1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ソフトバンク | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 1 | 0 |
広島 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | X | 3 | 8 | 0 | 0 |
勝利投手:アドゥワ 誠(2勝0敗0S) (セーブ:大道 温貴(0勝2敗1S)) 敗戦投手:岩井 俊介(0勝2敗1S) |
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◆広島は、先発・アドゥワが3回1安打無失点。開幕ローテーション入りをつかんだ右腕が、状態の良さを示した。一方のソフトバンクは、ドラフト2位ルーキーの岩井が先発するも、3回5安打2失点とアピールしきれなかった。
◆両チームのスタメンが発表された。すでにオープン戦の勝率1位が確定しているソフトバンクは、引き分け以上で自力での単独優勝が決まる。投手陣はブルペンデーの予定で、ドラフト2位右腕の岩井俊介投手(22=名城大)が先発する。
◆広島アドゥワ誠投手(25)がオープン戦最終戦に先発し、3回1安打無失点に抑えた。1週間後のDeNAとの開幕3戦目(横浜)の先発を予定する。DeNA打線を想定し、右打者にツーシーム、左打者にカットボールを多く使った。1回、先頭周東に中前打を浴びるも、続く今宮を見逃し三振。柳田を一ゴロに打ち取り、山川も二飛に切った。2回以降はカーブも交え、無安打投球。「今日の反応を見た感じでは差し込んでいた。その時の状態にもよるけど、いい練習にはなったかな」。2回1死一塁では昨季、右前適時打を浴びたウォーター(当時巨人)をツーシームで左飛に打ち取り「意外と強くベース板に来ているのかな」と手応えを得た。求めていた結果とともに内容ある最終登板となり、シーズンへ弾みをつけた。
◆ソフトバンクはオープン戦最終戦で敗れ、17試合で10勝5敗2分。中日と並んで勝率1位で終えた。小久保監督は「開幕に向けてこのメンバーで戦おうという形は見つかった」と手応えを語った。井上朋也内野手(21)、谷川原健太捕手(26)、育成の古川侑利投手(28)、中村亮太投手(25)は2軍降格が決まった。
◆西武からFA加入のソフトバンク山川穂高内野手が充実の調整を強調した。「納得はいってますし、ここから結果を出す準備だったので、これからが重要だと思います」。オープン戦は16試合すべて4番で出場。打率3割6厘、3本塁打、9打点と結果を残した。キャンプから練習の流れなど、戸惑いもあったが調整はスムーズに運んだ。「体の状態がしっかり準備できたのがよかった。1日1日、しっかりやっていきます」。新天地での開幕へ向け、死角はなさそうだ。
◆広島が勝利でオープン戦最終戦を終えた。開幕3戦目先発予定のアドゥワが3回1安打無失点。体調不良で欠場が続いていた島内は1回完全と開幕に間に合った。打線は久保や上本など、右打者が安打を重ねた。試合後の新井貴浩監督(47)の談話は以下の通り。-アドゥワ投手について新井監督 だいぶ良かったね。ストライク先行で、球もしっかり動いていたし、ナイスピッチングです。あとは自分の開幕に備えて欲しい。それだけです。-右打者の内角にツーシームを意図的に投げていた新井監督 右のインサイドのツーシーム、よく曲がっていたよね。って書いておいてください。-久保選手が打撃、走塁でアピール新井監督 少ない打席で結果を出しているし、守備でも今日もいいプレーがあった。キャンプ、オープン戦と、すごく成長した選手だと思います。-シャイナー選手の1番起用について新井監督 数多く打席に立たせたいなということで。シーズンで「1番・シャイナー」というのは100%ないとは言えないけど、ないでしょう。-野間選手が欠場した新井監督 体の張りがあるということで、今日は止めておこうと。それだけかな。-育成契約選手の2選手も好投した新井監督 杉田にしても、オカちゃん(岡田)にしても、いいものを見せてくれた。あとはファームの方でしっかり頑張ってほしい。こちらもチェックしている。-秋山選手は開幕に間に合う見込みか新井監督 そうだね。今日も治療しているので。幸い軽度だと聞いているので、しっかり体調を整えてもらいたいね。
◆ソフトバンク柳田悠岐外野手が開幕へ気を引き締め直した。オープン戦最終戦は3番右翼で先発出場。2打席ノーヒットで途中交代したが、通算成績は15試合に出場し、打率3割1分6厘、2本塁打、9打点。「(オープン戦の数字は)意味がないと思っている。ここからが本当の勝負と思っているので、しっかり結果を残せるように頑張りたい」。近藤、山川とともに主軸を任されるが打順にこだわりはない。「(打順は)何番でも自分の打撃をしっかりやっていくというのが大事。1年間、長いので何番でも打てるようにしっかりいい打撃をしたい」と力を込めた。
◆4年ぶりのV奪還へ、準備は整った。ソフトバンクは広島との最終戦(マツダスタジアム)に敗れたが、オープン戦を10勝5敗2分けで中日と並び勝率1位フィニッシュ。小久保裕紀監督(52)は29日オリックス戦(京セラドーム大阪)を想定したオーダーを組み、手応えを隠さなかった。若手からベテランまで総力を結集し、逆襲のシーズンに挑む。小久保監督の言葉は自信に満ちていた。「開幕に向けて『このメンバーで戦おう』という形は見つかったということですね」。敵地広島戦で完封負けを喫しながらも中日と並んで勝率1位フィニッシュ。悪天候による故障が最大の懸念点だったが、無事に就任1年目のオープン戦を終えて充実した表情だった。1番周東、2番今宮、3番柳田、4番山川、5番近藤...。この日も相手にとっては気の抜けない豪華な名前が連なった。29日、オリックスとの開幕戦に向けての想定オーダーかを問われ「そうですね。最初はある程度(スタメンは)固定でスタートしようと思います」と明言。9番打者に牧原大を起用する意図は「(7番の)ウォーカーの後に(捕手の甲斐)拓也なのか、海野なのか、牧原大なのかみたいなところなんですけど、9番→1番→2番のつながりを考えた時には、そっち(9番牧原大)のほうが面白いかなと思って」と説明した。さらに指揮官が評価するのはベンチスタート組の存在だ。19日に育成から支配下登録された川村、緒方、仲田の3人も開幕1軍入り。常々「後から行くメンバーとして十分、戦力として考えています」と話してきたが、川村がタッチアップを狙う走者を本塁で刺す好返球を見せた。「あの犠牲フライをしっかり阻止して。川瀬も三森も、後から行くメンバーはこういう天候の中でも集中力切らさずにヒット。らしさを出したというのはよかったんじゃないですか」とうなずいた。開幕まで1週間を切った。ソフトバンクにとっては、20年以来4年ぶりのリーグ優勝、日本一奪還をかけたペナントレースが始まる。まずは前哨戦として、主力を休ませながらもオープン戦で首位。新生小久保ホークスの反撃態勢が整った。【只松憲】--ブルペンデーでドラフト2位の岩井が先発小久保監督 (2番手の)沢柳はよかったけどね。岩井はちょっと1イニング4本ヒットを集められていたので。コントロールが甘くなってシュート回転しているボールが真ん中入った。でも沢柳はよかったですよ。--オープン戦が終了。今年は打ち勝っていく小久保監督 全然。野球はピッチャーです。ええピッチャーはそんな点は取れないです。ピッチャーがしっかり5回、6回を抑えて(守護神の)オスナにしっかりつなぐ。それしかないです。--課題だった先発は8人で回す小久保監督 それは大きいです。ただ、1年を通して最初の6人で回ることは絶対にない。開幕から外れたメンバーにしても当然、モチベーションを落とすことなく。必ず出番はくる。しっかりフォローしながらやっていきたい。
◆広島のセットアッパー島内が開幕に間に合った。体調不良で16日DeNA戦から欠場していたが、10日中日戦以来2週間ぶりに実戦復帰。ソフトバンクの中軸を3者凡退に切った。「感覚も悪くなかったのでゼロで終われて良かった。気持ち的にも次に向かいやすい。いい形で開幕を迎えられるんじゃないかなと」。オープン戦登板は3試合と少なかったが、ブルペンなどで調整して開幕に備える。
◆広島が試合前にマツダスタジアムのスタンドで今季の「ホームランガール」をお披露目した。応募総数約140人の中から書類審査、面接を勝ち抜いたのは瀬戸愛永さん(26)=会社員、若山季桜さん(21)=大学生、庄野美玲さん(19)=大学生。3人は本拠地の試合で本塁打を放った選手に人形を手渡したり、セレモニーで花束贈呈などの手伝いをする。ショートカットの瀬戸さんは会社員とホームランガールの「二刀流」で挑むことになるが、「大谷選手のように頑張りたいです。新井カープの『しゃ!』な瞬間をファンの方と一緒に分かち合いたい」と2024年のチームスローガンにちなんで意気込んだ。ツインテールの若山さんは「小さい頃からカープが大好きです。全力で笑顔で頑張りたい」とスマイル宣言。ロングヘアーの庄野さんは「勝利の女神になれるように、1つでも多くのスラィリー人形を渡せるように応援します」とを誓った。勝利ならぬ鯉の女神は4月2日のヤクルトとの本拠地開幕戦(マツダ)でデビューする。
◆自身初の開幕ローテーション入りを勝ち取った広島のアドゥワは、3回1安打無失点で充実の予行演習となったようだ。山川やウォーカーを、開幕3戦目の相手、DeNAの牧ら右の強打者として仮想。内角攻めを意識し、「右打者へのツーシーム、左へのカットボールで差し込んでいたのでいい練習になった」と納得の表情だった。2019年以来の先発として8年目のシーズンに挑む。「自分が投げるゲームは勝ちにつながる投球ができれば」と意気込んだ。
<オープン戦順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (1↑) |
中日 |
10 | 5 | 5 | 0.667 (↑0.024) | - (↓1) |
50 (+2) | 43 (+1) | 6 (-) | 7 (-) |
0.216 (↑0.001) | 1.970 (↑0.05) |
1 (-) |
ソフトバンク |
10 | 5 | 2 | 0.667 (↓0.047) | 0 (-) |
66 (-) | 47 (+3) | 18 (-) | 14 (-) |
0.248 (↓0.005) | 2.740 (↑0.03) |
3 (-) |
ヤクルト |
10 | 6 | 1 | 0.625 (↑0.025) | 0.5 (↓1) |
54 (+5) | 52 (+3) | 9 (-) | 11 (+2) |
0.230 (↑0.007) | 2.950 (↓0.01) |
4 (1↑) |
楽天 |
9 | 6 | 2 | 0.600 (↑0.029) | 1 (↑1) |
54 (+7) | 42 (+6) | 3 (-) | 16 (-) |
0.247 (↓0.002) | 2.340 (↓0.23) |
5 (2↑) |
ORIX |
8 | 6 | 1 | 0.571 (↑0.033) | 1.5 (↑1) |
45 (+5) | 49 (+2) | 4 (-) | 8 (+2) |
0.257 (↑0.008) | 3.180 (↑0.17) |
6 (2↓) |
日本ハム |
7 | 6 | 5 | 0.538 (↓0.045) | 2 (-) |
60 (+2) | 64 (+3) | 6 (+1) | 18 (-) |
0.241 (-) | 3.260 (↑0.02) |
6 (2↑) |
DeNA |
7 | 6 | 5 | 0.538 (↑0.038) | 2 (↑1) |
61 (+3) | 42 (+2) | 12 (-) | 24 (+1) |
0.270 (↑0.006) | 2.260 (↑0.02) |
8 (2↓) |
西武 |
6 | 6 | 1 | 0.500 (↓0.045) | 2.5 (-) |
33 (+3) | 42 (+5) | 6 (+1) | 6 (+1) |
0.224 (↓0.003) | 3.080 (↓0.17) |
9 (1↓) |
巨人 |
7 | 8 | 1 | 0.467 (↓0.033) | 3 (-) |
57 (+6) | 49 (+7) | 7 (+3) | 7 (-) |
0.229 (↑0.004) | 2.850 (↓0.22) |
10 (-) |
広島 |
6 | 8 | 5 | 0.429 (↑0.044) | 3.5 (↑1) |
54 (+3) | 58 (-) | 10 (-) | 8 (-) |
0.211 (↑0.002) | 2.590 (↑0.15) |
11 (-) |
ロッテ |
2 | 9 | 3 | 0.182 (↓0.018) | 6 (-) |
33 (+1) | 53 (+2) | 5 (-) | 9 (+2) |
0.212 (↓0.005) | 3.600 (↑0.12) |
12 (-) |
阪神 |
3 | 14 | 1 | 0.176 (↓0.012) | 8 (-) |
50 (+2) | 76 (+5) | 5 (-) | 6 (-) |
0.225 (↓0.001) | 3.610 (↓0.11) |
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