを被弾。3回は上位打線から3者連続空振り三振を奪うなど立て直したが、4回は先頭岡本和に中越えソロ、1死一塁から吉川に右越え2ランを浴び、4回7安打5失点で降板した。オープン戦は1日広島戦(倉敷)が2回無失点、17日ロッテ戦(ZOZOマリン)が5回1失点と好投を続けてきたが、この日はほろ苦い結果となった。内は開幕3戦目の31日西武戦(楽天モバイルパーク)での先発が有力視されている。

◆巨人大勢投手(24)が連投テストで1回1安打無失点だった。2点ビハインドの9回から登板した。先頭小深田に投手強襲安打で出塁を許すも、捕手大城卓が二盗を阻止。バッテリーの連係で1死を奪うと、小郷を153キロで中飛、浅村を156キロ直球で空振り三振に仕留めた。最速は156キロだった。今季オープン戦初登板だった23日楽天戦は1回2安打1失点で、最速157キロをマークしていた。連投だった登板で、走者こそ出しながら3人で攻撃を終わらせた。試合後、阿部監督はシーズンで守護神として起用することを明言した。キャンプ序盤の右ふくらはぎ痛から復帰した大勢は「スタートだけ抑えいけない。1年間長いですけど143試合、しっかり9回を任せてもらえるように。結果で期待に応えていきたい」とフル回転を誓った。

◆巨人岡本和真内野手(27)が待ちに待ったオープン戦1号を放った。4回先頭、楽天内の122キロカーブに体勢を崩されながら芯に乗せた。149キロ直球後の緩急に対応し、打球はバックスクリーン左に着弾した。オープン戦16試合目、43打席目の初アーチ。「正直センターフライかなと思ったが、体重も前に乗ったので入ったんじゃないか」と技術とパワーを融合させスタンドまで届かせた。昨季はWBCで2発を打ち込み、シーズンはキャリアハイ41発で2年ぶり3度目の本塁打王を奪還。17年から22年もオープン戦は2発以上を放っていた。「調整の段階として、例年に比べて遅かったので大丈夫かなというのは正直あったが、いつかは出てくれるんじゃないかとも思ってやっていた。出ないよりは出た方がいい。最後に出てよかった」とオープン戦最終戦の過去8年"最遅弾"も気持ちは楽になった。キャンプからタイミングの取り方などを試行錯誤してきた。思うように調子が上がらない中、チームで唯一オープン戦に全試合スタメンに出場し、実戦の中で感覚を修正。阿部監督は「やっとらしいスイングができた。たぶん、軽打しにいったのがホームランになった。それでも入ると分かってほしい」とシーズンの奮起を待ちわびた。主砲であり、主将としてどっしり構える。「こっからが本番なんで、しっかりやりたい」と岡本和。もともと1本出れば、どんどん続くタイプ。キングのバットはホクホクに仕上がってシーズンに入っていく。【上田悠太】

◆今季から先発に転向した楽天内星龍投手(21)が、開幕前ラスト登板で苦しんだ。4回64球を投げ、7安打5失点5奪三振。初回は丸に先制2ラン、4回は岡本和にソロ、吉川に2ランと計3発を被弾した。「先発をやっていく以上、今日のように試合を早めにつぶしてしまうことが一番ダメ。自分の状態が良くても、本塁打で試合が終わることもあるので、細かいところをもっともっと突き詰めていければ」と反省した。3回には意地を見せた。初回に先制機をつくられた1番佐々木、続く門脇、丸を最速150キロの直球を軸に3者連続空振り三振。「初回に点を取ってもらったにもかかわらず、僕がすぐ逆転されてしまった。1番からだったので、もう1回同じような失敗をしないというところで、3イニング目は特に気持ちを入れて投げました」と振り返った。内は開幕3戦目となる31日西武戦(楽天モバイルパーク)での先発が内定。永井投手コーチは「ここまでいいアピールをしてくれたので、今日の試合でどうこうではなくて、次からしっかりと公式戦でレギュラーシーズンに入ってくるので、そこでしっかりと結果を出せるように気持ちを切り替えてほしい」と期待を込めた。

◆巨人ドラフト3位佐々木俊輔外野手(24=日立製作所)が規定打席に1だけ及ばずも、打率4割でオープン戦を締めくくった。3試合連続の「1番中堅」でスタメン出場し、4打数1安打。1回先頭で投手内野安打を放った。1度はアウトの判定からリプレー検証で覆った。俊足を生かし、内野安打をもぎ取った。これでオープン戦は全16試合に出場し、45打数18安打の打率は4割ちょうど。オープン戦の首位打者はならずも、"ジョージ"はイチローのように打ちまくって"ジョージロー"と覚醒した。球団では阿部監督が現役だった01年以来の、ルーキー野手の開幕スタメンも当確。「自信と不安が半々。1年間を戦い抜いて、周囲からオープン戦がよかったねと言われるように」とシーズンに備えていく。

◆巨人阿部慎之助監督が制球に苦しんだ中継ぎ陣に苦言を呈した。2番手以降の馬場、西舘、ケラーで押し出し2四球を含む計7四球が絡んで失点を重ねた。オープン戦最終戦の逆転負けに「やっぱり中継ぎの投手陣ですね。今日は去年のそのまま悪いところがすべて出た」と指摘した。連投の大勢は9回に登板し1回1安打無失点。「抑えでいく」と守護神として起用することを明言した。

◆巨人吉川尚輝内野手がオープン戦1号を放った。4回1死一塁から楽天内の低め139キロスプリットを右翼席に運んだ。2回無死一塁でも遊撃内野安打。2試合連続のマルチ安打でオープン戦を終え、「徐々にタイミングもあってきて結果も出てきた。継続してやっていきたい。いい状態でシーズンを迎えられるように練習したい」と気を引き締めなおした。

◆巨人はオープン戦最終戦でDHを使用せず。捕手にはオープン戦打率・375と好調な小林誠司捕手(34)が入った。先発のマウンドは開幕3戦目の先発が予定されている前ソフトバンクのサブマリン、高橋礼。23日にオープン戦初登板した守護神・大勢の連投も予定されている。

◆巨人・丸佳浩外野手(34)がオープン戦最終戦で豪快な1号2ランを放った。「3番・左翼」で先発したベテランは0-1で迎えた一回1死二塁での第1打席で、楽天の右腕、内が投じた高めへの149キロ直球を完璧に捉えた。打球は右中間席最前列へ飛び込んだ。ベンチに戻ると、両手で頭上に円を描くお決まりの〝丸ポーズ〟で仲間と喜びを分かち合った。春季キャンプ終盤に右脇腹痛で離脱したが、その後は順調に調整し、「3番・左翼」での起用が濃厚な29日の阪神とのレギュラーシーズン開幕戦(東京ドーム)に向け、仕上がりの良さをアピールした。

◆巨人・岡本和真内野手(27)にオープン戦43打席目で待望のアーチが出た。2-1の四回先頭の打席で右腕、内のカーブに泳がされながらも粘って捉え、バックスクリーン左へ放り込んだ。試合前まで33打数8安打の打率・242、2打点で本塁打はなかった主砲が、オープン戦最終戦で心配を払しょくする一発。昨季は41本で3度目の本塁打王に輝き、今季は7年連続の30本塁打以上もかかる男が開幕を前に状態を上げてきた。さらに四回1死では7番の吉川にもオープン戦1号となる右越え2ランが飛び出した。チームはこの時点で5-1とリードを広げた。

◆昨オフにトレードでソフトバンクから加入した巨人・高橋礼投手(28)が先発し、5回3安打1失点。29日からの阪神との開幕カード3戦目(31日、東京ドーム)で先発予定の右腕が、開幕前最後の登板で好投を披露した。一回1死から二塁打を許し楽天・浅村に先制の左前適時打を許したが、右翼・オドーア、D3位の中堅・佐々木(日立製作所)の好守にも助けられて最少失点に抑えた。三回は三者凡退、四回には2三振を奪った。17日の前回登板では、2軍戦で打球が2度直撃して負傷交代。アクシデントもあったが、サブマリンは順調にレギュラーシーズン開幕を迎えそうだ。

◆巨人はオープン戦最終戦に逆転負けを喫し、7勝8敗1分けで終えた。阿部慎之助監督(44)は九回に登板した大勢投手(24)を「抑えでいく」と、〝開幕守護神〟の座を託すことを明言した。守護神候補筆頭だった大勢は春季キャンプで右ふくらはぎ痛を発症して出遅れ、今カードで1軍に合流。23日のオープン戦初登板では1回2安打1失点だった。阿部監督はこの日の連投テストを守護神起用の最終判断材料としていた中、1回無失点と結果で応えた大勢に「連投できたことが一番」と、前日の登板でも150キロ台後半を連発した状態の良さを評価した。一方、2番手以降の馬場、ケラーらがそれぞれ3四球を出すなどして六、七回に6失点で逆転を許した。救援陣には「馬場はちょっと登板がちょっと空きすぎちゃって可哀そうなことあったんですけどね。それもプロ野球ですから。(救援陣は)悪いところがすべて出た」と指摘した。いよいよ3月29日の阪神とのレギュラーシーズン開幕戦(東京ドーム)が迫る中、「開幕に近くなればいいピリつきも出てくるんでしょうし、いい三日間にしたい」と前を向いた。

◆巨人・岡本和真内野手(27)がオープン戦43打席目で待望のアーチを放った。四回無死、楽天・内のカーブに泳がされながらも粘って捉え、バックスクリーン左へ。「(本塁打が出るのが)例年に比べて遅かったので、大丈夫かなというのは正直あった。最後の試合で1本出てよかった」と安堵した。主砲の一発に阿部慎之助監督(45)も「やっと(岡本和)らしいスイングができていた。軽打しに行ったのがホームランになると。それでも入るということを分かってほしい」とたたえた。

◆先発から今季は抑えに回る楽天の則本が7―5の九回に登板。1点は許したものの、1死三塁から連続三振を奪ってリードを守りきった。オープン戦では12球団トップの5セーブを挙げ「シーズン中に残しておきたい」と笑った。通算114勝を誇る、昨季までのエースは新たな重責を担っても頼もしい姿を見せており、今江監督は「本当に苦しいポジションだが、彼を信頼してやっていきたい」と話した。

◆開幕前最後の一戦で主砲に待望の一発が飛び出した。巨人・岡本和真内野手(27)がバックスクリーン左へオープン戦1号本塁打。泳ぎながらもカーブを捉えた。「センターフライかと思った。(本塁打は)出ないよりは出た方がいいと思っていた。最後の試合で1本出てよかった」昨季は41本で本塁打王に輝いた。オープン戦43打席目での初本塁打に、「例年に比べて遅かったので大丈夫かなというのは正直あった」と胸をなでおろした。4番の快音に阿部監督は「やっと彼らしいスイングができていた」とたたえ、「軽打しにいったのがホームランになると。それでも入るということを分かってほしい」と期待した。最高の形で締めくくり、「ここからが本番。思い切ってシーズンに入っていける」と岡本和。今季の目標に打点王を掲げる主将が、バットでチームを引っ張る。(原田優介)

DAZN

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
中日
1055 0.667
(↑0.024)
-
(↓1)
50
(+2)
43
(+1)
6
(-)
7
(-)
0.216
(↑0.001)
1.970
(↑0.05)
1
(-)
ソフトバンク
1052 0.667
(↓0.047)
0
(-)
66
(-)
47
(+3)
18
(-)
14
(-)
0.248
(↓0.005)
2.740
(↑0.03)
3
(-)
ヤクルト
1061 0.625
(↑0.025)
0.5
(↓1)
54
(+5)
52
(+3)
9
(-)
11
(+2)
0.230
(↑0.007)
2.950
(↓0.01)
4
(1↑)
楽天
962 0.600
(↑0.029)
1
(↑1)
54
(+7)
42
(+6)
3
(-)
16
(-)
0.247
(↓0.002)
2.340
(↓0.23)
5
(2↑)
ORIX
861 0.571
(↑0.033)
1.5
(↑1)
45
(+5)
49
(+2)
4
(-)
8
(+2)
0.257
(↑0.008)
3.180
(↑0.17)
6
(2↓)
日本ハム
765 0.538
(↓0.045)
2
(-)
60
(+2)
64
(+3)
6
(+1)
18
(-)
0.241
(-)
3.260
(↑0.02)
6
(2↑)
DeNA
765 0.538
(↑0.038)
2
(↑1)
61
(+3)
42
(+2)
12
(-)
24
(+1)
0.270
(↑0.006)
2.260
(↑0.02)
8
(2↓)
西武
661 0.500
(↓0.045)
2.5
(-)
33
(+3)
42
(+5)
6
(+1)
6
(+1)
0.224
(↓0.003)
3.080
(↓0.17)
9
(1↓)
巨人
781 0.467
(↓0.033)
3
(-)
57
(+6)
49
(+7)
7
(+3)
7
(-)
0.229
(↑0.004
2.850
(↓0.22)
10
(-)
広島
685 0.429
(↑0.044)
3.5
(↑1)
54
(+3)
58
(-)
10
(-)
8
(-)
0.211
(↑0.002)
2.590
(↑0.15)
11
(-)
ロッテ
293 0.182
(↓0.018)
6
(-)
33
(+1)
53
(+2)
5
(-)
9
(+2)
0.212
(↓0.005)
3.600
(↑0.12)
12
(-)
阪神
3141 0.176
(↓0.012)
8
(-)
50
(+2)
76
(+5)
5
(-)
6
(-)
0.225
(↓0.001)
3.610
(↓0.11)