西武(★3対5☆)ヤクルト =オープン戦3回戦(2024.03.24)・ベルーナドーム=
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ヤクルト
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西武
0300000003601
勝利投手:木澤 尚文(1勝0敗0S)
(セーブ:田口 麗斗(0勝0敗1S))
敗戦投手:甲斐野 央(1勝1敗0S)

本塁打
【西武】コルデロ(2号・2回裏2ラン)

  DAZN
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◆西武は、ブランドンが先制打を含む2安打の活躍。支配下復帰を目指す4年目内野手が、力強いアピールを見せた。一方のヤクルトも、オスナが適時打を含む2安打を記録。頼れる助っ人が順調な調整ぶりを示した。

◆西武の新外国人、左打者のフランチー・コルデロ外野手(29=ヤンキース)が本拠地初アーチを放った。1点を先制した直後の2回1死二塁で、先発右腕ヤフーレの145キロの球を右翼スタンド中段まで運ぶ豪快な1発。オープン戦2本目の本塁打に「打ったのは真っすぐだよ。力強く振ることを意識して打席に入ったんだよ。ホームランを打つことができてよかったね」とコメントした。

◆ヤクルト村上宗隆内野手(24)が、西武とのオープン戦で2盗塁を決めた。4回1死一、三塁、西武ヤンから二盗を決め、8回1死一塁ではアブレイユから二盗を決めた。ともに相手投手のモーションを完全に盗み、得点圏に進塁した。村上の1試合での複数盗塁は、シーズンでは22年6月18日の広島戦の3盗塁以来となる。

◆ヤクルト宮川哲投手(28)が、古巣西武とのオープン戦(ベルーナドーム)でリリーフ登板した。西武ファンからも温かい拍手が送れる中、1点ビハインドの7回から登板。先頭のブランドンに右前打を浴び、コルデロを一ゴロに抑えた後、1死三塁からトレード相手だった元山が代打で登場したが、左腕の山本にスイッチされ、マウンドを降りた。山本が元山を一ゴロ、源田を投ゴロに抑え、ピンチを脱した。

◆新加入のヤクルト西川遥輝外野手(31)が、2安打2得点で開幕スタメンへアピールした。「2番右翼」で出場し、1回無死一塁では左前打、6回には右前打でマルチ安打。「体が元気なのが売りなので、どこでも行ける準備をして、シーズンに臨みたいです」と意気込んだ。打順について、高津監督は「長打力のある人の前に、足の速い人を置きたいというのはあるのでまだ考え中」と明言を避けたが、西川が2番の有力候補に挙がる。

◆ヤクルト中村悠平捕手(33)が、西武とのオープン戦(ベルーナドーム)で足の違和感で途中交代した。2回の一ゴロ併殺の走塁中に違和感を覚え、3回の守備からベンチに退いた。高津監督は「駆け抜けた時に足に違和感があったようです。まだそこまでしかわかっていないです」と話した。中村は試合後、1人で歩き、球場から引き揚げた。

◆ヤクルト田口麗斗投手が、シーズン開幕に向け、状態を上げた。2点リードの9回に登板。先頭の西武佐藤龍に左前打を浴びたが、後続を3人で断ち、オープン戦初セーブを挙げた。打線が9回に逆転し、登板機会が訪れ「去年と同じような仕事ができて、良かったです」と安堵(あんど)した。19日の日本ハム戦で左ふくらはぎ痛から1軍復帰し、今週の目安とした3試合の登板をクリアした。昨季は守護神で33セーブを挙げたが、エスパーダらも守護神候補に名乗りを上げ、争いが激化した。チームは16日の楽天戦の7回に登板した嘉弥真から、リリーフ陣は27回2/3を無失点。オープン戦で安定感抜群のリリーフ陣に柱も戻った。「去年1年間やらせていただいて、簡単に譲るようなことはあってはいけないと思うので、しっかりとポジションを取りにいけるように」と力を込めた。ヤクルト高津監督(田口について)「今日が一番良かったというか、真っすぐは走ってきたかなと思います。体のキレもボールのキレもあったと思います」

◆西武は24日、育成のブランドン内野手(25)と、支配下契約を結んだと発表した。東農大北海道オホーツクから20年ドラフト6位で入団。1年目には32試合に出場し、打率2割4分7厘、3本塁打を放った。しかし内転筋痛などのケガもあり2年目から1軍の出場はなく、昨オフに戦力外通告を受け育成選手として再契約していた。西武渡辺久信GM(支配下復帰が決まったブランドンについて)「貴重な戦力としてみています。また新たな気持ちでレギュラーを目指してほしい」

◆西武の新助っ人、フランチー・コルデロ外野手(29)がオープン戦2号となる豪快2ランを放った。1-0の二回1死二塁から、ヤフーレの真っすぐを捉えて右中間スタンド中段に突き刺さる一発を放ち「力強く振ることを意識して打席に入った。ホームランを打つことができてよかった」と振り返った。 昨季はヤンキースで24試合に出場し6本塁打をマーク。22日のヤクルト戦ではマルチ安打をマークするなど、開幕へ向けて状態は上向きだ。

◆ヤクルトの新助っ人、ミゲル・ヤフーレ投手(25)=前ジャイアンツ傘下3A=が先発し、5回67球を投げ、3安打3失点、2奪三振だった。二回1死から5番の中村に四球を与えて出塁を許すと、6番・ブランドンには初球を左翼への適時二塁打とされ、先制点を奪われた。続くコルデロには、カウント2-1から右翼席中段への2ランを浴びた。立ち上がりは制球に苦しんだが、三回以降は修正し、一人の走者も許さなかった。開幕前最後の登板を終えた助っ人右腕は「立ち上がりは、ボールが続いて、ストライクを取るのに苦しんで失点してしまったが、それ以降はしっかり修正できて、ストライク先行でいくことができた。身体の状態は良いので、細かい調整をさらにしていきたい」と振り返った。

◆ヤクルトは24日、西武に5-3で逆転勝ち。オープン戦は10勝6敗1分けの3位で終えた。ベンチで戦況を見守る高津臣吾監督(左奥)=ベルーナドーム(撮影・尾崎修二)

◆西武の育成、ブランドン内野手(25)が先制打を含む2安打1打点の活躍。オープン戦で打率・333と結果を残して支配下復帰、三塁の定位置奪取に向け大きく前進し「自分のよさを出していこうと思っていた。それがいい形で結果として出てよかった」と振り返った。1軍出場のなかった昨季はオフに戦力外となり、その後育成契約を結んだ。それでもキャンプは宮崎・南郷で行なわれた1軍中心のA班に抜擢されると、その後の実戦で期待に応えアピールを続けた。

◆昨季守護神として33セーブを挙げたヤクルト・田口麗斗投手(28)が、オープン戦初セーブをマークした。5-3の九回に6番手で登板し、1回1安打無失点だった。2月中旬に下半身のコンディション不良で離脱したが、今月19日に1軍復帰。この日、復帰後初めて最終回のマウンドに上がった左腕は「(抑えは)中継ぎ投手として、特別なポジション。しっかり自分のものにできるように気を引き締めてやりたい」と力を込めた。

◆ヤクルト・丸山和郁外野手(24)がスーパープレーでチームを救った。九回から代走で途中出場。その裏に右翼の守備に就いて、ファンを魅了した。5ー3で迎えた九回無死一塁。西武・栗山が放った頭上に越えるかに思われた右翼後方への飛球を背走しながらジャンピングキャッチ。グラウンドに倒れ込みながらもボールを離すことはなかった。コンディション不良から復帰し、この日1軍に合流したばかりの24歳は、「あれは一歩目がよくない。ああいう場面で出ているからには、もっと確実なプレーをしていかなきゃいけない」とビッグプレーにも浮かれることなく、表情を引き締めた。

◆2年ぶりのV奪回へ、開幕ローテーションの骨格が見えた!! ヤクルトは24日、西武とのオープン戦(ベルーナ)に5―3で逆転勝利。高津臣吾監督(55)は、10勝6敗1分けの3位だったオープン戦を総括した。「いくらでも試したいことはある。あれもこれもと切りがないですけど、オープン戦が終わったので、一回リセットしていい気分で開幕の日を迎えたい」今季はスローガンに『ヤり返せ!』を掲げ、再び頂点を目指す。浮沈の鍵を握る一つのポイントが先発投手陣。高津監督は「やっぱり先に点を取ってしっかりゲームを引っ張って(ほしい)。先発陣がもう少ししっかりしてほしい」と厳しかったが、それだけ重要度が高いともいえる。29日の開幕戦(対中日、神宮)はサイスニードが決定的。外国人選手が開幕投手を務めれば、2018年のブキャナン以来6年ぶりとなる。2戦目は吉村、3戦目はこの日の西武戦に先発し、5回3安打3失点だった新助っ人右腕・ヤフーレ(前ジャイアンツ傘下3A)が中6日で登板することが内定している。開幕2カード目となる4月2日からの広島3連戦(マツダ)は小沢、高橋、石川が登板するとみられる。いずれも3月26日からのイースタン・リーグ、巨人3連戦(戸田)で先発として最後の調整登板に臨む予定。前日23日の2軍戦に先発した阪口は次回も2軍での先発が見込まれており、順調であれば3投手が中6日でシーズンを迎えることとなりそうだ。

DAZN

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
中日
1055 0.667
(↑0.024)
-
(↓1)
50
(+2)
43
(+1)
6
(-)
7
(-)
0.216
(↑0.001)
1.970
(↑0.05)
1
(-)
ソフトバンク
1052 0.667
(↓0.047)
0
(-)
66
(-)
47
(+3)
18
(-)
14
(-)
0.248
(↓0.005)
2.740
(↑0.03)
3
(-)
ヤクルト
1061 0.625
(↑0.025)
0.5
(↓1)
54
(+5)
52
(+3)
9
(-)
11
(+2)
0.230
(↑0.007
2.950
(↓0.01)
4
(1↑)
楽天
962 0.600
(↑0.029)
1
(↑1)
54
(+7)
42
(+6)
3
(-)
16
(-)
0.247
(↓0.002)
2.340
(↓0.23)
5
(2↑)
ORIX
861 0.571
(↑0.033)
1.5
(↑1)
45
(+5)
49
(+2)
4
(-)
8
(+2)
0.257
(↑0.008)
3.180
(↑0.17)
6
(2↓)
日本ハム
765 0.538
(↓0.045)
2
(-)
60
(+2)
64
(+3)
6
(+1)
18
(-)
0.241
(-)
3.260
(↑0.02)
6
(2↑)
DeNA
765 0.538
(↑0.038)
2
(↑1)
61
(+3)
42
(+2)
12
(-)
24
(+1)
0.270
(↑0.006)
2.260
(↑0.02)
8
(2↓)
西武
661 0.500
(↓0.045)
2.5
(-)
33
(+3)
42
(+5)
6
(+1)
6
(+1)
0.224
(↓0.003)
3.080
(↓0.17)
9
(1↓)
巨人
781 0.467
(↓0.033)
3
(-)
57
(+6)
49
(+7)
7
(+3)
7
(-)
0.229
(↑0.004)
2.850
(↓0.22)
10
(-)
広島
685 0.429
(↑0.044)
3.5
(↑1)
54
(+3)
58
(-)
10
(-)
8
(-)
0.211
(↑0.002)
2.590
(↑0.15)
11
(-)
ロッテ
293 0.182
(↓0.018)
6
(-)
33
(+1)
53
(+2)
5
(-)
9
(+2)
0.212
(↓0.005)
3.600
(↑0.12)
12
(-)
阪神
3141 0.176
(↓0.012)
8
(-)
50
(+2)
76
(+5)
5
(-)
6
(-)
0.225
(↓0.001)
3.610
(↓0.11)