1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ロッテ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 1 | 4 | 10 | 0 | 1 | ||
ORIX | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0X | 0 | 5 | 0 | 0 | ||
勝利投手:美馬 学(6勝6敗0S) 敗戦投手:山岡 泰輔(6勝6敗0S) 本塁打 |
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◆ロッテが降雨コールド勝ち。ロッテは両軍無得点で迎えた6回表、山口の3ランで先制する。続く7回には、安田の内野ゴロの間に1点を加え、リードを広げた。投げては、先発・美馬が7回途中無失点の好投で今季6勝目。敗れたオリックスは、打線が無得点と精彩を欠いた。
◆ロッテ高部瑛斗外野手(24)が今季の規定打席に到達した。ここまで439打席に立って迎えたこの日は、「2番中堅」でスタメン出場。7回の第4打席が443打席目となり、自身初となる規定打席(143試合×3・1、小数点以下は四捨五入)到達が確定した。東海大甲府(山梨)から国士舘大を経て、19年ドラフト3位で入団。プロ1年目は11打席、2年目は69打席にとどまったものの、3年目の今季に大きく飛躍。この第4打席までの108安打はリーグ2位タイ、33盗塁はリーグトップとなっている。
◆7回裏攻撃中雨天コールドで、 ロッテ美馬学投手(35)が今季6勝目を完封勝利で飾った。最速149キロをマークするなど直球が走り、オリックス打線を封じた。コロナ陽性判定を受け、2軍で5回7失点と打ち込まれてからの1軍復帰。「すごい不安の中のスタートでしたけど、初回にしっかり内角を攻められたりして。松川が引っ張ってくれたので、そのおかげでリズムに乗れました」と、17歳年下の相棒に感謝していた。
◆重い空気をぶち破ろうと、ロッテ山口航輝外野手が決意した。0-0の6回1死一、二塁。相手はこの日2安打のオリックス山岡。「スライダー打って、カット打って、そろそろまっすぐかなというのもありましたし、投手が代わるかどうか投手コーチが確認しに行って、山岡さんが続投するとなったので、これは強気に真っすぐで攻めてくるんじゃないかなと」。的中。迷わず振り抜くと、左翼ポール際上段まで強烈に飛んでいった。コロナ陽性判定を受け、40度の高熱が3日続いた時期も。調整遅れで持ち前の放物線もなりを潜めていたが、ようやくの文句なしの1発だ。「いま5位で、誰かが雰囲気を変えていかないといけない状況なので、そういう一員になれるようにと思って上がってきました」。有言実行の決勝弾に、井口監督も「引き続きどんどん使っていきたい」と期待を高めていた。
◆オリックスは反撃ムードの高まっていた7回途中、無情の降雨コールドで敗れた。勝った首位西武と3・5ゲーム差に開いた。絶好のチャンスに水を差された。0-4で迎えた7回の攻撃。6回まで安打による走者3人しか出せていなかったロッテ美馬学投手(35)に対し、杉本裕太郎外野手(31)、宗佑磨内野手(26)の連打で1死一、三塁と、この試合最大のチャンスを作った。しかし、ここで雨脚が一気に強まり、試合が中断した。たちまちグラウンドに水が浮き、雷鳴もとどろいた。オリックスサイドの願いも届かず、コールド試合が宣告された。山岡泰輔投手(26)は新型コロナウイルス感染から28日ぶりの復帰登板だった。粘りながら抑えていたが、0-0の6回、四球で1死一、二塁とすると、高山郁夫投手コーチ(59)がマウンドへ。次の山口航輝外野手(21)には前の2打席とも安打を打たれていた。だが、球数83球だった山岡の続投を選択。直後、初球の直球が真ん中に入り、痛恨の3ランを浴びた。継投のタイミングについて中嶋聡監督(53)は「結果なのでね。(結果的に)打たれたので、あそこでスパッといかないといけなかったのかなと思います。ただ、あそこまでしっかり投げていましたし」と振り返った。不運なタイミングの降雨には「こればっかりは仕方ない。誰も予想できない。こちらが何分でも待ちますと言ったところで審判が決めることだから。雷もすごいですしね」と、受け止めるしかなかった。○...復帰登板の山岡が1発に泣いた。0-0の6回、山口に特大3ランを浴びた。直球が真ん中に入った。7月28日に新型コロナウイルス陽性判定。発熱などの症状もあった。28日ぶり登板のブランクでも粘っていたが痛恨の被弾で交代。「好守にも助けられていたし何とか粘り強く投げていきたかったけど、最後は甘く入りました」と悔しそうだった。
◆夢をつなぐ可能性を切り開いた。ロッテ山口航輝外野手(21)が狙い通りの直球を迷わず振ると、とんでもない勢いで打球が飛んでいった。「はい、打った瞬間でした」飛距離のすごさを問われ、恐縮せずに胸を張れるほどの手ごたえ。打った瞬間とはいえ、次打者席の岡が右手を突き上げた時にはもう、白球は左翼の定位置近くまで進んでいた。確信弾。45度より小さい角度で上がり、4秒もかからず左翼ポール際中段より上に刺さる。その左翼席と正対しながら、ヒーローは軽やかに動き出した。0-0の6回1死一、二塁。オリックス山岡の続投が決まり「これは強気に真っすぐで攻めてくるんじゃないかな」と読んだ上での決心が、試合を決める先制9号3ランになった。7月下旬にコロナ陽性になり、寝込み、しばし復活に時間がかかった。2軍戦でもなかなか打球が上がらない。「急いで調整しましたし、2軍戦でもベストの状態では立てていなかったので」。それでも「いま5位で、やっぱり誰かが雰囲気を変えていかないといけない状況なので、そういう一員になれるように」と強い気持ちで戻ってきた。後悔も上書きした。7月10日、同じ神戸での、同じ美馬学投手(35)が先発した試合だ。山口は右翼を守り、打球判断を誤り、2回裏ながら決勝点となる失点につなげてしまった。「自分のミスで負けを付けてしまったので。次に美馬さんが投げる時は守備でもそうですけど、自分がしっかり打って美馬さんに勝ちを付けようと思ってたので」。そんなこともあってこの日は「久々に緊張しました」と言いながら、一塁守備で難しい打球を立て続けに処理。十分取り返した。中軸定着を期待されながらの9本塁打。キャンプイン前から「20本、30本」とイメージしていた数字にはまだ遠いが、井口監督も「そういう(中軸の)形でずっと育てていこうとやってきたので、結果さえ出てくれればありがたい」とスラッガーとしての資質には高い期待をかける。今はまだ、勝っても負けても5位。ただ何度となく苦しんだ「チャンスでの1本」を解決できれば、勝ちを重ねられるチームでもある。有言実行の山口は、白球が正面遠くに弾んだのを確認すると、堂々と走り出した。焼き色がついたバットを、バットも地面も見ずにサラッと手首を傾けて離す。スラッガーらしい"絵になる"シーンが、まだ灯が消えていないことを感じさせた。【金子真仁】
◆ロッテ・山口航輝外野手(21)が「5番・一塁」で先発出場し、左翼席中段に先制9号3ランをほうり込んだ。0―0の六回1死一、二塁。相手先発・山岡の初球を仕留めた。7月20日の西武戦(ZOZOマリン)以来の一発。球団広報を通じて「打ったのはストレートです。初めからまっすぐ一本に絞っていきました! (味方先発の)美馬さんが、ここまで頑張っているのでなんとかしたかった。援護することができてよかったです」とコメントした。22歳を迎える8月18日を前に、自ら祝砲を放った。
◆七回裏1死一、三塁で降雨コールドゲーム。ロッテの美馬が6回?を5安打無失点で6勝目を挙げた。打線は0―0の六回に山口の9号3ランで先制、七回1死満塁で安田の一ゴロで加点した。オリックスは山岡が失投を痛打された。
◆9月に36歳を迎えるロッテ・美馬学投手が、新型コロナウイルス感染から復帰した。後半戦初登板でベテランの味を発揮して、6回1/3を5安打無四球無失点で6勝目をつかみとった。六回まで最速149キロを計測。計72球中、ストライクは49球。丁寧に低めに集めて、積極的にストライクゾーンで勝負した。3番・中川、4番・吉田正、5番・杉本と7度対戦して無安打に封じ七回のマウンドに上がった。山口の先制3ランなどで4―0とリード。ここで1死から杉本、宗の連打で一、三塁のピンチを招くが、神戸の夜空から激しい雨が降り出した。止む気配はなく、そのまま降雨コールドに。三塁ベンチからは、その瞬間に歓声が上がった。7月18日のソフトバンク戦(ZOZOマリン)で5勝目(6敗)を挙げたあとのコロナ感染で離脱した。約1カ月ぶりの1軍マウンドだったが、前日15日には「1軍での登板間隔は空いたがファームで悪いところは出してきた」と前だけを見た。スマートファンの待ち受け画面は、自身と夫人のアンナさん(35)、一人息子の長男と三人で撮影したもの。アンナさんから、息子との応援する動画などをサプライズで送信され「ものすごく励みになります」と家族の支えを力に変えてきた。井口監督は試合前に「われわれよりも上位のチームなので、たたいておきたい」と表情を引き締め「美馬には5イニング以上、投げてもらいたい」と注文していた。美馬は期待以上の結果で応えた。
◆オリックスは反撃機に水を差された。0―4の七回1死一、三塁と攻めたところで雨が急に強まり、中断。そのままコールドゲームで敗戦となり、中嶋監督は「こればかりはね。雨はさすがに予測は誰もできない」と受け止めるしかなかった。新型コロナウイルス感染からの復帰登板となった山岡を援護できなかった。最近は好調を維持していた打線が六回までは散発の3安打で、7月2日以来の零敗となり、中嶋監督は「ちょっと強引な感じが見えた。なぜだったのかなあ」と首をかしげた。(ほっと神戸)
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
西武 |
58 | 48 | 3 | 0.547 (↑0.004) | - (-) |
34 | 369 (+2) | 317 (-) | 92 (+1) | 53 (-) |
0.232 (-) | 2.480 (↑0.02) |
2 (-) |
ソフトバンク |
53 | 48 | 2 | 0.525 (↓0.005) | 2.5 (↓1) |
40 | 377 (-) | 350 (+2) | 72 (-) | 60 (-) |
0.254 (-) | 3.150 (↑0.01) |
3 (-) |
ORIX |
57 | 54 | 0 | 0.514 (↓0.004) | 3.5 (↓1) |
32 | 364 (-) | 346 (+4) | 59 (-) | 49 (-) |
0.248 (-) | 2.760 (↓0.02) |
4 (-) |
楽天 |
52 | 50 | 2 | 0.510 (↑0.005) | 4 (-) |
39 | 383 (+2) | 356 (+1) | 73 (-) | 74 (-) |
0.246 (-) | 3.290 (↑0.02) |
5 (-) |
ロッテ |
50 | 55 | 1 | 0.476 (↑0.005) | 7.5 (-) |
37 | 344 (+4) | 393 (-) | 67 (+1) | 100 (+2) |
0.226 (↑0.001) | 3.280 (↑0.02) |
6 (-) |
日本ハム |
44 | 61 | 2 | 0.419 (↓0.004) | 13.5 (↓1) |
36 | 349 (+1) | 387 (+2) | 82 (+1) | 72 (-) |
0.233 (↓0.001) | 3.380 (↑0.02) |
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