◆楽天日本ハム21回戦が、降雨のため中止となった。予告先発は、楽天則本、日本ハム加藤貴が予定されていた。前日5日もゲリラ豪雨に見舞われ、グラウンドコンディションの回復が見込まれないため、中止となっていた。これで2戦連続の水入りとなった。

◆楽天日本ハム21回戦が、降雨のため中止となった。5日から2試合連続での水入りとなった。当初の5日先発からスライド登板予定だった則本は、12日からのロッテ戦へ回る。5日の振替試合は22日になり、チームは16日からの10連戦が決定。この日の振替試合は未定だが、シーズン最終盤に過密日程となるのは変わらない。石井監督は「自分たちでコントロールできることではないので、仕方ない。ポジティブにしていけるのは自分たちだと思うので、1戦1戦たたかっていくだけだと思います」と引き締めた。チームは8日から3位ソフトバンクとの3連戦。勝敗によっては、3位浮上の可能性がある。指揮官は「とにかく1個でも上に行けるように、みんなで頑張っていかないといけないし、みんなそのつもりでやっている。こっちから『頑張っていくぞ』と言わなくても、みんなは分かっている」と選手たちを信頼。正念場へ向けて、気持ちを切り替えた。

◆２日続けて試合が流れた４位楽天は移動日を挟み、８日から敵地でソフトバンクとの３連戦に臨む。クライマックスシリーズ進出を争う３位攻防戦となるが、石井監督は「３位が目標ではない。とにかく一つでも上に行けるように」と今後の戦いを見据えた。主将の浅村も「ソフトバンク戦は大事だが、あまり（自分たちを）追い詰めてやらないでいいと思う。最終的にＡクラスに入れればいい」と泰然と構えていた。

◆２日連続で楽天戦が雨天中止となった日本ハム・新庄剛志監督（５１）は、午後４時前には雨脚が弱まったことで、楽天モバイルパーク宮城の室内練習場前で「できたやん」と恨めしそうに空を見上げた。５日には「天気は仕方ない。ここをドームにしてもうらうしかないからね」と話していた。これでチームは３日のオリックス戦を最後に４日間ゲームなし。左肘の張りで８月２３日に出場選手登録を外れた加藤貴も復帰登板が２日連続で流れた。８日からの西武３連戦（エスコン）について、建山投手コーチは「３試合連続で完投している投手（伊藤）が中６日じゃかわいそう」と話し、上沢、加藤貴、中７日の伊藤の順で先発する。

◆日本ハム・万波中正外野手（２３）は、５年目で巡ってきた本塁打王のタイトル獲得に向け「めちゃめちゃ獲りたい。大きな目標であり、憧れ」と力を込めた。万波は目下２０本塁打で、２３本塁打でキング争いのトップを走る楽天・浅村、ロッテ・ポランコとは３本差（５日現在）。シーズン残り２１試合となる中、「（タイトル争いは）初めての経験だが、意外と気持ちの面では落ち着いてきている。貪欲に最後まで上にいる選手に食らいついていきたい」と話した。この日は楽天戦が雨天中止となり、楽天モバイルパーク宮城の室内練習場で打ち込んだ。「やりたいこと、確かめたいことがいろいろあったので、修正という部分でいい時間になったのかなと思う。毎日試合がある中で相手の配球に振り回されたり、打席で自分のスイングがなかなかできていなかったので、ちょっと１回、打撃投手の球とティーでだと崩されることがないので、いつもより数を多めに。少し良くなったのではという手応えを持って今日の練習を終えました」と充実の汗をぬぐっていた。

◆パ・リーグ４位の楽天は６日、雨天のため、２日続けて日本ハム戦（楽天モバイルパーク）が中止となった。石井一久監督（４９）が取材に応じ、クライマックスシリーズ・ファーストステージの本拠地開催となる２位を目指すことを明確にした。「ひとつでも上、またひとつでも上というところでいうと、３位が目標ではない」８日から３位のソフトバンクと３連戦（ペイペイドーム）。先発は岸、田中将、Ｄ１位・荘司（立大）の３投手で内定している。１２日からの２位・ロッテ２連戦（ＺＯＺＯマリン）には則本、ロッテからプロ３勝のうち２勝を挙げている藤井が先発予定。１４日の首位・オリックス戦（楽天モバイルパーク）の先発は藤平の見込みだ。楽天は８日から上位３チームを相手に、休日を挟んで１１連戦。Ａクラス入りに向けて正念場を迎える。（広岡浩二）