◆中日は2回表、高橋宏の適時打に相手失策が絡み2点を先制する。さらに続く好機で大島とカリステの連続適時打が飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・高橋宏が6回1失点の好投で今季7勝目。敗れたDeNAは、打線が終盤に追い上げを見せるも及ばなかった。

◆DeNA浜口遥大投手（28）が、2回7安打4失点でKOされた。0－0で迎えた2回、無死満塁のピンチを背負って、投手の高橋宏に先制の適時打を浴び、関根の悪送球も絡み2失点。大島、カリステにも適時打を許し、この回4点を奪われた。浜口は「序盤でマウンドを降りることになり、チーム、中継ぎ陣に申し訳ないです」とコメント。降板後はベンチから声を出した。

◆今季限りでの現役引退を表明したDeNA藤田一也内野手（41）が、中日戦に代打で出場し、四球を選んだ。3点を追いかける5回1死一塁、宮城の代打で起用され、冷静にボールを見極めた。21日の現役引退表明後は初出場で、スタンドからは大きな拍手と声援が送られた。三浦大輔監督（49）は「打ちたいところをしっかりと見極めて、いいフォアボールだったと思います」と評した。

◆3位DeNAが、最下位の中日に敗れ、連勝が3で止まった。先発浜口が2回4失点でKO。3回以降はリリーフ陣が無失点でつなぎ、打線は8回に山本の2点適時二塁打で1点差に迫ったが、反撃が遅かった。三浦大輔監督（49）は「（浜口は）コースヒットもあったんですけど、粘りきれなかった。ボールも多かった」と指摘した。2位広島との差が2ゲームに開き、24日から3ゲーム差の4位巨人との3連戦を迎える。三浦監督は「勝っていくしかないので、また明日から頑張ります」と切り替えた。

◆中日が逃げ切り勝ち。二回に高橋宏、大島、カリステの適時打などで４点を先行し、継投でリードを守った。高橋宏は６回を１失点にしのいで７勝目、藤嶋が３セーブ目を挙げた。ＤｅＮＡは終盤の反撃も及ばず、連勝が３で止まった。

◆ＤｅＮＡは序盤の失点が重く響いた。浜口が二回に５安打を浴び、失策も絡んで４失点。打線は八回に山本の２点二塁打で迫り、なお２死二、三塁。代打・大和が遊ゴロに倒れて及ばず、三浦監督は「必死に選手たちはやってくれている」と責任を背負った。２位広島とは２ゲーム差に広がり、４位巨人との差を広げることもできなかった。クライマックスシリーズ（ＣＳ）進出をかけ、２４日からは巨人と３連戦。監督は「目の前の試合に勝っていくだけ」と語気を強めた。（横浜）

◆ベテランが見せた気迫のヘッドスライディングも、あと一歩及ばなかった。ＤｅＮＡは八回に山本の２点二塁打で１点差まで追い上げ、なお２死二、三塁。得点圏打率・３４４の切り札、大和を代打起用したものの、遊ゴロに倒れた。最下位中日に手痛い敗戦。２位広島と２ゲーム差に広がり、三浦大輔監督（４９）は「選手たちはみんな必死にやってくれている。（山本）祐大もいいところで打ってくれて、勝ちにつなげたかった」と唇をかんだ。前回登板では６回無失点と好投した先発の浜口が序盤で乱れ、２回７安打４失点でノックアウト。指揮官は「今日は悪い方の浜口が出た。ボールが多く、粘り切れなかった」と指摘した。以降５投手は計３安打無失点でつないだが、重い４失点だった。２４日から３ゲーム差の４位巨人との３連戦。２年連続のクライマックスシリーズ（ＣＳ）出場に向けた大一番へ、三浦監督は「ＣＳを争う相手ですから、目の前の試合を勝っていくしかない」と必勝を誓った。（浜浦日向）