1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ソフトバンク | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 7 | 0 | 0 |
西武 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | X | 2 | 5 | 0 | 1 |
勝利投手:髙橋 光成(7勝7敗0S) (セーブ:増田 達至(2勝2敗23S)) 敗戦投手:石川 柊太(4勝7敗0S) 本塁打 |
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◆西武は0-0で迎えた4回裏、森の2ランが飛び出し、先制に成功する。投げては、先発・高橋光成が6回無失点の好投。その後は3人の継投で逃げ切り、高橋光成は今季7勝目を挙げた。敗れたソフトバンクは先発・石川が力投を見せるも、打線が援護できなかった。
◆新型コロナウイルスの陽性判定を受けて離脱していたソフトバンク千賀滉大投手(29)が、2軍登板をはさまずにぶっつけ本番で1軍復帰する可能性が出てきた。16日、西武戦前に取材対応した藤本博史監督(58)は「早くなるかもしれない。2軍戦に投げないで、1軍でぶっつけの可能性もある。本人から『中継ぎでも投げさせてくれ』ということも言ってたみたいだけど、中継ぎなら球数を制限して先発で、ということですね」と話した。千賀は今月4日に陽性判定を受け、前日15日に自主隔離が解けていた。当初は離脱から1軍復帰まで、1カ月程度を要する見通しとなっていたが、先発事情が苦しい状況もあり、前倒しでの昇格となりそうだ。
◆西武森友哉捕手(27)が先制の5号2ランを放った。0-0の4回無死一塁。カウント1-1からソフトバンク石川の真ん中144キロ直球をフルスイングした。甘いボールをバットの芯で完璧にかち上げ、右翼スタンドに運んだ。飛距離132メートル。これで通算99号とし、節目の100号に王手となった。「(先発の高橋)光成が頑張っているので何とかしたかったです。打ててよかった!」と話した。
◆ソフトバンクが痛恨の黒星を喫した。首位西武との3連戦第1ラウンドは打線が沈黙。今季12度目の0封負けに終わった。4度の得点圏を生かせなかった藤本博史監督(58)は「4回チャンスがあったのに、それを生かせなかったのは反省点ですね」と渋い顔。「もっと楽しくいきゃいいのにね。うちの選手は、外野フライでいい場面になったらガチガチになってしまう。チャンスが回ってきたら、オレがヒーローになるくらいの気持ちでいってくれたらいいのに。かえさなあかん、と金縛りにあってるような気がするよね」と、もどかしそうに奮起を促した。かつての「天敵」を打ち崩せなかった。西武高橋には昨年9月28日の対戦から2連勝中だったが、19年から21年途中まで9連敗したこともあった。この日は再三の好機をつくるもあと1本が出ず、6回を0封されて今季初黒星。逆転優勝を目指す上で、避けては通れないライバルのエースを相手に、嫌な印象の残る1敗となった。1・5ゲーム差で迎えた「首位攻防戦」だったが、初戦を落として2・5差に広がり、このカード中の首位浮上はなくなった。藤本監督は4回1死二、三塁を生かせなかったその裏、森に決勝2ランを浴びた攻防をポイントに挙げた。「ピンチのあとにチャンスあり。西武はそういう感覚で、森のホームランが出た。やっぱり取れるところでしっかり取らないとね」。表情を引き締め、2戦目の必勝を期した。【山本大地】○...石川は8回途中2失点の熱投実らず、7敗目を喫した。0-0の4回無死一塁で森に浴びた2ランが、重い決勝点となった。「ホームランを打たれてしまった1球は、しっかりと意思をもって投げたボールなので、後悔はありません。次の登板で良い投球ができるように、また頑張ります」。西武戦は今季2戦2勝と好相性だったが、苦い初黒星となった。○...新型コロナウイルスの陽性判定を受けて離脱中の千賀が、2軍での調整登板を行わず、1軍復帰する可能性が出てきた。藤本監督は「早くなるかもしれない。2軍戦に投げないで、1軍でぶっつけの可能性もある」と話した。千賀は今月4日に陽性判定を受け、この日から筑後のファーム施設で練習を再開。逆転Vへエースの帰還が待たれる。○...三森が左手親指の骨折を完治させ、約1カ月ぶりに1軍に帰ってきた。9番二塁でスタメン出場。高橋らの前に2三振を含む4の0だった。「久しぶりの1軍での試合で結果を出すことができずに悔しいです。明日は勝ちにつながるプレーができるようにしたいです」。勝ち気な男は復帰に満足せず、リベンジを誓った。
◆内海に輝かしい花道を-。西武がソフトバンクを完封リレーで下した。エース高橋光成投手(25)が6回を無失点に抑え、7回以降は水上-スミス-増田とつないだ。通算135勝で一時代を築いた内海哲也投手(40)が今季限りでの引退を発表した日に、獅子のエースが「0」を並べた。優勝戦線の先頭を走り続けるべく、重要な首位攻防の第1ラウンドを制し、ゲーム差を2・5に再拡大させた。高橋は試合後、言った。「絶対に優勝はしたいです。内海さんに花を添えたいですしね」内海の引退はニュースで知った。「まだシーズンも終わってない」こともあって、何と声をかけたらいいか分からない。練習では「意識はしないで」といつも通りの会話をして、マウンドに立った。エースの看板にふさわしい投球だった。森の要求通りにインコースにズバズバ投げきった。蒸し暑さに、大事な試合という気持ちも重なってか、4回は「1度倒れそうになった」と頭がくらっとした。しかし、6回まで114球。ピンチこそ球は制球も力強さも増した。防御率は2・29ながら、勝ち星は6月24日以来、遠ざかっていた。エースの看板は輝きを失いつつあったが、頼もしかった。7勝目は通算50勝目になった。群馬・沼田市出身。野球中継は主に巨人戦だ。「テレビで見ている方だった」と内海は憧れの1人だった。18年オフ、その左腕が巨人から移籍して、同じチームになった。学んだことは数知れない。練習への意識、アーリーワーク、「自分のスタイルは貫く」という打者への考え方など。その数々がエースに成長を遂げる道しるべとなった。春季キャンプ。高橋はアーリーワークを欠かさなかった。ホテルからチームバスの前にタクシーで球場に入った。それは内海のように。妥協がなかった。その姿をチームメートは知っている。エースとは? その問いに、少し間を置いて、高橋は言葉をつむいだ。「周りが認めるピッチャー。みんながこいつなら任せられるとか、こいつで勝てなかったらしょうがないと、言ってもらえるような投手だと思います」その仲間が「認める」投手にもなった。2ランを放った森は「光成が頑張っているので何とかしたかった」と言った。内海は6度のリーグ優勝にも貢献している。その左腕の背中を見ながら、さらなるエースの高みを目指していく。【上田悠太】▽西武辻監督(内海の引退に)「いずれ来ることだからね。成績も人間性も素晴らしい。コーチを兼任しながら、選手たちに愛されて、いろんなことアドバイス送ってくれる。まだ終わっていないけど、素晴らしい野球人」
◆西武・森友哉捕手(27)が四回、5号先制2ランを放った。0-0の四回無死一塁。カウント1-1からソフトバンク・石川の甘いコースに来た真っすぐを完璧に捉え、文句なしの一発を左中間スタンドに運んだ。大事な首位攻防の初戦で貴重な先制点をたたきだし「(先発の高橋)光成が頑張っているので何とかしたかった。打ててよかった」とうなずいた。
◆西武・高橋は走者を背負いながらも粘りのピッチングで試合をつくった。「(首位攻防の)大事な3連戦の頭を任せてもらっている以上、負けられない。どんどん攻めていきたい」そう意気込んで上がった本拠地での首位攻防カード初戦のマウンド。灼熱(しゃくねつ)のサバンナをイメージした「WILD WILD ユニホーム」に身を包んだエースが、鷹打線の前に立ちはだかった。四回1死からデスパイネに中前打を浴びると、続く中村晃に右越え二塁打を浴び二、三塁とされたが、そこから後続を二ゴロ、左飛に仕留めて失点を許さなかった。すると打線はその裏、高橋を援護。森が5号2ランで2点の先制に成功した。首位のチームはこの日から2位・ソフトバンク、3位・オリックスとの大事な6連戦。「(シーズンも)残り少ないが、ピッチャーで勝ち切る試合を」と高橋。その先陣を切って、エース右腕がチームの勝利のために腕を振った。試合は4人の継投策がはまった西武がソフトバンク打線を翻弄。完封勝利を収めた。(石井孝尚)
◆ソフトバンクの石川はたった1球の失投に泣いた。四回無死一塁で森に投じた速球が甘く入り、右越えの2ラン。西武とは今季3度目の対戦で初失点を喫した。八回途中2失点も7敗目に「意思を持って投げたボールなので後悔はない」と冷静に振り返った。首位チームとの初戦を任され「絶対取りたい」と強い気持ちで臨んだ。一回からテンポの良い投球を続け、失点した後もカーブを軸に打たせて取り、先発の仕事は十分に果たした。ただ、勝利につなげられず「次の登板でいい投球ができるように頑張りたい」と話した。
◆豪快な一振りで試合を決めた。西武・森友哉捕手(27)が5号2ラン。大事な首位攻防の初戦勝利に貢献した。「久しぶりに芯に当たった。今日は絶対に負けれないという気持ちで(試合に)入った」四回。カウント1-1から石川の甘いコースに来た直球を完璧に捉え、文句なしの一発を左中間スタンドにたたきこんだ。6回無失点で6月24日以来の白星を挙げた高橋を攻守で援護。「なかなか勝ちを付けれてあげれなかったので、なんとか勝たせてあげれて良かった」とうなずいた。この日、行われた夏の甲子園大会3回戦で母校の大阪桐蔭高が二松学舎大付高(東京)を下し、4年ぶりのベスト8進出を決めた。自身も2012年に1学年上の藤浪晋太郎(阪神)とのバッテリーで甲子園大会春夏連覇を達成。「むちゃくちゃ強い。団結力がすごいし、自分のやるべき仕事がすごく分かっている」と後輩たちの活躍に目を細めた。首位のチームは本拠地で2位・ソフトバンク、3位・オリックスを迎える大事な6連戦の初戦を取り、ソフトバンクとのゲーム差を2・5に広げた。森はお立ち台で「この6連戦を6連勝で締めくくりたい」と力強く宣言。史上初となる3度目の春夏連覇を目指す後輩たちに向け、活躍することでエールを送り続ける。(石井孝尚)
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
西武 |
58 | 48 | 3 | 0.547 (↑0.004) | - (-) |
34 | 369 (+2) | 317 (-) | 92 (+1) | 53 (-) |
0.232 (-) | 2.480 (↑0.02) |
2 (-) |
ソフトバンク |
53 | 48 | 2 | 0.525 (↓0.005) | 2.5 (↓1) |
40 | 377 (-) | 350 (+2) | 72 (-) | 60 (-) |
0.254 (-) | 3.150 (↑0.01) |
3 (-) |
ORIX |
57 | 54 | 0 | 0.514 (↓0.004) | 3.5 (↓1) |
32 | 364 (-) | 346 (+4) | 59 (-) | 49 (-) |
0.248 (-) | 2.760 (↓0.02) |
4 (-) |
楽天 |
52 | 50 | 2 | 0.510 (↑0.005) | 4 (-) |
39 | 383 (+2) | 356 (+1) | 73 (-) | 74 (-) |
0.246 (-) | 3.290 (↑0.02) |
5 (-) |
ロッテ |
50 | 55 | 1 | 0.476 (↑0.005) | 7.5 (-) |
37 | 344 (+4) | 393 (-) | 67 (+1) | 100 (+2) |
0.226 (↑0.001) | 3.280 (↑0.02) |
6 (-) |
日本ハム |
44 | 61 | 2 | 0.419 (↓0.004) | 13.5 (↓1) |
36 | 349 (+1) | 387 (+2) | 82 (+1) | 72 (-) |
0.233 (↓0.001) | 3.380 (↑0.02) |
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